JP2004125059A - 湿式多板クラッチ装置 - Google Patents

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Hidetoshi Arakawa
荒川 英俊
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Abstract

【課題】簡素な構造によってクラッチプレートスプリングの接触によるクラッチハブの摩耗を防止し、冷却性と潤滑性を良好な状態に保ちつつ、ドライブプレートとドリブンプレートの貼り付きを防止する。
【解決手段】クラッチプレートスプリング19をドリブンプレート16およびクラッチハブ13の少なくとも一方に回転一体に係合させる係合手段A,Bを設けた。係合手段Aはドリブンプレート16の係合穴にクラッチプレートスプリング19外周部の係合爪19bを係合させる構造とし、係合手段Bはクラッチハブ13外周面のスプライン溝13aにクラッチプレートスプリング19内周部の係合爪19cを係合させる構造とした。係合手段Aにおけるドリブンプレート16の係合穴としては既設のオイル流通穴16bを利用した。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラッチ入力軸の回転速度の上昇に伴い、内蔵したウェイトローラーに作用する遠心力を利用して複数のドライブプレートとドリブンプレートを圧着させ、クラッチ入力軸の回転をクラッチ出力軸側に伝達する多板式自動遠心クラッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、例えば特願2002−126954号(特許文献1参照)に開示されている従来の自動二輪車用湿式多板クラッチ装置の一例を示す縦断面図である。
【0003】
この湿式多板クラッチ装置は自動遠心式であり、図示しないクラッチ入力軸に回転一体に設けられたクラッチハウジング101の内周に複数のドライブプレート102が回転一体かつ軸方向に移動自在に設けられている。
【0004】
一方、クラッチ入力軸の外周には筒状のクラッチ出力軸(非図示)が相対回転自在に軸支され、このクラッチ出力軸に回転一体に設けられたクラッチハブ103の外周に複数のドリブンプレート104が回転一体かつ軸方向に移動自在に設けられている。各ドライブプレート102とドリブンプレート104は交互に重ね合わされ、その重なり合う範囲が摩擦係合部105となる。
【0005】
また、クラッチハウジング101の内部には複数の楔形状のローラー室106が周方向に形成され、それぞれにウェイトローラー107が内蔵されている。さらに、各ドリブンプレート104の間に皿バネ状のクラッチプレートスプリング108が介装されている。
【0006】
各ウェイトローラー107は、クラッチ入力軸(クラッチハウジング101)の回転速度の上昇に伴い遠心力を受け、この遠心力がローラー室106内の斜面形状によりスラスト方向への押圧力に変換され、これによりウェイトローラー107がドライブプレート102とドリブンプレート104を押圧する。このため、ドライブプレート102とドリブンプレート104の摩擦係合部105における摩擦係合力が高められてクラッチ入力軸とクラッチハウジング101の回転がクラッチハブ103とクラッチ出力軸側に伝達される。
【0007】
クラッチ入力軸(クラッチハウジング101)の回転速度が低下すると、ウェイトローラー107に作用する遠心力が小さくなり、ドライブプレート102とドリブンプレート104を押圧するスラスト力が軽減されるためクラッチ接続が断たれる。その際、各ドリブンプレート104の間に介装されたクラッチプレートスプリング108の軽い付勢力により各ドライブプレート102と各ドリブンプレート104間の貼り付きが防止されてクラッチの切れが良くなる。
【0008】
【特許文献1】
特願2002−126954号
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の湿式多板クラッチ装置では、材質硬度の高いバネ鋼材でできたクラッチプレートスプリング108が、比較的材質硬度の低いアルミ鋳物製のクラッチハブ103の外周に相対回転自在に環装されていたため、クラッチプレートスプリング108の内周エッジによってクラッチハブ103のZ点が摩耗してしまい、これが湿式多板クラッチ装置全体の寿命を縮める原因となっていた。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、簡素な構造によってクラッチプレートスプリングの接触によるクラッチハブの摩耗を防止し、冷却性と潤滑性を良好な状態に保ちつつ、ドライブプレートとドリブンプレートの貼り付きを防止することのできる湿式多板クラッチ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る湿式多板クラッチ装置は、請求項1に記載したように、クラッチハウジングを介してクラッチ入力軸側に回転一体な複数のドライブプレートと、クラッチハブを介してクラッチ出力軸側に回転一体な複数のドリブンプレートとが交互に重ねられ、上記各プレートを互いに摩擦係合させる押圧手段が設けられるとともに、上記ドリブンプレートの間に皿バネ状のクラッチプレートスプリングが介装された湿式多板クラッチ装置において、上記クラッチプレートスプリングを上記ドリブンプレートおよび上記クラッチハブの少なくとも一方に回転一体に係合させる係合手段を設けた。
【0012】
上記構成により、クラッチプレートスプリングがクラッチハブに回転一体となって両部材間に相対回転が起こらなくなるため、クラッチプレートスプリングの内周エッジによるクラッチハブの摩耗が防止される。
【0013】
また、本発明に係る湿式多板クラッチ装置は、上記係合手段を、請求項2に記載したようにドリブンプレートに設けた係合穴と、この係合穴に係合するようにクラッチプレートスプリングの外周部に設けた係合爪としたり、請求項3に記載したようにクラッチハブの外周面に刻設されたスプライン溝と、このスプライン溝に係合するようにクラッチプレートスプリングの内周部に設けた係合爪としたため、非常に簡素な構造によりクラッチハブの摩耗を防止することができる。
【0014】
さらに、本発明に係る湿式多板クラッチ装置は、請求項4に記載したように上記係合穴を上記ドリブンプレートに既設のオイル流通穴としたものであり、この構成によればドリブンプレートに専用形状を設ける必要が無くなって構造を一層簡素化させることができる。
【0015】
また、本発明に係る湿式多板クラッチ装置は、請求項5に記載したように、上記オイル流通穴の周方向の長さよりもクラッチプレートスプリングの係合爪の周方向の長さを小さく設定し、クラッチプレートスプリングがドリブンプレートに対し回転方向および軸方向に若干の相対回転が可能になるようにしたものであり、これによれば各ドリブンプレート間におけるオイルの流れがクラッチプレートスプリングに阻止されにくくなり、湿式多板クラッチ装置の冷却性と潤滑性が向上して貼り付きが防止される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る湿式多板クラッチ装置の縦断面図であり、図2は本発明の一実施形態を示した拡大縦断面図である。
【0017】
この湿式多板クラッチ装置1は、例えばスクーター型車両等に用いられる自動遠心式であり、エンジンからの動力はクラッチ入力軸2により入力され、このクラッチ入力軸2の外周にベアリング3,4を介して相対回転自在に軸支された筒状のクラッチ出力軸5のドライブギヤ6から出力されて駆動輪側に伝達される。
【0018】
クラッチ入力軸2にはクラッチハウジング7がスプライン結合部8とロックナット9により回転一体に設けられ、その内周部に複数のドライブプレート10が設けられてサークリップ11により抜脱を防止されている。
【0019】
図3に示すように、各ドライブプレート10の外周部に等間隔で突設された複数のドッグ部10aが、クラッチハウジング7内周の複数の嵌合溝7aにスライド自在に嵌合されるため、各ドライブプレート10はクラッチハウジング7とクラッチ入力軸2に対して回転一体かつ軸方向に移動自在に保持される。なお、ドライブプレート10の表裏面には摩擦係数を高めるライニング材10bが貼着されている。
【0020】
一方、クラッチ出力軸5にはクラッチハブ13がスプライン結合部14とロックナット15により回転一体に設けられ、その外周部に複数のドリブンプレート16が設けられている。
【0021】
図4に示すように各ドリブンプレート16の内周部に等間隔で突設された複数のドッグ部16aが、クラッチハブ13外周の複数のスプライン溝13aにスライド自在に嵌合される。このため、各ドリブンプレート16はクラッチハブ13を介してクラッチ出力軸5に回転一体となり、かつクラッチハブ13の軸方向に移動自在に保持される。
【0022】
各ドライブプレート10とドリブンプレート16は交互に重ね合わせられ、その重なり合う面積範囲が摩擦係合部18となる。そして、各ドリブンプレート16の間、かつ摩擦係合部18よりも内周側の部位に、図5と図6にも示すような皿バネ状のクラッチプレートスプリング19が介装されている。このクラッチプレートスプリング19はバネ鋼材により形成されている。
【0023】
クラッチハウジング7の内部には複数の楔形状のローラー室7bが周方向に等間隔に形成され、各々のローラー室7b内にウェイトローラー20が内蔵されている。そして、これらのウェイトローラー20と、ドライブプレート10およびドリブンプレート16との間にプレッシャープレート21が介装され、このプレッシャープレート21の径方向外周側の両面にドライブプレート10およびドリブンプレート16の摩擦係合部18とウェイトローラー20とがそれぞれ当接している。
【0024】
プレッシャープレート21は複数のリターンスプリング22により常にウェイトローラー20側に引き付けられるように付勢されており、この付勢力により平常時は各ウェイトローラー20がローラー室7bの内周側に引き寄せられている。
【0025】
クラッチ入力軸2とクラッチハウジング7の回転速度が上昇すると、各ウェイトローラー20が遠心力を受け、この遠心力がローラー室7b内の斜面形状によりスラスト方向への押圧力に変換され、これによりウェイトローラー20がリターンスプリング22の付勢力に抗してプレッシャープレート21とドライブプレート10とドリブンプレート16を押圧する。
【0026】
このため、ドライブプレート10とドリブンプレート16の摩擦係合部18における摩擦係合力(圧着力)が高められ、クラッチ入力軸2の回転がクラッチハウジング7→ドライブプレート10→ドリブンプレート16→クラッチハブ13→クラッチ出力軸5の順に伝達される。このように、ローラー室7bとウェイトローラー20とプレッシャープレート21は、ドライブプレート10とドリブンプレート16を互いに摩擦係合させる押圧手段として機能する。
【0027】
クラッチ入力軸2の回転速度が停止すると、ウェイトローラー20に作用する遠心力が無くなり、ドライブプレート10とドリブンプレート16を押圧するスラスト力がゼロになるためクラッチ接続が断たれる。その際、リターンスプリング22がプレッシャープレート21を引き戻そうとする力と、各ドライブプレート10の間に介装されたクラッチプレートスプリング19の軽い付勢力とにより、各ドライブプレート10と各ドリブンプレート16との間の貼り付き(引き摺り)が防止されてクラッチの切れが確実になる。
【0028】
ところで、クラッチ入力軸2の軸心にはオイル通路24が形成されており、クラッチ入力軸2の回転時にはオイル通路24に供給されたオイルがオイル孔25から噴き出して遠心力により飛散し、ウェイトローラー20、プレッシャープレート21、ドライブプレート10、ドリブンプレート16等を潤滑するとともに各々の摩擦熱を冷却する。同時に、クラッチ入力軸2やクラッチ出力軸5を支持するベアリング3,4,26が潤滑される。
【0029】
そして、適量のオイルが、プレッシャープレート21に形成された円錐台形状のオイル誘導部21aにより矢印Oで示すようにドライブプレート10とドリブンプレート16の方に導かれる。図4にも示すようにドリブンプレート16の摩擦係合部18よりも内周側の部位には複数のオイル流通穴16bが周方向に等間隔に形成され、図5に示すようにクラッチプレートスプリング19の内周部には複数の切欠状の連通部19aが周方向に等間隔に形成されているため、矢印Oで示すオイルはオイル流通穴16bと連通部19aを経て全てのドライブプレート10とドリブンプレート16の間に良好に行き渡り、ドライブプレート10とドリブンプレート16等の潤滑状態、冷却状態が良好に保たれる。
【0030】
この湿式多板クラッチ装置1には、図2に示すように、クラッチプレートスプリング19をドリブンプレート16に回転一体に係合させる係合手段Aと、クラッチプレートスプリング19をクラッチハブ13に回転一体に係合させる係合手段Bとが設けられている。
【0031】
係合手段Aは、ドリブンプレート16に設けた係合穴(16b)と、クラッチプレートスプリング19の外周部に設けた係合爪19bとを係合させるものであり、係合手段Bは、クラッチハブ13の外周面に刻設されたスプライン溝13aと、クラッチプレートスプリング19の内周部に設けた係合爪19cとを係合させるものである。
【0032】
係合手段Aにおいてドリブンプレート16に設けられる係合穴としては先述した既設のオイル流通穴16bがそのまま使用される。オイル流通穴16bは長穴形状で周方向に例えば8つ等間隔に穿設されており、これらのオイル流通穴16bの位置に対応してクラッチプレートスプリング19の外周に係合爪19bが等間隔に8つ設けられている。各係合爪19bは若干湾曲してオイル流通穴16bに嵌合するように造形されている。
【0033】
ここで、オイル流通穴16bの周方向の長さL1に対し、係合爪19bの周方向の長さL2は若干小さく設定されている。これによりクラッチプレートスプリング19にはドリブンプレート16に対し回転方向および軸方向に若干の相対回転が許容されている。
【0034】
一方、係合手段Bにおいてクラッチプレートスプリング19の内周の係合爪19cは、例えば180°対向した位置に2つ形成されており、それぞれがクラッチハブ13のスプライン溝13aに係合する。この係合爪19cの設置により、クラッチプレートスプリング19はクラッチハブ13に回転一体となるが、軸方向への動きが妨げられることはない。
【0035】
このように、クラッチプレートスプリング19をドリブンプレート16やクラッチハブ13に回転一体に係合させる係合手段A,Bを設けたことにより、クラッチハブ13とクラッチプレートスプリング19との間に相対回転が起こらなくなり、クラッチプレートスプリング19の内周エッジによるクラッチハブ13の摩耗を効果的に防止することができる。
【0036】
係合手段A,Bの構造は非常に簡素であり、専用の部品を追加する必要もないため、湿式多板クラッチ装置1の生産性等が劣化する懸念はない。
【0037】
しかも、ドリブンプレート16の係合穴として既設のオイル流通穴16bを利用しているため、ドリブンプレート16に新たに専用形状を設ける必要が無く、この点でも係合手段Aの構造が簡素になっている。
【0038】
さらに、係合手段Aにおいては、クラッチプレートスプリング19がドリブンプレート16に対し回転方向および軸方向に若干の相対回転が可能になるようにオイル流通穴16bの長さL1よりも係合爪の長さL2を小さくしたので、各ドリブンプレート16の間で各クラッチプレートスプリング19が若干相対回転することができる。これにより、各オイル流通穴16bを通って各ドリブンプレート16間に行き渡ろうとするオイルの流れがクラッチプレートスプリング19に妨げられにくくなり、故に湿式多板クラッチ装置1の冷却性と潤滑性を向上させて貼り付きを防止することができる。
【0039】
なお、本実施形態では二種類の係合手段A,Bを設けているが、どちらか一方の係合手段のみでも、クラッチプレートスプリング19の内周エッジによるクラッチハブ13の摩耗を防止することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、クラッチハウジングを介してクラッチ入力軸側に回転一体な複数のドライブプレートと、クラッチハブを介してクラッチ出力軸側に回転一体な複数のドリブンプレートとが交互に重ねられ、上記各プレートを互いに摩擦係合させる押圧手段が設けられるとともに、上記ドリブンプレートの間に皿バネ状のクラッチプレートスプリングが介装された湿式多板クラッチ装置において、非常に簡素な構造により上記クラッチプレートスプリングの接触によるクラッチハブの摩耗を防止し、かつ冷却性と潤滑性を良好な状態に保ちつつ、上記ドライブプレートとドリブンプレートの貼り付きを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る湿式多板クラッチ装置の縦断面図。
【図2】本発明の一実施形態を示した拡大縦断面図。
【図3】ドライブプレートの単体図。
【図4】ドリブンプレートの単体図。
【図5】クラッチプレートスプリングの単体図。
【図6】図5のVI−VI線に沿うクラッチプレートスプリングの縦断面図。
【図7】従来の技術を示す湿式多板クラッチ装置の断面図。
【符号の説明】
1 湿式多板クラッチ装置
2 クラッチ入力軸
5 クラッチ出力軸
7 クラッチハウジング
7b 押圧手段として機能するローラー室
10 ドライブプレート
13 クラッチハブ
13a スプライン溝
16 ドリブンプレート
16b ドリブンプレートに設けられた係合穴としてのオイル流通穴
19 クラッチプレートスプリング
19b,19c 係合爪
20 押圧手段として機能するウェイトローラー
21 押圧手段として機能するプレッシャープレート
22 リターンスプリング
A,B 係合手段
L1 オイル流通穴の周方向の長さ
L2 係合爪の周方向の長さ

Claims (5)

  1. クラッチハウジングを介してクラッチ入力軸側に回転一体な複数のドライブプレートと、クラッチハブを介してクラッチ出力軸側に回転一体な複数のドリブンプレートとが交互に重ねられ、上記各プレートを互いに摩擦係合させる押圧手段が設けられるとともに、上記ドリブンプレートの間に皿バネ状のクラッチプレートスプリングが介装された湿式多板クラッチ装置において、上記クラッチプレートスプリングを上記ドリブンプレートおよび上記クラッチハブの少なくとも一方に回転一体に係合させる係合手段を設けたことを特徴とする湿式多板クラッチ装置。
  2. 上記係合手段を、上記ドリブンプレートに設けた係合穴と、この係合穴に係合するように上記クラッチプレートスプリングの外周部に設けた係合爪としたことを特徴とする請求項1に記載の湿式多板クラッチ装置。
  3. 上記係合手段を、上記クラッチハブの外周面に刻設されたスプライン溝と、このスプライン溝に係合するように上記クラッチプレートスプリングの内周部に設けた係合爪としたことを特徴とする請求項1に記載の湿式多板クラッチ装置。
  4. 上記係合穴を上記ドリブンプレートに既設のオイル流通穴としたことを特徴とする請求項2に記載の湿式多板クラッチ装置。
  5. 上記オイル流通穴の周方向の長さよりもクラッチプレートスプリングの係合爪の周方向の長さを小さく設定し、クラッチプレートスプリングがドリブンプレートに対し回転方向および軸方向に若干の相対回転が可能になるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の湿式多板クラッチ装置。
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