JPH10273013A - 乗物用シートベルト - Google Patents

乗物用シートベルト

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Publication number
JPH10273013A
JPH10273013A JP10042285A JP4228598A JPH10273013A JP H10273013 A JPH10273013 A JP H10273013A JP 10042285 A JP10042285 A JP 10042285A JP 4228598 A JP4228598 A JP 4228598A JP H10273013 A JPH10273013 A JP H10273013A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle seat
seat belt
belt
anchor fixture
vehicle
Prior art date
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Pending
Application number
JP10042285A
Other languages
English (en)
Inventor
Wier Franz
ヴイアー フランツ
Michael Wier
ヴイアー ミハエル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRW Occupant Restraint Systems GmbH
Original Assignee
TRW Occupant Restraint Systems GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRW Occupant Restraint Systems GmbH filed Critical TRW Occupant Restraint Systems GmbH
Publication of JPH10273013A publication Critical patent/JPH10273013A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R22/00Safety belts or body harnesses in vehicles
    • B60R22/18Anchoring devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Clamps And Clips (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗物用シートベルトを簡単に製造できるよう
にして、ベルトウェブも節約でき、取付けも容易に行え
る乗物用シートベルト用のアンカー固定具を提供する。 【解決手段】 一例において乗物用シートベルトはベル
トウェブ1に取付けられるアンカー固定具2を含む。ア
ンカー固定具2は平坦形状に圧潰された管状部材として
形成される。管状部材は圧潰された状態で、互いに向か
い合わされてその間にベルトウェブ1が挟着されるよう
になされる二つのクランプ面積部分6a,6bを有す
る。クランプ面積部分は互いに側部で弾性的に連結さ
れ、圧潰後もベルトウェブ1に初期荷重を加えるように
なされる。クランプ面積部分はさらにリベット4で互い
に固定される。アンカー固定具2の一端部に通し穴5が
形成され、取付けボルトにより車体に固定される。クラ
ンプ面積部分は波形を形成され、その変形によりベルト
ウェブ1の長手方向の引張りに対するベルトウェブ1の
保持能力を高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベルトウェブに対し
て取付けられたアンカー固定具を有する乗物用シートベ
ルトに関する。
【0002】
【従来の技術】知られているシートベルトは車体に取付
けるための取付け穴およびベルトウェブを取付けるため
のアイすなわち開口を含むアンカー固定具を含んでな
る。ベルトウェブを取付けるために、そのベルトウェブ
は開口に挿入されてそれに巻き付けられた後、ループ状
に縫合される。このループおよびその縫い目を形成する
ために、引張り応力に対する十分な抵抗力、ベルトウェ
ブのかなりの長さが必要である。ベルトウェブを開口内
に挿入してループを形成した後にそのベルトウェブをル
ープ時に縫合することは費用を伴う作業である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は乗物用シート
ベルトの製造を簡単化し、ベルトウェブを節約すること
である。アンカー固定具に対するベルトウェブの取付け
が容易化され、費用のかかる作業が省略される。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
れば、互いに向かい合う二つのクランプ面積部分を含
み、そのクランプ面積部分の間の所定位置にベルトウェ
ブがクランプされるアンカー固定具が提供される。二つ
のクランプ面積部分の間でのベルトウェブの保持は、縫
合する必要なくベルトウェブをアンカー固定具に高い信
頼性で取付けることを可能にする。ベルトウェブをクラ
ンプする面積部分によってベルトウェブのクランプは堅
実に維持され、ベルトウェブに掛かる引張り荷重によっ
て局部的なピーク荷重が発生することは解消される。ク
ランプ面積部分を適当な形状にすることで、クランプ長
さを短縮でき、縫合したループ取付けの場合に比べてベ
ルトウェブを節約できる。
【0005】アンカー固定具は平坦形状となるように圧
潰した管状部材として形成されるのが有利である。この
平坦形状とされた管状部材がベルトウェブを受入れるの
で、結果的にアンカー固定具を一つの部材だけで簡単に
作ることができる。要求に応じて、また取付けに使用で
きる空間に応じて、管状部材が平坦形状にされる前にベ
ルトウェブはその全幅状態で管状部材の中に導入され、
または長手方向に関する襞を形成される。その管状部材
は平坦形状に圧潰された後は、その平坦形状の管状部材
における弾性部分とされた側部がベルトウェブに対する
初期荷重を維持する。
【0006】平坦形状とされる管状部材の構造と同様
に、ベルトウェブを取囲む金属板材で作られた襞の形成
された帯材でアンカー固定具を形成することも同様に有
利である。このために金属板材で作られた帯材における
側部はベルトウェブを受入れるために長手方向に襞を形
成される。引張り応力が作用する状態において、襞の形
成された側部が互いに所定位置から移動することを防止
するために、襞付き側部は補完的な波形を形成された当
接縁部を特徴とする。
【0007】本発明の他の実施例によれば、アンカー固
定具は側部保持ノーズを有する金属板材で作られた二つ
の挟み付けられる帯材を含み、それらの間にベルトウェ
ブを受入れるようになされる。保持ノーズは金属板材の
帯材どうしを連結するために側部キャリヤ部品に保持さ
れて填隙(caulked )され、ベルトウェブに対して初期
荷重を与えてキャリヤ部品に固定させるようになされ
る。アンカー固定具の簡単な取付けに加えて、アンカー
固定具の製造は容易となる。何故なら、一つの金属板材
の部品が使用されるだけであり、いかなる付随的な再成
形工程も必要ないからである。
【0008】本発明の他の概念において、クランプ面積
部分は互いに補完的な波形を形成される。クランプ面積
部分に波形を形成することによって、一方では同じアン
カー固定具の全長に関して平坦とされたクランプ面積部
分に比べて大きなクランプ面積部分を形成でき、他方で
は発生するベルトウェブの撓みが抜出しに対して安全な
アンカー固定具に対するベルトウェブの信頼性の高い取
付けを可能にする。
【0009】本発明の他の概念によれば、波形の高さは
ベルトウェブの長手方向において車体に取付ける位置へ
向かって大きくなる。したがってベルトウェブからアン
カー固定具へそれぞれの波形の伝達できる力は車体の取
付け位置へ向かって大きくなる。この結果、ベルトウェ
ブが所定位置から抜出すことに対抗する付加的な余裕の
安全性が保証される。
【0010】このアンカー固定具を少なくとも部分的に
波形に形成し、またアンカー固定具がベルトウェブの長
手方向に作用する力で変形可能であることにより、これ
は波形部分を引伸すことで予め定められているベルト力
限界線図で決定されるのであるが、ベルトウェブに発生
する力を制限することができる。この決定される力値は
2500N〜6000Nであるのが有利である。
【0011】本発明の他の概念によれば、半球形凹部お
よび補完的凸部がクランプ面積部分に備えられて、クラ
ンプ面積部分を大きくするとともに、ベルトウェブをア
ンカー固定具の内部に高い信頼性で保持できるようにす
る。
【0012】クランプ面積部分はベルトウェブの長手方
向に対して横方向に延在された溝を備えられる。このよ
うな構造ではクランプ面積部分が滑らかに仕上げられた
場合に比較して摩擦抵抗が大きいので、同じ荷重容量に
対しては全クランプ面積部分を減少でき、これはより小
型のアンカー固定具の設計をもたらす。アンカー固定具
が管状部材として形成されるならば、この横方向の溝は
管状部材を平坦形状にする前に雌ねじとして備えること
ができる。
【0013】アンカー固定具にベルトウェブを高い信頼
性で保持するために、ゴム表面仕上げも使用できる。同
様に、同じ荷重容量に関してはクランプ面積部分、した
がってアンカー固定具の全寸法をゴム表面仕上げの無い
場合に比較して減少することができる。ベルトウェブと
クランプ面積部分との間の摩擦抵抗はゴム表面仕上げし
たベルトウェブを備えることで戻される等に高めること
ができる。
【0014】本発明の有利な概念によれば、クランプ面
積部分はリベットで互いに連結される。リベットにより
クランプ面積部分はベルトウェブに対して初期荷重を与
えられることができ、また全クランプ長さにわたってベ
ルトウェブに作用するかなり大きなクランプ力が得られ
る。リベットを挿入するときにベルトウェブ織物を損傷
しないようにウェブ織物は側方へ押し分けられ、リベッ
トはリベット打ちされていない状態でテーパー形の前端
部を有する。この構造において、リベットはクランプ面
積部分の側方または中央に配置されるのであり、これは
望まれるクランプ力の分散に応じて決まる。
【0015】クランプ面積部分を連結させるために、取
付けボルトがばねワッシャとともに使用できる。ばねワ
ッシャを使用することで、その取付けボルトによって発
生される初期荷重はかなりの量がクランプ面積部分に伝
達され、したがってベルトウェブに伝達される。この構
造においては、取付けボルトは車体にアンカー固定具を
連結するように形成できる。
【0016】本発明の他の実施例においては、クランプ
面積部分がベルトウェブの横方向に襞を形成され、負荷
状態のもとでベルトウェブに作用する引張り力をクラン
プ面積部分、したがってアンカー固定具に良好に伝達で
きるようになされる。襞の形成されたクランプ面積部分
はクリップ取付具によって把持され、このクリップ取付
具はベルトウェブに対するクランプ面積部分の初期荷重
を増大させるように作用し、また大きな面積部分にわた
って力をクリップ取付具に伝達させるように作用する。
【0017】アンカー固定具の肉厚がベルトウェブ1の
長手方向に対して横方向にベルトウェブ外縁部から中央
部に向かって増大されると、有利である。アンカー固定
具の中央部の肉厚が厚いほど、剛性が高くなることによ
ってベルトウェブに作用するクランプ力の一層大きな一
貫した分布がもたらされる。クランプ面積部分がベルト
ウェブの片側だけで互いに連結される場合であっても、
アンカー固定具は僅かにしか曲がらず、クランプ力を中
央部に保持することができる。
【0018】クランプ面積部分をベルトウェブの長手方
向に対して横方向に凸状に形成することも有利である。
これによれば、ベルトウェブはアンカー固定具を曲げな
いで中央部において高い信頼性でクランプすることがで
きるのであり、このような曲げは両側部でクランプ面積
部分を互いに保持する場合に生じ、悪い影響がある。
【0019】本発明のさらに他の実施例は凹部およびそ
の補完形の凸部をベルトウェブの長手方向に配向された
クランプ面積部分を特徴とし、これは大負荷時にあって
もベルトウェブをアンカー固定具の内部に高い信頼性で
保持する。
【0020】ベルトウェブの全幅にわたってアンカー固
定具を補強するために、アンカー固定具の端部はベルト
ウェブから離れる方向へ曲げられるのが有利である。こ
れは簡単な方法でアンカー固定具の端部を補強し、クラ
ンプ力の一貫した分布をもたらし、したがってベルトウ
ェブの高い信頼性のもとでの保持をもたらす。
【0021】本発明の好ましい実施例が以下に説明さ
れ、図面に示される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に示すように、乗物用シート
ベルトはベルトウェブ1に取付けられるアンカー固定具
2を含み、このアンカー固定具はベルトウェブから離れ
る方向に向う後部に、取付けボルト(図示せず)によっ
て車体(同様に図示せず)にそのアンカー固定具2を取
付けるための通し穴5を備えている。アンカー固定具2
は管状部材として作られ、平坦形状にプレスされるので
あり、アンカー固定具は平坦形状にされる前にその内部
にベルトウェブ1を挿入され、その後に図1、図2およ
び図3に示される形状にプレス工具によって成形され
る。この管状部材の形状変化がベルトウェブ1をアンカ
ー固定具2の内部の所定位置にしっかりとクランプす
る。このクランプ機能をさらに支援するためにリベット
4が備えられるのであり、このリベットはアンカー固定
具2を通してベルトウェブを横切って延在される。
【0023】図1の線A−Aに沿う図2に示す断面図で
アンカー固定具2のクランプ面積部分6a,6bは明白
であり、これらのクランプ面積部分の間にベルトウェブ
1が保持される。アンカー固定具2は波形状に形成され
ており、アンカー固定具2からベルトウェブ1を抜き出
すのに要する力を、アンカー固定具が平坦である場合に
必要とされるよりも大きなものにしている。この構造で
は、波形の高さは車体に対する固定位置へ向かってベル
トウェブの長さ方向に増大している。ベルトウェブ1に
作用する力が予め定められているベルト力限界線図によ
って決定される或る値を超えると、このアンカー固定具
2は波形を引伸されて変形を生じる。この結果、ベルト
ウェブ1に作用する力は制限される。アンカー固定位置
に備えられたアンカー固定具2の取付けボルト用の通し
穴5は、アンカー固定具2の上面に位置される部分によ
ってリムが形成され、通し穴5の付近でクランプ面積部
分6a,6bをベルトウェブ1に押圧しており、これに
よりアンカー固定具2におけるベルトウェブの信頼性の
高い保持を保証している。
【0024】図1の線B−Bに沿う図3に示すアンカー
固定具の断面図にはクランプ面積部分6a,6bを互い
に連結し、ベルトウェブ1に対して初期荷重を与えてい
るリベット4が示されており、この結果クランプ面積部
分6a,6bとベルトウェブ1との間に作用するクラン
プ力は増大されるとともに、クランプ面積部分の全体に
均等に分布されている。アンカー固定具2にリベット4
を取付けるにおいて、リベット4を挿入するときにベル
トウェブ1の織物を損傷させないように注意しなければ
ならない。このために、リベット4は前端部がテーパー
形とされ、ベルトウェブ織物の糸がリベット4の挿入に
よって側方へ押し分けられるようになされている。平坦
形状にされた管状部材の側部3a,3bはクランプ面積
部分6a,6bの間を弾性的に連結して、この平坦形状
にした後でもベルトウェブ1に対するクランプ力を保持
する。
【0025】図4は本発明の第二の実施例のアンカー固
定具7を示している。この実施例では、アンカー固定具
7は金属板材の一つの帯材8aで構成されており、その
側部8b,8cは平坦形状とされた管状部材の場合と同
様にベルトウェブ1を埋めるために襞を形成されてい
る。ベルトウェブ1が引張り応力を受けたとき、襞の形
成された側部8b,8cが互いに対して、またベルトウ
ェブ1の他側に位置する金属板材で作られた帯材8aの
側部に対して変位するのを主として防止するために、側
部8b,8cは補完的な波形を形成された当接縁部を備
えており、ベルトウェブ1に引張り応力が作用する状態
のもとで、この当接縁部に沿って側部8b,8cが少な
くとも部分的に相互係合するようになされる。
【0026】図5の断面図は本発明の第三の実施例を示
しており、この実施例は金属板材の上側帯材11と金属
板材の下側帯材12とを含んで構成され、両帯材の間に
ベルトウェブ1が受入れられるようになされる。アンカ
ー固定具10は取付けボルト15によって車体16に取
付けられる。ばねワッシャが取付けボルト15によって
一方の側に支持され、また金属板材の上側帯材11によ
って他方の側に支持される。この結果、取付けボルト1
5が発生する初期荷重はばねワッシャ14によって金属
板材の上側帯材11に伝えられ、これによりクランプ面
積部分13a,13bにベルトウェブ1に対する初期荷
重を与える。したがって、ベルトウェブ1は金属板材で
作られた上側帯材11のクランプ面積部分13aと、金
属板材で作られた下側帯材12のクランプ面積部分13
bとの間にクランプされ、ベルトウェブが所定位置から
抜け出ることが防止される。細長いばねワッシャ14は
取付けボルト15からベルトウェブ1の自由端部へ向か
って延在しており、このばねワッシャ14はベルトウェ
ブ1の全体にわたるクランプ力の分散が達成されるよう
な形状とされる。
【0027】図6に示すような本発明の乗物用シートベ
ルトの第四の実施例におけるアンカー固定具の断面図に
おいて、ベルトウェブ1はアンカー固定具20の内部に
保持される。このアンカー固定具20はクランプ面積部
分22a,22bを有する平坦形状とされた管状部材で
構成されており、クランプ面積部分はベルトウェブの横
方向に180゜の一つの襞を形成され、それらの間にベ
ルトウェブ1を受入れている。アンカー固定具20はベ
ルトウェブ1が通過するスロットを含むクリップ取付具
21によってクリップ式に把持される。クリップ取付具
21にはボルト穴が形成され、このボルト穴の中に取付
けボルトが挿入されて車体に取付けることができるよう
になされている。負荷の作用する状態でベルトウェブ1
に作用する引張り力はまずアンカー固定具20に伝えら
れた後、クリップ取付具21に伝えられる。接触面積を
相応に大きくすることで、アンカー固定具20とクリッ
プ取付具21との間の局部的な大応力を防止することが
できる。
【0028】図7および図8は本発明の第五の実施例の
アンカー固定具30を示している。この実施例では、ベ
ルトウェブ1は金属板材の二つの帯材31,32の間に
配置される。これらの金属板材の帯材31,32は側部
保持ノーズ33,34を有している。保持ノーズを挿入
するための開口を有する側部キャリヤ部品35,36が
金属板材の二つの帯材31,32を連結するように作用
しており、これらの開口は保持ノーズ33,34をそれ
らの開口内に完全に挿入することによって所望のクラン
プ力がベルトウェブ1に生じるように、キャリヤ部品3
5,36に配置されている。金属板材の帯材31,32
は単純な金属板材部品として形成されており、アンカー
固定具30を取付けるために襞を形成したり曲げる作用
は不要である。取付け状態において側部キャリヤ部品3
5,36を所定位置に固定するために、保持ノーズ3
3,34がキャリヤ部品35,36に対して填隙(caul
ked)される。このために、保持ノーズは図8から明か
となるように、キャリヤ部品35,36を超えて突出し
た側端部が外方へ押し拡げられ、これによりキャリヤ部
品35,36の所定位置に保持ノーズ33,34がしっ
かりクランプされるように、形成されている。
【0029】図9は第六の実施例におけるアンカー固定
具38の断面図を示している。アンカー固定具38は緊
縮される前にベルトウェブが挿入されるスロットを含ん
でなる。アンカー固定具38の肉厚はベルトウェブの外
縁部から横方向中央部へ向かって増大し、またクランプ
面積部分40,42もベルトウェブの長手方向に対する
横方向において凸状に形成されている。したがって、ア
ンカー固定具38が互いに圧潰されると、まずアンカー
固定具38の中央部分がベルトウェブと接触され、続い
てアンカー固定具38の側部が見かけ上だけであるが添
え締めする(rebound )ように互いに圧潰されて部分的
に変形される。ベルトウェブはこれにより全幅にわたっ
て所定位置にクランプされる。ベルトウェブの中央部へ
向かって肉厚が増大することで、アンカー固定具38の
形状が逸脱するようないかなる曲がりもこの圧潰し時に
生じることはない。クランプ面積部分40,42が凸状
の形状であることはアンカー固定具38の残留曲がりを
修正するので、大クランプ力がベルトウェブの中央部に
も得られるようにする。
【0030】図10は第七の実施例におけるアンカー固
定具43の断面図を示している。クランプ面積部分4
4,46はベルトウェブの長手方向に配向された凸部4
8に沿う補完的な凹部50を特徴とする。これらは緊縮
後アンカー固定具43の内部でのベルトウェブの位置の
あらゆる変化を防止する。
【0031】図11には本発明のアンカー固定具52の
第八の実施例が示されている。この実施例では、ベルト
ウェブ1は平坦形状とされた管状のアンカー固定具52
に受入れられる。アンカー固定具52の端部54,56
はベルトウェブから直角に離れる方向へ折り曲げられ
る。襞を形成する端部54,56はアンカー固定具52
を補強し、かなり大きい分散クランプ力がベルトウェブ
1の全幅にわたって得られるようにしている。
【0032】図12はベルトウェブに発生する力Fと変
形変位量Sの特性曲線を示し、この特性曲線はベルトウ
ェブの長手方向において図1〜図3に示したアンカー固
定具2に荷重を作用させた結果である。力Fがベルトウ
ェブの長手方向にてアンカー固定具2に作用する場合、
ベルトウェブに発生する力Fは閾値F1 まで急勾配で増
大する。ベルトウェブに発生する力Fがこの閾値F1
超えたならば、アンカー固定具はその波形部分を引伸さ
れて変形される。まず最初に、最も大きな波形高さを有
する部分が変形される。これに対して小さい波形高さを
有する部分の変形はベルトウェブに非常に大きな力Fが
発生することを要する。2500N〜6000Nの範囲
である閾値F1 に達した後は、ベルトウェブに発生する
力F対アンカー固定具の変形変位量Sの特性曲線は、必
然的に平坦な管理された増大を示すことになる。ベルト
ウェブの荷重のピークはしたがって防止される。全ての
波形部分が引伸された後は、ベルトウェブに発生する力
Fの特性曲線は再び強烈な上昇を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例のアンカー固定具の平面
図。
【図2】図1の線A−Aに沿って示されたアンカー固定
具の断面図。
【図3】図1の線B−Bに沿って示されたアンカー固定
具の断面図。
【図4】本発明の第二の実施例のアンカー固定具の平面
図。
【図5】本発明の第三の実施例のアンカー固定具の断面
図。
【図6】本発明の第四の実施例のアンカー固定具の断面
図。
【図7】本発明の第五の実施例のアンカー固定具の側面
図。
【図8】図7の線C−Cに沿って示されたアンカー固定
具の断面図。
【図9】本発明の第六の実施例のアンカー固定具の断面
図。
【図10】本発明の第七の実施例のアンカー固定具の側
面図。
【図11】本発明の第八の実施例のアンカー固定具の側
面図。
【図12】図1〜図3に示されたアンカー固定具のベル
トウェブに発生する力対アンカー固定具の変形変位量の
特性曲線を示す。
【符号の説明】
1 ベルトウェブ 2 アンカー固定具 3a,3b 側部 4 リベット 5 通し穴 6a,6b クランプ面積部分 7 アンカー固定具 8a 帯材 8b,8c 側部 10 アンカー固定具 11,12 帯材 13a,13b クランプ面積部分 14 ばねワッシャ 15 取付けボルト 16 車体 20 アンカー固定具 21 クリップ取付具 22a,22b クランプ面積部分 30 アンカー固定具 31,32 帯材 33,34 保持ノーズ 35,36 側部キャリヤ部品 38 アンカー固定具 40,42 クランプ面積部分 43 アンカー固定具 44,46 クランプ面積部分 48 凸部 50 凹部 52 アンカー固定具 54,56 端部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルトウェブ(1)に固定されたアンカ
    ー固定具(2;10;20;30)を有する乗物用シー
    トベルトであって、前記アンカー固定具(2;10;2
    0;30)が互いに向かい合う二つのクランプ面積部分
    (6a,6b;13a,13b:22a,22b)を含
    み、それらのクランプ面積部分の間にベルトウェブ
    (1)がクランプされることを特徴とする乗物用シート
    ベルト。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された乗物用シートベル
    トであって、前記アンカー固定具(2)が平坦形状に圧
    潰された管状部材として形成されていることを特徴とす
    る乗物用シートベルト。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された乗物用シートベル
    トであって、前記アンカー固定具(7)が金属板材(8
    a)の襞を形成された帯材で構成され、金属板材の前記
    帯材の側部(8b,8c)が長手方向に襞を形成されて
    おり、また互いに対面する前記側部の長手方向縁部は補
    完的な波形当接縁部を構成していることを特徴とする乗
    物用シートベルト。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載された乗物用シートベル
    トであって、前記アンカー固定具(30)が長手方向縁
    部に側部保持ノーズ(33,34)を有する金属板材で
    作られた二つの挟まれた帯材と、金属板材で作られた前
    記帯材(31,32)の長手方向縁部に沿って配置され
    た側部キャリヤ部品(35,36)とを含んでなり、前
    記保持ノーズ(33,34)が前記キャリヤ部品(3
    5,36)内で填隙(caulked )されることを特徴とす
    る乗物用シートベルト。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか一
    項に記載された乗物用シートベルトであって、前記クラ
    ンプ面積部分(6a,6b)が互いに補完的な波形状に
    形成されていることを特徴とする乗物用シートベルト。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載された乗物用シートベル
    トであって、波形の高さが前記ベルトウェブの長手方向
    において車体に対する固定部へ向かって高くなることを
    特徴とする乗物用シートベルト。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載された乗
    物用シートベルトであって、前記アンカー固定具(2)
    が少なくとも部分的に波形とされ、また前記アンカー固
    定具(2)がベルトウェブ(1)の長手方向へ作用する
    力(F)によって変形可能であり、これはその波形を形
    成された部品を引張ることで予め定められたベルト力制
    限線図で決まることを特徴とする乗物用シートベルト。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載された乗物用シートベル
    トであって、前記定められた力強さが2500N〜60
    00Nの範囲であることを特徴とする乗物用シートベル
    ト。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項4までのいずれか一
    項に記載された乗物用シートベルトであって、前記クラ
    ンプ面積部分が半球形凹部と補完的凸部とで形成されて
    いることを特徴とする乗物用シートベルト。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項9までのいずれか
    一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記ク
    ランプ面積部分が前記ベルトウェブの長手方向に対して
    横方向に配向された溝を備えていることを特徴とする乗
    物用シートベルト。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10までのいずれ
    か一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記
    クランプ面積部分がゴム表面仕上げを備えていることを
    特徴とする乗物用シートベルト。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11までのいずれ
    か一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記
    クランプ面積部分(6a,6b)がリベット(4)によ
    って互いに連結されていることを特徴とする乗物用シー
    トベルト。
  13. 【請求項13】 請求項1から請求項12までのいずれ
    か一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記
    クランプ面積部分(13a,13b)がばねワッシャ
    (14)を備えたボルト固定具(15)によって互いに
    連結されていることを特徴とする乗物用シートベルト。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13までのいずれ
    か一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記
    クランプ面積部分(22a,22b)が前記ベルトウェ
    ブの横方向に襞を形成されていることを特徴とする乗物
    用シートベルト。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項14までのいずれ
    か一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記
    アンカー固定具(38;43)の厚さが前記ベルトウェ
    ブの長手方向に対して横方向に外側縁部から前記ベルト
    ウェブの中央部へ向かって高まる乗物用シートベルト。
  16. 【請求項16】 請求項1から請求項15までのいずれ
    か一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記
    クランプ面積部分(40,42)が前記ベルトウェブの
    長手方向に対して横方向に形成された凸部であることを
    特徴とする乗物用シートベルト。
  17. 【請求項17】 請求項1から請求項16までのいずれ
    か一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記
    クランプ面積部分(44,46)が凹部(50)および
    前記ベルトウェブの長手方向に配向された補完的凸部
    (48)で構成されていることを特徴とする乗物用シー
    トベルト。
  18. 【請求項18】 請求項2から請求項17までのいずれ
    か一項に記載された乗物用シートベルトであって、前記
    アンカー固定具(52)の前記端部(54,56)が前
    記ベルトウェブから離れる方向へ曲げられていることを
    特徴とする乗物用シートベルト。
JP10042285A 1997-02-25 1998-02-24 乗物用シートベルト Pending JPH10273013A (ja)

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DE297033581 1997-02-25

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DE29703358U1 (de) 1997-06-26
EP0860333A3 (de) 2000-01-26
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