JPH11254981A - クラッチ冷却装置 - Google Patents

クラッチ冷却装置

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JPH11254981A
JPH11254981A JP6354098A JP6354098A JPH11254981A JP H11254981 A JPH11254981 A JP H11254981A JP 6354098 A JP6354098 A JP 6354098A JP 6354098 A JP6354098 A JP 6354098A JP H11254981 A JPH11254981 A JP H11254981A
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JP
Japan
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clutch
dry
flywheel
shaft
center
Prior art date
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Pending
Application number
JP6354098A
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English (en)
Inventor
Suguru Nishibetsupu
英 西別府
Tetsuya Yamamoto
哲也 山本
Masatoshi Iwamoto
正寿 岩本
Koichiro Suga
公一郎 菅
Toshimitsu Yazaki
利光 矢崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸気孔から吸引した空気をクラッチの中心側
から内部に導入して、クラッチ内部の冷却効率も高め
る。 【解決手段】 クラッチハウジング2のクラッチ室3内
にフライホィール4に装着した乾式クラッチ5を収納す
る。前記クラッチハウジング2の上壁2Aには、左右方
向において乾式クラッチ5が下から上向きに回転する側
に排気孔6を、上から下向きに回転する側でかつ中央近
傍に吸気孔7をそれぞれ設け、前後方向において排気孔
6を乾式クラッチ5の外周に略対応させ、吸気孔7を乾
式クラッチ5からフライホィール4と反対側に離隔させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばトラクタ等
の走行車両の乾式クラッチを備えたメインクラッチのク
ラッチ冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラクタ等の作業走行車両においては、
メインクラッチである乾式クラッチを作業中に頻繁に断
接操作するため、クラッチディスクとプレッシャプレー
トとの摩擦熱によって、それらが非常に高温になり、ク
ラッチの滑り、クラッチ板の焼き付き等を生じたりする
ことがあり、クラッチの冷却が必要になっている。
【0003】そのため、従来においては、クラッチハウ
ジングの側壁上部に開口を形成し、この開口を介して換
気を行い、クラッチ室内の熱風を外方へ逃がし、低温の
外気を吸入するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、吸気孔が排気孔と同様にクラッチの外周側に対向し
ていて、クラッチが上から下向きに回転することによる
風の流れによって、外気を効率よく吸引できるようにな
っているが、その吸引空気はクラッチの外周に連れて回
るため、クラッチの外周部はよく冷却できるが、クラッ
チ内部の冷却効率が低くなっている。
【0005】本発明は、前記従来技術の問題点に鑑み、
吸気孔から吸引した空気をクラッチの中心側から内部に
導入して、クラッチ内部の冷却効率も高めることができ
るようにしたクラッチ冷却装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための具体的手段は、クラッチハウジング2のクラッ
チ室3内にフライホィール4に装着した乾式クラッチ5
を収納しており、前記クラッチハウジング2の上壁2A
には、左右方向において乾式クラッチ5が下から上向き
に回転する側に排気孔6を、上から下向きに回転する側
でかつ中央近傍に吸気孔7をそれぞれ設け、前後方向に
おいて排気孔6を乾式クラッチ5の外周に略対応させ、
吸気孔7を乾式クラッチ5からフライホィール4と反対
側に離隔させていることである。
【0007】これによって、吸気孔7から吸引された外
気は、乾式クラッチ5と連れ回りする分もあるが、乾式
クラッチ5の中央にも吸引され、乾式クラッチ5の内部
にも入って内部冷却効率を高める。本発明における課題
解決のための第2の具体的手段は、第1の具体的手段に
加えて、前記乾式クラッチ5は、クラッチカバー8の中
央開口8Aから内部に空気を導入する導入手段9と、プ
レッシャプレート10に設けた放熱フィン11とを有す
ることである。
【0008】これによって、吸気孔7から吸引された外
気をより多く乾式クラッチ5の中央開口8Aから内部に
導入し、乾式クラッチ5の内部冷却効率をより高める。
【0009】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図1、2において、2はトラクタのクラ
ッチハウジングで、エンジン後部のフライホイールハウ
ジング14に連結されており、その後部にはミッション
ケースが連結される。
【0010】このクラッチハウジング2内のクラッチ室
3には乾式のメインクラッチ5が収納されており、この
メインクラッチ5はフライホィール4に装着されてい
て、フライホイール4の回転を走行推進軸15に断接自
在に伝達する。フライホィール4はエンジンのクランク
軸16に連結されており、このフライホィール4にPT
O推進軸17が直結され、このPTO推進軸17に前記
走行推進軸15が遊嵌されて2重軸構造になっている。
【0011】前記メインクラッチ5は走行推進軸15に
スプライン嵌合されたクラッチディスク18と、フライ
ホィール4に取付けたクラッチカバー8と、このクラッ
チカバー8に支持されたダイヤフラムスプリング19
と、このダイヤフラムスプリング19によってフライホ
ィール4との間でクラッチディスク18を弾圧するプレ
ッシャプレート20とを有する。前記クラッチカバー8
はキャップ形状でその中央は中央開口8Aとなってい
る。
【0012】なお、このメインクラッチ5としては、ダ
イヤフラムスプリング19の代わりにレリーズレバーを
設けたもの、又はダブルクラッチでもよい。21はクラ
ッチハウジング2の中間壁に取付けられた支持部材でそ
の前部の筒部にはレリーズハブ22が支持され、このレ
リーズハブ22にダイヤフラムスプリング19を押圧す
るレリーズベアリング23が設けら、かつレリーズフォ
ーク24が係合している。
【0013】前記クラッチハウジング2の上壁2Aに
は、排気孔6と吸気孔7とが設けられている。メインク
ラッチ5は後方から見て右方向に回転するものであり、
前記排気孔6は左右方向において左側、即ち、メインク
ラッチ5が下から上向きに回転する側に設けられ、前記
吸気孔7は左右方向において右側、即ち、メインクラッ
チ5が上から下向きに回転する側に設けられ、かつ中央
近傍に位置している。なお、図2において、符号Cはク
ラッチハウジング2の中心線である。
【0014】また、クラッチハウジング2の前後方向に
おいて、排気孔6は前側でメインクラッチ5の外周に略
対応(対向)されており、これに対して吸気孔7は後側
で、メインクラッチ5からフライホィール4と反対側に
離隔されている。従って、排気孔6はメインクラッチ5
の回転によってクラッチ室3内の空気を効率よく排出
し、それによるクラッチ室3内の負圧によって吸気孔7
で外気を吸引する。
【0015】この吸気孔7は上壁2Aの左右方向中央近
くにありかつメインクラッチ5の後方に離れているの
で、吸気孔7で吸引した外気は、メインクラッチ5と連
れ回りする分もあるが、その多くはメインクラッチ5の
中央側に引っ張られ、クラッチカバー8のクラッチカバ
ー8からメインクラッチ5の内部に入って、クラッチデ
ィスク18、クラッチカバー8、ダイヤフラムスプリン
グ19、プレッシャプレート20等を冷却する。
【0016】前記クラッチカバー8の中央開口8Aの周
部には、周方向に多数の羽を有するファン部材が設けら
れており、このファン部材が中央開口8Aから内部に空
気を導入する導入手段9を構成している。この導入手段
9によって、中央開口8Aからメインクラッチ5内に入
る空気量が増大し、空冷能力を向上する。また、プレッ
シャプレート20のダイヤフラムスプリング19に面す
る内周部には放熱フィン11が設けられていて、プレッ
シャプレート20の放熱面積を大きくし、放熱性能を向
上している。
【0017】従って、クラッチ室3内でメインクラッチ
5が回転すると、同回転方向の熱風流が生じ、この熱風
は流動中に略接線方向に開口された排気孔6から排出さ
れ、それにより吸気孔7から外気が吸入される。吸入さ
れた外気は主にメインクラッチ5の中央側に供給され、
クラッチカバー8の外面を冷却すると共に、導入手段9
の補助も手伝って中央開口8Aからメインクラッチ5内
に入り、クラッチディスク18、ダイヤフラムスプリン
グ19、プレッシャプレート20及びその放熱フィン1
1等を冷却する。
【0018】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、種々変形することができる。例えば、
図1に2点鎖線で示すように、吸気孔7からクラッチカ
バー8の中央開口8A近傍まで案内パイプ25を設け
て、メインクラッチ5の内部に外気をより効率よく導入
できるようにしたり、吸気孔7にクェッションマーク形
状の外気取り入れパイプを取付けて、吸気孔7から雨水
が入らないようにしたり、排気孔6にトラクタのエアク
リーナ26の吸入部まで排出パイプ27を設けて、エア
クリーナ26の吸入力で排気を補助し、メインクラッチ
5内部への空気流入量の増大を図るようにしたりしても
よい。
【0019】図3は図1の後側に続くトラクタのトラン
スミッションを例示しており、走行推進軸15の後方に
第1走行伝動軸29と第2走行伝動軸30とが配置さ
れ、PTO推進軸17の後方にPTO伝動軸31が配置
され、第1走行伝動軸29と平行に第1カウンタ軸32
が配置され、第1カウンタ軸32の後方に第2カウンタ
軸33が配置され、第2カウンタ軸33にピニオン軸3
4が直結されている。
【0020】前記走行推進軸15と第1走行伝動軸29
と第1カウンタ軸32との間に前後進切り換え装置35
が設けられ、第1走行伝動軸29と第1カウンタ軸32
との間に第1変速装置36が設けられ、第2走行伝動軸
30と第1カウンタ軸32と第2カウンタ軸33との間
に第2変速装置37が設けられ、PTO推進軸17とP
TO伝動軸31とはPTOクラッチ38を介して断接自
在になっている。
【0021】前記前後進切り換え装置35、第1変速装
置36及び第2変速装置37の第1走行伝動軸29及び
第2走行伝動軸30上に配置されたギヤ等は、ミッショ
ンケース40内の油面より上方に位置し、それらの下方
の油に漬かっているギヤからの跳ねかける油によって、
又は作業機昇降用油圧装置の戻り油を供給することによ
って潤滑されるようになっているが、それだけでは充分
な潤滑が行い難い。特に前後進切り換え装置35及び第
1変速装置36の切り換えクラッチへの潤滑が困難にな
っている。
【0022】そこで、図3に示すトランスミッションで
は、PTO推進軸17とPTO伝動軸31の軸内部、P
TO推進軸17と第1走行伝動軸29及び第2走行伝動
軸30との間の隙間等を利用して、軸内側からその外方
のギヤ等へ潤滑油を供給できるようにしている。即ち、
PTOクラッチ38ではスリーブ41に油圧パイプ42
を接続して、クラッチボディ43を介して圧油を供給す
るようになっているが、油圧パイプ42に隣接して油圧
パイプ44を接続し、PTO伝動軸31の軸内に油路4
5を、PTO推進軸17の後部の軸内に油路46をそれ
ぞれ形成し、これらの油路45、46介してPTO推進
軸17と第2走行伝動軸30との間の隙間47へ潤滑油
を供給し、ここからPTO推進軸17と第1走行伝動軸
29との間の隙間48を通して第1走行伝動軸29の前
端まで送り、第1走行伝動軸29の前端及び途中の小油
孔52、53を介して、前後進切り換え装置35及び第
1変速装置36の所要部に潤滑油を供給するようになっ
ている。
【0023】前記第1走行伝動軸29の後端は軸受49
を介してミッションケース40の中間壁40Aに支持さ
れ、第2走行伝動軸30の前端は軸受50を介して中間
壁40Aに固定の支持体51に支持されており、隙間4
7を通ってくる潤滑油は、第1走行伝動軸29の後端と
第2走行伝動軸30の前端との間からリークする恐れが
あるので、前記軸受49、50にシール付ベアリングを
採用する、又は両軸間にシールリングを設ける。これに
より、前後進切り換え装置35及び第1変速装置36等
への潤滑油供給を、リークのない状態でより確実に行え
るようにしている。
【0024】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、排気孔6
を左右方向において乾式クラッチ5が上から下向きに回
転する側でかつ中央近傍に設け、前後方向において乾式
クラッチ5からフライホィール4と反対側に離隔させて
いるので、吸気孔7から吸引された外気の多くを乾式ク
ラッチ5の中央に吸引させることができ、乾式クラッチ
5の内部に入れて内部冷却効率を高め、耐久性を向上で
きる。
【0025】また、乾式クラッチ5に導入手段9、放熱
フィン11等を設けることにより、内部冷却効率をより
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す断面側面図である。
【図2】同平面図である。
【図3】トラクタのトランスミッションの強制潤滑構造
の1例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 クラッチハウジング 3 クラッチ室 4 フライホィール 5 メインクラッチ(乾式クラッチ) 6 排気孔 7 吸気孔 8 クラッチカバー 8A 中央開口 9 導入手段 10 プレッシャプレート 11 放熱フィン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅 公一郎 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 矢崎 利光 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチハウジング(2)のクラッチ室
    (3)内にフライホィール(4)に装着した乾式クラッ
    チ(5)を収納しており、前記クラッチハウジング
    (2)の上壁(2A)には、左右方向において乾式クラ
    ッチ(5)が下から上向きに回転する側に排気孔(6)
    を、上から下向きに回転する側でかつ中央近傍に吸気孔
    (7)をそれぞれ設け、前後方向において排気孔(6)
    を乾式クラッチ(5)の外周に略対応させ、吸気孔
    (7)を乾式クラッチ(5)からフライホィール(4)
    と反対側に離隔させていることを特徴とするクラッチ冷
    却装置。
  2. 【請求項2】 前記乾式クラッチ(5)は、クラッチカ
    バー(8)の中央開口(8A)から内部に空気を導入す
    る導入手段(9)と、プレッシャプレート(10)に設
    けた放熱フィン(11)とを有することを特徴とするク
    ラッチ冷却装置。
JP6354098A 1998-03-13 1998-03-13 クラッチ冷却装置 Pending JPH11254981A (ja)

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