JPH10274119A - 液体遮断弁装置 - Google Patents

液体遮断弁装置

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JPH10274119A
JPH10274119A JP9435097A JP9435097A JPH10274119A JP H10274119 A JPH10274119 A JP H10274119A JP 9435097 A JP9435097 A JP 9435097A JP 9435097 A JP9435097 A JP 9435097A JP H10274119 A JPH10274119 A JP H10274119A
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valve
liquid
valve device
buoyancy
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転倒時においても安定した閉弁特性を維持し
て燃料漏れを防止すると共に、給油速度による給油量の
バラツキ(給油ガンのオートストップによる満タン量の
変化)が低減した安定して作動する液体遮断弁装置を提
供する。 【解決手段】 液体遮断弁装置1に、上端部を封止する
と共に下端部を開口させて内側をエア溜り3bとした筒
状部材であり、上部側壁に開口しエア溜り3bと外側と
を連通させる連通孔3dを備えるフロート3と、フロー
ト3の連通孔3dに対向する位置に燃料タンク101
(密封容器)内の気体を疎通可能とする開口窓部2bを
形成したフロート室2aを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両等の燃
料タンク等に備えられる液体遮断弁装置に関し、、該装
置に接続している排出経路から燃料蒸気等の気体は排出
するが、燃料等の液体は排出経路へと漏出させないよう
に機能する液体遮断弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の液体遮断弁装置として、
例えば図7に示すように車両の燃料タンク101に取り
つけられるものがある。
【0003】すなわちこの液体遮断弁装置102は、燃
料タンク101の上部に備えられ、給油時には燃料タン
ク101の内部の空気や燃料蒸気G101を排出ライン
103を介してキャニスタ104等に流入させ、燃料蒸
気G101を液化すると共に不図示のエンジンの吸気側
へ供給することで、発生した燃料蒸気G101が給油口
から逆流して直接大気中に放出されてしまうことを防止
している。
【0004】また、この液体遮断弁装置102は、例え
ば給油時や車両の揺れにより燃料L101の液面水位が
上昇したり、車両が傾斜、転倒した場合に、燃料L10
1が排出ライン103から漏れ出すことを防止する液体
遮断機能を備えている。
【0005】図8は液体遮断弁装置102の構成とその
作用を説明する断面構成説明図である。図8(a)は液
体遮断機能を発揮せず、燃料蒸気G101を排出可能と
している通常時の状態、図8(b)は燃料L101の水
位が上昇し、液体遮断弁装置102が閉弁している状態
の図で、液体遮断機能が働いている。
【0006】両図において、110はケース部材であ
り、その内部はフロート111を収容するフロート室1
10aとなっている。フロート111はケース部材11
0の下端部に取り付けられているキャップ112の連通
孔112aからフロート室110a内部に流入する燃料
L101により浮力を発生し、この図の状態では上方へ
と移動する。
【0007】フロート111の上部には密封性を発揮す
る環状シール状の弁体111aがあり、フロート室11
0aの上部にはこの弁体111aに対応するバルブシー
ト部110bが設けられている。尚、フロート111
は、上端部(弁体111aが備えられている側)が封止
された略円筒状となっており、内筒部をエア溜り111
bとして浮力を得ている。また、弁体111aとバルブ
シート部110bによる弁をフロート弁105とする。
113はフロート111の浮力を調整する為の付勢手段
として機能するスプリングである。このスプリング11
3は、フロート111の自重よりも小さい荷重でフロー
ト111を常時付勢しているが、正立時には浮力が働か
ない限りフロート111を押し上げて、フロート弁10
5を閉弁することはない。
【0008】バルブシート部110bは、筒状のベント
部110cの一方の端部である。ベント部110cは、
他方の端部をバルブシート部110dとしてこれに当接
するダイアフラム弁120を介し排出ライン103へと
接続されている。
【0009】ダイアフラム弁120は、燃料タンク10
1の内部との圧力差により開弁する為、作動室R101
には大気圧に相当する圧力(もしくは負圧)を導入する
ために、作動室R101にフィラーポート106を設
け、フィラーチューブ107(燃料供給部)にフィラー
ライン108により接続している(図7参照)。
【0010】そして燃料タンク101の内部と作動室R
101との圧力差が小さい状態では、スプリング121
により閉弁方向に付勢されていることからバルブシート
部110bを閉鎖し、給油時等で所定の圧力差以上とな
った時に開弁して燃料蒸気G101を排出ライン103
へと流出させる。
【0011】さらに、ダイアフラム弁120には、燃料
タンク101の内部と作動室R101との間を疎通させ
るオリフィス122を備え、作動室R101側に流入し
た燃料L101を燃料タンク101側に微量づつ排出可
能としている。
【0012】ここで、作動室R101を大気圧を導入可
能な解放状態とせず、フィラーチューブ107とを接続
して密閉状態とする理由は、オリフィス122及びダイ
アフラム弁120の圧力膜を透過(圧力膜がゴム状弾性
体よりなる薄い膜で構成される場合等に、燃料蒸気G1
01が圧力膜を透過してしまう場合がある。)した燃料
蒸気G101を直接大気中に放出しないようにするため
である。尚、フィラーチューブ107の開口端である給
油口は、通常はキャップにより閉じられており、給油時
には給油される燃料L101のベンチュリ効果により給
油口から外へは放出されない。
【0013】従って、図8(a)の状態はフロート11
1は燃料L101の浮力を受けずに下方に位置し、給油
時等で燃料タンク101の内部圧力が上昇した時に燃料
蒸気G101はフロート室110aの上部に開口する連
通孔110eを通過して開弁状態である弁体111aと
バルブシート部110bからベント部110cに流入
し、圧力差により開弁状態となったダイアフラム弁12
0を通過して排出ライン103へと流出可能とする状態
である。
【0014】図8(b)の状態は給油等により液面水位
L101aが上昇してフロート室110aに燃料L10
1が流入し、フロート111が上方に移動してフロート
弁105を閉弁して排出ライン103を遮断している状
態である。
【0015】この状態では、燃料タンク101内の燃料
蒸気G101も排出されなくなり、さらに給油を行うと
フィラーチューブ107内の液面が上昇して給油ガンの
オートストップにより給油が停止される。
【0016】そして、フロート室110aの燃料L10
1の液面水位L101aが下がると、フロート111も
下方へと移動してフロート弁105を開弁する(図8
(a)の状態)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】このような液体遮断弁
装置102においては、フロート111の浮力は、フロ
ート111の内側のエア溜り111bに大きく依存して
いる。従って、燃料タンク101が通常の正立状態で
は、エア溜り111bからエアや燃料蒸気G101が抜
けずに浮力が大きく低下することはないが、車両が大き
く傾斜したり横転・転倒した場合には、エア溜り111
bからエアや燃料蒸気G101が抜けてしまい、フロー
ト111の浮力が変化してしまう。
【0018】図9は、車両の転倒時の状況を再現し、フ
ロート111の浮力が変化しても液体遮断弁装置102
としての機能が維持されているか否かを確認評価する為
に行われるロールオーバーテストを説明する図である。
【0019】ロールオーバーテストでは、燃料タンク1
01内の燃料L101の量がほとんど空の状態から、ほ
ぼ満タン状態までの燃料L101の充満状態に対する、
車両転倒時の液体遮断弁装置102の機能を確認評価す
る必要があり、例えば、燃料L101の量を1/4(ほ
とんど空の状態),1/2,3/4,4/4(ほぼ満タ
ン状態)というように変化させ、それぞれの量に対して
テストを行うが、この図9では燃料L101の量がほぼ
満タン状態である時のロールオーバーテストの状態を示
している。
【0020】図9(a)はテスト開始時の状態であり、
燃料タンク101は正立状態で、その液面L101aは
フロート111に浮力を与え、フロート111が上方に
移動してフロート弁105を閉弁している位置にある。
【0021】この状態から、燃料タンク101の容積中
央部C1を回転軸として90度(図において右方向に)
回転させ、図9(b)の状態とする。図9(a)から図
9(b)の状態となるまでの時間的な条件もテスト条件
として変化することになるが、ここでは3分間かけて図
9(a)から図9(b)の状態としている。そして、図
9(b)の状態で5分間静止させる。
【0022】このようなサイクルで、燃料タンク101
を90度づつ、図9(b)から図9(c)、図9(c)
から図9(d)、図9(d)から図9(e)というよう
に順次回転させていく。図9(e)は、1回転した後に
図9(a)と同じ正立状態となっている。そしてこのサ
イクルを、1回転した後に同方向に複数回転継続して行
い、あるいはまた1回転した後に逆方向に回転させると
いうように行い、その間に発生する燃料漏れ量を測定し
て、液体遮断弁装置102の機能を確認評価する。
【0023】ところが、エア溜り111bに存在するエ
ア(燃料蒸気G101も含む)を浮力として利用するフ
ロート111では、1サイクル目の図9(b),図9
(c)の転倒状態において、エア溜り111bに存在す
るエアが抜けてしまうと、図9(e)の状態でもエア溜
り111bにエアが存在せず、フロート111の浮力が
低下してフロート弁105が開弁状態となりやすく、こ
の状態から継続して2サイクル目のロールオーバーテス
トを行うと、図9(a)から図9(b)の状態に移行す
る時などに、開弁したフロート弁105から多量の燃料
漏れが発生する恐れがあった。
【0024】この問題に対する対策としては、図10に
示される液体遮断弁装置202のように、フロート11
1の上部端面にエア溜り111bからエアを抜く小径の
連通孔203を所定個数設け、エア溜り111bのエア
による浮力を減少させると共に、その減少分の浮力をス
プリング113のバネ定数を高めることで調整する構成
とすることが試みられている。尚、図10の液体遮断弁
装置202のその他の構成は、液体遮断弁装置102と
同じであるので、同一の構成に関しては同じ符号を付
し、その説明を省略する。
【0025】しかし、この構成とした場合には異なる給
油速度に対するフロート弁105の開弁位置が変化して
しまい、給油時の満タン量に大きな差が発生してしま
う。
【0026】すなわち、給油をゆっくりと行い、液面L
101aを序々に上昇させた場合には連通孔203から
エア溜り111b内のエアが液面L101aの上昇に応
じて排出され、液面L101aの位置が高い位置でフロ
ート弁105が閉弁する(図11(a)の状態)。
【0027】一方、高い給油速度で給油を行い、液面L
101aを一気に上昇させた場合には、連通孔203か
ら排出されるエア溜り111b内のエアの量が、液面L
101aの上昇に対応しきれず一時的に留まり、浮力と
してフロート111に作用すると共に、バルブシート部
110bから大量のエア(燃料蒸気G101を含む)が
排出され、その排出に伴う圧力低下によりフロート11
1に吸い上げ力が働いて閉弁し易くなり、低い液面L1
01aの位置でフロート弁105が閉弁してしまう(図
11(b)の状態)。
【0028】従って、高い給油速度で給油した場合に
は、図11の(a)と(b)の間に示した、それぞれの
場合の液面L101aの差D1の高さ分だけ速くフロー
ト弁105が閉弁してしまうことになり、給油速度によ
ってフロート弁105が閉弁する液面位置が異なること
になり、満タン量に大きな差が発生することになる。
【0029】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、転倒時
においても安定した閉弁特性を維持して燃料漏れを防止
すると共に、給油速度による給油量のバラツキ(給油ガ
ンのオートストップによる満タン量の変化)が低減した
安定して作動する液体遮断弁装置を提供することにあ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、液体を収容する密封容器の上部に
設けられ、前記密封容器内の気体を排出する排出経路
と、前記密封容器内の液体による浮力により移動し、前
記排出経路を開閉するフロート弁と、前記フロート弁を
浮力による移動を損なわずに収容するフロート室と、前
記フロート弁を閉弁方向に付勢する付勢手段と、を備え
た液体遮断弁装置において、前記フロート弁は、上端部
を封止すると共に下端部を開口させて内側をエア溜りと
した筒状部材と、この筒状部材の上部側壁に開口し前記
エア溜りと外側とを連通させる連通孔とを備え、前記フ
ロート室は、前記筒状部材の連通孔に対向する位置に前
記密封容器内の気体を疎通可能とする開口窓部を備える
ことを特徴とする。
【0031】この構成によると、密封容器内部の液体の
液面が低い状態では、フロート弁が開弁状態となり、密
封容器内部の気体をフロート室の開口窓部を介して排出
経路に排出可能とする。そして密封容器に供給される液
体の液面の上昇に伴い、フロート弁の筒状部材に浮力が
働いて排出経路を閉じる。
【0032】この時、液体の供給速度が低い場合(液面
上昇速度が低いことと実質的に同じである)には、エア
溜りに存在する気体が連通孔から序々に抜けるのでエア
溜りに存在する気体による浮力がフロート弁に作用せ
ず、フロート弁は筒状部材自体の浮力と付勢手段の付勢
力により閉弁方向に移動して排出経路を閉じる。
【0033】また、液体の供給速度が速い場合(液面上
昇速度が速いことと実質的に同じである)には、大量の
蒸気の発生や液面が暴れることでエア溜りに存在及び進
入する気体の量が連通孔から抜ける気体の量よりも多く
なり、フロート弁に浮力を与え、供給速度が低い場合の
フロート弁を閉弁させる液面位置よりも低い液面位置で
フロート弁を閉弁させようとする。
【0034】しかし、液体の供給速度が速い場合でフロ
ート弁が開弁している状態では、連通孔に対向するフロ
ート室の開口窓部からフロート室に流入して排出経路へ
と流れる気体の流速により、エア溜りの気体は連通孔か
ら吸引排出されるので(気体の流速による負圧現象)、
エア溜りに存在する気体による浮力は低下してフロート
弁は閉弁しにくくなり、結果としてフロート弁を閉弁さ
せる液面位置を供給速度が低い場合のフロート弁を閉弁
させる液面位置に近づくように上昇させる。
【0035】エア溜りと密封容器内部は、対向する連通
孔と開口窓部により連通状態となり、気体がエア溜りと
密封容器内部との間をスムーズに疎通するので、液面暴
れに応じてエア溜り内部の液面位置も適宜変化し、エア
溜りに存在する気体による浮力の増減が少なく、フロー
ト弁を安定させることができる。
【0036】また、前記フロート弁の連通孔は、フロー
ト弁に浮力が働かずに下方に位置している状態で前記フ
ロート室の開口窓部よりも下方に位置し、フロート弁が
浮力により移動した状態で前記フロート室の開口窓部に
対向して位置することも好適である。
【0037】この構成によると、フロート弁が下方に位
置する状態では、フロート室の開口窓部から流入する密
封容器内部の気体がフロート弁の連通孔へ流入せず、排
出経路へと導かれるので気体の排出量の低下が防止され
る。そして、液面が上昇するに伴いフロート弁が浮動す
ると連通孔と開口窓部が対向し、前記した負圧によるフ
ロート弁を閉弁させる液面位置の上昇と、液面暴れに対
するフロート弁の安定化を図ることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0039】(実施の形態1)本発明の実施の形態に関
わる液体遮断弁装置1は、従来技術で説明したものと同
様に、密封容器として例えば自動車等の燃料タンク10
1の上部に取りつけられ、通常状態である正立時には通
常は開弁しているフロート弁により液体遮断弁装置1に
接続している排出ライン103に気体としての燃料蒸気
G(エア)等は排出するが、例えば液体としての燃料L
の給油時及び車両が揺れて燃料Lの液面が上昇したり、
車両が傾斜、転倒した場合にはフロート弁を閉じて燃料
Lを排出ライン103へ漏出させないように機能するも
のである。
【0040】図1は本発明を適用した液体遮断弁装置1
の第1の実施の形態の構成を説明する断面構成説明図で
ある。この図1に基づき、液体遮断弁装置1の主要構成
から説明する。
【0041】図1(a)において、2は液体遮断弁装置
1のハウジングであり、内部がフロート3を収容するフ
ロート室2aとなっている。フロート3はハウジング2
の下側に取り付けられるキャップ4の連通孔4a等から
フロート室2a内部に流入する燃料Lにより浮力を発生
してこの図の状態では上方へと移動する。
【0042】フロート3の上端部には弁体3aが突出し
て備えられている。そしてフロート室2a上部の弁体3
aに対応する位置に、排出経路の一部となる筒状のベン
ト部6の一方の端部を構成するバルブシート部7が設け
られている。フロート3及び弁体3aとバルブシート部
7により、フロート弁5が構成されている。
【0043】尚、フロート3は、上端部(弁体3aが備
えられている側)が封止され、下端部が開口した筒状部
材から構成されており、内筒部はエア溜り3bとなって
いる。エア溜り3bの中央には円筒状のスプリングガイ
ド3cが、開口する下端部側に向かって形成されてい
る。
【0044】そして、フロート3の上部側壁には、エア
溜り3bとフロート3の外側(フロート室2a)とを連
通させる連通孔3dが備えられている。また、ハウジン
グ2の連通孔3dに対向する位置に、燃料蒸気Gを疎通
可能とする開口窓部2bが形成されている。
【0045】図1(b)は、フロート室2aからフロー
ト3を取り出し、連通孔3dが正面となるように示した
図である。この実施の形態の連通孔3dは、フロート3
の周方向に円周長さの約1/6程度の長さの幅と、幅の
略1/4程度の高さを備えている。但し、連通孔3dを
フロート3の周方向の適当な位置に複数個数備えること
もなんら制限されるものではなく、例えば連通孔3dを
フロート3外周の対向位置に2つ備えたり、等配的に3
つの連通孔3dを形成しても良い。
【0046】また、開口窓部2bは、左右の幅は連通孔
3dと略等しい長さであるが、高さは、フロート3が浮
力により移動しても燃料蒸気Gを排出するための面積を
確保するために連通孔3dの高さの略2倍程度としてい
る。この開口窓部2bも、複数個備えられたそれぞれの
連通孔3dに対応するように複数個形成することも適宜
行われる。この実施の形態では連通孔3dの下縁と開口
窓部2bの下縁の高さは、フロート3が下方に位置して
いる時に略同じ位置としている。
【0047】従って、このフロート3は、燃料Lの液面
が上昇した場合に、内筒部のエア溜り3bに存在する気
体(エアや燃料蒸気Gであり、以下エアと簡略的に記載
する)が連通孔3dから抜けてしまうのでエアによる浮
力はフロート3にかからず、フロート3自体の体積によ
る浮力及びスプリング8の付勢力により浮動してフロー
ト弁5を閉弁するような構成となっている。
【0048】8はフロート3の浮力を調整する為の付勢
手段として機能するスプリングである。このスプリング
8は、フロート3の自重よりも小さい荷重でフロート3
を常時付勢しているが、正立時には浮力が働かない限り
フロート3を押し上げ、フロート弁5を閉弁することは
ない。
【0049】ベント部6は、他方の端部をバルブシート
部9として、これに当接するダイアフラム弁10及び排
出ポート11を介し排出ライン103へと接続してい
る。
【0050】ダイアフラム弁10は、燃料タンク101
の内部との圧力差により開弁する為、作動室R1には大
気圧に相当する圧力(もしくは負圧)を導入するため
に、作動室R1にフィラーポート106を設け、フィラ
ーチューブ107(燃料供給部)にフィラーライン10
8により接続している(図7参照)。
【0051】そして燃料タンク101の内部と作動室R
1との圧力差が小さい状態では、ダイアフラム10aが
スプリング13により閉弁方向に付勢されていることか
らバルブシート部9を閉鎖し、給油時等で所定の圧力差
以上となった時に開弁して燃料蒸気Gを排出ポート11
を介し排出ライン103へと流出させる。
【0052】さらに、ダイアフラム弁10には、燃料タ
ンク101の内部と作動室R1との間を疎通させるオリ
フィス12を備え、作動室R1側に流入した燃料Lを燃
料タンク101側に微量づつ排出可能としている。
【0053】ここで、作動室R1を大気圧を導入可能な
解放状態とせず、フィラーチューブ107と接続して密
閉状態とする理由は、オリフィス12及びダイアフラム
弁10の圧力膜を透過(圧力膜がゴム状弾性体よりなる
薄い膜で構成される場合等に、燃料蒸気Gが圧力膜を透
過してしまう場合がある。)した燃料蒸気Gを直接大気
中に放出しないようにするためである。尚、フィラーチ
ューブ107の開口端である給油口は、通常はキャップ
により閉じられており、給油時には給油される燃料Lの
ベンチュリ効果により給油口から外へは放出されない。
【0054】次に、液体遮断弁装置1の作用について説
明する。
【0055】図1(a)の状態はフロート3は燃料Lの
浮力を受けずに下方に位置してフロート弁5は開弁状態
であり、給油時等で燃料タンク101の内部圧力が上昇
した時に燃料蒸気Gはフロート室2aの上部に開口する
開口窓部2bを通過してバルブシート部7からベント部
6に流入し、圧力差により開弁状態となったダイアフラ
ム弁10を通過して排出ライン103へと流出可能とし
ている。
【0056】また、フロート3は内筒部のエア溜り3b
にエアを滞留させてその体積を浮力として利用すること
を前提として設計されているものではないので、図9に
より説明した車両転倒時の状況を再現して転倒時に液体
遮断弁装置1の機能が維持されるか否かを確認評価する
ロールオーバーテストを行っても、フロート3の閉弁方
向への付勢力の変化は少なく、開弁することはないので
大量の燃料漏れを発生することは解消されている。尚、
エア溜り3bの中央に配設された円筒状のスプリングガ
イド3cの内側に滞留するエアによる浮力の変化を抑え
るためには、内筒部を密閉したり、浮力部材を充填する
ことで、浮力の変化を抑えることも可能である。
【0057】そして、従来技術のもう一つの問題であっ
た給油速度の変化に対する、フロート弁5の閉弁位置の
変化による給油時の満タン量の変化に対しては、液体遮
断弁装置1が以下のように作動することで満タン量の変
化を低減している。
【0058】図2は、低速度で給油を行った際の液体遮
断弁装置1の作動状況を説明するものであり、図2
(a)は液面Laがフロート3の下から1/3の位置ま
で上昇した状態であり、図2(b)はフロート3が浮動
してフロート弁5が閉弁した状態である。
【0059】給油速度が低い場合(液面上昇速度が低い
ことと実質的に同じである)には、エア溜り3bに存在
するエアが連通孔3dから序々に抜けるので(矢印A
1)エア溜り3bに存在するエアによる浮力がフロート
3に働かない。燃料タンク101内のエアは、矢印A2
に示されるように開弁状態のフロート弁5からベント部
6に流入し、圧力差により開弁状態となったダイアフラ
ム弁10を通過して排出ライン103へと流出する(矢
印A3)。
【0060】給油が進むと液面Laが序々に上昇し、フ
ロート弁5はフロート自体の体積分の浮力とスプリング
8の付勢力により閉弁方向に移動して閉弁する。すなわ
ち、この図2(b)の閉弁状態では、エア溜り3bには
燃料Lが流入してエアは存在せず、エアによる浮力はな
くなっている。
【0061】また、給油速度が速い場合(液面上昇速度
が速いことと実質的に同じである)には、大量の燃料蒸
気Gやエアの発生や液面が暴れることでエア溜り3bに
存在及び進入するエアの量が連通孔3dから抜けるエア
の量よりも多くなり、フロート弁に浮力を与え、給油速
度が低い場合のフロート弁5を閉弁させる液面位置より
も低い液面位置でフロート弁を閉弁させようとする。
【0062】そして、給油速度が速い場合でフロート弁
5が開弁している図3(a)の状態では、連通孔3dに
対向するフロート室2aの開口窓部2bからフロート室
2aに流入し、開弁状態のフロート弁5からベント部6
を経て、圧力差により開弁状態となったダイアフラム弁
10を通過して排出ライン103へと流出する(矢印A
4,A5)。
【0063】このとき、開口窓部2bからフロート室2
aに流入するエアの流速により、エア溜り3bのエアは
連通孔3dから矢印A6に示されるように吸引排出され
るので(エアの流速による負圧現象)、エア溜り3bに
存在するエアによる浮力は低下してフロート弁5は閉弁
しにくくなり、結果としてフロート弁5を閉弁させる液
面位置を給油速度が低い場合のフロート弁5を閉弁させ
る液面位置に近づくように上昇させる。
【0064】これは、図3(a)に示されるように、エ
ア溜り3bに存在するエアがフロート室2aに流入する
矢印A4のエアの流速により吸引されてエア溜り3bの
圧力が低下することから、エア溜り3b内の液面Lb
が、給油による燃料タンク101内の液面Laよりもd
1だけ高くなり、このd1の高さに相当する燃料Lの重
さがフロート3の重さに加わるので、閉弁しにくい状態
となっているものと考えられる。
【0065】図3(b)は、液面Laが上昇してフロー
ト弁5が閉弁した状態である。フロート弁5が閉弁間近
となると、開弁量も減少するので矢印A4(図3(a)
参照)のエアの流量及び流速も低下して発生する負圧も
小さくなるが、エア溜り3b内の液面Lbが連通孔3d
の高さまで上昇した後は、負圧が維持されていようが燃
料Lは連通孔3dから流れてしまい、フロート3にかか
る燃料Lの重さは減少した状態で閉弁することになり安
定した閉弁を行うことができる。
【0066】また、エア溜り3bと燃料タンク101内
部は、対向する連通孔3dと開口窓部2bにより連通状
態となり、エアがエア溜り3bと燃料タンク101内部
との間をスムーズに疎通するので、給油に伴う液面暴れ
に応じてエア溜り3b内部の液面Lbの位置も適宜変化
し、エア溜り3bに存在するエアによる浮力の増減が少
なく、フロート3の挙動を安定させることができる。
【0067】図4は、従来技術による液体遮断弁装置1
02及び202と、第1の実施の形態の液体遮断弁装置
1それぞれの高速給油時と低速給油時のフロート弁5を
閉弁させる液面位置を説明する図と、ロールオーバーテ
スト時の閉弁特性と給油速度によるフロート弁を閉弁す
る液面の高さの違い(バラツキ)をまとめた表を上下に
対応させて示した図である。
【0068】各液体遮断弁装置の高速給油時の液面には
Hの符号、低速給油時の液面にはLOWの符号が付され
ている。液体遮断弁装置201ではロールオーバーテス
ト時の閉弁特性を改善するために、フロート111の上
部にエアを抜く小径の連通孔203を設けることで、ロ
ールオーバーテスト時の閉弁特性は改善することができ
たが、給油速度によるフロート弁を閉弁する液面の高さ
の違い(図におけるD1の距離)が大きくなってしまっ
ている。
【0069】しかし、本実施の形態の液体遮断弁装置1
では、ロールオーバーテスト時の閉弁特性も良く、また
給油速度によるフロート弁を閉弁する液面の高さの違い
(図におけるD2の距離)も抑えることが可能となって
いる。
【0070】(実施の形態2)図5は、第2の実施の形
態の液体遮断弁装置21の断面構成説明図である。第1
の実施の形態の液体遮断弁装置1との構成上の違いは、
連通孔3dがフロート弁5に浮力が働かずに下方に位置
している状態で、開口窓部22よりも下側に位置してい
ることである。実際には、開口窓部22の下縁を液体遮
断弁装置1のそれよりも高く設定することで、前記のよ
うな位置関係を設定している。
【0071】この構成によると、液体遮断弁装置21の
フロート弁5が下方に位置する状態では、フロート室2
aの開口窓部22から流入するエアのほとんどが矢印A
7に示されるように開弁状態のフロート弁5からベント
部6に向かって流入するので、フロート3の連通孔3d
を通過して燃料タンク内へ戻る循環流が発生せず効果的
な排出を行うことができる。
【0072】また、液面が上昇するに伴いフロート弁5
が浮動すると連通孔3dと開口窓部22が対向するの
で、図3(a)と同様にエア溜り3bのエアは吸引排出
されてフロート3のエア溜り3b内の液面位置は上昇
し、エア溜り3bに存在するエアによる浮力は低下して
フロート弁5は閉弁しにくくなり、結果としてフロート
弁5を閉弁させる液面位置を給油速度が低い場合のフロ
ート弁5を閉弁させる液面位置に近づくように上昇させ
る。
【0073】同様に、エアがエア溜り3bと燃料タンク
101内部との間をスムーズに疎通するので、給油に伴
う液面暴れに応じてエア溜り3b内部の液面Lbの位置
も適宜変化し、エア溜り3bに存在するエアによる浮力
の増減が少なく、フロート3の挙動を安定させることが
できる。
【0074】(実施例)本実施の形態の液体遮断弁装置
の効果を確認するために、実施例として図6に示される
テスト装置T1を用い、給油速度による給油量の変化
(フロート弁が閉弁した時の液面の高さ)を確認した。
【0075】テスト装置T1は、実際に使用される燃料
タンクとほぼ同じ容量の密封容器31の上部に給油ポー
ト32とエア供給ポート33、及び液体遮断弁装置を交
換可能に取り付け可能とする取付孔部34を備えてい
る。
【0076】給油ポート32には不図示の燃料ポンプか
ら供給されて流量調節弁34により所定の流量とされる
燃料が供給され、また同様に、エア供給ポート33には
不図示のエア供給源から供給されて流量調節弁35によ
り所定の流量とされるエアが供給される。
【0077】実施例として発明の効果を確認するため
に、従来の液体遮断弁装置202と本発明を適用した液
体遮断弁装置1の給油速度による給油量の変化を比較す
る。
【0078】従って、それぞれの液体遮断弁装置を取り
付けたテスト装置T1において、液面上昇速度とエア流
量を同じ所定の値に設定し、フロート弁の閉弁する液面
位置DT(このフロート弁の閉弁する液面位置をロック
ポイントと呼ぶ)を測定する。尚液面位置DTは、フロ
ート弁の弁体の上端面から液面までの距離として比較す
る。
【0079】液面上昇速度とエア流量の条件は表1の通
りであり、基準給油時の液面上昇速度を4(mm/se
c),エア流量を40(l/min)と設定し、低速給
油ではそれらを1(mm/sec),15(l/mi
n)、高速給油では5(mm/sec),70(l/m
in)と設定した。
【0080】
【表1】 測定結果を表2に示すと、従来の液体遮断弁装置202
では、低速給油と高速給油の幅がロックポイントのレン
ジとして6.65(mm)であったものが、本発明を適
用した液体遮断弁装置1においては5.25(mm)と
1.4(mm)の減少が確認され、これは従来の液体遮
断弁装置202のロックポイントのレンジを21%縮め
る結果であり、発明の効果が確認された。
【0081】
【表2】
【0082】
【発明の効果】上記のように説明された本発明にあって
は、転倒時においても安定した閉弁特性を維持して燃料
漏れを防止すると共に、給油速度によるフロート弁を閉
弁させる液面位置の変化を低減することができ、給油量
のバラツキ(給油ガンのオートストップによる満タン量
の変化)を低減することができる。
【0083】また、気体がエア溜りと密封容器内部との
間をスムーズに疎通するので、液面暴れに応じてエア溜
り内部の液面位置も適宜変化し、エア溜りに存在する気
体による浮力の増減が少なく、フロート弁の安定した開
閉動作が達成される。
【0084】フロート弁の連通孔が開口窓部よりも下方
に位置する構成では、開弁状態のフロート弁から排出さ
れる気体の排出量の低下を防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1の実施の形態の液体遮断弁装置の断
面構成説明図。
【図2】図2は第1の実施の形態の液体遮断弁装置の低
速給油時の作動状態を説明する図。
【図3】図3は第1の実施の形態の液体遮断弁装置の高
速給油時の作動状態を説明する図。
【図4】図4は従来技術による液体遮断弁装置と第1の
実施の形態の液体遮断弁装置1それぞれの液面位置と、
ロールオーバーテスト時の閉弁特性を説明する図。
【図5】図5は第2の実施の形態の液体遮断弁装置の断
面構成説明図。
【図6】図6はテスト装置の構成図。
【図7】図7は従来の液体遮断弁装置の利用例を示す
図。
【図8】図8は従来の液体遮断弁装置の断面構成説明
図。
【図9】図9はロールオーバーテストを説明する図。
【図10】図10はフロートの上部に連通孔を設けた従
来の液体遮断弁装置の断面構成説明図。
【図11】図11はフロートの上部に連通孔を設けた従
来の液体遮断弁装置の給油速度の変化に伴うフロート閉
弁液面の変化を説明する図。
【符号の説明】
1 液体遮断弁装置 2 ハウジング 2a フロート室 2b 開口窓部 3 フロート 3a 弁体 3b エア溜り 3c スプリングガイド 3d 連通孔 4 キャップ 4a 連通孔 5 フロート弁 6 ベント部 7,9 バルブシート部 8 スプリング 10 ダイアフラム弁 10a ダイアフラム 11 排出ポート 12 オリフィス 13 スプリング 7 バルブシート部 101 燃料タンク(密封容器) 103 排出ライン 106 フィラーポート 107 フィラーチューブ 108 フィラーライン G 燃料蒸気(気体) L 燃料(液体) R1 作動室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を収容する密封容器の上部に設けら
    れ、前記密封容器内の気体を排出する排出経路と、 前記密封容器内の液体による浮力により移動し、前記排
    出経路を開閉するフロート弁と、 前記フロート弁を浮力による移動を損なわずに収容する
    フロート室と、 前記フロート弁を閉弁方向に付勢する付勢手段と、 を備えた液体遮断弁装置において、 前記フロート弁は、上端部を封止すると共に下端部を開
    口させて内側をエア溜りとした筒状部材と、この筒状部
    材の上部側壁に開口し前記エア溜りと外側とを連通させ
    る連通孔とを備え、 前記フロート室は、前記筒状部材の連通孔に対向する位
    置に前記密封容器内の気体を疎通可能とする開口窓部を
    備えることを特徴とする液体遮断弁装置。
  2. 【請求項2】 前記フロート弁の連通孔は、フロート弁
    に浮力が働かずに下方に位置している状態で前記フロー
    ト室の開口窓部よりも下方に位置し、フロート弁が浮力
    により移動した状態で前記フロート室の開口窓部に対向
    して位置することを特徴とする請求項1に記載の液体遮
    断弁装置。
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