JPH1020787A - 導電性転写フィルム - Google Patents
導電性転写フィルムInfo
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- JPH1020787A JPH1020787A JP8176495A JP17649596A JPH1020787A JP H1020787 A JPH1020787 A JP H1020787A JP 8176495 A JP8176495 A JP 8176495A JP 17649596 A JP17649596 A JP 17649596A JP H1020787 A JPH1020787 A JP H1020787A
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Abstract
等の使いやすさを持ち、従来の粘着タイプの導電性転写
フィルムが必要としていた、ブロッキングを防ぐために
導電層の両面に離型性を有するフィルムをラミネートす
るという欠点を解消した、生産性の優れた導電性転写フ
ィルムを提供する。 【解決手段】 支持体より導電層のみを転写剥離して使
用される導電性転写フィルムにおいて、表面に離型処理
を施した支持体フィルム上に、液状エポキシ樹脂を包埋
したマイクロカプセルと非粘着性マトリックス樹脂と導
電剤とからなる導電層を積層してなり、包埋したマイク
ロカプセルの隔壁を熱や圧力、せん断力で破壊すること
によって任意に粘着性が発現する導電性転写フィルムで
ある。
Description
のみを転写剥離して使用する導電性転写フィルムに関
し、容易に被着体に貼着でき、支持体を剥離した面にも
粘着性を有し、導電層を介した2次貼着が可能になる導
電性転写フィルムに関するものである。
着体に容易に貼着させるために、粘着性を有するものが
多く使用されてきた。例えば、離型性を有する支持体フ
ィルム上に、粘着性を有するマトリックス樹脂とカーボ
ンブラックや黒鉛、金属粒子等の導電剤とからなる粘着
性導電層を積層したものや、非粘着性導電性フィルムの
両面に粘着性導電層を積層したものがある。これらの導
電性転写フィルムは、被着体に圧着後、離型性を有する
支持体を剥離して導電層を転写させ、更に支持体を剥離
した面にも粘着性を有しているために、両面テープのよ
うに導電層を介して2次貼着が可能となる。
ィルムの導電層は、導電層の加工直後から粘着性を有し
ているために、例えばロール状に巻き取るためには、ブ
ロッキングを防ぐために粘着性を有する導電層の両面に
離型性を有するフィルムをラミネートする必要があり、
生産効率が著しく悪いという欠点があった。これを解決
するために、マトリックス樹脂にヒートシール性を有す
る樹脂を用い、被着体に貼着する際に、適当な熱/圧力
を与えヒートシールして貼着するタイプの導電性転写フ
ィルムもある。しかしながら、これらのヒートシールタ
イプの導電性転写フィルムは、ヒートシールのために専
用の治具が必要で、また被着体が熱に弱いものである時
には使用できなかったり、被着体の種類によってはヒー
トシールできないものもあり、使用の範囲が限定されて
いた。さらに、ヒートシールタイプの導電性転写フィル
ムは、それ自体は粘着性が無いために、導電層を介して
2次貼着する際にもヒートシールしなければならず、更
に加工に手間がかかった。
は、専用の治具が無くても簡単に被着体に貼着出来る従
来の粘着タイプの導電性転写フィルムと同等の使いやす
さを持ち、従来の粘着タイプの導電性転写フィルムが必
要としていた、ブロッキングを防ぐために導電層の両面
に離型性を有するフィルムをラミネートするという欠点
を解消した、生産性の優れた導電性転写フィルムを提供
することにある。
電層のみを転写剥離して使用される導電性転写フィルム
において、表面に離型処理を施した支持体フィルム上
に、液状エポキシ樹脂を包埋したマイクロカプセルと非
粘着性マトリックス樹脂と導電剤とからなる導電層を積
層してなる導電性転写フィルムであり、更に好ましい態
様は該導電層の液状エポキシ樹脂を包埋したマイクロカ
プセルの隔壁を熱や圧力、せん断力で破壊することによ
って任意に粘着性が発現し、該液状エポキシ樹脂がビス
フェノールA型、フェノールノボラック型の群から選択
されるエポキシ樹脂であり、該マイクロカプセルの隔壁
がホルマリン縮合系樹脂、PMMA系樹脂、ポリアクリ
ロニトリル、メラミン樹脂、塩化ビニリデン−ポリアク
リロニトリル共重合体樹脂の群から選択される樹脂隔壁
である導電性転写フィルムである。
キシ樹脂を包埋したマイクロカプセルと非粘着性マトリ
ックス樹脂と導電剤とからなる組成物を用いることで、
導電性フィルムの加工時には粘着性を発現しないが、適
当な熱や圧力、せん断力等で導電層中のマイクロカプセ
ルの隔壁を破壊することで、内部の液状エポキシ樹脂が
流出し、非粘着性マトリックス樹脂と適度に相溶して粘
着力が発現するという知見を得たことで完成するに至っ
た。
は、導電層に混入した液状エポキシ樹脂を包埋したマイ
クロカプセルの隔壁を適当な熱や圧力、せん断力等で破
壊して、任意に粘着力を発現させる方法を採っているた
め、導電層の加工には非粘着性マトリックス樹脂を適当
な溶媒で溶解させたワニス中にマイクロカプセルと導電
剤を混合させた溶液状態で製膜方法する必要がある。具
体的には、非粘着性マトリックス樹脂を適当な溶媒で溶
解させ、この中に導電剤を混合、機械的に分散させたミ
ルベースに、マイクロカプセルを破壊しないように注意
して混合し、得られた塗料を離型性を有する支持体の離
型性を有する面上に、従来公知の方法で塗布乾燥して導
電層を製膜する。塗布時にも過剰な外力がかかってマイ
クロカプセルを破壊しないようにするために、塗工方法
はナイフコーターやダイコーター等のアプリケート方法
を用いることが好ましい。
を包埋したマイクロカプセルは、液状エポキシ樹脂を適
当な界面活性剤を用いて水中でO/W型エマルジョン化
した後、液中重合法で隔壁を形成するという、従来公知
のマイクロカプセル製造方法で作製されたものを分級、
乾燥して得られる。使用される液状エポキシ樹脂は、ビ
スフェノールA型、フェノールノボラック型から選択さ
れるエポキシ樹脂で、分子量が300〜600程度で、
エポキシ当量が150〜300程度のものが好ましく使
用される。エポキシ当量は、マトリックス樹脂との相溶
性を勘案して適宜選択すれば良く、この範囲に限定され
ないが、あまり高くなると流動性に乏しくなるため好ま
しくない。
脂、PMMA系樹脂、ポリアクリロニトリル、メラミン
樹脂、塩化ビニリデン−ポリアクリロニトリル共重合体
樹脂が好ましく使用される。これらの樹脂隔壁で液状エ
ポキシ樹脂は十分マイクロカプセル化されるが、非粘着
性マトリックス樹脂が溶解可能な溶媒系に対する耐性を
有するものを選択する必要がある。トルエン、キシレ
ン、イソプロパノール、ブタノール、エチレングリコー
ル、n−ヘキサン、シクロヘキサン、水等に対しては全
ての隔壁が適用できるが、酢酸エチル、酢酸ブチル等の
酢酸エステル系の溶媒に対しては、塩化ビニリデン−ポ
リアクリロニトリル共重合体樹脂隔壁は膨潤乃至は溶出
するため使用できない。また、アセトン、MEK、MI
BK、DMF等に対しては、どの樹脂隔壁も膨潤乃至は
溶出するため使用できない。非粘着性マトリックス樹脂
が溶解可能な溶媒系を勘案して隔壁を選択しなければな
らない。
50μm程度が好ましく使用され、更に好ましくは3〜
80μm程度が好ましい。粒子径が1μm以下のマイク
ロカプセルは実際上、作製することは困難であり、15
0μm以上になると導電層の厚みを勘案すると大きすぎ
て好ましくない。
は、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体
樹脂、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重
合体樹脂等のスチレン系熱可塑性エラストマーやブタジ
エンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエンゴム等の合成ゴム、塩化ビニル樹脂、酢
酸ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹
脂、シリコーン樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂等の熱可塑性樹脂やフェノール樹脂、エポキ
シ樹脂、メラミン樹脂等の熱硬化性樹脂が考えられる。
最終的な性能を勘案して適宜選択すれば良いが、マイク
ロカプセルの隔壁樹脂が耐えうる溶媒系に溶解する樹脂
を選択する必要がある。
エチレン−ブチレン−スチレン共重合体樹脂、スチレン
−エチレン−プロピレン−スチレン共重合体樹脂等のス
チレン系熱可塑性エラストマーやブタジエンゴム、エチ
レン−プロピレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン
ゴム等の合成ゴムである。これらの樹脂は、トルエンや
キシレンで容易に溶解可能であり、マイクロカプセルの
樹脂隔壁もトルエンやキシレン中では安定であるため、
容易にワニスを作製することができる。また、これらの
熱可塑性エラストマーや合成ゴムは、液状エポキシ樹脂
と適度な相溶性を有しているために、マイクロカプセル
が破壊され液状エポキシ樹脂が流出した後、部分的に相
溶し、優れた粘着物性を発現する。
樹脂包埋マイクロカプセルの比率は、最終的に得られる
導電層の粘着物性を勘案して適宜選定すればよいが、非
粘着性マトリックス樹脂100重量部に対して液状エポ
キシ樹脂包埋マイクロカプセルを5〜50重量部程度混
合すると、導電層の強度や粘着物性のバランスが最適に
なる。
ック、黒鉛、金属粒子等の従来公知の導電材料が使用さ
れ、導電性や分散性を勘案して適宜選択すればよい。ま
た、添加量も導電性を勘案して適宜選択すればよいが、
導電層に適当な柔軟性や強度を持たせるためには、非粘
着性マトリックス樹脂とマイクロカプセルの合計100
重量部に対して10〜100重量部程度の添加がバラン
スが取れて特に好ましい。
実施例に限定されるものではない。非粘着性マトリック
ス樹脂としてスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン
共重合体樹脂(タフテックM1943:旭化成工業(株)
製)100重量部と導電剤(ケッチェンブラックEC−
600JD:ケッチェン・ブラック・インターナショナ
ル(株)製)38重量部とトルエン380重量部をボール
ミル中で24時間分散混合しミルベースを得た。得られ
たミルベースにホルマリン縮合系樹脂隔壁でビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(分子量380、エポキシ当量1
90)を包埋した粒子径20〜60μmのマイクロカプ
セルを25重量部混合し30分間緩やかに攪拌混合して
固形分30%の導電性塗料を得た。この導電性塗料を離
型処理を施した基材である38μmPETセパレータ上
にダイコート法で乾燥後の膜厚が50μmになるように
塗布乾燥し、導電性転写フィルムを得た。得られたフィ
ルムの導電層の表面は全くべたつきが無く、ロール状に
巻き取った後、再び巻き出してもブロッキングは全くな
かった。
m角に切り取った導電性転写フィルムの導電層側を3k
g/cm2の圧力で圧着すると、簡単に導電層が貼着転
写した。転写した導電層は粘着性が発現していた。この
貼着した導電層から支持体のPETセパレータを剥離し
た面に、25mm幅の短冊状に切り取った38μm厚み
の無処理PETフィルムを2kgのゴムローラを1往復
させ貼り付けた後、180゜剥離試験を行うと58g/
25mm幅の密着強度を有していた。次に鏡面仕上げし
た直径100mmのステンレス円板に直径100mmに
切り取った導電性転写フィルムの導電層側を3kg/c
m2の圧力で圧着し、支持体のPETセパレータ剥離し
た後、剥離面に直径100mmのステンレス円板を圧着
し、導電層を挟み込んだ。このステンレス円板間の抵抗
値を測定し、導電層の体積抵抗値を求めると0.62Ω
・cmであった。
してスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体
樹脂(タフテックM1943:旭化成工業(株)製)10
0重量部と導電剤(ケッチェンブラックEC−600J
D:ケッチェン・ブラック・インターナショナル(株)
製)49重量部とトルエン441重量部をボールミル中
で24時間分散混合しミルベースを得た。得られたミル
ベースにPMMA系樹脂隔壁でビスフェノールA型エポ
キシ樹脂(分子量380、エポキシ当量190)を包埋
した粒子径3〜10μmのマイクロカプセルを40重量
部混合し30分間緩やかに攪拌混合して固形分30%の
導電性塗料を得た。この導電性塗料を離型処理を施した
実施例1と同様の基材上にダイコート法で乾燥後の膜厚
が50μmになるように塗布乾燥し、導電性転写フィル
ムを得た。得られたフィルムの導電層の表面は全くべた
つきが無く、ロール状に巻き取った後、再び巻き出して
もブロッキングは全くなかった。
を確認したところ、簡単に導電層が貼着転写し、転写し
た導電層は粘着性が発現していた。また、実施例1と同
様の方法で180゜剥離試験を行うと、71g/25m
m幅の密着強度を有しており、実施例1と同様の方法で
導電層の体積抵抗値を求めると0.41Ω・cmであっ
た。
してエチレン−プロピレン−ジエンゴム(JSREP7
5F:日本合成ゴム(株)製)100重量部と導電剤(ケ
ッチェンブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラ
ック・インターナショナル(株)製)78重量部とトルエ
ン485重量部をボールミル中で24時間分散混合しミ
ルベースを得た。得られたミルベースに塩化ビニリデン
−ポリアクリロニトリル共重合体樹脂隔壁でビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(分子量470、エポキシ当量2
50)を包埋した粒子径10〜40μmのマイクロカプ
セルを30重量部混合し30分間緩やかに攪拌混合して
固形分30%の導電性塗料を得た。この導電性塗料を離
型処理を施した実施例1と同様の基材上にダイコート法
で乾燥後の膜厚が50μmになるように塗布乾燥し、導
電性転写フィルムを得た。得られたフィルムの導電層の
表面は全くべたつきが無く、ロール状に巻き取った後、
再び巻き出してもブロッキングは全くなかった。
を確認したところ、簡単に導電層が貼着転写し、転写し
た導電層は粘着性が発現していた。また、実施例1と同
様の方法で180゜剥離試験を行うと、37g/25m
m幅の密着強度を有しており、実施例1と同様の方法で
導電層の体積抵抗値を求めると0.19Ω・cmであっ
た。
してスチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体
樹脂(タフテックM1943:旭化成工業(株)製)10
0重量部と導電剤(ケッチェンブラックEC−600J
D:ケッチェン・ブラック・インターナショナル(株)
製)30重量部とトルエン303重量部をボールミル中
で24時間分散混合して固形分30%の導電性塗料を得
た。この導電性塗料を離型処理を施した実施例1と同様
の基材上にダイコート法で乾燥後の膜厚が50μmにな
るように塗布乾燥し、導電性転写フィルムを得た。得ら
れたフィルムの導電層の表面は全くべたつきが無く、ロ
ール状に巻き取った後、再び巻き出してもブロッキング
は全くなかった。
したが、全く粘着性がなかった。また実施例1と同様の
方法で体積抵抗値を求めようとしたが、導電層を挟み込
んだステンレス円板が簡単に脱落し、抵抗値の測定が行
えなかった。
てアクリル系粘着剤(SKダイン1604:綜研化学
(株)製)を固形分換算で100重量部と導電剤(ケッチ
ェンブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラック
・インターナショナル(株)製)35重量部とトルエン1
05重量部をボールミル中で24時間分散混合しミルベ
ースを得た。得られたミルベースにイソシアネート系硬
化剤(コロネートL:日本ポリウレタン(株)製)10重
量部混合し30分間攪拌混合して固形分30%の導電性
塗料を得た。この導電性塗料を離型処理を施した実施例
1と同様の基材上にダイコート法で乾燥後の膜厚が50
μmになるように塗布乾燥し、導電性転写フィルムを得
た。得られたフィルムの導電層の表面は非常にべたつ
き、このままでは巻き取り不可能であるため、離型処理
を施した38μmPETセパレータを挟み込んでロール
状に巻き取った。
を確認したところ、簡単に導電層が貼着転写し、転写し
た導電層は粘着性が発現していた。また、実施例1と同
様の方法で180゜剥離試験を行うと、92g/25m
m幅の密着強度を有しており、実施例1と同様の方法で
導電層の体積抵抗値を求めると1.04Ω・cmと大き
かった。
樹脂として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(ディ
ックシールA−100Z−5:大日本インキ化学(株)
製)を固形分換算で100重量部と導電剤(ケッチェン
ブラックEC−600JD:ケッチェン・ブラック・イ
ンターナショナル(株)製)30重量部とトルエン133
重量部をボールミル中で24時間分散混合して固形分3
0%の導電性塗料を得た。この導電性塗料を離型処理を
施した実施例1と同様の基材上にダイコート法で乾燥後
の膜厚が50μmになるように塗布乾燥し、導電性転写
フィルムを得た。得られたフィルムの導電層の表面は全
くべたつきが無く、ロール状に巻き取った後、再び巻き
出してもブロッキングは全くなかった。
m角に切り取った導電性転写フィルムの導電層側を3k
g/cm2の圧力で圧着したが導電層は貼着しなかっ
た。また支持体のPETセパレータを剥離しても全く粘
着性がなかった。そこで150℃の温度をかけて再度3
kg/cm2の圧力で圧着すると、簡単に導電層が貼着
転写したが転写した導電層は全く粘着性を有していなか
った。次に鏡面仕上げした直径100mmのステンレス
円板に直径100mmに切り取った導電性転写フィルム
の導電層側を150℃×3kg/cm2の圧力で熱圧着
し、支持体のPETセパレータ剥離した後、剥離面に直
径100mmのステンレス円板を再び150℃×3kg
/cm2の圧力で熱圧着し、導電層を挟み込んだ。この
ステンレス円板間の抵抗値を測定し、導電層の体積抵抗
値を求めると0.69Ω・cmであった。
は、導電層に液状エポキシ樹脂を包埋したマイクロカプ
セルと非粘着性マトリックス樹脂と導電剤とからなる組
成物を用いることで、導電性フィルムの加工時には粘着
性を発現しないが、適当な熱や圧力、せん断力等で導電
層中のマイクロカプセルの隔壁を破壊することで、内部
の液状エポキシ樹脂が流出し、非粘着性マトリックス樹
脂と適度に相溶して粘着力が発現するという特徴がある
ため、専用の治具が無くても簡単に被着体に貼着出来る
従来の粘着タイプの導電性転写フィルムと同等の使いや
すさを持ち、従来の粘着タイプの導電性転写フィルムが
必要としていた、ブロッキングを防ぐために導電層の両
面に離型性を有するフィルムをラミネートするという欠
点を解消した、生産性の優れた導電性転写フィルムが提
供可能となった。
Claims (4)
- 【請求項1】 支持体より導電層のみを転写剥離して使
用される導電性転写フィルムにおいて、表面に離型処理
を施した支持体フィルム上に、液状エポキシ樹脂を包埋
したマイクロカプセルと非粘着性マトリックス樹脂と導
電剤とからなる導電層を積層してなることを特徴とする
導電性転写フィルム。 - 【請求項2】 該導電層の液状エポキシ樹脂を包埋した
マイクロカプセルの隔壁を熱や圧力、せん断力で破壊す
ることによって任意に粘着性が発現することを特徴とす
る請求項1記載の導電性転写フィルム。 - 【請求項3】 該液状エポキシ樹脂がビスフェノールA
型、フェノールノボラック型の群から選択されるエポキ
シ樹脂であることを特徴とする請求項1または2記載の
導電性転写フィルム。 - 【請求項4】 該マイクロカプセルの隔壁がホルマリン
縮合系樹脂、PMMA系樹脂、ポリアクリロニトリル、
メラミン樹脂、塩化ビニリデン−ポリアクリロニトリル
共重合体樹脂の群から選択される樹脂隔壁であることを
特徴とする請求項1、2または3記載の導電性転写フィ
ルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8176495A JPH1020787A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 導電性転写フィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8176495A JPH1020787A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 導電性転写フィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1020787A true JPH1020787A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16014666
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8176495A Pending JPH1020787A (ja) | 1996-07-05 | 1996-07-05 | 導電性転写フィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1020787A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016150462A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | トッパン・フォームズ株式会社 | 情報担持体 |
JPWO2018016442A1 (ja) * | 2016-07-20 | 2019-05-09 | 日本ゼオン株式会社 | 導電性フィルム及びその製造方法 |
-
1996
- 1996-07-05 JP JP8176495A patent/JPH1020787A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016150462A (ja) * | 2015-02-16 | 2016-08-22 | トッパン・フォームズ株式会社 | 情報担持体 |
JPWO2018016442A1 (ja) * | 2016-07-20 | 2019-05-09 | 日本ゼオン株式会社 | 導電性フィルム及びその製造方法 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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