JPH10275897A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置

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JPH10275897A
JPH10275897A JP9182481A JP18248197A JPH10275897A JP H10275897 A JPH10275897 A JP H10275897A JP 9182481 A JP9182481 A JP 9182481A JP 18248197 A JP18248197 A JP 18248197A JP H10275897 A JPH10275897 A JP H10275897A
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宏行 金谷
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巌 國島
Susumu Shudo
晋 首藤
Hisami Okuwada
久美 奥和田
Osamu Hidaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】強誘電体キャパシタの上部電極をパストランジ
スタに接続する構造を有する強誘電体メモリセルを製造
する際に、強誘電体キャパシタの特性劣化を防止し、か
つ、プロセスインテグレーションを可能とする。 【解決手段】1個のパストランジスタQと1個の強誘電
体キャパシタCとが直列に接続された強誘電体メモリセ
ルMCを製造する際、パストランジスタのソース領域S
上の絶縁膜13にコンタクトプラグ15を埋め込み、コ
ンタクトプラグ15の上端面とキャパシタ上部電極19
とを電極配線22により接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記憶用キャパ
シタの絶縁膜に複合酸化物膜を用いたメモリセルのアレ
イを有する半導体装置の製造方法およびそれにより製造
された半導体装置に係り、特にキャパシタ絶縁膜に強誘
電体を用いた強誘電体メモリセルのアレイを有する強誘
電体メモリ(FRAM)におけるセルトランジスタ・セ
ルキャパシタ間接続配線部、ビット線コンタクト部およ
びメモリセルの形成方法とその構造、ならびにキャパシ
タ絶縁膜に高誘電率誘電体を用いたダイナミック型メモ
リセルのアレイを有するダイナミック型ランダムアクセ
スメモリ(DRAM)におけるメモリセルの形成方法と
その構造に関するもので、FRAMあるいはDRAMを
含む半導体集積回路に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記憶用キャパシタの電極間絶
縁膜としてペロブスカイト構造あるいは層状ペロブスカ
イト構造の物質からなる強誘電体薄膜を用いた不揮発性
強誘電体メモリセル(FRAMセル)およびそのアレイ
を有するFRAMが注目を集めている。
【0003】強誘電体膜は、電界が印加された時に一旦
発生した電気分極が上記電界が印加されなくなっても残
留し、上記電界とは反対方向の向きにある程度以上の強
さの電界が印加された時に分極の向きが反転する特性を
有している。
【0004】この誘電体の分極の向きが反転する分極特
性に着目し、メモリセルの情報記憶用のキャパシタの絶
縁膜に強誘電体を用いてFRAMセルを実現する技術が
開発されている。
【0005】このFRAMセルは、DRAMセルのキャ
パシタを強誘電体キャパシタに置き換えた構成になって
おり、スイッチ用のMOSトランジスタを介して強誘電
体キャパシタから分極反転あるいは非反転の際の電荷を
取りだす方式(データ破壊読み出し)を用いており、動
作電源をオフ状態にしてもメモリセルに書かれている記
憶データは失われない特徴がある。
【0006】FRAMは、大容量メモリの代表であるD
RAMと比較すると、不揮発性であるためにデータ保持
にリフレッシュ動作が不要であって待機時の消費電力が
不要であるという特徴を持つ。また、他の不揮発性メモ
リであるフラッシュメモリと比較すると、データ書換え
回数が多く、かつデータ書き換え速度が著しく速いとい
う特徴を持つ。また、メモリーカード等に使用される電
池バックアップが必要なSRAMと比較しても、消費電
力が小さく、セル面積を大幅に小さくできるという特徴
を持つ。
【0007】上記のような特徴を持つFRAMは、既存
のDRAM、フラッシュメモリ、SRAMとの置き換
え、ロジック混載デバイスへの適用等、その期待は大変
大きい。また、FRAMは、バッテリーレスで高速動作
が可能であるので、非接触カード(RF−ID:Radio
Frequency-Identification Data )への展開が始まりつ
つある。なお、FRAMのメモリセルの構造は、DRA
Mと同じように情報としての電荷容量を蓄積する蓄積容
量において常誘電体膜でなく強誘電体膜を用いる構造
と、MOSFETのゲート絶縁膜においてシリコン酸化
膜を強誘電体膜に置き換える構造との2種類に大別され
る。後者はSi界面に直接形成できる適当な強誘電体膜
が存在しないために実現性に乏しく、現在までは提案が
行なわれているのみであることから、通常はFRAMと
いうと前者の構造を指す。
【0008】また、FRAMセルには、図22に示すよ
うに、1つのトランジスタと1つの強誘電体キャパシタ
により構成される1トランジスタ・1キャパシタ(1T
/1Cと略す)型のものと、図24に示すように、2つ
のトランジスタと2つの強誘電体キャパシタにより構成
される2トランジスタ・2キャパシタ(2T/2Cと略
す)型のものがある。
【0009】1T/1C構造は、DRAMと同等の高集
積化が可能という長所を持つが、各メモリセルの強誘電
体特性のばらつきおよび劣化のばらつきを抑えなければ
ならず、歩留りおよび素子信頼性を上げることが難しい
という短所を持つ。
【0010】2T/2C構造は、1T/1C構造の2倍
の面積を必要とする欠点があるが、特性マージンを大き
くとれるので、歩留りおよび素子信頼性を向上させるこ
とが容易である。
【0011】いずれの構造においても、下地絶縁膜上に
電極/強誘電体/電極のスタック構造を形成し、その上
層の酸化膜に開けたコンタクトホールを介してAlまた
はCu配線を施し、パッシベーション膜で保護する。
【0012】ところで、前記したようにFRAMセルは
高速・低消費電力動作が可能であり、高集積化の実現が
期待されており、メモリセル面積の縮小や強誘電体の劣
化の少ない製造プロセスの検討が必要となっている。ま
た、既存のFRAMデバイスを他のデバイスと混載する
場合や高集積化に不可欠となる多層配線技術は未だ確立
していない状況である。
【0013】FRAMデバイスを搭載した半導体集積回
路の多層配線化が難しい原因は、強誘電体材料が還元雰
囲気(特に水素雰囲気)に大変弱いことにある。既存の
LSI工程では、水素が混入するプロセスが殆んどであ
り、FRAMの製造上大きな問題となる。
【0014】水素が混入する工程の一例として、多層配
線構造におけるビアホールを埋める工程が挙げられる。
特に、アスペクト比が大きなビアホールを埋める方法と
しては、CVD法によるW埋め込みが主に用いられる
が、このWを埋め込む工程では水素基が多く発生するの
で、強誘電体に大きなダメージを与える。
【0015】以下、上記の問題について具体的に詳細に
説明する。
【0016】従来、強誘電体メモリセルの構造として、
(1)ビット線の下層に強誘電体キャパシタを配置した
ビット線後作り構造、(2)強誘電体キャパシタの下層
にビット線を配置したビット線先作り構造がある。
【0017】前記ビット線後作り構造の強誘電体メモリ
セルを製造する場合には、パストランジスタ(スイッチ
用のMOSトランジスタ)の上層に強誘電体キャパシタ
を配置し、その下部電極とパストランジスタとをポリシ
リコンプラグで接続した後、強誘電体キャパシタ上にビ
ット線を形成する。
【0018】前記強誘電体キャパシタを形成する際、ポ
リシリコンプラグ上に通常はPt(プラチナ)を用いて
強誘電体キャパシタの下部電極を形成した後に強誘電体
薄膜を成膜するが、上記強誘電体薄膜を成膜して結晶化
を行う際、高温の酸素アニールが必要となる。
【0019】ここで、強誘電体材料としてPZT(チタ
ン酸ジルコン酸鉛)を使用する場合、酸化が不十分な場
合にPZT中のPbが拡散することに起因する欠陥の発
生によってキャパシタ特性の劣化が起きる。これを避け
るために十分な酸化を行うために必要な酸素アニール温
度は通常は600℃〜700℃である。
【0020】また、強誘電体材料としてSBT(ストロ
ンチウム・ビスマス・タンタレイト)等のビスマス層状
化合物を使用する場合には、必要な酸素アニール温度は
通常は〜800℃の高温である。
【0021】しかし、上記したような高温の酸素アニー
ル時に、前記Ptを用いた下部電極がポリシリコンプラ
グと反応してシリサイド化する、あるいは、ポリシリコ
ンプラグが酸化するといった問題が生じる。
【0022】一方、前記ビット線先作り構造の強誘電体
メモリセルを製造する場合には、パストランジスタの上
層にビット線を形成し、ビット線の上層に強誘電体キャ
パシタを形成する。
【0023】この際、強誘電体キャパシタの下部電極
(例えばPt)とパストランジスタとをポリシリコンプ
ラグで接続する場合には前記したビット線後作り構造と
同様の問題が生じる。
【0024】これに対して、強誘電体キャパシタの上部
電極とパストランジスタを埋め込み配線からなる局所電
極配線で直接に接続する上部電極接続構造が提案されて
いる。この構造は、強誘電体キャパシタのパターンレイ
アウトの自由度が比較的高いという特長があり、強誘電
体キャパシタをパストランジスタ領域上および素子分離
領域上の両方に配置することにより細密構造を実現する
ことが可能である。
【0025】上記ビット線先作り・上部電極接続構造を
実現する際、強誘電体キャパシタの下部電極(プレート
電極)から上部電極までを形成した後、キャパシタ保護
膜を堆積する。この後、上部電極とパストランジスタと
を直接に接続するための局所電極配線を形成するため
に、キャパシタ保護膜に上部電極とのコンタクト部およ
びパストランジスタの活性層とのコンタクト部を開口
し、配線膜を堆積した後にパターニングする。
【0026】上記ビット線先作り・上部電極接続構造を
実現する場合には、前記したように強誘電体キャパシタ
の下部電極(例えばPt)とパストランジスタとをポリ
シリコンプラグで接続する場合に下部電極がポリシリコ
ンプラグと反応してシリサイド化するといった問題は生
じない。
【0027】しかし、微細化に伴うアスペクト比やステ
ップカバレージの点で、前記したように上部電極とパス
トランジスタとを直接に接続するための局所電極配線を
形成することは困難になる。
【0028】また、強誘電体材料としてPZTやBST
を用いた場合、強誘電体薄膜成膜後における電極配線形
成の際に行う諸々のCVD(化学気相成長)工程での還
元性雰囲気が問題となり、強誘電体材料が還元反応によ
って特性劣化を生じるという問題がある。
【0029】つまり、上部電極とパストランジスタとを
接続するための局所電極配線を形成する際に、DRAM
で用いられているようなメタルCVD装置を用いた強い
還元性雰囲気(水素系のガス)中でのW(タングステ
ン)成膜によるWプラグの埋め込みを行おうとすると、
強誘電体キャパシタの特性(残留分極量等の電気的特
性)の劣化を引き起こすので、使用できない。
【0030】これに対して、上部電極とパストランジス
タとを接続するための局所電極配線を形成する際に、M
O(Metal Organic )CVDを用いてアルミ配線膜の成
膜を行うとしても、還元性雰囲気が皆無とはいえない
(ソース物質を含め水素基成分を完全には除去できな
い)ので、やはり強誘電体キャパシタの特性劣化を引き
起こす。
【0031】さらに、前記強誘電体材料としてPZTや
BSTを用いた場合、強誘電体キャパシタの電極材料と
してPt、Ir、Ir酸化物(IrO2 )、Ru、Ru
酸化物(RuO2 )、LSCO、SROなどの貴金属あ
るいは導電性酸化物が用いられる。
【0032】しかし、これらの材料を、RIE(反応性
イオンエッチング)、イオンミリング、ECR等によっ
て0.5μm程度のサブミクロンレベルで微細加工する
ことはかなり難しく、特にPtは非常に難しく、強誘電
体キャパシタの微細化が容易ではない。然るに、高集積
の強誘電体メモリの設計に際して、強誘電体メモリセル
の微細化は不可欠であり、メモリセルの微細化のために
は強誘電体キャパシタの上部電極の微細化が重要課題で
ある。
【0033】一方、メモリの集積度は年々向上している
が、寸法は小さくなっても電荷を蓄積する誘電体キャパ
シタの電気容量は約30fF以上に保たなければならな
い。そのためには、キャパシタの有効面積を大きくする
か、誘電体膜の厚さを薄くするか、誘電体材料の誘電率
を大きくするかしなければならない。これまでのDRA
M技術では、主に前二者の改良により、キャパシタの立
体化と薄膜化が検討されてきた。しかし、従来からのS
iO2 系の誘電体膜では、その立体化と薄膜化が限界に
達しつつあり、比誘電率の大きな誘電体の薄膜を堆積さ
せる技術が必要になってきた。
【0034】ところで、前記したようなFRAMに使わ
れようとしている電極/強誘電体/電極のスタック構造
あるいはDRAMに使われようとしている電極/高誘電
率誘電体/電極のスタック構造のキャパシタを製造する
際、電極材料としては、前記したようにPt、Ir、R
u、IrO2 、RuO2 、LSCO、SROなどの貴金
属あるいは導電性酸化物が用いられる。
【0035】FRAMセルキャパシタの強誘電体として
は、前記したようにPZT(Pb(Zr,Ti)
3 )、SBT(SrBi2 Ta2 9 )、BIT(B
4 Ti3 12)等のペロブスカイト構造を含む酸化物
あるいはそれらの一部を置換元素に置換した酸化物が用
いられる。DRAMセルキャパシタの高誘電率誘電体と
してはBST((Ba,Sr)TiO3 )等が用いられ
る。
【0036】これらの強誘電体あるいは高誘電率誘電体
の成膜方法としては、スパッタ、レーザアブレーショ
ン、CVD(Chemical Vapor Deposition )、MOD
(Metallo-Organic Decomposition )またはゾルゲル
(Sol-gel )法などのスピンコート、さらには、霧状の
MOD原料をキャリアガスによってウエハ上へ導き堆積
させるLSMCD(Liquid Source Misted Chemical De
position)法などが知られている。
【0037】スパッタ法は、膜形成技術として量産性に
優れ、また、誘電体を挟む2つの電極(金属あるいは導
電性酸化物)が同じスパッタ技術で形成されることから
スループットの点で有利な技術である。
【0038】しかし、スパッタやレーザアブレーション
は、N2 、Ar、Ar/O2 等の雰囲気ガス中で成膜を
行なう技術であるので、ガス成分が膜中に取り込まれて
形成されることは避けられず、複合酸化物膜(少なくと
も2種以上の金属元素を含有する酸化物膜)中に残存ガ
スのもたらす空隙が生じ、高密度の酸化物膜が形成でき
ないという問題がある。
【0039】実際に、デポジション直後の膜からはAr
等のスパッタガスが検出される。これは、ターゲット近
傍にあるガス分子が、プラズマの高エネルギーによって
導かれて膜中に入射するものであって、拡散のような機
構ではないので、低圧スパッタほど高いエネルギーが保
存されて膜中に打ち込まれやすい。堆積直後の膜はアモ
ルファスや低密度の結晶膜であるので、この残存ガスは
分散していて目立たないが、膜に結晶化の熱処理が施さ
れると、残存ガスは結晶の粒界や界面に取り残されては
っきりとした空隙になる。
【0040】また、この熱処理が短時間であると、粒界
や界面のみならず、粒内でも大きな空隙が生じる。CV
DあるいはLSMCDによる成膜においても、原料をチ
ャンバーへ導入するためのキャリアガスを用いるため、
膜中にキャリアガスの取り込みが起こり、スパッタの場
合と同様、結果的に複合酸化物膜中に残存ガスのもたら
す空隙が生じる。
【0041】このような空隙は、成膜に引き続いてアニ
ール処理により膜の結晶化や高密度化を行なう際にその
大きさが決まるが、アニールが昇温速度の速い急熱処理
である場合に特に顕著である。即ち、複合酸化物膜の結
晶化アニールでは、拡散や蒸発を最低限に抑えるために
急熱処理が必須であるが、上記の問題点のために高密度
の膜が形成できないという問題がある。
【0042】然るに、膜密度が低い強誘電体膜では、分
極量が低下して動作マージンがとれないばかりか、低電
圧側で駆動できず、また、薄膜化する場合に短絡し易く
なる。さらに、後工程での雰囲気で特性変化が大きくな
る問題点も生じる。同様の理由で、電極膜にも空隙が生
じて低密度化すると、膜抵抗が高くなり、動作速度が遅
くなるという問題点も生じる。
【0043】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
強誘電体メモリは、強誘電体キャパシタの特性劣化を防
止し、かつ、プロセスをインテグレーションすることが
困難であった。
【0044】本発明は上記の問題点を解決すべくなされ
たもので、強誘電体メモリセルを製造する際に、強誘電
体キャパシタの特性劣化を防止し、かつ、プロセスイン
テグレーションを可能とする半導体装置の製造方法およ
びそれにより製造された半導体装置を提供することを目
的とする。
【0045】また、本発明の他の目的は、少なくとも2
層以上の多層配線構造を有する強誘電体メモリを製造す
る際に、セルに接続されるビット線を多層配線で形成す
ることが可能になり、高集積化および他のデバイスとの
混載が容易になる半導体装置の製造方法およびそれによ
り製造された半導体装置を提供する。
【0046】さらに、本発明の他の目的は、少なくとも
2層以上の多層配線構造を有する強誘電体メモリを製造
する際に、多層配線形成に必要なビアの埋め込みを強誘
電体キャパシタにダメージを与えないで行うことを可能
とする半導体装置の製造方法およびそれにより製造され
た半導体装置を提供する。
【0047】また、本発明の別の目的は、情報記憶用キ
ャパシタの絶縁膜に強誘電体を用いたFRAMセルある
いは高誘電率誘電体を用いたDRAMセルを製造する際
に、緻密で信頼性が高い強誘電体膜や高誘電率誘電体膜
を形成し得る半導体装置の製造方法を提供する。
【0048】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
装置の製造方法は、半導体基板の表層部に不純物拡散領
域からなるドレイン領域・ソース領域を有するMISト
ランジスタを形成する工程と、この後、前記半導体基板
上に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜
に選択的にコンタクトホールを開口し、前記MISトラ
ンジスタの一端側領域に下端部がコンタクトするキャパ
シタコンタクトプラグを埋め込み形成する工程と、この
後、前記半導体基板上に下部電極、強誘電体物質を用い
た電極間絶縁膜および上部電極を有する強誘電体キャパ
シタを形成する工程と、前記強誘電体キャパシタの上部
電極とキャパシタコンタクトプラグの上端面との間を接
続する電極配線を形成する工程とを具備することを特徴
とする。
【0049】第2の発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板の表層部に不純物拡散領域からなるドレ
イン領域・ソース領域を有するMISトランジスタを形
成する工程と、この後、前記半導体基板上に第1の絶縁
膜を形成する工程と、前記MISトランジスタの一端側
領域に下端部がコンタクトするビット線を前記第1の絶
縁膜上に形成する工程と、前記ビット線上および前記第
1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第
2の絶縁膜および第1の絶縁膜に選択的にコンタクトホ
ールを開口し、前記MISトランジスタの他端側領域に
下端部がコンタクトするキャパシタコンタクトプラグを
埋め込み形成する工程と、この後、前記半導体基板上に
下部電極、強誘電体物質を用いた電極間絶縁膜および上
部電極を有する強誘電体キャパシタを形成する工程と、
前記強誘電体キャパシタの上部電極とキャパシタコンタ
クトプラグの上端面との間を接続する電極配線を形成す
る工程とを具備することを特徴とする。
【0050】第3の発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板の表層部に不純物拡散領域からなるドレ
イン領域・ソース領域を有するMISトランジスタを形
成する工程と、この後、前記半導体基板上に第1の絶縁
膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜に選択的にコン
タクトホールを開口し、前記MISトランジスタの一端
側領域に下端部がコンタクトするビット線コンタクトプ
ラグおよび前記MISトランジスタの他端側領域に下端
部がコンタクトするキャパシタコンタクトプラグを埋め
込み形成する工程と、この後、前記半導体基板上に下部
電極、強誘電体物質を用いた電極間絶縁膜および上部電
極を有する強誘電体キャパシタを形成する工程と、前記
強誘電体キャパシタを含む半導体基板上に第2の絶縁膜
を形成する工程と、前記第2の絶縁膜に選択的にコンタ
クトホールを開口し、前記強誘電体キャパシタの上部電
極とキャパシタコンタクトプラグの上端面との間を接続
するキャパシタ電極配線および前記ビット線コンタクト
プラグの上端面に接続されるビット線コンタクトプラグ
接続配線を前記第2の絶縁膜上に形成する工程と、前記
キャパシタ電極配線およびビット線コンタクトプラグ接
続配線を含む半導体基板上に第3の絶縁膜を形成する工
程と、前記第3の絶縁膜の前記ビット線コンタクトプラ
グ接続配線上に対応する部分にビアホールを開口した
後、前記第3の絶縁膜上およびビアホール内部にビット
線形成用の導電材料を堆積してパターニングし、前記第
3の絶縁膜上にビット線を形成する工程とを具備するこ
とを特徴とする。
【0051】第4の発明に係る半導体装置は、半導体基
板の表層部に形成された不純物拡散領域からなるドレイ
ン領域・ソース領域を有するMISトランジスタと、前
記MISトランジスタを含む半導体基板上に形成された
第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成さ
れ、前記ドレイン領域・ソース領域のうちの一方の領域
に下端部がコンタクトしたキャパシタコンタクトプラグ
と、前記第1の絶縁膜の上層側に形成され、下部電極、
強誘電体物質を用いた電極間絶縁膜および上部電極を有
する強誘電体キャパシタと、前記キャパシタコンタクト
プラグの上端と前記強誘電体キャパシタの上部電極との
間を接続する電極配線とを具備することを特徴とする。
【0052】第5の発明に係る半導体装置は、半導体基
板の表層部に形成された不純物拡散領域からなるドレイ
ン領域・ソース領域を有するMISトランジスタと、前
記MISトランジスタを含む半導体基板上に形成された
第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成さ
れたビット線コンタクトプラグを介して前記ドレイン領
域・ソース領域のうちの一方の領域に接続され、前記第
1の絶縁膜上に形成されたビット線と、前記ビット線を
含む半導体基板上に形成された第2の絶縁膜と、前記第
2の絶縁膜内および第1の絶縁膜内に埋め込み形成さ
れ、前記ドレイン領域・ソース領域のうちの他方の領域
に下端部がコンタクトしたキャパシタコンタクトプラグ
と、前記第2の絶縁膜の上層側に形成され、下部電極、
強誘電体物質を用いた電極間絶縁膜および上部電極を有
する強誘電体キャパシタと、前記キャパシタコンタクト
プラグの上端と前記強誘電体キャパシタの上部電極との
間を接続するキャパシタ配線とを具備することを特徴と
する。
【0053】第6の発明に係る半導体装置は、半導体基
板の表層部に形成された不純物拡散領域からなるドレイ
ン領域・ソース領域を有するMISトランジスタと、前
記MISトランジスタを含む半導体基板上に形成された
第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成さ
れ、前記ドレイン領域・ソース領域のうちの一方の領域
に下端部がコンタクトしたビット線コンタクトプラグ
と、前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成され、前記ドレ
イン領域・ソース領域のうちの他方の領域に下端部がコ
ンタクトしたキャパシタコンタクトプラグと、前記第1
の絶縁膜の上層側に形成され、下部電極、強誘電体物質
を用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する強誘電体
キャパシタと、前記強誘電体キャパシタを含む半導体基
板上に形成された第2の絶縁膜と、前記第2の絶縁膜上
に形成され、前記第2の絶縁膜に選択的に開口されたコ
ンタクトホールを介して前記強誘電体キャパシタの上部
電極とキャパシタコンタクトプラグの上端面との間を接
続するキャパシタ電極配線と、前記第2の絶縁膜上に形
成され、前記第2の絶縁膜に選択的に開口されたコンタ
クトホールを介して前記ビット線コンタクトプラグの上
端面に接続されたビット線コンタクトプラグ接続配線
と、前記キャパシタ電極配線およびビット線コンタクト
プラグ接続配線を含む半導体基板上に形成された第3の
絶縁膜と、前記第3の絶縁膜に選択的に開口されたビア
ホールに埋め込まれて前記ビット線コンタクトプラグ接
続配線に接続されるとともに前記第3の絶縁膜上に形成
されたビット線とを具備することを特徴とする。
【0054】第7の発明に係る半導体装置の製造方法
は、ペロブスカイトないしは層状ペロブスカイト構造の
物質からなる強誘電体膜を用いた情報記憶用のキャパシ
タとスイッチ用トランジスタとを有するメモリセルおよ
び少なくとも二層以上の多層配線構造を有する半導体装
置の製造に際して、前記キャパシタの形成後に、前記多
層配線構造における層間絶縁膜に設けた開口部を埋める
ためにAl、AlCu、AlCuSi、Cuの少なくと
も一つの材料をリフローする工程を用いることを特徴と
する。
【0055】第8の発明に係る半導体装置は、半導体基
板上に形成されたスイッチ用トランジスタと、前記スイ
ッチ用トランジスタが形成された半導体基板上を覆い、
表面が平坦化された第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層
内に埋め込み形成され、前記スイッチ用トランジスタに
接続された第1のビット線コンタクトプラグと、前記第
1の絶縁層の表面上に順に形成された強誘電体キャパシ
タを構成する下部電極、強誘電体膜および上部電極と、
前記下部電極、強誘電体膜および上部電極を覆い、表面
が平坦化された第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層に選
択的に形成されたビアホール内を埋めるようにAl、A
lCu、AlCuSi、Cuの少なくとも一つの材料が
リフローされてなり、前記ビアホール部を介して前記第
1のビット線コンタクトプラグに接続されたビット線と
または第2のビット線コンタクトプラグを具備すること
を特徴とする。
【0056】第9の発明に係る半導体装置の製造方法
は、一対の電極間に少なくとも2種以上の金属元素を含
有する複合酸化物膜からなる誘電体膜を用いたキャパシ
タを形成し、前記キャパシタ上にさらに絶縁性酸化膜と
配線層を積層してなる半導体装置を製造する際、前記キ
ャパシタの形成工程は、第1の電極を形成する第1電極
形成工程と、前記第1の電極上に前記誘電体膜を形成す
る誘電体膜形成工程と、前記誘電体膜上に第2の電極を
形成する第2電極形成工程と、前記第1電極形成工程と
誘電体膜形成工程との間、誘電体膜形成工程と第2電極
形成工程との間、第2電極形成工程の後のいずれかで
0.5×133.322Pa以上500×133.32
2Pa以下の減圧下で昇温速度10℃/秒以上の急熱処
理を行なう工程とを具備することを特徴とする。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を示す。
【0058】まず、ここで、本発明を適用しようとする
半導体装置の一例に係るFRAMについて簡単に説明し
ておく。
【0059】図22は、1トランジスタ・1キャパシタ
型の強誘電体メモリセルの等価回路を示している。図2
2において、Cは強誘電体キャパシタ、Qは電荷転送用
のMOSトランジスタ、WLは上記MOSトランジスタ
のゲートに接続されているワード線、BLは上記MOS
トランジスタの一端に接続されているビット線、PLは
上記キャパシタの一端(プレート)に接続されているプ
レート線、VPLはプレート線電圧である。
【0060】図23は、例えばビット線折り返し構成の
強誘電体メモリセルアレイを有する強誘電体メモリの一
部の等価回路を示している。
【0061】図23において、MCはそれぞれ電極間絶
縁膜に強誘電体を用いた情報記憶用の強誘電体キャパシ
タCと電荷転送用のMOSトランジスタ(パストランジ
スタ)Qとが直列に接続されてなる単位セルであり、こ
の単位セルMCは行列状に配列されてメモリセルアレイ
90を構成している。
【0062】WLi(i=1、2、3…)は、セルアレ
イ90における同一行の単位セルのトランジスタQのゲ
ートに共通に接続された複数本のワード線である。
【0063】PLi(i=1、2、3…)は、セルアレ
イ90における同一行の単位セルのキャパシタCのプレ
ートに共通に接続された複数本のプレート線である。
【0064】BLi(i=1、2、3、4…)は、セル
アレイ90における同一列の単位セルのトランジスタの
一端に共通に接続されたビット線である。
【0065】ワード線選択回路81は、アドレス信号に
基づいて前記複数本のワード線WLiのうちの一部を選
択してワード線電圧を供給するものである。
【0066】キャパシタプレート線選択回路82は、前
記アドレス信号に基づいて前記複数本のプレート線PL
iのうちの一部を選択し、このプレート線PLiの電圧
を制御するものである。
【0067】一方、図22のメモリセルを2個用いた2
トランジスタ・2キャパシタ型の強誘電体メモリセル
は、図24あるいは図25に示すように、第1のトラン
ジスタQ1および第2のトランジスタQ2と、前記第1
のトランジスタQ1および第2のトランジスタQ2にそ
れぞれ対応して直列に接続された第1のキャパシタC1
および第2のキャパシタC2とからなる。
【0068】そして、前記第1のトランジスタQ1およ
び第2のトランジスタQ2の各一端(ドレイン)に対応
して第1のビット線BL1および第2のビット線/BL
1が接続されており、各ゲートに共通にワード線WLが
接続されており、前記第1のキャパシタC1および第2
のキャパシタC2の各プレートに共通にプレート線PL
が接続されている。
【0069】前記ワード線WLおよびプレート線PLは
平行に設けられており、ワード線用のロウデコーダ(図
示せず)により選択されたワード線WLにワード線信号
が供給され、プレート線用のロウデコーダ(図示せず)
により選択されたプレート線PLにプレート線電圧VPL
が供給される。
【0070】また、上記2本のビット線BL1、/BL
1には、ビット線電位センス増幅用のセンスアンプ(図
示せず)、書き込み回路(図示せず)およびプリチャー
ジ回路(図示せず)が接続されている。
【0071】次に、前記2トランジスタ・2キャパシタ
構成の強誘電体メモリセルのデータ書き込み動作の原理
およびデータ読み出し動作の原理について、図24乃至
図26を参照しながら説明する。
【0072】図24(a)乃至(c)は書き込み動作時
における強誘電体キャパシタの印加電界、電気分極の状
態を示しており、図25(a)乃至(c)は読み出し動
作時における強誘電体キャパシタの印加電界、電気分極
の状態を示している。
【0073】また、図26はデータの書き込み動作時お
よび読み出し動作時におけるプレート線の印加電位を示
している。上記強誘電体メモリセルに対するデータの書
き込み、読み出しに際して、選択されたメモリセルのプ
レート線PLの電位を例えば0V→5V→0Vと変化さ
せることにより、誘電分極の向きを制御する。
【0074】(A)データの書き込み動作に際しては、
初期状態では、プレート線PLを接地電位Vss(0V)
に設定し、2本のビット線BL1、/BL1をそれぞれ
0Vにプリチャージしておく。
【0075】まず、図24(a)に示すように2本のビ
ット線BL1、/BL1のうちの一方(例えば第2のビ
ット線/BL1)を例えば5Vに設定し、ワード線WL
に5Vを印加して2個のトランジスタQ1、Q2をオン
状態にすると、第2のキャパシタC2の両端間に電位差
が生じて例えば図中下向きの分極が発生するが、第1の
キャパシタC1の分極は発生しない。
【0076】次に、図24(b)に示すように、プレー
ト線PLを5Vに設定にすると、第1のキャパシタC1
の両端間に電位差が生じ、図中上向きの分極が発生する
が、第2のキャパシタC2の分極は反転しない。これに
より、2個のキャパシタC1、C2に図示したように互
いに逆向きの分極が発生した状態になり、この状態はデ
ータ“1”または“0”の書き込み状態に対応する。
【0077】次に、図24(c)に示すように、プレー
ト線PLを0Vに設定し、ワード線WLを0Vにして2
個のトランジスタQ1、Q2をオフ状態にする。
【0078】(B)データの読み出し動作に際しては、
初期状態では、プレート線PLを0Vに設定し、2本の
ビット線BL1、/BL1をそれぞれ0Vにプリチャー
ジしておく。ここで、2個のキャパシタC1、C2には
例えば図25(a)に示すように互いに逆向きの分極が
発生した状態のデータが書き込まれている場合を想定す
る。
【0079】まず、図25(b)に示すように、プレー
ト線PLを5Vに設定し、ワード線WLに例えば5Vを
印加して2個のトランジスタQ1、Q2をオン状態にす
ると、第2のキャパシタC2の両端間に電位差が生じて
その分極の向きが反転するが、第1のキャパシタC1の
分極の向きは反転しない。この2個のキャパシタC1、
C2からの読み出し電位はセンスアンプによりセンス増
幅され、このセンスアンプの出力により2本のビット線
BL1、/BL1は対応して0V、5Vに設定され、上
記センスアンプの出力に基づいて読み出しデータの
“1”、“0”を判別する。
【0080】続いて、図25(c)に示すように、プレ
ート線PLを0Vに設定すると、第2のキャパシタC2
の両端間に電位差が生じてその分極の向きが反転し、第
1のキャパシタC1の分極の向きは、反転せず初期状態
に戻る。
【0081】次に、本発明を前記したようなFRAMに
適用した実施例を詳細に説明する。図1乃至図3は、本
発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモリセルを採
用した大容量の強誘電体メモリについてセルアレイの製
造工程順におけるセルアレイの一部の平面パターンの一
例を概略的に示している。
【0082】図4乃至図7は、前記セルアレイの製造工
程順における断面構造の一部を概略的に示しており、具
体的には、図3中のA−A線に沿うSDG領域およびセ
ルキャパシタを含む断面構造を示している。
【0083】まず、セルアレイの構造について説明す
る。図7に示す構造においては、前述した従来例のビッ
ト線先作り・上部電極接続構造と比べて、パストランジ
スタと強誘電体キャパシタの上部電極19との接続構造
および上部電極19の構造が異なる。
【0084】なお、ここでは、電荷転送用の1個のMO
Sトランジスタ(パストランジスタ)と情報記憶用の1
個の強誘電体キャパシタとが直列接続された構成を単位
セルとし、単位セルが行列状に配列されてメモリセルア
レイを構成してなる1トランジスタ・1キャパシタ型の
強誘電体メモリセルを備えたFRAMを例にとり説明す
る。また、説明の簡単化のため、各ワード線をWL、各
ビット線をBL、各プレート線をPLで表示する。
【0085】図7において、1は第1導電型(例えばp
型)の半導体基板(例えばシリコン基板)であり、その
表層部には、図1に示すように複数個の素子領域(活性
化領域)SDGがそれぞれワード線WL形成方向に直交
する方向(ビット線BL形成方向に平行な方向)にほぼ
直線状に形成されるとともに平面的にみて行列状の配置
で形成されており、各素子領域SDG間には素子間分離
領域用の酸化膜2が形成されている。
【0086】ここで、各列の素子領域SDGは、1列毎
に素子領域SDGの1つ分の長さ(1ピッチ)ずつ位置
が偏移しており、各素子領域SDGは全体として市松状
の配置(正格子に対してジグザグ状の配置)で形成され
ている。
【0087】上記各素子領域SDGは、中央部から一端
側の領域に第1のMOSトランジスタを構成する第1の
ドレイン・チャネル・ソース領域が直線状に形成されて
おり、上記中央部から他端側の領域に第2のMOSトラ
ンジスタを構成する第2のドレイン・チャネル・ソース
領域が直線状に形成されており、上記中央部は上記第
1、第2のMOSトランジスタに共通のドレイン領域D
となっている。
【0088】上記MOSトランジスタのチャネル領域上
にゲート酸化膜3を介してゲート電極部Gが形成され、
同一行の複数個のMOSトランジスタのゲート電極部G
は連続的に連なってワード線WLとして形成され、ワー
ド線WL群は互いに平行に形成されている。
【0089】この場合、各ワード線WL(ゲート電極部
G)は、例えばPドープ・ポリシリコン4およびWSi
(タングステンシリサイド)5の2層構造になってお
り、表面絶縁膜6および側壁絶縁膜7により保護されて
いる。
【0090】さらに、上記表面絶縁膜6、側壁絶縁膜7
上に層間絶縁膜9および表面平坦化用の層間絶縁膜10
が形成されており、この層間絶縁膜10上にワード線W
L群の形成方向とそれぞれ直交する方向にビット線BL
群が形成されている。
【0091】この場合、層間絶縁膜10には、素子領域
SDGの各中央部の第2導電型(本例ではn型)の不純
物拡散領域(ドレイン領域)D上に対応してコンタクト
ホールが開口されており、前記層間絶縁膜10上で上記
コンタクトホールから少しずれた位置にバリアメタル膜
11および導電膜12からなるビット線BLが形成され
ており、各ビット線BLは上記コンタクトホール内でそ
れぞれ同一列の複数個の素子領域SDGの各ドレイン領
域Dにコンタクトしている。
【0092】なお、図4〜図7では、ビット線BLは上
記コンタクトホール内のみ実線で示され、図示される断
面の後方に位置している層間絶縁膜10上については点
線にて示されている。
【0093】さらに、前記ビット線BL群上には表面平
坦化用の層間絶縁膜13およびキャップ用絶縁膜16が
形成されており、キャップ用絶縁膜16上には単位セル
毎にスタック構造の強誘電体キャパシタ(下部電極1
7、強誘電体絶縁膜18、上部電極19)が形成され、
さらに、キャパシタ保護用の絶縁膜20およびパッシベ
ーション膜23が形成されている。
【0094】この場合、同一行の複数個の強誘電体キャ
パシタの各下部電極17は、対応するMOSトランジス
タを含むSDG領域の中央部あるいは隣接する素子間分
離酸化膜2の上方を覆うように、かつ、前記ワード線W
L群の形成方向と平行な方向に(つまり、ビット線BL
に直交する方向に)連続的に形成され、キャパシタプレ
ート線PLとなっている。
【0095】また、単位セル毎の強誘電体キャパシタの
上部電極19は、対応する下部電極17領域上に強誘電
体絶縁膜18を介して例えば方形状に形成されている。
【0096】そして、強誘電体キャパシタの上部電極1
9は、対応するMOSトランジスタの一端部の第2導電
型(本例ではn型)の不純物拡散領域(ソース領域)S
に局所接続用の電極配線22を介して接続されている。
【0097】この場合、前記表面平坦化用の層間絶縁膜
13、表面平坦化用の層間絶縁膜10および層間絶縁膜
9等には、素子領域SDGの両端部のソース領域S上に
対応してコンタクトホールが開口されており、このコン
タクトホール内に導電性のプラグ(キャパシタコンタク
トプラグ)15が埋め込まれている。そして、前記キャ
ップ用絶縁膜16には、前記キャパシタコンタクトプラ
グ15上に対応してコンタクトホールが開口されてお
り、このコンタクトホール内部および前記キャパシタ保
護膜用の絶縁膜20上および前記上部電極19上に局所
接続用の電極配線22として例えばアルミ系配線が形成
されている。
【0098】なお、本例においては、キャパシタコンタ
クトプラグ15および電極配線22についても、前記ビ
ット線BLと同様にそれぞれその下地側にバリアメタル
膜14、21を有する構造となっている。
【0099】このとき、本例では、前記キャパシタコン
タクトプラグ15および前記電極配線22はそれぞれの
材料が異なる。具体的には、前記キャパシタコンタクト
プラグ15の材料は、高融点金属が望ましく、前記電極
配線22の材料はアルミニウム系配線材料あるいは銅系
配線材料あるいは導電性ポリシリコン系配線材料が望ま
しい。
【0100】そして、前記電極配線22の下端面は、前
記キャパシタコンタクトプラグ15の上端面よりも面積
が大きく、前記キャパシタコンタクトプラグ15の上端
面およびその周辺の層間絶縁膜(本例では層間絶縁膜1
3)にコンタクトしている。これにより、電極配線22
とキャパシタコンタクトプラグ15とのコンタクト抵抗
の低下と、前記キャパシタコンタクトプラグ15上に対
応してコンタクトホールを開口する時のマスク位置合わ
せのマージンの確保を図ることが可能になる。次に、前
記セルアレイの製造方法について、図1乃至図3に示し
た平面パターンおよび図4乃至図7に示した断面図を参
照しながら工程順に説明する。
【0101】まず、図1および図4に示すように、通常
のCMOS型DRAMセルの形成工程と同様な工程によ
り、シリコン基板1上にセルのMOSトランジスタのア
レイを形成する。
【0102】ここで、2は基板表層部に選択的に形成さ
れた素子分離領域をなす酸化膜、D、Sは基板表層部の
素子形成領域に選択的に形成された基板とは逆導電型の
不純物拡散層からなるドレイン・ソース領域、3は基板
表面に形成されたMOSトランジスタ用のゲート酸化
膜、Gはゲート酸化膜3上に形成されたMOSトランジ
スタ用のゲート電極部(ワード線WLの一部)である。
【0103】次に、ゲート電極部G上を含む基板上に層
間絶縁膜10を形成し、層間絶縁膜10のドレイン領域
D上に対応する部分にコンタクトホールを形成する。さ
らに、上記コンタクトホールの内部および層間絶縁膜1
0上にバリアメタル膜11および導電膜12を順次形成
し、層間絶縁膜10上の導電膜12およびバリアメタル
膜11をパターニングしてビット線BLを形成する。
【0104】次に、ビット線上を含む基板上に平坦化用
の層間絶縁膜(例えばBPSG膜)13を800nm程
度堆積した後、化学機械的研磨(Chemical Mechanical
Pol-ishing;CMP)により200nm程度研磨して平
坦化する。
【0105】次に、図5に示すように、リソグラフィ工
程とエッチング工程により、層間絶縁膜13および層間
絶縁膜10の前記ソース領域S上に対応する部分に例え
ば0.8×0.8μm□の開口面積のキャパシタプラグ
用のコンタクトホールを選択的に形成する。この場合、
層間絶縁膜13および層間絶縁膜10のトータル絶縁膜
厚は1500nm、開口部のアスペクト比は1.9であ
る。
【0106】さらに、前記コンタクトホールの内面にバ
リアメタル膜(例えばTiN膜)14を20nm堆積さ
せた後、例えばメタルCVD装置によりタングステンを
前記トータル絶縁膜厚以上の1700nm程度堆積して
前記コンタクトホールの内部に全面的に埋め込む。
【0107】この後、平坦化用の層間絶縁膜13上のタ
ングステン膜およびバリアメタル膜をエッチバックによ
り除去することにより、図1中に示すようにキャパシタ
コンタクトプラグ15が得られる。
【0108】なお、前記キャパシタコンタクトプラグ1
5を埋め込む際、コンタクトホール内壁にバリアメタル
膜14を形成しているので、コンタクトプラグ15から
ソース領域S用の不純物拡散層への拡散を防止すること
が可能である。
【0109】さらに、図5に示すように、CMPにより
層間絶縁膜13の表面を十分に平坦化した後、キャップ
用絶縁膜16を150nm堆積する。
【0110】次に、図2および図6に示すように、前記
キャップ用絶縁膜16上に、キャパシタ下部電極17
(キャパシタプレート線PL)用の導電膜、キャパシタ
絶縁膜用の強誘電体膜18を順次形成し、さらに、キャ
パシタ上部電極19を形成し、強誘電体膜18および下
部電極17用の導電膜のパターニングを行って強誘電体
キャパシタを形成した後、キャパシタ保護用絶縁膜20
を形成する。
【0111】この際、前記強誘電体膜18としてPZT
(PbZrx Ti1-x 3 )、PLZT((Pb,La)(Zr,T
i)O3 )の他、SBT(SrBi2 Ta2 9 )等を用
いることができる。また、キャパシタ下部電極17やキ
ャパシタ上部電極19としてPt等(PtあるいはIr
あるいはIrOx 、IrO2 、RuO2 、あるいはそれ
らを組み合わせたもの)を用いることができる。
【0112】次に、前記キャパシタ保護用絶縁膜20お
よびキャップ用絶縁膜16のキャパシタコンタクトプラ
グ15上に対応する部分を開口するとともに、キャパシ
タ保護用絶縁膜20のキャパシタ上部電極19上に対応
する部分を開口する。この場合、キャパシタコンタクト
プラグ15の上端面積より大きい開口部(図2中、16
a)と、キャパシタ上部電極19の面積より小さい開口
部(図2中、19a)を形成する。
【0113】そして、図3および図7に示すように、キ
ャパシタコンタクトプラグ15とキャパシタ上部電極1
9とを接続するための電極配線材料として、例えばバリ
アメタル膜用のTiN膜21およびSi・Cu(シリコ
ン・銅)成分を含むAl(アルミ)配線のような導電膜
を、キャパシタ保護用絶縁膜20を覆うように例えば高
周波スパッタ法、メタルCVD法あるいはMOCVD法
により順に堆積し、それをパターニングして電極配線2
2を形成し、その上にパッシベーション膜23を堆積す
る。
【0114】なお、前記強誘電体膜18の形成に際し
て、強誘電体材料の堆積後、強誘電体材料を結晶化し、
強誘電体特性を高めるために、通常は750℃程度の高
温酸素雰囲気で10秒間程度、高速熱処理する。
【0115】また、強誘電体材料の堆積後の工程でキャ
パシタパターニングを行う時に生じる強誘電体特性の低
下を回復させるために、600℃の高温酸素雰囲気で3
0分程度のアニールを行う。
【0116】なお、これらの高温酸素雰囲気での処理に
際して、前記キャップ用絶縁膜16は、強誘電体膜18
を形成する際の強誘電体物質の熱的処理工程が終了する
までは電極配線形成用のコンタクトホールが開口されて
いないので、前記キャパシタコンタクトプラグ材の酸化
を防止する働きを有する。
【0117】ただし、キャップ用絶縁膜16でキャパシ
タコンタクトプラグ15を覆っていても、高温酸素雰囲
気でのアニールなどによりキャパシタコンタクトプラグ
材の表面の軽度の部分的酸化は避けられない。
【0118】そこで、好ましくは、前記キャパシタコン
タクトプラグ15上に電極配線材料を堆積する際、その
前にキャパシタコンタクトプラグ15の表面酸化膜をエ
ッチングする工程を付加することにより、キャパシタコ
ンタクトプラグ15と電極配線材料との安定な接続が可
能になる。この際のエッチングは、通常のメタルスパッ
ターの電極を入れ替えて逆スパッターにすることで可能
である。
【0119】また、一般にMOSFET活性層とコンタ
クトプラグとのコンタクト抵抗を下げるために行う水
素、窒素の混合ガスを用いた450℃のシンター工程
は、従来の工程例では強誘電体キャパシタの特性を劣化
させる理由から使用することは不可能であった。これに
対して、上記実施例の製造方法によれば、強誘電体キャ
パシタの形成よりも前にキャパシタコンタクトプラグ1
5を作り込むことにより、強誘電体キャパシタの形成前
に通常のMOS型LSIと同一のシンター工程を採用す
ることができ、具体的には、水素もしくは窒素またはこ
れらの混合ガスを用いた400〜500℃程度のシンタ
リングを行うことが可能となる。これにより、MOSF
ETのゲート閾値Vth、基板電位等諸々のデバイスパ
ラメーターを共通に制御できる利点が生ずる。
【0120】また、上記実施例の製造方法において、キ
ャパシタコンタクトプラグ15の材料として、電極配線
と同じ材料は用いず、耐酸化性、耐熱性、低コンタクト
抵抗性を有し、高アスペクト比のコンタクトホールへの
埋め込みが可能な材料の使用が望ましく、例えばタング
ステン、モリブデン、チタン、パラジウム等の高融点金
属の使用が望ましい。
【0121】これは、前記キャパシタコンタクトプラグ
15としてポリシリコン材やアルミ系材などの酸化され
やすい材料を使用した場合には、キャパシタコンタクト
プラグ15を埋め込み形成した後で強誘電体キャパシタ
を作り込む際に、酸素雰囲気での高温熱処理がキャパシ
タコンタクトプラグ15にも施され、キャパシタコンタ
クトプラグ15が酸化されてその寄生抵抗が増加すると
いう問題が生じるからである。
【0122】なお、本例ではAlSiCu電極配線材料
とタングステンコンタクトプラグ材とのインターレーヤ
ーとしてTiNを用いたが、Ti/TiNの積層膜を用
いてもよい。また、電極配線材料としては、AlSiC
u配線に限らず、アルミ系、銅系の配線材料や導電性ポ
リシリコン系配線材料を用いることが可能である。
【0123】また、上記実施例の製造方法においては、
キャパシタ用のコンタクトプラグと電極配線材料との接
触抵抗を少なくするために、それらのコンタクト面で電
極配線がキャパシタ用のコンタクトプラグの上端面の面
積より大きい配線面積を持つ接続構造を採用している。
【0124】即ち、本例では、キャパシタ用のコンタク
トプラグ上の電極配線(AlSiCu/TiN)は、コ
ンタクトプラグ(W)の上端面と周辺絶縁膜(本例では
層間絶縁膜13)の両方に接触する構造を採用してい
る。
【0125】なお、電荷転送用のパストランジスタとし
ては、ゲート絶縁膜が酸化物からなるMOSトランジス
タに限定されず、ゲート絶縁膜が窒化物や、窒酸化物、
あるいは酸化物と窒化物との積層構造等からなるMIS
トランジスタを形成することもできる。
【0126】次に、前記したようなPZT材料またはS
BT材料を用いた強誘電体キャパシタの上部電極材料と
してPtまたはその他の電極材料(Ir、Ir酸化物、
Ru酸化物等)を使用し、強誘電体キャパシタの上部電
極を0.1ミクロンレベルまで微細に形成する方法につ
いて、図8(a)乃至(f)を参照しながら説明する。
なお、この工程は、強誘電体キャパシタ用電極以外の形
成に際しても適用可能である。
【0127】まず、図8(a)に示すように、前記キャ
ップ用絶縁膜16上に強誘電体キャパシタの下部電極膜
17a、強誘電体薄膜18aを順次堆積する。この場
合、下部電極膜17aとしてPtを175nm、強誘電
体薄膜18aとしてPZT膜を300nm形成する。
【0128】次に、図8(b)に示すように、強誘電体
薄膜18a上に300nmのTEOS(テトラエトキシ
シラン)酸化膜20aを堆積する。
【0129】次に、図8(c)に示すように、PEP
(写真蝕刻工程)を用いてTEOS酸化膜20aに所望
の上部電極面積に対応する開口部を選択的に形成する。
【0130】次に、図8(d)に示すように、上部電極
形成用のPt膜19aをTEOS酸化膜20aの膜厚以
上に堆積する。
【0131】次に、図8(e)に示すように、エッチバ
ックあるいはCMPによりTEOS酸化膜20a上のP
t膜19aを除去する。そして、通常のフォト・リソグ
ラフィ技術を使用し、帯状のレジストパターンを形成
し、このレジストパターンをマスクとする異方性エッチ
ングにより、前記TEOS酸化膜20a/強誘電体薄膜
18a/下部電極膜17aを順次パターニングする。
【0132】これにより、所望の帯状の強誘電体薄膜1
8および下部電極17を得る。この際、同一マスクパタ
ーンを用いてTEOS酸化膜20a、強誘電体薄膜18
aおよび下部電極膜17aを順次エッチング加工するこ
とにより、セルフアラインによりTEOS酸化膜20a
と強誘電体薄膜18と下部電極膜17とはほぼ同じ平面
形状に形成される。
【0133】次に、図8(f)に示すように、上記強誘
電体薄膜18、下部電極17のパターンエッジにおける
異方性エッチングによる加工ダメージを緩和するととも
に、強誘電体薄膜18の電気的絶縁耐圧の低下などを抑
制するために、TEOS酸化膜20a、上部電極19、
強誘電体薄膜18、下部電極17の表面を覆うようにキ
ャパシタ保護用絶縁膜20を形成する。上記キャパシタ
保護用絶縁膜20としては、例えばプラズマCVD法に
よるTEOSの分解により得られるSiO2 膜、あるい
は、熱酸化法によるSiO2 膜を形成する。
【0134】そして、キャパシタ保護用絶縁膜20の上
部電極19上に対応する部分に上部電極19の面積より
小さい開口部を設けた後、前記したような電極配線22
および最終保護用のパッシベーション膜23を形成す
る。
【0135】上述したように上記実施例の製造方法にお
いては、強誘電体メモリセルを形成する際、パストラン
ジスタの一端側領域上にコンタクトプラグ層を埋め込ん
だ後に強誘電体キャパシタを形成し、キャパシタ上部電
極とコンタクトプラグの上端部とを接続するための電極
配線を例えばスパッタ法により形成することが可能にな
る。
【0136】これにより、強誘電体メモリセルの形成後
におけるメタルCVD装置やMOCVD装置を用いた還
元性雰囲気中での配線膜堆積工程を避けることができ、
キャパシタの残留分極量等の電気的特性の劣化を防止す
ることができる。
【0137】また、キャパシタ上部電極19を絶縁膜2
0aの開口部に埋め込む構造としたので、キャパシタ上
部電極19の面積を縮小し、単位セルの面積の縮小化が
可能になり、FRAMの高集積化が可能になる。
【0138】なお、上記第1の実施の形態では、キャパ
シタコンタクトプラグを1回の工程で形成したが、キャ
パシタコンタクトプラグを2段階に分けて形成してもよ
く、このような変形例の製造方法の断面図を図9および
図10に示す。
【0139】即ち、図9および図10に示すように、ビ
ット線BL(11、12)の形成と同時に第1のキャパ
シタコンタクトプラグ11a、12aを形成しておき、
その上に形成される絶縁層13に前記第1のキャパシタ
コンタクトプラグ11a、12aの上端面に接続するよ
うに第2のキャパシタコンタクトプラグ14、15を形
成する。
【0140】このような構造を採用することにより、コ
ンタクトプラグ層を埋め込む際における各コンタクトホ
ールのアスペクト比を低下させることができるので、コ
ンタクトホール内への埋め込みを容易に行うことが可能
になる。
【0141】このように形成された半導体装置は、半導
体基板の表層部に形成された不純物拡散領域からなるド
レイン領域・ソース領域を有するMISトランジスタ
と、前記MISトランジスタを含む半導体基板上に形成
された第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜内に埋め込み
形成されたビット線コンタクトプラグを介して前記ドレ
イン領域・ソース領域のうちの一方の領域に接続され、
前記第1の絶縁膜上に形成されたビット線と、前記第1
の絶縁膜内に埋め込み形成され、前記ドレイン領域・ソ
ース領域のうちの他方の領域に下端部がコンタクトした
第1のキャパシタコンタクトプラグと、前記ビット線を
含む半導体基板上に形成された第2の絶縁膜と、前記第
2の絶縁膜内に埋め込み形成され、前記第1のキャパシ
タコンタクトプラグの上端に下端部がコンタクトした第
2のキャパシタコンタクトプラグと、前記第2の絶縁膜
上に形成され、下部電極、強誘電体物質を用いた電極間
絶縁膜および上部電極を有する強誘電体キャパシタと、
前記第2のキャパシタコンタクトプラグの上端と前記強
誘電体キャパシタとの間を接続する電極配線とを具備す
ることを特徴とする。
【0142】また、上記第1の実施の形態において、前
記ビット線BL(11、12)のコンタクトプラグ部お
よびキャパシタコンタクトプラグ14、15(第1のキ
ャパシタコンタクトプラグ11a、12a、第2のキャ
パシタコンタクトプラグ14、15からなる場合も含
む)を、図9および図10に示すように、それぞれ上部
の開口幅が底面の開口幅よりも広い逆テーパ状の側面を
有するように形成してもよい。
【0143】これにより、セルサイズの縮小化に伴って
ワード線間隔が狭くなっても、ワード線とコンタクトプ
ラグ下部との間隔を所望通り確保するとともにコンタク
トホールの開口面積(電極配線とのコンタクト面積)を
所望通り確保することが容易になり、プロセスマージン
が増大するという利点が得られる。
【0144】次に、図11および図12は、本発明の第
2の実施の形態に係るFRAMセルのアレイを有する大
容量のFRAMにおけるFRAMセルおよび他の素子の
製造工程順における断面構造の一部を概略的に示してい
る。
【0145】図13は、第2の実施の形態に係るFRA
Mセルのアレイの一部の平面パターンの一例を概略的に
示している。
【0146】図11および図12に示す製造工程は、二
層配線構造における第2層配線(ビット線あるいは他の
配線)の接続を行うためのビアホールを埋めるために、
Al、AlCu、AlCuSi、Cuの少なくとも一つ
の材料(本例ではアルミニウム)がリフローされている
点が特徴的である。なお、ここで、図4乃至図7に示し
た製造工程と同一部分には同一符号を付している。
【0147】図11および図12において、半導体基板
1上にはメモリセルのスイッチ用MOSトランジスタ3
1およびメモリセル以外の混載デバイス用の他のMOS
トランジスタ32が形成されている。
【0148】前記各トランジスタ上を覆い、表面が平坦
化された(つまり、下地段差を平坦化した)第1の絶縁
層10内には、前記スイッチ用トランジスタ31のドレ
イン領域D、ソース領域Sに接続されたビット線コンタ
クトプラグ33およびキャパシタコンタクトプラグ3
4、混載デバイス用の他のMOSトランジスタ32のゲ
ートに接続されたコンタクトプラグ35が埋め込み形成
されている。
【0149】前記第1の絶縁層10の表面上に順に形成
されている下部電極17、強誘電体膜18および上部電
極19を含む基板を覆う第2の絶縁層13には、ビット
線コンタクトプラグ33、キャパシタコンタクトプラグ
34、混載デバイス用のコンタクトプラグ35および上
部電極19の上方に対応して選択的にホールが形成され
ている。そして、上記ホール部を介して前記ビット線コ
ンタクトプラグ33に接続されたビット線埋め込みプラ
グ接続配線(ビット線接続用コンタクトパターン)3
6、キャパシタコンタクトプラグ34および上部電極1
9に接続された上部電極取り出し配線(キャパシタ電極
配線)22、混載デバイス用のコンタクトプラグ35に
接続された第1層配線37が形成されている。
【0150】なお、前記上部電極取り出し配線22およ
びビット線埋め込みプラグ接続配線36は、Al、Al
CuSi、AlCu、Wメタル、TiNメタル、Tiメ
タルの少なくとも一つの材料を有するものであり、前記
第1層配線37と同一配線層で形成されている。また、
上部電極取り出し配線22、ビット線埋め込みプラグ接
続配線36および第1層配線37の上面側には、選択的
にWメタル、TiNメタル、Tiメタルのいずれかから
なるメタル層11´が形成されており、これらは前記強
誘電体膜18にダメージを与えないスパッタ法あるいは
CVD法によって形成され得る。
【0151】前記各配線を含む基板上面を覆い、表面が
平坦化された第3の絶縁層30には、前記ビット線埋め
込みプラグ接続配線36および第1層配線37の上方に
対応して選択的にビアホールが形成されている。そし
て、上記ビアホール内を埋めるようにAl、AlCu、
AlCuSi、Cuの少なくとも一つの材料 (本例で
はアルミニウム)がリフローされてなり、前記ビアホー
ル部を介して前記ビット線埋め込みプラグ接続配線36
に接続されたビット線BLおよび前記ビアホール部を介
して前記第1層配線37に接続された第2層配線38が
形成されている。さらに、パッシベーション膜39が形
成され、パッド部にホールが開口されている。
【0152】上記したようなペロブスカイトないしは層
状ペロブスカイト構造の物質からなる強誘電体膜を用い
た情報記憶用のキャパシタとスイッチ用トランジスタと
を有するメモリセルおよび少なくとも二層以上の多層配
線構造を有する強誘電体メモリの製造に際しては、ビッ
ト線形成工程で前記多層配線構造におけるビアホールを
埋めるためにAl、AlCu、AlCuSi、Cuの少
なくとも一つの材料(本例ではアルミニウム)をリフロ
ーする工程を用いる。
【0153】この際、Alリフローに際して、下地配線
がAl系の場合には、スパッタ堆積時の温度によりAl
系配線の溶融、ボイドの発生が生ずるおそれがある。こ
のため、ビアメタルと直接接触する下地としては、Wメ
タル、TiNメタル、Tiメタル層のいずれかをスパッ
タあるいはCVD法により堆積した後、多層配線のビア
部となる領域の直下に選択的に上記メタル層11´を形
成し、溶融ボイド防止膜として用いる。
【0154】次に、図11乃至図13に示す断面図およ
び平面パターンを参照しながら工程順に詳細に説明す
る。
【0155】まず、図11に示すように、通常のCMO
S型DRAMセルの形成工程と同様な工程により、シリ
コン基板1上にメモリセルトランジスタ31および他の
デバイス用のトランジスタ32を形成する。
【0156】ここで、2は基板表層部に選択的に形成さ
れた素子分離領域、D、Sは基板表層部の素子形成領域
に選択的に形成された基板とは逆導電型の不純物拡散層
からなるドレイン・ソース領域、3は基板表面に形成さ
れたMOSトランジスタ用のゲート酸化膜、Gはゲート
酸化膜3上に形成されたMOSトランジスタ用のゲート
電極部(ワード線WLの一部)である。
【0157】なお、素子分離領域2は、LOCOS膜
(選択酸化膜)、STI(Shallow Trench Isolation)
など、任意の構造を採用してよい。
【0158】次に、ゲート電極部G上を含む基板上に平
坦化用の第1の層間絶縁膜(例えばBPSG膜)10を
堆積した後、CMPにより表面を平坦化する。
【0159】次に、第1の層間絶縁膜10に選択的にコ
ンタクトホールを形成する。具体的には、ドレイン領域
D上に対応する部分にビット線コンタクトホール、ソー
ス領域S上に対応する部分にキャパシタプラグ用のコン
タクトホールおよびその他の配線用のコンタクトホール
を形成する。
【0160】さらに、スパッタ法を用いてバリアメタル
膜(Ti、TiN)11を前記コンタクトホールの内部
および第1の層間絶縁膜10上に蒸着した後、CVD法
を用いてW膜を堆積し、前記コンタクトホールの内部に
コンタクトプラグ33、34および35を形成する。
【0161】次に、エッチバックあるいはCMPを行
い、第1の層間絶縁膜10の表面を露出させる。なおこ
こで、第1の実施例と同様に、コンタクトプラグを逆テ
ーパ状に形成すれば、プロセスマージンを増大させるこ
とができる。
【0162】次に、図12に示すように、前記各コンタ
クトプラグを含む第1の層間絶縁膜10上に、キャパシ
タ下部電極17(キャパシタプレート線PL)用の導電
膜として、Pt/Ti/TiNをスパッタ蒸着する。さ
らに、キャパシタ絶縁膜用の強誘電体膜18としてPZ
T膜を形成する。さらに、キャパシタ上部電極19とし
てPtを形成する。そして、RIEを用いて、前記キャ
パシタ上部電極19、強誘電体膜18および下部電極1
7の順にパターニング加工を行って強誘電体キャパシタ
を形成する。この際、強誘電体膜18にダメージが入っ
た場合は、500〜600℃の酸素雰囲気での熱処理に
より回復させることができる。
【0163】次に、プラズマCVDにより第2の層間絶
縁膜13を形成し、化学ドライエッチング(CDE)お
よびRIEを用いて前記各コンタクトプラグ33、3
4、35および上部電極19との接続用のコンタクトホ
ールを形成する。
【0164】そして、スパッタ法を用いてAl、Wを順
に堆積し、キャパシタコンタクトプラグ34とキャパシ
タ上部電極19との接続を行うためのキャパシタ電極配
線22を形成すると同時に、ビット線接続用コンタクト
パターン36およびメモリセル以外の混載デバイス用の
第1層配線37を形成する。
【0165】さらに、第3の層間絶縁膜30を形成し、
その表面をCMPにより平坦化した後、前記ビット線接
続用コンタクトパターン36との接続を行うためのビア
ホールおよびメモリセル以外の混載デバイスの第1層配
線37との接続を行うためのビアホールを形成し、Ar
雰囲気で基板温度400〜470℃とした高周波マグネ
トロンスパッタ法(Alを高温で溶解し泳動的にビアホ
ールを埋め込むAlリフロー法)により前記ビアホール
内を埋め込むように第2配線層を堆積した後、第2配線
層をパターニングしてビット線BLおよび混載デバイス
用の第2層配線38を形成する。
【0166】これにより、ビット線BLは、ビアホール
部・ビット線接続用コンタクトパターン36およびビッ
ト線コンタクトプラグ33を介してメモリセルのスイッ
チ用MOSトランジスタ31のドレイン領域Dに接続さ
れることになり、混載デバイス用の第2層配線38は第
1層配線37を介してメモリセル以外の混載デバイス用
MOSトランジスタ32に接続される。
【0167】なお、第2層配線38は、Alリフロ−で
堆積された膜をそのまま用いてパターニングしてもよい
が、ビア部以外のAl系メタルをメタルCMPにて研
磨、除去、平坦化し、再び第2層配線38となるメタル
を堆積し、パターニングしてもよい。
【0168】この後、二層配線構造の半導体集積回路の
場合は、トップパッシベーション絶縁膜39を堆積し、
パッド部を開口する。三層、四層配線以上の配線構造の
半導体集積回路の場合は、前記したような層間絶縁膜3
0を形成した後にAlリフロー法による配線層を堆積
し、パターニングを行う工程を必要回数繰り返し、この
後にトップパッシベーション絶縁膜39を堆積し、パッ
ド部を開口する。
【0169】なお、本実施の形態においては、前記第1
層配線37を形成した際の第1配線層の一部をパッド部
として用いてもよい。
【0170】さらに、図12には、第3の層間絶縁膜3
0におけるビット線コンタクトプラグ33の上方に対応
して選択的にホールを開口し、ビット線をビット線接続
用コンタクトパターン36とコンタクトさせた場合を示
したが、ビット線接続用コンタクトパターン36を第1
の絶縁層10上で適宜引き回すことにより、これとは異
なる位置でビット線をコンタクトさせることも可能であ
る。従って、プロセスマージンを増大させることがで
き、特にセルアレイの設計の自由度を向上させる上で有
利である。全く同様に、メモリセル以外の混載デバイス
の第1層配線37についても、第1の絶縁層10上で引
き回すことが可能である。
【0171】また、図7に示したような強誘電体キャパ
シタより下方にビット線BLを配置した構造(FCO
B;Ferro Capacitor On Bit-line )を有するセルアレ
イは、メモリセル部の設計の自由度が向上するが、ビッ
ト線上に形成される層間絶縁膜13の分だけ絶縁膜厚が
増大することになり、メモリ以外の混載デバイスにとっ
ては不利な構造を強いられることになる。
【0172】これに対して、図11および図12に示し
たように強誘電体キャパシタの上層側にビット線BLを
配置した構造とし、ビット線BLを第2配線層で形成し
た場合には、メモリセル部の設計の自由度が大幅に増大
し、これによりセル面積の縮小化が可能になる。
【0173】ここで、図13に示した平面パターンを参
照して説明する。図13に示した構造は、前述した図1
乃至図3の構造と比べて、ビット線BLがワード線WL
の上方でワード線WLに直交する方向に一定幅で形成さ
れており、ビット線BLの配置、幅、コンタクト部など
が異なり、その他は同じであるので図1乃至図3中と同
一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0174】即ち、図13において、41はビット線B
Lがその下層部のビット線接続用コンタクトパターン
(図12中の36)に接続されているコンタクト部、4
2は単位セル毎に形成されたスタック構造のキャパシタ
の上部電極(図12中の19)およびキャパシタコンタ
クトプラグ(図12中の34)に対して、ワード線WL
とビット線BLとの間の中間層に形成された局所接続用
の電極配線(図12中の22)が接続されているコンタ
クト部である。PLはキャパシタの下部電極(図12中
の17)が連続するように形成されたキャパシタプレー
ト線である。
【0175】つまり、図11および図12に示したよう
な強誘電体キャパシタの上層側にビット線を配置した構
造を採用すれば、図13に示すようにセルアレイを形成
することが可能になり、前記FCOB構造に比べてビッ
ト線BLの幅を広くとることができ、ビット線抵抗を低
くできるので、メモリ動作上、極めて有利となる。
【0176】従って、FRAMメモリと他のLSIを混
載する場合には、ビット線BLを強誘電体キャパシタよ
り下方または第1層に配線するFCOB構造よりも第2
配線層以降に形成する方が有利である。
【0177】さらに、本発明との比較のため、本発明の
第2の実施の形態におけるAlリフローによるビア埋め
込みの代わりに、Ti(スパッタ)/TiN(スパッ
タ)/W(CVD)によるビア埋め込みを用いた場合
(比較例)について、プロセスの違いによる強誘電体キ
ャパシタの強誘電体膜の分極量に及ぼす影響を調べた。
【0178】結果として、第2の実施の形態により得ら
れた強誘電体キャパシタの強誘電体膜の分極量が30μ
C/cm2 であるのに対して、比較例では、分極量が〜
3μC/cm2 と激しく劣化した。
【0179】FRAMデバイスにおいては、強誘電体の
分極量はセンスマージンに直接有効であり、その値が大
きい方が信頼性の向上につながるので、第2の実施の形
態の優位性は明らかである。
【0180】さらに、図14は、本発明の第3の実施の
形態に係るFRAMセルのアレイを有する大容量のFR
AMにおける断面構造の一部(SDG領域およびセルキ
ャパシタを含む)を概略的に示している。
【0181】図14に示すFRAMセルの構造は、図1
2を参照して前述したFRAMセルの構造と比べて、基
本的にはほぼ同様であるが、第1の層間絶縁膜10上に
第1のSiO2 膜51を介して強誘電体キャパシタが形
成されている点、強誘電体キャパシタ上に第2のSiO
2 膜52が形成されている点が異なる。
【0182】図14に示したFRAMセルの製造工程
は、図11および図12を参照して前述した製造工程と
比べて、(1)エッチバックにより第1の層間絶縁膜1
0の表面を露出させた後に、スパッタ法により全面に第
1のSiO2 膜51を堆積させる工程、(2)前記した
ように強誘電体キャパシタを形成した後に、スパッタ法
により全面に第2のSiO2 膜52を100nm程度堆
積させる工程が追加されている点、(3)第2のSiO
2 膜52上に第2の層間絶縁膜13を堆積し、それに選
択的にホールを開口する際に、下層の第2のSiO2
52または第2のSiO2 膜52/第1のSiO2 膜5
1にもホールを開口する点が異なる。
【0183】上記したようにスパッタ法により形成され
たSiO2 膜51、52は、水素基を含まず、また、水
素基を通し難い。即ち、この後の工程で、仮に水素基が
強誘電体キャパシタ付近まで到達したとしても直接には
強誘電体キャパシタには到達しないので、強誘電体特性
(分極量)の劣化を最小限に抑制することができる。図
15は、本発明の第4の実施形態に関わる半導体装置の
断面図である。本実施形態は、FRAMセルアレイとロ
ジック回路等が混載された半導体装置に好適な製造方法
を提供する。
【0184】本実施形態の製造方法は、2層配線構造に
おける第1層配線から半導体基板あるいはトランジスタ
のゲート電極へのコンタクトプラグが2度に分けて形成
されている点に特徴を有する。すなわち本実施形態のコ
ンタクトプラグは、まずFRAMセルの強誘電体キャパ
シタが形成される前に下層部分が形成され、次に強誘電
体キャパシタが形成された後に、残りの上層部分が形成
される。
【0185】このようなコンタクトプラグの形成方法を
採ることにより、コンタクトホールの開口径に対する深
さの比(アスペクト比)を小さくすることができ、コン
タクトホールの加工と埋め込みが容易になる。この利点
は、加工上非常に厳しいルールを用いてパターン配置を
行っているロジック製品との混載を行う場合に有利とな
る。
【0186】本実施例の前半のプロセスは、第2の実施
形態で説明した図11と同じである。すなわち、半導体
基板1上にはメモリセルのスイッチ用MOSトランジス
タ31およびメモリセル以外の、混載デバイス用の他の
MOSトランジスタ32が形成されている。
【0187】これらのトランジスタを覆い、平坦化され
た第1の層間絶縁膜10内には、スイッチ用トランジス
タ31のドレイン・ソース領域に接続された第1のビッ
ト線コンタクトプラグ33および第1のキャパシタコン
タクトプラグ34、混載デバイス用の他のトランジスタ
32のソースあるいはドレイン領域あるいはゲート電極
に接続される第1のコンタクトプラグ35が埋め込み形
成されている。
【0188】また、第1の層間絶縁膜10の表面には、
図15に示すように、薄いシリコン窒化膜層121と薄
いシリコン酸化膜層122が形成され、さらにその上に
下部電極17、強誘電体膜18および上部電極19が順
に形成されて強誘電体キャパシタを形成している。この
キャパシタは表面が平坦化された第2の層間絶縁膜13
で覆われており、さらに第2の層間絶縁膜13の内部に
は、第2のビット線コンタクトプラグ133、第2のキ
ャパシタコンタクトプラグ134および混載デバイス用
の他のトランジスタ32に接続された第2のコンタクト
プラグ135が埋め込み形成されている。
【0189】また、第2の層間絶縁膜13の表面には、
上部電極取り出し配線、ビット線埋め込みプラグ接続配
線、および混載デバイス用の第1層配線22、36、3
7の第1配線層が形成されている。
【0190】この第1配線層を覆うように第2の層間絶
縁膜13上に形成され、表面が平坦化された第3の層間
絶縁膜30には、ビット線埋め込みプラグ接続配線36
および第1層配線37の直上にヴィアホールが形成され
ている。このヴィアホールは、Al,AlCu,AlS
iCu,Cuの内の少なくとも1つの材料により埋め込
まれている。さらに、第3の層間絶縁膜30の表面に
は、第2配線層38、BLが形成され、その上にはパッ
シベーション膜39が形成されている。
【0191】次に本実施形態の製造方法を、工程順に説
明する。前述のようにプロセスの前半は第2の実施形態
(図11)と同じである。まず、通常のCMOS型DR
AMと同様に、シリコン基板1上にメモリセルトランジ
スタ31および他のデバイス用のトランジスタ32が形
成される。すなわち、トランジスタのゲートおよび拡散
層領域が形成され、第1の層間絶縁膜10およびコンタ
クトホールが形成される。
【0192】続いて、このコンタクトホールにコンタク
トプラグが埋め込まれる。前述のように、本実施形態で
は第1配線層から基板面へのコンタクトプラグが2度に
分けて形成されるが、図11に示す段階までで、第1段
階(下層部分)のコンタクトプラグが完成する。
【0193】次に、図15に示すように、LPCVD法
により第1の層間絶縁膜10の上に薄いシリコン窒化膜
層121が形成される。このシリコン窒化膜層121
は、後に強誘電体キャパシタの形成工程で行われる酸素
雰囲気中でのアニールによるコンタクトプラグ材料(例
えばW)の酸化を防ぐとともに、アニールによるトラン
ジスタの特性変動を防ぐ役割がある。続いて、シリコン
窒化膜層121上に、LPCVD法、プラズマCVD
法、あるいは常圧CVD法により薄いシリコン酸化膜層
122が形成される。
【0194】次に、シリコン酸化膜層122上にキャパ
シタ下部電極17用の導電膜としてTiN、Ti、Pt
が順にスパッタされる。その上に、キャパシタ絶縁膜用
の強誘電体膜18として、PZT膜が形成される。さら
にその上に、キャパシタ上部電極19としてPtがスパ
ッタされる。
【0195】続いて、RIEにより上部電極19、キャ
パシタ絶縁膜18、下部電極17の順でパターニングさ
れ、強誘電体キャパシタが形成される。このとき、強誘
電体膜18にダメージが入り本来の特性と変わってしま
った場合には、500℃程度の酸素雰囲気中でのアニー
ルで回復させることが可能である。
【0196】次にプラズマCVDにより第2の層間絶縁
膜13が形成され、CMP等によりその表面が平坦化さ
れる。続いてコンタクトプラグ33、34、35と後に
形成される第1配線層との接続を行うためのコンタクト
ホールが形成される。このとき、キャパシタ下部電極1
7と第1配線層との接続を行うためのコンタクトホール
(不図示)も同時に形成される。
【0197】次に、スパッタ法によりバリア層としてT
iN膜111を全面に形成した後、前記コンタクトホー
ルを埋め込むように、スパッタ法によりAlを堆積し、
400℃程度の温度でリフローする。続いて、CMPあ
るいはエッチバック法により、コンタクトホール内部以
外のTiN膜、Alが除去される。ここまでで、コンタ
クトプラグの下層部分と上層部分の両方が形成され、本
実施形態の特徴的な構造が出来上がる。
【0198】次に、キャパシタ上部電極19上に、RI
Eによりコンタクトホールが形成される。このコンタク
トホールも前述のコンタクトホールと同時に形成し、A
l等により埋め込むことも可能であるが、本実施形態で
は同時形成を行わず、先のコンタクトホール形成後に別
に形成している。この理由は、上部電極19へのコンタ
クトホールのアスペクト比は、他のコンタクトホールの
それに比べて小さいので、埋め込む必要性が少ないこ
と、アスペクト比の大きく異なるコンタクトホールで
は、埋め込みの条件が大きく異なるため同時埋め込みが
困難であると予想されること、さらに埋め込み時のダメ
ージが強誘電体キャパシタに及ぶのを極力さけたいこ
と、等である。
【0199】次に、Ti,TiN,AlCu,TiNを
順にスパッタ法により全面に堆積させ、第1配線層を形
成する。これをRIEにより加工することにより、キャ
パシタコンタクトプラグ134と上部電極19とを接続
するキャパシタ配線22と、ビット線埋め込みプラグ接
続配線36、混載デバイス用の第1層接続配線37が形
成される。ここで、第1配線層の最上層のTiNは、リ
ソグラフィのためのレジストパターン形成時に、Alか
らの光の反射を防止する反射防止膜として働く。
【0200】続いて第3の層間絶縁膜30を形成し、そ
の表面をCMPにより平坦化した後、前述の第1配線層
と後述の第2配線層を接続するためのヴィアホールを開
口する。さらに、第2の層間絶縁膜13に形成したコン
タクトホールの場合と同様なAlリフロー技術等を用い
て、このヴィアホールをAlで埋め込んだ後、Ti,T
iN,Alを順にスパッタし、第2配線層を形成する。
この第2配線層がRIEにより加工されて、第2層配線
38、ビット線BL等が形成される。
【0201】この後2層配線構造のデバイスの場合に
は、トップパッシベーション膜39が堆積され、選択的
にパッド部が開口される。より多層の配線構造のデバイ
スの場合には、前述の方法の繰り返しで配線層と絶縁層
を形成し、最後にトップパッシベーション膜39を堆積
し、選択的にパッド部を開口すればよい。
【0202】図16は、本発明の第5の実施形態に係わ
る半導体装置の断面図である。本実施形態は、FRAM
セルアレイとロジック回路等が混載された半導体装置に
好適な他の構造およびその製造方法を提供する。基本的
には第3の実施形態と類似しており、図14と同一箇所
には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0203】本実施例の前半のプロセスは、第2の実施
形態で説明した図11とほぼ同じである。すなわち、半
導体基板1上にはメモリセルのスイッチ用トランジスタ
31とメモリセル以外の混載デバイス用他のトランジス
タ32、およびSTI(shallow trench isolation)に
よる素子分離酸化膜2が形成される。
【0204】これらのトランジスタを覆うように、シリ
コン酸化膜層10を堆積し、CMP法を用いて表面を平
坦化する。その上に、Six y 膜121をLPCVD
法で、例えば150nm堆積する(図16)。このSi
x y 膜121は、強誘電体キャパシタ形成の際の酸素
アニールによるトランジスタへのダメージ(閾値変動)
を軽減する。
【0205】次に、上記トランジスタのソース領域S、
ドレイン領域DへのコンタクトホールをRIEにより形
成する。バリア層11として、Ti,TiNを順にスパ
ッタにより堆積し、続いてCVD法によりコンタクトプ
ラグ33、34、35としてWを埋め込む。さらに、絶
縁膜10上のTi,TiN,Wを、例えばCMP法を用
いて除去する。
【0206】次に、全面にシリコン酸化膜層(Si
2 )122を100nm堆積する。その上に強誘電体
キャパシタを構成するPt層17、PZT層18、Pt
層19を順次スパッタにより堆積する。これらの層は酸
素中で熱処理され、PZT層が結晶化され、ペロブスカ
イト構造となる。その後これらの層は、キャパシタの形
状にRIEにより加工される。
【0207】次に、全面にシリコン酸化膜13をプラズ
マCVD法により堆積し、コンタクトプラグ33、3
4、35の上部およびキャパシタの上部電極19の上部
に開口部を形成する。その後全面にバリア層111とな
るTi,TiN、配線層22、36、37となるAl、
メタル層11’となるWを順次スパッタにより堆積し、
RIEにより加工してキャパシタとコンタクトプラグ3
4との配線およびその他コンタクトプラグの取り出し電
極等を含む第1配線層を形成する。
【0208】次に、全面にシリコン酸化膜層30をプラ
ズマCVD法で堆積する。コンタクトプラグ33、35
の直上のシリコン酸化膜層30に開口部を形成し、第1
配線層のうち36に対応する部分を露出する。続いてバ
リア層112となるTi,TiN、配線38となるAl
を順次スパッタにより堆積する。この後、約400℃の
熱処理によりAlをリフローし、シリコン酸化膜30に
形成されたアスペクト比の高い開口部を埋め込む。この
ときCVD法によりWを埋め込まないのは、強誘電キャ
パシタへの水素によるダメージを無くすためである。A
lリフローを用いれば水素が発生せず、強誘電体キャパ
シタへのダメージを避けることができる。
【0209】続いて、上記のTi,TiN,Al層をR
IEにより加工し、第2配線層を形成する。その後、シ
リコン酸化膜39をCVD法により堆積し、図16に示
す半導体構造が完成する。
【0210】図17は、本発明の第6の実施形態に係わ
る半導体装置の断面図である。本実施形態は、FRAM
セルアレイとロジック回路等が混載された半導体装置に
好適なさらに他の構造およびその製造方法を提供する。
基本的には第4の実施形態と類似しており、図15と同
一箇所には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
【0211】シリコン酸化膜122を形成する工程まで
は、第5の実施形態と同様に行われる。続いて全面に強
誘電体キャパシタを構成するPt層17、PZT層1
8、Pt層19を順次スパッタにより堆積する。これら
の層は酸素中で熱処理され、PZT層が結晶化され、ペ
ロブスカイト構造となる。その後これらの層は、キャパ
シタの形状にRIEにより加工される。
【0212】次に、全面にシリコン酸化膜13をプラズ
マCVD法により堆積し、コンタクトプラグ33、3
4、35の上部に開口部を形成する。その後全面にバリ
ア層111となるTi,TiN、配線層22、36、3
7となるAlを順次スパッタで堆積し、約400℃の熱
処理でAlをリフローし、上記の開口部を埋め込む。そ
の後バリアとなるWメタル層11´をCVD法を用いて
堆積する。これらのTi,TiN,Al、W層をRIE
により加工し、コンタクトプラグ33、34、35等と
のヴィアコンタクトを含む第1配線層を形成する。本実
施形態の特徴は、シリコン酸化膜層13に形成された開
口部(ヴィアホール)が、リフローされたAlで埋め込
まれるところにある。なおここでは、第2の実施の形態
と同様に、TiNメタルやTiメタルをメタル層11´
に用いることもできる。
【0213】次に、全面にシリコン酸化膜層30をプラ
ズマCVD法で堆積する。トランジスタのドレイン領域
Dの直上のシリコン酸化膜層30に開口部を形成し、対
応する第1配線層36、37上のWメタル層11’を露
出する。続いて第5の実施形態と同様に、バリア層11
1となるTi,TiN、配線38となるAlを順次スパ
ッタにより堆積する。この後、約400℃の熱処理によ
りAlをリフローし、シリコン酸化膜30に形成された
アスペクト比の高い開口部(ヴィアホール)を埋め込
む。なお、第1配線層の上部に形成されたWメタル層1
1’は、第2配線層のAlをリフローする際に、第1配
線層のAlの溶解を防ぐ働きをする。
【0214】続いて、上記のTi,TiN,Al層をR
IEにより加工し、第2配線層を形成する。その後、シ
リコン酸化膜39をCVD法により堆積し、図17に示
す半導体構造が完成する。
【0215】図18は、本発明の第7の実施形態に係わ
る半導体装置の断面図である。本実施形態は、FRAM
セルアレイとロジック回路等が混載された半導体装置に
好適なさらに他の構造およびその製造方法を提供する。
本実施形態の構造は、基本的には第3の実施形態と類似
しており、図14と同一箇所には同一番号を付し、重複
する説明は省略する。
【0216】本実施例の前半のプロセスは、第2の実施
形態で説明した図11とほぼ同じである。すなわち、半
導体基板1上にはメモリセルのスイッチ用トランジスタ
31とメモリセル以外の混載デバイス用他のトランジス
タ32、およびSTIによる素子分離酸化膜2が形成さ
れている。
【0217】これらのトランジスタを覆うように、シリ
コン酸化膜層10を堆積し、CMP法を用いて表面を平
坦化する。その上に、Six y 膜121をLPCVD
法で、例えば150nm堆積する(図18)。このSi
x y 膜121は、強誘電体キャパシタ形成の際の酸素
アニールによるトランジスタへのダメージ(閾値変動)
を軽減する。
【0218】次に、全面にシリコン酸化膜層(Si
2 )122を100nm堆積する。その上に強誘電体
キャパシタを構成するPt層17、PZT層18、Pt
層19を順次スパッタにより堆積する。これらの層は酸
素中で熱処理され、PZT層が結晶化され、ペロブスカ
イト構造となる。その後これらの層は、キャパシタの形
状にRIEにより加工される。
【0219】次に、全面にシリコン酸化膜13をプラズ
マCVD法により堆積し、上記トランジスタのソース領
域S、ドレイン領域DへのコンタクトホールをRIEに
より形成する。バリア層11としてのTi,TiN、配
線22、36、37としてのAlを順にスパッタにより
堆積し、約400℃の加熱処理によりAlをリフロー
し、上記のコンタクトホールを埋め込む。続いてCVD
法によりバリアとしてのWメタル層11´を堆積する。
これらのTi,TiN,Al、W層をRIEにより加工
し、トランジスタのソース領域S、ドレイン領域Dとの
コンタクトを含む第1配線層を形成する。本実施形態の
特徴は、絶縁層10、121、122、13を通じて形
成された開口部(コンタクトホール)が、リフローされ
たAlで埋め込まれるところにある。
【0220】次に、全面にシリコン酸化膜層30をプラ
ズマCVD法で堆積し、CMPで平坦化する。トランジ
スタのドレイン領域Dの直上のシリコン酸化膜層30に
開口部を形成し、対応する第1配線層36、37上のW
メタル層11’を露出する。続いて第5の実施形態と同
様に、バリア層112となるTi,TiN、配線38と
なるAlを順次スパッタにより堆積する。この後、約4
00℃の熱処理によりAlをリフローし、シリコン酸化
膜30に形成されたアスペクト比の高い開口部を埋め込
む。なお、第1配線層の上部に形成されたWメタル層1
1’は、第2配線層のAlをリフローする際に、第1配
線層のAlの溶解を防ぐ働きをするもので、W以外にも
第6の実施の形態と同様TiNやTiを用いることがで
きる。
【0221】続いて、上記のTi,TiN,Al層をR
IEにより加工し、第2配線層を形成する。その後、シ
リコン酸化膜39をCVD法により堆積し、図18に示
す半導体構造が完成する。
【0222】次に、本発明の半導体装置の製造方法の第
8の実施の形態として、例えば図19に示すようなFR
AMセルの電荷蓄積用キャパシタの強誘電体膜および電
極膜あるいは例えば図21に示すようなDRAMセルの
電荷蓄積用キャパシタの高誘電率誘電体膜および電極膜
の高密度化、高信頼性化を実現するための工程について
複数の実施例を説明する。
【0223】即ち、一対の電極間に少なくとも2種以上
の金属元素を含有する複合酸化物膜からなる誘電体膜を
用いたキャパシタを形成し、前記キャパシタ上にさらに
絶縁性酸化膜と配線層を積層してなる半導体装置を製造
する際、 (a)前記キャパシタの形成工程は、第1の電極を形成
する工程と、誘電体膜を形成する工程と、0.5Torr
(=0.5×133.322Pa)以上500Torr 以
下の減圧下でRTA処理(Rapid Thermal Anneal; 急熱
処理)を行なう工程と、この後、第2の電極を形成する
工程とを具備する。
【0224】(b)前記キャパシタの形成工程は、第1
の電極を形成する工程と、誘電体膜を形成する工程と、
第2の電極を形成する工程と、この後、0.5Torr 以
上500Torr 以下の減圧下でRTA処理を行なう工程
とを具備する。
【0225】(c)前記キャパシタの形成工程は、第1
の電極を形成する工程と、0.5Torr 以上500Tor
r 以下の減圧下でRTA処理を行なう工程と、誘電体膜
を形成する工程と、この後に、第2の電極を形成する工
程とを具備する。
【0226】(d)前記(a)乃至(c)のいずれかの
工程において、第1の電極上に、少なくとも2種以上の
金属元素を含有する複合酸化物膜を、スパッタ法、CV
D(Chemical Vapor Deposition ;化学気相成長)法、
あるいはLSMCD(LiquidSource Misted Chemical D
eposition)法により形成する。
【0227】(e)前記(a)乃至(c)のいずれかの
工程において、減圧下のRTA処理を、0.5Torr 以
上500Torr 以下の酸素分圧下で行う。
【0228】(f)前記(a)乃至(c)のいずれかの
工程において、減圧下のRTA処理を、0.5Torr 以
上500Torr 以下のオゾン分圧下で行う。
【0229】(g)前記(a)乃至(c)のいずれかの
工程において、オゾン分圧比1%以上の雰囲気中でRT
A処理を行なう。
【0230】ここで、前記RTA処理とは、昇温速度1
0℃/秒以上の熱処理をいう。この熱処理速度は膜の結
晶性を著しく高める。特に、PZT等の鉛系誘電体膜で
は、低誘電率のパイロクロア相生成を避けることがで
き、結晶化に有利な方法である。但し、RTAによる熱
処理は、その昇温速度が早いので、取り込みガスの揮発
が不十分なまま結晶化が進んでしまうという難点をも
つ。
【0231】上記第8の実施の形態に係る誘電体膜の形
成方法では、RTA処理を0.5Torr 以上500Tor
r 以下の減圧下で行なうので、短時間の結晶化過程で
も、デポジション膜中に取り込まれた残留ガスを排除し
ながら結晶化を進めることができ、結晶性の良い誘電体
膜をしかも高密度に形成することができる。誘電体膜の
結晶化時には、同時に電極膜の結晶化も進むが、電極膜
中の取り込みガスもこの熱処理によって排除することが
でき、電極膜の抵抗値を下げることができる。
【0232】RTA処理は結晶化を進めるが、その際、
酸素の供給が不足すると誘電体膜が半導体化するおそれ
がある。特に、PZT等のPb系誘電体膜やチタン酸バ
リウム膜等は容易に半導体化し、膜抵抗が著しく低下す
る。
【0233】このような場合の熱処理としては、減圧下
のアニールを0.5Torr 以上500Torr 以下の酸素
分圧下で行うことが望ましい。また、IrO2 やRuO
2 、ITO、SnO2 等の導電性酸化物膜は、酸素の供
給が不十分であると、その後のプロセスでの膜抵抗変化
が激しく、特性が不安定になってしまうので、上記した
ような範囲の酸素分圧化でのアニールが有効である。
【0234】さらに、減圧下のアニールを0.5Torr
以上500Torr 以下のオゾン分圧下で行うと、膜のリ
ーク電流を低減することができ、これは特にDRAM等
リフレッシュ動作の必要なメモリにおけるキャパシタ形
成には重要であり、消費電力を節約することができる。
【0235】これらの減圧下でのRTA処理は、特に、
第1の電極上に少なくとも2種以上の金属元素を含有す
る複合酸化物膜からなる誘電体膜を形成する工程に、ス
パッタ法、CVD法、あるいはLSMCD法を採用した
場合に特に有効である。これらの成膜方法で成膜した場
合には取り込みガスの影響が避けられないからである。
【0236】一方、本発明の第8の実施の形態に係る誘
電体膜の形成方法にゾル・ゲル法やMOD法を適用する
ことも可能であるが、これらの成膜方法およびLSMC
D法では、有機基の揮発量が多いため、最初から減圧下
で熱処理すると、膜の表面が粗になってしまうおそれが
ある。従って、これらの場合には、予め、大気圧下で3
50℃以上の温度の熱処理を施してから後に前記したよ
うな減圧下でのRTA処理を実施することが望ましい。
【0237】次に、オゾンアニールの方法と効果につい
て説明する。オゾン発生器を用いて生成したオゾン・酸
素混合ガスを100〜400℃に加熱した熱処理部に導
入する。例えば、ウエハ背面を300℃に加熱しながら
オゾン・酸素混合ガスを導入し、この熱処理部に100
mW/cm2 の低圧水銀光を30〜200分照射する。
水銀光は波長が320nm以下が有効である。
【0238】この場合、オゾン分圧比1%以上の混合ガ
ス雰囲気中で熱処理を行なうと、成膜時に内在する酸素
空孔が減少し、リーク電流の低減化を図ることができ
る。さらに、この後に600℃以上の酸素中の熱処理を
加えると、ウエハ面内のばらつきも低減することがで
き、さらに有効である。
【0239】(実施例1)図19は、本発明の第8の実
施の形態に係る製造方法により形成されたキャパシタを
有したFRAMセルの断面構造を示している。
【0240】図19のFRAMセルの製造に際しては、
半導体基板1にLOCOSにより素子間分離絶縁膜2を
形成し、その後にソースS・ドレインD領域用の拡散
層、ゲート絶縁膜3、ゲート電極部Gを形成することに
より、MOSトランジスタ70を形成する。この後、C
VD法を用いて、SiO2 から成る層間絶縁膜71を堆
積する。
【0241】次に、メモリセルの情報記憶用キャパシタ
72を形成する。まず、前記層間絶縁膜71の上に、
2.5mTorr のAr中で連続DCスパッタによりTi
/Ptから成る下部電極膜を成膜する。
【0242】次いで、厚さ180nmあるいは210n
mあるいは240nmのPZT膜を、2.5mTorr の
Ar中のRF(高周波)スパッタにより形成する。この
後、最初のRTA処理を昇温速度100℃/秒、10T
orr の酸素中で800℃で10秒間行ない、その後、P
ZT膜上に上部電極膜としてのPt膜をDCスパッタで
形成した後、拡散炉を用いて600℃で二度目のアニー
ルをゆっくり行なう。次に、積層された下部電極膜、P
ZT膜および上部電極膜をRIEによりエッチングし、
所望の形状にパターニングすることにより、下部電極1
7、誘電体膜18および上部電極19で構成されるキャ
パシタ72を形成する。ここで、エッチングダメージを
除去するために、拡散炉を用いて600℃で三度目のア
ニールをゆっくり行なった。
【0243】次に、前記キャパシタ72を被覆するよう
に絶縁膜73をCVD法により堆積させ、RIEによ
り、MOSトランジスタ70のソースS・ドレインD用
拡散層の一方およびキャパシタ72の上部電極19およ
び下部電極17を露出させるコンタクトホールをエッチ
ング形成した後、拡散炉を用いて600℃で四度目のア
ニールをゆっくり行なった。
【0244】次に、MOSトランジスタ70のソースS
・ドレインD用拡散層の一方と上部電極19とを接続す
るための内部配線74aと、下部電極17からの引き出
し電極となる内部配線74bを形成し、素子全体にパッ
シベーション膜75を堆積する。その後、RIEによ
り、パッシベーション膜75にコンタクトホールを形成
し、バリア層76を介してアルミニウム配線77を形成
する。MOSトランジスタ70のゲート電極部Gはワー
ド線として、内部配線74b、バリア層76、アルミニ
ウム配線77はプレート線として使用される。
【0245】ここで、前記した4回のアニールのうち、
1回目は誘電体膜結晶化のための熱処理であり、2回目
は強誘電体膜18と上部電極19との界面状態を下部電
極17と強誘電体膜18のそれと同様にするための熱処
理であり、3回目と4回目はプロセスダメージ回復のた
めのものである。
【0246】以上の実施例を実施例1とし、厚さ18
0、210、240nmの3種類のPZT膜に対応する
実施例をそれぞれ実施例1-1、1-2、1-3とする。
【0247】次の各工程を変えた実施例を実施例2〜6
とし、誘電体膜厚を変えたものを薄いものからそれぞれ
実施例n-1、n-2、n-3とする。また、比較例も同様に
して形成した。
【0248】(実施例2)実施例1の情報記憶用キャパ
シタ72の形成を次のように行なって実施例2の半導体
装置を形成した。まず、前記層間絶縁膜71の上に、
2.5mTorr のAr中で連続DCスパッタによりTi
/Ptから成る下部電極膜を成膜する。次いで、PZT
膜を基板温度500℃、Ar/O2 雰囲気中のRFスパ
ッタで形成する。PZT膜上にPt膜をDCスパッタで
形成した後、最初のRTAアニールを昇温速度100℃
/秒、10Torr の酸素中で800℃で10秒間行なっ
た。
【0249】(実施例3)実施例1の情報記憶用キャパ
シタ72の形成を次のように行なって実施例3の半導体
装置を形成した。まず、前記層間絶縁膜71の上に、
2.5mTorr のAr中で連続DCスパッタによりTi
/Ptから成る下部電極膜を成膜する。最初のRTAア
ニールを昇温速度100℃/秒、10Torr の酸素中で
800℃で10秒間行ない、次いで、PZT膜を基板温
度500℃、2.5mTorr のAr中のRFスパッタで
形成する。その後、PZT膜上にPt膜をDCスパッタ
で形成した後、二度目のアニールを今度は拡散炉を用い
て600℃でゆっくり行なう。 (実施例4)実施例1の情報記憶用キャパシタ72の形
成を次のように行なって実施例4の半導体装置を形成し
た。まず、前記層間絶縁膜71の上に、Irレジネート
を回転塗布し、760Torr の大気中で800℃で熱処
理し、IrO2 の下部電極膜を形成する。次いで、SB
T膜を有機金属化合物混合原料を霧状にして回転基板上
に堆積するLSMCD法を用いて成膜する。続いて、予
め760Torr の大気中で450℃の熱処理を施した
後、RTAアニールを昇温速度50℃/秒、500Tor
r の酸素中で800℃で10秒間行なった。その後、再
び、SBT膜上にIrレジネートを回転塗布し、760
Torr の大気中で800℃で熱処理し、IrO2 の上部
電極膜を形成する。
【0250】(実施例5)実施例4の情報記憶用キャパ
シタ72の形成を次のように行なって実施例5の半導体
装置を形成した。まず初めに、前記層間絶縁膜71の上
に、Irレジネートを回転塗布し、760Torr の大気
中で800℃で熱処理し、IrO2 の下部電極膜を形成
する。次いで、SBT膜を有機金属化合物混合原料を霧
状にして回転基板上に堆積するLSMCD法を用いて成
膜する。続いて、予め760Torrの大気中で450℃
の熱処理を施した後、RTAアニールを昇温速度80℃
/秒、5Torr のオゾン10%・酸素90%の混合雰囲
気中で800℃で10秒間行なった。その後、再び、S
BT膜上にIrレジネートを回転塗布し、760Torr
の大気中で800℃で熱処理し、IrO2 の上部電極膜
を形成する。
【0251】(実施例6)実施例1の情報記憶用キャパ
シタ72の形成を次のように行なって実施例6の半導体
装置を形成した。まず、前記層間絶縁膜71の上に、
2.5mTorr のAr中で連続DCスパッタによりTi
/Ptから成る下部電極膜を成膜する。次いで、PZT
膜を2.5mTorr のAr中のRFスパッタで形成す
る。最初のRTAアニールを昇温速度100℃/秒、1
0Torr の酸素中で800℃で10秒間行ない、その
後、PZT膜上にPt膜をDCスパッタで形成した後、
二度目のアニールを今度は拡散炉を用いてオゾン10%
・酸素90%の混合雰囲気下、550℃でゆっくり行な
う。
【0252】(比較例1)実施例1の情報記憶用キャパ
シタの形成を次のように行なって比較例1の半導体装置
を形成した。まず、前記層間絶縁膜の上に、2.5mT
orr のAr中で連続DCスパッタによりTi/Ptから
成る下部電極膜を成膜する。次いで、PZT膜を2.5
mTorr のAr中のRFスパッタで形成する。最初のR
TAアニールを昇温速度100℃/秒、760Torr の
酸素中で800℃で10秒間行ない、その後、PZT膜
上にPt膜をDCスパッタで形成した後、二度目のアニ
ールを今度は拡散炉を用いて600℃でゆっくり行な
う。
【0253】(比較例2)実施例4の情報記憶用キャパ
シタの形成を次のように行なって比較例2の半導体装置
を形成した。まず、前記層間絶縁膜の上に、Irレジネ
ートを回転塗布し、760Torr の大気中で800℃で
熱処理し、IrO2 の下部電極膜を形成する。次いで、
厚さ180nmのPZT膜を、有機金属化合物混合原料
を霧状にして回転基板上に堆積するLSMCD法を用い
て成膜する。続いて、予め760Torr の大気中で45
0℃の熱処理を施した後、RTAアニールを昇温速度5
0℃/秒、760Torr の酸素中で800℃で10秒間
行なった。その後、再び、PZT膜上にIrレジネート
を回転塗布し、760Torr の大気中で800℃で熱処
理し、IrO2 の上部電極膜を形成する。
【0254】(実施例および比較例の評価)図20は、
前記各実施例1〜6および比較例1、2におけるキャパ
シタの容量を測定し、膜厚(誘電体厚み)tとキャパシ
タンスCの逆数(1/C)の関係をグラフ化して示して
いる。
【0255】キャパシタンスC、誘電体の誘電率ε、誘
電体厚みtの間には、以下の関係が成り立つ。
【0256】C = εo×ε×S/t 但し、εoは真空の誘電率、Sは電極面積である。これ
を書き換えると、 1/C = k×(1/ε)×t 但し、k= 1/(εo×S)の定数である。実際のグ
ラフでは、 1/C = k×(1/ε)×t + n の直線になっており、n=1/C' とすると、C' 分の
キャパシタが直列に接続されている回路が予想される。
【0257】本発明の第8の実施の形態に係る実施例で
は、前記C' に相当するキャパシタ成分が小さく、この
ことから、電極との界面に余分な低誘電率層が存在せ
ず、薄膜化に対応できる誘電体膜が形成されていること
が分かる。
【0258】一方、比較例では、C' に相当するキャパ
シタ成分が大きく、これでは充分なキャパシタンスが得
られず、薄膜化にも対応できない。素子を低電圧で駆動
するためには、誘電体を充分飽和させた領域で用いるこ
と、即ち、薄膜化して充分大きな電界をかけることが必
要であるが、界面低誘電率層のC' が存在すると、薄膜
化に対応することができない。
【0259】実施例1〜6と比較例1、2の誘電体部分
の断面を透過電子顕微鏡で調べたところ、比較例の誘電
体と電極界面に膜厚1/10から1/5に相当する大き
な空隙が数多くみられたが、実施例では僅かであり、こ
の空隙が膜の一部を低密度化し、低誘電率層の原因にな
っていることが分かった。
【0260】その他、各素子の動作速度特性、疲労特性
等を調べた。最も動作速度を早くできたのは実施例3で
あり、特に書き込み時間に関して140nsまで短縮し
ても不良ビットが生じなかった。他の実施例では150
ns以上としないと信頼性試験で不良ビットが生じた。
また、実施例4と5では書き換え回数が1012回以上を
達成することができたが、他の実施例では1010回から
不良ビットが現れた。107 回疲労試験後に長時間放置
してインプリント特性を調べた際に不良ビットを生じな
かったのは、実施例5と6であった。
【0261】(その他の実施例)図21に示すトレンチ
型のDRAMセルの形成工程において、半導体基板80
に素子分離領域81、メモリセルのトランスファゲート
用のMOSトランジスタのソースS・ドレインD領域、
メモリセルのトレンチ構造のキャパシタ82を形成す
る。上記キャパシタ82の形成に際して、下部電極83
のRuをDCスパッタで形成後、BST膜84を有機金
属化合物を原料ソースとし、Arのキャリアガスを用い
るCVD法により、基板温度450℃にて100nmの
堆積膜として得た。この後、N2 分圧が450Torr
中、600℃でRTAアニールを行ない、さらに上部電
極85のRuをDCスパッタで形成し、3次元の積層構
造を得た。さらにその後、SiO2 絶縁膜86の形成と
ワード線WL、ビット線BLの形成を行ない、DRAM
構造を形成した。この場合、誘電率250の緻密なBS
T誘電体膜を得た。
【0262】次に、前記したようなFRAMをRF−I
Dシステムに応用した例を示す。
【0263】RF−IDシステムとは、電波を用いた非
接触型タグ・システム(識別器)のことで、一般的には
非接触データ・キャリア・システム等とも呼ばれてお
り、RF−IDシステムの全体のシステム構成を図27
に示す。
【0264】RF−IDシステムは、パソコン、コント
ローラ、アンテナ等で構成されるホスト側と、トランス
ポンダと呼ばれるデータ・キャリアで構成される。トラ
ンスポンダは、FRAMとASICが1チップ化された
モノリシックRF−IDチップおよび電力受信、データ
受信/送信を兼ねるアンテナを内蔵するシンプルな構成
である。
【0265】ホスト側からは必要に応じてコマンドおよ
びデータを搬送波に乗せて送信するが、トランスポンダ
側ではその搬送波により必要な電力を発生させ、データ
の書き込みおよび読み出しと送信に利用してホスト側に
情報を返す。
【0266】非接触型タグは、電池が不要であり、FR
AMの記憶内容を電波を使って非接触で読み取り、その
内容を書き換えることにより、人の入退出などの管理に
活用することが可能である。例えば服のポケットに定期
券用の非接触型タグを入れたまま改札したり、非接触型
タグを自動車につけて走り、高速道路の料金所でいちい
ち精算するために止まらなくて済むようにするとか、人
との介在なしに駐車場の出入りを監視・管理するなどの
用途を狙っている。また、家畜や回遊魚の行動を管理す
るために使用することが可能である。
【0267】図28は、トランスポンダの内部回路の詳
細を示す。
【0268】即ち、外部から入力される電磁波を検知す
るLC回路と、LC回路が検出した電磁波から信号を生
成する回路58と、LC回路が検出した電磁波から電源
電圧を発生させる回路59と、電源電圧の立ち上がりを
検出してパワーオン信号を出力するパワーオン回路60
と、強誘電体物質を電極間に有する強誘電体キャパシタ
と電荷転送用のMOSトランジスタとからなるメモリセ
ルを複数個行列状に配置し、例えば同一行に属するメモ
リセルのMOSトランジスタを同一のワード線でそれぞ
れ共通接続し、同一行に属するメモリセルの強誘電体キ
ャパシタの一方の電極を同一のキャパシタプレート線で
それぞれ共通接続し、同一列に属するメモリセルのMO
Sトランジスタの一方の端子を同一のビット線でそれぞ
れ共通接続して構成したFRAMセルアレイ61等から
構成される。
【0269】なお、本発明は上記したようなFRAMに
限らず、FPGA(Field Program-able Gate Array )
やスタティック型RAMを搭載した論理LSIなどにお
いて、ロジックのプログラム記憶部に少量ではあるが使
用される強誘電体メモリセルの形成方法に適用すること
も可能である。
【0270】また、本発明は上記したような半導体基板
上に強誘電体メモリセルを形成する場合に限らず、SO
Iなどのように絶縁基板上の半導体層上に強誘電体メモ
リセルを形成する場合にも適用することが可能である。
【0271】さらに、電荷転送用のスイッチングトラン
ジスタとしては、ゲート絶縁膜が酸化物からなるMOS
トランジスタに限定されず、ゲート絶縁膜が窒化物や窒
酸化物、あるいは酸化物と窒化物との積層構造などから
なるMISトランジスタを形成することもできる。
【0272】
【発明の効果】上述したように本発明の半導体装置の製
造方法によれば、強誘電体メモリセルを形成する際、パ
ストランジスタの一端側領域上にコンタクトプラグ層を
埋め込んだ後に強誘電体キャパシタを形成し、キャパシ
タ上部電極とコンタクトプラグの上端部とを電極配線で
接続するので、強誘電体キャパシタ形成後における還元
性雰囲気中での処理の影響を回避し、かつ、強誘電体キ
ャパシタを容易に形成することができる。
【0273】また、本発明の半導体装置の製造方法によ
れば、キャパシタ上部電極(Pt等)の微細加工ひいて
は強誘電体メモリセルのパターンの微細化を実現でき
る。
【0274】従って、本発明の半導体装置の製造方法に
より製造された半導体装置によれば、キャパシタ上部電
極とコンタクトプラグの上端部とを接続するための電極
配線の信頼性が高く、強誘電体キャパシタの微細化が可
能な構造を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る強誘電体メモ
リセルを採用した大容量のFRAMについてセルアレイ
の製造工程におけるセルアレイの一部の平面パターンの
一例を概略的に示す図
【図2】図1の工程につづく工程における平面パターン
の一部を示す図
【図3】図2の工程につづく工程における平面パターン
の一部を示す図
【図4】図1乃至図3に示したセルの製造工程の一例に
おける断面の一部を示す図
【図5】図5の工程につづく工程における断面の一部を
示す図
【図6】図5の工程につづく工程における断面の一部を
示す図
【図7】図6の工程につづく工程における断面の一部を
示す図
【図8】図7の工程中の一部を取り出して断面の一部を
詳細に示す断面図
【図9】図4乃至図8に示したセルの変形例の製造方法
について断面の一部を示す図
【図10】図4乃至図8に示したセルの変形例の製造方
法について断面の一部を示す図
【図11】本発明の第2の実施の形態に係るFRAMセ
ルを採用した大容量のFRAMについてセルアレイの製
造工程の一例における断面の一部を示す図
【図12】図11の工程につづく工程における断面の一
部を示す図
【図13】図11および図12に示したFRAMセルを
含むFRAMの平面パターンの一部を示す図
【図14】本発明の半導体装置の製造方法の第3の実施
の形態に係るFRAMセルの構造を示す断面図
【図15】本発明の半導体装置の製造方法の第4の実施
の形態に係るFRAMセルの構造を示す断面図
【図16】本発明の半導体装置の製造方法の第5の実施
の形態に係るFRAMセルの構造を示す断面図
【図17】本発明の半導体装置の製造方法の第6の実施
の形態に係るFRAMセルの構造を示す断面図
【図18】本発明の半導体装置の製造方法の第7の実施
の形態に係るFRAMセルの構造を示す断面図
【図19】本発明の半導体装置の製造方法の第8の実施
の形態に係るFRAMセルの構造を示す断面図
【図20】第8の実施の形態に係る実施例および比較例
のキャパシタ特性を表すグラフ
【図21】本発明の半導体装置の製造方法の第8の実施
の形態に係るDRAMセルの構造を示す断面図
【図22】1トランジスタ・1キャパシタ構成の強誘電
体メモリセルの等価回路を示す回路図
【図23】図22の強誘電体メモリセルのアレイおよび
その周辺回路の一部の等価回路を示す回路図
【図24】図22のメモリセルを2個用いた2トランジ
スタ・2キャパシタ型の強誘電体メモリセルの書き込み
動作の原理を説明するために強誘電体キャパシタの印加
電界および電気分極の状態を示す図
【図25】図22のメモリセルを2個用いた2トランジ
スタ・2キャパシタ型の強誘電体メモリセルの読み出し
動作の原理を説明するために強誘電体キャパシタの印加
電界および電気分極の状態を示す図
【図26】図24に示した書き込み動作および図25に
示した読み出し動作に際してプレート線PLに印加され
る電圧波形の一例を示す波形図
【図27】RF−IDシステムの全体のシステム構成を
示す図
【図28】トランスポンダの内部回路の詳細を示す図
【符号の説明】
1…半導体基板、 2…素子間分離酸化膜、 3…ゲート酸化膜、 4…Pドープ・ポリシリコン、 5…WSi、 6、7…ゲート電極保護用の絶縁膜、 9、10…絶縁膜、 11…バリアメタル膜、 13…平坦化用の絶縁膜、 14…バリアメタル膜、 15…キャパシタコンタクトプラグ、 16…キャップ用の絶縁膜、 17…下部電極、 18…強誘電体薄膜、 19…上部電極、 16a、19a…電極配線接続用の開口部、 20a…上部電極埋め込み用の絶縁膜、 20…キャパシタ保護用の絶縁膜、 21…バリアメタル膜、 22…電極配線、 23…パッシベーション膜、 SDG…活性領域、 D…不純物拡散層(ドレイン領域)、 G…ゲート電極部、 S…不純物拡散層(ソース領域)、 BL…ビット線、 WL…ワード線、 PL…プレート線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/792 (72)発明者 首藤 晋 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 奥和田 久美 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内 (72)発明者 日高 修 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表層部に不純物拡散領域か
    らなるドレイン領域・ソース領域を有するMISトラン
    ジスタを形成する工程と、 この後、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁膜に選択的にコンタクトホールを開口
    し、前記MISトランジスタの一端側領域に下端部がコ
    ンタクトするキャパシタコンタクトプラグを埋め込み形
    成する工程と、 この後、前記半導体基板上に下部電極、強誘電体物質を
    用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する強誘電体キ
    ャパシタを形成する工程と、 前記強誘電体キャパシタの上部電極とキャパシタコンタ
    クトプラグの上端面との間を接続する電極配線を形成す
    る工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 半導体基板の表層部に不純物拡散領域か
    らなるドレイン領域・ソース領域を有するMISトラン
    ジスタを形成する工程と、 この後、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁膜に選択的にコンタクトホールを開口
    し、前記MISトランジスタの一端側領域に下端部がコ
    ンタクトするビット線を前記第1の絶縁膜上に形成する
    工程と、 この後、前記半導体基板上に第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第2の絶縁膜および第1の絶縁膜に選択的にコンタ
    クトホールを開口し、前記MISトランジスタの他端側
    領域に下端部がコンタクトするキャパシタコンタクトプ
    ラグを埋め込み形成する工程と、 この後、前記半導体基板上に下部電極、強誘電体物質を
    用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する強誘電体キ
    ャパシタを形成する工程と、 前記強誘電体キャパシタの上部電極とキャパシタコンタ
    クトプラグの上端面との間を接続する電極配線を形成す
    る工程とを具備することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板の表層部に不純物拡散領域か
    らなるドレイン領域・ソース領域を有するMISトラン
    ジスタを形成する工程と、 この後、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁膜に選択的にコンタクトホールを開口
    し、前記MISトランジスタの一端側領域に下端部がコ
    ンタクトするビット線を前記第1の絶縁膜上に形成する
    とともに前記MISトランジスタの他端側領域に下端部
    がコンタクトする第1のキャパシタコンタクトプラグを
    埋め込み形成する工程と、 この後、前記半導体基板上に第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第2の絶縁膜に選択的にコンタクトホールを開口
    し、前記第1のキャパシタコンタクトプラグの上端部に
    下端部がコンタクトする第2のキャパシタコンタクトプ
    ラグを埋め込み形成する工程と、 この後、前記半導体基板上に下部電極、強誘電体物質を
    用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する強誘電体キ
    ャパシタを形成する工程と、 前記強誘電体キャパシタの上部電極と第2のキャパシタ
    コンタクトプラグの上端面との間を接続する電極配線を
    形成する工程とを具備することを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記キャパシタコンタクトプラグを埋め込み形成した
    後、前記強誘電体キャパシタを形成する前に半導体基板
    上に第3の絶縁膜を堆積する工程と、 前記強誘電体キャパシタを形成する工程と前記電極配線
    を形成する工程との間で前記第3の絶縁膜に電極配線コ
    ンタクト用のコンタクトホールを開口する工程とをさら
    に具備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記電極配線を形成する工程は、前記キャパシタコンタ
    クトプラグの上端面をエッチングした後に電極配線材料
    を堆積してパターニングすることを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記キャパシタコンタクトプラグを埋め込み形成した後
    で前記強誘電体キャパシタを形成する前に、水素系ガス
    および窒素系ガスの少なくとも一方を用いてシンタリン
    グする工程を具備することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記強誘電体キャパシタを形成する際、下部電極膜およ
    び電極間絶縁膜を堆積した後、前記電極間絶縁膜上に第
    3の絶縁膜を堆積し、前記第3の絶縁膜を選択的に開口
    し、その開口部および前記第3の絶縁膜上に前記上部電
    極形成用の電極材料を堆積した後に、前記第3の絶縁膜
    上の電極材料を除去することによって前記上部電極を形
    成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記第3の絶縁膜上の電極材料を除去した後、前記第3
    の絶縁膜、電極間絶縁膜および下部電極膜を同一のマス
    クパターンを用いて順次パターニング加工することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項2または3記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記キャパシタコンタクトプラグを形成する工程は、前
    記コンタクトホールを開口した後の第2の絶縁膜上およ
    び前記コンタクトホールの内部に高融点金属材料を堆積
    した後に第2の絶縁膜上の高融点金属材料を除去するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 それぞれ電極間絶縁膜に強誘電体物質
    を用いた情報記憶用の強誘電体キャパシタおよび電荷転
    送用のMISトランジスタを備えた複数のメモリセル
    と、それぞれ同一行の前記メモリセルのMISトランジ
    スタのゲートに共通に接続された複数本のワード線と、
    それぞれ同一行の前記メモリセルの強誘電体キャパシタ
    に共通に接続された複数本のキャパシタプレート線と、
    それぞれ同一列の前記メモリセルのMISトランジスタ
    の一端側に共通に接続された複数本のビット線とを有す
    る強誘電体メモリを製造する方法であって、 半導体基板の表層部の所定位置でビット線方向に対して
    略平行な方向にそれぞれMISトランジスタを構成する
    2個のドレイン・チャネル・ソース領域を中央部でドレ
    イン領域を共有しながら直線状に形成し、この際、複数
    個のドレイン・チャネル・ソース領域を全体として市松
    状に規則的に配置させることでセルアレイ領域を画定す
    る工程と、 前記セルアレイ領域のそれぞれ同一行の複数個のドレイ
    ン・チャネル・ソース領域における各MISトランジス
    タのチャネル領域上にゲート絶縁膜を介して積層された
    ゲート電極部を有する複数本のワード線を互いに略平行
    な方向に形成する工程と、 前記ワード線上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記セルアレイ領域のそれぞれ同一列の複数個のドレイ
    ン・チャネル・ソース領域における共通のドレイン領域
    にコンタクトする複数本のビット線を前記第1の絶縁膜
    上で互いに略平行な方向、かつ、前記複数本のワード線
    に略直交する方向に形成する工程と、 前記ビット線上および前記第1の絶縁膜上に第2の絶縁
    膜を形成する工程と、 前記ドレイン・チャネル・ソース領域におけるソース領
    域に下端部がコンタクトするキャパシタコンタクトプラ
    グを前記第2の絶縁膜および第1の絶縁膜に埋め込み形
    成する工程と、 前記キャパシタコンタクトプラグ上および前記第2の絶
    縁膜上にキャップ用の第3の絶縁膜を形成する工程と、 前記第3の絶縁膜上にそれぞれ同一行の複数個のメモリ
    セルにおける強誘電体キャパシタで共有される下部電極
    となる複数本のキャパシタプレート線を前記ワード線に
    略平行な方向に形成するとともに、前記セルアレイ領域
    の単位セル毎に対応して前記下部電極、強誘電体物質を
    用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する複数個の強
    誘電体キャパシタを形成する工程と、 前記強誘電体キャパシタの表面を覆う第4の絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第4の絶縁膜の前記強誘電体キャパシタの上部電極
    上に対応する部分に電極配線接続用の第1のコンタクト
    ホールを開口するとともに、前記第4の絶縁膜および第
    3の絶縁膜の前記キャパシタコンタクトプラグ上に対応
    する部分に電極配線接続用の第2のコンタクトホールを
    開口する工程と、 前記第4の絶縁膜上に電極配線材料を堆積し、前記単位
    セル毎に強誘電体キャパシタの上部電極とキャパシタコ
    ンタクトプラグの上端面との間を接続する電極配線をパ
    ターニング形成する工程とを具備することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記キャパシタコンタクトプラグを埋め込み形成する工
    程は、前記第2の絶縁膜および第1の絶縁膜に選択的に
    コンタクトホールを開口する工程と、前記第2絶縁膜上
    および前記コンタクトホール内部に高融点金属材料を堆
    積する工程と、前記第2絶縁膜上の高融点金属材料を化
    学機械的研磨により除去する工程とを具備することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 それぞれ電極間絶縁膜に強誘電体物質
    を用いた情報記憶用の強誘電体キャパシタおよび電荷転
    送用のMISトランジスタを備えた複数のメモリセル
    と、それぞれ同一行の前記メモリセルのMISトランジ
    スタのゲートに共通に接続された複数本のワード線と、
    それぞれ同一行の前記メモリセルの強誘電体キャパシタ
    に共通に接続された複数本のキャパシタプレート線と、
    それぞれ同一列の前記メモリセルのMISトランジスタ
    の一端側に共通に接続された複数本のビット線とを有す
    る強誘電体メモリを製造する方法であって、 半導体基板の表層部の所定位置でビット線方向に対して
    略平行な方向にそれぞれMISトランジスタを構成する
    2個のドレイン・チャネル・ソース領域を中央部でドレ
    イン領域を共有しながら直線状に形成し、この際、複数
    個のドレイン・チャネル・ソース領域を全体として市松
    状に規則的に配置させることでセルアレイ領域を画定す
    る工程と、 前記セルアレイ領域のそれぞれ同一行の複数個のドレイ
    ン・チャネル・ソース領域における各MISトランジス
    タのチャネル領域上にゲート絶縁膜を介して積層された
    ゲート電極部を有する複数本のワード線を互いに略平行
    な方向に形成する工程と、 前記ワード線上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記セルアレイ領域のそれぞれ同一列の複数個のドレイ
    ン・チャネル・ソース領域における共通のドレイン領域
    にコンタクトする複数本のビット線を前記第1の絶縁膜
    上で互いに略平行な方向、かつ、前記複数本のワード線
    に略直交する方向に形成すると同時に前記ドレイン・チ
    ャネル・ソース領域におけるソース領域に下端部がコン
    タクトする第1のキャパシタコンタクトプラグを前記第
    1の絶縁膜に埋め込み形成する工程と、 前記ビット線を含む半導体基板上に第2の絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第1のキャパシタコンタクトプラグの上端部に下端
    部がコンタクトする第2のキャパシタコンタクトプラグ
    を前記第2の絶縁膜に埋め込み形成する工程と、 前記第2のキャパシタコンタクトプラグ上および前記第
    2の絶縁膜上にキャップ用の第3の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第3の絶縁膜上にそれぞれ同一行の複数個のメモリ
    セルにおける強誘電体キャパシタで共有される下部電極
    となる複数本のキャパシタプレート線を前記ワード線に
    略平行な方向に形成するとともに、前記セルアレイ領域
    の単位セル毎に対応して前記下部電極、強誘電体物質を
    用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する複数個の強
    誘電体キャパシタを形成する工程と、 前記強誘電体キャパシタの表面を覆う第4の絶縁膜を形
    成する工程と、 前記第4の絶縁膜の前記強誘電体キャパシタの上部電極
    上に対応する部分に電極配線接続用の第1のコンタクト
    ホールを開口するとともに、前記第4の絶縁膜および第
    3の絶縁膜の前記第2のキャパシタコンタクトプラグ上
    に対応する部分に電極配線接続用の第2のコンタクトホ
    ールを開口する工程と、 前記第4の絶縁膜上に電極配線材料を堆積し、前記単位
    セル毎に強誘電体キャパシタの上部電極と第2のキャパ
    シタコンタクトプラグの上端面との間を接続する電極配
    線をパターニング形成する工程とを具備することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板の表層部に形成された不純
    物拡散領域からなるドレイン領域・ソース領域を有する
    MISトランジスタと、 前記MISトランジスタを含む半導体基板上に形成され
    た第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成され、前記ドレイン
    領域・ソース領域のうちの一方の領域に下端部がコンタ
    クトしたキャパシタコンタクトプラグと、 前記第1の絶縁膜の上層側に形成され、下部電極、強誘
    電体物質を用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する
    強誘電体キャパシタと、 前記キャパシタコンタクトプラグの上端と前記強誘電体
    キャパシタの上部電極との間を接続する電極配線とを具
    備することを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 半導体基板の表層部に形成された不純
    物拡散領域からなるドレイン領域・ソース領域を有する
    MISトランジスタと、 前記MISトランジスタを含む半導体基板上に形成され
    た第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成されたビット線コン
    タクトプラグを介して前記ドレイン領域・ソース領域の
    うちの一方の領域に接続され、前記第1の絶縁膜上に形
    成されたビット線と、 前記ビット線を含む半導体基板上に形成された第2の絶
    縁膜と、 前記第2の絶縁膜内および第1の絶縁膜内に埋め込み形
    成され、前記ドレイン領域・ソース領域のうちの他方の
    領域に下端部がコンタクトしたキャパシタコンタクトプ
    ラグと、 前記第2の絶縁膜の上層側に形成され、下部電極、強誘
    電体物質を用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する
    強誘電体キャパシタと、 前記キャパシタコンタクトプラグの上端と前記強誘電体
    キャパシタの上部電極との間を接続する電極配線とを具
    備することを特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】 半導体基板の表層部に形成された不純
    物拡散領域からなるドレイン領域・ソース領域を有する
    MISトランジスタと、 前記MISトランジスタを含む半導体基板上に形成され
    た第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成されたビット線コン
    タクトプラグを介して前記ドレイン領域・ソース領域の
    うちの一方の領域に接続され、前記第1の絶縁膜上に形
    成されたビット線と、 前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成され、前記ドレイン
    領域・ソース領域のうちの他方の領域に下端部がコンタ
    クトした第1のキャパシタコンタクトプラグと、 前記ビット線を含む半導体基板上に形成された第2の絶
    縁膜と、 前記第2の絶縁膜内に埋め込み形成され、前記第1のキ
    ャパシタコンタクトプラグの上端に下端部がコンタクト
    した第2のキャパシタコンタクトプラグと、 前記第2の絶縁膜上に形成され、下部電極、強誘電体物
    質を用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する強誘電
    体キャパシタと、 前記第2のキャパシタコンタクトプラグの上端と前記強
    誘電体キャパシタの上部電極との間を接続する電極配線
    とを具備することを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項13乃至15のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、 前記キャパシタコンタクトプラグの上方で、且つ、前記
    強誘電体キャパシタの下方に形成された第3の絶縁膜を
    さらに具備し、 前記電極配線は、前記第3の絶縁膜に開口されたコンタ
    クトホールを介して前記キャパシタコンタクトプラグの
    上端と前記強誘電体キャパシタの上部電極との間を接続
    することを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】 請求項13乃至16のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、前記キャパシタコンタクト
    プラグおよび前記電極配線はそれぞれの材料が異なるこ
    とを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】 請求項13乃至17のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、前記キャパシタコンタクト
    プラグの材料は高融点金属であり、前記電極配線の材料
    はアルミニウム系材料、銅系材料およびポリシリコン系
    材料から選ばれた少なくとも1種であることを特徴とす
    る半導体装置。
  19. 【請求項19】 請求項13乃至18のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、前記電極配線の下端面の面
    積が前記キャパシタコンタクトプラグの上端面の面積よ
    りも大きく、前記電極配線の下端面は前記キャパシタコ
    ンタクトプラグの上端面上および前記第1の絶縁膜ある
    いは前記第2の絶縁膜上にコンタクトしていることを特
    徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項13乃至19のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、前記強誘電体キャパシタの
    上部電極は、前記強誘電体キャパシタの電極間絶縁膜上
    に堆積された上部電極埋め込み用絶縁膜に埋め込み形成
    されてなることを特徴とする半導体装置。
  21. 【請求項21】 請求項13乃至20のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、中央部でドレイン領域を共
    有する2個のドレイン・チャネル・ソース領域がそれぞ
    れ前記MISトランジスタを構成しながら前記半導体基
    板の表層部で複数個市松状に規則的に配置され、これら
    のドレイン・チャネル・ソース領域の上方および最近接
    する2個のドレイン・チャネル・ソース領域間の上方に
    それぞれ前記強誘電体キャパシタが配置されてセルアレ
    イ領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】 請求項13乃至20のいずれか1項に
    記載の半導体装置は、それぞれ電極間絶縁膜に強誘電体
    物質を用いた情報記憶用の強誘電体キャパシタおよび電
    荷転送用のMISトランジスタを備えた複数のメモリセ
    ルと、それぞれ同一行の前記メモリセルのMISトラン
    ジスタのゲートに共通に接続された複数本のワード線
    と、それぞれ同一行の前記メモリセルの強誘電体キャパ
    シタに共通に接続された複数本のキャパシタプレート線
    と、それぞれ同一列の前記メモリセルのMISトランジ
    スタの一端側に共通に接続された複数本のビット線とを
    有する強誘電体メモリであることを特徴とする半導体装
    置。
  23. 【請求項23】 請求項13乃至22のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、前記キャパシタコンタクト
    プラグは、上部の開口径が底面の開口径よりも広い逆テ
    ーパ状の側面を有することを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】 請求項14乃至23のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、前記ビット線コンタクトプ
    ラグは、上部の開口径が底面の開口径よりも広い逆テー
    パ状の側面を有することを特徴とする半導体装置。
  25. 【請求項25】 半導体基板の表層部に不純物拡散領域
    からなるドレイン領域・ソース領域を有するMISトラ
    ンジスタを形成する工程と、 この後、前記半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁膜に選択的にコンタクトホールを開口
    し、前記MISトランジスタの一端側領域に下端部がコ
    ンタクトするビット線コンタクトプラグおよび前記MI
    Sトランジスタの他端側領域に下端部がコンタクトする
    キャパシタコンタクトプラグを埋め込み形成する工程
    と、 この後、前記半導体基板上に下部電極、強誘電体物質を
    用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する強誘電体キ
    ャパシタを形成する工程と、 前記強誘電体キャパシタを含む半導体基板上に第2の絶
    縁膜を形成する工程と、 前記第2の絶縁膜に選択的にコンタクトホールを開口
    し、前記強誘電体キャパシタの上部電極とキャパシタコ
    ンタクトプラグの上端面との間を接続するキャパシタ電
    極配線および前記ビット線コンタクトプラグの上端面に
    接続されるビット線コンタクトプラグ接続配線を前記第
    2の絶縁膜上に形成する工程と、 前記キャパシタ電極配線およびビット線コンタクトプラ
    グ接続配線を含む半導体基板上に第3の絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記第3の絶縁膜の前記ビット線コンタクトプラグ接続
    配線上に対応する部分にビアホールを開口した後、前記
    第3の絶縁膜上およびビアホール内部にビット線形成用
    の導電材料を堆積してパターニングし、前記第3の絶縁
    膜上にビット線を形成する工程とを具備することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 それぞれ電極間絶縁膜に強誘電体物質
    を用いた情報記憶用の強誘電体キャパシタおよび電荷転
    送用のMISトランジスタを備えた複数のメモリセル
    と、それぞれ同一行の前記メモリセルのMISトランジ
    スタのゲートに共通に接続された複数本のワード線と、
    それぞれ同一行の前記メモリセルの強誘電体キャパシタ
    に共通に接続された複数本のキャパシタプレート線と、
    それぞれ同一列の前記メモリセルのMISトランジスタ
    の一端側に共通に接続された複数本のビット線とを有す
    る強誘電体メモリを製造する方法であって、 半導体基板の表層部の所定位置でビット線方向に対して
    略平行な方向にそれぞれMISトランジスタを構成する
    2個のドレイン・チャネル・ソース領域を中央部でドレ
    イン領域を共有しながら直線状に形成し、この際、複数
    個のドレイン・チャネル・ソース領域を全体として市松
    状に規則的に配置させることでセルアレイ領域を画定す
    る工程と、 前記セルアレイ領域のそれぞれ同一行の複数個のドレイ
    ン・チャネル・ソース領域における各MISトランジス
    タのチャネル領域上にゲート絶縁膜を介して積層された
    ゲート電極部を有する複数本のワード線を互いに略平行
    な方向に形成する工程と、 前記ワード線上に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記セルアレイ領域のドレイン・チャネル・ソース領域
    における共通のドレイン領域に下端部がコンタクトする
    ビット線コンタクトプラグおよび前記ドレイン・チャネ
    ル・ソース領域におけるソース領域に下端部がコンタク
    トするキャパシタコンタクトプラグを前記第1の絶縁膜
    に埋め込み形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上にそれぞれ同一行の複数個のメモリ
    セルにおける強誘電体キャパシタで共有される下部電極
    となる複数本のキャパシタプレート線を前記ワード線に
    略平行な方向に形成するとともに、前記セルアレイ領域
    の単位セル毎に対応して前記下部電極、強誘電体物質を
    用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する複数個の強
    誘電体キャパシタを形成する工程と、 前記強誘電体キャパシタ上に第2の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第2の絶縁膜の前記強誘電体キャパシタの上部電極
    上に対応する部分に電極配線接続用の第1のコンタクト
    ホール、前記第2の絶縁膜の前記キャパシタコンタクト
    プラグ上に対応する部分に電極配線接続用の第2のコン
    タクトホールおよび前記ビット線コンタクトプラグ上に
    対応する部分にビット線接続用のコンタクトホールを開
    口する工程と、 前記第2の絶縁膜上に電極配線材料を堆積し、前記単位
    セル毎に強誘電体キャパシタの上部電極とキャパシタコ
    ンタクトプラグの上端面との間を接続する電極配線をパ
    ターニング形成するとともに、前記ビット線コンタクト
    プラグに接続されるビット線接続用のコンタクトパター
    ンを形成する工程と、 この後、前記半導体基板上に第3の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記ビット線接続用のコンタクトパターンにコンタクト
    し、それぞれ同一列の複数個のメモリセルにおけるMI
    Sトランジスタに共通接続される複数本のビット線を前
    記第3の絶縁膜上で互いに略平行な方向、且つ、前記複
    数本のワード線に略直交する方向に形成する工程とを具
    備することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 半導体基板の表層部に形成された不純
    物拡散領域からなるドレイン領域・ソース領域を有する
    MISトランジスタと、 前記MISトランジスタを含む半導体基板上に形成され
    た第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成され、前記ドレイン
    領域・ソース領域のうちの一方の領域に下端部がコンタ
    クトしたビット線コンタクトプラグと、 前記第1の絶縁膜内に埋め込み形成され、前記ドレイン
    領域・ソース領域のうちの他方の領域に下端部がコンタ
    クトしたキャパシタコンタクトプラグと、 前記第1の絶縁膜の上層側に形成され、下部電極、強誘
    電体物質を用いた電極間絶縁膜および上部電極を有する
    強誘電体キャパシタと、 前記強誘電体キャパシタを含む半導体基板上に形成され
    た第2の絶縁膜と、 前記第2の絶縁膜上に形成され、前記第2の絶縁膜に選
    択的に開口されたコンタクトホールを介して前記強誘電
    体キャパシタの上部電極とキャパシタコンタクトプラグ
    の上端面との間を接続するキャパシタ電極配線と、 前記第2の絶縁膜上に形成され、前記第2の絶縁膜に選
    択的に開口されたコンタクトホールを介して前記ビット
    線コンタクトプラグの上端面に接続されたビット線コン
    タクトプラグ接続配線と、 前記キャパシタ電極配線およびビット線コンタクトプラ
    グ接続配線を含む半導体基板上に形成された第3の絶縁
    膜と、 前記第3の絶縁膜に選択的に開口されたビアホールに埋
    め込まれて前記ビット線コンタクトプラグ接続配線に接
    続されるとともに前記第3の絶縁膜上に形成されたビッ
    ト線とを具備することを特徴とする半導体装置。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の半導体装置におい
    て、 前記ビット線コンタクトプラグおよびキャパシタコンタ
    クトプラグは、それぞれ上部の開口径が底面の開口径よ
    りも広い逆テーパ状の側面を有することを特徴とする半
    導体装置。
  29. 【請求項29】 ペロブスカイトないしは層状ペロブス
    カイト構造の物質からなる強誘電体膜を用いた情報記憶
    用のキャパシタとスイッチ用トランジスタとを有するメ
    モリセルおよび少なくとも二層以上の多層配線構造を有
    する半導体装置の製造に際して、前記キャパシタの形成
    後に、前記多層配線構造における層間絶縁膜に設けた開
    口部を埋めるためにAl、AlCu、AlCuSi、C
    uの少なくとも一つの材料をリフローする工程を用いる
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  30. 【請求項30】 半導体基板上に形成されたスイッチ用
    トランジスタと、 前記スイッチ用トランジスタが形成された半導体基板上
    を覆い、表面が平坦化された第1の絶縁層と、 前記第1の絶縁層内に埋め込み形成され、前記スイッチ
    用トランジスタに接続された第1のビット線コンタクト
    プラグと、 前記第1の絶縁層の表面上に順に形成された強誘電体キ
    ャパシタを構成する下部電極、強誘電体膜および上部電
    極と、 前記下部電極、強誘電体膜および上部電極を覆い、表面
    が平坦化された第2の絶縁層と、 前記第2の絶縁層に選択的に形成されたビアホール内を
    埋めるようにAl、AlCu、AlCuSi、Cuの少
    なくとも一つの材料がリフローされてなり、前記ビアホ
    ール部を介して前記第1のビット線コンタクトプラグに
    接続されたビット線または第2のビット線コンタクトプ
    ラグと、 を具備することを特徴とする半導体装置。
  31. 【請求項31】 請求項30記載の半導体装置におい
    て、 前記上部電極上にこれに接続された上部電極取り出し配
    線をさらに具備し、 前記上部電極取り出し配線の上面側に選択的にWメタル
    層、TiNメタル層、Tiメタル層のいずれかが形成さ
    れたことを特徴とする半導体装置。
  32. 【請求項32】 請求項31記載の半導体装置におい
    て、 前記上部電極取り出し配線の上に選択的に形成されたW
    メタル層、TiN層、Ti層は、スパッタ法によって形
    成されたことを特徴とする半導体装置。
  33. 【請求項33】 請求項30乃至32のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、 前記ビット線は、Al、AlCu、AlCuSi、Cu
    の少なくとも一つの材料を用いることを特徴とした半導
    体装置。
  34. 【請求項34】 請求項30乃至33のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、前記上部電極取り出し配線
    が、Al、AlCuSi、AlCu、Wメタル、TiN
    メタル、Tiメタルの少なくとも一つの材料を有するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  35. 【請求項35】 請求項30乃至34のいずれか1項に
    記載の半導体装置において、前記第1の絶縁層上に前記
    上部電極取り出し配線と同一配線層で形成された第1層
    配線をさらに具備することを特徴とする半導体装置。
  36. 【請求項36】 請求項35記載の半導体装置におい
    て、前記第1層配線は、少なくとも前記第1のビット線
    コンタクトプラグ上に対応する部分に形成されたことを
    特徴とする半導体装置。
  37. 【請求項37】 請求項30記載の半導体装置におい
    て、 前記第1の絶縁層の上方で、かつ前記第2の絶縁層の下
    方に形成され、表面が平坦化された第3の絶縁層と、前
    記第3の絶縁層内に埋め込み形成され、前記第1のビッ
    ト線コンタクトプラグの上端部に下端部がコンタクトす
    る第3のビット線コンタクトプラグとをさらに具備し、
    前記第3のビット線コンタクトプラグは、前記第3の絶
    縁層に選択的に形成されたコンタクトホール内を埋める
    ように、Al、AlCu、AlCuSi、Cuの少なく
    とも1つの材料がリフローされてなることを特徴とする
    半導体装置。
  38. 【請求項38】 請求項37記載の半導体装置におい
    て、 前記第2の絶縁層と前記第3の絶縁層の間に、前記前記
    第2の絶縁層に選択的に形成されたコンタクトホールを
    介して前記上部電極に接続された上部電極取り出し配線
    と、前記上部電極取り出し配線と同一配線層で形成され
    た第1層配線をさらに具備することを特徴とする半導体
    装置。
  39. 【請求項39】 一対の電極間に少なくとも2種以上の
    金属元素を含有する複合酸化物膜からなる誘電体膜を用
    いたキャパシタを形成し、前記キャパシタ上にさらに絶
    縁性酸化膜と配線層を積層してなる半導体装置を製造す
    る際、 前記キャパシタの形成工程は、 第1の電極を形成する第1電極形成工程と、 前記第1の電極上に前記誘電体膜を形成する誘電体膜形
    成工程と、 前記誘電体膜上に第2の電極を形成する第2電極形成工
    程と、 前記第1電極形成工程と誘電体膜形成工程との間、誘電
    体膜形成工程と第2電極形成工程との間、第2電極形成
    工程の後のいずれかで0.5×133.322Pa以上
    500×133.322Pa以下の減圧下で昇温速度1
    0℃/秒以上の急熱処理を行なう工程とを具備すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  40. 【請求項40】 請求項39記載の半導体装置の製造方
    法において、 前記減圧下の急熱処理を、0.5×133.322Pa
    以上500×133.322Pa以下の酸素分圧下ある
    いはオゾン分圧下またはオゾン分圧比1%以上の雰囲気
    中で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  41. 【請求項41】 請求項39または40記載の半導体装
    置の製造方法において、前記誘電体膜が強誘電体膜であ
    って、前記キャパシタは、FRAMのメモリセルの電荷
    蓄積用キャパシタであることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  42. 【請求項42】 請求項39または40記載の半導体装
    置の製造方法において、前記誘電体膜が高誘電率誘電体
    膜であって、前記キャパシタは、DRAMのメモリセル
    の電荷蓄積用キャパシタであることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
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