JPH10274320A - 車両用ベルト式変速装置 - Google Patents

車両用ベルト式変速装置

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JPH10274320A
JPH10274320A JP8171797A JP8171797A JPH10274320A JP H10274320 A JPH10274320 A JP H10274320A JP 8171797 A JP8171797 A JP 8171797A JP 8171797 A JP8171797 A JP 8171797A JP H10274320 A JPH10274320 A JP H10274320A
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pulley
parking
driven pulley
gear
driven
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Junji Kawai
潤二 河合
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H63/00Control outputs from the control unit to change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion or to other devices than the final output mechanism
    • F16H63/02Final output mechanisms therefor; Actuating means for the final output mechanisms
    • F16H63/30Constructional features of the final output mechanisms
    • F16H63/34Locking or disabling mechanisms
    • F16H63/3416Parking lock mechanisms or brakes in the transmission

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、車両用ベルト式変速装置に関し、
パーキングギアとその周辺の機構との干渉を回避しなが
ら、変速装置を一層小型化できるようにする。 【解決手段】 駆動プーリ12及び従動プーリ18の溝
幅を変更することにより駆動プーリ12と従動プーリ1
8との間の変速比を変更する車両用ベルト式変速装置に
おいて、トルクコンバータハウジング3と従動プーリ1
8との間に従動プーリ18と一体に回転するパーキング
ギア16を配設し、パーキングギア16のウェブ16a
が、パーキングギア16の歯面16bに対して従動プー
リ18とは逆方向に変位するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プーリの溝幅を変
更することにより無段階で変速比の変更を行なうう、車
両用ベルト式変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等に車両に搭載される
自動変速機として無段階で変速を行なう無段自動変速機
が開発されている。そして、このような無段自動変速機
としては、例えば溝幅を変更可能に構成された一対のプ
ーリ間に無端ベルトを掛け渡したベルト式変速装置、い
わゆるCVT(=Continuously Variable Transmissi
on)が広く知られている。
【0003】かかる自動変速機としては、ドライバが車
室内に設けられた変速レバーを操作してシフトレンジ
(シフトポジション)を選択するように構成されてお
り、このシフトレンジに応じて自動変速が行なわれる。
このようなシフトレンジとしては、駐車時に車両を停止
状態にするパーキングレンジ,後退用の後退レンジ,エ
ンジンからの駆動力を断って中立状態にするニュートラ
ルレンジ及び走行用のドライブレンジ等が設けられてい
る。そして、変速レバーがパーキングレンジに操作され
た場合には、自動変速機の出力軸が自動的にロックされ
るようになっている。
【0004】ところで、このような自動変速機のうちベ
ルト式変速装置のパーキング機構は、例えば以下のよう
にして構成されている。すなわち、従動プーリを取り付
けたセカンダリシャフトに、このセカンダリシャフトと
一体に回転するパーキングギアを設け、変速レバーがパ
ーキングレンジ位置に操作されると、この変速レバーに
連動してパーキングスプラグ(パーキングポール)がパ
ーキングギアに噛合するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、以下のような問題点があった。す
なわち、従動プーリ近傍には、この従動プーリの溝幅を
変更するための油圧機構が設けられており、従動プーリ
近傍の構造は複雑且つ大型なものとなっている。したが
って、このような位置にパーキングギアを配設しようと
すると、上記従動プーリや油圧機構と干渉してしまうお
それがあり、パーキングギアの配設が困難であった。ま
た、このような干渉を回避しようとすると、一層の大型
化を招き重量やコストも上昇してしまうという課題があ
る。
【0006】さらに、パーキングギアをセカンダリシャ
フトに配設した場合には、パーキングケーブルの取り回
しも補機との干渉を考慮した場合非常に困難になるとい
う問題点があった。これに対して、特開平5−2806
07号公報には、トランスミッションハウジング内のス
ペースを有効に利用して容易に組み付け作業を行なえる
ようにした自動変速機のパーキング構造が開示されてい
る。
【0007】しかしながら、上記の技術では、パーキン
グギアとその周辺の機構との干渉を回避したとしても、
パーキング機構の小型化は十分なものではなく、パーキ
ング機構、ひいては変速装置全体を一層小型化したいと
いう要望がある。本発明は、このような課題に鑑み創案
されたもので、パーキングギアとその周辺の機構との干
渉を回避しながら、変速装置を一層小型化できるように
した、車両用ベルト式変速装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の車両用ベルト式変速装置は、駆動力が入力さ
れる駆動プーリと、該駆動プーリに掛け渡された無端ベ
ルトを介して該駆動プーリの回転駆動力が伝達される従
動プーリとをそなえ、該駆動プーリ及び該従動プーリの
溝幅を変更することにより該駆動プーリと該従動プーリ
との間の変速比を変更する車両用ベルト式変速装置にお
いて、該駆動プーリ及び該従動プーリを回転可能に支持
するハウジングと、該従動プーリと同軸上に配設されて
該従動プーリと一体的に回転するとともに、該従動プー
リに向かって延びたウェブ及び該ウェブの外周に固着さ
れ該ハウジングに装着された爪と噛み合うことにより該
従動プーリの回転を抑制する歯部からなるパーキングギ
アと、を有することを特徴としている。
【0009】したがって、パーキングギアが歯部と歯部
以外のウェブとから構成され、該ウェブが該歯部に対し
て従動プーリとは逆方向に変位して形成される。また、
請求項2記載の本発明の車両用ベルト式変速装置は、上
記請求項1記載の構成に加えて、該従動プーリが、該ハ
ウジングに回転自在に支持された軸に固着された固定プ
ーリと、該軸に同軸線方向に摺動自在に配設された可動
プーリと、該可動プーリを該軸線方向に付勢するよう油
圧が供給される油圧室とからなり、該ウェブが、該油圧
室に向かって形成されていることを特徴としている。
【0010】また、請求項3記載の本発明の車両用ベル
ト式変速装置は、エンジンからの駆動力が動力伝達手段
を介して入力される駆動プーリと、該駆動プーリに掛け
渡された無端ベルトを介して該駆動プーリの回転駆動力
が伝達される従動プーリとをそなえ、該駆動プーリ及び
該従動プーリの溝幅を変更することにより該駆動プーリ
と該従動プーリとの間の変速比を変更する車両用ベルト
式変速装置において、該駆動プーリ及び該従動プーリを
回転可能に支持するとともに該駆動プーリ及び該従動プ
ーリと該動力伝達手段との間に隔壁を形成したハウジン
グと、該従動プーリと同軸上に配設されて該従動プーリ
と一体的に回転するとともに、該隔壁に沿って延びた延
びたウェブ及び該ウェブの外周に固着され該ハウジング
に装着された爪と噛み合うことにより該従動プーリの回
転を抑制する歯部からなるパーキングギアと、を有する
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態としての車両用ベルト式変速装置について説明す
る。図1はその全体構成を示す模式的断面図、図2はそ
の変速機構部を拡大して示す図、図3〜図6はいずれも
そのパーキング機構を説明するための図である。
【0012】さて、図1に示すように、この変速装置に
は、内部の機構を収納するケーシング1が設けられてい
る。このケーシング1は、トルクコンバータハウジング
3とトランスミッションケース5とにより2分割可能に
構成されており、ボルト1aにより締結されている。ま
た、トルクコンバータハウジング3には、ケーシング1
の内部の空間を2つに区画するための隔壁3aが一体に
形成されており、トルクコンバータハウジング(ハウジ
ング部材)3とトランスミッションケース5とが一平面
上で分割されるように構成されている。
【0013】ケーシング1の内部には、第1軸2,第2
軸(セカンダリシャフト)4及び第3軸(トランスファ
シャフト)6が設けられており、第1軸2に入力された
回転駆動力は、セカンダリシャフト4及びトランスファ
シャフト6を介してディファレンシャル(差動機構)2
7に伝達され、左右の出力軸(ドライブシャフト)24
が駆動されるようになっている。
【0014】また、図1,図2に示すように、第1軸2
上には、エンジン側から順にトルクコンバータ(動力伝
達手段)8,前後進切替機構10,ドライブプーリ(駆
動プーリ)12,オイルポンプ13等が設けられ、セカ
ンダリシャフト4上には、ドリブンプーリ(従動プー
リ)18,パーキングギア16,トランスファドライブ
ギア14等が設けられている。さらに、トランスファシ
ャフト上6には、トランスファドリブンギア20及びフ
ァイナルドライブピニオンギア22が設けられており、
ファイナルドライブピニオンギア22は、出力軸(ドラ
イブシャフト)24上に設けられたファイナルギア26
に噛合している。
【0015】このうち、第1軸2は、中空の入力軸(イ
ンプットシャフト)2Aと、ドライブプーリ12の一部
と一体形成された中空のプライマリシャフト2Bとから
構成されている。また、これらのインプットシャフト2
A及びプライマリシャフト2B内には、オイルポンプド
ライブシャフト2Cが相対回転可能に配設されている。
【0016】また、インプットシャフト2Aは、リアク
ションシャフト36a,リアクションシャフトサポート
36b等を介して軸支されている。ところで、トルクコ
ンバータ8は、図2に示すように、上述のトルクコンバ
ータハウジング3内に収納されており、このトルクコン
バータ8から出力された回転駆動力は、インプットシャ
フト2Aを介して前後進切替機構10に伝達されるよう
になっている。
【0017】ここで、トルクコンバータ8は、通常のオ
ートマチックトランスミッションと同様に構成されたも
のであり、ポンプ8a,タービン8b及びステータ8c
をそなえている。ポンプ8aはドライブプレート8dを
介してエンジンのクランクシャフトに接続されており、
このポンプ8aが回転駆動されるとトルクコンバータ8
内の作動油を介して、ポンプ8aの回転エネルギがター
ビン8bに伝達されるようになっている。また、タービ
ン8bは、タービンハブ8eを介してインプットシャフ
ト2Aにスプライン結合されており、タービン8bに伝
達された回転駆動力によりインプットシャフト2Aが回
転駆動されるようになっている。なお、このトルクコン
バータ8は、ドライブプレート8dからの駆動力を直接
タービン8bに伝達する直結(ロックアップ)機構をそ
なえている。
【0018】また、トルクコンバータ8の後方(図2
中、左側)には、前後進切替機構10が設けられてい
る。この前後進切替機構10は、インプットシャフト2
Aからプライマリシャフト2Bへ伝達される回転駆動力
の回転方向を切り替えたり、プライマリシャフト2Bへ
の駆動力の伝達を絶つためのものである。ここで、前後
進切替機構10は、図2に示すような円筒状ケース(切
替機構ケース)28内に収納されており、円筒状ケース
28内には、遊星歯車機構30,クラッチ32及びブレ
ーキ34等が設けられている。なお、この円筒状ケース
28は、トルクコンバータハウジング3の隔壁3aにボ
ルト28aにより取り付けられており、変速装置全体の
剛性の向上が図られている。
【0019】遊星歯車機構30は、2つのピニオンギア
を有するダブルピニオン式の遊星歯車機構として構成さ
れており、サンギア30a,第1ピニオンギア30b,
第2ピニオンギア30c,プラネタリキャリア30d及
びアニュラスギア(リングギア)30eから構成されて
いる。なお、図2に示すように、本実施形態では、サン
ギア30aはインプットシャフト2Aに一体に形成され
ている。また、第1ピニオンギア30b及び第2ピニオ
ンギア30cは互いに噛合しながらプラネタリキャリア
30dに軸支され、第1ピニオンギア30bはサンギア
30aに、第2ピニオンギア30cはアニュラスギア3
0eに噛合している。
【0020】また、プラネタリキャリア30dは、ドラ
イブプーリ12側端部に設けられた軸支持部30d−1
を有し、この軸支持部30d−1がドライブプーリ12
とスプライン結合されている。また、上述のブレーキ3
4は、アニュラスギア30eの外周側と円筒状ケース2
8の内周側との間に配設されており、アニュラスギア3
0eの回転を規制するために設けられている。このブレ
ーキ34は、アニュラスギア30eに噛み合ってアニュ
ラスギア30eと一体に回転するブレーキディスク34
aと、円筒状ケース28に噛み合って円筒状ケース28
に対して回転方向に固定された複数のブレーキプレート
34bとをそなえており、これらのプレート34a,3
4bがそれぞれ交互に配設されている。また、円筒状ケ
ース28内のドライブプーリ12側端部には、円筒状の
ブレーキピストン34cが設けられており、円筒状ケー
ス28とブレーキピストン34cとの間に形成された油
圧室34dに作動油が供給されると、ブレーキピストン
34cがリターンスプリング34eの付勢力に抗して図
2中右方向に駆動されて、ブレーキプレート34bに当
接するようになっている。
【0021】そして、このようにブレーキピストン34
cが駆動されると、ブレーキピストン34cによりブレ
ーキプレート34bが押圧されて、各プレート34a及
び各ディスク34bとの間の摩擦力によりアニュラスギ
ア30eの回転が規制されるようになっているのであ
る。一方、クラッチ32は、サンギア30aとプラネタ
リキャリア30dとの間の相対回転を規制すべく設けら
れており、上述のブレーキ34と同様に、複数のクラッ
チディスク32aと複数のクラッチプレート32bとが
交互に配設されている。ここで、クラッチディスク32
aは、プラネタリキャリア30dの本体から軸方向に延
びた円筒部分のスプラインに噛み合っており、クラッチ
ディスク32aとプラネタリキャリア30dとが一体に
回転するようになっている。
【0022】また、クラッチプレート32bは、図2に
示すクラッチリテーナ32fの外側の円筒部分のスプラ
インに噛み合い、クラッチリテーナ32fと一体に回転
するようになっている。ここで、クラッチリテーナ32
fは、リアクションシャフトサポート36に摺接しなが
ら支持されるとともに、インプットシャフト2Aにスプ
ライン結合された部材であり、これにより、クラッチプ
レート32bはサンギア30a及びインプットシャフト
2Aと一体に回転するようになっている。
【0023】また、クラッチリテーナ32fの端部に
は、クラッチ作動用ピストン32cが配設されており、
クラッチリテーナ32fとクラッチピストン32cとの
間に形成された油圧室32dに作動油が供給されると、
クラッチピストン32cがリターンスプリング32eの
付勢力に抗して図2中左方向に駆動されて、クラッチプ
レート32bに当接するようになっている。
【0024】そして、このようにクラッチピストン32
cが駆動されると、クラッチピストン32cによりクラ
ッチプレート32bが押圧されて、各プレート32a,
32b間の摩擦力によりサンギア30aとプラネタリキ
ャリア30dとの間の相対回転が規制されて、プラネタ
リキャリア30dがサンギア30aと一体に回転するよ
うになっているのである。
【0025】したがって、クラッチ32をオンにし、ブ
レーキ34をオフにすると、プラネタリキャリア30d
とサンギア30aとが一体して回転して、サンギア30
aに入力された回転駆動力が、そのままドライブプーリ
12のプライマリシャフト2Bに伝達される。すなわ
ち、この場合には、インプットシャフト2Aとドライブ
プーリ12とは等速で回転することになる。
【0026】また、クラッチ32をオフにし、ブレーキ
34をオンにした場合には、円筒状ケース28に対して
アニュラスギア30eが固定される。したがって、サン
ギア30aに回転駆動力が入力されると、第1ピニオン
ギア30b及び第2ピニオンギア30cが自転しながら
サンギア30aの回転方向と逆方向に公転することにな
り、これにより、ピニオンキャリア30dもサンギア3
0aと逆方向に回転するのである。
【0027】さらに、クラッチ32及びブレーキ34を
両方ともオフにすると、インプットシャフト2Aからプ
ライマリシャフト2Bへの回転駆動力が遮断され、ニュ
ートラル状態となる。このように、前後進切替機構10
では、クラッチ32及びブレーキ34の作動を制御する
ことにより、ドライブプーリ12に伝達される回転方向
の切り替え制御が行なわれるようになっているのであ
る。
【0028】なお、本実施形態では、前後進切替機構1
0にダブルピニオン式の遊星歯車機構30を用いている
が、この前後進切替機構10としては、このような機構
に限定されるものではなく、シングルピニオン式の遊星
歯車機構や、シンクロメッシュ式の切替機構であっても
よい。さて、前後進切替機構10と隣接した位置には、
ドライブプーリ(駆動プーリ)12が設けられている。
このドライブプーリ12は、プライマリシャフト2Bと
一体に形成された固定プーリ12aと、プライマリシャ
フト2B上に設けられ軸方向に移動可能な可動プーリ1
2bとからなっており、各プーリ12a,12bのそれ
ぞれ対向する面には、略円錐状の動力伝達面12a−
1,12b−1が形成されている。そして、これらの動
力伝達面12a−1,12b−1によりプーリ12a,
12b間にはV字状の溝12cが形成されている。
【0029】また、プライマリシャフト2Bの一端(図
2中右端)はプラネタリキャリア30dの軸支持部30
d−1及びベアリング40を介して円筒状ケース28の
端部に軸支されており、他端(図2中左端)はベアリン
グ42を介してトランスミッションケース5に軸支され
ている。そして、本装置では、上述のように、プライマ
リシャフト2Bを円筒状ケース28の端部に軸支するこ
とにより、プライマリシャフト2Bの軸受け距離(又は
ベアリングスパン、図1参照)を短縮化することがで
き、プライマリシャフト2Bの剛性向上が図られてい
る。すなわち、このプライマリシャフト2Bには、後述
のスチールベルト(無端ベルト)44によりセカンダリ
シャフト4方向へ大きな曲げモーメントが作用すること
になるが、上述のようにベアリングスパンを短縮化する
ことで、このような張力に対する曲げ剛性を向上させる
ことができるのである。
【0030】ところで、本変速装置では、上記円筒状ケ
ース28のベアリング40の配設位置近傍においてプラ
イマリシャフト2Bとプラネタリキャリア30dとがス
プライン結合されている。すなわち、図2に示すよう
に、ベアリング40の配設位置において、プライマリシ
ャフト2Bの外周部とプラネタリキャリア30dの軸支
持部30d−1の内周部とがスプラインにより噛み合
い、さらにこの軸支持部30d−1の外周側が、ベアリ
ング40により軸支持されるようになっている。
【0031】また、プライマリシャフト2Bの他端(図
2中左端)はベアリング42を介してトランスミッショ
ンケース5に軸支されている。そして、このようにベア
リング40の内周側において、プライマリシャフト2B
とプラネタリキャリア30dとをスプライン結合すると
いう構成により、前後進切替機構10とドライブプーリ
12とを高剛性で、且つコンパクトに構成できるのであ
る。また、詳しくは後述するが、このような構成によ
り、変速装置の組み立て自体も容易なものとすることが
できるのである。
【0032】一方、セカンダリシャフト4上におけるド
ライブプーリ12に対向する位置には、ドリブンプーリ
(従動プーリ)18が設けられている。ドリブンプーリ
18もドライブプーリ12と同様に構成されており、固
定プーリ18a及び可動プーリ18bをそなえている。
また、各プーリ18a,18bのそれぞれ対向する面に
は、略円錐状の動力伝達面18a−1,18b−1が形
成されており、やはりV字状の溝18cが形成されてい
る。
【0033】また、ドライブプーリ12の溝12cとド
リブンプーリ18の溝18cとの間には無端ベルトとし
てのスチールベルト44が掛け渡されており、このスチ
ールベルト44を介してドライブプーリ12の回転駆動
力がドリブンプーリ18に伝達されるようになってい
る。つまり、ドライブプーリ12側においては、スチー
ルベルト44と動力伝達面12a−1,12b−1との
間の摩擦力によりドライブプーリ12の回転駆動力がス
チールベルト44に伝達され、ドリブンプーリ18側に
おいては、スチールベルト44と動力伝達面18a−
1,18b−1との間の摩擦力によりドリブンプーリ1
8が回転駆動されるようになっているのである。
【0034】そして、固定プーリ12a,18aと可動
プーリ12b,18bとの間の距離、すなわち溝12
c,18cの幅を変更することにより、変速比が変更さ
れるようになっている。このため、ドライブプーリ12
には、可動プーリ12bを駆動してドリブンプーリ12
の溝12cの幅寸法を変更するための油圧ピストン機構
60が付設されている。
【0035】ここで、ドライブプーリ12及び油圧ピス
トン機構60について説明すると、可動プーリ12b
は、固定プーリ12aと一体形成されたプライマリシャ
フト2B上にボールスプライン機構46を介して設けら
れており、このボールスプライン機構46により可動プ
ーリ12bはプライマリシャフト2Bに対して相対回転
が規制されるとともに、軸方向に移動可能に設けられて
いる。
【0036】また、プライマリシャフト2Bの他端(図
2中左端)側には、プライマリシャフト2Bと一体に回
転し、可動プーリ12b方向に延びる円筒状の壁部48
aを有するシリンダ部48が設けられている。また、可
動プーリ12bの外周側には、このシリンダ部48の円
筒壁部48aを覆うような円筒壁部12b−2が形成さ
れている。さらに、このようなシリンダ部48と可動プ
ーリ12bとにより形成された空間内には、2つのピス
トン50,52が配設されており、このうちピストン5
0とシリンダ部48とにより油圧室54が形成され、ピ
ストン52と可動プーリ12bとにより油圧室56が形
成されている。
【0037】ここで、ピストン50は、可動プーリ12
bの軸端部に当接しており、可動プーリ12bに対する
軸方向への相対的な移動が規制されている。また、ピス
トン52は、シリンダ部48の壁部48aの先端部に当
接しており、シリンダ部48に対する軸方向への相対的
な移動が規制されている。また、ピストン50とシリン
ダ部48との間や、ピストン52と可動プーリ12bと
の間には、それぞれシール部材が介装されており、各油
圧室54,56の液密性が保持されている。
【0038】また、これらの油圧室54,56には、図
示しない制御手段(コントローラ)により同時に作動油
が供給されるようになっている。したがって、油圧室5
4に作動油が供給されると、ピストン50が図2中右方
向に駆動されて、可動プーリ12bが図2中右側に駆動
される。また、油圧室56に作動油が供給されると、ピ
ストン52は図中左方向に押圧されるが、このピストン
52は、シリンダ部48の壁部48aにより軸方向の位
置が規制されているため、この反力により可動プーリ1
2bが図中右側に駆動されるのである。
【0039】なお、上述のように、可動プーリ12bを
移動させるための油圧ピストン機構60を2つのピスト
ン50,52をそなえたダブルピストンの油圧ピストン
機構としているのは、駆動プーリ12の溝幅を狭くする
とき(可動プーリ12bを図中右側に駆動するとき)に
は大きな力を必要とするからである。このためには、供
給される作動油の圧力自体を大きくすることも考えられ
るが、上述のようなダブルピストンの油圧ピストン機構
60とすることで、限られた空間内で、作動油の受圧面
積を略2倍とすることができ、効率的に大きな力を得る
ことができるのである。
【0040】また、このような油圧力は、オイルポンプ
13により供給されるようになっている。オイルポンプ
13は、第1軸2の後端側(左側)のトランスミッショ
ンケース5に取り付けられており、オイルポンプドライ
ブシャフト2Cにより駆動されるようになっている。ま
た、オイルポンプドライブシャフト2Cは、上述したよ
うに、インプットシャフト2A及びプライマリシャフト
2B内に相対回転可能に配設されており、エンジンのク
ランクシャフトと一体に回転するように取り付けられて
いる。
【0041】ところで、ドリブンプーリ18に入力され
た回転駆動力は、セカンダリシャフト4上のトランスフ
ァドライブギア14から図1に示すトランスファシャフ
ト6上のトランスファドリブンギア20に伝達されるよ
うになっている。ここで、図2に示すように、セカンダ
リシャフト4は、ドリブンプーリ18の固定プーリ18
aと一体に形成されており、その一端(図中右端)がベ
アリング64を介してトルクコンバータハウジング3に
支持され、他端(図中左端)がベアリング66を介して
トランスミッションケース5に支持されている。
【0042】また、このセカンダリシャフト4内には、
軸方向に作動油供給路4aが形成されており、トランス
ミッションケース5側に形成された作動油供給路5aを
介して可動プーリ18bを駆動するための作動油が供給
されるようになっている。また、図2に示すように、こ
のドリブンプーリ18では、上述のドライブプーリ12
と同様に、セカンダリシャフト4上にボールスプライン
機構68を介して可動プーリ18bが設けられており、
このボールスプライン機構68によりセカンダリシャフ
ト4に対して可動プーリ18bの相対回転が規制される
とともに、軸方向に移動可能に設けられている。
【0043】また、このドリブンプーリ18には、可動
プーリ18bを軸方向に駆動してドリブンプーリ18の
溝18cの幅を変更する油圧ピストン機構62が付設さ
れている。ここで、この油圧ピストン機構62について
説明すると、可動プーリ18bの外周側には、動力伝達
面18b−1と反対方向に延びる円筒壁部70が形成さ
れている。また、円筒壁部70の内周側には、ピストン
(セカンダリピストン)72が設けられており、このセ
カンダリピストン72の外周縁部が円筒壁部70の内周
面に当接するようになっている。
【0044】そして、これらの円筒壁部70とセカンダ
リピストン72とにより油圧室74が形成されている。
また、セカンダリピストン72は、セカンダリシャフト
4に対して軸方向及び回転方向とも固定されており、油
圧室74内には、セカンダリピストン72と可動プーリ
18bとに当接するリターンスプリング76が配設され
ている。なお、セカンダリピストン72と可動プーリ1
8bとの間には、シール部材が介装されており、これに
より油圧室74の液密性が保持されている。
【0045】したがって、油圧室74に作動油が供給さ
れていない状態では、リターンスプリング76の付勢力
(プリロード)のみが可動プーリ18bに作用して、可
動プーリ18bが図中左側に付勢される。そして、この
付勢力により動力伝達面18a−1,18b−1とスチ
ールベルト44との間に所望の摩擦力が生じ、ある程度
の挟持力(クランプ力)を発生させ、ドリブンプーリ1
8が滑ることなく回転駆動されるようになっているので
ある。
【0046】次に、ドライブプーリ12とドリブンプー
リ18との間における変速時の作用について説明する。
変速比が低速側に変更される場合には、ドライブプーリ
12側では、油圧室54,56内の作動油が排出され
て、可動プーリ12bが図中左方向に移動(駆動)され
ることにより、溝12cの幅が大きくなりスチールベル
ト44のドライブプーリ12側の回転半径が小さくな
る。
【0047】そして、ドリブンプーリ18側では、作動
油供給油路5a,4aを介して油圧室74に作動油が供
給されることにより、可動プーリ18bが図中左側に駆
動される。つまり、ドリブンプーリ18の溝18cの幅
寸法が狭くなってスチールベルト44の回転半径が大き
くなる。すなわち、プーリの変速比は、 変速比=(ドリブンプーリ18側のベルト回転半径)/(ドライブプーリ12 側のベルト回転半径)・・・・・・(1) となるので、変速比が大きく、すなわち低速側になる。
【0048】また、変速中もドライブプーリ12側の油
圧室54,56及びドリブンプーリ18側の油圧室78
にも適正な作動油が作用し、可動プーリ12b,18b
の付勢力により、動力伝達面12a−1,12b−1及
び動力伝達面18a−1,18b−1とスチールベルト
44との間に所望の摩擦力が生じ、ドライブプーリ12
からの駆動力をドリブンプーリ18へ低速状態で伝達す
ることができる。
【0049】また、変速比が高速側に変更される場合に
は、ドライブプーリ12側の油圧室54,56に作動油
が供給されることにより、可動プーリ12bが図中右方
向に駆動され、溝12cの幅が狭くなりスチールベルト
44のドライブプーリ12側の回転半径が大きくなる。
また、ドリブンプーリ18側では、油圧室74内の作動
油が排出されることにより可動プーリ18bが図中左方
向に移動して溝18cの幅が広くなり、スチールベルト
44の回転半径が小さくなる。したがって、変速比は上
記(1)式により小さくなり、高速側となる。
【0050】また、ドライブプーリ12側の油圧室5
4,56及びドリブンプーリ18側の油圧室74にも適
正な作動油が作用することにより可動プーリ12b,1
8bに付勢力が発生し、動力伝達面12a−1,12b
−1及び動力伝達面18a−1,18b−1とスチール
ベルト44との間に所望の摩擦力が生じ、ドライブプー
リ12からの駆動力をドリブンプーリ18へ高速状態で
伝達することができるのである。
【0051】ところで、油圧室74内に作動油が供給さ
れた状態、又は残留した状態でセカンダリシャフト4が
高速回転すると、油圧室74内の作動油に大きな遠心力
が作用することになる。このような遠心力は、回転中心
からの距離の2乗に比例し、回転半径方向のみならず油
圧室74の全方位に作用することになる。したがって、
油圧室74内に作動油が介在していると、セカンダリシ
ャフト4の回転時、特に高速回転時に油圧室74内が高
圧になり可動プーリ18bを図中左側へ付勢するような
力が生じてしまうことになり、所望の挟持力以上の挟持
力が発生してしまう。この場合、所望の変速比が達成さ
れなかったり、駆動力伝達面18a−1,18b−1と
スチールベルト44との間の磨耗が発生するおそれがあ
る。
【0052】そこで、本車両用ベルト式変速装置では、
油圧室74の外側に遠心バランス室(遠心油圧室)78
が設けられており、このような遠心力による油圧力がキ
ャンセルされるようになっている。すなわち、図2に示
すように、油圧ピストン機構62には、円筒壁部70及
びセカンダリピストン72を覆うようなバランシングキ
ャップ(バランス部材)80が設けられており、このバ
ランシングキャップ80とセカンダリピストン72とに
より遠心バランス室78が形成されているのである。
【0053】なお、このバランシングキャップ80は円
筒壁部70に固定されており、この遠心バランス室78
には、セカンダリシャフト4内に設けられた穴部4b,
4c及びパーキングギア16に設けられた穴16aを介
して作動油が供給されるようになっている。したがっ
て、セカンダリシャフト4の回転時、特に高速回転時に
は、遠心力により油圧室74内の特に外周側において作
動油が高圧となって油圧室74の容積を拡げようとする
力が発生するが、このときには、同時に遠心バランス室
78内の作動油も遠心力により高圧となり、遠心バラン
ス室78の容積を拡げようとする力が発生するのであ
る。これにより、バランシングキャップ80に作用する
力(図中右方向に作用する力)と可動プーリ18bに作
用する力(図中左方向に作用する力)とが相殺され、可
動プーリ18bを駆動させるような力がキャンセルされ
るのである。
【0054】一方、セカンダリシャフト4上には、上記
油圧ピストン機構62に隣接して、パーキングギア16
及びトランスファドライブギア14が設けられている。
これらのギア16,14はいずれもセカンダリシャフト
4にスプライン結合されており、セカンダリシャフト4
と一体に回転するように構成されている。このうち、ト
ランスファドライブギア14は、図1に示すように、ト
ランスファシャフト6にスプライン結合されたトランス
ファドリブンギア20に噛合しており、これらのトラン
スファドライブギア14及びトランスファドリブンギア
20により、セカンダリシャフト4の回転駆動力が減速
されてトランスファシャフト6に伝達されるようになっ
ている。
【0055】また、図1に示すように、トランスファシ
ャフト6は、その一端(図中右端)側が、ベアリング9
0を介してトルクコンバータハウジング3に支持され、
他端が(図中左端)側が、ベアリング92を介してトラ
ンスミッションケース5に支持されている。このうちベ
アリング90はトルクコンバータハウジング3に直接取
り付けられている。一方、ベアリング92は、図1に示
すようなベアリングリテーナ94に取り付けられてお
り、このベアリングリテーナ94がボルト96によりト
ランスミッションケース5に取り付けられている。
【0056】また、トランスファシャフト6には、ファ
イナルドライブピニオンギア22が一体に形成されてお
り、このファイナルドライブピニオンギア22は出力軸
24上に設けられたファイナルギア26に噛合してい
る。そして、ファイナルドライブピニオンギア22から
伝達された駆動力は、ファイナルギア26を介してディ
ファレンシャル27に伝達され、左右のドライブシャフ
ト24が駆動されるようになっているのである。
【0057】ところで、上述のパーキングギア16は、
図示しない変速レバーがパーキングレンジ位置(Pポジ
ション)に操作されたときに、セカンダリシャフト4の
回転を拘束するためのものであり、車両を確実に停止さ
せておくために設けられている。さて、ここで本発明の
車両用ベルト式変速装置の要部について説明すると、図
2及び図4に示すように、本装置では、パーキングギア
16のウェブ(即ち、パーキングギア16の歯面16b
以外の部分)16aが、パーキングギア16の歯面16
bに対してドリブンプーリ18とは逆方向に変位して形
成されている。すなわち、図2に示すように、パーキン
グギア16のウェブ16aが、ドリブンプーリ18側に
開口するように湾曲して形成されているのである。そし
て、これによりパーキングギア16には、環状の凹部1
6cが形成されている。
【0058】これは、上記バランシングキャップ80と
の干渉を避けるとともに、トルクコンバータハウジング
(ハウジング部材)3との干渉をも避けるためである。
つまり、上述したように、セカンダリシャフト4上に
は、ドリブンプーリ18に隣接して油圧ピストン機構6
2が設けられており、この油圧ピストン機構62には、
遠心バランス室(遠心油圧室)78を形成するバランシ
ングキャップ(バランス部材)80が設けられている。
このバランシングキャップ80は、可動プーリ18bと
一体になって軸方向に移動するため、バランシングキャ
ップ80と隣接するパーキングギア16は、バランシン
グキャップ80と干渉しないように配設する必要があ
る。
【0059】このような干渉を避けるためには、バラン
シングキャップ80とパーキングギア16との間に十分
なクリアランスを設ければよいが、セカンダリシャフト
4上には、パーキングギア16以外にもトランスファド
ライブギア14が設けられ、さらには、コンバータハウ
ジング3とも近接しているので、十分なスペースを確保
するのは困難である。
【0060】すなわち、パーキングギア16とバランシ
ングキャップ80との間に十分なクリアランスを確保し
ようとすると、セカンダリシャフト4の軸長が増大して
しまい、変速装置が大型化してしまう。一方、セカンダ
リシャフト4の軸長を変えずにパーキングギア16とバ
ランシングキャップ80との間に十分なクリアランスを
確保しようとすると、パーキングギア16やトランスフ
ァドライブギア14がトルクコンバータハウジング3と
干渉してしまうことが考えられ、また、このようなトル
クコンバータハウジング3との干渉を避けようとする
と、今度はトルクコンバータハウジング3が大型化して
しまい、これにともなって重量も増大してしまうことに
なる。
【0061】そこで、本発明の車両用ベルト式変速装置
では、図2及び図4に示すように、パーキングギア16
のウェブ16aを、歯面16bに対してドリブンプーリ
18とは逆方向に変位するように形成して、パーキング
ギア16のドリブンプーリ18側に凹部16cを設けて
いるのである。具体的には、パーキングギア16の断面
形状を略キャップ状に形成して、バランシングキャップ
80側が開口するように形成しているのである。
【0062】これにより、ドリブンプーリ18とパーキ
ングギア16とを同軸上に近接して配設しながら、バラ
ンシングキャップ80とパーキングギア16との干渉を
回避することができる。すなわち、可動プーリ18bが
図2,図4中右方向に駆動された場合であっても、バラ
ンシングキャップ80の先端は、パーキングギア16の
ウェブ16aの凹部16c内に移動するので、パーキン
グギア16とバランシングキャップ80との干渉を確実
に回避することができるのである。
【0063】また、図2に示す断面において、パーキン
グギア16のウェブ16aが、トルクコンバータハウジ
ング3に沿うように、歯面16bに対して変位して形成
されているので、トルクコンバータハウジング3との干
渉も回避することができるのである。ところで、図示し
ない変速レバーとパーキングギア16との間には、図3
〜図6に示すように、パーキング機構15が設けられて
いる。
【0064】このパーキング機構15は、図5,図6に
示すように、主に、パーキングギア16,パーキングス
プラグ17,シフトケーブル84,マニュアルコントロ
ールレバー85,ディテントプレート86,パーキング
ローラサポート87及びパーキングロッド88等からな
っている。このうちシフトケーブル84の一端は図示し
ない変速レバーに接続されており、また、シフトケーブ
ル84の他端はマニュアルコントロールレバー85に接
続されている。また、マニュアルコントロールレバー8
5にはディテントプレート86が取り付けられている。
これにより、変速レバーが操作されると、シフトケーブ
ル84及びマニュアルコントロールレバー85を介して
ディテントプレート86に操作力が伝達されて、ディテ
ントプレート86が回動するようになっている。なお、
図6においては、シフトケーブル84,マニュアルコン
トロールレバー85及びパーキングギア16は省略され
ている。
【0065】また、ディテントプレート86には、図3
〜図6に示すようなパーキングロッド88が接続されて
いる。このパーキングロッド88の先端部には、図5に
示すように、上下方向に2つのローラ88a,88bが
設けられており、下方のローラ88bはパーキングロー
ラサポート87に形成されたガイド部87aに当接して
いる。
【0066】一方、図3及び図5に示すように、パーキ
ングギア16の上方には、パーキングスプラグ17が設
けられており、このパーキングスプラグ17には、パー
キングギア16に係止する爪部17aが形成されてい
る。また、図6に示すように、パーキングスプラグ17
は、円筒状ケース28に形成されたフランジ部28bと
コンバータハウジング3との間でシャフト33cにより
回転可能に軸支されている。さらに、この回転中心には
リターンスプリング17bが介装されており、このリタ
ーンスプリング17bの付勢力によりパーキングスプラ
グ17は図3,図5中反時計回り方向、即ち爪部17a
がパーキングギア16から離隔する方向に付勢されてい
る。
【0067】また、図5に示すように、パーキングスプ
ラグ17の後端側(図中左側)にはシャフト33bが配
設されており、通常は図5に示すように、パーキングス
プラグ17の後端がこのシャフト33bに当接すること
で、パーキングスプラグ17の回転位置が規制されるよ
うになっている。また、パーキングローラサポート87
は、図4,図6に示すように、円筒状ケース28とコン
バータハウジング3との間にシャフト33a,33bを
介して取り付けられるようになっている。すなわち、円
筒状ケース28のフランジ部28bには、図6に示すよ
うに、穴部29a,29b,29cが形成されるととも
に、コンバータハウジング3には、上記穴部29a,2
9b,29cの対向する位置に穴部31a,31b,3
1cが設けられている。そして、パーキングローラサポ
ート87はシャフト33a,33bに支持されるととも
に、一方のシャフト33aの両端部が穴部29a,31
aに支持され、他方のシャフト33bの両端部が穴部2
9b,31bに支持されるようになっているのである。
なお、穴部29c,31cはシャフト33cを支持する
ための穴部である。
【0068】そして、このようなパーキング機構15で
は、変速レバーがパーキングレンジ位置に操作される
と、シフトケーブル84及びマニュアルコントロールレ
バー85を介してディテントプレート86が回転駆動さ
れ、これに応動してパーキングロッド88が前進する。
このとき、パーキングロッド88の下方のローラ88b
はパーキングローラサポート87のガイド部87aに沿
って前進する。そして、上方のローラ88aがパーキン
グスプラグ17に当接しながら前進すると、図3に示す
ように、パーキングスプラグ17がリターンスプリング
17bの付勢力に抗して図中時計回り方向に回転駆動さ
れて、爪部17aがパーキングギア16に噛み合い、セ
カンダリシャフト4の回転が拘束されるのである。な
お、図4はパーキングスプラグ17がパーキングギア1
6に噛み合った状態における上面図である。
【0069】パーキングロッドは、パーキングスプラグ
17をパーキングギア16に噛み込む方向に作動する場
合(Pレンジにシフトされた場合)には、ディテントプ
レート86の回転力は、パーキングロッドリテーナ88
d,パーキングロッドスプリング88cを介してパーキ
ングロッド88fに伝達される。したがって、パーキン
グスプラグ17の爪17aがパーキングギア16の溝1
6cに合致せず、爪17aがパーキングギア16の歯1
6bと当接して止まったときにはパーキングロッドスプ
リング88cが圧縮された状態となる。この状態からタ
イヤが少し回転し、これに応じてパーキングギア16が
回転してパーキングスプラグ17の爪17aがパーキン
グギア16の溝16cに合致したときに、パーキングロ
ッドスプリング88cの付勢力によりパーキングスプラ
グ17がパーキングギア16と噛み合い、パーキングギ
ア16が係止される。
【0070】また、変速レバーがパーキングレンジ位置
以外に操作されると、上述とは逆にパーキングロッド8
8が後退することにより、パーキングスプラグ17がリ
ターンスプリング17bの付勢力により図中反時計回り
方向に回転駆動されて、図5に示すように、爪部17a
がパーキングギア16の歯から離脱するのである。な
お、図6はパーキングスプラグ17がパーキングギア1
6から離脱した状態における上面図であり、一部を破断
して示す図である。また、このときパーキングスプラグ
17の端部がシャフト33bに当接することにより、パ
ーキングスプラグ17の位置が規制される。
【0071】そして、このようなパーキング機構15を
円筒状ケース28とコンバータハウジング3との間に設
けるとともに、上述のようにパーキングギア16のウェ
ブ16aを歯面16bに対してドリブンプーリ18とは
逆方向に変位するように形成して凹部16cを設けるこ
とにより、パーキングギア16の歯面16bと、パーキ
ングローラサポート87取り付け面との段差をほとんど
なくすことができ、図4に示すように、パーキングスプ
ラグ17の形状を略平らな形状に形成することができる
ようになる。そして、このようにパーキングスプラグ1
7の形状を略平ら形成することで、パーキングスプラグ
17の配設位置を確保するのが容易になるととともに、
パーキングスプラグ17の爪部17aとパーキングギア
16と噛み合いが確実に行なわれるという利点がある。
【0072】すなわち、パーキングスプラグ17を大き
く屈曲させて形成した場合には、パーキングスプラグ1
7の動作を考慮するとパーキングスプラグ17の配設位
置近傍には相応の広い空間が必要になり、必然的にパー
キング機構15や変速装置自体が大型化してしまう。こ
れに対して、本装置では、上述のようにパーキングスプ
ラグ17を略平面状に形成することができるので、複雑
な変速装置のケーシング1内において、パーキングスプ
ラグ17の配設位置を比較的容易に確保することができ
るのである。
【0073】また、パーキング機構15を円筒状ケース
28とコンバータハウジング3との間に設け、パーキン
グ機構15とパーキングギア16とを略同一面内に配設
することで、パーキング機構15を軽量小型化すること
ができ、ケーシング1内での配設自体も容易になる。ま
た、これにより変速装置本体も小型化することができる
ようになる。
【0074】本発明の一実施形態としての車両用ベルト
式変速装置は、上述のように構成されているので、エン
ジンからの駆動力は、トルクコンバータ8を介して前後
進切替機構10に伝達される。また、前後進切替機構1
0では、クラッチ32及びブレーキ34の作動が制御さ
れることにより、ドライブプーリ12の正転,逆転及び
中立が切り替えられる。そして、ドライブプーリ12に
入力された回転駆動力は、スチールベルト44を介して
ドリブンプーリ18に伝達される。
【0075】一方、ドリブンプーリ18を介してセカン
ダリシャフト4に入力された回転駆動力は、トランスフ
ァドライブギア14からトランスファシャフト6上のト
ランスファドリブンギア20に伝達される。そして、セ
カンダリシャフト4の回転駆動力がトランスファドライ
ブギア14及びトランスファドリブンギア20により減
速されてトランスファシャフト6に伝達される。また、
トランスファシャフト6に入力された回転駆動力は、フ
ァイナルドライブピニオンギア22及びファイナルギア
26を介して左右のドライブシャフト24に出力され
る。
【0076】また、油圧ピストン機構60,62の作動
油供給状態を制御して可動プーリ12b,18cを軸方
向に移動することにより、ドライブプーリ12とドリブ
ンプーリ18との間の変速比が変更される。一方、本発
明の車両用ベルト式変速装置では、図2及び図4に示す
ように、パーキングギア16のウェブ16aが、歯面1
6bに対してドリブンプーリ18とは逆方向に変位する
ように形成され、パーキングギア16のドリブンプーリ
18側に凹部16cが形成されているので、ドリブンプ
ーリ18とパーキングギア16とを同軸上に近接して配
設しながら、バランシングキャップ80とパーキングギ
ア16との干渉を回避することができる。
【0077】すなわち、可動プーリ18bが図2,図4
中右方向に駆動されるとバランシングキャップ80がパ
ーキングギア16に近づくが、バランシングキャップ8
0の先端はパーキングギア16の凹部16c内に移動す
るので、パーキングギア16とバランシングキャップ8
0との干渉を回避することができるのである。また、パ
ーキングギア16のウェブ16aが、図2に示す断面に
おいて、トルクコンバータハウジング3に沿うように、
歯面16bに対して変位して形成されているので、パー
キングギア16とトルクコンバータハウジング3との干
渉も確実に回避することができる。
【0078】次に、パーキング機構15の動作について
説明すると、図示しない変速レバーがパーキングレンジ
位置に操作されると、シフトケーブル84及びマニュア
ルコントロールレバー85を介してディテントプレート
86が回転駆動され、これに応動してパーキングロッド
88が前進する。そして、図3,図4に示すように、パ
ーキングスプラグ17をリターンスプリング17bの付
勢力に抗して図中時計回り方向に回転駆動する。これに
よりパーキングスプラグ17の爪部17aがパーキング
ギア16に噛み合い、セカンダリシャフト4の回転が拘
束される。
【0079】また、変速レバーがパーキングレンジ位置
以外に操作されると、図5,図6に示すように、パーキ
ングロッド88が後退することにより、パーキングスプ
ラグ17がリターンスプリング17bの付勢力により図
中反時計回り方向に回転駆動されて、爪部17aがパー
キングギア16の歯から離脱する。また、このときパー
キングスプラグ17の端部がシャフト33bに当接する
ことにより、パーキングスプラグ17の位置が規制され
る。
【0080】さて、このパーキング機構15の組み付け
について、図6を用いて簡単に説明すると、まず、パー
キングローラサポート87にシャフト33a,33bを
通して、各シャフト33a,33bの一端部をトルクコ
ンバータハウジング3の穴部31a,31bに挿入す
る。また、穴部31cにシャフト33cを挿入してパー
キングスプラグ17及びリターンスプリング17bを取
り付ける。
【0081】次に、前後進切替機構10を収納した円筒
状ケース28をトルクコンバータハウジング3に取り付
ける。このとき、フランジ部28bの各穴部29a,2
9b,29cにシャフト33a,33b,33cを挿入
させて、パーキングローラサポート87を固定する。ま
た、シャフト33cの抜けを防止すべく、このフランジ
28bの外側からプレート89aを取り付け、ボルト8
9bにより固定する。さらに、図3に示すバルブボディ
98側に取り付けられたディテントプレート86にパー
キングロッド88を取り付けるのである。
【0082】そして、パーキング機構15を円筒状ケー
ス28とコンバータハウジング3との間に設けるととも
に、パーキングギア16のウェブ16aを歯面16bに
対してドリブンプーリ18とは逆方向に変位するように
形成することにより、図4に示すようにパーキングスプ
ラグ17の形状を略平らな形状に形成することができ、
パーキングスプラグ17の配設位置を確保するのが容易
になるという利点がある。
【0083】したがって、複雑な変速装置のケーシング
1内においても、パーキングスプラグ17の配設位置を
比較的容易に確保することができるのである。また、パ
ーキング機構15を円筒状ケース28とコンバータハウ
ジング3との間に設けることにより、パーキング機構1
5を軽量小型化することができ、パーキング機構15を
ケーシング1内に容易に配設できる利点がある。
【0084】なお、本発明の車両用ベルト式変速装置
は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない限り種々の変形が可能である。例え
ば、上述の実施形態では、動力伝達手段としてトルクコ
ンバータを用いた例について説明したが、動力伝達手段
としてはトルクコンバータに限らず、フルードカップリ
ング,電磁クラッチ等を用いてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の車両用ベルト式変速装置によれば、パーキングギ
アのウェブをパーキングギアの歯面に対して従動プーリ
とは逆方向に変位して形成するという簡素な構成によ
り、コストの上昇を招くことなく従動プーリとの干渉を
回避することができるという利点がある。
【0086】また、請求項2記載の本発明の車両用ベル
ト式変速装置によれば、バランス部材とパーキングギア
とを同軸上に近接して配設しながらも、バランス部材と
パーキングギアとの干渉を確実に回避することができる
という利点がある。すなわち、バランス部材が可動プー
リと一体になって軸方向に移動した場合であっても、パ
ーキングギアのウェブが、パーキングギアの歯面に対し
てバランス部材とは逆方向に変位しているため、バラン
ス部とパーキングギアとの干渉を回避することができる
のである。さらには、上述のようにバランス部材とパー
キングギアとを同軸上に近接して配設することができる
ので、変速装置全体を小型化,軽量化することができる
という利点がある。また、上述のように、パーキングギ
アのウェブをバランス部材と逆方向に変位させるという
簡素な構成により、コストの上昇を招くこともないとい
う利点がある。
【0087】また、請求項3記載の本発明の車両用ベル
ト式変速装置によれば、トルクコンバータハウジングと
パーキングギアとの干渉も確実に回避できるという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置における全体構成を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置における変速機構部を拡大して示す図である。
【図3】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置におけるパーキング機構を示す模式的な側面図で
あり、パーキング機構が作動した状態を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置におけるパーキング機構を示す模式的な上面図で
あり、図3の上面図である。
【図5】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置におけるパーキング機構を示す模式的な側面図で
あり、パーキング機構が解除された状態を示す図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態としての車両用ベルト式変
速装置におけるパーキング機構を示す模式的な上面図で
あり、図5の上面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 第1軸 2A 入力軸(インプットシャフト) 2B プライマリシャフト 2C オイルポンプドライブシャフト 3 トルクコンバータハウジング 3a 隔壁 3b 穴部(支持部) 4 第2軸(セカンダリシャフト) 5 トランスミッションケース 6 第3軸(トランスファシャフト) 8 トルクコンバータ 8a ポンプ 8b タービン 8c ステータ 8d ドライブプレート 8e プレート 10 前後進切替機構 12 ドライブプーリ(駆動プーリ) 12a 固定プーリ 12b 可動プーリ 12a−1,12b−1 動力伝達面 12b−2 円筒壁部 12c 溝 13 オイルポンプ 14 トランスファドライブギア 15 パーキング機構 16 パーキングギア 16a ウェブ 16b 歯面 16c 凹部 17 パーキングスプラグ 17a 爪部 17b リターンスプリング 18 ドリブンプーリ(従動プーリ) 18a 固定プーリ 18b 可動プーリ 18a−1,18b−1 動力伝達面 18c 溝 20 トランスファドリブンギア 22 ファイナルドライブピニオンギア 24 出力軸(ドライブシャフト) 26 ファイナルギア 27 ディファレンシャル 28 円筒状ケース(切替機構ケース) 28a ボルト 28b フランジ部 29a〜29c 穴部 30 遊星歯車機構 30a サンギア 30b 第1ピニオンギア 30c 第2ピニオンギア 30d プラネタリキャリア 30d−1 軸支持部 30e アニュラスギア(リングギア) 31a〜31c 穴部 32 クラッチ 32a クラッチディスク 32b クラッチプレート 32c クラッチピストン 32d 油室 32e リターンスプリング 32f クラッチリテーナ 33a〜33c シャフト 34 ブレーキ 34a ブレーキディスク 34b ブレーキプレート 34c ブレーキピストン 34d 油室 34e リターンスプリング 36 リアクションシャフトサポート 40,42 ベアリング 44 スチールベルト(無端ベルト) 46 ボールスプライン機構 48 シリンダ部 48a 壁部 50,52 ピストン 54,56 油圧室 60,62 油圧ピストン機構 64 66 ベアリング 68 ボールスプライン機構 70 円筒壁部 72 ピストン(セカンダリピストン) 74 油圧室 76 リターンスプリング 78 遠心バランス室(遠心油圧室) 80 バランシングキャップ(バランス部材) 84 シフトケーブル 85 マニュアルコントロールレバー 86 ディテントプレート 87 パーキングローラサポート 88 パーキングロッド 88a,88b ローラ 89a プレート 89b ボルト 90,92 ベアリング 94 ベアリングリテーナ 96 ボルト 98 バルブボディ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力が入力される駆動プーリと、該駆
    動プーリに掛け渡された無端ベルトを介して該駆動プー
    リの回転駆動力が伝達される従動プーリとをそなえ、 該駆動プーリ及び該従動プーリの溝幅を変更することに
    より該駆動プーリと該従動プーリとの間の変速比を変更
    する車両用ベルト式変速装置において、 該駆動プーリ及び該従動プーリを回転可能に支持するハ
    ウジングと、 該従動プーリと同軸上に配設されて該従動プーリと一体
    的に回転するとともに、該従動プーリに向かって延びた
    ウェブ及び該ウェブの外周に固着され該ハウジングに装
    着された爪と噛み合うことにより該従動プーリの回転を
    抑制する歯部からなるパーキングギアと、を有すること
    を特徴とする、車両用ベルト式変速装置。
  2. 【請求項2】 該従動プーリが、該ハウジングに回転自
    在に支持された軸に固着された固定プーリと、該軸に同
    軸線方向に摺動自在に配設された可動プーリと、該可動
    プーリを該軸線方向に付勢するよう油圧が供給される油
    圧室とからなり、 該ウェブが、該油圧室に向かって形成されていることを
    特徴とする、請求項1記載の車両用ベルト式変速装置。
  3. 【請求項3】 エンジンからの駆動力が動力伝達手段を
    介して入力される駆動プーリと、該駆動プーリに掛け渡
    された無端ベルトを介して該駆動プーリの回転駆動力が
    伝達される従動プーリとをそなえ、 該駆動プーリ及び該従動プーリの溝幅を変更することに
    より該駆動プーリと該従動プーリとの間の変速比を変更
    する車両用ベルト式変速装置において、 該駆動プーリ及び該従動プーリを回転可能に支持すると
    ともに該駆動プーリ及び該従動プーリと該動力伝達手段
    との間に隔壁を形成したハウジングと、 該従動プーリと同軸上に配設されて該従動プーリと一体
    的に回転するとともに、該隔壁に沿って延びた延びたウ
    ェブ及び該ウェブの外周に固着され該ハウジングに装着
    された爪と噛み合うことにより該従動プーリの回転を抑
    制する歯部からなるパーキングギアと、を有することを
    特徴とする、車両用ベルト式変速装置。
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