JPH10272979A - 容器保持装置 - Google Patents

容器保持装置

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JPH10272979A
JPH10272979A JP9081596A JP8159697A JPH10272979A JP H10272979 A JPH10272979 A JP H10272979A JP 9081596 A JP9081596 A JP 9081596A JP 8159697 A JP8159697 A JP 8159697A JP H10272979 A JPH10272979 A JP H10272979A
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JP
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arm
lid
container
ring member
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JP9081596A
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Inventor
Akiyoshi Sasamoto
章良 笹本
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Piolax Inc
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Piolax Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置全体を薄型にする。 【解決手段】アーム40の基部を付勢力に抗して回動す
る軸線方向の一方向に押し込むカム部65を設けて、ア
ーム40を押し込むブロック60が、アーム40に対し
てリッド50の折り畳み方向で重ならないようにして、
装置全体を薄型にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁部材に沿って折
り畳まれ、展開して使用するようにした容器保持装置に
関し、例えば、自動車や列車、船舶、航空機などの乗り
物または劇場やホテル等屋内あるいは野球場やサッカー
場等屋外に備え付けられるものである。
【0002】
【従来の技術】従来の容器保持装置としては、例えば、
特開平8−142732号公報に開示されたものがあ
る。すなわち、車両のフロアコンソール側方の縦壁面に
凹部が形成され、凹部内で蓋部材、容器支持外枠および
容器支持内枠の各下部が同軸上に枢支され、蓋部材が凹
部から開かれ、容器支持外枠および容器支持内枠が回動
した使用状態において、蓋部材を閉じていくと、支持部
材の突起が連動して、該突起に押されて容器支持外枠お
よび容器支持内枠が閉じるように構成されているもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の容器保持装置によれば、蓋部材、容器支持外枠、お
よび容器支持内枠が共に閉じた状態では、開閉方向に蓋
部材、容器支持外枠、容器支持内枠および突起が重なり
合っており、突起が重なっている分だけ、装置全体が厚
みを増し、縦壁面を外方へ張り出したりして、凹部を深
くする必要がある。一方、凹部が形成される車両のフロ
アコンソールなどの縦壁面は、車室空間を可能な限り広
くする関係上、できるだけ外方へ張り出さない方が良
く、その観点から、凹部に収容される装置は可能な限り
薄型にする必要があり、本従来の装置は、装置の薄型の
要請に反するという問題点があった。本発明は、かかる
問題点に鑑みてなされたもので、アームの基部を付勢力
に抗して回動する軸線方向の一方向に押し込むカム部を
設けて、アームを押し込む例えばブロックが、アームに
対してリッド部材の折り畳み方向で重ならないようにし
て、装置全体を薄型にすることができる容器保持装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の要旨とするところは、次の各項に記載され
た事項に存する。 [1] 壁部材(11)に沿って折り畳まれ、展開して
使用するようにした容器保持装置において、前記壁部材
(11)に支持されるベース(20)と、筒形状の容器
を外嵌して保持する開口部が形成され、かつ、前記ベー
ス(20)の上部にその基部が回動可能に枢支されたリ
ング部材(30)と、前記ベース(20)の下部にその
基部が回動可能に軸支され、かつ、前記リング部材(3
0)にその先端部が連結されたアーム(40)と、前記
ベース(20)の下部にその基部が回動可能に軸支さ
れ、前記ベース(20)に沿って略垂直状態に折り畳ま
れた際に前記リング部材(30)およびアーム(40)
を収容可能になり、かつ、略水平状態に展開した際に容
器の底部を載置可能になるリッド(50)とを有し、前
記アーム(40)の基部と該アーム(40)の基部に対
応する前記リッド(50)の基部とを前記回動する軸線
方向あるいは該軸線に平行な方向に相対移動可能に配
し、前記アーム(40)の基部と前記リッド(50)の
基部とを相対的に移動せしめるカム部(65)を形成し
たことを特徴とする容器保持装置。
【0005】[2] 壁部材(11)に沿って折り畳ま
れ、展開して使用するようにした容器保持装置におい
て、前記壁部材(11)に支持されるベース(20)
と、筒形状の容器を外嵌して保持する開口部が形成さ
れ、かつ、前記ベース(20)の上部にその基部が回動
可能に枢支されたリング部材(30)と、前記ベース
(20)の下部にその基部が回動可能に軸支され、か
つ、前記リング部材(30)にその先端部が連結された
アーム(40)と、前記ベース(20)の下部にその基
部が回動可能に軸支され、前記ベース(20)に沿って
略垂直状態に折り畳まれた際に前記リング部材(30)
およびアーム(40)を収容可能になり、かつ、略水平
状態に展開した際に容器の底部を載置可能になるリッド
(50)とを有し、前記アーム(40)の基部(41,
42)をその回動する軸線方向に移動可能に前記ベース
(20)に支持するとともに、前記軸線の一方向に付勢
し、前記アーム(40)の基部(41,42)または該
アーム(40)の基部(41,42)に対応する前記リ
ッド(50)の基部の一方に、他方の基部に摺接して、
前記付勢する力に抗して前記アーム(40)を前記軸線
の他方に押し込むカム部(65)を形成したことを特徴
とする容器保持装置。
【0006】[3] 壁部材(11)に沿って折り畳ま
れ、展開して使用するようにした容器保持装置におい
て、前記壁部材(11)に支持されるベース(20)
と、筒形状の容器を外嵌して保持する開口部が形成さ
れ、かつ、前記ベース(20)の上部にその基部が回動
可能に枢支されたリング部材(30)と、前記ベース
(20)の下部にその基部が回動可能に軸支され、か
つ、前記リング部材(30)にその先端部が連結された
アーム(40)と、前記ベース(20)の下部にその基
部が回動可能に軸支され、前記ベース(20)に沿って
略垂直状態に折り畳まれた際に前記リング部材(30)
およびアーム(40)を収容可能になり、かつ、略水平
状態に展開した際に容器の底部を載置可能になるリッド
(50)とを有し、前記リッド(50)の基部を回動す
る軸線方向に移動可能に前記ベース(20)に支持する
とともに、前記軸線の一方向に付勢し、前記アーム(4
0)の基部(41,42)または該アーム(40)の基
部(41,42)に対応する前記リッド(50)の基部
の一方に、他方の基部に摺接して、前記付勢する力に抗
して前記リッド(50)を前記軸線の他方に押し込むカ
ム部(65)を形成したことを特徴とする容器保持装
置。
【0007】[4] 前記リッド(50)は、前記リッ
ド(50)の閉方向の荷重を前記アーム(40)の基部
(41,42)側に加えて、前記アーム(40)を前記
ベース(20)に近接する方向に回転せしめるブロック
(60)を備え、前記ブロック(60)は、前記カム部
(65)あるいは該カム部(65)が摺接する部位を有
することを特徴とする1項記載の容器保持装置。
【0008】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。 [1]項記載の容器保持装置によれば、容器保持装置の
リッド(50)が容器載置可能位置に回動していると
き、アーム(40)の基部(41,42)とリッド(5
0)の基部とは相対位置にある。容器保持装置を折り畳
むには、リッド(50)を閉じる方向に回動し、例え
ば、リッド(50)側に形成されたブロック(60)で
アーム(40)の基部(42,43)を押し込む。リッ
ド(50)を閉じる方向に回動させると、カム部(6
5)がアーム(40)の基部とリッド(50)の基部と
を相対的に移動せしめ、両者が回動軸(43)の軸線方
向あるいは軸線と平行な方向へ移動して、ブロック(6
0)部が、前記アーム(40)の基部の横に入り込むこ
とが可能になり、リッド(50)が閉じた状態ではベー
ス(20)から嵩張りが少なく、装置の薄型が図れる。
【0009】[2]項記載の容器保持装置によれば、容
器保持装置のリッド(50)が容器載置可能位置に回動
しているとき、アーム(40)の基部(41,42)
は、付勢力により、その基部(41,42)の回動軸
(43)の軸線方向の一方へ押し出されている。容器保
持装置を折り畳むには、リッド(50)を閉じる方向に
回動し、例えば、リッド(50)側に形成されたブロッ
ク(60)でアーム(40)の基部(42,43)を押
し込む。リッド(50)を閉じる方向に回動させると、
カム部(65)がアーム(40)の基部を付勢力に抗し
て押し込み、アーム(40)の基部(42,43)が回
動軸(43)の軸線方向の他方へ移動するので、ブロッ
ク(60)部は、前記アーム(40)の基部の横に入り
込むことが可能になり、リッド(50)が閉じた状態で
はベース(20)から嵩張りが少なく、装置の薄型が図
れる。
【0010】[3]項記載の容器保持装置によれば、同
じく、容器保持装置のリッド(50)が容器載置可能位
置に回動しているとき、リッド(50)の基部は、付勢
力により、その基部の回動軸の軸線方向の一方へ押し出
されている。容器保持装置を折り畳むには、リッド(5
0)を閉じる方向に回動し、例えば、リッド(50)側
に形成されたブロック(60)でアーム(40)の基部
(42,43)を押し込む。リッド(50)を閉じる方
向に回動させると、カム部(65)がアーム(40)の
基部(41,42)を付勢力に抗して押し込み、リッド
(50)の基部が回動軸の軸線方向の他方へ移動するの
で、ブロック(60)もリッド(50)と一体的に軸線
方向の他方へ移動し、それにより、ブロック(60)が
アーム(40)の基部(41,42)の横に入り込むこ
とが可能になり、リッド(50)が折り畳み位置に閉じ
た状態ではベース(20)から嵩張りが少なく、同じく
装置の薄型が図れる。
【0011】[4]項記載の容器保持装置によれば、容
器保持装置のリッド(50)が容器載置可能位置に回動
しているとき、リッド(50)の基部は、付勢力によ
り、その基部の回動軸の軸線方向の一方へ押し出されて
いる。このとき、アーム(40)の基部(41,42)
はブロック(60)に当接する位置に配されているの
で、リッド(50)が閉じる方向に回転すると、ブロッ
ク(60)によってアーム(40)の基部(41,4
2)が押される。
【0012】リッド(50)を折り畳み位置に閉じる方
向に回動させることによって、ブロック(60)のカム
部(65)がアーム(40)の基部(41,42)を付
勢力に抗して押すと、例えば、アーム(40)の基部
(41,42)が回動軸(43)の軸線方向の他方へ移
動するので、ブロック(60)は、前記アーム(40)
の基部(41,42)の横に入り込むことが可能にな
り、リッド(50)が閉じた状態ではベース(20)か
ら嵩張りが少なく、同じく、装置の薄型を図ることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係
る容器保持装置の斜視図である。図2は、同じく容器保
持装置の正面図である。図1および図2に示すように、
本容器保持装置10は、自動車用ドアトリムに支持され
るものである。容器保持装置10は、ドアトリムの立壁
である壁部材11に固定されるベース20と、リング部
材30と、アーム40と、リッド50とより構成されて
なる。
【0014】ベース20は、略平板をなす一般部21を
有し、該一般部21の一部に形成された段下がり部22
には貫通穴23が穿設され、壁部材11にナット12が
固設され、貫通穴23に挿入されたビス24がナット1
2に螺着されることで、ベース20が壁部材11に垂直
状に固設される。壁部材11とナット12との間にはワ
ッシャ13が介装され、貫通穴23とビス24との間に
はスペーサ25が介装されている。
【0015】図3は、図2のIII-III線断面図である。
図4は、図1のリッドを開放した状態での図2のIV-IV
線断面図である。図5は図2のV−V線断面図である。
リング部材30は、略U字状に形成され、図4に示す容
器Cの側部C1を支持可能なる開口部31が形成されて
いる。リング部材30の各基部32が、ベース20の上
部に形成された第1取付部27にピン部材33により回
動可能にそれぞれ軸支されている。
【0016】アーム40は、略U字状に形成され、その
中央部位41から支持部42、42が離間して垂下さ
れ、前記ベース20の下部で前記容器Cに干渉しない位
置に形成されてなる第2取付部26に回動軸43によっ
て回動可能に軸支されている。アーム40の先端部44
にはピン部材45がぞれぞれ固着され、ピン部材45が
前記リング部材30の両辺にそれぞれ形成されてなる開
口34内を摺動可能に嵌合している。アーム40の基部
としては、架橋部49の中央部位41と支持部42とを
含む概念である。
【0017】リッド50は、容器Cの底部C2が載置可
能なる略平面状の容器載置部51と、リング部材30及
びアーム40を収納可能なるように容器載置部51の三
方を囲むフランジ部52とよりなる。ベース20の下部
に第3取付部28が形成され、第3取付部28に、フラ
ンジ部52の両側部より突出したボスである基部53よ
り立設されたピン部材54が回動可能に軸支されてい
る。
【0018】リッド50は、ベース20の中央に形成さ
れてなる切り欠き部58を通して後述するアーム40の
架橋部49の中央部位41を押圧可能なる押し出し部5
7を有している。リッド50とアーム40との間には、
アーム40の先端部44のピン部材45とリング部材3
0の長尺の開口34との連結部に、容器Cを開口部31
に挿入させようとしてリング部材30に乗員の手などが
ぶつかったりして、アーム40が延びる軸46方向から
加わった荷重F1に対し、アーム40の回転を阻止する
ブロック60が配されている。リング部材30の開口3
4は、前記回動軸43を中心とした円弧状に形成されて
なる。
【0019】アーム40の支持部42が、コイルばね7
0により、ベース20の回転軸である第1取付部26の
軸線方向の一方へ押し出された位置(ブロック60に当
接する位置)へ付勢されている。ブロック60がリッド
50の容器載置部51に立設した状態で一体的に形成さ
れ、ブロック60の先端部61にはアーム40の支持部
42の一方側の接触面47に摺接して、アーム40の支
持部42を回動軸43の軸線方向の他方へ押し込み可能
なカム部65が形成されている。
【0020】フラップ80は、前記容器Cの側面C1用
の開口部31と同心円状の面81と、該容器Cより小径
の場合の側面C3を支持可能な支持部82が形成されて
なる。フラップ80は、ピン部材33に係合する第4取
付部83を有していて、前記ピン部材33に同軸での回
転が自在になるように支持されている。フラップ80
は、図示しないストッパによって、図3の実線の位置に
自立保持されるようになっているので、乗員等が二点鎖
線の位置から引っ張れば、該実線位置に移動するし、該
実線位置のあるフラップ80に大きい径の容器Cで押せ
ば、該ストッパを解除してフラップ80は二点鎖線の位
置に回転することになる。
【0021】ロック装置90は、図1の状態、即ちベー
ス20に対して、リング部材30、アーム40等を内蔵
したままリッド50が閉じた状態を保持するものであ
り、リッド50の先端部55側に形成されてなるストラ
イカー91と、前記リッド50の先端部55に形成され
てなる切り欠き部56を介して前記ストライカー91に
係脱自在なロック部92とよりなる。
【0022】ロック部92は、ベース20の一般部21
の上端部に、薄肉ヒンジ29を介して上下移動自在に一
体に形成されてなり、該薄肉ヒンジ29の両端に張り出
されてなる爪部93にストライカー91の係合部94が
係合することによりベース20に対してリッド50が保
持され、ボタン55を押し下げることによって薄肉ヒン
ジ29を介して爪部93がその位置を下降させ、該下降
により係合部94との係合が外れ、コイルばね70によ
る付勢力で、図3または図5に示す状態からリッド50
が図4に示す状態に回転させることができる。
【0023】アーム40の架橋部49には、図4に示す
ように、容器Cを保持する位置では、容器Cの側面C1
に沿う面49aが形成されてなるので、容器Cを誤って
奥側に挿入しても、該架橋部49によって阻止され且つ
面49aによって正規の位置に案内されることになる。
容器Cとしては、マグカップ、缶ジュースなどの略円柱
状の部材の他、ブリックパックなどの略角柱状の部材も
支持可能なるように、前記リング部材30の開口部31
の隅部35は、角状に形成されてなる。
【0024】次に、本発明の作用について説明する。ベ
ース20のロック90のボタン95を押し下げることに
よって、薄肉ヒンジ29を介して爪部93がその位置を
下降させ、該下降により係合部94との係合が外れ、コ
イルばね70による付勢力で、図3又は図5の状態から
リッド50が図4の状態に回転させることができる。こ
の時に、前記アーム40の架橋部49の中央部位41を
前記リッド50の押し出し部57が回動軸43を中心に
回転して、容器Cが載置可能になる。
【0025】この状態、即ち図4に示す状態で、容器C
の側部C1を支持可能なる開口部31が形成されてなる
リング部材30に、容器Cの底部C2をぶつけても、該
アーム40の軸46方向から加わった荷重F1に対し、
該リング部材30に夫々の先端部44、44が連結支持
されてなるアーム40との間の内角が90度以下なの
で、その位置に保持され、該アーム40の閉じる方向へ
の回転が阻止されることになるので、前記リング部材3
0に容器Cが干渉してもリッド50が閉まることがな
い。
【0026】また、前記ブロック60が、前記リッド5
0の容器載置部51側の面に形成されてなるので、成形
が容易である。リッド50を、前記コイルばね70の付
勢力に抗して閉じる方向に乗員などにより回転される荷
重F2(図4に示す)が加えられると、該リッド50を
介して前記ブロック60によってアーム40が押され
る。前記アーム40は、ブロック60に形成されてなる
テーパー状のカム65によって支持部42がコイルばね
70を圧縮する方向、即ち、図2の紙面に向かって左方
に若干移動されることで、該アーム40の支持部42の
接触面47と、前記ブロック60との係合が解除される
関係にある。こうして、リッド50の閉じる方向への力
に対向する力が無くなると、リッド50は、図1に実線
で示すように閉じることが可能になる。かかる状態で
は、前記ブロック60が前記アーム40の支持部42の
側面48(図2に示す)に接する位置に移動しているこ
とになる。
【0027】ブロック60は、アーム40を所定位置ま
では押しながら該アーム40が回転される方向に直交し
た方向に位置を移動することで、格納した位置ではアー
ム40の側部に位置を移動することになる。すなわち、
アーム40の支持部42とブロック60とが、回動軸4
3の方向で重なることで、リッドの厚み方向に嵩張らな
いで、容器保持装置10の薄型化を実現することができ
る。
【0028】図6は、本発明の他の実施の形態に係る容
器保持装置の部分正面図である。図6に示すように、本
他の実施の形態では、リッド50のボスである基部53
がピン部材54の軸線方向に移動可能に支持されてお
り、リッド50の基部が図6の紙面に向かって右方向へ
コイルばね70により付勢されている。
【0029】それにより、リッド50を閉じていくと、
ブロック60のカム部65が47に摺接して、ブロック
60とリッド50とが一体的に前記紙面に向かって左側
へ移動し、ブロック60とアーム40の支持部42とが
回動軸43の方向で重なり得るようになっている。本他
の実施の形態では、リッド50を開く方向へ付勢するコ
イルばねが省略されている。前記実施の形態において
は、リッド50のブロック60側にカム部65を設けた
ものを示したが、アーム40側にカム部を設けても良
い。その場合に、カム部がコイルばね70の付勢力に抗
して押し込む相手の部位はブロック60となる。
【0030】また、アーム40の支持部42をカム部6
5で押し込むものを示したが、アーム40の基部であれ
ば良く、カム部の配置が可能であれば架橋部49の中央
部位41であってもよい。さらに、カム部の形状や配置
が可能であれば、カム部をカム溝に係合させ、カム部と
カム溝との係合関係により、アーム40とリッド50と
を強制的に相対移動させることができ、それにより、ア
ーム40を付勢するコイルばね70などの付勢手段を不
要にすることができる。
【0031】
【発明の効果】本発明に係る容器保持装置によれば、ア
ームの基部を付勢力に抗して回動する軸線方向の一方向
に押し込むカム部を設けて、アームを押し込む例えばブ
ロックが、アームに対してリッドの折り畳み方向で重な
らないようにして、装置全体を薄型にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る容器保持装置のリ
ッドを解放した状態の斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る容器保持装置の正
面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図1のリッドを開放した状態の図2のIV−IV線
断面図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る容器保持装置の
部分正面図である。
【符号の説明】
10 容器保持装置 11 壁部材(ドアトリム) 20 ベース 26 取付部 30 リング部材 31 リング部材の開口部 32 リング部材の基部 34 開口 40 アーム 41 アームの架橋部の中央部位 43 回動軸 44 アームの先端部 45 ピン部材 46 アームの軸 50 リッド 51 リッドの容器載置部 53 リッドの基部(ボス) 57 押し出し部 60 ブロック 65 カム部 70 コイルばね F1 荷重 C 容器 C1 容器の側部 C2 容器の底部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁部材に沿って折り畳まれ、展開して使用
    するようにした容器保持装置において、 前記壁部材に支持されるベースと、筒形状の容器を外嵌
    して保持する開口部が形成され、かつ、前記ベースの上
    部にその基部が回動可能に枢支されたリング部材と、前
    記ベースの下部にその基部が回動可能に軸支され、か
    つ、前記リング部材にその先端部が連結されたアーム
    と、前記ベースの下部にその基部が回動可能に軸支さ
    れ、前記ベースに沿って略垂直状態に折り畳まれた際に
    前記リング部材およびアームを収容可能になり、かつ、
    略水平状態に展開した際に容器の底部を載置可能になる
    リッドとを有し、 前記アームの基部と該アームの基部に対応する前記リッ
    ドの基部とを前記回動する軸線方向あるいは該軸線に平
    行な方向に相対移動可能に配し、 前記アームの基部と前記リッドの基部とを相対的に移動
    せしめるカム部を形成したことを特徴とする容器保持装
    置。
  2. 【請求項2】壁部材に沿って折り畳まれ、展開して使用
    するようにした容器保持装置において、 前記壁部材に支持されるベースと、筒形状の容器を外嵌
    して保持する開口部が形成され、かつ、前記ベースの上
    部にその基部が回動可能に枢支されたリング部材と、前
    記ベースの下部にその基部が回動可能に軸支され、か
    つ、前記リング部材にその先端部が連結されたアーム
    と、前記ベースの下部にその基部が回動可能に軸支さ
    れ、前記ベースに沿って略垂直状態に折り畳まれた際に
    前記リング部材およびアームを収容可能になり、かつ、
    略水平状態に展開した際に容器の底部を載置可能になる
    リッドとを有し、 前記アームの基部を回動する軸線方向に移動可能に前記
    ベースに支持するとともに、前記軸線の一方向に付勢
    し、 前記アームの基部または該アームの基部に対応する前記
    リッドの基部の一方に、他方の基部に摺接して、前記付
    勢する力に抗して前記アームを前記軸線の他方に押し込
    むカム部を形成したことを特徴とする容器保持装置。
  3. 【請求項3】壁部材に沿って折り畳まれ、展開して使用
    するようにした容器保持装置において、 前記壁部材に支持されるベースと、筒形状の容器を外嵌
    して保持する開口部が形成され、かつ、前記ベースの上
    部にその基部が回動可能に枢支されたリング部材と、前
    記ベースの下部にその基部が回動可能に軸支され、か
    つ、前記リング部材にその先端部が連結されたアーム
    と、前記ベースの下部にその基部が回動可能に軸支さ
    れ、前記ベースに沿って略垂直状態に折り畳まれた際に
    前記リング部材およびアームを収容可能になり、かつ、
    略水平状態に展開した際に容器の底部を載置可能になる
    リッドとを有し、 前記リッドの基部を回動する軸線方向に移動可能に前記
    ベースに支持するとともに、前記軸線の一方向に付勢
    し、 前記アームの基部または該アームの基部に対応する前記
    リッドの基部の一方に、他方の基部に摺接して、前記付
    勢する力に抗して前記リッドを前記軸線の他方に押し込
    むカム部を形成したことを特徴とする容器保持装置。
  4. 【請求項4】前記リッドは、前記リッドの閉方向の荷重
    を前記アームの基部側に加えて、前記アームを前記ベー
    スに近接する方向に回転せしめるブロックを備え、 前記ブロックは、前記カム部あるいは該カム部が摺接す
    る部位を有することを特徴とする請求項1記載の容器保
    持装置。
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