JP3355727B2 - 織機の耳形成装置における耳糸供給装置 - Google Patents

織機の耳形成装置における耳糸供給装置

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JP3355727B2 JP26077893A JP26077893A JP3355727B2 JP 3355727 B2 JP3355727 B2 JP 3355727B2 JP 26077893 A JP26077893 A JP 26077893A JP 26077893 A JP26077893 A JP 26077893A JP 3355727 B2 JP3355727 B2 JP 3355727B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織機に装備され、製織さ
れる織布に対してその幅方向両端に耳部を形成する耳形
成装置(もじり耳装置)に係り、詳しくは耳部を形成す
る耳糸(もじり糸)を張力調整しながら供給する織機の
耳形成装置における耳糸供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、エアジェット織機等では、製織
された織布にその幅方向両端部に耳糸(もじり糸)を織
り込むことにより耳部を形成し、織布両端部にて糸緩み
が起こらないようにしている。この耳部は織機機台に配
備された耳形成装置(もじり耳装置)により形成され、
耳形成装置は遊星歯車機構により自転しつつ公転する一
対の耳糸供給装置を備えている。この種の耳糸供給装置
として、例えば特開昭56−144235号公報には図
6に示すような装置が開示されている。
【0003】図6に示すように、ボビンホルダ41には
一側部に爪車42aが一体形成されたボビン42が軸4
3を介して回転可能に装着されている。ボビン42の前
方(同図の手前方向)上方位置には、軸44が軸43と
平行にボビンホルダ41に支持されている。軸44には
ブッシュ45が遊嵌されており、ブッシュ45には爪車
42aと噛合可能な止爪(図示せず)と受動腕46とが
固定されている。ブッシュ45は止爪が爪車42aと噛
合する側、すなわち受動腕46が後方に移動する側に図
示しない付勢部材により付勢されている。又、軸44に
は張力感受腕47がバネ48により後方側に付勢された
状態で揺動可能に設けられ、張力感受腕47が前方側に
回動した状態において張力感受腕47は受動腕46と当
接してそれを押圧し、止爪の爪車42aへの噛合が解除
されるようになっている。又、ボビンホルダ41の側部
から突設されたアーム49には導出部49aが形成され
ている。前記受動腕46は張力感受腕47とアーム49
との間に位置している。そして、ボビン42から引き出
された耳糸yは、ブッシュ45、受動腕46の上端に設
けられたガイド46a、張力感受腕47に設けられた導
糸部47aを経由して導出部49aへ導かれ、導出部4
9aから織布側へと導出される。
【0004】耳糸yの導出時において、耳糸yの張力が
小さいときには止爪が爪車42aと噛合してボビン42
の回転が阻止される。そして、耳糸yが織布側へ引き込
まれるに連れて張力感受腕47が耳糸yに引っ張られて
前方へ移動し、耳糸yの張力がある限度を越えると張力
感受腕47が受動腕46と当接してそれを押圧し、止爪
の爪車42aへの噛合が解除される。止爪の噛合が解除
されると、そのときの耳糸yの張力によりボビン42が
耳糸yを供給する方向に回転し、耳糸yの供給によりそ
の張力が緩和されると再び止爪が爪車42aと噛合して
ボビン42の回転が阻止される。こうして、以上の動作
が繰り返されることにより耳糸yは常に適切な張力に保
持された状態で導出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ボビン42
から導出される耳糸yは張力がかかった状態でブッシュ
45、ガイド46a、導糸部47a、導出部49aと摺
動するため、これら各部における摩耗が問題となる。通
常、ガイド46a、導糸部47a及び導出部49aは、
耳糸yとの摺動摩擦が著しくしかも部品サイズが小さい
ので耐摩耗性の良好なセラミック等により形成されてい
る。一方、ブッシュ45は耳糸yがその軸方向に亘って
摺動し、その摺動域が広く摺動摩擦も分散されるので金
属にて形成されている。しかし、織機の高速化に伴う耳
糸yの導出速度の上昇に伴い、耳糸yとの摺動摩擦によ
るブッシュ45の摩耗が問題となってきている。この対
策として、ブッシュ45をセラミック等の耐摩耗材にて
形成する方法が考えられるが、部品サイズが大きくコス
ト的に問題があるので容易に実施できないのが現状であ
る。
【0006】一方、実開昭52−128774号公報に
は、図7に示すようにボビンホルダ41の両側部に2本
の軸50,51を互いに間隙をもって対向するように片
持ち状態に支持し、その間隙となる軸50の端部にガイ
ド52を固定した耳糸供給装置が開示されている。又、
各軸50,51にはブッシュ53,54が遊嵌され、ブ
ッシュ53,54にはそれぞれ感受杆55,附与腕56
が固定されている。この装置によれば、耳糸yはガイド
52により案内されるので金属製のブッシュ53,54
と摺動することが防止される。しかし、両軸50,51
は片持ちに支持されているので、ボビンホルダ41の補
強機能を果たしえない。又、一端が自由端となった両軸
50,51が駆動時における機械的振動と共振し、耳糸
yの張力が不安定となる虞れもある。そのため、織機の
高速運転に伴い耳糸供給装置が高速で自転しつつ公転さ
れた場合、その耳糸供給装置がそのときに発生する応力
や機械的振動に充分に対応しきれないという問題があ
る。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は張力調整手段を揺動可能に支持
する軸体に耳糸が接触しないうえ、軸体にボビンホルダ
の補強機能をもたせることが可能な織機の耳形成装置に
おける耳糸供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、回転体の軸対称位置に設けられて遊星運
動する一対のボビンホルダと、該ボビンホルダに回転可
能に装着されるとともに側部に爪車を有するボビンと、
前記ボビンホルダに両端にて支持される軸体と、該軸体
の軸心を中心に揺動可能に支承されるとともに前記爪車
と係合可能な止爪を有するとともに耳糸の張力に応じて
揺動して耳糸の張力の減少時に当該止爪を前記爪車に係
止して前記ボビンの回転を拘束し、耳糸の張力の増大時
に当該止爪の前記爪車への係止を解除して前記ボビンの
回転を許容する張力調整手段とを備えた耳糸供給装置に
おいて、前記ボビンから供給されて前記張力調整手段に
至る耳糸を前記軸体と接触不能に案内する耐摩耗性の耳
糸案内部材を設けた。
【0009】
【作用】本発明によれば、一対のボビンホルダは遊星運
動し、該ボビンホルダに装着されたボビンから繰り出さ
れる耳糸は耳糸案内部材に案内されて張力調整手段へ導
かれる。その結果、耳糸が軸体と接触しなくなり、織機
の高速化に伴い耳糸供給装置の遊星運動が高速化されて
耳糸の導出速度が増しても軸体の摩耗は回避される。
又、軸体はボビンホルダに対してその両端にて支持され
るのでボビンホルダが軸体により補強され、織機の高速
化にも対応可能な強度が得られる。一方、耳糸案内部材
は耐摩耗性を有しているので、張力がかかった耳糸が摺
動してもほとんど摩耗しない。
【0010】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に基づいて説明する。織機の機台フレーム(図示せ
ず)には図3に示すもじり耳装置(耳形成装置)1が配
設されている。同図に示すように、回転体としての回転
盤2はその外周に形成された歯部2aが駆動歯車3と噛
合する状態で、機台フレームに支持腕(図示せず)を介
して支持された固定軸4に回動可能に支持されている。
回転盤2上では太陽歯車5が固定軸4に嵌着され、太陽
歯車5を挟んだ対称位置には太陽歯車5と噛合する一対
の中継歯車6が回転盤2に対して回転可能な回転軸7に
嵌着された状態で配設されている。各中継歯車6と隣接
する位置には遊星歯車8が中継歯車6と噛合する状態で
回転盤2に対して回転可能な回転軸9に嵌着された状態
で配設され、各遊星歯車8は太陽歯車5を挟んで対称に
位置している。遊星歯車8と中継歯車6は同じ歯数であ
り、それぞれ太陽歯車5の歯数の2分の1に設定されて
いる。各遊星歯車8には耳糸供給装置10が固定され、
駆動歯車3の回転駆動に基づき回転盤2が同図のA矢印
方向に回転するに伴い耳糸供給装置10が同図のB矢印
方向に自転するようになっている。即ち、耳糸供給装置
10は回転盤2上において自転しつつ公転する遊星運動
をするようになっている。
【0011】図1に示すように、耳糸供給装置10はボ
ビンホルダ11とボビン12とから構成されている。ボ
ビンホルダ11を構成するフレーム13は略コ字状に形
成され、フレーム13にはその両側部間に軸体を構成す
る支持軸14及び支持軸15がそれぞれの両端部でナッ
ト16,17により固定された状態でボビン12の回転
軸と平行に支持されている。フレーム13の両側部には
軸受部18が設けられ、フレーム13の右側側部(図1
における)には軸受部18の軸孔18aと対応する状態
で板バネ19がナット16により固定されている。又、
フレーム13の左側側部には軸受部18と対応する位置
に取付部材20が配設され、取付部材20には軸21の
第1端部に形成された掛止部21aと係合可能な凹部2
0aが形成されている。ボビン12はその軸心と対応す
る位置に軸孔12aを有し、その軸孔12a及び軸孔1
8aに挿通された軸21を介してボビンホルダ11に対
して回転可能に装着されている。ボビン12の装着状態
において、軸21はその第2端部にて当接する板バネ1
9により図1における左方向へ付勢され、その付勢力に
より掛止部21aと凹部20aとの係合が外れないよう
になっている。軸21のフレーム13への固定は、掛止
部21aと凹部20aとを係合させる機構に依るので、
ボビンホルダ11へのボビン12の着脱が容易となって
いる。ボビン12にはその右側側部(図1における)に
爪車としてのラチェットホイール12bが一体形成され
ている。又、ボビン12のドラム部12cには耳糸yが
巻回されている。
【0012】フレーム13の左側側部にはバインディン
グアーム22がナット16,17により固定されてい
る。バインディングアーム22はフレーム13の側部付
近から屈曲して前方側へ延びるとともに途中で二叉に分
岐して第1アーム部22aと第2アーム部22bとを形
成している。各アーム部22a,22bには支持軸1
4,15のほぼ中央部と対応する位置にそれぞれ環状の
糸ガイド23及び上部に切り欠きを有する耳糸案内部材
としての糸ガイド24が設けられている。
【0013】支持軸14には軸体を構成するブッシュ2
5が回動可能に遊嵌されている。ブッシュ25には各糸
ガイド23,24と対応する位置にクラウドヤーンガイ
ド26が固着されるとともに、ラチェットホイール12
bと対応する位置に止爪27が固着されている。ブッシ
ュ25は図示しない付勢部材により図2の時計方向すな
わち止爪27がラチェットホイール12bと噛合可能な
方向に付勢されている。又、クラウドヤーンガイド26
には突部26aが形成されるとともに、その上端部に糸
ガイド28が固着されている。
【0014】又、支持軸14にはテンサアームサポータ
29が回動可能に配設され、テンサアームサポータ29
の側面には上方へ延びた先端部に回動可能な導糸部30
aを有するテンサアーム30が小ネジにより固定されて
いる。テンサアームサポータ29はコイルバネ31によ
り図2における時計方向に回転するように付勢されてい
る。コイルバネ31はその第1端部が緩衝部材32を介
してテンサアームサポータ29に固定されるとともに、
その第2端部が掛止金具33を介してフレーム13に設
けられた固定軸34に掛止される状態で張設されてい
る。テンサアームサポータ29には緩衝部材32が密接
可能な円弧面が形成されており、その円弧面に緩衝部材
32が沿うことによりコイルバネ31による付勢方向が
テンサアームサポータ29の揺動角に依らず常にほぼ一
定となるように設定されている。テンサアームサポータ
29は図2に鎖線で示す位置から所定量だけ反時計方向
に回動された状態において、クラウドヤーンガイド26
の突部26aと当接するようになっている。又、テンサ
アーム30は支持軸15と当接する状態にあるとき、図
示しない糸切れセンサにより検知されるようになってい
る。
【0015】ボビン12から繰り出される耳糸は糸ガイ
ド24及び糸ガイド28を順次に経て導糸部30aを経
由して糸ガイド23から導出されるようになっている。
ここで、第2アーム部22bに設けられた糸ガイド24
は図2に示すように、ブッシュ25の斜め前方に位置
し、糸ガイド24に案内されることにより耳糸yはブッ
シュ25と接触しないようになっている。尚、各糸ガイ
ド23,24,28及び導糸部30aは耐摩耗性のセラ
ミックにより形成されている。
【0016】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。もじり耳装置1に装備された各耳糸供給装置
10において、ホビン12からの耳糸yは、糸ガイド2
4,28を順次に通された後に導糸部30aを経由して
さらに糸ガイド23から織布の端部へ繋がるように予め
セットされる。もじり耳装置1が配備された織機が運転
開始されると、その運転に伴い駆動歯車3が駆動を開始
する。そして、駆動歯車3の回転に基づき回転盤2が図
3のA矢印方向に回転するとともに、その回転盤2上に
おいて耳糸供給装置10がB矢印方向に自転する。即
ち、耳糸供給装置10はB矢印方向に自転するとともに
太陽歯車5の周囲をA矢印方向に公転する。その結果、
各耳糸供給装置10から導出される2本の耳糸yは、織
布の製織タイミングに同期して交互に上下運動するとと
もに捻回され、織布の端部に耳部が形成される。
【0017】耳糸供給装置10の駆動中において、テン
サアーム30を支持するテンサアームサポータ29は、
耳糸yの張力増加に伴って導糸部30aが図2における
左方向へ引っ張られることによりコイルバネ31の付勢
力に抗して図2における反時計方向へ支持軸14を中心
に回動する。耳糸yの張力が比較的小さく、テンサアー
ム30を支持するテンサアームサポータ29が図2に鎖
線で示す位置から反時計方向へ所定量だけ回動するま
で、すなわちクラウドヤーンガイド26の突部26aに
当接しないうちは、止爪27がラチェットホイール12
bと完全に噛合する。その結果、ボビン12の回動が阻
止される。
【0018】そして、耳糸yの張力増加に伴いテンサア
ーム30を支持するテンサアームサポータ29が図2に
鎖線で示す位置から反時計方向へ所定量だけ回動する
と、テンサアームサポータ29がクラウドヤーンガイド
26の突部26aと当接する。その後、さらに耳糸yの
張力が増加すると、テンサアーム30を支持するテンサ
アームサポータ29がクラウドヤーンガイド26の突部
26aを押圧し、クラウドヤーンガイド26が図2の反
時計方向に回動される。その際、クラウドヤーンガイド
26の回動に伴いブッシュ25を介して連結固定された
止爪27が反時計方向へ一体回転する。そして、クラウ
ドヤーンガイド26がテンサアームサポータ29に押圧
されて所定量だけ回転すると、止爪27のラチェットホ
イール12bに対する噛合が解除される。その結果、ボ
ビン12は耳糸yの張力に任せて耳糸yを供給する方向
に回転し、耳糸yがボビン12から繰り出される。耳糸
yの繰り出しにより耳糸yの張力が低下すると、テンサ
アーム30を支持するテンサアームサポータ29はコイ
ルバネ31の付勢力により図2の時計方向へ回動し、テ
ンサアームサポータ29によるクラウドヤーンガイド2
6の押圧が解除される。その結果、止爪27がラチェッ
トホイール12bと再び噛合し、ボビン12の回転が阻
止される。こうして耳糸yの張力が所定張力以上になる
度にボビン12から少しずつ耳糸yが繰り出されること
により、耳糸yの張力は常に所定範囲内に保持される。
そして、耳糸供給装置10の駆動中に、耳糸yに糸切れ
が発生した場合には、耳糸yの張力から解放されたテン
サアーム30はコイルバネ31の付勢力により支持軸1
5に当接して糸切れセンサにより検知される。その結
果、耳糸yの糸切れが検出される。
【0019】ここで、耳糸yはバインディングアーム2
2の第2アーム部22bにブッシュ25の斜め前方に位
置するように設けられた糸ガイド24を経由してクラウ
ドヤーンガイド26の糸ガイド28へ至っている。その
ため、耳糸供給装置10の駆動中において、ボビン12
から繰り出される耳糸yはブッシュ25と接触すること
なくクラウドヤーンガイド26の糸ガイド28へ導出さ
れる。つまり、耳糸yとの摺動摩擦によるブッシュ25
の摩耗が回避される。従って、織機の高速化に伴い耳糸
yの導出速度が上昇しても、耳糸yとの摺動摩擦による
ブッシュ25の摩耗を考慮する必要がなくなるので、本
実施例における耳糸供給装置10は織機の高速化に対応
することができる。又、耳糸yと接触しないことからブ
ッシュ25をセラミック等の高価な耐摩耗材とする必要
がなく金属により形成することができ、糸ガイド24の
みをセラミック製とすれば良いので、耳糸供給装置10
を比較的安価に提供することができる。
【0020】又、ブッシュ25が配設された支持軸14
はフレーム13の両側部にて支持されてボビンホルダ1
1の補強機能を果たしているので、ボビンホルダ11の
強度が従来技術で述べた片持ち式の軸50,51による
ものに比較して著しく強くなる。そのため、ボビンホル
ダ11の強度面においても織機の高速化に対応すること
ができる。さらに、従来技術ではボビン42から繰り出
される耳糸yがブッシュ45と摺動しながらその軸方向
に移動するため、耳糸yの摺動部となるブッシュ45を
その軸方向に長く形成する必要があったが、本実施例で
は耳糸yと接触しないのでブッシュ25を軸方向に長く
形成する必要がなくなる。そのため、支持軸14の軸方
向におけるテンサアームサポータ29の配設スペースを
従来に比較して広く確保することが可能となる。その結
果、テンサアームサポータ29の基部を幅広く形成する
ことにより、テンサアームサポータ29の強度を確保し
たり、テンサアームサポータ29の支持軸14との摺動
部における摺動摩耗が小さくなってテンサアームサポー
タ29の耐用年数を延ばすことができる。
【0021】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに変更することができる。 (1)上記実施例では糸ガイド24の上部に切り欠きを
形成したが、糸ガイド24の形状は適宜に変更すること
ができる。例えば、図4に示すように糸ガイド24を環
状に形成してもよい。
【0022】(2)上記実施例ではバインディングアー
ム22を二叉に形成したが、二叉に形成せず図5に示す
ように第1バインディングアーム35と第2バインディ
ングアーム36のように2本のアームとしてフレーム1
3に配設してもよい。
【0023】(3)糸ガイド24の配置位置は耳糸yが
ブッシュ25と摺動不能な位置に適宜変更することがで
きる。 (4)ボビン12からの耳糸yがクラウドヤーンガイド
26の糸ガイド28へ至る途中で複数の耳糸案内部材と
しての糸ガイドを介することにより、耳糸yをブッシュ
25と摺動不能に案内する構成としてもよい。
【0024】(5)耳糸案内部材としての糸ガイドを支
持軸14に固定する構成としてもよい。例えば、耳糸案
内部材としての糸ガイドを支持軸14に対してその長手
ほぼ中央位置に支持腕を介して固定し、ブッシュ25が
回動できるようにブッシュ25に支持腕用案内孔を形成
した構成としてもよい。又、支持軸14の一部をブッシ
ュ25により覆わず、ブッシュ25により覆われていな
い部位に糸ガイドを固定する構成としてもよい。
【0025】(6)上記実施例では支持軸14に対して
回動可能に遊嵌されたブッシュ25にクラウドヤーンガ
イド26等の張力調整手段を固定したが、支持軸14を
フレーム13に対して回動可能に軸支し、張力調整手段
をその支持軸14に直接固定する構成としてもよい。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、張
力調整手段を揺動可能に支持する軸体に耳糸が接触しな
いうえ、軸体にボビンホルダの補強機能をもたせること
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例の耳糸供給装置の
正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】もじり耳装置の正面図である。
【図4】別例のバインディングアームの正面図である。
【図5】別例のバインディングアームの正面図である。
【図6】従来装置を示す正面図である。
【図7】従来装置を示す正面図である。
【符号の説明】
2…回転体としての回転盤、10…耳糸供給装置、11
…ボビンホルダ、12…ボビン、12b…爪車としての
ラチェットホイール、14…軸体を構成する支持軸、2
4…耳糸案内部材としての糸ガイド、25…軸体を構成
するブッシュ、27…止爪、26…張力調整手段を構成
するクラウドヤーンガイド、29…張力調整手段を構成
するテンサアームサポータ、30…張力調整手段を構成
するテンサアーム、y…耳糸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03C 7/00 D03C 7/08 D03D 47/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の軸対称位置に設けられて遊星運
    動する一対のボビンホルダと、該ボビンホルダに回転可
    能に装着されるとともに側部に爪車を有するボビンと、
    前記ボビンホルダに両端にて支持される軸体と、該軸体
    の軸心を中心に揺動可能に支承されるとともに前記爪車
    と係合可能な止爪を有するとともに耳糸の張力に応じて
    揺動して耳糸の張力の減少時に当該止爪を前記爪車に係
    止して前記ボビンの回転を拘束し、耳糸の張力の増大時
    に当該止爪の前記爪車への係止を解除して前記ボビンの
    回転を許容する張力調整手段とを備えた耳糸供給装置に
    おいて、 前記ボビンから供給されて前記張力調整手段に至る耳糸
    を前記軸体と接触不能に案内する耐摩耗性の耳糸案内部
    材を設けた織機の耳形成装置における耳糸供給装置。
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