JPH10274256A - 自動二・三輪車のクラッチ装置 - Google Patents
自動二・三輪車のクラッチ装置Info
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- JPH10274256A JPH10274256A JP8130197A JP8130197A JPH10274256A JP H10274256 A JPH10274256 A JP H10274256A JP 8130197 A JP8130197 A JP 8130197A JP 8130197 A JP8130197 A JP 8130197A JP H10274256 A JPH10274256 A JP H10274256A
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Abstract
二・三輪車のクラッチ装置を提供するにある。 【解決手段】エンジンケース4の底にオイルを溜め、こ
のオイルをクラッチハウジング16外周部でかきあげる
オイル供給方法を用いると共に、プレッシャディスク1
8によって摩擦板14,15の断続を行うクラッチ装置
11において、プレッシャディスク18の外側面にこの
プレッシャディスク18のラジアル方向に対してその回
転方向に傾いて延びるオイル取込用のリブ27を周方向
に形成すると共に、プレッシャディスク18にオイル取
込用の穴26を形成し、この穴26にオイル取込用のリ
ブ27を連結したものである。
Description
ラッチ装置に関する。
動輪に伝えるためのクラッチ装置を備えている。クラッ
チ装置は、一般に摩擦を利用してクランクシャフトの動
力をミッション機構に伝達するもので、市販車には複数
の摩擦板をオイルで冷却する湿式多板クラッチが多く使
われている。また、この冷却用オイルでクラッチ装置の
各部を潤滑している。
を用いてクラッチ装置各部へオイルを圧送するものと、
クランクケースやミッションケース等のエンジンケース
の底にオイルを溜めて、クラッチ装置のクラッチハウジ
ング外周部でオイルをかきあげてクラッチ装置各部へオ
イルを送るものとがある。
チ装置のクラッチハウジング外周部でオイルをかきあげ
る方法の場合、クラッチハウジングは高速で回転するた
め、その外周部が幾らオイルをかきあげても遠心力の作
用でクラッチ装置の内部に充分なオイルが供給されない
ことがある。その結果、摩擦板が充分に冷却されず、そ
の機能を充分に発揮できない虞がある。
報に示すように、クラッチインナの胴部に肉抜き孔を形
成してクラッチ装置内部にオイルを導きやすくするもの
もあるが、この場合クラッチインナの剛性が低下し、そ
の耐久性が低下したり変形によるクラッチ切れの不良等
の問題を招く虞がある。
もので、摩擦板へのオイル供給性能の向上を図った自動
二・三輪車のクラッチ装置を提供することを目的とす
る。
輪車のクラッチ装置は、上述した課題を解決するため
に、請求項1に記載したように、エンジンケースの底に
オイルを溜め、このオイルをクラッチハウジング外周部
でかきあげるオイル供給方法を用いると共に、プレッシ
ャディスクによって摩擦板の断続を行うクラッチ装置に
おいて、上記プレッシャディスクの外側面にこのプレッ
シャディスクのラジアル方向に対してその回転方向に傾
いて延びるオイル取込用のリブを周方向に形成すると共
に、上記プレッシャディスクにオイル取込用の穴を形成
し、この穴に上記オイル取込用のリブを連結したもので
ある。
求項2に記載したように、上記エンジンケースの上記ク
ラッチ装置に対向する部位に開口部を形成し、この開口
部をクラッチカバーで覆うと共に、上記クラッチカバー
の内面の上記オイル取込用の穴に対向する部位にオイル
の案内リブを形成したものである。
基づいて説明する。
(図示せず)に搭載されるエンジンの縦断面図である。
図1に示すように、このエンジン1は主にシリンダヘッ
ド2、シリンダブロック3、そしてエンジンケース4か
らその外形が構成される。
5が水平に配置され、このクランクシャフト5上にプラ
イマリードライブギヤ6が設けられる。クランクシャフ
ト5の回転運動、すなわちエンジン1の出力はトランス
ミッション機構7を介して図示しない駆動輪に伝達され
る。
ャフト5と平行に配置されたカウンタシャフト8とドラ
イブシャフト9とを備え、両シャフト8,9はそれぞれ
のミッションギヤ列10で作動連結される。
スミッション機構7の拡大断面図である。図2に示すよ
うに、カウンタシャフト8にはクラッチ装置11が設け
られる。このクラッチ装置11は、例えば周知の湿式多
板クラッチであり、エンジン1の一側、例えばカウンタ
シャフト8の右端に設けられたクラッチアッセンブリ1
2と、エンジン1の他側、例えばカウンタシャフト8の
左端に設けられたクラッチ断続機構13とに大別され
る。
るドライブプレート14およびドリブンプレート15の
他に、クラッチハウジング16、スリーブハブ17、プ
レッシャディスク18、プッシュロッド19、プッシュ
ピース20およびコイルスプリング21等から構成され
る。また、クラッチ断続機構13は、後述するクラッチ
レリーズ22やレリーズアーム23等で構成される。
であり、その内部にはプッシュロッド19が軸方向に進
退自在に配置される。また、カウンタシャフト8のクラ
ッチアッセンブリ12側端部の開口部にはプッシュピー
ス20の一端が軸方向に進退自在に装着される。
ので、その底部(図2における左側)にはプライマリー
ドリブンギヤ24が固着される。クラッチハウジング1
6はプライマリードリブンギヤ24と共にカウンタシャ
フト8に回転自在に軸支され、プライマリードリブンギ
ヤ24がクランクシャフト5上のプライマリードライブ
ギヤ6に作動連結される。そして、クラッチハウジング
16の周壁内面には複数枚のドライブプレート14の外
周縁部が嵌合され、ドライブプレート14はクラッチハ
ウジング16と一体に回転する。
ング16同様の有底円筒状のもので、その底部中央がカ
ウンタシャフト8に軸方向に摺動可能にスプライン嵌合
されると共に、スリーブ状の周壁の外周部には複数枚の
ドリブンプレート15の内周縁部がスプライン嵌合さ
れ、ドリブンプレート15はスリーブハブ17と一体に
回転する。
プレート15とは交互に重ね合うように配置され、ドリ
ブンプレート15はプレッシャディスク18を介して例
えばコイルスプリング21の力で常時ドライブプレート
14に圧接される。そして、プレッシャディスク18に
はプッシュピース20を介してプッシュロッド19の一
端が連結される。
ンケース4の底にオイルを溜め、このオイルをクラッチ
ハウジング16外周部でかきあげるオイル供給方法を用
いている。
ッチ断続機構13のクラッチレリーズ22が配置され、
プレッシャディスク18とクラッチレリーズ22とはプ
ッシュロッド19で作動連結される。
23が設けられ、このレリーズアーム23に例えばクラ
ッチレバーがクラッチケーブル(共に図示せず)を介し
て接続される。また、クラッチレバーを握ることにより
クラッチケーブルが引っ張られてレリーズアーム23を
介してクラッチレリーズ22が回転する。クラッチレリ
ーズ22は回転することによりプッシュロッド19を図
の右方に移動させる。さらに、プッシュロッド19を図
の右方に移動させることによりプレッシャディスク18
がコイルスプリング21に抗して図の右方に移動し、ド
ライブプレート14とドリブンプレート15とを引き離
す。
図である。また、図4はプレッシャディスク18の左側
面図である。そして、図5は図3のV−V線に沿うプレ
ッシャディスク18の断面図である。
スク18にはスリーブハブ17との間に弾装されるコイ
ルスプリング21装着用の深穴25が周方向に等間隔で
複数個形成される。また、これらの深穴25の間にはオ
イル取込用の穴26が周方向に等間隔で複数個形成され
る。
2および5における右側側面にはプレッシャディスク1
8のラジアル方向に対してその回転方向に傾いて延びる
オイル取込用のリブ27が周方向に等間隔で複数個形成
される。そして、これらのオイル取込用のリブ27とオ
イル取込用の穴26とが連結される。
ッセンブリ12に対向する部位は開口されており、この
開口部はクラッチカバー28により覆われる。
る。図2および図6に示すように、クラッチカバー28
の内面の上記オイル取込用の穴26に対向する部位には
オイルの案内リブ29が形成される。
る。
穴26を形成し、これらの穴にプレッシャディスク18
の外側面に形成されたオイル取込用のリブ27を連結す
ることにより、クラッチハウジング16の外周部がかき
あげたオイルがクラッチハウジング16の遠心力に抗し
てクラッチアッセンブリ12の中心方向に向かって案内
され、オイル取込用の穴26からクラッチ装置11の内
部に導かれる。クラッチ装置11の内部に導かれたオイ
ルは、遠心力によって摩擦板であるドライブプレート1
4およびドリブンプレート15に導かれ、これらを潤滑
・冷却する。その結果、焼き付き等が防止され、クラッ
チ装置11の効率が向上すると共に、寿命も長くなる。
かきあげたオイルはクラッチカバー28の内面にも多く
付着するので、クラッチカバー28の内面の上記オイル
取込用の穴26に対向する部位にオイルの案内リブ29
を設けることにより、より多くのオイルを確実にオイル
取込用の穴26に案内できる。
二・三輪車のクラッチ装置によれば、エンジンケースの
底にオイルを溜め、このオイルをクラッチハウジング外
周部でかきあげるオイル供給方法を用いると共に、プレ
ッシャディスクによって摩擦板の断続を行うクラッチ装
置において、上記プレッシャディスクの外側面にこのプ
レッシャディスクのラジアル方向に対してその回転方向
に傾いて延びるオイル取込用のリブを周方向に形成する
と共に、上記プレッシャディスクにオイル取込用の穴を
形成し、この穴に上記オイル取込用のリブを連結したた
め、オイルがクラッチ装置に内部に効率よく導かれ、摩
擦板を効率よく潤滑・冷却する。
装置に対向する部位に開口部を形成し、この開口部をク
ラッチカバーで覆うと共に、上記クラッチカバーの内面
の上記オイル取込用の穴に対向する部位にオイルの案内
リブを形成したため、より多くのオイルを確実にオイル
取込用の穴に案内できる。
一実施形態を示す自動二輪車用エンジンの縦断面図。
機構の拡大断面図。
面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジンケースの底にオイルを溜め、こ
のオイルをクラッチハウジング外周部でかきあげるオイ
ル供給方法を用いると共に、プレッシャディスクによっ
て摩擦板の断続を行うクラッチ装置において、上記プレ
ッシャディスク18の外側面にこのプレッシャディスク
18のラジアル方向に対してその回転方向に傾いて延び
るオイル取込用のリブ27を周方向に形成すると共に、
上記プレッシャディスク18にオイル取込用の穴26を
形成し、この穴26に上記オイル取込用のリブ27を連
結したことを特徴とする自動二・三輪車のクラッチ装
置。 - 【請求項2】 上記エンジンケース4の上記クラッチ装
置11に対向する部位に開口部を形成し、この開口部を
クラッチカバー28で覆うと共に、上記クラッチカバー
28の内面の上記オイル取込用の穴26に対向する部位
にオイルの案内リブ29を形成した請求項1記載の自動
二・三輪車のクラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08130197A JP3582288B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自動二・三輪車のクラッチ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08130197A JP3582288B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自動二・三輪車のクラッチ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10274256A true JPH10274256A (ja) | 1998-10-13 |
JP3582288B2 JP3582288B2 (ja) | 2004-10-27 |
Family
ID=13742580
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08130197A Expired - Fee Related JP3582288B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 自動二・三輪車のクラッチ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3582288B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8939257B2 (en) | 2005-10-20 | 2015-01-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Power train mechanism including a surrounding member |
US8997962B2 (en) | 2010-02-09 | 2015-04-07 | Honda Motor Co., Ltd. | Clutch apparatus for a power unit and power unit incorporating the same |
EP3001063A2 (en) | 2014-09-25 | 2016-03-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Multiplate clutch |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP08130197A patent/JP3582288B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8939257B2 (en) | 2005-10-20 | 2015-01-27 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Power train mechanism including a surrounding member |
US8997962B2 (en) | 2010-02-09 | 2015-04-07 | Honda Motor Co., Ltd. | Clutch apparatus for a power unit and power unit incorporating the same |
EP3001063A2 (en) | 2014-09-25 | 2016-03-30 | Honda Motor Co., Ltd. | Multiplate clutch |
JP2016065606A (ja) * | 2014-09-25 | 2016-04-28 | 本田技研工業株式会社 | 多板式クラッチ |
US10006499B2 (en) | 2014-09-25 | 2018-06-26 | Honda Motor Co., Ltd. | Multiplate clutch |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3582288B2 (ja) | 2004-10-27 |
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