JPH10277703A - ディスクロータ用鋳型 - Google Patents

ディスクロータ用鋳型

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JPH10277703A
JPH10277703A JP8655197A JP8655197A JPH10277703A JP H10277703 A JPH10277703 A JP H10277703A JP 8655197 A JP8655197 A JP 8655197A JP 8655197 A JP8655197 A JP 8655197A JP H10277703 A JPH10277703 A JP H10277703A
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勝 磯貝
Katsumi Okuyama
克巳 奥山
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FUKUSHIMA SEIKO KK
Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】押湯数を減少させて溶湯の歩留りを向上し押湯
の切除工数を減らす。 【解決手段】上型と下型及び中子を備え、第1及び第2
ディスクが放射状の複数の冷却フィンを介して重ね合わ
されたディスクブレーキ用ディスクロータを鋳造するた
めの鋳型である。上型の下部及び中子の上部のいずれか
一方又は双方に第1空隙部が形成され、中子に放射状の
複数のフィン空隙部28が形成され、複数のフィン空隙
部の内の一部のフィン空隙部に対向する上型に複数の押
湯29が設けられ、中子の下部及び下型の上部のいずれ
か一方又は双方に第2空隙部が形成される。押湯が対向
するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯が対向
しないフィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きく
形成される。複数の押湯29は90度ずつ間隔をあけて
4カ所設けられ、押湯が対向するフィン空隙部28aの
幅を広く形成することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上型と下型及び前
記上型と前記下型の間に装着される中子を備え、外面に
それぞれパッド摩擦面を有する第1及び第2ディスクが
放射状の複数の冷却フィンを介して重ね合わされたディ
スクブレーキ用ディスクロータ(ベンチレーテッド型)
を鋳造するための鋳型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、車両の制動機器としてディス
クブレーキ装置が知られている。ディスクブレーキ装置
は外面にパッド摩耗面を有するディスクロータがアクス
ルに固着され、このディスクロータを挟むようにキャリ
パがアクスルハウジングに設けられ、キャリパ内に設け
られたパッドがディスクロータのパッド摩擦面に圧接す
ることによりアクスルの回転を制動するようになってい
る。このようなディスクブレーキ装置ではパッドがディ
スクロータのパッド摩擦面に圧接することに起因する摩
擦熱を有効に外部に放散するものとして一対のディスク
が放射状の複数の冷却フィンを介して重ね合わされたデ
ィスクブレーキ用ディスクロータ、いわゆるベンチレー
テッド型ディスクロータが知られている。このディスク
ロータではフィンにより冷却表面積を増大した通風路を
空気が遠心力で流れるため、放熱効果が大きく冷却性能
に優れ、パッドの寿命を長くすることができるようにな
っている。
【0003】従来、ベンチレーテッド型ディスクロータ
は鋳造により製造され、一対のディスクと放射状の複数
の冷却フィンが一体的に形成される。その鋳型は上型と
下型及び上型と下型の間に装着される中子を備える。図
6及び図7に示すように、上型2の下部に一方のディス
クを形成するための第1空隙部6が形成され、下型3の
上部に他方のディスクを形成するための第2空隙部7が
形成される。また、中子4には放射状の複数の冷却フィ
ンを形成するための複数のフィン空隙部8が形成され、
更に複数のフィン空隙部8の内の一部のフィン空隙部に
対向する上型2には複数の押湯9が設けられる。この押
湯9は鋳造時に溶湯を蓄えて鋳物であるディスクロータ
が凝固収縮する際に溶湯を補給する役割をするととも
に、押湯9を上型2に設けることにより鋳造時に溶湯を
蓄えディスクロータが凝固収縮する際に圧力を加える役
割を果す空隙である。このように構成された鋳型のそれ
ぞれの空隙部に溶湯を図示しない湯口から充填して溶湯
を硬化させることにより鋳造し、鋳型から取出した鋳物
の押湯内に残存して硬化した部分を後工程で切除するこ
とによりディスクロータを製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなベ
ンチレーテッド型ディスクロータ用鋳型では放射状の複
数の冷却フィンを形成するための複数のフィン空隙部8
を有するために、このフィン空隙部8における溶湯の補
給断面積が狭いことから特に鋳鋼でフィン空隙部8にお
ける溶湯の補給が悪く、鋳造後のディスクロータの表面
にひけが生じたり、内部に空隙を生じるいわゆる巣が発
生する不具合がある。この点を解消するために、従来押
湯9を第1空隙部6に間隔をあけて6個設けるととも
に、第1空隙部6の中央にも押湯9aを設けている。こ
のように押湯9を比較的多く設ければ、上記不具合を解
消することはできる反面、押湯を多く設けることにより
溶湯の歩留りが低下し、かつ鋳造後における押湯9内に
残存して硬化した部分を切除する作業に比較的多くの時
間を必要とする問題点があった。本発明の目的は、押湯
の数量を減少させることにより溶湯の歩留りを向上し、
かつ押湯の切除工数を減らすことができるディスクロー
タ用鋳型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1〜図3に示すように、上型22と下型23及び上型
22と下型23の間に装着される中子24を備え、外面
にそれぞれパッド摩擦面11aを有する第1及び第2デ
ィスク16,17が放射状の複数の冷却フィン18を介
して重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ
11を鋳造するための鋳型21であって、上型22の下
部及び中子24の上部のいずれか一方又は双方に第1デ
ィスク16を形成するための第1空隙部26が形成さ
れ、中子24に放射状の複数の冷却フィン18を形成す
るための複数のフィン空隙部28が形成され、複数のフ
ィン空隙部の内の一部のフィン空隙部に対向する上型2
2に複数の押湯29が設けられ、中子24の下部及び下
型23の上部のいずれか一方又は双方に第2ディスク1
7を形成するための第2空隙部27が形成されたディス
クロータ用鋳型の改良である。
【0006】その特徴ある構成は、押湯が対向するフィ
ン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯が対向しないフ
ィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きいところに
ある。押湯が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給
面積を他のフィン空隙部28bより大きくすることによ
り、押湯29からフィン空隙部28aを通って第2空隙
部27内へ溶湯を円滑に補給し、かつ溶湯の圧力を有効
に作用させることができる。なお、本発明に係る鋳型の
ディスクロータは外径が250〜350mmであること
が好ましい。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、複数の押湯29が第1ディスク16の中心
に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所設けられたディ
スクロータ用鋳型である。押湯29を4カ所にすること
により従来の押湯を6カ所設けた鋳型に比較して押湯の
数量を減少させる。押湯29が4カ所未満であるとディ
スクロータにひけ巣が発生する恐れがあり、第1ディス
ク16の中心に対して90度ずつ間隔をあけて設けるこ
とによりディスクロータに対して押湯の動作を均一に作
用させることができる。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、押湯が対向するフィン空隙部28a
の幅が押湯が対向しないフィン空隙部28bの幅より広
く形成されたディスクロータ用鋳型である。請求項4に
係る発明は、請求項1ないし3いずれかに係る発明であ
って、第1又は第2空隙部26,27の溶湯の流入面積
を100%とするとき押湯に対向するフィン空隙部28
aの補給面積が5%〜10%であるディスクロータ用鋳
型である。押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面
積を5%〜10%にすることにより押湯29からフィン
空隙部28aを通って第2空隙部27内への溶湯を円滑
に補給し、かつ溶湯の圧力を有効に作用させることがで
きる。押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が
5%未満であると押湯29から溶湯の補給効率が悪く、
押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が10%
を越えると鋳造後のディスクロータの重量が増加する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
基づいて詳しく説明する。図3に示すように、車両には
制動機器としてディスクブレーキ装置10が設けられ
る。ディスクブレーキ装置10は外面にパッド摩擦面1
1aを有するディスクロータ11がアクスル12に固着
され、このディスクロータ11を挟むようにキャリパ1
3が図示しないアクスルハウジングに設けられる。図示
しないが、キャリパ13の内部には摺動可能なパッドが
設けられ、このパッドがディスクロータ11のパッド摩
擦面11aに圧接することによりアクスル12の回転を
制動するようになっている。このディスクロータ11は
一対の第1及び第2ディスク16,17が放射状の複数
の冷却フィン18を介して重ね合わされた、いわゆるベ
ンチレーテッド型ディスクロータ11である。このディ
スクロータ11では複数の冷却フィン18により冷却表
面積を増大した通風路を空気が遠心力で流れるため、放
熱効果が大きく冷却性能に優れ、パッドの寿命を長くす
ることができるようになっている。
【0010】図2に示すように、ベンチレーテッド型デ
ィスクロータを鋳造する鋳型21は上型22と下型23
及び上型22と下型23の間に装着される中子24を備
える。上型22の下部には第1ディスク16を形成する
ための第1空隙部26が形成され、下型23の上部には
第2ディスク17を形成するための第2空隙部27が形
成される。また、中子24には放射状の複数の冷却フィ
ン18を形成するための複数のフィン空隙部28が形成
され、更に複数のフィン空隙部28の内の一部のフィン
空隙部28に対向する上型22には複数の押湯29が設
けられる。本実施の形態における押湯29は第1空隙部
26の中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所形成
され、押湯29は上部が半球状に形成されたドーム形に
形成される。押湯29は鋳造時に溶湯を蓄えてディスク
ロータ11が凝固収縮する際に溶湯を補給し、かつディ
スクロータ11が凝固収縮する際に圧力を加える役割を
果すようになっている。
【0011】図1に示すように、本発明の特徴ある構成
は、押湯29が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補
給面積が押湯29に対向しないフィン空隙部28bの溶
湯の補給面積より大きいところにある。即ち、本実施の
形態における押湯29が対向しない16本のフィン空隙
部28bはそれぞれ所定の幅を有する長孔状に形成され
る。一方、4カ所の押湯29が対向する4本のフィン空
隙部28aは、これらのフィン空隙部28bと長さが同
じで幅がそれぞれ大きく形成される。このように幅を大
きく形成することにより4カ所の押湯29が対向する4
本のフィン空隙部28aの溶湯の補給面積は拡大する。
【0012】このように構成されたディスクロータ用鋳
型によりディスクロータ11を製造するには、鋳型21
のそれぞれの空隙部26,27,28に溶湯を図示しな
い湯口から充填する。溶湯が充填された状態では第1空
隙部26が第1ディスク16を形成し、第2空隙部27
が第2ディスク17を形成し、更に複数のフィン空隙部
28が放射状の複数の冷却フィン18を形成する。な
お、鋳造時に押湯29は溶湯を蓄えてディスクロータ1
1が凝固収縮する際に溶湯を補給し、かつディスクロー
タ11が凝固収縮する際に圧力を加える。押湯29が対
向する4本のフィン空隙部28aが押湯29が対向しな
い他の16本のフィン空隙部28bより大きく形成され
ているために、押湯29からの溶湯の補給は円滑に行わ
れ、かつ溶湯の圧力は有効に作用する。溶湯が硬化した
ならば鋳型21から硬化物を取出し、押湯29内に残存
して硬化した部分を切除して仕上げることによりディス
クロータ11を得る。
【0013】なお、上述した実施の形態では、上型22
の下部に第1空隙部26を形成し、下型23の上部に第
2空隙部27を形成し、更に、中子24に複数のフィン
空隙部28を形成したが、中子の上部に第1空隙部を形
成して中子の下部に第2空隙部を形成してもよく、上型
の下部と中子の上部の双方に第1空隙部を形成して中子
の下部と下型の上部の双方に第2空隙部を形成してもよ
い。また、上述した実施の形態では、押湯29が対向す
るフィン空隙部28aの幅を、押湯29が対向しないフ
ィン空隙部28bの幅より大きく形成して押湯29が対
向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積を拡大した
が、押湯29が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補
給面積を拡大できる限りフィン空隙部の一部の幅を拡大
してもよい。この場合の拡大手段は、図4に示すよう
に、フィン空隙部の一部を断面円形状に拡大してもよ
く、図5に示すように、断面長孔状に拡大してもよい。
【0014】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 <実施例1>図1及び図2に示すディスクロータ用鋳型
21を作製した。第1空隙部26は外径直径が321m
m、内径直径が185mm及び深さが12mmの環状の
凹溝を上型22に形成した。第2空隙部27は外径直径
が321mm、内径直径が152mm及び深さが12m
mの環状の凹溝を下型23に形成した。押湯29は第1
ディスクの中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所
設け、その大きさは直径70mm及び深さ88mmのド
ーム型に形成した。フィン空隙部28は長さが65mm
深さが11mmの長孔であって、中心に対して放射状に
等角度で20本中子24に形成した。押湯29に対向す
る4本のフィン空隙部28aの幅は20mmに形成し、
押湯29に対向しない他の16本のフィン空隙部28b
の幅は6mmに形成した。 <実施例2>押湯29に対向する4本のフィン空隙部2
8aの幅を15mmに形成した以外は実施例1と同様同
形同大のディスクロータ用鋳型を作製し、これを実施例
2とした。
【0015】<比較例1>図6及び図7に示す従来のデ
ィスクロータ用鋳型を作製した。第1空隙部6は外径直
径が321mm、内径直径が185mm及び深さが12
mmの環状の凹溝を上型2に形成した。第2空隙部7は
外径直径が321mm、内径直径が152mm及び深さ
が12mmの環状の凹溝を下型3に形成した。押湯9は
上型2に合計7カ所設けた。即ち、第1ディスクの中心
に対して60度ずつ間隔をあけて6カ所第1空隙部6の
凹溝に直径が70mm及び深さ88mmのドーム型の押
湯9を設けるとともに、第1空隙部6の中央にも直径9
5mm及び深さ125mmのドーム型の押湯9aを1個
設けた。フィン空隙部8は長さが65mm、幅が6mm
及び深さが11mmの長孔であって、中心に対して放射
状に等角度で24本中子4に形成した。
【0016】<比較例2>第1空隙部6の中央に押湯9
aを設けず、第1ディスクの中心に対して90度ずつ間
隔をあけて4カ所第1空隙部6の凹溝に比較例1と同形
同大のドーム型の押湯9を形成した以外は比較例1と同
様同形同大のディスクロータ用鋳型を作製し、これを比
較例2とした。 <比較例3>図1に示すように、押湯29に対向する4
本のフィン空隙部28の幅を10mmに形成した以外は
実施例1と同様同形同大のディスクロータ用鋳型を作製
し、これを比較例3とした。なお、実施例1及び2と比
較例1〜3の内容を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】<試験及び評価>実施例1、実施例2及び
比較例1〜3のディスクロータ用鋳型を用いてディスク
ロータを鋳造した。この溶湯には鋳鋼を用いて常温で鋳
造を行った。溶湯充填後60分経過後溶湯の凝固完了を
確認して鋳型からディスクロータを取出した。この状態
のディスクロータのひけ巣の発生の有無を放射線透過試
験法により測定した。その結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】表2の結果から、押湯29に対向するフィ
ン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯29に対向しな
いフィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きい実施
例1、実施例2、及び従来品である比較例1ではひけ巣
が発生しなかった。これに対して、全てのフィン空隙部
28の溶湯の補給面積を等しいまま押湯29の数を減ら
した比較例2、及び第2空隙部27の流入面積に対する
押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が5%未
満の比較例3では、特に押湯29に対向しないフィン空
隙部28bにひけ巣の発生が認められた。このことから
実施例1及び実施例2にひけ巣が発生しなかったのは押
湯29からの溶湯の補給が円滑に行われ、かつ溶湯29
の圧力が有効に作用したことによるものと考えられる。
なお、従来品である比較例1ではひけ巣の発生が認めら
れなかったが、押湯29を実施例より多く形成すること
に起因して、鋳型から取出した鋳物の押湯内に残存して
硬化した切除する部分の比較例1における断面積は7
0,000mm2である。これに対して実施例1の切除
する部分の断面積が54,000mm2であることから
比較例1では実施例1の約1.3倍の切除する作業が必
要である。
【0021】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、押
湯が対向するフィン空隙部の溶湯の補給面積を押湯に対
向しないフィン空隙部の溶湯の補給面積より大きく形成
したので、押湯からの溶湯の補給を円滑にし、かつ溶湯
の圧力を有効に作用させることができる。この結果、押
湯の数量を減少させることにより溶湯の歩留りを向上
し、かつ押湯の切除工数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋳型を示す図2のA−A線断面図。
【図2】その鋳型を示す図1のB−B線断面図。
【図3】その鋳型により鋳造されたディスクロータを含
むディスクブレーキ装置の斜視図。
【図4】そのフィン空隙部の他の例を示す平面図。
【図5】そのフィン空隙部の更に他の例を示す平面図。
【図6】従来の鋳型を示す図7のC−C線断面図。
【図7】その鋳型を示す図6のD−D線断面図。
【符号の説明】
11 ディスクブレーキ用ディスクロータ 11a パッド摩擦面 16 第1ディスク 17 第2ディスク 18 冷却フィン 21 鋳型 22 上型 23 下型 24 中子 26 第1空隙部 27 第2空隙部 28 フィン空隙部 28a 押湯が対向するフィン空隙部 28b 押湯が対向しないフィン空隙部 29 押湯

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上型(22)と下型(23)及び前記上型(22)と
    前記下型(23)の間に装着される中子(24)を備え、外面に
    それぞれパッド摩擦面(11a)を有する第1及び第2ディ
    スク(16,17)が放射状の複数の冷却フィン(18)を介して
    重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ(11)
    を鋳造するための鋳型(21)であって、 前記上型(22)の下部及び前記中子(24)の上部のいずれか
    一方又は双方に前記第1ディスク(16)を形成するための
    第1空隙部(26)が形成され、前記中子(24)に前記放射状
    の複数の冷却フィン(18)を形成するための複数のフィン
    空隙部(28)が形成され、前記複数のフィン空隙部の内の
    一部のフィン空隙部に対向する上型(22)に複数の押湯(2
    9)が設けられ、前記中子(24)の下部及び前記下型(23)の
    上部のいずれか一方又は双方に前記第2ディスク(17)を
    形成するための第2空隙部(27)が形成されたディスクロ
    ータ用鋳型において、 前記押湯が対向する前記フィン空隙部(28a)の溶湯の補
    給面積が前記押湯が対向しないフィン空隙部(28b)の溶
    湯の補給面積より大きいことを特徴とするディスクロー
    タ用鋳型。
  2. 【請求項2】 複数の押湯(29)が第1ディスク(16)の中
    心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所設けられた請
    求項1記載のディスクロータ用鋳型。
  3. 【請求項3】 押湯が対向するフィン空隙部(28a)の幅
    が前記押湯が対向しないフィン空隙部(28b)の幅より広
    く形成された請求項1又は2記載のディスクロータ用鋳
    型。
  4. 【請求項4】 第1又は第2空隙部(26,27)の溶湯の流
    入面積を100%とするとき押湯に対向するフィン空隙
    部(28a)の補給面積が5%〜10%である請求項1ない
    し3いずれか記載のディスクロータ用鋳型。
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CN108339945A (zh) * 2018-03-19 2018-07-31 江苏吉鑫风能科技股份有限公司 一种大型盘类复杂结构零件的铸型和铸造方法
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