JPH10273977A - 建物の基礎接合構造および建物の高さ調整方法 - Google Patents

建物の基礎接合構造および建物の高さ調整方法

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JPH10273977A
JPH10273977A JP8007997A JP8007997A JPH10273977A JP H10273977 A JPH10273977 A JP H10273977A JP 8007997 A JP8007997 A JP 8007997A JP 8007997 A JP8007997 A JP 8007997A JP H10273977 A JPH10273977 A JP H10273977A
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Katsuya Matsushita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物の高さ調整作業を容易に行うことがで
き、基礎の強度を保持できる建物の基礎接合構造を提供
すること。 【解決手段】 基礎13に埋設されたアンカーボルト1
4に連結部材12を接合し、この連結部材12に建物1
1を前記基礎13に固定する固定用ボルト15Aを接合
する。建物11と基礎13との間に連結部材12を介在
させ、この連結部材12をアンカーボルト14および固
定用ボルト15Aに対して着脱可能に形成する。このた
め、建物11と基礎13とを容易に分離することがで
き、基礎13を切削する必要がなく、建物11の高さ調
整作業を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の基礎接合構
造および建物の高さ調整方法に関する。
【0002】
【背景技術】建物を建てる際には、通常、基礎を形成
し、この基礎にアンカーボルトを埋設する。そして、建
物の躯体にアンカーボルトを挿通してナットを螺合する
ことで建物を基礎に取り付けていた。この際、基礎は、
その施工場所の地盤に応じて施工されるので、例えば軟
弱地盤であっても、その地盤を必要に応じて補強するた
め、通常は、基礎つまり建物が傾くことはない。
【0003】ところで、建物の敷地近辺で下水道工事等
の地下工事が行われる場合、作業者が誤って基礎の近く
の地盤を掘ってしまうようなことがあると、地盤の支持
力が低下し、建物が傾いてしまうような事態が起こりう
る。このような傾いた建物を直すためには、基礎の一部
をもとの高さに戻す必要がある。そのため、建物をジャ
ッキ等で持ち上げておき、基礎の一部を切削するととも
に、アンカーボルトを継ぎ足して溶接し、現場でコンク
リートを打設して基礎を補修し、建物の高さを調整する
ことが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、基礎の
一部を切削し、アンカーボルトを継ぎ足し、溶接して基
礎を補修することで、建物の高さを調整するのでは、作
業が非常に煩雑であるという問題があった。また、基礎
の一部を切削することは、基礎の強度を低下させ、建物
全体の構造上、好ましくないという問題があった。
【0005】本発明の目的は、建物の高さ調整作業を容
易に行うことができ、基礎の強度を保持できる建物の基
礎接合構造および建物の高さ調整方法を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
図面を参照して説明すると、基礎13に埋設されたアン
カーボルト14に連結部材12が接合され、この連結部
材12に建物11を前記基礎13に固定する固定手段1
5(例えば、固定用ボルト15Aや固定用ナット15
B、15C)が接合されるとともに、前記アンカーボル
ト14と連結部材12との接合部および前記連結部材1
2と固定手段15との接合部のうちの少なくとも一方の
接合部が着脱可能に形成されていることを特徴とする。
【0007】アンカーボルト14で建物11と基礎13
とを直接連結していた従来に比べて、連結部材12を介
して建物11と基礎13とを連結しているので、建物1
1と基礎13とを容易に分離することができ、基礎13
を切削する必要がなくなり、建物11の高さ調整を容易
に行うことができるとともに、基礎13の強度も保持で
きる。詳しくは、アンカーボルト14と連結部材12と
の接合部および前記連結部材12と固定手段15との接
合部のうちの少なくとも一方の接合部は着脱可能に形成
されているので、例えば、アンカーボルト14と連結部
材12との接合部が着脱可能に形成されていれば、アン
カーボルト14、つまり、基礎13と連結部材12およ
び建物11とを容易に分離でき、連結部材12と固定手
段15との接合部が着脱可能に形成されていれば、連結
部材12および基礎13と建物11とを容易に分離でき
る。これにより、建物11の高さ調整を容易に行うこと
ができる。
【0008】また、連結部材12としては、前記基礎1
3の上面に設けられていることが好ましく、さらに、通
気口21が設けられていることが望ましい。連結部材1
2が基礎13の上面に設けられていれば、基礎13の施
工後に連結部材12を設置することもでき、作業性を向
上することができる。さらに、連結部材12が建物11
の外側に露出されるので、例えば、その露出される部分
に通気口21が設けられていれば、基礎13と建物11
で囲まれた部分、いわゆる床下の換気を容易に行うこと
ができる。
【0009】また、前記連結部材12は、前記基礎13
の内部に埋設され、前記連結部材12と固定手段15と
が着脱可能に接合されていてもよい。連結部材12が基
礎13の内部に埋設されていれば、一般の基礎13と同
じような外観を形成することができ、また、固定手段1
5が設けられる部分だけに連結部材12を配置できるの
で、基礎13に沿って連続して連結部材12を設ける場
合に比べて連結部材12を使用する量を少なくすること
ができ、コストを安価にできる。
【0010】本発明の第2の発明は、基礎13に埋設さ
れたアンカーボルト14に連結部材12が接合され、こ
の連結部材12に接合された固定手段15で前記基礎1
3に固定された建物11における高さ調整方法であっ
て、前記基礎13に埋設されたアンカーボルト14に対
して、前記アンカーボルト14に接合された連結部材1
2の高さ位置を調整し、前記連結部材12と基礎13と
の間にコンクリート13Aを打設することを特徴とす
る。
【0011】アンカーボルト14に対して連結部材12
の高さ位置を調整できるので、例えば、連結部材12お
よび建物11をジャッキ等で持ち上げることによって、
建物11の高さ位置を容易に調整することができる。ま
た、連結部材12と基礎13との間にコンクリート13
Aを打設することによって、基礎13の強度を所定の強
度に保持することができる。
【0012】さらに、前記アンカーボルト14と連結部
材12とはアンカーボルト14にナット18を螺合して
接合されており、このナット18を弛め、前記連結部材
12をアンカーボルト14の上端を越えない範囲つまり
ナット18に当接する位置まで上方にずらし、この連結
部材12と基礎13との間にコンクリート13Aを打設
してもよい。
【0013】アンカーボルト14と連結部材12とを接
合しているナット18を取り外さずに弛めるだけで、例
えばジャッキ等を用いて、その弛めたナット18の位置
まで連結部材12を持ち上げて連結部材12の高さ位置
を調整すれば、アンカーボルト14と連結部材12とを
分離せずに高さ調整作業を行うことができるので、特に
建物11の傾きが小さくて高さ調整量が小さい場合の建
物11の高さ調整を容易にできる。
【0014】また、前記アンカーボルト14と連結部材
12とはアンカーボルト14にナット18を螺合して接
合されており、前記アンカーボルト14と連結部材12
とを接合しているナット18をはずし、前記連結部材1
2をアンカーボルト14よりも上方にずらして、この連
結部材12に接合用ボルト16Aを挿通し、この接合用
ボルト16Aと前記アンカーボルト14とを接合用ナッ
ト16Bで接合した後、連結部材12と基礎13との間
にコンクリート13Aを打設してもよい。
【0015】アンカーボルト14と連結部材12とを接
合しているナット18をはずして連結部材12の高さ位
置を調整すれば、建物11の傾きが大きくて高さ調整量
が大きい場合でも建物11の高さ調整を容易にできる。
また、特に接合用ボルト16Aの長さを変えるだけで、
建物11の高さ調整量を自由に設定することができる。
【0016】さらに、前記アンカーボルト14と連結部
材12とはアンカーボルト14にナット18を螺合して
接合され、建物11と前記連結部材12とは固定手段1
5である固定用ボルト15Aおよび第1、第2の固定用
ナット15B、15Cで接合されており、前記アンカー
ボルト14と連結部材12とを接合しているナット18
をはずし、前記連結部材12をアンカーボルト14より
も上方にずらした後、建物11と連結部材12とを接合
している第2の固定用ナット15Cをはずして、この連
結部材12に連結用ボルト17Aを挿通し、この連結用
ボルト17Aと固定用ボルト15Aとを連結用ナット1
7Bで接合し、この連結用ボルト17Aと前記アンカー
ボルト14とを接合用ナット16Bで接合した後、連結
部材12と基礎13との間にコンクリート13Aを打設
することが好ましい。
【0017】このように、連結用ボルト17Aと固定用
ボルト15Aとを連結用ナット17Bで接合した後、連
結用ボルト17Aとアンカーボルト14とを接合用ナッ
ト16Bで接合すれば、建物11から基礎13までを互
いに連結されたボルト14、15A、17Aで連結する
ことができるので、建物11と基礎13との連結強度を
さらに高くすることができる。
【0018】本発明の第3の発明は、基礎13に埋設さ
れたアンカーボルト14に連結部材12が接合され、こ
の連結部材12に接合された固定手段15で前記基礎1
3に固定された建物11の高さ調整方法であって、アン
カーボルト14に接合された連結部材12に対して、建
物11の高さ位置を調整し、前記連結部材12と建物1
1との間にコンクリート13Aを打設することを特徴と
する。
【0019】アンカーボルト14に接合された連結部材
12に対して建物11の高さ位置を調整することができ
るので、例えば、連結部材12が基礎13の内部に埋設
されている場合等にも容易に適用することができる。ま
た、連結部材12と建物11との間にコンクリート13
Aを打設することによって、連結部材12および基礎1
3の強度を所定の強度に保持することができる。
【0020】また、前記建物11と連結部材12とは固
定手段15である固定用ボルト15Aおよび第1、第2
の固定用ナット15B、15Cで接合されており、第2
の固定用ナット15Cをはずし、前記建物11に接合さ
れている固定用ボルト15Aの下端を連結部材12より
も上方にずらして、この連結部材12に接合用ボルト1
6Aを挿通し、この接合用ボルト16Aと固定用ボルト
15Aとを接合用ナット16Bで接合した後、建物11
と連結部材12との間にコンクリート13Aを打設する
ことが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態を
適用した建物11の基礎接合構造を示す断面図である。
基礎13の上面に基礎13に沿って連続かつ断面コ字形
の連結部材12が載置され、この連結部材12の上に建
物11が載置されている。建物11は、床板11A、根
太11Bおよび梁11Cからなる床部111と、壁材1
1Dおよび下框11Eからなる壁部112とを備えて構
成されている。
【0022】前記基礎接合構造を詳しく説明すると、基
礎13には、アンカーボルト14が埋設されている。こ
のアンカーボルト14は、その埋設されている先端が折
り曲げられている。連結部材12とアンカーボルト14
とは、連結部材12のボルト挿通孔12Aにアンカーボ
ルト14を挿通するとともに、このアンカーボルト14
にナット18を螺合して着脱可能に接合されている。さ
らに、連結部材12の室外側側面には、通気口21が所
定間隔をあけて設けられている。
【0023】連結部材12上には、建物11が載置さ
れ、固定手段15で固定されている。すなわち、連結部
材12と建物11とは、連結部材12のボルト挿通孔1
2B、建物11の梁11Cおよび下框11Eを貫通する
固定用ボルト15Aと、固定用ボルト15Aの両端に螺
合される第1、第2の固定用ナット15B、15Cとで
着脱可能に接合されている。したがって、固定用ボルト
15A、第1、第2の固定用ナット15B、15Cで固
定手段15が構成されている。
【0024】つまり、ナット18を取り外せば、基礎1
3に埋設されたアンカーボルト14に対して連結部材1
2および建物11を着脱でき、第2の固定用ナット15
Cを取り外せば、連結部材12に対して、建物11を着
脱できる。
【0025】このように構成された本実施形態では、以
下のような手順で建物11の高さ調整を行う。まず、図
2に示すように、基礎13に埋設されているアンカーボ
ルト14と連結部材12とを接合しているナット18を
はずし、図示しないジャッキで連結部材12および建物
11をアンカーボルト14よりも上方にずらす。そし
て、建物11と連結部材12とを接合している第2の固
定用ナット15Cを取り外し、図3に示すように、連結
部材12のボルト挿通孔12Aに連結用ボルト17Aを
挿通し、この連結用ボルト17Aと固定用ボルト15A
とを連結用ナット17Bで接合する。次に、基礎13に
埋設されているアンカーボルト14に対して連結部材1
2の高さ位置を調整し、図4に示すように、アンカーボ
ルト14と連結用ボルト17Aとを接合用ナット16B
で接合する。そして、図5に示すように、連結部材12
と基礎13との間にコンクリート13Aを打設する。こ
のようにして、建物11の高さを調整する。
【0026】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。アンカーボルト14で建物11と基
礎13とを連結していた従来に比べて、連結部材12を
介して建物11と基礎13とを連結しているとともに、
連結部材12と基礎13とはナット18により着脱可能
に接合されているので、ナット18をはずすことによっ
て、建物11と基礎13とを容易に分離することができ
る。したがって、建物11の高さ調整を容易に行うこと
ができる。さらに、建物11と基礎13とを容易に分離
できるので、基礎13を切削する必要がなくなり、建物
11の高さ調整作業をより一層容易に行うことができ
る。また、基礎13を切削する必要がないので、基礎1
3の強度も保持できる。
【0027】また、連結部材12が基礎13の上面に設
けられているので、基礎13の施工後に連結部材12を
設置することもでき、施工作業性を向上することができ
る。さらに、連結部材12が建物11の外側に露出され
るので、基礎13部分において、通常の基礎13とは異
なる独特の外観を形成することができる。また、その露
出される部分に通気口21を設けることができ、基礎1
3と建物11で囲まれた部分、いわゆる床下の換気を容
易に行うことができる。
【0028】また、連結部材12と基礎13との間にコ
ンクリート13Aを打設することによって、基礎13の
強度を所定の強度に保持することができるとともに、基
礎13と連結部材12との隙間を確実に隙間なくコンク
リート13Aで充填することができ、高さ調整を行った
部分と高さ調整を行わない部分との外観を同一にするこ
とができる。
【0029】さらに、連結用ボルト17Aと固定用ボル
ト15Aとを連結用ナット17Bで接合した後、連結用
ボルト17Aとアンカーボルト14とを接合用ナット1
6Bで接合しているので、建物11から基礎13までを
互いに連結されたボルト15A、17A、14で連結す
ることができ、建物11の荷重を連結部材12だけでな
く、ボルト15A、17A、14を通しても基礎13に
伝えることができるので、建物11と基礎13との連結
強度をさらに高くすることができる。
【0030】図6は、本発明の第2実施形態を適用した
建物11の基礎接合構造を示す断面図である。なお、前
記第1実施形態と同一もしくは相当構成部品には符号を
付し、説明を省略もしくは簡略する。本実施形態は、図
6に示すように、連結部材12の形状および位置と、こ
の連結部材12にアンカーボルト14が溶接等で接合さ
れていることとが前記実施形態と異なる。
【0031】詳しくは、図7にも示すように、連結部材
12は、建物11の床板11Aの下側に面した一面が開
口された中空箱状に形成されるとともに、基礎13の内
部に埋設されている。また、連結部材12と固定用ボル
ト15Aとは、連結部材12のボルト挿通孔12Bに固
定用ボルト15Aを挿通するとともに、この固定用ボル
ト15Aに第2の固定用ナット15Cを螺合して着脱可
能に接合されている。さらに、アンカーボルト14は連
結部材12の下面に溶接等で固設されている。そして、
連結部材12は、基礎13内にその長手方向に沿って、
所定間隔ごとに埋設されている。
【0032】このように構成された本実施形態では、以
下のような手順で建物11の高さ調整を行う。まず、第
2の固定用ナット15Cをはずし、図8に示すように、
図示しないジャッキで建物11に接合している固定用ボ
ルト15Aの下端を連結部材12よりも上方にずらす。
そして、図9に示すように、連結部材12に対して建物
11の高さ位置を調整しつつ、連結部材12のボルト挿
通孔12Bに挿通された接合用ボルト16Aと固定用ボ
ルト15Aとを接合用ナット16Bで接合する。次に、
図10、11に示すように、建物11と連結部材12と
の間にコンクリート13Aを打設する。このようにし
て、建物11の高さを調整する。
【0033】このように、本実施形態によれば、連結部
材12と建物11とは固定手段15によって着脱可能に
接合されているので、第2の固定用ナット15Cをはず
すことによって、連結部材12と建物11とを容易に分
離することができる。また、建物11をジャッキ等で上
方にずらすことによって、アンカーボルト14に接合さ
れた連結部材12に対して建物11の高さ位置を調整す
ることができるので、連結部材12が基礎13の内部に
埋設されていても容易に建物11の高さ位置を調整する
ことができる。さらに、基礎13を切削する必要がない
ので、基礎13の強度も保持できる。
【0034】また、連結部材12と建物11との間にコ
ンクリート13Aを打設することによって、基礎13の
強度を所定の強度に保持することができるとともに、建
物11と連結部材12との隙間を確実に隙間なくコンク
リート13Aで充填することができ、高さ調整を行った
部分と高さ調整を行わない部分との外観を同一にするこ
とができる。
【0035】連結部材12が基礎13の内部に埋設され
ていることによって、一般の基礎13と同じような外観
を形成することができる。また、基礎13内にその長手
方向に沿って所定間隔ごとに連結部材12が埋設されて
いるので、基礎13に沿って連続して連結部材12を設
ける場合に比べて連結部材12を使用する量を少なくす
ることができ、コストを安価にできる。
【0036】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、アンカーボルト14と
連結部材12とを分離したが、連結部材12と固定手段
15とを分離して第2実施形態のように、連結部材12
と建物11とを分離してもよい。
【0037】また、前記第1実施形態では、連結部材1
2に通気口21が設けられていたが、設けなくてもよ
い。
【0038】さらに、前記第1実施形態では、ナット1
8を取り外して建物11の高さ調整を行っていたが、例
えば、図12に示すように、ナット18を取り外さずに
建物11の高さ調整を行ってもよい。すなわち、アンカ
ーボルト14と連結部材12とを接合しているナット1
8を弛め、ジャッキ等で連結部材12をアンカーボルト
14の上端を越えない範囲つまりナット18に当接する
位置まで上方にずらし、この連結部材12と基礎13と
の間にコンクリート13Aを打設してもよい。
【0039】このように、アンカーボルト14と連結部
材12とを接合しているナット18を取り外さずに弛
め、ジャッキ等を用いて、その弛めたナット18の位置
まで連結部材12を持ち上げて連結部材12の高さ位置
を調整すれば、アンカーボルト14と連結部材12とを
分離せずに高さ調整作業を行うことができ、特に建物1
1の傾きが小さくて高さ調整量が小さい場合の建物11
の高さ調整作業を容易にできる。
【0040】また、前記第1実施形態では、固定用ボル
ト15Aとアンカーボルト14とは、連結用ボルト17
A、連結用ナット17B、接合用ナット16Bを用いて
連結していたが、例えば、図13に示すように、固定用
ボルト15Aとアンカーボルト14とを連結しなくても
よい。すなわち、アンカーボルト14と連結部材12と
を接合しているナット18を取り外し、連結部材12を
アンカーボルト14よりも上方にずらして、この連結部
材12に接合用ボルト16Aを挿通し、この接合用ボル
ト16Aとアンカーボルト14とを接合用ナット16B
で接合した後、連結部材12と基礎13との間にコンク
リート13Aを打設してもよい。
【0041】この場合には、第2の固定用ナット15C
を固定用ボルト15Aからはずさなくてよいので、その
分、建物11の高さ位置を調整する作業を迅速に行うこ
とができ、作業性を向上することができる。
【0042】また、本発明の建物11の高さ調整方法と
しては、前記実施形態の手順に限らず、任意である。
【0043】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の建物の基
礎接合構造および建物の高さ調整方法によれば、連結部
材を介して建物と基礎とを連結しているので、建物と基
礎とを容易に分離することができて、建物の高さ調整作
業を容易にでき、基礎を切削する必要がなくなり、基礎
の強度を所定の強度に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における建物の基礎接合
構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態における建物の高さ調整
方法を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態における建物の高さ調整
方法を示す断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態における建物の高さ調整
方法を示す断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態における建物の高さ調整
方法を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態における建物の基礎接合
構造を示す断面図である。
【図7】図6におけるVII-VII線に沿った断面図であ
る。
【図8】本発明の第2実施形態における建物の高さ調整
方法を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態における建物の高さ調整
方法を示す断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態における建物の高さ調
整方法を示す断面図である。
【図11】図10におけるXI-XI線に沿った断面図であ
る。
【図12】本発明の変形例における建物の基礎接合構造
を示す断面図である。
【図13】本発明の他の変形例における建物の基礎接合
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
11 建物 12 連結部材 13 基礎 13A コンクリート 14 アンカーボルト 15 固定手段 15A 固定手段である固定用ボルト 15B 固定手段である第1の固定用ナット 15C 固定手段である第2の固定用ナット 16A 接合用ボルト 16B 接合用ナット 17A 連結用ボルト 17B 連結用ナット 18 ナット 21 通気口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎に埋設されたアンカーボルトに連結
    部材が接合され、この連結部材に建物を前記基礎に固定
    する固定手段が接合されるとともに、前記アンカーボル
    トと連結部材との接合部および前記連結部材と固定手段
    との接合部のうちの少なくとも一方の接合部が着脱可能
    に形成されていることを特徴とする建物の基礎接合構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の建物の基礎接合構造に
    おいて、前記連結部材は、前記基礎の上面に設けられて
    いることを特徴とする建物の基礎接合構造。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の建物の基礎接合構造に
    おいて、前記連結部材には、通気口が設けられているこ
    とを特徴とする建物の基礎接合構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の建物の基礎接合構造に
    おいて、前記連結部材は、前記基礎の内部に埋設される
    とともに、前記連結部材と固定手段とが着脱可能に接合
    されていることを特徴とする建物の基礎接合構造。
  5. 【請求項5】 基礎に埋設されたアンカーボルトに連結
    部材が接合され、この連結部材に接合された固定手段で
    前記基礎に固定された建物の高さ調整方法であって、前
    記基礎に埋設されたアンカーボルトに対して、前記アン
    カーボルトに接合された連結部材の高さ位置を調整し、
    前記連結部材と基礎との間にコンクリートを打設するこ
    とを特徴とする建物の高さ調整方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の建物の高さ調整方法に
    おいて、前記アンカーボルトと連結部材とはアンカーボ
    ルトにナットを螺合して接合されており、このナットを
    弛め、前記連結部材をアンカーボルトの上端を越えない
    範囲で上方にずらし、この連結部材と基礎との間にコン
    クリートを打設することを特徴とする建物の高さ調整方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の建物の高さ調整方法に
    おいて、前記アンカーボルトと連結部材とはアンカーボ
    ルトにナットを螺合して接合されており、このナットを
    はずし、前記連結部材をアンカーボルトよりも上方にず
    らして、この連結部材に接合用ボルトを挿通し、この接
    合用ボルトと前記アンカーボルトとを接合用ナットで接
    合した後、連結部材と基礎との間にコンクリートを打設
    することを特徴とする建物の高さ調整方法。
  8. 【請求項8】 請求項5に記載の建物の高さ調整方法に
    おいて、前記アンカーボルトと連結部材とはアンカーボ
    ルトにナットを螺合して接合され、建物と前記連結部材
    とは固定手段である固定用ボルトおよび第1、第2の固
    定用ナットで接合されており、前記アンカーボルトと連
    結部材とを接合しているナットをはずし、前記連結部材
    をアンカーボルトよりも上方にずらした後、建物と連結
    部材とを接合している第2の固定用ナットをはずして、
    この連結部材に連結用ボルトを挿通し、この連結用ボル
    トと固定用ボルトとを連結用ナットで接合し、この連結
    用ボルトと前記アンカーボルトとを接合用ナットで接合
    した後、連結部材と基礎との間にコンクリートを打設す
    ることを特徴とする建物の高さ調整方法。
  9. 【請求項9】 基礎に埋設されたアンカーボルトに連結
    部材が接合され、この連結部材に接合された固定手段で
    前記基礎に固定された建物の高さ調整方法であって、ア
    ンカーボルトに接合された連結部材に対して、建物の高
    さ位置を調整し、前記連結部材と建物との間にコンクリ
    ートを打設することを特徴とする建物の高さ調整方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の建物の高さ調整方法
    において、前記建物と連結部材とは固定手段である固定
    用ボルトおよび第1、第2の固定用ナットで接合されて
    おり、第2の固定用ナットをはずし、前記建物に接合さ
    れている固定用ボルトの下端を連結部材よりも上方にず
    らして、この連結部材に接合用ボルトを挿通し、この接
    合用ボルトと固定用ボルトとを接合用ナットで接合した
    後、建物と連結部材との間にコンクリートを打設するこ
    とを特徴とする建物の高さ調整方法。
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JP2019105100A (ja) * 2017-12-13 2019-06-27 積水ハウス株式会社 建築物の基礎構造およびその施工方法

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