JP3270429B2 - 凭れ式組立擁壁 - Google Patents
凭れ式組立擁壁Info
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- JP3270429B2 JP3270429B2 JP21640599A JP21640599A JP3270429B2 JP 3270429 B2 JP3270429 B2 JP 3270429B2 JP 21640599 A JP21640599 A JP 21640599A JP 21640599 A JP21640599 A JP 21640599A JP 3270429 B2 JP3270429 B2 JP 3270429B2
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Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】 本発明は、壁面版と底面版
を裏側に配置した組立金具によって所要角度に組み立て
た凭れ式組立擁壁に関するものである。
を裏側に配置した組立金具によって所要角度に組み立て
た凭れ式組立擁壁に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】 従来の組立式擁壁の構造としては、実
公平２−７９７０号公報に開示されたように、下部に底
梁を有する壁面版と、該壁面版を支持する底面版と、前
記壁面版の背面と底面版の上面との間を連結する控梁と
を備え、前記壁面版の底梁と底面版と控梁とをそれぞれ
ボルト・ナットなどの結合部材で結合したものが知られ
ている。
公平２−７９７０号公報に開示されたように、下部に底
梁を有する壁面版と、該壁面版を支持する底面版と、前
記壁面版の背面と底面版の上面との間を連結する控梁と
を備え、前記壁面版の底梁と底面版と控梁とをそれぞれ
ボルト・ナットなどの結合部材で結合したものが知られ
ている。
【０００３】前記構造の組立擁壁は、壁面版と底面版と
が一体に結合成形された擁壁ブロックを用いるのと較べ
て、格段にストック・運搬効率及び施工性が良く、また
大幅な軽量化とコストダウンを実現したが、控梁の各末
端部が壁面版や底面版に突き当てられて固着されている
ので、局部的に力が集中して連結点のコンクリート組織
に大きな負荷がかかり、コンクリ−ト組織に亀裂や破断
等を引き起こす危険性があり、安全面に不安がある。
が一体に結合成形された擁壁ブロックを用いるのと較べ
て、格段にストック・運搬効率及び施工性が良く、また
大幅な軽量化とコストダウンを実現したが、控梁の各末
端部が壁面版や底面版に突き当てられて固着されている
ので、局部的に力が集中して連結点のコンクリート組織
に大きな負荷がかかり、コンクリ−ト組織に亀裂や破断
等を引き起こす危険性があり、安全面に不安がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】 したがって本発明の
目的は、組立式擁壁の長所である高いストック・運搬効
率、施工性の良さ、軽量性及び低コストに加えて、従来
の組立擁壁に見られたような負荷の局部集中を防ぎ、コ
ンクリート組織の亀裂や破損の危険性が無い凭れ式組立
擁壁を提供することである。
目的は、組立式擁壁の長所である高いストック・運搬効
率、施工性の良さ、軽量性及び低コストに加えて、従来
の組立擁壁に見られたような負荷の局部集中を防ぎ、コ
ンクリート組織の亀裂や破損の危険性が無い凭れ式組立
擁壁を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明の特徴とするところ
は、コンクリート製の壁面版１と底面版２を裏側に配置
したサポ−ト金具Ｓによって所要角度に組立てる凭れ式
擁壁において、前記サポ−ト金具Ｓを、壁面版１の高さ
方向に延びる左右一対の縦材３，４と底面版２の奥行き
方向に延びる左右一対の横材６，７と、左右一対の縦材
間に連結される繋ぎ材５と、縦材３と横材６の間に連結
される斜材８と、縦材４と横材７の間に連結される斜材
９とで構成し、縦材３，４を壁面版１の上面に密着させ
て固着し、横材６，７を底面版２の上面に密着させて固
着し、擁壁の傾斜角度に対応して斜材８，９の長さ寸法
を設定し、該斜材８，９の上端部を縦材３，４の上端部
に固着し、斜材８，９の下端部を横材６，７の後端部に
固着することである。
照符号を用いて説明すると、本発明の特徴とするところ
は、コンクリート製の壁面版１と底面版２を裏側に配置
したサポ−ト金具Ｓによって所要角度に組立てる凭れ式
擁壁において、前記サポ−ト金具Ｓを、壁面版１の高さ
方向に延びる左右一対の縦材３，４と底面版２の奥行き
方向に延びる左右一対の横材６，７と、左右一対の縦材
間に連結される繋ぎ材５と、縦材３と横材６の間に連結
される斜材８と、縦材４と横材７の間に連結される斜材
９とで構成し、縦材３，４を壁面版１の上面に密着させ
て固着し、横材６，７を底面版２の上面に密着させて固
着し、擁壁の傾斜角度に対応して斜材８，９の長さ寸法
を設定し、該斜材８，９の上端部を縦材３，４の上端部
に固着し、斜材８，９の下端部を横材６，７の後端部に
固着することである。
【０００６】このように構成された凭れ式組立擁壁で
は、サポート金具Ｓを介してなされる壁面版１と底面版
２の組立作業の全部または一部は、工場段階または施工
現場においてなされる。このサポート金具Ｓの縦材３，
４と横材６，７間の角度は、斜材８，９の長さを変更す
ることによって、図１から図３に示したように保全対象
の傾斜面に合わせて適宜調整されている。保全傾斜面２
０を開削して形成した基礎面１９には、所要個数の組立
擁壁が左右方向に並べて据え付けられ、背面側に所要の
型枠工事が施工されて裏込めコンクリート２１が、サポ
ート金具Ｓを埋め込むように打設される。裏込めコンク
リート２１の背後には土砂２２が埋め戻される。この凭
れ式組立擁壁を使用した擁壁構造においては、サポート
金具Ｓの斜材８，９は縦材３，４と横材６，７を介して
壁面版１と底面版２に連結されており、壁面版１、底面
版２に曲げモーメントがかかると、縦材３，４と横材
６，７の長さ方向に沿って荷重が分散して支承される。
は、サポート金具Ｓを介してなされる壁面版１と底面版
２の組立作業の全部または一部は、工場段階または施工
現場においてなされる。このサポート金具Ｓの縦材３，
４と横材６，７間の角度は、斜材８，９の長さを変更す
ることによって、図１から図３に示したように保全対象
の傾斜面に合わせて適宜調整されている。保全傾斜面２
０を開削して形成した基礎面１９には、所要個数の組立
擁壁が左右方向に並べて据え付けられ、背面側に所要の
型枠工事が施工されて裏込めコンクリート２１が、サポ
ート金具Ｓを埋め込むように打設される。裏込めコンク
リート２１の背後には土砂２２が埋め戻される。この凭
れ式組立擁壁を使用した擁壁構造においては、サポート
金具Ｓの斜材８，９は縦材３，４と横材６，７を介して
壁面版１と底面版２に連結されており、壁面版１、底面
版２に曲げモーメントがかかると、縦材３，４と横材
６，７の長さ方向に沿って荷重が分散して支承される。
【０００７】
【発明の実施の形態】 図示の実施例では、壁面版１と
底面版２はいずれも鉄筋と普通コンクリートからなるコ
ンクリート構造体である。アングル鋼材よりなる左右一
対の縦材３，４は、壁面版１に高さ方向を長手として相
互間に距離を置いて平行に配置され、壁面版１に埋設固
定したナット型インサート１２にねじ込まれるボルト１
０によって、壁面版１の背面に密着して締付け固着され
ている。アングル鋼材よりなる繋ぎ材５は、左右一対の
縦材３，４間に掛け渡され、ボルト接合または溶接によ
って各末端部が縦材３，４に固着されている。アングル
鋼材よりなる左右一対の横材６，７は、底面版２に奥行
き方向を長手として相互間に距離を置いて平行に配置さ
れ、底面版２に開けた埋設固定したナット型インサート
１５にねじ込まれるボルト１３によって、底面版２の上
面に密着して締付け固着されている。アングル鋼材より
なる斜材８，９は、縦材３と横材６間に斜めに掛け渡し
て壁面版１の傾斜を所要角度とするものであり、斜材
８，９の上下末端部は、縦材３，４と横材６，７に対し
てボルト接合または溶接によって固着される。
底面版２はいずれも鉄筋と普通コンクリートからなるコ
ンクリート構造体である。アングル鋼材よりなる左右一
対の縦材３，４は、壁面版１に高さ方向を長手として相
互間に距離を置いて平行に配置され、壁面版１に埋設固
定したナット型インサート１２にねじ込まれるボルト１
０によって、壁面版１の背面に密着して締付け固着され
ている。アングル鋼材よりなる繋ぎ材５は、左右一対の
縦材３，４間に掛け渡され、ボルト接合または溶接によ
って各末端部が縦材３，４に固着されている。アングル
鋼材よりなる左右一対の横材６，７は、底面版２に奥行
き方向を長手として相互間に距離を置いて平行に配置さ
れ、底面版２に開けた埋設固定したナット型インサート
１５にねじ込まれるボルト１３によって、底面版２の上
面に密着して締付け固着されている。アングル鋼材より
なる斜材８，９は、縦材３と横材６間に斜めに掛け渡し
て壁面版１の傾斜を所要角度とするものであり、斜材
８，９の上下末端部は、縦材３，４と横材６，７に対し
てボルト接合または溶接によって固着される。
【０００８】図１は壁面版１が急傾斜の場合を示し、図
２は壁面版１が９０度に直立した場合を示し、図３は壁
面版１が図１よりも緩傾斜な場合を示しているが、壁面
版１の高さ寸法、底面版２の奥行き寸法、壁面版１と底
面版２の横幅寸法、壁面版１と底面版２の角度は図示の
ものに限定されず、保全対象の傾斜面の状況に応じて適
宜変更される。
２は壁面版１が９０度に直立した場合を示し、図３は壁
面版１が図１よりも緩傾斜な場合を示しているが、壁面
版１の高さ寸法、底面版２の奥行き寸法、壁面版１と底
面版２の横幅寸法、壁面版１と底面版２の角度は図示の
ものに限定されず、保全対象の傾斜面の状況に応じて適
宜変更される。
【０００９】
【発明の効果】 以上のように本発明の凭れ式擁壁は、
壁面版１と底面版２に分割して構成され、必要時にサポ
ート金具Ｓを介して組立てる方式にしたため、製造、ス
トック、運搬が部品毎で良く効率が上がる。また、施工
現場で壁面版１と底面版２に対してサポート金具Ｓが簡
単に組立てられ、擁壁の傾斜角度に対応して長さ寸法が
設定された斜材８，９の上端部を縦材３，４の上端部に
固着し、斜材８，９の下端部を横材６，７の後端部に固
着するようにしたので、任 意の傾斜角度の大サイズの擁
壁を築造することも容易であり施工性が高い。これに加
えて、前記サポ−ト金具Ｓを、壁面版１の高さ方向に延
びる左右一対の縦材３，４と底面版２の奥行き方向に延
びる左右一対の横材６，７と、左右一対の縦材間に連結
される繋ぎ材５と、縦材３，４と横材６，７の間に連結
される斜材８，９とで構成し、縦材３，４を壁面版１の
上面に密着させて固着し、横材６，７を底面版２の上面
に密着させて固着し、斜材８，９の上端部を縦材３，４
の上端部に固着し、斜材８，９の下端部を横材６，７の
後端部に固着したので、荷重は斜材８，９を通して縦材
３，４と横材６，７の長さ方向に沿って分散して壁面版
１と底面版２に支承されることになり、荷重の局部的集
中によるコンクリート組織の亀裂や破損がなく、安全性
の高い擁壁構造を的確に築造することができる。
壁面版１と底面版２に分割して構成され、必要時にサポ
ート金具Ｓを介して組立てる方式にしたため、製造、ス
トック、運搬が部品毎で良く効率が上がる。また、施工
現場で壁面版１と底面版２に対してサポート金具Ｓが簡
単に組立てられ、擁壁の傾斜角度に対応して長さ寸法が
設定された斜材８，９の上端部を縦材３，４の上端部に
固着し、斜材８，９の下端部を横材６，７の後端部に固
着するようにしたので、任 意の傾斜角度の大サイズの擁
壁を築造することも容易であり施工性が高い。これに加
えて、前記サポ−ト金具Ｓを、壁面版１の高さ方向に延
びる左右一対の縦材３，４と底面版２の奥行き方向に延
びる左右一対の横材６，７と、左右一対の縦材間に連結
される繋ぎ材５と、縦材３，４と横材６，７の間に連結
される斜材８，９とで構成し、縦材３，４を壁面版１の
上面に密着させて固着し、横材６，７を底面版２の上面
に密着させて固着し、斜材８，９の上端部を縦材３，４
の上端部に固着し、斜材８，９の下端部を横材６，７の
後端部に固着したので、荷重は斜材８，９を通して縦材
３，４と横材６，７の長さ方向に沿って分散して壁面版
１と底面版２に支承されることになり、荷重の局部的集
中によるコンクリート組織の亀裂や破損がなく、安全性
の高い擁壁構造を的確に築造することができる。
【図１】 本発明の一実施例に係る凭れ式組立擁壁の斜
視図である。
視図である。
【図２】 本発明の他の実施例に係る凭れ式組立擁壁の
斜視図である。
斜視図である。
【図３】 本発明の別の実施例に係る凭れ式組立擁壁の
斜視図である。
斜視図である。
【図４】 本発明の凭れ式組立擁壁の施工例を示す縦断
側面図である。
側面図である。
【図５】 図１の組立擁壁の背面図である。
【図６】 図１の組立擁壁に使用した底面版の平面図で
ある。
ある。
１ 壁面版 ２ 底面版 ３ 縦材 ４ 縦材 ５ 繋ぎ材 ６ 横材 ７ 横材 ８ 斜材 ９ 斜材 １０ ボルト １１ 座金 １２ ナット型インサート １３ ボルト １４ 座金 １５ ナット型インサート １６ 水抜き孔 １７ 吊上げ補助金具 １８ 吊り上げ補助金具 １９ 基礎面 ２０ 傾斜面 ２１ 裏込めコンクリート ２２ 埋め戻し土砂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E02D 29/02 305
Claims (1)
- 【請求項１】 コンクリート製の壁面版と底面版を裏側
に配置したサポ−ト金具によって所要角度に組み立てる
凭れ式組立擁壁において、前記サポ−ト金具を、壁面版
の高さ方向に延びる左右一対の縦材と、底面版の奥行き
方向に延びる左右一対の横材と、左右一対の縦材間に連
結される繋ぎ材と、縦材と横材間に連結される斜材とで
構成し、縦材を壁面版の背面に密着させて固着し、横材
を底面版の上面に密着させて固着し、擁壁の傾斜角度に
対応して斜材の長さ寸法を設定し、該斜材の上端部を縦
材の上端部に固着し、斜材の下端部を横材の後端部に固
着したことを特徴とする凭れ式組立擁壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21640599A JP3270429B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 凭れ式組立擁壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21640599A JP3270429B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 凭れ式組立擁壁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001040683A JP2001040683A (ja) | 2001-02-13 |
| JP3270429B2 true JP3270429B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=16688059
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21640599A Expired - Fee Related JP3270429B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 凭れ式組立擁壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3270429B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN107059899B (zh) * | 2017-06-26 | 2023-04-25 | 佛山科学技术学院 | 一种高边坡支护结构 |
| JP7197841B2 (ja) * | 2017-12-26 | 2022-12-28 | 有徳コンクリート株式会社 | プレキャスト製基礎ブロック |
| JP7444397B2 (ja) * | 2019-10-15 | 2024-03-06 | 株式会社神戸製鋼所 | 擁壁ブロック、擁壁部材及び擁壁ブロックの施工方法 |
| CN112942414B (zh) * | 2021-02-09 | 2022-04-26 | 福建省交通规划设计院有限公司 | 一种预制uhpc叠合式挡墙系统 |
-
1999
- 1999-07-30 JP JP21640599A patent/JP3270429B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001040683A (ja) | 2001-02-13 |
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