JPH068918Y2 - 自動車用スライドドアのアームレスト装置 - Google Patents

自動車用スライドドアのアームレスト装置

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JPH068918Y2
JPH068918Y2 JP3069688U JP3069688U JPH068918Y2 JP H068918 Y2 JPH068918 Y2 JP H068918Y2 JP 3069688 U JP3069688 U JP 3069688U JP 3069688 U JP3069688 U JP 3069688U JP H068918 Y2 JPH068918 Y2 JP H068918Y2
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JP
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armrest
slide door
spring
force
toggle spring
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JP3069688U
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謙一 小野田
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Suzuki Motor Co Ltd
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Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 a.産業上の利用分野 本考案は、自動車用スライドドアに配設されるアームレ
スト装置に関するものである。
b.従来の技術 自動車の側部に設けられるスライドドアは、側部外方に
僅かに引き出されてからサイドパネルに沿って後方へ摺
動されるように構成されるが、スライドドアの開時にお
けるスライドドアの外方への突出を少なくするために、
スライドドアはサイドパネルにできるだけ接近した位置
で摺動されるように構成されている。従って、第5図に
示すようにスライドドア1の車室内側面1aにアームレス
ト2を設ける場合には、スライドドア1の開時にこのア
ームレストが自動車のサイドボディにぶつからないよう
に収納凹部1b内に折畳み可能な構成を採用する必要があ
る。
そこで、アームレスト2を車室内側面1aに対しほぼ平行
な収納位置(起立位置)からほぼ直角な突出位置(使用
位置)まで回動可能に構成すると共に、スライドドアの
開時にはアームレスト附勢用トグルスプリングの附勢力
に抗してアームレスト2を強制的に収納位置に自動復帰
させるようにしたアームレスト装置が従来より提案され
ている。
c.考案が解決しようとする課題 上述の如き従来のアームレスト装置においては、スライ
ドドア1の半開時にアームレスト2をトグルスプリング
の附勢力に抗して突出位置に引き出した場合、このよう
な状態の下でスライドドア1を全開方向に移動させる
と、アームレスト2は収納位置に引き込まれることなく
サイドボディにぶつかってしまい、アームレスト2が損
傷を受けてしまう等の問題点があった。
本考案はこのような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、スライドドアの半開状態の下でアーム
レストを突出位置に引き出すのに通常以上の過大な力を
要するように構成することによって、スライドドアの半
開時におけるアームレストの誤操作を防止し得るように
した自動車用フライドドアのアームレスト装置を提供す
ることにある。
d.課題を解決するための手段 既述の問題点を解決するために、本考案では、(A)スラ
イドドアの車室内側面に対しほぼ平行な収納位置からほ
ぼ直角な突出位置まで回動可能に枢支されたアームレス
トと、 (B)前記アームレストをその回動位置に応じて収納方向
又は突出方向に選択的に回動附勢するトグルスプリング
と、 (C)前記トグルスプリングよりも大きなばね定数を有す
るリターンスプリングが装着され、かつ、前記スライド
ドアの閉時に前記リターンスプリングの附勢力に抗して
押圧作動されるように配設されたプッシュロッドと、 (D)前記プッシュロッドとアームレストとの間に配設さ
れたリンク機構と、 をそれぞれ具備し、前記スライドドアの閉時には前記ト
グルスプリングの附勢力のみが前記アームレストの保持
力として作用し、前記スライドドアの半開時及び全開時
には前記トグルスプリング及びリターンスプリングの双
方の附勢力が前記アームレストの保持力として作用する
ように構成している。
以下、本考案の一実施例に付き図面を参照して説明す
る。
第1図〜第4図は自動車用スライドドア1のアームレス
ト装置の構成を示すものであって、本装置はアームレス
ト2と、このアームレスト2を回動附勢するトグルスプ
リング3と、このトグルスプリング3よりも大きなばね
定数を有するリターンスプリング4にて所定方向に常時
附勢されたプッシュロッド5と、このプッシュロッド5
の作動力を上述のアームレスト2に伝達するリンク機構
6とをそれぞれ具備している。
上述のアームレスト2の両側隅部には一対の支持ピン7
a,7bが取付けられており、これらの支持ピン7a,7bは、
スライドドア1のインナパネル1c(第5図参照)の裏面
に固着された一対のブラケット8a,8bに回動自在にそれ
ぞれ支持されている。しかして、アームレスト2は一対
の支持ピン7a,7bを中心に回動可能に枢支され、前記イ
ンナパネル1cに形成された収納凹部1b内に起立状態で収
納され得るようになっている。
また、上述のプッシュロッド5は、スライドドア1のア
ウタパネル1d(第5図参照)に固着された支持部材9の
対向片部9a,9bにて軸心方向に摺動自在に支持されてお
り、その一端にはクッション10が取付けられている。そ
して、プッシュロッド5の中間箇所に一体的に設けられ
た受け板部11と支持部材9の対向片部9bとの間にリタ
ーンスプリング(圧縮コイルばね)4が装着され、この
リターンスプリング4の附勢力にてプッシュロッド5が
第1図において矢印A方向に常時附勢されている。
一方、上述のリンク機構6は、支軸12を中心に回動可能
に配設されたL字状の回動レバー13と、長手方向に延び
る長孔14を有するアイドルプレート15と、このアイドル
プレート15に関連して配設された回動アーム16とから構
成されている。そして、回動レバー13の一端に立設され
たピン17にプッシュロッド5の他端が連結されると共
に、回動レバー13の他端に立設されたピン18がアイドル
プレート15の長孔14内に摺動移動可能に嵌着されてい
る。また、回動アーム16の一端も前記アイドルプレート
15の長孔14の上端側に挿通されており、その他端には前
記アームレスト2の支持ピン7aがほぼ直交状態で貫通さ
れている。なお、回動アーム16と支持ピン7aとは一体的
に結合されていて互いに連動するように構成されてい
る。さらに、上述の回動アーム16には、トグルスプリン
グ(巻きばね)3が架設されており、回動アーム16の回
動位置に応じてこの回動アーム16にはトグルスプリング
3から時計方向或いは反時計方向の何れか一方向への附
勢力が選択的に付与されるようになっている。
次に、このような構成を有するアームレスト装置1の動
作に付き説明する。
まず、第1図はスライドドア1の閉時においてアームレ
スト2が収納位置に配置されている状態を示している。
この場合には、回動アーム16がトグルスプリング3の附
勢力にて支持ピン7a,7bを中心に反時計方向(矢印B方
向)に回動附勢され、これに応じてアームレスト2がス
ライドドア1の車室内側面に対しほぼ平行に起立され
る。なお、アームレスト2の矢印B方向の回動はアーム
レスト収納凹部の背面にアームレスト2が係合されるこ
とにより阻止される。そして、アイドルプレート15は、
その長孔14の上端に挿通された回動アーム16に対して吊
下状態で支持される。
一方、スライドドア1のインナパネル1cの側部1e(第4
図及び第5図参照)から突出しているクッション10は図
外のサイドボディに当接して相対的に押圧されるため、
プッシュロッド5はリターンスプリング4の附勢力に抗
して矢印A′方向に移動した位置に配置される。これに
応じて、回動レバー13が支軸12を中心に矢印E方向に回
動されるため、ピン18はアイドルプレート15の長孔14の
ほぼ中央箇所に配置される。しかして、この状態の下で
は、アームレスト2の保持力はトグルスプリング3の附
勢力のみであり、アームレスト2はこのトグルスプリン
グ3の附勢力にて収納位置に保持される。
このようにして収納位置に配置されたアームレスト2を
スライドドア1の閉時に突出位置に引き出す場合には、
第2図において矢印Cで示す方向の力をアームレスト2
の上端に加える。これにより、アームレスト2はトグル
スプリング3の附勢力に抗して支持ピン7a,7bを中心に
回動され、トグルスプリング3の死点を通過した後には
このトグルスプリング3から回動アーム16に矢印B′方
向の附勢力が付与されることとなる。その結果、乗員が
アームレスト2に加えている力を解除しても、アームレ
スト2はトグルスプリング3の附勢力にて矢印C方向に
回動されると同時に、回動アーム16にてアイドルプレー
ト15が第2図において矢印D方向に引き上げられる。そ
して、このアイドルプレート15の長孔14の下端に回動レ
バー13のピン18が係合した時点でアームレスト2は図外
のストッパにて矢印C方向の回動が阻止され、スライド
ドアの車室内側面に対してほぼ直角の突出位置(使用位
置)に安定な状態で配置される。
第3図及び第4図は、スライドドア1を開方向に移動さ
せた場合を示すものである。この場合には、リターンス
プリング4のばね定数はトグルスプリング3のばね定数
よりも大きく設定(例えば約2倍)されているため、ス
ライドドア1の移動に伴って、プッシュロッド5がリタ
ーンスプリング4の附勢力からトグルスプリング3の附
勢力を差し引いた附勢力にて矢印A方向に復動される。
これと同時に、回動レバー13は支軸12を中心に矢印E′
方向に回動されると共に、アイドルプレート15が矢印
D′方向に引き降ろされる。その結果、回動アーム16,
支持ピン7a及びアームレスト2がトグルスプリング3の
附勢力に抗して矢印C′方向に強制的に回動され、トグ
ルスプリング3の死点を越えた後にはこのトグルスプリ
ング3の附勢力にてアームレスト2が収納位置に自動復
帰される。なお、この際プッシュロッド5の矢印A方向
への移動は、支持部材9の対向片部9aに受け板部11が当
接することにより阻止される。しかして、この状態下で
は、アームレスト2の保持力はトグルスプリング3の附
勢力にリターンスプリング4の附勢力を加えた力であ
り、この力によってアームレスト2が収納位置に保持さ
れる。
以上の如き構成のアームレスト装置によれば、スライド
ドア1の半開時(クッション10がドアフレームから離れ
かつアームレスト2が自動車のサイドボディに対向する
全開位置にまで達していない状態の時)に、乗員がアー
ムレスト2を引き出そうとした場合に、過大な操作力を
要することとなる。すなわち、半開時の場合には、アー
ムレスト装置が第3図及び第4図に示す如き状態の下に
置かれることとなり、アームレスト2を回動させるため
にはトグルスプリング3のみならずこのトグルスプリン
グ3の附勢力にリターンスプリング4の附勢力を加えた
力以上の操作力(例えば、約3kg)を必要とする。その
ため、このような操作を行なった場合には、操作感覚上
の異常をはっきりと認識することができ、スライドドア
1の半開状態の下でのアームレスト引き出し操作を中途
で止めることが可能となる。従って、スライドドア1の
半開時にアームレスト2を不用意に引き出した状態のま
まスライドドア1の全開操作することによるアームレス
ト2のサイドボディへの衝突を未然に回避することがで
き、非常に実用的である。
以上、本考案の一実施例に付き述べたが、本考案は既述
の実施例に限定されるものではなく、本考案の技術的思
想に基いて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、アームレスト2の枢支手段や、トグルスプリン
グ3及びリターンスプリング4の配置構成、リンク機構
6の構成等は種々に変更可能である。
e.考案の効果 以上の如く、本考案は、スライドドアの閉時にはアーム
レスト回動附勢用のトグルスプリングのみの附勢力をア
ームレストの保持力として作用させると共に、スライド
ドアの開時(半開時及び全開時)には前記ドグルスプリ
ング及びアームレスト復動用のリターンスプリングの双
方の附勢力をアームレストの保持力として作用させるよ
うにしたものであるから、スライドドアの半開時にアー
ムレストを不用意に引き出そうとした場合にトグルスプ
リング及びリターンスプリングに打ち勝つだけの操作力
すなわち通常の場合以上の操作力を要することとなるた
め、操作感覚的に異常であることを確実に認識できる。
従って、スライドドアの半開時におけるアームレストの
不用意な引き出しによってアームレストが自動車ボディ
にぶつかって損傷を受ける等の不都合の発生を未然に防
止できる。
その上、このような作用効果を奏し得るものでありなが
ら、その構成が簡単で部品点数も少なくて済むためコス
トが安く、しかも装置の構成が機械式なので故障等のト
ラブルが少く、非常に実用的である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は
スライドドアの閉時においてアームレストが収納位置に
配置された状態を示すアームレスト装置の斜視図、第2
図はスライドドアの閉時に置いてアームレストが突出位
置(使用位置)に配置された状態を示すアームレスト装
置の斜視図、第3図はスライドドアの開時においてアー
ムレストが収納位置に復動された状態を示すアームレス
ト装置の斜視図、第4図はスライドドアの開時において
アームレストが収納位置に復動された状態を示すアーム
レスト装置の側面図、第5図はスライドドアの斜視図で
ある。 1…アームレスト、1a…車室内側面、 1b…収納凹部、2…アームレスト、 3…トグルスプリング、 4…リターンスプリング、 5…プッシュロッド、6…リンク機構、 7a,7b…支持ピン、11…受け板部、 13…回動レバー、14…長孔、 15…アイドルプレート、16…回動アーム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)スライドドアの車室内側面に対しほ
    ぼ平行な収納位置からほぼ直角な突出位置まで回動可能
    に枢支されたアームレストと、 (B)前記アームレストをその回動位置に応じて収納方
    向又は突出方向に選択的に回動附勢するトグルスプリン
    グと、 (C)前記トグルスプリングよりも大きなばね定数を有
    するリターンスプリングが装着され、かつ、前記スライ
    ドドアの閉時に前記リターンスプリングの附勢力に抗し
    て押圧作動されるように配設されたプッシュロッドと、 (D)前記プッシュロッドとアームレストとの間に配設
    されたリンク機構と、 をそれぞれ具備し、前記スライドドアの閉時には前記ト
    グルスプリングの附勢力のみが前記アームレストの保持
    力として作用し、前記スライドドアの半開時及び全開時
    には前記トグルスプリング及びリターンスプリングの双
    方の附勢力が前記アームレストの保持力として作用する
    ように構成したことを特徴とする自動車用スライドドア
    のアームレスト装置。
JP3069688U 1988-03-08 1988-03-08 自動車用スライドドアのアームレスト装置 Expired - Lifetime JPH068918Y2 (ja)

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JPH01136034U JPH01136034U (ja) 1989-09-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01136034U (ja) 1989-09-18

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