JPH10273845A - 無杼織機の捩り耳組織形成装置 - Google Patents
無杼織機の捩り耳組織形成装置Info
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- JPH10273845A JPH10273845A JP8122197A JP8122197A JPH10273845A JP H10273845 A JPH10273845 A JP H10273845A JP 8122197 A JP8122197 A JP 8122197A JP 8122197 A JP8122197 A JP 8122197A JP H10273845 A JPH10273845 A JP H10273845A
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- gear
- sleeve
- ratchet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無杼織機の捩り耳組織形成装置のラチェット
機構によって捩り耳糸を繰り出す際、耳糸ガイド及びラ
チェット爪がフリーであるため、動作中に捩り耳糸が少
しでも緩むと、バタ付き易くなってラチェット爪が外
れ、耳糸締め付け不良が生じる。 【解決手段】 自公転する遊星ギアと、保持板22a を連
結一体化したものを遊星ギアに連結したボビンホルダー
22と、ラチェット歯車5bを設け、ボビンシャフトを各保
持板22a 間に軸支したボビン5 と、保持板22a 間に軸支
したガイドシャフト28に被嵌され、第1係止片29が突設
された第1スリーブ23と、第1スリーブ23に突設され、
ボビン5 側に弾性付勢された第1耳糸ガイド24と、ガイ
ドシャフト28に被嵌され、第1係止片29にボビン5 側か
ら当接する第2係止片32が突設された第2スリーブ25
と、第2スリーブ25に突設され、ボビン5 側に弾性付勢
されてラチェット歯車5bに係合したラチェット爪26と、
第2耳糸ガイド27とを具備する。
機構によって捩り耳糸を繰り出す際、耳糸ガイド及びラ
チェット爪がフリーであるため、動作中に捩り耳糸が少
しでも緩むと、バタ付き易くなってラチェット爪が外
れ、耳糸締め付け不良が生じる。 【解決手段】 自公転する遊星ギアと、保持板22a を連
結一体化したものを遊星ギアに連結したボビンホルダー
22と、ラチェット歯車5bを設け、ボビンシャフトを各保
持板22a 間に軸支したボビン5 と、保持板22a 間に軸支
したガイドシャフト28に被嵌され、第1係止片29が突設
された第1スリーブ23と、第1スリーブ23に突設され、
ボビン5 側に弾性付勢された第1耳糸ガイド24と、ガイ
ドシャフト28に被嵌され、第1係止片29にボビン5 側か
ら当接する第2係止片32が突設された第2スリーブ25
と、第2スリーブ25に突設され、ボビン5 側に弾性付勢
されてラチェット歯車5bに係合したラチェット爪26と、
第2耳糸ガイド27とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、捩り耳糸が巻き付
けられるボビンの遊星運動(自公転運動)により緯糸の
切断端部の耳組を自動的に行う無杼織機の捩り耳組織形
成装置に関し、詳しくは捩り耳糸を繰り出すボビンのラ
チェット機構の改良に関するものである。
けられるボビンの遊星運動(自公転運動)により緯糸の
切断端部の耳組を自動的に行う無杼織機の捩り耳組織形
成装置に関し、詳しくは捩り耳糸を繰り出すボビンのラ
チェット機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無杼織機は製織の高速化、省力化に多大
の貢献をなし、特殊な織物以外は殆どの分野で使用され
て来ているが、その機構上の理由から緯入れ運動が往復
運動ではないため、織物の耳部が中央部に比べて弛み易
い。そのため、緯糸の切断端部に対して耳組を締め糸と
して形成する必要があり、その耳組織形成装置の一例と
して織機の両側或いは片側に設置される捩り耳組織形成
装置を図2〜図5を参照して次に示す。まず図2(a)
(b)及び図3(a)(b)において、(1)は捩り耳
組織形成装置、(2)はディスクギア、(3)は遊星ギ
ア、(4)はボビンホルダー、(5)はボビン、(6)
はボビンシャフトである。
の貢献をなし、特殊な織物以外は殆どの分野で使用され
て来ているが、その機構上の理由から緯入れ運動が往復
運動ではないため、織物の耳部が中央部に比べて弛み易
い。そのため、緯糸の切断端部に対して耳組を締め糸と
して形成する必要があり、その耳組織形成装置の一例と
して織機の両側或いは片側に設置される捩り耳組織形成
装置を図2〜図5を参照して次に示す。まず図2(a)
(b)及び図3(a)(b)において、(1)は捩り耳
組織形成装置、(2)はディスクギア、(3)は遊星ギ
ア、(4)はボビンホルダー、(5)はボビン、(6)
はボビンシャフトである。
【0003】上記ディスクギア(2)は、図2(a)
(b)及び図3(a)(b)に示すように、ギアホルダ
ー(7)に回転自在に保持され、外周面に形成したギア
部(2a)に駆動ギア(8)が噛み合い、同軸に固定配置
した太陽ギア(9)を中心に回転(公転)する。遊星ギ
ア(3)は2個のギアをディスクギア(2)の直径上の
二つの略対称位置に太陽ギア(9)に噛み合いつつ回転
自在に保持したもので、ディスクギア(2)の回転によ
り公転しつつ自転する(遊星運動)。尚、(10)(10)
は遊星運動動作のバランスを保持するために設けられた
一対のアイドルギアである。
(b)及び図3(a)(b)に示すように、ギアホルダ
ー(7)に回転自在に保持され、外周面に形成したギア
部(2a)に駆動ギア(8)が噛み合い、同軸に固定配置
した太陽ギア(9)を中心に回転(公転)する。遊星ギ
ア(3)は2個のギアをディスクギア(2)の直径上の
二つの略対称位置に太陽ギア(9)に噛み合いつつ回転
自在に保持したもので、ディスクギア(2)の回転によ
り公転しつつ自転する(遊星運動)。尚、(10)(10)
は遊星運動動作のバランスを保持するために設けられた
一対のアイドルギアである。
【0004】ボビンホルダー(4)は、図4及び図5に
示すように、対向する一対の保持板(4a)(4a)を側板
(4b)で連結して断面コ字状に一体成形したもので、2
個の遊星ギア(3)に対応して2個用意される。そし
て、略L字状耳糸ガイド板(11)とボビンシャフト軸押
さえ板(12)とを軸(13)に挿通固定してボビンホルダ
ー(4)に保持し、耳糸ガイド(14)を固定した支持板
(15)、及びラチェット爪(16)と耳糸ガイド(17)が
一体形成されたスリーブ(18)を軸(19)に回転自在に
被嵌してボビンホルダー(4)に保持する。又、側板
(4b)を回転軸(3a)に垂直に連結して遊星ギア(3)
に固定し、ボビンホルダー(4)を遊星ギア(3)と一
体に自公転させる。尚、(20)は支持板(15)に連結さ
れて耳糸ガイド(14)(17)をボビン(5)側に付勢す
るスプリングで、又、支持板(15)と耳糸ガイド(17)
とにそれぞれ係止片(15a )と(17a )とが一体形成さ
れる。
示すように、対向する一対の保持板(4a)(4a)を側板
(4b)で連結して断面コ字状に一体成形したもので、2
個の遊星ギア(3)に対応して2個用意される。そし
て、略L字状耳糸ガイド板(11)とボビンシャフト軸押
さえ板(12)とを軸(13)に挿通固定してボビンホルダ
ー(4)に保持し、耳糸ガイド(14)を固定した支持板
(15)、及びラチェット爪(16)と耳糸ガイド(17)が
一体形成されたスリーブ(18)を軸(19)に回転自在に
被嵌してボビンホルダー(4)に保持する。又、側板
(4b)を回転軸(3a)に垂直に連結して遊星ギア(3)
に固定し、ボビンホルダー(4)を遊星ギア(3)と一
体に自公転させる。尚、(20)は支持板(15)に連結さ
れて耳糸ガイド(14)(17)をボビン(5)側に付勢す
るスプリングで、又、支持板(15)と耳糸ガイド(17)
とにそれぞれ係止片(15a )と(17a )とが一体形成さ
れる。
【0005】ボビン(5)は、周面にラチェット歯車
(5b)を設けた円板体に同一形状の円板体を対向させて
筒状芯棒で連結したもので、捩り耳糸(図示せず)が巻
き付けられ、且つ、芯棒の中空孔(5a)に金属(ステン
レス等)又はプラスチック製ボビンブッシュ(21)を嵌
着し、更にボビンホルダー(4)に対応して2個用意さ
れる。そして、ラチェット歯車(5b)にラチェット爪
(16)を係合させたラチェット機構により、ボビンホル
ダー(4)の遊星運動時に上記捩り糸に張力を付与しつ
つボビン(5)を回転させ、ボビン(5)から捩り耳糸
を順次、繰り出す。
(5b)を設けた円板体に同一形状の円板体を対向させて
筒状芯棒で連結したもので、捩り耳糸(図示せず)が巻
き付けられ、且つ、芯棒の中空孔(5a)に金属(ステン
レス等)又はプラスチック製ボビンブッシュ(21)を嵌
着し、更にボビンホルダー(4)に対応して2個用意さ
れる。そして、ラチェット歯車(5b)にラチェット爪
(16)を係合させたラチェット機構により、ボビンホル
ダー(4)の遊星運動時に上記捩り糸に張力を付与しつ
つボビン(5)を回転させ、ボビン(5)から捩り耳糸
を順次、繰り出す。
【0006】ボビンシャフト(6)はボビンブッシュ
(21)に挿通されてボビン(5)の中心軸孔(5a)に挿
通され、且つ、ボビンホルダー(4)の保持板(4a)
(4a)間に遊星ギア(3)の回転軸(3a)方向に垂直に
軸支されてボビンホルダー(4)内にボビン(5)を回
転自在に保持する。
(21)に挿通されてボビン(5)の中心軸孔(5a)に挿
通され、且つ、ボビンホルダー(4)の保持板(4a)
(4a)間に遊星ギア(3)の回転軸(3a)方向に垂直に
軸支されてボビンホルダー(4)内にボビン(5)を回
転自在に保持する。
【0007】上記捩り耳組織形成装置(1)を、緯入れ
運動している無杼織機台の片側或いは両側に設置し、駆
動ギア(8)をモータ(図示せず)により700〜80
0rpmで高速回転させてディスクギア(2)を太陽ギ
ア(9)を中心に従動回転させる。そうすると、ディス
クギア(2)に保持された遊星ギア(3)が太陽ギア
(9)の周りを公転しつつ太陽ギア(9)に噛み合って
自転し、高速で自公転の遊星運動をする。
運動している無杼織機台の片側或いは両側に設置し、駆
動ギア(8)をモータ(図示せず)により700〜80
0rpmで高速回転させてディスクギア(2)を太陽ギ
ア(9)を中心に従動回転させる。そうすると、ディス
クギア(2)に保持された遊星ギア(3)が太陽ギア
(9)の周りを公転しつつ太陽ギア(9)に噛み合って
自転し、高速で自公転の遊星運動をする。
【0008】同時に、遊星ギア(3)に同軸に連結した
ボビンホルダー(4)も一体に遊星運動し、ボビン
(5)に巻き付けられている捩り耳糸が上記ラチェット
機構により順次、繰り出されつつ捩られる。例えば図3
(c)に示すように、ディスクギア(2)が1回転する
毎に2本の捩り耳糸(Ta)は互いに2度交叉することに
よってバインダコードを作り、緯糸(Tb)を1本ずつ、
又は2本ずつ締め付けることが出来、緯入れされた緯糸
端の耳組を行う。
ボビンホルダー(4)も一体に遊星運動し、ボビン
(5)に巻き付けられている捩り耳糸が上記ラチェット
機構により順次、繰り出されつつ捩られる。例えば図3
(c)に示すように、ディスクギア(2)が1回転する
毎に2本の捩り耳糸(Ta)は互いに2度交叉することに
よってバインダコードを作り、緯糸(Tb)を1本ずつ、
又は2本ずつ締め付けることが出来、緯入れされた緯糸
端の耳組を行う。
【0009】上記ラチェット機構によって捩り耳糸を繰
り出す際、ボビン(5)に巻き付けた捩り耳糸を耳糸ガ
イド(14)(17)及び耳糸ガイド板(11)のガイド穴
(11a)に挿通して緯糸端部まで繰り出す。そこで、捩
り耳糸が引っ張られると、耳糸ガイド(17)が反ボビン
(5)側に蹴り上げられる。同時にラチェット爪(16)
も同じ方向に動いてラチェット歯車(5b)から外れる
と、ボビン(5)が回転して捩り耳糸が送り出される。
そこで、緯糸端を締め付けると、糸の張力で耳糸ガイド
(17)が下へ押さえられ、再びラチェット爪(16)がラ
チェット歯車(5b)に係合してボビン(5)から糸の繰
り出しが停止する。そうすると、糸が再び引っ張られて
耳糸ガイド(17)が蹴り上げられ、糸が送り出される。
上記動作を繰り返して捩り耳糸が順次、繰り出される。
り出す際、ボビン(5)に巻き付けた捩り耳糸を耳糸ガ
イド(14)(17)及び耳糸ガイド板(11)のガイド穴
(11a)に挿通して緯糸端部まで繰り出す。そこで、捩
り耳糸が引っ張られると、耳糸ガイド(17)が反ボビン
(5)側に蹴り上げられる。同時にラチェット爪(16)
も同じ方向に動いてラチェット歯車(5b)から外れる
と、ボビン(5)が回転して捩り耳糸が送り出される。
そこで、緯糸端を締め付けると、糸の張力で耳糸ガイド
(17)が下へ押さえられ、再びラチェット爪(16)がラ
チェット歯車(5b)に係合してボビン(5)から糸の繰
り出しが停止する。そうすると、糸が再び引っ張られて
耳糸ガイド(17)が蹴り上げられ、糸が送り出される。
上記動作を繰り返して捩り耳糸が順次、繰り出される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、無杼織機の捩り耳組織形成装置において、ラチェッ
ト機構によって捩り耳糸を繰り出す際、耳糸ガイド(1
7)及びラチェット爪(16)がフリーであるため、動作
中に捩り耳糸が少しでも緩むと、バタ付き易くなってラ
チェット爪(16)がラチェット歯車(5b)から外れ、糸
の張力が変わって耳糸組の締め付け不良が生じる点であ
る。
は、無杼織機の捩り耳組織形成装置において、ラチェッ
ト機構によって捩り耳糸を繰り出す際、耳糸ガイド(1
7)及びラチェット爪(16)がフリーであるため、動作
中に捩り耳糸が少しでも緩むと、バタ付き易くなってラ
チェット爪(16)がラチェット歯車(5b)から外れ、糸
の張力が変わって耳糸組の締め付け不良が生じる点であ
る。
【0011】本発明の目的は、糸の張力でラチェット爪
の係合状態が左右されない無杼織機の捩り耳組織形成装
置を提供することである。
の係合状態が左右されない無杼織機の捩り耳組織形成装
置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、太陽ギアを中
心に回転するディスクギアに上記太陽ギアに噛み合いつ
つ回転自在に保持され、ディスクギアの回転により公転
しつつ自転する2個の遊星ギアと、対向する一対の保持
板を連結一体化したものを上記各遊星ギアにそれぞれ連
結し、遊星ギアと一体に自公転する2個のボビンホルダ
ーと、周面にラチェット歯車を設けた円板体に同一形状
の円板体を対向させて筒状芯棒で連結し、上記芯棒の中
空孔に挿通したボビンシャフトを上記各ボビンホルダー
の保持板間に軸支して回転自在に保持された2個の捩り
耳糸巻き付け用ボビンと、上記ボビンホルダーの保持板
間に軸支したガイドシャフトに回転自在に被嵌され、且
つ、第1係止片が突設された第1スリーブと、上記第1
スリーブに突設され、且つ、第1スプリングによってボ
ビン側に弾性付勢された第1耳糸ガイドと、上記ガイド
シャフトに回転自在に被嵌され、且つ、上記第1係止片
にボビン側から当接する第2係止片が突設された第2ス
リーブと、上記第2スリーブに突設され、且つ、第2ス
プリングによりボビン側に弾性付勢されてラチェット歯
車に係合し、捩り耳糸が引っ張られて上記第1耳糸ガイ
ドが反ボビン側に移動して上記第1係止片が第2係止片
に当接した時、第2係止片と共に回転して上記ラチェッ
ト歯車から外れるラチェット爪と、上記保持板に一体に
連結した第2耳糸ガイドとを具備し、上記ボビンから第
1、第2耳糸ガイドを介して繰り出した捩り耳糸を緯入
れ運動に関連する2個のボビンの自公転運動によってひ
ねりながら緯糸を織り込んで耳組する際、第1耳糸ガイ
ドが反ボビン側に移動してラチェット爪が外れて捩り糸
を繰り出すと共に、捩り耳糸が大きく引っ張られない場
合、第2スプリングの弾性により常時ラチェット爪をラ
チェット歯車に係合させておくことを特徴とする。
心に回転するディスクギアに上記太陽ギアに噛み合いつ
つ回転自在に保持され、ディスクギアの回転により公転
しつつ自転する2個の遊星ギアと、対向する一対の保持
板を連結一体化したものを上記各遊星ギアにそれぞれ連
結し、遊星ギアと一体に自公転する2個のボビンホルダ
ーと、周面にラチェット歯車を設けた円板体に同一形状
の円板体を対向させて筒状芯棒で連結し、上記芯棒の中
空孔に挿通したボビンシャフトを上記各ボビンホルダー
の保持板間に軸支して回転自在に保持された2個の捩り
耳糸巻き付け用ボビンと、上記ボビンホルダーの保持板
間に軸支したガイドシャフトに回転自在に被嵌され、且
つ、第1係止片が突設された第1スリーブと、上記第1
スリーブに突設され、且つ、第1スプリングによってボ
ビン側に弾性付勢された第1耳糸ガイドと、上記ガイド
シャフトに回転自在に被嵌され、且つ、上記第1係止片
にボビン側から当接する第2係止片が突設された第2ス
リーブと、上記第2スリーブに突設され、且つ、第2ス
プリングによりボビン側に弾性付勢されてラチェット歯
車に係合し、捩り耳糸が引っ張られて上記第1耳糸ガイ
ドが反ボビン側に移動して上記第1係止片が第2係止片
に当接した時、第2係止片と共に回転して上記ラチェッ
ト歯車から外れるラチェット爪と、上記保持板に一体に
連結した第2耳糸ガイドとを具備し、上記ボビンから第
1、第2耳糸ガイドを介して繰り出した捩り耳糸を緯入
れ運動に関連する2個のボビンの自公転運動によってひ
ねりながら緯糸を織り込んで耳組する際、第1耳糸ガイ
ドが反ボビン側に移動してラチェット爪が外れて捩り糸
を繰り出すと共に、捩り耳糸が大きく引っ張られない場
合、第2スプリングの弾性により常時ラチェット爪をラ
チェット歯車に係合させておくことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る無杼織機の捩り耳組
織形成装置の実施の形態を図1を参照して以下に説明す
る。まず図1は要部であるボビンホルダー(22)とその
内部の斜視図を示し、図において(5)はボビン、(2
3)は第1スリーブ、(24)は第1耳糸ガイド、(25)
は第2スリーブ、(26)はラチェット爪、(27)は第2
耳糸ガイドである。上記ボビンホルダー(22)は、対向
する一対の保持板(22a )を側板(22b )でコ字状に成
形して連結一体化して遊星ギア(3)(図3を参照)に
連結したもので、2個の遊星ギア(3)に対応して2個
設けられ、遊星ギア(3)と一体に自公転する。
織形成装置の実施の形態を図1を参照して以下に説明す
る。まず図1は要部であるボビンホルダー(22)とその
内部の斜視図を示し、図において(5)はボビン、(2
3)は第1スリーブ、(24)は第1耳糸ガイド、(25)
は第2スリーブ、(26)はラチェット爪、(27)は第2
耳糸ガイドである。上記ボビンホルダー(22)は、対向
する一対の保持板(22a )を側板(22b )でコ字状に成
形して連結一体化して遊星ギア(3)(図3を参照)に
連結したもので、2個の遊星ギア(3)に対応して2個
設けられ、遊星ギア(3)と一体に自公転する。
【0014】ボビン(5)は、従来同様、周面にラチェ
ット歯車(5b)を設けた円板体に同一形状の円板体を対
向させて筒状芯棒で連結したもので、ボビンホルダー
(22)に対応して2個設けられ、捩り耳糸が巻き付けら
れる。又、上記芯棒の中空孔(5a)に挿通したボビンシ
ャフト(6)(図3及び図4を参照)を各ボビンホルダ
ー(22)の保持板(22a )間に軸支して回転自在に保持
される。
ット歯車(5b)を設けた円板体に同一形状の円板体を対
向させて筒状芯棒で連結したもので、ボビンホルダー
(22)に対応して2個設けられ、捩り耳糸が巻き付けら
れる。又、上記芯棒の中空孔(5a)に挿通したボビンシ
ャフト(6)(図3及び図4を参照)を各ボビンホルダ
ー(22)の保持板(22a )間に軸支して回転自在に保持
される。
【0015】第1スリーブ(23)は、ボビンホルダー
(22)の保持板(22a )間に軸支したガイドシャフト
(28)に回転自在に被嵌され、且つ、第1係止片(29)
が突設される。第1耳糸ガイド(24)は第1スリーブ
(23)に支持板(30)を介して突設され、且つ、第1ス
プリング(31)によってボビン(5)側に弾性付勢され
る。
(22)の保持板(22a )間に軸支したガイドシャフト
(28)に回転自在に被嵌され、且つ、第1係止片(29)
が突設される。第1耳糸ガイド(24)は第1スリーブ
(23)に支持板(30)を介して突設され、且つ、第1ス
プリング(31)によってボビン(5)側に弾性付勢され
る。
【0016】第2スリーブ(25)はガイドシャフト(2
8)に回転自在に被嵌され、且つ、第1係止片(29)に
ボビン(5)側から当接する第2係止片(32)が突設さ
れる。
8)に回転自在に被嵌され、且つ、第1係止片(29)に
ボビン(5)側から当接する第2係止片(32)が突設さ
れる。
【0017】ラチェット爪(26)は第2スリーブ(25)
に突設され、且つ、第2スプリング(33)によりボビン
(5)側に弾性付勢されて一定圧力でラチェット歯車
(5b)に押されて係合する。そして、ボビン(5)に巻
き付けた捩り耳糸が引っ張られて第1耳糸ガイド(24)
が反ボビン側に移動して第1係止片(29)が第2係止片
(32)に当接した時、第2係止片(32)と共に回転して
ラチェット歯車(5b)から外れる。
に突設され、且つ、第2スプリング(33)によりボビン
(5)側に弾性付勢されて一定圧力でラチェット歯車
(5b)に押されて係合する。そして、ボビン(5)に巻
き付けた捩り耳糸が引っ張られて第1耳糸ガイド(24)
が反ボビン側に移動して第1係止片(29)が第2係止片
(32)に当接した時、第2係止片(32)と共に回転して
ラチェット歯車(5b)から外れる。
【0018】第2耳糸ガイド(27)は保持板(22a )に
一体に連結される。尚、(12)はボビンシャフト軸押さ
え板である。
一体に連結される。尚、(12)はボビンシャフト軸押さ
え板である。
【0019】上記構成に基づき本発明の動作を次に説明
する。まずボビン(5)から第1、第2耳糸ガイド(2
4)(27)を介して繰り出した捩り耳糸を2個のボビン
(5)の自公転運動によってひねりながら緯糸を織り込
んで耳組するにあたり、上記ラチェット機構によって捩
り耳糸を繰り出す際、ボビン(5)に巻き付けた捩り耳
糸を第1、第2耳糸ガイド(24)(27)に挿通して緯糸
端部まで繰り出す。そこで、捩り耳糸が引っ張られる
と、第1耳糸ガイド(24)が第1スプリング(31)の弾
性に抗して反ボビン側に蹴り上げられる。この時、ラチ
ェット爪(26)は第2スプリング(33)の弾性により一
定圧力で付勢されてラチェット歯車(5b)に係合してお
り、ボビン(5)は停止している。
する。まずボビン(5)から第1、第2耳糸ガイド(2
4)(27)を介して繰り出した捩り耳糸を2個のボビン
(5)の自公転運動によってひねりながら緯糸を織り込
んで耳組するにあたり、上記ラチェット機構によって捩
り耳糸を繰り出す際、ボビン(5)に巻き付けた捩り耳
糸を第1、第2耳糸ガイド(24)(27)に挿通して緯糸
端部まで繰り出す。そこで、捩り耳糸が引っ張られる
と、第1耳糸ガイド(24)が第1スプリング(31)の弾
性に抗して反ボビン側に蹴り上げられる。この時、ラチ
ェット爪(26)は第2スプリング(33)の弾性により一
定圧力で付勢されてラチェット歯車(5b)に係合してお
り、ボビン(5)は停止している。
【0020】そして、第1耳糸ガイド(24)と共に第1
係止片(29)も同じ方向(反ボビン側)に回動して第2
係止片(32)に当接すると、ラチェット爪(26)も同じ
方向に動いてラチェット歯車(5b)から外れ、ボビン
(5)が回転して捩り耳糸が送り出される。そこで、緯
糸端を締め付けると、糸の張力で第1耳糸ガイド(24)
が下へ押さえられ、再びラチェット爪(26)が第2スプ
リング(33)の弾性により付勢されてラチェット歯車
(5b)に係合し、ボビン(5)から捩り耳糸の繰り出し
が停止する。そうすると、糸が再び引っ張られて第1耳
糸ガイド(24)が蹴り上げられ、糸が送り出される。上
記動作を繰り返して捩り耳糸が順次、繰り出される。
係止片(29)も同じ方向(反ボビン側)に回動して第2
係止片(32)に当接すると、ラチェット爪(26)も同じ
方向に動いてラチェット歯車(5b)から外れ、ボビン
(5)が回転して捩り耳糸が送り出される。そこで、緯
糸端を締め付けると、糸の張力で第1耳糸ガイド(24)
が下へ押さえられ、再びラチェット爪(26)が第2スプ
リング(33)の弾性により付勢されてラチェット歯車
(5b)に係合し、ボビン(5)から捩り耳糸の繰り出し
が停止する。そうすると、糸が再び引っ張られて第1耳
糸ガイド(24)が蹴り上げられ、糸が送り出される。上
記動作を繰り返して捩り耳糸が順次、繰り出される。
【0021】この時、第1耳糸ガイド(24)が反ボビン
側に移動してラチェット爪(26)が外れて捩り耳糸を繰
り出す際、捩り耳糸が大きく引っ張られず、第1係止片
(29)が第2係止片(32)に当接しない場合、或は当接
するまでの間、ラチェット爪(26)は第2スプリング
(33)の弾性付勢により常時ラチェット歯車(5b)に一
定圧で係合させておくことが出来る。そのため、動作中
に捩り耳糸が多少緩んで第1耳糸ガイド(24)がバタ付
いてもラチェット爪(16)がラチェット歯車(5b)から
外れて糸の張力が変わることはなく、耳糸組の締め付け
不良が生じない。
側に移動してラチェット爪(26)が外れて捩り耳糸を繰
り出す際、捩り耳糸が大きく引っ張られず、第1係止片
(29)が第2係止片(32)に当接しない場合、或は当接
するまでの間、ラチェット爪(26)は第2スプリング
(33)の弾性付勢により常時ラチェット歯車(5b)に一
定圧で係合させておくことが出来る。そのため、動作中
に捩り耳糸が多少緩んで第1耳糸ガイド(24)がバタ付
いてもラチェット爪(16)がラチェット歯車(5b)から
外れて糸の張力が変わることはなく、耳糸組の締め付け
不良が生じない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、捩り耳糸が巻き付けら
れたボビンの遊星運動により緯糸切断端部の耳組を自動
的に行う無杼織機の捩り耳組織形成装置において、ラチ
ェット爪を耳糸ガイドとは独立に一定の圧力で捩り耳糸
巻き付け用ボビンのラチェット歯車に係合させるように
したから、動作中に耳糸ガイドが多少バタ付いても、ラ
チェット爪がラチェット歯車から外れることはなく、耳
糸組の締め付け不良の発生を防止出来る。
れたボビンの遊星運動により緯糸切断端部の耳組を自動
的に行う無杼織機の捩り耳組織形成装置において、ラチ
ェット爪を耳糸ガイドとは独立に一定の圧力で捩り耳糸
巻き付け用ボビンのラチェット歯車に係合させるように
したから、動作中に耳糸ガイドが多少バタ付いても、ラ
チェット爪がラチェット歯車から外れることはなく、耳
糸組の締め付け不良の発生を防止出来る。
【図1】本発明に係る無杼織機の捩り耳組織形成装置の
実施の形態を示すボビンホルダーとその内部の斜視図。
実施の形態を示すボビンホルダーとその内部の斜視図。
【図2】(a)は従来の無杼織機の捩り耳組織形成装置
の一例を示す側面図。(b)は図2(a)の無杼織機の
捩り耳組織形成装置のA方向から見た正面図。
の一例を示す側面図。(b)は図2(a)の無杼織機の
捩り耳組織形成装置のA方向から見た正面図。
【図3】(a)は従来の無杼織機の捩り耳組織形成装置
の一例を示す斜視図。(b)は図3(a)の捩り耳組織
形成装置のディスクギア及び遊星ギアを示す斜視図。
(c)は無杼織機で織り込まれた緯糸端の捩り耳組を示
す平面図。
の一例を示す斜視図。(b)は図3(a)の捩り耳組織
形成装置のディスクギア及び遊星ギアを示す斜視図。
(c)は無杼織機で織り込まれた緯糸端の捩り耳組を示
す平面図。
【図4】従来の無杼織機の捩り耳組織形成装置のボビン
ホルダー及びボビンを示す分解斜視図。
ホルダー及びボビンを示す分解斜視図。
【図5】従来のボビンホルダー及びその内部の一例を示
す斜視図。
す斜視図。
5 ボビン 22 ボビンホルダー 23 第1スリーブ 24 第1耳糸ガイド 25 第2スリーブ 26 ラチェット爪 27 第2耳糸ガイド 28 ガイドシャフト 29 第1係止片 31 第1スプリング 32 第2係止片 33 第2スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 太陽ギアを中心に回転するディスクギア
に上記太陽ギアに噛み合いつつ回転自在に保持され、デ
ィスクギアの回転により公転しつつ自転する2個の遊星
ギアと、対向する一対の保持板を連結一体化したものを
上記各遊星ギアにそれぞれ連結し、遊星ギアと一体に自
公転する2個のボビンホルダーと、周面にラチェット歯
車を設けた円板体に同一形状の円板体を対向させて筒状
芯棒で連結し、上記芯棒の中空孔に挿通したボビンシャ
フトを上記各ボビンホルダーの保持板間に軸支して回転
自在に保持された2個の捩り耳糸巻き付け用ボビンと、
上記ボビンホルダーの保持板間に軸支したガイドシャフ
トに回転自在に被嵌され、且つ、第1係止片が突設され
た第1スリーブと、上記第1スリーブに突設され、且
つ、第1スプリングによってボビン側に弾性付勢された
第1耳糸ガイドと、上記ガイドシャフトに回転自在に被
嵌され、且つ、上記第1係止片にボビン側から当接する
第2係止片が突設された第2スリーブと、上記第2スリ
ーブに突設され、且つ、第2スプリングによりボビン側
に弾性付勢されてラチェット歯車に係合し、捩り耳糸が
引っ張られて上記第1耳糸ガイドが反ボビン側に移動し
て上記第1係止片が第2係止片に当接した時、第2係止
片と共に回転して上記ラチェット歯車から外れるラチェ
ット爪と、上記保持板に一体に連結した第2耳糸ガイド
とを具備し、上記ボビンから第1、第2耳糸ガイドを介
して繰り出した捩り耳糸を緯入れ運動に関連する2個の
ボビンの自公転運動によってひねりながら緯糸を織り込
んで耳組する際、第1耳糸ガイドが反ボビン側に移動し
てラチェット爪が外れて捩り糸を繰り出すと共に、捩り
耳糸が大きく引っ張られない場合、第2スプリングの弾
性により常時ラチェット爪をラチェット歯車に係合させ
ておくことを特徴とする無杼織機の捩り耳組織形成装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8122197A JPH10273845A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 無杼織機の捩り耳組織形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8122197A JPH10273845A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 無杼織機の捩り耳組織形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10273845A true JPH10273845A (ja) | 1998-10-13 |
Family
ID=13740436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8122197A Pending JPH10273845A (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | 無杼織機の捩り耳組織形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10273845A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108313826A (zh) * | 2018-02-28 | 2018-07-24 | 浙江理工大学 | 一种积极式可调张力送纱装置及其工作方法 |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP8122197A patent/JPH10273845A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108313826A (zh) * | 2018-02-28 | 2018-07-24 | 浙江理工大学 | 一种积极式可调张力送纱装置及其工作方法 |
CN108313826B (zh) * | 2018-02-28 | 2024-02-20 | 浙江理工大学 | 一种积极式可调张力送纱装置及其工作方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990330 |