JPH10273038A - 車両用連動ブレーキ装置 - Google Patents

車両用連動ブレーキ装置

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JPH10273038A
JPH10273038A JP8051397A JP8051397A JPH10273038A JP H10273038 A JPH10273038 A JP H10273038A JP 8051397 A JP8051397 A JP 8051397A JP 8051397 A JP8051397 A JP 8051397A JP H10273038 A JPH10273038 A JP H10273038A
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Naoki Kobayashi
小林  直樹
Toru Aonuma
亨 青沼
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  • Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1つのブレーキ操作子によって、2つの機械
式ブレーキを連動しながらも、ブレーキ操作子からの入
力荷重が低下することがないようにする。いずれか一方
のブレーキを他方に先がけて利かせたり、2つのブレー
キの制動力配分を変えることができるようにする。 【解決手段】 ケーブルアクチュエータ14を、液圧室
25に供給される液圧によって、ピストン24とシリン
ダボディ14aとを離反方向に作動するフローティング
型の液圧シリンダとする。液圧マスタシリンダ3からの
液圧配管9をケーブルアクチュエータ14の液圧室25
に連結する。車体側に2つの揺動レバーを12,13を
枢支し、揺動レバー12に、ピストン24の外端と連繋
手段15を連結し、揺動レバー13に、シリンダホディ
14aに形成したブラケット14eと連繋手段16を連
結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や自動二輪
車を始めとする各種走行車両に用いられるブレーキ装置
に係り、詳しくは、1つのブレーキ操作子の操作によっ
て液圧マスタシリンダで昇圧した作動液で、2つの機械
式ブレーキを連動して作動する車両用連動ブレーキ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等に用いる連動ブレーキ装置
として、例えば実開平2−57767号公報や特開昭5
6−67681号公報に示されるものがある。前者の技
術には、ブレーキ操作子の液圧マスタシリンダにつなが
れた液圧配管をシリンダ型のケーブルアクチュエータに
連結し、一対の機械式後輪ブレーキのそれぞれにつなが
れたワイヤケーブルをイコライザの両端に連結して、該
イコライザをケーブルアクチュエータのピストン外端に
連結した構成が示されており、ブレーキ操作子の操作に
よって液圧マスタシリンダに発生した液圧の作動力をケ
ーブルアクチュエータで機械的作動力に変換し、更にケ
ーブルアクチュエータのピストンでイコライザを回動す
ることにより、双方の後輪ブレーキを同時に作動するよ
うにしている。
【0003】また、後者の連動ブレーキ装置は、ケーブ
ルアクチュエータに動滑車を用いて、この動滑車に前輪
ブレーキのワイヤケーブルを巻き掛けると共に、動滑車
に後輪ブレーキのワイヤケーブルを連結しており、前輪
用のワイヤケーブルをブレーキ操作子にて牽引操作して
前輪ブレーキを作動すると同時に、前輪ブレーキのワイ
ヤケーブルにて動滑車をスライドすることにより、後輪
用のワイヤケーブルを牽引して後輪ブレーキを作動する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、いずれ
の連動ブレーキ装置も、ブレーキ操作子からの入力荷重
が2本のワイヤケーブルに分配されるため、前・後輪の
機械式ブレーキには半減した牽引力しか作用せず、前・
後輪ブレーキの制動力が低下してしまう。
【0005】このため、ケーブルアクチュエータには、
前輪ブレーキと後輪ブレーキのそれぞれを単独で作動す
るための2つの作動力を併せて入力しなければならず、
液圧マスタシリンダやケーブルアクチュエータが大型化
するなど、装置が大掛りで重量増となるばかりか、コス
ト高となってしまう欠点がある。
【0006】更に、前者の連動ブレーキ装置にあって
は、制動力の設定が前輪ブレーキと後輪ブレーキとで異
なる場合に、設定の大きな側のブレーキを作動するだけ
の作動力が、ケーブルアクチュエータからイコライザに
作用するまでの間はイコライザが作動しないため、初期
制動に若干の立ち遅れを生じることは避けられなかっ
た。
【0007】また、自動二輪車等のバーハンドル車両に
あっては、前輪ブレーキと後輪ブレーキの制動力配分を
使用目的等に応じて変えたい場合があるが、上記したい
ずれの連動ブレーキ装置も、このような設定を行なうこ
とはできなかった。
【0008】そこで本発明は、簡単な構造で、ブレーキ
操作子からの入力荷重が低下することなく、1つのブレ
ーキ操作によって2つの機械式ブレーキを連動させるこ
とができ、またいずれか一方のブレーキを他方に先がけ
て利かせたり、2つの機械式ブレーキに対する制動力配
分を自由に設定することのできる車両用連動ブレーキ装
置を安価に提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、液圧マスタシリンダにつながれた液圧配管
と、2つの機械式ブレーキのそれぞれにつながれたワイ
ヤケーブルやロッド等の連繋手段とをケーブルアクチュ
エータにて連結し、ブレーキ操作子の操作にて前記液圧
マスタシリンダで昇圧した作動液を前記ケーブルアクチ
ュエータにて牽引力に変換して、前記2つの機械式ブレ
ーキを連動する車両用連動ブレーキ装置において、前記
ケーブルアクチュエータを、前記液圧配管からシリンダ
ボディ内部の液圧室に供給される作動液によって、シリ
ンダボディとピストンとを相互に反対方向へ作動するフ
ローティング型の液圧シリンダとなし、前記連繋手段を
牽引する一対の揺動レバーを車体側に枢支して、いずれ
か一方の揺動レバーに前記ピストンを枢支すると共に、
前記連繋手段のいずれか一方を連結し、他方の揺動レバ
ーに前記シリンダボディを枢支すると共に、前記連繋手
段の他方を連結したことを特徴としている。
【0010】これにより、液圧マスタシリンダからの作
動液をケーブルアクチュエータの液圧室に供給すると、
ピストンとシリンダボディが互いに反対方向へ作動し、
ピストンの外端及びシリンダボディの反ピストン側の端
部に連結された双方の揺動レバーが回動する。この回動
により、各揺動レバーに連結されたそれぞれの連繋手段
が牽引され、機械式ブレーキが作動する。
【0011】また、各揺動レバーの枢支点からピストン
やシリンダボディの枢支点までの距離と、同じく各揺動
レバーの枢支点から、それぞれの連繋手段との連結点ま
での距離を変えることによってレバー比が変更され、2
つの機械式ブレーキの制動力配分を変更することができ
る。
【0012】各揺動レバーにばね等の付勢手段を設け
て、それぞれの揺動レバーを常時非作動方向へ付勢する
と共に、双方の付勢手段の付勢力を変えておくこともで
きる。この付勢手段は、ピストンやシリンダボディがそ
れぞれの連繋手段を牽引する際の抵抗力となり、ピスト
ンとシリンダボディの牽引抵抗力を、付勢手段によって
変えておくことによって、いずれか一方の機械式ブレー
キが他方の機械式ブレーキに先がけて作動する先行ブレ
ーキなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明を、自動二輪車に適用
した場合の形態例を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は、本発明の第1形態例を示し、自動二輪
車用の連動ブレーキ装置1は、操向用のハンドルバー2
の左端に取付けられる液圧マスタシリンダ3及びブレー
キ操作子4と、フロントフォーク5の下端に枢支される
前輪ブレーキ6と、スイングアーム7の後端に枢支され
る後輪ブレーキ8と、液圧マスタシリンダ3につながれ
る液圧配管9と、自動二輪車の車体10に固設される支
持部材11と、該支持部材11に枢支される2つの揺動
レバー12,13と、該揺動レバー12,13に連結さ
れ、液圧配管9につながれるケーブルアクチュエータ1
4と、前・後輪ブレーキ6,8に一端を、揺動レバー1
2,13に他端をつながれる第1連繋手段15及び第2
連繋手段16とからなっている。
【0014】本形態例では、ブレーキ操作子4に操作レ
バーを用いており、第1連繋手段15及び第2連繋手段
16に、それぞれブレーキケーブルを用いている。ま
た、前・後輪ブレーキ6,8には、リーディング&トレ
ーリング型の機械式のドラムブレーキをそれぞれ用いて
いる。
【0015】上記前輪ブレーキ6と後輪ブレーキ8は、
フロントフォーク5またはスイングアーム7に固設され
るバックプレート17の内部に、弓形に形成された一対
のブレーキシュー18,18が対向配置され、該ブレー
キシュー18,18の端部間に、拡開用のカム軸19と
拡開支点となるアンカーピン20とが配設され、カム軸
19の外端に、バックプレート17から半径方向外側へ
突出する作動レバー21が固着されている。ブレーキシ
ュー18,18の間には、シュー戻しばね22,22が
張設されており、ブレーキシュー18,18は、シュー
戻しばね22,22の牽引力によって常時縮径方向に付
勢されている。
【0016】前輪ブレーキ6の作動レバー21には、第
1連繋手段15が、また後輪ブレーキ8の作動レバー2
1には、第2連繋手段16がそれぞれ連結され、該第1
連繋手段15または第2連繋手段16を保持するバック
プレート17のワイヤブラケット17aと作動レバー2
1との間にレバー戻しばね23が縮設されていて、非作
動時の作動レバー21,21を常時非作動方向へ付勢し
ている。
【0017】前記ケーブルアクチュエータ14は、シリ
ンダボディ14aに一端を開口して設けた有底のシリン
ダ孔14bに、ピストン24を液密且つ移動可能に内挿
して、ピストン24とシリンダ孔14bの底壁14cと
の間に液圧室25を画成し、シリンダボディ14aとピ
ストン24とを、支持部材11と揺動レバー12,13
とを介して車体10に支持し、該シリンダボディ14a
とピストン24とを、液圧マスタシリンダ3から液圧室
25に供給される作動液にて、互いに外方向へ押動する
押し出し式のフローティング型液圧シリンダで、底壁1
4cの一側部には、液圧室25に連通する入力ポート1
4dが形成され、該入力ポート14dに液圧配管9が接
続されている。
【0018】揺動レバー12,13は、車体10に支持
される長板状の支持部材11に、中間部を支軸26,2
7にて回動可能に枢支されており、揺動レバー12の一
端12aには、シリンダボディ14aの底壁14cから
突出するブラケット14eが枢支され、他端12bに前
輪ブレーキ用の第1連繋手段15が連結されると共に、
揺動レバー13の一端13aには、ピストン24の外端
が枢支され、他端13bには後輪ブレーキ用の第2連繋
手段16が連結されている。
【0019】支軸26,27には、それぞれコイル状の
戻しばね28,29のコイル部が懸装され、該戻しばね
28,29の両端を支持部材11と揺動レバー12,1
3に係止して、揺動レバー12,13を常時非作動方向
へ付勢している。支持部材11の両支軸近傍にはストッ
パ片11a,11bが、また揺動レバー12,13の中
間部には突片12c,13cがそれぞれ設けられてい
て、戻しばね28,29に付勢される揺動レバー12,
13の後退限を、ストッパ片11a,11bと突片12
c,13cとの当接にて、図1の実線状態に規制してい
る。
【0020】以上のように構成される本形態例の連動ブ
レーキ装置1は、ブレーキ操作子4を握り操作しない非
作動時に、図1の実線状態に位置している。そして、ラ
イダーがブレーキ操作子4を握り操作すると、液圧マス
タシリンダ3で昇圧した作動液が、液圧配管9を通して
ケーブルアクチュエータ14の入力ポート14dより液
圧室25に供給される。これにより、ピストン24は、
シリンダボディ14aから押し出されて行き(図1の右
方向)、同時にシリンダボディ14aがピストン24と
離反する反対方向へ押し出され(図1の左方向)、揺動
レバー12,13が実線位置から想像線位置へ回動す
る。この回動により、揺動レバー12,13に連結され
た第1連繋手段15と第2連繋手段16が牽引され、前
・後輪ブレーキ6,8が作動する。
【0021】本形態例はこのように、液圧マスタシリン
ダ3からの作動液で、ケーブルアクチュエータ14のシ
リンダボディ14aとピストン24とを相互に外方向へ
作動させて、連繋手段15,16を牽引するようにした
から、ブレーキ操作子側からの入力荷重(作動液)が半
減することなく、前・後輪ブレーキ6,8に所定の制動
力を持たせることができる。
【0022】また、ケーブルアクチュエータ14を、シ
リンダボディ14aとピストン24とが相互に反対方向
へ作動するフローティング型としたことより、短い全長
で大きな作動ストロークを得ることができる。しかも本
形態例は、押し出し式を採用したことにより、後述する
引き込み型のケーブルアクチュエータと較べて、シリン
ダボディとピストンとの間のクリアランスを省くことが
できるので、一層の小型・軽量化が可能である。
【0023】さらに本形態例は、揺動レバー12,13
に用いる戻しばね28,29のセット荷重を変えておく
ことができ、このような設定により、前・後輪ブレーキ
6,8のうち、セット荷重の低い側のブレーキが、セッ
ト荷重の高い側のブレーキに先んじて作動する先行ブレ
ーキとすることができる。特に、自動二輪車への適用で
は、後輪ブレーキ8の作動を先行させることにより、車
体後部荷重が車体前部へ移動する前に車体後部が沈み込
んで、車体後部荷重が後輪にかかるので、後輪ブレーキ
8の制動力を後輪へ有効に作用させることができ、後輪
制動に続く前輪ブレーキ6による前輪の制動と相俟っ
て、制動距離の短縮化が図れると共に、後輪のロックと
横滑りをも有効に奉仕することができる。
【0024】また、このような先行ブレーキの設定は、
戻しばね28,29のセット荷重を調節するだけではな
く、前・後輪ブレーキ6,8に用いるシュー戻しばね2
2,レバー戻しばね23の付勢力を調節することによっ
ても可能である。
【0025】さらに、揺動レバー12,13の支軸2
6,27から、ピストン24及びシリンダボディ14ま
での連結点までの距離と、同じく支軸26,27から第
1,第2連繋手段15,16の連結点までの距離を調節
してレバー比を変更することにより、第1連繋手段15
と第2連繋手段16の牽引力を変えることができ、前・
後輪ブレーキ6,8の制動力配分を、車両特性に合わせ
て変更することができる。
【0026】図4は、本発明の第2形態例を示すもの
で、本形態例の連動ブレーキ装置30では、フローティ
ング型の液圧シリンダを引き込み式としたケーブルアク
チュエータ31を適用しており、該ケーブルアクチュエ
ータ31と揺動レバー39,40を変更した以外は、前
述の第1形態例と同一の構成となっている。
【0027】上記ケーブルアクチュエータ31は、液圧
マスタシリンダ3からシリンダボディ31a内の液圧室
32に供給される液圧によって、ピストン33をシリン
ダ孔31b内に引き込むと同時に、シリンダボディ31
aを、ピストン33の引き込みと反対の内方向へ作動す
る。
【0028】シリンダボディ31aの一端側には、プラ
グ34がシリンダ孔31bを閉塞して被着され、プラグ
34の外端にブラケット34aが突設されている。シリ
ンダ孔31bには、ピストン33の大径軸部33aと中
径軸部33bとがOリング35aを用いて液密に収容さ
れ、シリンダボディ31aの他端側に開口する小径孔3
1cに、ピストン33の小径軸部33cがOリング35
bを用いて液密に挿通されている。
【0029】ピストン33は、大径軸部33a及び中径
軸部33bと小径軸部33cとを順次連ねた段付きのピ
ストンで、シリンダ孔31bに収容された中径軸部33
bの外周には、前記液圧室32が入力ポート36に連通
して設けられている。大径軸部33aとプラグ34との
間には、大気室37が画成され、大気室37には戻しば
ね38が縮設される。ピストン33は、戻しばね38の
弾発力によって開口側に付勢され、中径軸部33bがシ
リンダ孔31bと小径軸部33cとの間の段部に支承さ
れると共に、小径軸部33cの外端が小径孔33cの外
側に突出配置されている。
【0030】また揺動レバー39,40は、一端39
a,40aを支持部材11に支軸41,42を用いて枢
支されており、揺動レバー39の中間部39bにシリン
ダボディ側のブラケット34aが枢支され、他端39c
に前輪ブレーキ側の第1連結手段15が連結されると共
に、揺動レバー40の中間部40bにピストン33の小
径軸部33cの外端が枢支され、他端40cに後輪ブレ
ーキ側の第2連結手段16が連結されている。
【0031】上述のように構成される本形態例の連動ブ
レーキ装置30では、液圧マスタシリンダ3から供給さ
れる作動液で、ケーブルアクチュエータ31の液圧室3
2が拡大して、ピストン33がシリンダボディ31a内
に引き込まれ(図4の左方向)、同時にシリンダボディ
31aが、ピストン33の引き込みとは反対の内方向へ
移動して(図4の右方向)、支軸41,42を支点に揺
動レバー39,40を回動し、第1連繋手段15及び第
2連繋手段16を牽引して、前・後輪ブレーキ6,8を
作動させる。
【0032】本形態例では、揺動レバー39,40の中
間部にシリンダボディ31aとピストン33とを枢支
し、該揺動レバー39,40の両端に、第1,第2連繋
手段15,16と支軸41,42を取付けた構造とした
から、シリンダボディ31aとピストン33が短いスト
ロークでも、第1,第2連繋手段15,16を大きく牽
引することができる。
【0033】なお、上述の各形態例では、ブレーキ操作
子に操作レバーを適用したが、ブレーキペダルを用いて
もよく、また第1及び第2連繋手段をロッドまたはワイ
ヤケーブルとロッドの組合わせとすることもできる。ま
た本発明は、自動二輪車以外のバーハンドル車両や自動
車への適用も可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ブレーキ操作子からの入力荷重を、ブレーキ操作子から
の入力荷重を半減させることなく、2つの機械式ブレー
キを所定の制動力で作動させることができる。また、ケ
ーブルアクチュエータが、シリンダボディとピストンと
が相互に反対方向へ作動するフローティング型となるの
で、短いシリンダボディ長で大きな作動ストロークを得
ることができる。
【0035】また、揺動レバーの支軸からピストンやシ
リンダボディとの枢支点までの距離と、同じく揺動レバ
ーの支軸から連繋手段との連結点までの距離を調節する
ことによって、機械式ブレーキを牽引作動する揺動レバ
ーのレバー比をそれぞれに変えることができ、双方の機
械式ブレーキの制動力配分を、車両特性に合わせて設定
することが可能となる。
【0036】さらに、各揺動レバーに非作動方向へ付勢
する付勢手段をそれぞれ設けて、双方の付勢手段の付勢
力を変えることにより、機械式ブレーキのどちらか一方
のブレーキを、他方のブレーキよりも先行して作動させ
ることが可能となり、車両特性に合わせた良好な制動を
行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示す連動ブレーキ装置
の概略図
【図2】 図1のII−II断面図
【図3】 図1のIII−III断面図
【図4】 本発明の第2形態例を示す連動ブレーキ装置
の概略図
【符号の説明】
1,30…連動ブレーキ装置 3…液圧マスタシリンダ 4…ブレーキ操作子 6…前輪ブレーキ(本発明の機械式ブレーキ) 8…後輪ブレーキ(本発明の機械式ブレーキ) 9…液圧配管 10…車体 11…支持部材 12,13,39,40…揺動レバー 12a,13a,39a,40a…揺動レバーの一端 12b,13b,39c,40c…揺動レバーの他端 14,31…ケーブルアクチュエータ 14a,31a…シリンダボディ 14b,31b…シリンダ孔 15…第1連繋手段 16…第2連繋手段 24,33…ピストン 25,32…液圧室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液圧マスタシリンダにつながれた液圧配
    管と、2つの機械式ブレーキのそれぞれにつながれたワ
    イヤケーブルやロッド等の連繋手段とをケーブルアクチ
    ュエータにて連結し、ブレーキ操作子の操作にて前記液
    圧マスタシリンダで昇圧した作動液を前記ケーブルアク
    チュエータにて牽引力に変換して、前記2つの機械式ブ
    レーキを連動する車両用連動ブレーキ装置において、前
    記ケーブルアクチュエータを、前記液圧配管からシリン
    ダボディ内部の液圧室に供給される作動液によって、シ
    リンダボディとピストンとを相互に反対方向へ作動する
    フローティング型の液圧シリンダとなし、前記連繋手段
    を牽引する一対の揺動レバーを車体側に枢支して、いず
    れか一方の揺動レバーに前記ピストンを枢支すると共
    に、前記連繋手段のいずれか一方を連結し、他方の揺動
    レバーに前記シリンダボディを枢支すると共に、前記連
    繋手段の他方を連結したことを特徴とする車両用連動ブ
    レーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記揺動レバーのそれぞれに、該揺動レ
    バーを常時非作動方向へ付勢する付勢手段を設けると共
    に、一方の付勢手段と他方の付勢手段の付勢力を異なら
    せたことを特徴とする請求項1記載の車両用連動ブレー
    キ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104554586A (zh) * 2013-10-18 2015-04-29 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆

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CN104554586A (zh) * 2013-10-18 2015-04-29 本田技研工业株式会社 跨骑型车辆

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