JP3628834B2 - ディスクロータ用鋳型 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、上型と下型及び前記上型と前記下型の間に装着される中子を備え、外面にそれぞれパッド摩擦面を有する第1及び第2ディスクが放射状の複数の冷却フィンを介して重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ(ベンチレーテッド型)を鋳造するための鋳型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、車両の制動機器としてディスクブレーキ装置が知られている。ディスクブレーキ装置は外面にパッド摩耗面を有するディスクロータがアクスルに固着され、このディスクロータを挟むようにキャリパがアクスルハウジングに設けられ、キャリパ内に設けられたパッドがディスクロータのパッド摩擦面に圧接することによりアクスルの回転を制動するようになっている。このようなディスクブレーキ装置ではパッドがディスクロータのパッド摩擦面に圧接することに起因する摩擦熱を有効に外部に放散するものとして一対のディスクが放射状の複数の冷却フィンを介して重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ、いわゆるベンチレーテッド型ディスクロータが知られている。このディスクロータではフィンにより冷却表面積を増大した通風路を空気が遠心力で流れるため、放熱効果が大きく冷却性能に優れ、パッドの寿命を長くすることができるようになっている。
【0003】
従来、ベンチレーテッド型ディスクロータは鋳造により製造され、一対のディスクと放射状の複数の冷却フィンが一体的に形成される。その鋳型は上型と下型及び上型と下型の間に装着される中子を備える。図6及び図7に示すように、上型2の下部に一方のディスクを形成するための第1空隙部6が形成され、下型3の上部に他方のディスクを形成するための第2空隙部7が形成される。また、中子4には放射状の複数の冷却フィンを形成するための複数のフィン空隙部8が形成され、更に複数のフィン空隙部8の内の一部のフィン空隙部に対向する上型2には複数の押湯9が設けられる。この押湯9は鋳造時に溶湯を蓄えて鋳物であるディスクロータが凝固収縮する際に溶湯を補給する役割をするとともに、押湯9を上型2に設けることにより鋳造時に溶湯を蓄えディスクロータが凝固収縮する際に圧力を加える役割を果す空隙である。このように構成された鋳型のそれぞれの空隙部に溶湯を図示しない湯口から充填して溶湯を硬化させることにより鋳造し、鋳型から取出した鋳物の押湯内に残存して硬化した部分を後工程で切除することによりディスクロータを製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなベンチレーテッド型ディスクロータ用鋳型では放射状の複数の冷却フィンを形成するための複数のフィン空隙部8を有するために、このフィン空隙部8における溶湯の補給断面積が狭いことから特に鋳鋼でフィン空隙部8における溶湯の補給が悪く、鋳造後のディスクロータの表面にひけが生じたり、内部に空隙を生じるいわゆる巣が発生する不具合がある。この点を解消するために、従来押湯9を第1空隙部6に間隔をあけて6個設けるとともに、第1空隙部6の中央にも押湯9aを設けている。このように押湯9を比較的多く設ければ、上記不具合を解消することはできる反面、押湯を多く設けることにより溶湯の歩留りが低下し、かつ鋳造後における押湯9内に残存して硬化した部分を切除する作業に比較的多くの時間を必要とする問題点があった。
本発明の目的は、押湯の数量を減少させることにより溶湯の歩留りを向上し、かつ押湯の切除工数を減らすことができるディスクロータ用鋳型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1〜図3に示すように、上型22と下型23及び上型22と下型23の間に装着される中子24を備え、外面にそれぞれパッド摩擦面11aを有する第1及び第2ディスク16,17が放射状の複数の冷却フィン18を介して重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ11を鋳造するための鋳型21であって、上型22の下部及び中子24の上部のいずれか一方又は双方に第1ディスク16を形成するための第1空隙部26が形成され、中子24に放射状の複数の冷却フィン18を形成するための複数のフィン空隙部28が形成され、複数のフィン空隙部の内の一部のフィン空隙部に対向する上型22に複数の押湯29が設けられ、中子24の下部及び下型23の上部のいずれか一方又は双方に第2ディスク17を形成するための第2空隙部27が形成されたディスクロータ用鋳型の改良である。
【0006】
その特徴ある構成は、押湯が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯が対向しないフィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きいところにある。
押湯が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積を他のフィン空隙部28bより大きくすることにより、押湯29からフィン空隙部28aを通って第2空隙部27内へ溶湯を円滑に補給し、かつ溶湯の圧力を有効に作用させることができる。
なお、本発明に係る鋳型のディスクロータは外径が250〜350mmであることが好ましい。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、複数の押湯29が第1ディスク16の中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所設けられたディスクロータ用鋳型である。
押湯29を4カ所にすることにより従来の押湯を6カ所設けた鋳型に比較して押湯の数量を減少させる。押湯29が4カ所未満であるとディスクロータにひけ巣が発生する恐れがあり、第1ディスク16の中心に対して90度ずつ間隔をあけて設けることによりディスクロータに対して押湯の動作を均一に作用させることができる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、押湯が対向するフィン空隙部28aの幅が押湯が対向しないフィン空隙部28bの幅より広く形成されたディスクロータ用鋳型である。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれかに係る発明であって、第1又は第2空隙部26,27の溶湯の流入面積を100%とするとき押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が5%〜10%であるディスクロータ用鋳型である。
押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積を5%〜10%にすることにより押湯29からフィン空隙部28aを通って第2空隙部27内への溶湯を円滑に補給し、かつ溶湯の圧力を有効に作用させることができる。押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が5%未満であると押湯29から溶湯の補給効率が悪く、押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が10%を越えると鋳造後のディスクロータの重量が増加する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図3に示すように、車両には制動機器としてディスクブレーキ装置10が設けられる。ディスクブレーキ装置10は外面にパッド摩擦面11aを有するディスクロータ11がアクスル12に固着され、このディスクロータ11を挟むようにキャリパ13が図示しないアクスルハウジングに設けられる。図示しないが、キャリパ13の内部には摺動可能なパッドが設けられ、このパッドがディスクロータ11のパッド摩擦面11aに圧接することによりアクスル12の回転を制動するようになっている。このディスクロータ11は一対の第1及び第2ディスク16,17が放射状の複数の冷却フィン18を介して重ね合わされた、いわゆるベンチレーテッド型ディスクロータ11である。このディスクロータ11では複数の冷却フィン18により冷却表面積を増大した通風路を空気が遠心力で流れるため、放熱効果が大きく冷却性能に優れ、パッドの寿命を長くすることができるようになっている。
【0010】
図2に示すように、ベンチレーテッド型ディスクロータを鋳造する鋳型21は上型22と下型23及び上型22と下型23の間に装着される中子24を備える。上型22の下部には第1ディスク16を形成するための第1空隙部26が形成され、下型23の上部には第2ディスク17を形成するための第2空隙部27が形成される。また、中子24には放射状の複数の冷却フィン18を形成するための複数のフィン空隙部28が形成され、更に複数のフィン空隙部28の内の一部のフィン空隙部28に対向する上型22には複数の押湯29が設けられる。本実施の形態における押湯29は第1空隙部26の中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所形成され、押湯29は上部が半球状に形成されたドーム形に形成される。押湯29は鋳造時に溶湯を蓄えてディスクロータ11が凝固収縮する際に溶湯を補給し、かつディスクロータ11が凝固収縮する際に圧力を加える役割を果すようになっている。
【0011】
図1に示すように、本発明の特徴ある構成は、押湯29が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯29に対向しないフィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きいところにある。即ち、本実施の形態における押湯29が対向しない16本のフィン空隙部28bはそれぞれ所定の幅を有する長孔状に形成される。一方、4カ所の押湯29が対向する4本のフィン空隙部28aは、これらのフィン空隙部28bと長さが同じで幅がそれぞれ大きく形成される。このように幅を大きく形成することにより4カ所の押湯29が対向する4本のフィン空隙部28aの溶湯の補給面積は拡大する。
【0012】
このように構成されたディスクロータ用鋳型によりディスクロータ11を製造するには、鋳型21のそれぞれの空隙部26,27,28に溶湯を図示しない湯口から充填する。溶湯が充填された状態では第1空隙部26が第1ディスク16を形成し、第2空隙部27が第2ディスク17を形成し、更に複数のフィン空隙部28が放射状の複数の冷却フィン18を形成する。なお、鋳造時に押湯29は溶湯を蓄えてディスクロータ11が凝固収縮する際に溶湯を補給し、かつディスクロータ11が凝固収縮する際に圧力を加える。押湯29が対向する4本のフィン空隙部28aが押湯29が対向しない他の16本のフィン空隙部28bより大きく形成されているために、押湯29からの溶湯の補給は円滑に行われ、かつ溶湯の圧力は有効に作用する。溶湯が硬化したならば鋳型21から硬化物を取出し、押湯29内に残存して硬化した部分を切除して仕上げることによりディスクロータ11を得る。
【0013】
なお、上述した実施の形態では、上型22の下部に第1空隙部26を形成し、下型23の上部に第2空隙部27を形成し、更に、中子24に複数のフィン空隙部28を形成したが、中子の上部に第1空隙部を形成して中子の下部に第2空隙部を形成してもよく、上型の下部と中子の上部の双方に第1空隙部を形成して中子の下部と下型の上部の双方に第2空隙部を形成してもよい。
また、上述した実施の形態では、押湯29が対向するフィン空隙部28aの幅を、押湯29が対向しないフィン空隙部28bの幅より大きく形成して押湯29が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積を拡大したが、押湯29が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積を拡大できる限りフィン空隙部の一部の幅を拡大してもよい。この場合の拡大手段は、図4に示すように、フィン空隙部の一部を断面円形状に拡大してもよく、図5に示すように、断面長孔状に拡大してもよい。
【0014】
【実施例】
次に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
図1及び図2に示すディスクロータ用鋳型21を作製した。第1空隙部26は外径直径が321mm、内径直径が185mm及び深さが12mmの環状の凹溝を上型22に形成した。第2空隙部27は外径直径が321mm、内径直径が152mm及び深さが12mmの環状の凹溝を下型23に形成した。押湯29は第1ディスクの中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所設け、その大きさは直径70mm及び深さ88mmのドーム型に形成した。フィン空隙部28は長さが65mm深さが11mmの長孔であって、中心に対して放射状に等角度で20本中子24に形成した。押湯29に対向する4本のフィン空隙部28aの幅は20mmに形成し、押湯29に対向しない他の16本のフィン空隙部28bの幅は6mmに形成した。
<実施例2>
押湯29に対向する4本のフィン空隙部28aの幅を15mmに形成した以外は実施例1と同様同形同大のディスクロータ用鋳型を作製し、これを実施例2とした。
【0015】
<比較例1>
図6及び図7に示す従来のディスクロータ用鋳型を作製した。第1空隙部6は外径直径が321mm、内径直径が185mm及び深さが12mmの環状の凹溝を上型2に形成した。第2空隙部7は外径直径が321mm、内径直径が152mm及び深さが12mmの環状の凹溝を下型3に形成した。押湯9は上型2に合計7カ所設けた。即ち、第1ディスクの中心に対して60度ずつ間隔をあけて6カ所第1空隙部6の凹溝に直径が70mm及び深さ88mmのドーム型の押湯9を設けるとともに、第1空隙部6の中央にも直径95mm及び深さ125mmのドーム型の押湯9aを1個設けた。フィン空隙部8は長さが65mm、幅が6mm及び深さが11mmの長孔であって、中心に対して放射状に等角度で24本中子4に形成した。
【0016】
<比較例2>
第1空隙部6の中央に押湯9aを設けず、第1ディスクの中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所第1空隙部6の凹溝に比較例1と同形同大のドーム型の押湯9を形成した以外は比較例1と同様同形同大のディスクロータ用鋳型を作製し、これを比較例2とした。
<比較例3>
図1に示すように、押湯29に対向する4本のフィン空隙部28の幅を10mmに形成した以外は実施例1と同様同形同大のディスクロータ用鋳型を作製し、これを比較例3とした。
なお、実施例1及び2と比較例1〜3の内容を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
<試験及び評価>
実施例1、実施例2及び比較例1〜3のディスクロータ用鋳型を用いてディスクロータを鋳造した。この溶湯には鋳鋼を用いて常温で鋳造を行った。溶湯充填後60分経過後溶湯の凝固完了を確認して鋳型からディスクロータを取出した。この状態のディスクロータのひけ巣の発生の有無を放射線透過試験法により測定した。
その結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】
表2の結果から、押湯29に対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯29に対向しないフィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きい実施例1、実施例2、及び従来品である比較例1ではひけ巣が発生しなかった。これに対して、全てのフィン空隙部28の溶湯の補給面積を等しいまま押湯29の数を減らした比較例2、及び第2空隙部27の流入面積に対する押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が5%未満の比較例3では、特に押湯29に対向しないフィン空隙部28bにひけ巣の発生が認められた。このことから実施例1及び実施例2にひけ巣が発生しなかったのは押湯29からの溶湯の補給が円滑に行われ、かつ溶湯29の圧力が有効に作用したことによるものと考えられる。
なお、従来品である比較例1ではひけ巣の発生が認められなかったが、押湯29を実施例より多く形成することに起因して、鋳型から取出した鋳物の押湯内に残存して硬化した切除する部分の比較例1における断面積は70,000mm2である。これに対して実施例1の切除する部分の断面積が54,000mm2であることから比較例1では実施例1の約1.3倍の切除する作業が必要である。
【0021】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、押湯が対向するフィン空隙部の溶湯の補給面積を押湯に対向しないフィン空隙部の溶湯の補給面積より大きく形成したので、押湯からの溶湯の補給を円滑にし、かつ溶湯の圧力を有効に作用させることができる。この結果、押湯の数量を減少させることにより溶湯の歩留りを向上し、かつ押湯の切除工数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋳型を示す図2のA−A線断面図。
【図2】その鋳型を示す図1のB−B線断面図。
【図3】その鋳型により鋳造されたディスクロータを含むディスクブレーキ装置の斜視図。
【図4】そのフィン空隙部の他の例を示す平面図。
【図5】そのフィン空隙部の更に他の例を示す平面図。
【図6】従来の鋳型を示す図7のC−C線断面図。
【図7】その鋳型を示す図6のD−D線断面図。
【符号の説明】
11 ディスクブレーキ用ディスクロータ
11a パッド摩擦面
16 第1ディスク
17 第2ディスク
18 冷却フィン
21 鋳型
22 上型
23 下型
24 中子
26 第1空隙部
27 第2空隙部
28 フィン空隙部
28a 押湯が対向するフィン空隙部
28b 押湯が対向しないフィン空隙部
29 押湯
【発明の属する技術分野】
本発明は、上型と下型及び前記上型と前記下型の間に装着される中子を備え、外面にそれぞれパッド摩擦面を有する第1及び第2ディスクが放射状の複数の冷却フィンを介して重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ(ベンチレーテッド型)を鋳造するための鋳型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、車両の制動機器としてディスクブレーキ装置が知られている。ディスクブレーキ装置は外面にパッド摩耗面を有するディスクロータがアクスルに固着され、このディスクロータを挟むようにキャリパがアクスルハウジングに設けられ、キャリパ内に設けられたパッドがディスクロータのパッド摩擦面に圧接することによりアクスルの回転を制動するようになっている。このようなディスクブレーキ装置ではパッドがディスクロータのパッド摩擦面に圧接することに起因する摩擦熱を有効に外部に放散するものとして一対のディスクが放射状の複数の冷却フィンを介して重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ、いわゆるベンチレーテッド型ディスクロータが知られている。このディスクロータではフィンにより冷却表面積を増大した通風路を空気が遠心力で流れるため、放熱効果が大きく冷却性能に優れ、パッドの寿命を長くすることができるようになっている。
【0003】
従来、ベンチレーテッド型ディスクロータは鋳造により製造され、一対のディスクと放射状の複数の冷却フィンが一体的に形成される。その鋳型は上型と下型及び上型と下型の間に装着される中子を備える。図6及び図7に示すように、上型2の下部に一方のディスクを形成するための第1空隙部6が形成され、下型3の上部に他方のディスクを形成するための第2空隙部7が形成される。また、中子4には放射状の複数の冷却フィンを形成するための複数のフィン空隙部8が形成され、更に複数のフィン空隙部8の内の一部のフィン空隙部に対向する上型2には複数の押湯9が設けられる。この押湯9は鋳造時に溶湯を蓄えて鋳物であるディスクロータが凝固収縮する際に溶湯を補給する役割をするとともに、押湯9を上型2に設けることにより鋳造時に溶湯を蓄えディスクロータが凝固収縮する際に圧力を加える役割を果す空隙である。このように構成された鋳型のそれぞれの空隙部に溶湯を図示しない湯口から充填して溶湯を硬化させることにより鋳造し、鋳型から取出した鋳物の押湯内に残存して硬化した部分を後工程で切除することによりディスクロータを製造している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このようなベンチレーテッド型ディスクロータ用鋳型では放射状の複数の冷却フィンを形成するための複数のフィン空隙部8を有するために、このフィン空隙部8における溶湯の補給断面積が狭いことから特に鋳鋼でフィン空隙部8における溶湯の補給が悪く、鋳造後のディスクロータの表面にひけが生じたり、内部に空隙を生じるいわゆる巣が発生する不具合がある。この点を解消するために、従来押湯9を第1空隙部6に間隔をあけて6個設けるとともに、第1空隙部6の中央にも押湯9aを設けている。このように押湯9を比較的多く設ければ、上記不具合を解消することはできる反面、押湯を多く設けることにより溶湯の歩留りが低下し、かつ鋳造後における押湯9内に残存して硬化した部分を切除する作業に比較的多くの時間を必要とする問題点があった。
本発明の目的は、押湯の数量を減少させることにより溶湯の歩留りを向上し、かつ押湯の切除工数を減らすことができるディスクロータ用鋳型を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、図1〜図3に示すように、上型22と下型23及び上型22と下型23の間に装着される中子24を備え、外面にそれぞれパッド摩擦面11aを有する第1及び第2ディスク16,17が放射状の複数の冷却フィン18を介して重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ11を鋳造するための鋳型21であって、上型22の下部及び中子24の上部のいずれか一方又は双方に第1ディスク16を形成するための第1空隙部26が形成され、中子24に放射状の複数の冷却フィン18を形成するための複数のフィン空隙部28が形成され、複数のフィン空隙部の内の一部のフィン空隙部に対向する上型22に複数の押湯29が設けられ、中子24の下部及び下型23の上部のいずれか一方又は双方に第2ディスク17を形成するための第2空隙部27が形成されたディスクロータ用鋳型の改良である。
【0006】
その特徴ある構成は、押湯が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯が対向しないフィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きいところにある。
押湯が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積を他のフィン空隙部28bより大きくすることにより、押湯29からフィン空隙部28aを通って第2空隙部27内へ溶湯を円滑に補給し、かつ溶湯の圧力を有効に作用させることができる。
なお、本発明に係る鋳型のディスクロータは外径が250〜350mmであることが好ましい。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、複数の押湯29が第1ディスク16の中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所設けられたディスクロータ用鋳型である。
押湯29を4カ所にすることにより従来の押湯を6カ所設けた鋳型に比較して押湯の数量を減少させる。押湯29が4カ所未満であるとディスクロータにひけ巣が発生する恐れがあり、第1ディスク16の中心に対して90度ずつ間隔をあけて設けることによりディスクロータに対して押湯の動作を均一に作用させることができる。
【0008】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、押湯が対向するフィン空隙部28aの幅が押湯が対向しないフィン空隙部28bの幅より広く形成されたディスクロータ用鋳型である。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれかに係る発明であって、第1又は第2空隙部26,27の溶湯の流入面積を100%とするとき押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が5%〜10%であるディスクロータ用鋳型である。
押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積を5%〜10%にすることにより押湯29からフィン空隙部28aを通って第2空隙部27内への溶湯を円滑に補給し、かつ溶湯の圧力を有効に作用させることができる。押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が5%未満であると押湯29から溶湯の補給効率が悪く、押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が10%を越えると鋳造後のディスクロータの重量が増加する。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳しく説明する。
図3に示すように、車両には制動機器としてディスクブレーキ装置10が設けられる。ディスクブレーキ装置10は外面にパッド摩擦面11aを有するディスクロータ11がアクスル12に固着され、このディスクロータ11を挟むようにキャリパ13が図示しないアクスルハウジングに設けられる。図示しないが、キャリパ13の内部には摺動可能なパッドが設けられ、このパッドがディスクロータ11のパッド摩擦面11aに圧接することによりアクスル12の回転を制動するようになっている。このディスクロータ11は一対の第1及び第2ディスク16,17が放射状の複数の冷却フィン18を介して重ね合わされた、いわゆるベンチレーテッド型ディスクロータ11である。このディスクロータ11では複数の冷却フィン18により冷却表面積を増大した通風路を空気が遠心力で流れるため、放熱効果が大きく冷却性能に優れ、パッドの寿命を長くすることができるようになっている。
【0010】
図2に示すように、ベンチレーテッド型ディスクロータを鋳造する鋳型21は上型22と下型23及び上型22と下型23の間に装着される中子24を備える。上型22の下部には第1ディスク16を形成するための第1空隙部26が形成され、下型23の上部には第2ディスク17を形成するための第2空隙部27が形成される。また、中子24には放射状の複数の冷却フィン18を形成するための複数のフィン空隙部28が形成され、更に複数のフィン空隙部28の内の一部のフィン空隙部28に対向する上型22には複数の押湯29が設けられる。本実施の形態における押湯29は第1空隙部26の中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所形成され、押湯29は上部が半球状に形成されたドーム形に形成される。押湯29は鋳造時に溶湯を蓄えてディスクロータ11が凝固収縮する際に溶湯を補給し、かつディスクロータ11が凝固収縮する際に圧力を加える役割を果すようになっている。
【0011】
図1に示すように、本発明の特徴ある構成は、押湯29が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯29に対向しないフィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きいところにある。即ち、本実施の形態における押湯29が対向しない16本のフィン空隙部28bはそれぞれ所定の幅を有する長孔状に形成される。一方、4カ所の押湯29が対向する4本のフィン空隙部28aは、これらのフィン空隙部28bと長さが同じで幅がそれぞれ大きく形成される。このように幅を大きく形成することにより4カ所の押湯29が対向する4本のフィン空隙部28aの溶湯の補給面積は拡大する。
【0012】
このように構成されたディスクロータ用鋳型によりディスクロータ11を製造するには、鋳型21のそれぞれの空隙部26,27,28に溶湯を図示しない湯口から充填する。溶湯が充填された状態では第1空隙部26が第1ディスク16を形成し、第2空隙部27が第2ディスク17を形成し、更に複数のフィン空隙部28が放射状の複数の冷却フィン18を形成する。なお、鋳造時に押湯29は溶湯を蓄えてディスクロータ11が凝固収縮する際に溶湯を補給し、かつディスクロータ11が凝固収縮する際に圧力を加える。押湯29が対向する4本のフィン空隙部28aが押湯29が対向しない他の16本のフィン空隙部28bより大きく形成されているために、押湯29からの溶湯の補給は円滑に行われ、かつ溶湯の圧力は有効に作用する。溶湯が硬化したならば鋳型21から硬化物を取出し、押湯29内に残存して硬化した部分を切除して仕上げることによりディスクロータ11を得る。
【0013】
なお、上述した実施の形態では、上型22の下部に第1空隙部26を形成し、下型23の上部に第2空隙部27を形成し、更に、中子24に複数のフィン空隙部28を形成したが、中子の上部に第1空隙部を形成して中子の下部に第2空隙部を形成してもよく、上型の下部と中子の上部の双方に第1空隙部を形成して中子の下部と下型の上部の双方に第2空隙部を形成してもよい。
また、上述した実施の形態では、押湯29が対向するフィン空隙部28aの幅を、押湯29が対向しないフィン空隙部28bの幅より大きく形成して押湯29が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積を拡大したが、押湯29が対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積を拡大できる限りフィン空隙部の一部の幅を拡大してもよい。この場合の拡大手段は、図4に示すように、フィン空隙部の一部を断面円形状に拡大してもよく、図5に示すように、断面長孔状に拡大してもよい。
【0014】
【実施例】
次に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
図1及び図2に示すディスクロータ用鋳型21を作製した。第1空隙部26は外径直径が321mm、内径直径が185mm及び深さが12mmの環状の凹溝を上型22に形成した。第2空隙部27は外径直径が321mm、内径直径が152mm及び深さが12mmの環状の凹溝を下型23に形成した。押湯29は第1ディスクの中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所設け、その大きさは直径70mm及び深さ88mmのドーム型に形成した。フィン空隙部28は長さが65mm深さが11mmの長孔であって、中心に対して放射状に等角度で20本中子24に形成した。押湯29に対向する4本のフィン空隙部28aの幅は20mmに形成し、押湯29に対向しない他の16本のフィン空隙部28bの幅は6mmに形成した。
<実施例2>
押湯29に対向する4本のフィン空隙部28aの幅を15mmに形成した以外は実施例1と同様同形同大のディスクロータ用鋳型を作製し、これを実施例2とした。
【0015】
<比較例1>
図6及び図7に示す従来のディスクロータ用鋳型を作製した。第1空隙部6は外径直径が321mm、内径直径が185mm及び深さが12mmの環状の凹溝を上型2に形成した。第2空隙部7は外径直径が321mm、内径直径が152mm及び深さが12mmの環状の凹溝を下型3に形成した。押湯9は上型2に合計7カ所設けた。即ち、第1ディスクの中心に対して60度ずつ間隔をあけて6カ所第1空隙部6の凹溝に直径が70mm及び深さ88mmのドーム型の押湯9を設けるとともに、第1空隙部6の中央にも直径95mm及び深さ125mmのドーム型の押湯9aを1個設けた。フィン空隙部8は長さが65mm、幅が6mm及び深さが11mmの長孔であって、中心に対して放射状に等角度で24本中子4に形成した。
【0016】
<比較例2>
第1空隙部6の中央に押湯9aを設けず、第1ディスクの中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所第1空隙部6の凹溝に比較例1と同形同大のドーム型の押湯9を形成した以外は比較例1と同様同形同大のディスクロータ用鋳型を作製し、これを比較例2とした。
<比較例3>
図1に示すように、押湯29に対向する4本のフィン空隙部28の幅を10mmに形成した以外は実施例1と同様同形同大のディスクロータ用鋳型を作製し、これを比較例3とした。
なお、実施例1及び2と比較例1〜3の内容を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
<試験及び評価>
実施例1、実施例2及び比較例1〜3のディスクロータ用鋳型を用いてディスクロータを鋳造した。この溶湯には鋳鋼を用いて常温で鋳造を行った。溶湯充填後60分経過後溶湯の凝固完了を確認して鋳型からディスクロータを取出した。この状態のディスクロータのひけ巣の発生の有無を放射線透過試験法により測定した。
その結果を表2に示す。
【0019】
【表2】
【0020】
表2の結果から、押湯29に対向するフィン空隙部28aの溶湯の補給面積が押湯29に対向しないフィン空隙部28bの溶湯の補給面積より大きい実施例1、実施例2、及び従来品である比較例1ではひけ巣が発生しなかった。これに対して、全てのフィン空隙部28の溶湯の補給面積を等しいまま押湯29の数を減らした比較例2、及び第2空隙部27の流入面積に対する押湯に対向するフィン空隙部28aの補給面積が5%未満の比較例3では、特に押湯29に対向しないフィン空隙部28bにひけ巣の発生が認められた。このことから実施例1及び実施例2にひけ巣が発生しなかったのは押湯29からの溶湯の補給が円滑に行われ、かつ溶湯29の圧力が有効に作用したことによるものと考えられる。
なお、従来品である比較例1ではひけ巣の発生が認められなかったが、押湯29を実施例より多く形成することに起因して、鋳型から取出した鋳物の押湯内に残存して硬化した切除する部分の比較例1における断面積は70,000mm2である。これに対して実施例1の切除する部分の断面積が54,000mm2であることから比較例1では実施例1の約1.3倍の切除する作業が必要である。
【0021】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、押湯が対向するフィン空隙部の溶湯の補給面積を押湯に対向しないフィン空隙部の溶湯の補給面積より大きく形成したので、押湯からの溶湯の補給を円滑にし、かつ溶湯の圧力を有効に作用させることができる。この結果、押湯の数量を減少させることにより溶湯の歩留りを向上し、かつ押湯の切除工数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋳型を示す図2のA−A線断面図。
【図2】その鋳型を示す図1のB−B線断面図。
【図3】その鋳型により鋳造されたディスクロータを含むディスクブレーキ装置の斜視図。
【図4】そのフィン空隙部の他の例を示す平面図。
【図5】そのフィン空隙部の更に他の例を示す平面図。
【図6】従来の鋳型を示す図7のC−C線断面図。
【図7】その鋳型を示す図6のD−D線断面図。
【符号の説明】
11 ディスクブレーキ用ディスクロータ
11a パッド摩擦面
16 第1ディスク
17 第2ディスク
18 冷却フィン
21 鋳型
22 上型
23 下型
24 中子
26 第1空隙部
27 第2空隙部
28 フィン空隙部
28a 押湯が対向するフィン空隙部
28b 押湯が対向しないフィン空隙部
29 押湯
Claims (4)
- 上型(22)と下型(23)及び前記上型(22)と前記下型(23)の間に装着される中子(24)を備え、外面にそれぞれパッド摩擦面(11a)を有する第1及び第2ディスク(16,17)が放射状の複数の冷却フィン(18)を介して重ね合わされたディスクブレーキ用ディスクロータ(11)を鋳造するための鋳型(21)であって、
前記上型(22)の下部及び前記中子(24)の上部のいずれか一方又は双方に前記第1ディスク(16)を形成するための第1空隙部(26)が形成され、前記中子(24)に前記放射状の複数の冷却フィン(18)を形成するための複数のフィン空隙部(28)が形成され、前記複数のフィン空隙部の内の一部のフィン空隙部に対向する上型(22)に複数の押湯(29)が設けられ、前記中子(24)の下部及び前記下型(23)の上部のいずれか一方又は双方に前記第2ディスク(17)を形成するための第2空隙部(27)が形成されたディスクロータ用鋳型において、
前記押湯が対向する前記フィン空隙部(28a)の溶湯の補給面積が前記押湯が対向しないフィン空隙部(28b)の溶湯の補給面積より大きいことを特徴とするディスクロータ用鋳型。 - 複数の押湯(29)が第1ディスク(16)の中心に対して90度ずつ間隔をあけて4カ所設けられた請求項1記載のディスクロータ用鋳型。
- 押湯が対向するフィン空隙部(28a)の幅が前記押湯が対向しないフィン空隙部(28b)の幅より広く形成された請求項1又は2記載のディスクロータ用鋳型。
- 第1又は第2空隙部(26,27)の溶湯の流入面積を100%とするとき押湯に対向するフィン空隙部(28a)の補給面積が5%〜10%である請求項1ないし3いずれか記載のディスクロータ用鋳型。
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