JPH1027521A - 導電性転写フィルム - Google Patents
導電性転写フィルムInfo
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- JPH1027521A JPH1027521A JP8181967A JP18196796A JPH1027521A JP H1027521 A JPH1027521 A JP H1027521A JP 8181967 A JP8181967 A JP 8181967A JP 18196796 A JP18196796 A JP 18196796A JP H1027521 A JPH1027521 A JP H1027521A
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- transfer film
- conductive layer
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- resin
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- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/09—Use of materials for the conductive, e.g. metallic pattern
- H05K1/092—Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks
- H05K1/095—Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks for polymer thick films, i.e. having a permanent organic polymeric binder
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/02—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
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-
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- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/10—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
- H05K3/20—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern by affixing prefabricated conductor pattern
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来の粘着タイプの導電性転写フィルムと同
等の使いやすさを持ち、従来の粘着タイプの導電性転写
フィルムが必要としていた、ブロッキングを防ぐために
導電層の両面に離型性を有するフィルムをラミネートす
るという欠点を解消した、生産性の優れた導電性転写フ
ィルムを提供する。 【解決手段】 導電性転写フィルムにおいて、表面に離
型処理を施した支持体フィルム上に、プロセスオイルを
包埋したマイクロカプセルと非粘着性マトリックス樹脂
と導電剤とからなる導電層を積層してなり、導電層のプ
ロセスオイルを包埋したマイクロカプセルの隔壁を熱や
圧力、せん断力で破壊することによって任意に粘着性が
発現する導電性転写フィルムである。
等の使いやすさを持ち、従来の粘着タイプの導電性転写
フィルムが必要としていた、ブロッキングを防ぐために
導電層の両面に離型性を有するフィルムをラミネートす
るという欠点を解消した、生産性の優れた導電性転写フ
ィルムを提供する。 【解決手段】 導電性転写フィルムにおいて、表面に離
型処理を施した支持体フィルム上に、プロセスオイルを
包埋したマイクロカプセルと非粘着性マトリックス樹脂
と導電剤とからなる導電層を積層してなり、導電層のプ
ロセスオイルを包埋したマイクロカプセルの隔壁を熱や
圧力、せん断力で破壊することによって任意に粘着性が
発現する導電性転写フィルムである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体より導電層
のみを転写剥離して使用する導電性転写フィルムに関
し、容易に被着体に貼着でき、支持体を剥離した面にも
粘着性を有し、導電層を介した2次貼着が可能になる導
電性転写フィルムに関するものである。
のみを転写剥離して使用する導電性転写フィルムに関
し、容易に被着体に貼着でき、支持体を剥離した面にも
粘着性を有し、導電層を介した2次貼着が可能になる導
電性転写フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の導電性転写フィルムの多くは、被
着体に容易に貼着させるために、粘着性を有するものが
多く使用されてきた。例えば、離型性を有する支持体フ
ィルム上に、粘着性を有するマトリックス樹脂とカーボ
ンブラックや黒鉛、金属粒子等の導電剤とからなる粘着
性導電層を積層したものや、非粘着性導電性フィルムの
両面に粘着性導電層を積層したものがある。これらの導
電性転写フィルムは、被着体に圧着後、離型性を有する
支持体を剥離して導電層を転写させ、更に支持体を剥離
した面も粘着性を有しているために、両面テープのよう
に導電層を介して2次貼着が可能となる。しかしなが
ら、これら従来の導電性転写フィルムの導電層は、導電
層の加工直後から粘着性を有しているために、例えばロ
ール状に巻き取るためには、ブロッキングを防ぐために
粘着性を有する導電層の両面に離型性を有するフィルム
をラミネートする必要があり、生産効率が著しく悪いと
いう欠点があった。
着体に容易に貼着させるために、粘着性を有するものが
多く使用されてきた。例えば、離型性を有する支持体フ
ィルム上に、粘着性を有するマトリックス樹脂とカーボ
ンブラックや黒鉛、金属粒子等の導電剤とからなる粘着
性導電層を積層したものや、非粘着性導電性フィルムの
両面に粘着性導電層を積層したものがある。これらの導
電性転写フィルムは、被着体に圧着後、離型性を有する
支持体を剥離して導電層を転写させ、更に支持体を剥離
した面も粘着性を有しているために、両面テープのよう
に導電層を介して2次貼着が可能となる。しかしなが
ら、これら従来の導電性転写フィルムの導電層は、導電
層の加工直後から粘着性を有しているために、例えばロ
ール状に巻き取るためには、ブロッキングを防ぐために
粘着性を有する導電層の両面に離型性を有するフィルム
をラミネートする必要があり、生産効率が著しく悪いと
いう欠点があった。
【0003】これを解決するために、マトリックス樹脂
にヒートシール性を有する樹脂を用い、被着体に貼着す
る際に、適当な熱/圧力を与えヒートシールして貼着す
るタイプの導電性転写フィルムもある。しかしながら、
これらのヒートシールタイプの導電性転写フィルムは、
ヒートシールのために専用の治具が必要で、また被着体
が熱に弱い時には使用できなかったり、被着体の種類に
よってはヒートシールできないものもあり、使用の範囲
が限定されていた。さらに、ヒートシールタイプの導電
性転写フィルムは、それ自体は粘着性が無いために、導
電層を介して2次貼着する際にもヒートシールしなけれ
ばならず、更に加工に手間がかかった。
にヒートシール性を有する樹脂を用い、被着体に貼着す
る際に、適当な熱/圧力を与えヒートシールして貼着す
るタイプの導電性転写フィルムもある。しかしながら、
これらのヒートシールタイプの導電性転写フィルムは、
ヒートシールのために専用の治具が必要で、また被着体
が熱に弱い時には使用できなかったり、被着体の種類に
よってはヒートシールできないものもあり、使用の範囲
が限定されていた。さらに、ヒートシールタイプの導電
性転写フィルムは、それ自体は粘着性が無いために、導
電層を介して2次貼着する際にもヒートシールしなけれ
ばならず、更に加工に手間がかかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、専用
の治具が無くても簡単に被着体に貼着出来る従来の粘着
タイプの導電性転写フィルムと同等の使いやすさを持
ち、従来の粘着タイプの導電性転写フィルムが必要とし
ていた、ブロッキングを防ぐために導電層の両面に離型
性を有するフィルムをラミネートするという欠点を解消
した、生産性の優れた導電性転写フィルムを提供するこ
とにある。
の治具が無くても簡単に被着体に貼着出来る従来の粘着
タイプの導電性転写フィルムと同等の使いやすさを持
ち、従来の粘着タイプの導電性転写フィルムが必要とし
ていた、ブロッキングを防ぐために導電層の両面に離型
性を有するフィルムをラミネートするという欠点を解消
した、生産性の優れた導電性転写フィルムを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、導電層にプロ
セスオイルを包埋したマイクロカプセルと非粘着性マト
リックス樹脂と導電剤とからなる組成物を用いること
で、導電性フィルムの加工時には粘着性を発現しない
が、適当な熱や圧力、せん断力等で導電層中のマイクロ
カプセルの隔壁を破壊することで、内部のプロセスオイ
ルが流出し、非粘着性マトリックス樹脂のスチレン系熱
可塑性エラストマーと適度に相溶して粘着力が発現する
という知見を得たことで完成するに至った。
セスオイルを包埋したマイクロカプセルと非粘着性マト
リックス樹脂と導電剤とからなる組成物を用いること
で、導電性フィルムの加工時には粘着性を発現しない
が、適当な熱や圧力、せん断力等で導電層中のマイクロ
カプセルの隔壁を破壊することで、内部のプロセスオイ
ルが流出し、非粘着性マトリックス樹脂のスチレン系熱
可塑性エラストマーと適度に相溶して粘着力が発現する
という知見を得たことで完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は、支持体より導電層のみを
転写剥離して使用される導電性転写フィルムにおいて、
表面に離型処理を施した支持体フィルム上に、プロセス
オイルを包埋したマイクロカプセルと非粘着性マトリッ
クス樹脂と導電剤とからなる導電層を積層してなる導電
性転写フィルムであり、更に好ましい態様は、プロセス
オイルを包埋したマイクロカプセルの隔壁を熱や圧力、
せん断力で破壊することによって粘着性を発現させ、プ
ロセスオイルが、ナフテン基プロセスオイル、パラフィ
ン基プロセスオイル、アロマ基プロセスオイルの群から
選択されるプロセスオイルであり、マイクロカプセルの
隔壁が、ホルマリン縮合系樹脂、PMMA系樹脂、ポリ
アクリロニトリル、メラミン樹脂、塩化ビニリデン−ポ
リアクリロニトリル共重合体樹脂の群から選択される樹
脂隔壁であり、非粘着性マトリックス樹脂がスチレン系
熱可塑性エラストマーからなる導電性転写フィルムであ
る。
転写剥離して使用される導電性転写フィルムにおいて、
表面に離型処理を施した支持体フィルム上に、プロセス
オイルを包埋したマイクロカプセルと非粘着性マトリッ
クス樹脂と導電剤とからなる導電層を積層してなる導電
性転写フィルムであり、更に好ましい態様は、プロセス
オイルを包埋したマイクロカプセルの隔壁を熱や圧力、
せん断力で破壊することによって粘着性を発現させ、プ
ロセスオイルが、ナフテン基プロセスオイル、パラフィ
ン基プロセスオイル、アロマ基プロセスオイルの群から
選択されるプロセスオイルであり、マイクロカプセルの
隔壁が、ホルマリン縮合系樹脂、PMMA系樹脂、ポリ
アクリロニトリル、メラミン樹脂、塩化ビニリデン−ポ
リアクリロニトリル共重合体樹脂の群から選択される樹
脂隔壁であり、非粘着性マトリックス樹脂がスチレン系
熱可塑性エラストマーからなる導電性転写フィルムであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の詳細を説明する。
本発明は、導電層に混入したプロセスオイルを包埋した
マイクロカプセルの隔壁を適当な熱や圧力、せん断力等
で破壊して、任意に粘着力を発現させる方法を採ってい
るため、導電層の加工には非粘着性マトリックス樹脂を
適当な溶媒で溶解させたワニス中にマイクロカプセルと
導電剤を混合させた溶液状態で製膜する必要がある。具
体的には、非粘着性マトリックス樹脂であるスチレン系
熱可塑性エラストマーをトルエン、キシレン等の芳香族
系有機溶媒で溶解させ、この中に導電剤を混合、機械的
に分散させたミルベースに、マイクロカプセルを破壊し
ないように注意して混合し、得られた塗料を離型性を有
する支持体の離型性を有する面上に、従来公知の方法で
塗布乾燥して導電層を製膜する。塗布時にも過剰な外力
がかかってマイクロカプセルを破壊しないようにするた
めに、塗工方法はナイフコーターやダイコーター等のア
プリケート方法を用いることが好ましい。
本発明は、導電層に混入したプロセスオイルを包埋した
マイクロカプセルの隔壁を適当な熱や圧力、せん断力等
で破壊して、任意に粘着力を発現させる方法を採ってい
るため、導電層の加工には非粘着性マトリックス樹脂を
適当な溶媒で溶解させたワニス中にマイクロカプセルと
導電剤を混合させた溶液状態で製膜する必要がある。具
体的には、非粘着性マトリックス樹脂であるスチレン系
熱可塑性エラストマーをトルエン、キシレン等の芳香族
系有機溶媒で溶解させ、この中に導電剤を混合、機械的
に分散させたミルベースに、マイクロカプセルを破壊し
ないように注意して混合し、得られた塗料を離型性を有
する支持体の離型性を有する面上に、従来公知の方法で
塗布乾燥して導電層を製膜する。塗布時にも過剰な外力
がかかってマイクロカプセルを破壊しないようにするた
めに、塗工方法はナイフコーターやダイコーター等のア
プリケート方法を用いることが好ましい。
【0008】次に本発明に使用されるプロセスオイルを
包埋したマイクロカプセルは、プロセスオイルを適当な
界面活性剤を用いて水中でO/W型エマルジョン化した
後、液中重合法で隔壁を形成するという、従来公知のマ
イクロカプセル製造方法で作製されたものを分級、乾燥
して得られる。使用されるプロセスオイルは、ナフテン
基プロセスオイル、パラフィン基プロセスオイル、アロ
マ基プロセスオイルの群から選択されるプロセスオイル
で、マトリックス樹脂として選定されるスチレン系熱可
塑性エラストマーとの相溶性を勘案して適宜選択すれば
良い。
包埋したマイクロカプセルは、プロセスオイルを適当な
界面活性剤を用いて水中でO/W型エマルジョン化した
後、液中重合法で隔壁を形成するという、従来公知のマ
イクロカプセル製造方法で作製されたものを分級、乾燥
して得られる。使用されるプロセスオイルは、ナフテン
基プロセスオイル、パラフィン基プロセスオイル、アロ
マ基プロセスオイルの群から選択されるプロセスオイル
で、マトリックス樹脂として選定されるスチレン系熱可
塑性エラストマーとの相溶性を勘案して適宜選択すれば
良い。
【0009】隔壁成分としては、例えばホルマリン縮合
系樹脂、PMMA系樹脂、ポリアクリロニトリル、メラ
ミン樹脂、塩化ビニリデン−ポリアクリロニトリル共重
合体樹脂が好ましく使用される。これらの樹脂隔壁でプ
ロセスオイルは十分マイクロカプセル化されるが、スチ
レン系熱可塑性エラストマーを溶解することができるト
ルエン、キシレン等の芳香族系有機溶媒に対する耐性を
有するものを選択することが必要である。また、マイク
ロカプセルの粒子径は1〜150μm程度が好ましく、
更に好ましくは3〜80μmである。粒子径が1μm以
下のマイクロカプセルは実際上、作製することは困難で
あり、150μm以上になると導電層の厚みを勘案する
と大きすぎて好ましくない。
系樹脂、PMMA系樹脂、ポリアクリロニトリル、メラ
ミン樹脂、塩化ビニリデン−ポリアクリロニトリル共重
合体樹脂が好ましく使用される。これらの樹脂隔壁でプ
ロセスオイルは十分マイクロカプセル化されるが、スチ
レン系熱可塑性エラストマーを溶解することができるト
ルエン、キシレン等の芳香族系有機溶媒に対する耐性を
有するものを選択することが必要である。また、マイク
ロカプセルの粒子径は1〜150μm程度が好ましく、
更に好ましくは3〜80μmである。粒子径が1μm以
下のマイクロカプセルは実際上、作製することは困難で
あり、150μm以上になると導電層の厚みを勘案する
と大きすぎて好ましくない。
【0010】次に、非粘着性マトリックス樹脂として
は、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共
重合体樹脂、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレ
ン共重合体樹脂等のスチレン系熱可塑性エラストマーを
使用する。スチレン系熱可塑性エラストマーは、マイク
ロカプセルの隔壁を溶解する恐れのないトルエン、キシ
レン等の芳香族系有機溶媒に溶解することができ、更に
プロセスオイルと適度な相溶性を有しているために、マ
イクロカプセルが破壊されプロセスオイルが流出した
後、部分的に相溶し優れた粘着物性を発現する。
は、例えばスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共
重合体樹脂、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレ
ン共重合体樹脂等のスチレン系熱可塑性エラストマーを
使用する。スチレン系熱可塑性エラストマーは、マイク
ロカプセルの隔壁を溶解する恐れのないトルエン、キシ
レン等の芳香族系有機溶媒に溶解することができ、更に
プロセスオイルと適度な相溶性を有しているために、マ
イクロカプセルが破壊されプロセスオイルが流出した
後、部分的に相溶し優れた粘着物性を発現する。
【0011】非粘着性マトリックス樹脂とプロセスオイ
ル包埋マイクロカプセルの比率は、最終的に得られる導
電層の粘着物性を勘案して適宜選定すればよいが、非粘
着性マトリックス樹脂100重量部に対してプロセスオ
イル包埋マイクロカプセルを5〜50重量部混合する
と、導電層の強度や粘着物性のバランスが最適になる。
ル包埋マイクロカプセルの比率は、最終的に得られる導
電層の粘着物性を勘案して適宜選定すればよいが、非粘
着性マトリックス樹脂100重量部に対してプロセスオ
イル包埋マイクロカプセルを5〜50重量部混合する
と、導電層の強度や粘着物性のバランスが最適になる。
【0012】次に、導電剤としては導電性カーボンブラ
ック、黒鉛、金属粒子等の従来公知の導電材料が使用さ
れ、導電性や分散性を勘案して適宜選択すればよい。ま
た添加量も導電性を勘案して適宜選択すればよいが、導
電層に適当な柔軟性や強度を持たせるためには、非粘着
性マトリックス樹脂とマイクロカプセルの合計100重
量部に対して10〜100重量部の添加がバランスが取
れて特に好ましい。
ック、黒鉛、金属粒子等の従来公知の導電材料が使用さ
れ、導電性や分散性を勘案して適宜選択すればよい。ま
た添加量も導電性を勘案して適宜選択すればよいが、導
電層に適当な柔軟性や強度を持たせるためには、非粘着
性マトリックス樹脂とマイクロカプセルの合計100重
量部に対して10〜100重量部の添加がバランスが取
れて特に好ましい。
【0013】
【実施例】次に本発明の一実施例を示す。ただし以下の
実施例に限定されるものではない。 <実施例1>非粘着性マトリックス樹脂としてスチレン
−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体樹脂(タフテ
ックM1943:旭化成工業(株)製)100重量部と導
電剤(ケッチェンブラックEC−600JD:ケッチェ
ン・ブラック・インターナショナル(株)製)38重量部
とトルエン380重量部をボールミル中で24時間分散
混合しミルベースを得た。得られたミルベースに塩化ビ
ニリデン−ポリアクリロニトリル共重合体樹脂隔壁でパ
ラフィン基プロセスオイルを包埋した粒子径20〜60
μmのマイクロカプセルを25重量部混合し30分間緩
やかに攪拌混合して固形分30%の導電性塗料を得た。
実施例に限定されるものではない。 <実施例1>非粘着性マトリックス樹脂としてスチレン
−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体樹脂(タフテ
ックM1943:旭化成工業(株)製)100重量部と導
電剤(ケッチェンブラックEC−600JD:ケッチェ
ン・ブラック・インターナショナル(株)製)38重量部
とトルエン380重量部をボールミル中で24時間分散
混合しミルベースを得た。得られたミルベースに塩化ビ
ニリデン−ポリアクリロニトリル共重合体樹脂隔壁でパ
ラフィン基プロセスオイルを包埋した粒子径20〜60
μmのマイクロカプセルを25重量部混合し30分間緩
やかに攪拌混合して固形分30%の導電性塗料を得た。
【0014】この導電性塗料を離型処理を施した基材の
38μmPETセパレータ上に、ダイコート法で乾燥後
の膜厚が50μmになるように塗布乾燥し、導電性転写
フィルムを得た。得られたフィルムの導電層の表面は全
くべたつきが無く、ロール状に巻き取った後、再び巻き
出してもブロッキングは全くなかった。次に鏡面仕上げ
したステンレス板に、10cm角に切り取った導電性転
写フィルムの導電層側を3kg/cm2の圧力で圧着す
ると、簡単に導電層が貼着転写した。転写した導電層は
粘着性が発現していた。この貼着した導電層から支持体
のPETセパレータを剥離した面に、25mm幅の短冊
状に切り取った38μm厚みの無処理PETフィルムを
2kgのゴムローラを1往復させ貼り付けた後、180
゜剥離試験を行うと61g/25mm幅の密着強度を有
していた。
38μmPETセパレータ上に、ダイコート法で乾燥後
の膜厚が50μmになるように塗布乾燥し、導電性転写
フィルムを得た。得られたフィルムの導電層の表面は全
くべたつきが無く、ロール状に巻き取った後、再び巻き
出してもブロッキングは全くなかった。次に鏡面仕上げ
したステンレス板に、10cm角に切り取った導電性転
写フィルムの導電層側を3kg/cm2の圧力で圧着す
ると、簡単に導電層が貼着転写した。転写した導電層は
粘着性が発現していた。この貼着した導電層から支持体
のPETセパレータを剥離した面に、25mm幅の短冊
状に切り取った38μm厚みの無処理PETフィルムを
2kgのゴムローラを1往復させ貼り付けた後、180
゜剥離試験を行うと61g/25mm幅の密着強度を有
していた。
【0015】次に鏡面仕上げした直径100mmのステ
ンレス円板に直径100mmに切り取った導電性転写フ
ィルムの導電層側を3kg/cm2の圧力で圧着し、支
持体のPETセパレータを剥離した後、剥離面に直径1
00mmのステンレス円板を圧着し導電層を挟み込ん
だ。このステンレス円板間の抵抗値を測定し、導電層の
体積抵抗値を求めると0.61Ω・cmであった。
ンレス円板に直径100mmに切り取った導電性転写フ
ィルムの導電層側を3kg/cm2の圧力で圧着し、支
持体のPETセパレータを剥離した後、剥離面に直径1
00mmのステンレス円板を圧着し導電層を挟み込ん
だ。このステンレス円板間の抵抗値を測定し、導電層の
体積抵抗値を求めると0.61Ω・cmであった。
【0016】<実施例2>非粘着性マトリックス樹脂と
してスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体
樹脂(タフテックM1943:旭化成工業(株)製)10
0重量部と導電剤(ケッチェンブラックEC−600J
D:ケッチェン・ブラック・インターナショナル(株)
製)49重量部とトルエン441重量部をボールミル中
で24時間分散混合しミルベースを得た。得られたミル
ベースにPMMA系樹脂隔壁でアロマ基プロセスオイル
を包埋した粒子径3〜10μmのマイクロカプセルを4
0重量部混合し30分間緩やかに攪拌混合して固形分3
0%の導電性塗料を得た。この導電性塗料を用い実施例
1と同様にして導電性転写フィルムを得た。得られたフ
ィルムの導電層の表面は全くべたつきが無く、ロール状
に巻き取った後、再び巻き出してもブロッキングは全く
なかった。
してスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体
樹脂(タフテックM1943:旭化成工業(株)製)10
0重量部と導電剤(ケッチェンブラックEC−600J
D:ケッチェン・ブラック・インターナショナル(株)
製)49重量部とトルエン441重量部をボールミル中
で24時間分散混合しミルベースを得た。得られたミル
ベースにPMMA系樹脂隔壁でアロマ基プロセスオイル
を包埋した粒子径3〜10μmのマイクロカプセルを4
0重量部混合し30分間緩やかに攪拌混合して固形分3
0%の導電性塗料を得た。この導電性塗料を用い実施例
1と同様にして導電性転写フィルムを得た。得られたフ
ィルムの導電層の表面は全くべたつきが無く、ロール状
に巻き取った後、再び巻き出してもブロッキングは全く
なかった。
【0017】次に粘着性の評価のため、鏡面仕上げした
ステンレス板に実施例1と同様にして圧着すると、簡単
に導電層が貼着転写した。転写した導電層は粘着性が発
現していた。この貼着した導電層から支持体のPETセ
パレータを剥離した面に対して、実施例1と同様にし
て、180゜剥離試験を行うと54g/25mm幅の密
着強度を有していた。次に実施例1と同様にして導電層
の体積抵抗値を求めると0.45Ω・cmであった。
ステンレス板に実施例1と同様にして圧着すると、簡単
に導電層が貼着転写した。転写した導電層は粘着性が発
現していた。この貼着した導電層から支持体のPETセ
パレータを剥離した面に対して、実施例1と同様にし
て、180゜剥離試験を行うと54g/25mm幅の密
着強度を有していた。次に実施例1と同様にして導電層
の体積抵抗値を求めると0.45Ω・cmであった。
【0018】<実施例3>非粘着性マトリックス樹脂と
してスチレン−イソプレン−スチレン共重合体樹脂(セ
プトン2023:(株)クラレ製)100重量部と導電剤
(ケッチェンブラックEC−600JD:ケッチェン・
ブラック・インターナショナル(株)製)78重量部とト
ルエン485重量部をボールミル中で24時間分散混合
しミルベースを得た。得られたミルベースに塩化ビニリ
デン−ポリアクリロニトリル共重合体樹脂隔壁でナフテ
ン基プロセスオイルを包埋した粒子径10〜40μmの
マイクロカプセルを30重量部混合し、30分間緩やか
に攪拌混合して固形分30%の導電性塗料を得た。この
導電性塗料を用い実施例1と同様にして導電性転写フィ
ルムを得た。得られたフィルムの導電層の表面は全くべ
たつきが無く、ロール状に巻き取った後、再び巻き出し
てもブロッキングは全くなかった。
してスチレン−イソプレン−スチレン共重合体樹脂(セ
プトン2023:(株)クラレ製)100重量部と導電剤
(ケッチェンブラックEC−600JD:ケッチェン・
ブラック・インターナショナル(株)製)78重量部とト
ルエン485重量部をボールミル中で24時間分散混合
しミルベースを得た。得られたミルベースに塩化ビニリ
デン−ポリアクリロニトリル共重合体樹脂隔壁でナフテ
ン基プロセスオイルを包埋した粒子径10〜40μmの
マイクロカプセルを30重量部混合し、30分間緩やか
に攪拌混合して固形分30%の導電性塗料を得た。この
導電性塗料を用い実施例1と同様にして導電性転写フィ
ルムを得た。得られたフィルムの導電層の表面は全くべ
たつきが無く、ロール状に巻き取った後、再び巻き出し
てもブロッキングは全くなかった。
【0019】次に粘着性の評価のため、鏡面仕上げした
ステンレス板に実施例1と同様にして圧着すると、簡単
に導電層が貼着転写した。転写した導電層は粘着性が発
現していた。この貼着した導電層から支持体のPETセ
パレータを剥離した面に対して、実施例1と同様にし
て、180゜剥離試験を行うと47g/25mm幅の密
着強度を有していた。次に実施例1と同様にして導電層
の体積抵抗値を求めると0.18Ω・cmであった。
ステンレス板に実施例1と同様にして圧着すると、簡単
に導電層が貼着転写した。転写した導電層は粘着性が発
現していた。この貼着した導電層から支持体のPETセ
パレータを剥離した面に対して、実施例1と同様にし
て、180゜剥離試験を行うと47g/25mm幅の密
着強度を有していた。次に実施例1と同様にして導電層
の体積抵抗値を求めると0.18Ω・cmであった。
【0020】<比較例1>非粘着性マトリックス樹脂と
してスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体
樹脂(タフテックM1943:旭化成工業(株)製)10
0重量部と導電剤(ケッチェンブラックEC−600J
D:ケッチェン・ブラック・インターナショナル(株)
製)30重量部とトルエン303重量部をボールミル中
で24時間分散混合して固形分30%の導電性塗料を得
た。この導電性塗料を用い実施例1と同様にして導電性
転写フィルムを得た。得られたフィルムの導電層の表面
は全くべたつきが無く、ロール状に巻き取った後、再び
巻き出してもブロッキングは全くなかった。次に粘着性
の評価のため、鏡面仕上げしたステンレス板に実施例1
と同様にして圧着しようとしたが導電層は貼着しなかっ
た。また支持体のPETセパレータを剥離しても全く粘
着性がなかった。次に実施例1と同様にして導電層の体
積抵抗値を求めようとしたが、簡単にステンレス円板が
脱落し、抵抗値の測定が行えなかった。
してスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体
樹脂(タフテックM1943:旭化成工業(株)製)10
0重量部と導電剤(ケッチェンブラックEC−600J
D:ケッチェン・ブラック・インターナショナル(株)
製)30重量部とトルエン303重量部をボールミル中
で24時間分散混合して固形分30%の導電性塗料を得
た。この導電性塗料を用い実施例1と同様にして導電性
転写フィルムを得た。得られたフィルムの導電層の表面
は全くべたつきが無く、ロール状に巻き取った後、再び
巻き出してもブロッキングは全くなかった。次に粘着性
の評価のため、鏡面仕上げしたステンレス板に実施例1
と同様にして圧着しようとしたが導電層は貼着しなかっ
た。また支持体のPETセパレータを剥離しても全く粘
着性がなかった。次に実施例1と同様にして導電層の体
積抵抗値を求めようとしたが、簡単にステンレス円板が
脱落し、抵抗値の測定が行えなかった。
【0021】<比較例2>粘着性マトリックス樹脂とし
てアクリル系粘着剤(SKダイン1604:綜研化学
(株)製)を固形分換算で100重量部と導電剤(ケッチ
ェンブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラック
・インターナショナル(株)製)35重量部とトルエン1
05重量部をボールミル中で24時間分散混合しミルベ
ースを得た。得られたミルベースにイソシアネート系硬
化剤(コロネートL:日本ポリウレタン(株)製)10重
量部混合し、30分間攪拌混合して固形分30%の導電
性塗料を得た。この導電性塗料を用い実施例1と同様に
して導電性転写フィルムを得た。得られたフィルムの導
電層の表面は非常にべたつき、このままでは巻き取り不
可能であるため、離型処理を施した38μmPETセパ
レータを挟み込んでロール状に巻き取った。次に鏡面仕
上げしたステンレス板に実施例1と同様にして圧着する
と、簡単に導電層が貼着転写した。転写した導電層は十
分粘着性を有していた。この貼着した導電層から支持体
のPETセパレータを剥離した面に対して、実施例1と
同様にして、180゜剥離試験を行うと92g/25m
m幅の密着強度を有していた。次に実施例1と同様にし
て導電層の体積抵抗値を求めると1.04Ω・cmであ
った。
てアクリル系粘着剤(SKダイン1604:綜研化学
(株)製)を固形分換算で100重量部と導電剤(ケッチ
ェンブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラック
・インターナショナル(株)製)35重量部とトルエン1
05重量部をボールミル中で24時間分散混合しミルベ
ースを得た。得られたミルベースにイソシアネート系硬
化剤(コロネートL:日本ポリウレタン(株)製)10重
量部混合し、30分間攪拌混合して固形分30%の導電
性塗料を得た。この導電性塗料を用い実施例1と同様に
して導電性転写フィルムを得た。得られたフィルムの導
電層の表面は非常にべたつき、このままでは巻き取り不
可能であるため、離型処理を施した38μmPETセパ
レータを挟み込んでロール状に巻き取った。次に鏡面仕
上げしたステンレス板に実施例1と同様にして圧着する
と、簡単に導電層が貼着転写した。転写した導電層は十
分粘着性を有していた。この貼着した導電層から支持体
のPETセパレータを剥離した面に対して、実施例1と
同様にして、180゜剥離試験を行うと92g/25m
m幅の密着強度を有していた。次に実施例1と同様にし
て導電層の体積抵抗値を求めると1.04Ω・cmであ
った。
【0022】<比較例3>ヒートシール性マトリックス
樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(ディ
ックシールA−100Z−5:大日本インキ化学(株)
製)を固形分換算で100重量部と導電剤(ケッチェン
ブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラック・イ
ンターナショナル(株)製)30重量部とトルエン133
重量部をボールミル中で24時間分散混合して固形分3
0%の導電性塗料を得た。この導電性塗料を用い実施例
1と同様にして導電性転写フィルムを得た。得られたフ
ィルムの導電層の表面は全くべたつきが無く、ロール状
に巻き取った後、再び巻き出してもブロッキングは全く
なかった。次に鏡面仕上げしたステンレス板に実施例1
と同様にして圧着したが導電層は貼着しなかった。また
支持体のPETセパレータを剥離しても全く粘着性がな
かった。そこで150℃の温度をかけて再度3kg/c
m2の圧力で圧着すると、簡単に導電層が貼着転写した
が転写した導電層は全く粘着性を有していなかった。次
に鏡面仕上げした直径100mmのステンレス円板に直
径100mmに切り取った導電性転写フィルムの導電層
側を150℃×3kg/cm2の圧力で熱圧着し、支持
体のPETセパレータ剥離した後、剥離面に直径100
mmのステンレス円板を再び150℃×3kg/cm2
の圧力で熱圧着し、導電層を挟み込んだ。このステンレ
ス円板間の抵抗値を測定し、導電層の体積抵抗値を求め
ると0.69Ω・cmであった。
樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(ディ
ックシールA−100Z−5:大日本インキ化学(株)
製)を固形分換算で100重量部と導電剤(ケッチェン
ブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラック・イ
ンターナショナル(株)製)30重量部とトルエン133
重量部をボールミル中で24時間分散混合して固形分3
0%の導電性塗料を得た。この導電性塗料を用い実施例
1と同様にして導電性転写フィルムを得た。得られたフ
ィルムの導電層の表面は全くべたつきが無く、ロール状
に巻き取った後、再び巻き出してもブロッキングは全く
なかった。次に鏡面仕上げしたステンレス板に実施例1
と同様にして圧着したが導電層は貼着しなかった。また
支持体のPETセパレータを剥離しても全く粘着性がな
かった。そこで150℃の温度をかけて再度3kg/c
m2の圧力で圧着すると、簡単に導電層が貼着転写した
が転写した導電層は全く粘着性を有していなかった。次
に鏡面仕上げした直径100mmのステンレス円板に直
径100mmに切り取った導電性転写フィルムの導電層
側を150℃×3kg/cm2の圧力で熱圧着し、支持
体のPETセパレータ剥離した後、剥離面に直径100
mmのステンレス円板を再び150℃×3kg/cm2
の圧力で熱圧着し、導電層を挟み込んだ。このステンレ
ス円板間の抵抗値を測定し、導電層の体積抵抗値を求め
ると0.69Ω・cmであった。
【0023】<比較例4>非粘着性マトリックス樹脂と
してポリ塩化ビニル系樹脂(エスレックE−C110:
積水化学工業(株)製)100重量部と導電剤(ケッチェ
ンブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラック・
インターナショナル(株)製)30重量部とトルエン30
3重量部をボールミル中で24時間分散混合しミルベー
スを得た。得られたミルベースに塩化ビニリデン−ポリ
アクリロニトリル共重合体樹脂隔壁でパラフィン基プロ
セスオイルを包埋した粒子径10〜40μmのマイクロ
カプセルを30重量部混合し、30分間緩やかに攪拌混
合して固形分30%の導電性塗料を得た。この導電性塗
料を用い実施例1と同様にして導電性転写フィルムを得
た。得られたフィルムの導電層の表面は全くべたつきが
無く、ロール状に巻き取った後、再び巻き出してもブロ
ッキングは全くなかった。次に鏡面仕上げしたステンレ
ス板に10cm角に切り取った導電性転写フィルムの導
電層側を3kg/cm2の圧力で圧着したが導電層は貼
着しなかった。また支持体のPETセパレータを剥離し
ても、マトリックス樹脂とプロセスオイルが全く相溶し
ないために、オイルのべとつきがあるだけで粘着性は殆
ど無かった。次に鏡面仕上げした直径100mmのステ
ンレス円板に直径100mmに切り取った導電性転写フ
ィルムの導電層側を150℃×3kg/cm2の圧力で
熱圧着を試みたが貼着転写不可能であった。
してポリ塩化ビニル系樹脂(エスレックE−C110:
積水化学工業(株)製)100重量部と導電剤(ケッチェ
ンブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラック・
インターナショナル(株)製)30重量部とトルエン30
3重量部をボールミル中で24時間分散混合しミルベー
スを得た。得られたミルベースに塩化ビニリデン−ポリ
アクリロニトリル共重合体樹脂隔壁でパラフィン基プロ
セスオイルを包埋した粒子径10〜40μmのマイクロ
カプセルを30重量部混合し、30分間緩やかに攪拌混
合して固形分30%の導電性塗料を得た。この導電性塗
料を用い実施例1と同様にして導電性転写フィルムを得
た。得られたフィルムの導電層の表面は全くべたつきが
無く、ロール状に巻き取った後、再び巻き出してもブロ
ッキングは全くなかった。次に鏡面仕上げしたステンレ
ス板に10cm角に切り取った導電性転写フィルムの導
電層側を3kg/cm2の圧力で圧着したが導電層は貼
着しなかった。また支持体のPETセパレータを剥離し
ても、マトリックス樹脂とプロセスオイルが全く相溶し
ないために、オイルのべとつきがあるだけで粘着性は殆
ど無かった。次に鏡面仕上げした直径100mmのステ
ンレス円板に直径100mmに切り取った導電性転写フ
ィルムの導電層側を150℃×3kg/cm2の圧力で
熱圧着を試みたが貼着転写不可能であった。
【0024】
【発明の効果】本発明で得られる導電性転写フィルム
は、導電層にプロセスオイルを包埋したマイクロカプセ
ルと非粘着性マトリックス樹脂と導電剤とからなる組成
物を用いることで、導電性フィルムの加工時には粘着性
を発現しないが、適当な熱や圧力、せん断力等で導電層
中のマイクロカプセルの隔壁を破壊することで、内部の
プロセスオイルが流出し、非粘着性マトリックス樹脂と
適度に相溶して粘着力が発現するという特徴があるた
め、専用の治具が無くても簡単に被着体に貼着出来る従
来の粘着タイプの導電性転写フィルムと同等の使いやす
さを持ち、従来の粘着タイプの導電性転写フィルムが必
要としていた、ブロッキングを防ぐために導電層の両面
に離型性を有するフィルムをラミネートするという欠点
を解消した、生産性の優れた導電性転写フィルムが提供
可能となった。
は、導電層にプロセスオイルを包埋したマイクロカプセ
ルと非粘着性マトリックス樹脂と導電剤とからなる組成
物を用いることで、導電性フィルムの加工時には粘着性
を発現しないが、適当な熱や圧力、せん断力等で導電層
中のマイクロカプセルの隔壁を破壊することで、内部の
プロセスオイルが流出し、非粘着性マトリックス樹脂と
適度に相溶して粘着力が発現するという特徴があるた
め、専用の治具が無くても簡単に被着体に貼着出来る従
来の粘着タイプの導電性転写フィルムと同等の使いやす
さを持ち、従来の粘着タイプの導電性転写フィルムが必
要としていた、ブロッキングを防ぐために導電層の両面
に離型性を有するフィルムをラミネートするという欠点
を解消した、生産性の優れた導電性転写フィルムが提供
可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01B 1/04 H01B 1/04 // C09J 7/00 C09J 7/00 7/02 7/02 B
Claims (5)
- 【請求項1】 支持体より導電層のみを転写剥離して使
用される導電性転写フィルムにおいて、表面に離型処理
を施した支持体フィルム上に、プロセスオイルを包埋し
たマイクロカプセルと非粘着性マトリックス樹脂と導電
剤とからなる導電層を積層してなることを特徴とする導
電性転写フィルム。 - 【請求項2】 プロセスオイルを包埋したマイクロカプ
セルの隔壁を熱や圧力、せん断力で破壊することによっ
て粘着性を発現させることを特徴とする請求項1記載の
導電性転写フィルム。 - 【請求項3】 該プロセスオイルがナフテン基プロセス
オイル、パラフィン基プロセスオイル、アロマ基プロセ
スオイルの群から選択されるプロセスオイルであること
を特徴とする請求項1または2記載の導電性転写フィル
ム。 - 【請求項4】 該マイクロカプセルの隔壁がホルマリン
縮合系樹脂、PMMA系樹脂、ポリアクリロニトリル、
メラミン樹脂、塩化ビニリデン−ポリアクリロニトリル
共重合体樹脂の群から選択される樹脂隔壁であることを
特徴とする請求項1、2または3記載の導電性転写フィ
ルム。 - 【請求項5】 該非粘着性マトリックス樹脂がスチレン
系熱可塑性エラストマーからなることを特徴とする請求
項1、2、3または4記載の導電性転写フィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8181967A JPH1027521A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 導電性転写フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8181967A JPH1027521A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 導電性転写フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1027521A true JPH1027521A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16110003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8181967A Pending JPH1027521A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 導電性転写フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1027521A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999044402A1 (en) * | 1998-02-25 | 1999-09-02 | Moore, Royston | A deposition method and apparatus therefor |
US6506494B2 (en) | 1999-12-20 | 2003-01-14 | 3M Innovative Properties Company | Ambient-temperature-stable, one-part curable epoxy adhesive |
JP2015147832A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | デクセリアルズ株式会社 | 異方性導電フィルム及びその製造方法、並びに、接続方法及び接合体 |
CN108928056A (zh) * | 2018-08-01 | 2018-12-04 | 京东方科技集团股份有限公司 | 膜材及其制备方法、显示基板 |
CN113724911A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-11-30 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 导电浆料、导电走线的制作方法、显示面板以及拼接屏 |
-
1996
- 1996-07-11 JP JP8181967A patent/JPH1027521A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999044402A1 (en) * | 1998-02-25 | 1999-09-02 | Moore, Royston | A deposition method and apparatus therefor |
US6506494B2 (en) | 1999-12-20 | 2003-01-14 | 3M Innovative Properties Company | Ambient-temperature-stable, one-part curable epoxy adhesive |
JP2015147832A (ja) * | 2014-02-05 | 2015-08-20 | デクセリアルズ株式会社 | 異方性導電フィルム及びその製造方法、並びに、接続方法及び接合体 |
CN108928056A (zh) * | 2018-08-01 | 2018-12-04 | 京东方科技集团股份有限公司 | 膜材及其制备方法、显示基板 |
CN113724911A (zh) * | 2021-08-19 | 2021-11-30 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 导电浆料、导电走线的制作方法、显示面板以及拼接屏 |
CN113724911B (zh) * | 2021-08-19 | 2023-11-28 | 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 | 导电浆料、导电走线的制作方法、显示面板以及拼接屏 |
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