JPH1027288A - 火災感知器 - Google Patents

火災感知器

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JPH1027288A
JPH1027288A JP18286996A JP18286996A JPH1027288A JP H1027288 A JPH1027288 A JP H1027288A JP 18286996 A JP18286996 A JP 18286996A JP 18286996 A JP18286996 A JP 18286996A JP H1027288 A JPH1027288 A JP H1027288A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調吸込圧に依存することなく、室内の煙を
煙検出部に導入して迅速な火災検出を行う。 【解決手段】 下向きのカバー取付口2aをシステム天
井のスリット状の開口付近に位置させて感知器本体3を
天井裏に配置し、配置した感知器本体2のカバー取付口
2bに天井面より下部に突出した状態で周囲の全方向か
らの煙を流入可能なように煙導入口を形成した外カバー
3を装着し、この外カバー3内の天井面から突出した位
置に一部が位置するように外カバー3の周囲の全方向の
煙導入口4の各々に対応して煙導入口27,30を形成
した煙検出部14を感知器本体2に組み付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム天井のT
バースリット等の空調吸込口に取付られて火災による煙
を検出する火災感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、システム天井のTバースリットに
設置させる火災感知器としては、図12のものが知られ
ている。図12において、T型のアングル部材の配置に
よりシステム天井の空調吸込口として形成されたTバー
スリット100には、火災感知器102が適宜の取付金
具によって取付られている。火災感知器102は、煙検
出部108を内蔵した感知器本体104と煙導入口11
0を開口した外カバー106で構成される。
【0003】感知器本体102の煙検出部108は、例
えば薄型の円筒体であり、周囲に煙導入口を開口し、内
部に発光素子と受光素子を光軸をずらして配置し、流入
した煙粒子に光が当ったときの散乱光を受光素子を受光
し、火災を検出するようにしている。天井裏に配置した
感知本体104は、内部の煙検出部108に連通する開
口112を例えば上部に備え、空調装置の吸込圧を利用
して煙検出部108を通る空気の流れを強制的に作り出
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな空調装置の吸込圧を利用して室内の煙を感知器本体
内に強制的に導入して検出する火災感知器にあっては、
空調停止時には強制的な煙の導入が期待できず、火災に
よる煙の流入に時間がかかり、火災検出が遅れる問題が
ある。
【0005】また空調停止時には、外気の風圧によって
Tバースリット100から室内に吹き出す逆気流を生ず
ることもあり、逆気流によって室内の火災感知器102
に流入しなくなり、失報に至る危険性もある。この逆流
による失報の問題を解消するめに、天井裏面の開口11
2をなくすと、外カバー106の開口110に対し煙検
出部108が天井裏に配置した感知器本体104内の離
れた位置にあるため、煙検出部108に煙が十分に流入
できない問題がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、空調吸込圧に依存することなく、室
内の煙を適切に導入して迅速な火災検出ができるTバー
スリット等に取付けられる火災感知器を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、システム天井
にスリット状に開口した空気調整装置の吸込口に取り付
けられ、火災による煙を検出する火災感知器を対象と
し、下向きのカバー取付口をシステム天井のスリット状
の開口付近に位置させて天井裏に配置された感知器本体
と、感知器本体のカバー取付口に天井面より下部に突出
した状態で装着され、周囲の全方向からの煙を流入可能
なように煙導入開口を形成した外カバーと、外カバー内
の天井面から突出した位置に一部が位置するように感知
器本体に組込まれ、外カバーの周囲の全方向の煙導入開
口の各々に対応して煙導入口を形成した煙検出部とを備
えたことを特徴とする。
【0008】このように感知器本体側に設けられる煙検
出部の一部が、天井から室内に突出した外カバー内部に
位置しているため、天井面に沿った気流は、外カバーを
介して直接煙検出部に導入され、空調吸込圧に依存する
ことなく、迅速な火災検出が可能となる。また外カバー
及び外カバー内に位置する煙検出部には、天井面に沿っ
た水平回りとなる前後左右の全方向からの気流に対し、
その導入と排出を可能とする均一な煙流入特性が得ら
れ、気流の方向による制約も受けない。
【0009】煙検出部は、例えば薄型の円筒体であり、
円筒体の一部が半月状にカバー取付口から突出して外カ
バー内に位置するように感知器本体に装着され、全方向
からの気流に対する均一な煙流入特性を得るため、外カ
バー内に位置する円筒体の前後左右の各々に煙導入口を
独立に仕切り形成している。更に外カバー内に、外カバ
ー内に位置する前記円筒体の煙導入口を独立に仕切る仕
切壁を形成している。
【0010】また空調吸込圧による強制導入を一部利用
するため、システム天井の裏面側となる感知器本体の側
面に、煙検出部に連通する比較的小さな開口穴を設け、
開口穴により空調装置の吸込圧による煙検出部からの気
流の導出を可能とする。この感知器本体側面の開口穴と
しては、システム天井のスリット状開口に感知器本体を
取付ける取付金具に対する嵌合片の組込み穴を利用す
る。このため空調吸込圧を利用した強制導入のための開
口面積は、かなり制限されている。このため空調停止と
なっても、煙検出部に対する煙流入特性はあまり低下せ
ず、逆に外気の風圧による逆流を抑制することができ、
空調停止による影響が最低限に抑えられる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明の火災感知器
の正面図、図1(B)は側面図、図1(C)は下側から
見た平面図である。図1(A)〜(C)において、2は
火災感知器1の感知器本体であり、感知器本体2の下端
部にはカバー取付口2aが開口し、カバー取付口2aに
は外カバー3が脱着自在に装着される。すなわち、感知
器本体2の下端側面には一対の突起部2bが形成され、
これらの突起部2bの裏側に形成した係合部に、外カバ
ー3の上端に形成した一対の係合片が係合するようにな
っている。
【0012】外カバー3には周囲の全方向からの煙が流
入可能なように煙導入口4が4個形成され、これらの煙
導入口4には虫が進入するのを防止する防虫網4aがそ
れぞれ取り付けられている。煙導入口4は左側および前
側に開口する煙導入口、左側および後側に開口する煙導
入口、右側および前側に開口する煙導入口および右側お
よび後側に開口する煙導入口の4つの煙導入口により構
成されている。
【0013】感知器本体2の側面には内部の煙検出部に
連通する開口穴6が形成され、この開口穴6により空調
装置の吸込圧による煙検出部からの気流の導出を可能と
している。この開口穴6には感知器本体2を取り付ける
取付金具に係止される係止片5が組み込まれている。す
なわち、開口穴6としては感知器本体2を取り付ける取
付金具に係止される係止片5の組込み穴を利用してい
る。このため、空調吸込圧を利用した強制導入のための
開口面積は、制限されている。
【0014】図2は本発明の火災感知器の取付状態の説
明図である。図2において、天井には規定間隔のスリッ
ト幅をもってTバー部材7a,7bが配置され、それぞ
れ天井ボード10を支持しており、その間に空調吸込口
となるTバースリット7cが形成されている。Tバース
リット7cには火災感知器1の感知器本体2が取付金具
8,9によって取り付けられる。
【0015】感知器本体2は、カバー取付口2aをTバ
ースリット7cの開口付近に位置させるように、天井ボ
ード10の上側の天井裏に取付られている。即ち、取付
金具8は天井裏側に位置し、また取付金具9は天井外側
に位置するように配置され、この状態で感知器本体2
は、取付金具8,9に挿入され、このとき下側の取付金
具9の開口部9aに感知器本体2の係止片5が係止され
る。下側の取付金具8にはビス11が挿入され、ビス1
1を上側の取付金具9にねじ込むことにより、取付金具
8,9の両脇下端の縁部の間にTバー7a,7bを挟み
込んで取付固定する。
【0016】図3は感知器本体2を分解したもので、図
3(A)は感知器本体2の一方の本体カバーを示し、図
3(B)はプリント基板を示し、図3(C)は感知器本
体2の他方の本体カバーを示す。図3(A)において、
感知器本体2の一方の本体カバー11は、内部の中央部
よりやや下側には湾曲部とL字部よりなる隔壁17が形
成されている。隔壁17の上側にはプリント基板に実装
される回路部品を収納する回路収納部11aが画成さ
れ、下側には煙検出部を収納する煙検出部収納部11b
が画成されている。
【0017】本体カバー11の上部にはプリント基板に
装着された差込端子ユニットを収納するユニット収納部
11cが形成され、ユニット収納部11cの両側にはボ
ス部18aが形成され、ボス部18aにはビス穴18b
が穿設されている。本体カバー11の下端には外カバー
3を着脱自在に装着するカバー取付口2aが形成されて
いる。
【0018】隔壁17の両側にはビス穴18aが穿設さ
れたボス部18bが形成され、ボス部18bと一体に係
止片5の板状部5aを保持する保持部11dが形成され
ている。係止片5は板状のばね部材よりなり、係止片5
の板状部5aは保持部11dに形成されたスリット穴1
1cに保持され、スリット穴11cより突出する係止片
の折曲凸部5bは感知器本体2の側面に形成した開口穴
6から外側に突出している。
【0019】図3(B)に示すプリント基板13には上
部に差込端子ユニット15が突出して装着され、差込端
子ユニット15の下側のプリント基板13には図示しな
い各種の回路部品が実装される。差込端子ユニット15
の両側のプリント基板13にはビス通し穴13aが穿設
されている。プリント基板13の下側には、切欠き14
aを有し下方に突出する突出導入部16が形成された薄
型の円筒体よりなる煙検出部14が装着される。煙検出
部14は、プリント基板13の下側に装着された状態
で、円筒体の一部を突出導入部16を半月状に突出して
おり、半月状の突出導入部16は、図2の組込立て状態
で外カバー3の内側に位置し、その煙導入口4から導入
された煙を煙検出部14の内部に導入する。尚、煙検出
部14にはプリント基板13を貫通するビス通し穴14
bが形成されている。
【0020】図3(C)は感知器本体2の他方の本体カ
バー12を示し、この本体カバー12の上端には一対の
ビス通し穴19aを突設したボス部19bが形成され、
また、中央部より下側にもビス通し穴19aを突設した
ボス部19bが形成されている。本体カバー12の下側
には切欠き12aが形成され、この切欠き12aが開口
穴6の一部を構成している。
【0021】また、本体カバー12の下端にはカバー取
付口2aが形成されている。本体カバー12内にプリン
ト基板13を収納し、プリント基板13のビス通し穴1
3aに本体カバー11のビス穴18aを位置合わせした
状態でビス通し穴19a,13a,14a、ビス穴18
aにビスをねじ込むことで感知器本体2が組み立てられ
る。
【0022】図4は本体カバー11を外した状態での本
体カバー12側の内部構造の説明図である。図4におい
て、本体カバー12内には、差込端子ユニット15と煙
検出部14が装着されたプリント基板13が収納されて
いる。本体カバー12のカバー取付口2aには、外カバ
ー3が天井面50より下方に突出した状態で装着され
る。尚、外カバー3は図1(C)の中心から少しずれた
a−a断面である。
【0023】煙検出部14はカバー取付口2aからその
一部である突出導入部16が下側に突出している。すな
わち、煙検出部14は、天井面50から突出した外カバ
ー4内の位置に突出導入部16が位置するように感知器
本体2に装着され、外カバー3の全方向からの気流に対
する均一な煙流入特性を得るため、外カバー3内に位置
する突出導入部16には、前後左右にそれぞれ煙導入口
27,30を独立に仕切り形成している。
【0024】また、外カバー3の内部には、外カバー3
内に位置する煙検出部14の突出導入部16の煙導入口
27,30を独立に仕切る仕切壁31が形成されてい
る。したがって、外カバー3の前側または後側より導入
される煙は、後側または前側にそのまま通過することな
く、仕切壁31によって煙検出部14の内部に案内され
る。
【0025】このため、天井面に沿った水平回りとなる
前後左右の全方向からの気流に対し、外カバー3から内
部の煙検出部14に対する導入と排出を可能とする均一
な煙特性が得られ、気流の方向による制約を受けない。
図5(A),(B),(C)はプリント基板13に装着
されている煙検出部14の説明図である。
【0026】図5(A)において、22は煙検出部14
のベースであり、ベース22はプリント基板13に固着
されている。ベース22には発光素子20と受光素子2
1が光軸をずらして配置されており、検煙空間25に侵
入した煙粒子に光が当ったときの散乱光を受光素子21
が受光し、火災を検出するようにしている。ベース22
に設けられた遮光板22aは発光素子20からの光を規
制するもので、光が直接受光素子21に入らないように
している。
【0027】ベース22には周方向に3つの係合部22
bが形成されており、これらの係合部22bにラビリン
スカバー24に形成した係止片24aを回し込みにより
係止することで、ベース22にラビリンスカバー24が
装着される。ベース22にラビリンスカバー24を装着
した状態は、図5(A)および図5(B)に示され、煙
検出部14の突出導入部16はベース22から下方に突
出している。
【0028】図5(C)はラビリンスカバー24を示
し、ラビリンスカバー24の周方向にはベース22の係
合部22bに係止する係止片24aが3ケ所に形成され
ている。ラビリンスカバー24の中央部は検煙空間25
となっており、検煙空間24は複数のラビリンス26に
より包囲されている。図6は図5(A)のA−A断面図
である。
【0029】図6において、ベース22の係合部22b
にはラビリンスカバー24の係止片24aが係止され、
ベース22にラビリンスカバー24が装着されている。
ベース22には発光素子20が取り付けられ、発光素子
20は検煙空間25に光を発光する。また、ベース22
には受光素子21が取り付けられ、検煙空間25に煙が
導入されて、煙粒子に光が当たると、散乱光が生じ、散
乱光は受光素子21で受光され、火災が検出される。
【0030】図7(A)は図5(B)のB−B断面図、
図7(B)は図5(B)のC−C断面図である。図7
(A)において、突出導入部16を除く上側の煙検出部
24の外周には複数の煙排出口28a〜28eが形成さ
れ、これらの煙排出口28a〜28eは突出導入部16
側から検煙空間25に導入された煙を外部に排出する。
また、ラビリンス26a,26bによって煙排出空間3
2a,32bが仕切られ、煙排出空間32a,32bに
入った煙は煙排出口28a,28bより排出される。
【0031】煙検出部24の一部である突出導入部16
の外周には、複数の煙導入口27a〜27cが形成さ
れ、これらの煙導入口27a〜27cは、外カバー3の
紙面で左右となる方向からの煙を導入する。煙導入口2
7a〜27cから導入された煙は、ラビリンス26c〜
26eにより仕切られる煙導入口30a〜30cを経て
検煙空間25に導入される。
【0032】図7(B)に示すように、突出導入部16
には紙面に直交して左右方向に仕切壁29が形成されて
いる。したがって、煙導入口27a〜27c,30a〜
30は前後に二分割されている。このため前後から煙導
入口30a〜30cに導入された煙は、仕切壁29によ
り検煙空間25に案内された後、反対側から排出され
る。
【0033】次に、動作を説明する。図8は空調動作時
の煙流入特性の説明図である。空調動作時に煙が矢印A
のように左から右に向かって流れるとする。矢印Aのよ
うに左から右に流れる煙は、矢印Bのように外カバー3
の左側の煙導入口4に入り、煙検出部14の突出導入部
16の外周に形成した煙導入口27c、ラビリンス26
eなどで形成した煙導入口30cを経て煙検出部14の
内部に入り、検煙空間25に導入される。
【0034】煙検出部14の内部に導入された煙の一部
は、矢印Eのような天井内の空調による吸入圧を受け、
煙検出部14の外周に形成した煙排出部28e,28f
から空間33aに入り、矢印D1のように開口穴6から
天井裏に排出される。一方、検煙空間25に導入された
煙は、矢印Cのように、煙排出空間32b、煙検出部1
4の煙排出口28aから空間33bを経て外カバー3に
入り、外カバー3の右側の煙導入口4から外部に排出さ
れる。
【0035】また、煙排出空間32a、煙検出部14の
煙排出口28bから空間33bに排出された煙は、矢印
Eの空調吸込圧を受けて開口穴6から矢印D2のように
天井裏に排出される。なお、空間33bに入った煙は、
隔壁17があるため、感知器本体2の上側には流れな
い。図9は空調停止時の煙流入特性の説明図である。空
調停止時においては、図8と同様に煙が左から右に向か
って流れると、矢印Aのように煙は外カバー3の左側の
煙導入口4に入り、煙検出部14の突出導入部16の外
周に形成した煙導入口27c、ラビリンス26eなどで
仕切った煙導入口30cを経て矢印B1のように煙検出
部14の内部に入り、検煙空間25に導入される。ま
た、矢印B2でのように、外カバー3の左側の煙導入口
4に入った煙は突出導入部16の外周の煙導入口27b
から煙導入口30bを経て検煙空間25に導入される。
【0036】検煙空間25に導入された煙は、矢印C1
のように、煙導入口30aおよび煙導入口27aを経て
外カバー3の左側の煙導入口4から外部に排出される。
また、検煙空間25に導入された煙は、矢印C2のよう
に、検煙空間25から煙排出空間32b、煙排出口28
aを経て空間33bに入り、外カバー3の右側の煙導入
口4からも外部に排出される。
【0037】このとき空調は停止しているため、空調に
よる吸込圧は開口穴6を介して空間33bには作用せ
ず、空間33bに入った煙は、開口穴6から外部に排出
されず、外カバー3の右側の煙導入口4から外部に排出
される。開口穴6は、感知器本体3に取り付ける取付金
具8,9に係止される係止片5の組込み穴を利用してい
るため、空調吸込圧を利用した強制導入のための開口面
積は制限されている。
【0038】このため、空調停止になっても煙検出部1
4に対する煙流入特性はあまり低下しない。このよう
に、煙検出部14の突出導入部16が天井面より下側の
外カバー3の内部に位置しているため、天井面に沿った
煙は、外カバー3を介して直接煙検出部14に導入さ
れ、空調停止の空調吸込圧がなくても迅速な火災検出が
可能となる。
【0039】図10は空調停止による逆流吹出し時の煙
流入特性の説明図である。図10において、空調停止に
よる逆流吹出しに図8,9と同様に煙が左から右に向か
って流れるとする。煙は、矢印Aのように、外カバー3
の左側の煙導入口4から、煙検出部14の突出導入部1
6の煙導入口27cおよび煙導入口30cを経て矢印B
1のように、煙検出部14の内部に入り、検煙空間25
に導入される。
【0040】また、矢印B2のように外カバー3の左側
の煙導入口4から入った煙は、突出導入部16の煙導入
口27bおよび煙導入口30bを経て検煙空間25に導
入される。この場合、空調停止による逆流の吹出し圧F
が開口穴6を介して矢印G1に示すように空間33aに
作用しても、係止片5の組込みによって開口面積が制限
されているため、逆流を抑制することができる。
【0041】したがって、空調停止による逆流の吹出し
圧Fを受けても、矢印B1,B2のように、煙は検煙空
間25に導入される。検煙空間25に導入された煙は、
矢印C1のように、煙導入口30aおよび煙導入口27
aを経て外カバー3の右側の煙導入口4から外部に排出
される。また、矢印C2のように、検煙空間25に導入
された煙は、煙排出空間32b、煙排出口28aを経て
空間33bから外カバー3の右側の煙導入口4から外部
に排出される。
【0042】このように、逆流による吹出し圧Fがあっ
ても、開口穴6の開口面積が制限されているため、逆流
を抑制することができ、空調停止による影響を最低限に
抑えることができる。図11は前後方向の煙流入特性の
説明図である。図11において、矢印Hのように、煙は
外カバー3の前側から後側に向かって流れるとする。こ
のとき煙は矢印Iのように、外カバー3の煙導入口4か
ら流入する。外カバー4内には前後に仕切る仕切壁29
を形成した煙検出部14の突出導入部16が位置してお
り、ラビリンス26c〜26eで仕切られた煙導入口3
0a〜30cから入り、仕切壁29により検煙空間25
に案内される。検煙空間25に導入された煙は、矢印J
のように、仕切癖2よの反対側の煙導入口30a〜30
cに抜け、外カバー3の煙導入口4から外部に排出され
る。
【0043】このような図8〜図11の動作から明らか
なように、外カバー3に対する天井面に沿った水平回り
となる前後左右の全方向からの煙に対し、外カバー3の
内部に位置する煙検出部14の突出導入部16から検煙
部へ煙の円滑な導入と排出を可能とする均一な煙流入特
性が得られ、気流による煙の方向による制約を受けな
い。
【0044】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、外カバー内の天井面から突出した位置に煙検出部の
一部が位置するように、煙検出部を感知器本体に装着し
て、天井面に沿った気流を外カバーを介して直接煙検出
部に導入するため、空調吸込圧に依存することなく、迅
速な火災検出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災感知器の実施形態の三面図
【図2】本発明の火災感知器の取付状態の説明図
【図3】本発明の火災感知器のカバーと内部プリント基
板の分解図
【図4】図1のカバーの一方を外した内部構造の説明図
【図5】図3のプリント基板に設けている煙検出部の説
明図
【図6】図5のA−A断面図
【図7】図5のB−B及びC−C断面図
【図8】空調動作時の煙流入特性の説明図
【図9】空調停止時の煙流入特性の説明図
【図10】空調停止による逆流吹出し時の煙流入特性の
説明図
【図11】前後方向の煙流入特性の説明図
【図12】従来の概略説明図
【符号の説明】
2:感知器本体 2a:カバー取付口 3:外カバー 4,27,30:煙導入口 5:係止片 6:開口穴 7c:Tバースリット 8,9:取付金具 10:天井ボード 14:煙検出部 16:突出導入部 31:仕切壁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】システム天井にスリット状に開口した空気
    調整装置の吸込口に取り付けられ、火災による煙を検出
    する火災感知器に於いて、 下向きのカバー取付口を前記システム天井のスリット状
    の開口付近に位置させて天井裏に配置された感知器本体
    と、 前記感知器本体のカバー取付口に天井面より下部に突出
    した状態で装着され、周囲の全方向からの煙を流入可能
    なように煙導入口を形成した外カバーと、 前記外カバー内の天井面から突出した位置に一部が位置
    するように前記感知器本体に組込まれ、前記外カバーの
    周囲の全方向の煙導入口の各々に対応して煙導入口を形
    成した煙検出部と、を備えたことを特徴とする火災感知
    器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災感知器に於いて、前記
    煙検出部は、薄型の円筒体であり、該円筒体の一部が半
    月状に前記カバー取付口から突出して前記外カバー内に
    位置するように前記感知器本体に装着され、該外カバー
    内に位置する前記円筒体の前後左右の各々に前記煙導入
    口を独立に仕切り形成したことを特徴とする火災感知
    器。
  3. 【請求項3】請求項2記載の火災感知器に於いて、前記
    外カバーの内部に、該外カバー内に位置する前記円筒体
    の煙導入口を独立に仕切る仕切壁を形成したことを特徴
    とする火災感知器。
  4. 【請求項4】請求項1記載の火災感知器に於いて、更に
    前記感知器本体は、前記システム天井の裏面側となる前
    記感知器本体の側面に、前記煙検出部に連通する開口穴
    を設け、該開口穴により前記空調装置の吸込圧による煙
    検出部からの気流の導出を可能とすることを特徴とする
    火災感知器。
  5. 【請求項5】請求項1記載の火災感知器に於いて、前記
    感知器本体側面の開口穴は、前記システム天井のスリッ
    ト状開口に感知器本体を取付ける取付金具に対する係止
    片の組込み穴であることを特徴とする火災感知器。
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