JPH0730801B2 - デイスクブレ−キのデイスクプレ−ト - Google Patents

デイスクブレ−キのデイスクプレ−ト

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JPH0730801B2
JPH0730801B2 JP61109548A JP10954886A JPH0730801B2 JP H0730801 B2 JPH0730801 B2 JP H0730801B2 JP 61109548 A JP61109548 A JP 61109548A JP 10954886 A JP10954886 A JP 10954886A JP H0730801 B2 JPH0730801 B2 JP H0730801B2
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sliding contact
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casting
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邦彦 三輪
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Yamaha Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディスクブレーキの鋳造製ディスクプレート
に関する。
〔従来の技術〕 自動二輪車の鋳造製ディスクプレートにおいて、従来、
制動力の向上や軽量化を目的として、パッドとの摺接面
に多数の小孔を開けたものが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、従来の小孔は、ディスクプレートの鋳造成形
後に、機械加工により所定の位置に孔開けしているた
め、その分、加工工数が多くなり、コスト高となる不具
合がある。
しかも、最近では安全性の見地から、ブレーキの性能や
信頼性に対する要求が厳しくなってきており、コストの
上昇を抑えつつ、制動性能を高めるための対策が要望さ
れている。
本発明は、このような事情にもとづいてなされたもの
で、製造コストを低減しつつ、制動性能を高めることが
できるディスクブレーキのディスクプレートの提供を目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明は、鋳造成形品からな
るプレート本体を有するディスクプレートを前提として
いる。そして、上記プレート本体のパッドとの摺接面
に、多数の鋳抜き孔を一定に鋳造成形し、このプレート
本体は、鋳造成形後に上記摺接面を含む外周面に切削加
工を施すことにより、上記摺接面を仕上げるとともに、
この摺接面上に、上記鋳造成形されたままの鋳抜き孔の
内面の縁部を露出させたことを特徴としている。
〔作用〕
この構成によれば、プレート本体の鋳造成形と同時に、
そのパッドとの摺接面に多数の孔が開けられるから、孔
開け加工用の格別な後加工は不要となる。このため、加
工工数も少なくて済み、コストの低減が可能となる。
しかも、ディスクブレーキを鋳造成形した場合、そのプ
レート本体の外周面や鋳抜き孔の内面は成形型と接する
ことから、溶湯がプレート本体の内部に比べて短時間の
うちに冷却され、これら外周面や内面上に硬い層が形成
される。そして、鋳造後のプレート本体は、その摺接面
を含む外周面に切削加工が施されるので、このプレート
本体の外周面上の硬い層が削り取られる。これに対し、
鋳抜き孔は、鋳造成形されたままの鋳ばなし状態にある
から、この鋳抜き孔の内面の硬い層は、そのまま残存す
ることになる。このため、摺接面上に開口された鋳抜き
孔の縁部は、摺接面よりも高硬度のエッジ部となり、こ
のエッジ部が摺接面に分散して配置される。
したがって、制動時においては、鋳抜き孔の開口縁部が
パッドの圧接面に食い込み易くなり、制動性能が向上す
る。加えて、上記エッジ部の食い込みにより、パッドの
圧接面上に生じる老化層が確実に削り取られ、このパッ
ドの圧接面が常に新鮮に保たれるから、摩擦特性が大き
く変わることはなく、安定した制動性能が得られる。
〔発明の実施例〕
以下本発明の一実施例を、自動二輪車用のディスクブレ
ーキに適用した図面にもとづいて説明する。
第6図は、自動二輪車のフロント回りを示し、フレーム
1の前端のステアリングヘッドパイプ2には、フロント
フォーク3が枢支されている。フロントフォーク3の下
端部には、車軸4を介して前輪5が支持されており、こ
の前輪5はディスクブレーキ6を装備している。
このディスクブレーキ6は、前輪5と一体に回転するデ
ィスクプレート7と、このディスクプレート7を跨ぐキ
ャリパ9とを備えており、このキャリパ9には、ディス
クプレート7を挾み込むパッド8,8が収容されている。
本実施例のディスクプレート7は、前輪5のハブに固定
したブラケット10の外周部に、複数のフローティングピ
ン12を介して浮動状態に支持されている。そして、この
ディスクプレート7のパッド8,8との摺接面13には、断
面円形の多数の小孔14が開口されている。
ところで、上記ディスクプレート7は、例えば高リン鋳
鉄、高アルミ鋳鉄あるいはダクタイル鋳鉄により鋳造成
形されたリング状のプレート本体7aを備えている。この
プレート本体7aの鋳造に当っては、第3図に示されるよ
うな二分割形のシェル型15,15が用いられる。このシェ
ル型15,15は、プレート本体7aの厚み方向に分割される
ようになっており、上記摺接面13を成形するための一方
の型面15aには、上記小孔14を形成するための複数の突
部16が突設されている。
したがって、小孔14は、プレート本体7aの鋳造成形時に
一体鋳抜かれた鋳抜き孔にて構成され、上記摺接面13上
に一定のピッチで配列されている。
これら小孔14の配列について第1図を参照して説明す
る。すなわち、小孔14は、プレート本体7aの摺接面13上
に等間隔を存して描いた四本の同心円X1〜X4上に分布さ
れており、これら小孔14の一部は、外側の同心円X1およ
び内側の同心円X4と、その円周を16等分する線Yとの交
点に位置されている。したがって、線Y上においては、
二個の小孔14が同一径方向に離間して配置されている。
また、互いに隣り合う線Yの間には。周方向に等間隔を
存して二個の小孔14,14が配置されている。これら小孔1
4,14は、上記同心円X1とX4との間に挾まれた中間の同心
円X2およびX3上に位置されている。
このようなプレート本体7aは、鋳込み後にシェル型15,1
5の間から取り出される。この際、シェル型15,15の型面
15aと接するプレート本体7aの外周面および突部16と接
する小孔14の内周面は、溶湯の冷却がプレート本体7aの
内部に比べて早く行われるから、このプレート本体7aの
外周面および小孔14の内面には、第4図に示すように、
硬い層17が形成される。そして、このプレート本体7a
は、シェル型15,15から取り出した後に、その外周面に
切削加工を施すことで、上記摺接面13を含めたプレート
本体7a全体を正規の寸法に仕上げている。この切削によ
り、摺接面13上の硬い層17のみが除去される。これに対
し、小孔14の内面は、鋳ばなしのまま、つまり機械加工
を施さない鋳造後の状態に保たれ、この内面には硬い層
17がそのまま残存する。
このため、第5図に示すように、摺接面13上に露出され
た小孔14の縁部は、摺接面13よりも高硬度のリング状の
エッジ部18となり、このエッジ部18が摺接面13上に分散
配置されている。
なお、上記シェル型15,15の突部16の代わりに、ピン状
のチル金型を用いれば、このチル金具に接する小孔14の
内面の冷却が摺接面13側よりも促進される。このため、
溶湯の凝固速度が一層早くなり、小孔14の内面の硬度を
より高めることができる。
このような本発明の一実施例によれば、ディスクプレー
ト7の摺接面13上に配置される小孔14は鋳抜き孔である
から、この小孔14を開けるための格別な後加工は不要と
なる。このため、ディスクプレート7の加工工数を少な
くすることができ、コストの低減が可能となる。
しかも、鋳造成形後のプレート本体7aは、その摺接面13
を含む外周面にのみ切削加工を施し、小孔14の内面は鋳
ばなしのままであるから、この小孔14の内面の硬い層17
の縁部が高硬度のエッジ部18となって、摺接面13上に露
出される。そのため、制動時には、エッジ部18がパッド
8,8の圧接面に対し確実に食い込むことになり、その
分、摩擦係数が増大して制動性能が向上する。
それとともに、このエッジ部18の食い込み作用により、
パッド8,8の圧接面上に生じる老化層が確実に削り取ら
れ、このパッド8,8の圧接面が常に新鮮な状態に保持さ
れる。そのため、摩擦特性が大きく変化することもな
く、安定した制動性能が得られる。
また、本実施例では、小孔14を鋳抜くに当って、その摺
接面13上での配置を第1図に示すように規定したので、
プレート本体7aの径方向に隣り合う小孔14のピッチPを
大きく確保することができる。このため、シェル型15,1
5内での湯回りが良好となり、鋳造欠陥の少ない品質の
優れたディスクプレート7を提供することができる。
なお、摺接面上の小孔の配置は、上記実施例に制約され
ないとともに、小孔の断面形状も円形に限らず、例えば
角形でも良い。
また、本発明に係るディスクプレートは、自動二輪車の
前輪用に限らず、その他の車両用としても同様に実施で
きる。
〔発明の効果〕 以上詳述した本発明によれば、プレート本体に格別な孔
開け加工を施す必要はなく、その分、加工工数が少なく
て済み、製造コストを低減できる。しかも、鋳造成形時
に鋳抜き孔の内面に形成された硬い層の縁部が、高硬度
のエッジ部となって摺接面上に露出され、制動時にはこ
のエッジ部がパッドに食い込むので、摺接面の摩擦係数
が増大し、制動性能が向上する。それとともに、上記エ
ッジ部の存在により、パッドの圧接面上に生じる老化層
が確実に削り取られ、このパッドの圧接面が常に新鮮な
状態に保持されるので、摩擦特性が大きく変化すること
もなく、安定した制動性能が得られるといった利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、 第1図は、ディスクプレートの側面図、 第2図は、ディスクプレートの断面図、 第3図は、鋳造成形の状態を示す断面図、 第4図および第5図は、ディスクプレートの加工手順を
示す断面図、 第6図は、自動二輪車のフロント回りの側面図である。 7……ディスクプレート、 7a……プレート本体、 8……パッド、 13……摺接面、 14……小孔(鋳抜き孔)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳造成形品からなるプレート本体を有する
    ディスクプレートにおいて、上記プレート本体のパッド
    との摺接面に、多数の鋳抜き孔を一体に鋳造成形し、 このプレート本体は、鋳造成形後に上記摺接面を含む外
    周面に切削加工を施すことにより、上記摺接面を仕上げ
    るとともに、 この摺接面上に、上記鋳造成形されたままの鋳抜き孔の
    内面の縁部を露出させたことを特徴とするディスクブレ
    ーキのデイスクプレート。
JP61109548A 1986-05-15 1986-05-15 デイスクブレ−キのデイスクプレ−ト Expired - Fee Related JPH0730801B2 (ja)

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