JPH01317679A - 鋳包み用中空筒体及びその製造方法 - Google Patents

鋳包み用中空筒体及びその製造方法

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JPH01317679A
JPH01317679A JP21064788A JP21064788A JPH01317679A JP H01317679 A JPH01317679 A JP H01317679A JP 21064788 A JP21064788 A JP 21064788A JP 21064788 A JP21064788 A JP 21064788A JP H01317679 A JPH01317679 A JP H01317679A
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casting
hollow cylindrical
cylindrical body
cast
mold
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Application number
JP21064788A
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English (en)
Inventor
Takeshi Hiraoka
武 平岡
Yoshio Ogawa
芳夫 小川
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Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
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Publication date
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は鋳包み用中空筒体及びその製造方法に関し、詳
しくは、発泡体製の消失型を用いるいわゆるロストフオ
ーム法あるいはフルモールド法により鋳造される鋳包み
用中空筒体及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来より、所望の形状の第1の鋳物を鋳造し、その後に
、この鋳造物とは異種又は同種の金属よりなる溶湯を鋳
造物の周囲に注湯して第2の鋳物を鋳造して一体的鋳造
製品を得る鋳包みが行われている。そしてかかる゛鋳包
みは、中空筒体例えば鋳鉄製シリンダライナーをアルミ
ニウム合金製シリンダブロックにて鋳包む場合や、熱交
換器、ブレーキドラムを鋳造する場合等に広く行なわれ
ている0例えば、内燃機関用シリンダについては、ピス
トンとの摺動特性、自己潤滑性等の観点より鋳鉄性のシ
リンダライナ(第1の鋳物)を用い、また軽量化の目的
からアルミニウム製ブロック(第2の鋳物)をライナー
と一体的に形成している。
この場合、特に問題となるのは鋳包み境界面での第1の
鋳物と第2の鋳物の接合強度及び熱伝達性である。これ
らの改善のため、従来第1の鋳物の外周面に細溝の機械
加工を施し第2の鋳物との接触面積を増大させたり、第
1の鋳物の外周面に鋳造段階にて凹凸を形成したりして
いる。例えば、特開昭53−104527号では、鋳型
に特殊物質を添加し、第1の鋳物の鋳肌面に無数の凹凸
面を形成して、異種金属を鋳包んだときに鋳肌面の凹凸
と異種金属とが噛み合った状態を得ようとしている。ま
た特公昭42−25554号では、角ねじを表面に設け
た金型を用いて鋳型を作製し、鋳型の肌砂として黒鉛と
水ガラスの混合物を用い、鋳型内周面にねじ部を形成し
て、第1の鋳物の外周面にねじ状の凹凸部を形成する方
法を開示している。
更に第1の鋳物の外周面にアリ溝を形成するビラール法
や、第1の鋳物の外周面にアルミナイズ処理を行って第
2の鋳物との結合性を高める方法もある。
その他直接鋳包み方法に関係してはいないが、溶湯を注
湯することにより消失する消失型を用いて@遺する方法
自体については、特開昭58−184040号や特開昭
62−151242号に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のような従来の技術において、外周に機械加工を施
したり、外周に凹凸部を形成した第1の鋳物の場合には
、第1の鋳物鋳造後に機械加工することや、第1の鋳物
作成のため複雑な形状を有する鋳型を作成する点で工程
が煩雑となる。また単なる凹凸部では、第1、第21i
物の相対的な軸方向のずれは防止できるが半径方向のず
れは防止得ない、更に仮に鋳包み境界面に隙間が存在し
た状態で第1、第2の鋳物が一体化されると、鋳物製品
がその運転時に加熱されたとき第1、第2鋳物の熱膨張
係数の差によってその隙間容量が大きくなる可能性があ
る。そしてかかる隙間に介在する空気が断熱効果を発揮
することとなり、鋳包み製品の所望の特性を低下させる
0例えばエンジンシリンダは燃焼室の熱を放熱させる必
要性があるが、断熱層の発生により十分な放熱効果は得
られなくなる。更に隙間内の空気が膨張することにより
、第1、第2の鋳物が互いに離反する方向に付勢を受け
、一体結合性が阻害される。
第1の鋳物外周面にアリ溝を形成した場合には、このア
リ溝内に第2の鋳物を侵入させれば、第1、第2の鋳物
の結合力、密着力を高めることが可能となる。即ち第1
、第2鋳物の相対的軸方向のずれを阻止できるのみなら
ず、横方向又は半径方向のずれをも阻止できる。けだし
アリ溝はその入口開口面積よりも内部の空間断面積のほ
うが大きいので、アリ溝内部に侵入固化した第2鋳物部
分は、容易に第1鋳物から離反できないからである。し
かし、かかるアリ溝を@遺にて形成するのは一般的な凹
凸溝を形成する以上に困難であり、またアリ溝内に残留
する鋳造砂を容易に洗い出せる構造とすることが必要で
ある。更に、従来の鋳包み用第1の鋳物の製造方法にお
いては、中空筒体は、単筒体のみがその対象であり、複
数の筒体が並設一体止されたいわゆるサイアミーズ型の
並設一体型中空多筒体を製造することはきわめて困難で
あった。本発明は、上述した従来の鋳包み用中空筒体並
びにその製造方法における欠点を克服し、■造が容易で
かつ第2鋳物との密着性のすぐれた鋳包み用中空筒#、
(第1鋳物)及びその製造方法を提供することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
そこで本発明の鋳包み用中空i体は、外周面に複数の突
起を有する鋳包み用中空筒体において、前記中空筒体が
、当該中空筒体の形状に対応した消失型を作成し、これ
を溶湯で置換せしめて製造したものであって、前記突起
の隣接空間部分はアリ溝形状をなすことを特徴とする。
また、本発明の鋳包み用中空筒体の製造方法は、合成樹
脂発泡体からなる突起片を複数形成し、各突起片を合成
樹脂からなる中空筒状発泡体の外周面に接合して、鋳包
み用中空筒体の形状に対応する消失型を作成し、消失型
を鋳型砂中に埋設し、溶湯を消失型内に注湯して消失型
と溶湯を置換することを特徴とする。
〔作用〕
隣接する突起間で形成される隙間は実質上アリ溝形状を
呈することとなるので、鋳包みによりこの隙間に流入し
た第2n物用溶湯が冷却固化したとき、第1、第2鋳物
を互いに離反する方向に対して離反を妨げる形状となっ
ているので、両者の密着結合が確保される。
例えば、第1の実施例では、各突起が一部切欠面を有す
る略球形状をなしており、したがって半球形より大きい
球形をなし、かつこの切欠面が突起の基r4AIIl!
Iに位置していることで、突起間にアリ溝が提供される
また第2の実施例では、各突起が、帯状をなし、その基
#i側の@W1が、先端側の%K W 2より小さいの
で所定のパターンで隣接する帯状突起間で形成される隙
間は実質上アリ溝形状を呈することとなる。
更に、第1の鋳物をなす鋳包み用中空筒体の外周面に複
数の略球状突起が形成されている実施例では、第1鋳物
の鋳造砂は、球面上を円滑に突起間の隙間か排出される
。また、第1の鋳物をなす鋳包み用中空筒体の外周面に
複数の帯状突起が所定のパターンに形成されている実施
例では、第1鋳物の鋳造砂は、円滑に帯状突起間の隙間
から排出される。
また本発明による鋳包み用中空筒体の製造方法によれば
、第1の鋳物をなす鋳包み用中空筒体と同形の消失型は
、発泡性樹脂製の突起片を発泡性樹脂製中空筒体に接合
させることによって簡単に作成可能である。その消失型
を単に砕中に埋設し、溶湯を消失型に向けて注湯すれば
、砕中において消失型が溶湯と置換し、溶湯が冷却固化
すれば、上述した理由により砂は容易に除去される。
このようにして得られた鋳包み用中空筒体を公知の方法
で第2の金属にて鋳包むことにより、第1、第2鋳物の
強固な密着が得られるのである。
加えるに、この消失型は単一の中空単筒体のみならず、
少なくとも2個の筒体が並設一体止されたサイアミーズ
、フルサイアミーズ型の並設一体型多筒体とすることに
より、例えば車載用多気筒シリンダブロックが容易に製
造可能となる。
〔実施例〕
本発明による鋳包み用中空筒体について添付の図面に基
いて説明する。なお以下の説明は、内燃機関のシリンダ
ライナを例としたものであるが、本発明はこの例に限定
されることなく他の機械要素製造のため、他の異種金属
による鋳包みにも適用できることは勿論のことである。
また、単一筒体のみならず、2個の筒体が並設されて一
部を共有するいわゆるサイアミーズ型の多筒体や、3個
以上の筒体が並設されるフルサイアミーズ型の多筒体に
対しても本発明は適用可能である。並設多筒体は、例え
ば、多気筒シリンダブロックに用いられる。
これらの図において、鋳包み用中空筒体1は、直胴部2
と複数の突起3とを有し、これらが一体的に鋳造された
鋳鉄製品である。突起は、略球形状の場合と帯状体の場
合に大別できる。
実施例1 本発明における鋳包み用中空筒体の第1の実施例につい
て第1図、第2図に基き説明する。第1実施例は、突起
3が略球形状をなし、単一の直胴部2の外周面側に複数
一体的に鋳造されて、単一の鋳包み用中空筒体1が提供
される。
各々の略球形状突起先端部は、球面部4をなし突起基部
側5は球の直径における断面積よりも小さい断面積にて
直胴部2と一体をなしている。したがってこの球状突起
は少くとも半球形以上の大きさを有し、球形切欠部5が
突起の基部をなす6隣接する突起3.3間では、その結
果球面形の壁面よりなるオーバーハング状のアリ清6が
提供される。
第2図はこの中空筒体1にアルミニウム製シリンダブロ
ック10を鋳包んだ状態を示しそいる。
シリンダブロック10は外周に放熱フィン11を形成し
内周部12は、前述した突起3と接合される。第2図か
ら明らかなように、シリンダブロック10の内周側は、
球状突起間の空間に十分に結合している。即ち、熱応力
、外力等によりシリンダライナー1とシリンダブロック
10が互いに離反する方向に付勢を受けても、突起3.
3間に介在する内周部12の断面積A1が、突起間の溶
湯流入口面積A2よりも大きいので、シリンダライナー
1とシリンダブロック10の密着結合が依然として確保
できるのである。   一 実施例2 本発明における鋳包み用中空筒体の第2の実施例につい
て第3図乃至第5図G三基き説明する。第2実施例の中
空筒体IAは単一の直胴部2と、帯状の突起3Aを有す
る。即ち、各帯状突起3は帯状形状であって、基端側め
幅W1は先端側の幅W より小さく、特にこれらの比W
 /W2は0.28〜0.98であることが好ましい。
W1/ W 2が0.98を超えると鋳包み時に湯回り
不良が生じ、また0、28未満となると鋳包み強度が不
足する。
また、帯状突起3Aの突起高さHは、先端側の幅W に
対し、H/W2=0.3〜3.0とすることが好ましい
。この範囲を外れると、鋳包み強度が不足したり、突起
部の強度が不足したりする、 という問題が生ずる。
第2実施例では、各帯状突起3Aは、それぞれ直胴部2
の軸方向に垂直かつ、直胴部2表面の円周方向にぐるり
と1周巻きつけられ固着される。
このような、帯状突起3Aは、通常、それぞれ同程度の
大きさで、しかも配設される直胴部2の軸方向の間隔は
ほぼ等間隔とされるが、これらの事項に必ずしも限定さ
されるわけではなく、適宜配役可能である。
このような、帯状突起3Aを設けることにより、隣接す
る突起3A、3A間ではオーバーハング状のアリ溝6が
提供される。
第5図はこの中空筒体IAにアルミニウム製シリンダブ
ロック10を鋳包んだ状態を示している。
この図から明らかなように、シリンダブロック10の内
周側は、帯状突起3A、3A間の空間に十分に結合して
いる。即ち、熱応力、外力等によりシリンダライナー1
とシリンダブロック10が互いに離反する方向に付勢を
受けても、突起3A。
3A間に介在する内周部12の断面積A1が、突起間の
溶湯流入口面積A2よりも大きいので、シリンダライナ
ーIAとシリンダブロック10の密着結合が依然として
確保できるのである。
第6図乃至第11図は、第2実施例の帯状突起の長手方
向の長さや、延設方向を種々変化させた変形例を示す。
第6図は、第3図に示される帯状突起3Aの帯状長さを
半分以下にし、しかも図示のごとく帯状突起3Bを上列
から交互に、いわゆるチドリ配列に配設した具体例を示
している。
こうすることにより、上述したアリ溝内に残留する鋳造
砂を容易に洗い出すことができる。
また、第7図は、第6図の変形例を示している。
この場合には、−同の帯状突起3Cの長さを所定長さに
幾等分かに分割し、しかも上記第6図の場合と同様に上
列からチドリ配列に配設している。
得られる効果は、上記第6図の場合とほぼ同様であり、
この場合には、さらに上述したシリンダブロック等の第
2鋳物との密着結合が一層強固になる。
第8図は、帯状突起3Dの延設方向を直胴部2の軸方向
と平行にし、直胴部の外周面上に帯状突起3Dを数本(
図においては8本)配設した場合の平面図を示し、第9
図は、その正面図を示す。
このような複数の帯状突起3Dを軸方向に配設すること
によって上述したアリ溝内に残留する鋳造砂をきわめて
容易に洗い出すことができる。
第10図は、第9図の変形例を示す概略正面図である。
この場合、帯状突起3Eの帯状長さは、第9図のものと
比べ短かく、しかもチドリ配列されている。この場合に
は、鋳造砂を容易に洗い出すことができることに加え、
第2鋳物との強固な密着が得られ、特に軸方向のスラス
トに対して効果的である。
第11図は、比較的短かめの帯状突起3Fを、直胴部2
の周方向および軸方向にそれぞれ適宜配設した場合の概
略正面図を示す。
この場合にもアリ溝内に残留する鋳造砂を比較的容易に
洗い出すことができ、しかも第2鋳物との密着性を向上
させることが可能である。
実施例3 本発明における第3の実施例について、第12図に基き
説明する。第1、第2実施例は単一の直胴部2に略球状
又は帯状の突起3.3A〜3Fを配設した鋳包み用中空
筒体1.IA〜IFを示したが、第3の実施例は、2個
以上の筒体が並設されて一部を共有するいわ、ゆるサイ
アミーズ型若しくはフルサイアミーズ型の中空多筒体に
関する。
そしてこの多筒体は、例えば自動車用エンジンの多気筒
シリンダーブロックとして用いられる。
(第12図は直列4気筒エンジン用のフルサイアミーズ
型シリンダライナーIGを示す、)この図では、4個の
筒体2gが互いに並設され、各隣接部2g′が一体的に
結合している。そして、筒体2gの外周面側に複数の突
起3Gが一体的に形成されている。なお、第12図に示
す実施例では、第1実施例における略球形状突起を設け
ているが、第2実施例における第3図乃至第11図に示
される帯状突起を一種類設けるか、又は必要により多種
類混在させることも可能である。
次に、上述した各実施例による憫包み用中空同体の製造
方法について説明する1本発明においては、中空筒体と
同形の消失型を用い、それを鋳造砂中に埋設して溶湯と
置換させるいわゆるロストフオーム法やフルモールド法
を採用する。
第1の方法実施例 第13図(A)〜(C)は、第1図、第2図に示される
第1実施例に係る鋳包み用中空筒体の製造方法を示した
概略図である。消失型21は、例えば発泡ポリスチレン
、ポリエチレン、ポリプロピレン等、注湯時の加熱によ
って消失可能な各種合成樹脂からなる発泡体が使用でき
る。
まず中空筒体1の胴部2と同形の筒状発泡体22を作成
する。筒状発泡体22の外径は80m+〜90市、厚さ
は2.5+m+〜5.0−である(第13図(A))。
次に筒状発泡体22の外周に複数の浅い球面状凹部22
aを形成する(第13図<B))、Lかる後に直径0.
3〜5市の発泡球体23をこの凹部22aに接着する(
第13図(C))。ここで球面状凹部22aの曲率半径
は、実質的に球体23の曲率半径と等しくすることが好
ましい、また凹部の深さは、球体23の半球以上の体積
が筒体22外に突出するように設定しなければならない
、かくして鋳包み用中空筒体1と同形の消去型21が作
成できる。
このようにして形成された消失型を公知の鋳造砂中に埋
設する。この際消失型の軸は鉛直方向を向くように砕中
に位置せしめる0本実施例は中空筒体1の鋳造に際して
は消失型の内周面空間内に中子を設けない、したがって
次工程の注湯後依然として所望の断面形状を維持するた
めにも、消失型を鉛直方向に砕中に埋設する。仮に消失
型の軸を水平方向に向けて型を砕中に埋設すると、注湯
後、溶湯の重力等により変形し、所望の断面形状が得ら
れなくなる。
次に溶湯を上方から注湯し、消失型は溶湯と置換される
。この時消失型の内周空間には中子が存在せず、鋳造砂
が外周部と同様に充填されているので、ガスは内周空間
方向へも容易に逃げ出ることができる。溶湯が冷却し固
化した後鋳造砂を除去すると、第1図に示されるような
中空筒体1が得られる。その後中空筒体1を埋金として
用い、その周りにアルミニウムを鋳包んで、所望のシリ
ンダブロック10を鋳造する。アルミニウム鋳包みの条
件は、従来の鋳包み条件と同様である。
第2の方法実施例 第14図(A)〜(C)は本発明の第1実施例に係る鋳
包み用中空筒体1(第1図)の製造方法の第2の方法実
施例を示した概略図である。第2の方法実施例は消失型
21′の形成方法のみが第1の方法実施例と相違する。
まず、第13図(A)と同様に筒状発泡体22を作成す
る(第14図(A))。次に、第14図(B)のように
発泡球体23′の一部を切り欠いて、その切欠面23a
′をビニル樹脂フィルム、例えば塩化ビニル製フィルム
24面に接着する0次にこのフィルム24を筒状発泡体
22に巻きつけることで、消失型21′を形成する(第
14図(C))。以後は第1の方法実施例と同様の工程
を行う。
ビニル樹脂フィルム24はウェブ状でもよいし、又は予
め円筒状フィルムとして、筒状発泡体22の外周を挿通
させるようにしてもよい、更にフィルム24を用いるこ
となく上記した切欠面23a′を直接筒状発泡体22外
周に接着してもよい。
第3の方法実施例 第12図に示される第3の実施例に係るサイアミーズ型
の鋳包み用並設多筒中空体IGを製造する場合も、上述
した第1の方法実施例と実質的に同様な方法を用いるこ
とができる。ただ、第1の方法実施例における単一の筒
状発泡体22を設けるかわりに、例えば押出成型等にて
、並列一体型の多筒状発泡体(図示せず)を用意すれば
よく、他の工程は、第1の方法実施例と異ならない。
第4の方法実施例 第4図に示される第2の実施例に係る鋳包み用中空筒体
IAを製造するための、第4の方法実施例について第1
5図(A)〜(C)に基づき説明する。第4の方法実施
例は実質的に第1の方法実施例に対応する。
第1の方法実施例と同様な筒状発泡体22Aをまず用意
する(第15図(A))、次に筒状発泡#%22Aの外
周に複数のV溝状の凹部22a′を外周面上にぐるりと
一周形成する(第15図(B))、Lかる後に断面三角
形状の帯状の発泡体23Aの鋭角部をこの凹部22a′
に接着する(第15図(C))。ここでV溝状の凹部2
2a′の切り欠き形状は、実質的に帯状の発泡体23A
の鋭角形状と等しくすることが好ましい。
また凹部の深さは、通常鋳物包み用中空筒体の肉厚の1
15〜415程度とする。かくして鋳包み用中空筒体I
Aと同形の消去型21Aが作成できる。
以後の鋳造工程は、第1の方法実施例と同様であるので
説明は省略する。
第5の方法実施例 第5の方法実施例は、実質的に第2の方法実施例と対応
する。第16図(A)〜(C)は第2実施例(第4図)
における鋳包み用中空筒体IAの製造に関する第5の方
法実施例を示した概略図である。第5の方法実施例は消
失型の形成方法のみが第4の方法実施例と相違する。ま
ず、第15図(A)と同様に筒状発泡体22Aを作成す
る(第16図(A))、次に、第16図(B)のように
断面三角形状を有する帯状の発泡体23A′の鋭角部を
均等に切り落とすように切り欠いて、その切欠面23a
“をビニル樹脂フィルム、例えば塩化ビニル製フィルム
24面に接着する0次にこのフィルム24を筒状発泡体
22Aに巻きつけることで、消失型21A′を形成する
(第16図(C))。以後は第4の方法実施例と同様の
工程を行う。
第2の方法実施例と同様に、ビニル樹脂フィルム24は
ウェブ状でもよいし、又は予め円筒状フィルムとして、
筒状発泡体22Aの外周を挿通させるようにしてもよい
、更にフィルム24を用いることなく上記した切欠面2
3a″を直接筒状発泡体22A外周に接着してもよい。
第6の方法実施例 この方法実施例は、実質的に第3の方法実施例に対応す
る。即ち、並列一体型の多筒状発泡体く図示せず)を製
造し、しかる後に、第4の方法実施例を適用して、サイ
アミーズ型の中空多筒体を形成するのである。
〔発明の効果〕
以上のように本発明における鋳包み用中空筒体(第1鋳
物)は、その外周面に、実質的にアリ溝を呈するように
突起が形成されるので、これを埋金として用いアルミニ
ウム等にて鋳包むと、この突起を包み込むようにしてア
ルミニウム等が鋳造される(第2@物)。したがって第
1鋳物は上下左右いずれの方向についても第2鋳物に対
しズレが生じない、詳しくは、第1実施例においては、
単一の直胴体の外周面に半球以上の複数の球形突起が一
体に形成されており、第2実施例においては、単一の直
胴体の外周面に複数の帯状突起が一体に形成され、しか
も該帯状突起の基端側の幅W1が先端側の幅W2より小
さくなっている。更に第3実施例では、かかる略球形状
突起又は帯状突起がサイアミーズ型、フルサイアミーズ
型の並設一体型多筒体の外周面に形成されているのであ
る。このような一体鋳物構造物を例えば内燃機関エンジ
ン用シリンダに用いた場合、第1鋳物であるシリンダラ
イナーが加熱膨張をしても、第2鋳物であるシリンダブ
ロックの内周部がこの突起を包みつつより強固な密着状
態となり、そのため熱伝導経路は遮断をされず、シリン
ダライナーの熱は有効にシリンダブロックに伝導される
。その結果、燃焼室の異常高温現象を防止しシリンダラ
イナーの変形や、変形によるピストンとの異常反耗の発
生が低減できるとともに潤滑油消費の改善にも有効とな
る。
また、本発明における鋳包み用中空筒体の製造方法によ
れば、実質的にアリ溝を提供する突起を複数形成した鋳
包み用中空筒体の消失型を簡単に形成することができる
。この際、各突起は面接触にて中空本体に一体化されて
いるので、消失型に侵入した溶湯は突起内へも確実に侵
入することができる。
更に鋳造後に中空筒体の外周加工を省略でき、鋳造砂の
除去も容易になされるので、製造工程の簡略化とコスト
ダウンを図ることができる。
更に各突起は球面形状をなしているか(第1実施例、第
1、第2の方法の実施例)、又は所定の帯状パターンに
配設されている(第2実施例、第4、第5の方法の実施
例)で、第1鋳物の鋳造後、突起間に介在する鋳造砂は
円滑に排出することができる。
加えて、消失型を形成する中空本体を当初よりサイアミ
ーズ型、フルサイアミーズ型とすることで、サイアミー
ズ型、フルサイアミーズ型の第1鋳物を容易に製造する
ことができる(第3、第6の方法の実施例)。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による鋳包み用中空筒体を
示す断面図、第2図は第1実施例による鋳包み用中空筒
体を第2鋳物で鋳包んだ状態を示す断面図、第3図は本
発明の第2実施例による鋳包み用中空筒体を示す正面図
、第4図はその縦断面図、第5図は第2実施例による鋳
包み用中空筒体を第2鋳物で鋳包んだ状態を示す断面図
、第6図および第7図はそれぞれ第2実施例の変形実施
例を示す正面図、第8図は第2実施例の他の変形実施例
を示す平面図、第9図はその正面図、第10図および第
11図はそれぞれ第2実施例の他の変形実施例を示す概
略正面図、第12図は本発明の第3実施例による鋳包み
用のフルサイアミーズ型の並設一体型中空多筒体を示し
た平面図、第13図(A)〜(C)は本発明による鋳包
み用中空筒体の第1の製造方法を示す概略図、第14図
(A)〜(C)は本発明による鋳包み用中空筒体の第2
の製造方法を示す概略図、第15図(A)〜(C)は本
発明による鋳包み用中空筒体の第4の製造方法を示す概
略図、第16図(A)〜(C)は本発明による鋳包み用
中空筒体の第5の製造方法を示す概略図である。 1、  IA、  IB、  IC,ID、  IE、
  IP。 IG・・・鋳包み用中空筒体(第1鋳物)、3,3A。 3B、3C,3D、3E、3F、3G・・・帯状突起、
10・・・第2鋳物、21.21’ 21A、21A’
・・・消失型。 出願人代理人  石  川  泰  男第1図 第2図 第4図 第12図 (A)       (B)       (C)(B
) (C1 第14図 (Al        (B)        (C)
手続補正書 平成元年3月10日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、外周面に複数の突起を有する鋳包み用中空筒体にお
    いて、 前記中空筒体が、当該中空筒体の形状に対応しな消失型
    を作成し、これを溶湯で置換せしめて製造したものであ
    って、前記突起の隣接空間部分はアリ溝形状をなすこと
    を特徴とする鋳包み用中空筒体。 2、前記突起はそれぞれ一部切欠面を有する略球形状を
    なし、この切欠面が突起の基端側に位置していることを
    特徴とする請求項1記載の鋳包み用中空筒体。 3、前記突起は帯状形状をなし、各帯状突起の基端側の
    幅W_1が先端側の幅W_2より小さいことを特徴とす
    る請求項1記載の鋳包み用中空筒体。 4、上記W_1との比W_1/W_2が0.28〜0.
    98である請求項2記載の鋳包み用中空筒体。 5、前記中空筒体は、少なくとも2個の直胴中空体が並
    設され、隣接部が一体に結合したサイアミーズ型の並設
    一体化多筒体であることを特徴とする請求項1記載の鋳
    包み用中空筒体。 6、合成樹脂発泡体からなる突起片を複数形成し、各突
    起片を合成樹脂からなる中空筒状発泡体の外周面に接合
    して、鋳包み用中空筒体の形状に対応する消失型を作成
    し、消失型を鋳型砂中に埋設し、溶湯を消失型内に注湯
    して消失型と溶湯を置換することを特徴とする鋳包み用
    中空筒体の製造方法。 7、前記突起片は略球形ビーズであることを特徴とする
    請求項6記載の鋳包み用中空筒体の製造方法 8、前記中空筒状発泡体の外周面に複数の浅い球面状凹
    部を形成し、各凹部に、前記略球形ビーズを接合して前
    記消失型を作成することを特徴とする請求項7記載の鋳
    包み用中空筒体の製造方法。 9、前記略球形ビーズは各々残部が半球以上となるよう
    に切り欠かれ、各残部の切欠面を前記中空筒状発泡体に
    接合して前記消失型を作成することを特徴とする請求項
    7記載の鋳包み用中空筒体の製造方法。 10、前記略球形ビーズは各々残部が半球以上となるよ
    うに切り欠かれ、各残部の切欠面を樹脂フィルムに接着
    し、樹脂フィルムを前記中空筒状発泡体の外周に装着せ
    しめて前記消失型を作成することを特徴とする請求項7
    記載の鋳包み用中空筒体の製造方法。 11、前記突起片は帯状体であることを特徴とする請求
    項6記載の鋳包み用中空筒体の製造方法。 12、前記中空筒状発泡体の外周面に複数の浅いV溝状
    凹部を形成し、各凹部に、断面三角形状の帯状体の鋭角
    部を接合して前記消失型を作成することを特徴とする請
    求項11記載の鋳包み用中空筒体の製造方法。 13、前記帯状体は各々断面三角形状の帯状体の鋭角部
    を均等に切り落とすように切り欠かれ、各残部の切欠面
    を前記中空筒状発泡体に接合して前記消失型を作成する
    ことを特徴とする請求項11記載の鋳包み用中空筒体の
    製造方法。 14、前記帯状体は各々断面三角形状の帯状体の鋭角部
    を均等に切り落とすように切り欠かれ、各残部の切欠面
    を樹脂フィルムに接着し、樹脂フィルムを前記中空筒状
    発泡体の外周に装着せしめて前記消失型を作成すること
    を特徴とする請求項11記載の鋳包み用中空筒体の製造
    方法。 15、前記消失型は、その中心軸が鉛直方向となるよう
    に鋳型砂中に埋設されることを特徴とする請求項6記載
    の鋳包み用中空筒体の製造方法。 16、前記中空筒状発泡体は、少なくとも2個の直胴中
    空体が並設され、隣接部が一体に結合したサイアミーズ
    型の並設一体型多筒体であることとを特徴とする請求項
    6記載の鋳包み用中空筒体の製造方法。
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