JPH10274113A - インテークエアダクト - Google Patents
インテークエアダクトInfo
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- JPH10274113A JPH10274113A JP7990497A JP7990497A JPH10274113A JP H10274113 A JPH10274113 A JP H10274113A JP 7990497 A JP7990497 A JP 7990497A JP 7990497 A JP7990497 A JP 7990497A JP H10274113 A JPH10274113 A JP H10274113A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air duct
- intake air
- layer
- side layer
- resin sheet
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F05—INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
- F05C—INDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
- F05C2225/00—Synthetic polymers, e.g. plastics; Rubber
- F05C2225/08—Thermoplastics
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
- Duct Arrangements (AREA)
Abstract
アダクトさらにはこれら特性に加えリサイクル性に優れ
たインテークエアダクトを提供する。 【解決手段】本発明のインテークエアダクトは、筒状体
を軸方向に二分した形状の一対の被接合体を溶接して一
体化したインテークエアダクトであって、該一対の被接
合体は発泡層を有する合成樹脂シート基材を空圧成形に
より成形したものであることを特徴とする。このダクト
は、発泡層を備えているため断熱性及び防音性が高い、
そして空圧成形で成形したものであるため発泡層に大き
な押圧力が作用せず、発泡層が維持されて成形できる。
このダクトを発泡層を含めオレフィン系樹脂で成形する
ことにより容易にリサイクルが可能となる。
Description
の一部であるエンジン室内に外気を取り込むインテーク
エアダクトに関する。
れるように、軽量化の要請等により樹脂で形成されたイ
ンテークエアダクトが提案され、使用されている。樹脂
製のインテークエアダクトは軽量であり、かつ金属製の
ものに比べ断熱性が高く、高温となるエンジン室からの
熱を遮断し、冷涼な外気を導入するのに優れている。
トに対してもより一層の断熱性、遮音性、吸音性が要求
されている。また、樹脂部品のリサイクルも社会的な要
請となっている。
高断熱性及び遮音性に優れたインテークエアダクトさら
にはこれら特性に加えリサイクル性に優れたインテーク
エアダクトを提供することを課題とする。
性、遮音性を満足するために発泡層を持つ樹脂製インテ
ークエアダクトに思い至った。そして樹脂成形体中に発
泡層を存在させるため空圧成形の採用を思いつくに至
り、本発明を完成した。すなわち、本発明のインテーク
エアダクトは、筒状体を複数に分割した形状の一組の被
接合体を溶接して一体化したインテークエアダクトであ
って、該一組の被接合体は発泡層を有する合成樹脂シー
ト基材を空圧成形により成形したものであることを特徴
とする。
を備えているため断熱性及び吸音性が高い、また、表側
層あるいは裏側層となる基材層は中実層であるため遮音
性を備える。そしてこのインテークエアダクトは空圧成
形で成形したものであるため発泡層に大きな押圧力が作
用せず、発泡層が維持されて成形できる。本発明のイン
テークエアダクトを発泡層を含めオレフィン系樹脂で成
形することにより容易にリサイクルが可能となる。
筒状体を複数に分割した形状の一組の被接合体を溶接し
て一体化したインテークエアダクトである。このインテ
ークエアダクトとしてはエンジンの吸気系に外気を取り
入れるエアフクリーナ用のダクト、車室内に外気を取り
入れるダクト等、従来の外気を取り入れるダクトとして
使用できる。
る合成樹脂シート基材を空圧成形により成形した一組の
被接合体からなる。この一組の被接合体は目的とするダ
クトを複数に分割した形状のものである。圧空成形と
は、真空成形とか空圧成形として知られている成形方法
で、加熱されて軟化した樹脂シート基材の両側に作用す
る空気圧の差、すなわち、空圧により型面に樹脂シート
基材を押しつけ、あるいは減圧により型面に基材を引き
つけることにより型面に沿った形状に成形する方法であ
る。
ン系樹脂で形成するのが好ましい。オレフィン系樹脂
は、結晶性で剛性及び耐熱性の高いポリプロピレン樹
脂、結晶性の高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレ
ン、エラストマーとして知られているエチレンープロピ
レン樹脂、これら結晶性オレフィンと各種ゴムとの混合
物であるTPO(サーモプラスチックオレフィン)等が
知られ、高い剛性を持つものから低い剛性を持つものま
で任意に選択できる。
脂同士でブレンド可能で、所定の特性を付与するために
広い範囲でブレンドされている。このためオレフィン系
樹脂で作られたインテークエアダクトを構成する中実層
及び発泡層にそれぞれ異なったオレフィン系樹脂を用
い、リサイクル時に2者が混合されても、オレフィン系
樹脂として利用できる。このためリサイクルが極めて容
易である。
表側層及び裏側層を中実層とし中間に発泡層を持つ3層
積層構造を持つ成形体とするのが好ましい。この3層積
層構造の成形体は中間に発泡層を持つ3層積層構造のシ
ート基材を圧空成形することにより得られる。インテー
クエアダクトはその表側層を凹型面に押圧あるいは裏側
層を凸型面に押圧して型成形される。表側層の表面にし
ぼ加工等の装飾を施すことも型面に装飾を形成すること
により可能となる。この表側層を形成する樹脂としては
その表側層に必要な特性を持つ樹脂を選択する必用があ
る。剛性とか硬さを必用とする場合にはポリプロピレン
あるいはポリプロピレンを多量に含む樹脂を選択するの
が好ましい。
ィン樹脂発泡体とするのが好ましい。架橋により耐熱性
が向上し、空圧成形性が向上する。裏側層を形成する樹
脂もその期待される特性により選択される。例えば、裏
側面が溶着される場合には溶着性の優れたエラストマー
を含む、表側層の樹脂に対してより低い剛性を持つオレ
フィン樹脂とするのが好ましい。インテークエアダクト
が軽量でしかも高い曲げ剛性を求められる場合には、表
側層及び裏側層の少なくとも一方、好ましくは両層を比
較的薄いものとするのが好ましい。具体的には成形体の
状態で表側層及び裏側層は0.1〜2.0mm程度とす
ることができる。
ンテークエアーダクトは、剛性及び耐熱性の高いポリプ
ロピレンを表側層の樹脂に使用するのが好ましい。エア
ーダクト等をその軸線に沿って二分した形状の一組の被
接合成形体とし、各接合体の裏側面で溶着して一体化す
るには裏側層を形成する樹脂として溶着の容易な低剛性
のオレフィン樹脂を用いるのが好ましい。具体的には、
表側層を形成する樹脂は引張弾性率が1000〜3,0
00MPaであり、裏側層を形成する樹脂は引張強度が
3〜20MPaとするのが好ましい。表側層が1000
MPa以下では製品の剛性が不足するようになり、30
00MPa以上では真空成形に賦形性が悪く加工性に劣
る。また、裏側層の硬度が3MPa以下では真空成形の
延伸時に破断しやすく、20MPa以上では賦形性が悪
く加工性に劣る。
め、溶着部分はフランジ状とし、この部分を接合部分と
するのが好ましい。一組の接合成形体に被固定部が必用
なときには、その被固定部を溶着部分に設けるようにす
るのが好ましい。溶着部分は一対の被接合成形体の各成
形体が積層して接合されているため、厚さも2倍となり
その部分の強度もそれだけ高く、被固定部に作用する大
きな力に耐えることが可能となる。
つ積層構造を持つ。発泡層が優れた断熱性をもたらす。
また、発泡層は吸音特性に優れ、表側層、裏側層等の中
実層が遮音性を担保する。このため本発明のインテーク
エアダクトは断熱性、防音特性に優れている。このイン
テークエアダクトをオレフィン系樹脂で作ることにより
リサイクル性に優れたものとなる。
り一層軽量となる。
1に、側面図を図2に、図1のA−A線で切断した断面
拡大図を図3に示す。このインテークエアダクトは図3
の断面図から明らかなように、3層積層樹脂シート基材
を用いて真空成形で成形したものである。この3層積層
シート基材は表側層101と発泡層102及び裏側層1
03とからなる。表側層101は厚さ1.0mmのポリ
プロピレン樹脂(以下、PPと称する、引張弾性率:1
760MPa)で構成され、発泡層102は厚3.0m
mのPPを主成分とした樹脂(見かけ比重0.066、
引張強度1.4MPa、発泡倍率15倍)で構成され、
裏側層103は厚さ0.35mmのゴム変成PP(引張
強度0.8MPa、硬さ:JIS A硬度86(JIS
K6301の70〜95の範囲にある))で構成され
ている。なお、発泡層102として用いた発泡樹脂は架
橋した架橋発泡樹脂である。
にスライスもしくはTダイにて形成した発泡層102の
上面及び下面にカレンダー成形した溶融状態の表側層1
01および裏側層103を重ね合わせて一体的に接合し
て製造した。次にこの3層積層樹脂シート基材の両面よ
り熱板ヒータまたは加熱炉でその表面温度が150〜1
80℃になるまで加熱し、通常の真空成形で成形型面に
真空圧で引き付け、その状態で冷却硬化して成形した。
その後周縁部分をトリミングして所定形状の被接合体と
した。
に沿って二分した第1被接合体2と第2被接合体3との
2種類の被接合体を作った。第1被接合体2及び第2被
接合体はいずれもそれらの側部周縁部分がフランジ状に
突出した溶着部分21、31を持つ。これらの溶着部分
21、31はそれぞれ対向して当接するようになってい
る。
側に突出した幅広のフランジ状とされた部分に被固定部
22、32が形成され、それらの中央部に固定用の貫通
孔23、33が形成されている。これらの被固定部2
2、32もそれぞれ対向して当接するように形成されて
いる。次にこれら第1被接合体2及び第2被接合体3を
それぞれ180〜200℃に加熱された熱板状に置き、
溶着部分21、31のそれぞれの当接面を熱板に30秒
間押し付けて、加熱した。そして直ちに溶着部分21、
31どうしを当接し、2.0kg/cm2の加圧力で20秒間
押し付けて両者を融着させ、その状態で冷却固化して溶
着を完了した。なお、被固定部22、32溶着部分2
1、31と同様に溶着して一体化した。これにより本実
施例のインテークエアダクトを製作した。
び吸音性を調べた。このインテークエアダクトは金属板
で作られたものより吸音性に優れ遮音性に欠けるもので
あった。また、本実施例のインテークエアダクトは射出
成形で作られた一層構造のポリプロピレン製のものより
吸音性で優れ、ポリプロピレン発泡シート基材を真空成
形したものより遮音性で優れていた。
110℃、3時間の加熱室に入れ、その形状保持性を調
べた。本実施例のインテークエアダクトはこの加熱試験
に耐え変形等の問題は発生しなかった。さらに室温でこ
のインテークエアダクトを開口部より引張速度100mm
/minで第1被接合体2と第2被接合体3とを引き離す引
き裂き試験を行った。これによりこのインテークエアダ
クトは発泡層の部分で破断したが溶着部分21、31で
の剥離は生ぜず、溶着が確実になされていることが明ら
かになった。
同じ3層積層樹脂シート基材を用い、裏側層103を型
面に押し付ける方法で実施例と同じインテークエアダク
トを製作した。これにより表側層が曲げ弾性率の低い樹
脂で形成され、溶着される裏側層に曲げ弾性率が高い樹
脂となるインテークエアダクトを得た。この比較例のイ
ンテークエアダクトは前記した引き裂き試験で溶着部分
の剥離が生じ、溶着に問題があるのがわかった。
げ弾性率を持つ樹脂で、表側層及び裏側層をともに形成
した3層積層樹脂シート基材を作り、このシート基材を
用いて本実施例と同様にしてインテークエアダクトを製
作した。このインテークエアダクトは引き裂き試験で溶
着部分の剥離が生じ溶着に問題があった。さらに本実施
例の裏側層を構成する低い曲げ弾性率を持つ樹脂で表側
層及び裏側層をともに形成した3層積層樹脂シート基材
を作り、このシート基材を用いて本実施例と同様にして
インテークエアダクトを製作した。このインテークエア
ダクトは110℃、3時間の加熱に耐えることができず
変形した。
高いオレフィン樹脂を用い、裏側層に曲げ弾性率の低い
オレフィン樹脂を用いることにより、耐熱性が高区かつ
溶着性の優れたインテークエアダクトが得られることが
明らかとなった。
ダクトは中間に発泡層を持つため断熱性および吸音性に
優れかつ表側層及び裏側層の中実層のために遮音性にも
優れている。しかも積層された3層がいずれもオレフィ
ン系樹脂で構成されているため、一体として溶融するこ
とにより成形用樹脂として再使用でき、リサイクル性に
優れている。また、表側層に曲げ弾性率の高い樹脂、裏
側層に曲げ弾性率の低い樹脂を用いることにより、優れ
た耐熱性と優れた溶着性を持つインテークエアダクトと
することができる。
図である。
図である。
…溶着部分 22、32…被固定部 23、33…貫通孔 1
01…表側層 102…発泡層 103…裏側層
Claims (6)
- 【請求項1】 筒状体を複数に分割した形状の一組の被
接合体を溶接して一体化したインテークエアダクトであ
って、該一組の被接合体は発泡層を有する合成樹脂シー
ト基材を空圧成形により成形したものであることを特徴
とするインテークエアダクト。 - 【請求項2】 前記合成樹脂シート基材は、オレフィン
系樹脂を主成分とする表側層とオレフィン系樹脂を主成
分とする発泡体で構成されている発泡中間層とオレフィ
ン系樹脂を主成分とする裏側層とから構成されている請
求項1記載のインテークエアダクト。 - 【請求項3】 前記発泡体は架橋された架橋発泡体であ
る請求項2記載のインテークエアダクト。 - 【請求項4】 前記表側層を形成する樹脂は引張弾性率
が1000〜3,000MPaであり前記裏側層を形成
する樹脂は引張強度が3〜20MPaである請求項2記
載のインテークエアダクト。 - 【請求項5】 接合される周縁部はフランジ状となり、
互いに対向する一組の該フランジ状の周縁部で接合され
ている請求項2記載のインテークエアダクト。 - 【請求項6】 互いに対向して接合された周縁部の一部
に互いに対向して接合された一組のフランジ状被固定部
をもつ請求項2記載のインテークエアダクト。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE10138522B4 (de) * | 2000-08-09 | 2016-08-25 | Fuji Jukogyo K.K. | Lärmschutzkonstruktion eines Leitungssystems einer Kunstharzkammer |
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DE102018109710B4 (de) | 2018-04-23 | 2022-10-20 | Dr. Ing. H.C. F. Porsche Aktiengesellschaft | Mehrteiliger Luftkanal bei einem Kraftfahrzeug sowie Verfahren zur Herstellung eines solchen Luftkanals |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP07990497A patent/JP3815519B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2019010847A (ja) * | 2017-07-03 | 2019-01-24 | 内山工業株式会社 | 管状体 |
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