JP3105792B2 - 火災感知器の取付金具 - Google Patents

火災感知器の取付金具

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JP3105792B2
JP3105792B2 JP08199894A JP19989496A JP3105792B2 JP 3105792 B2 JP3105792 B2 JP 3105792B2 JP 08199894 A JP08199894 A JP 08199894A JP 19989496 A JP19989496 A JP 19989496A JP 3105792 B2 JP3105792 B2 JP 3105792B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システム天井のT
バースリット等の空調吸込口に取付られて火災による煙
を検出する火災感知器の取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、システム天井のTバースリットに
設置させる火災感知器としては、図19のものが知られ
ている。図19において、T型のアングル部材の配置に
よりシステム天井の空調吸込口として形成されたTバー
スリット100には、火災感知器102が適宜の取付金
具によって取付られている。火災感知器102は、煙検
出部108を内蔵した感知器本体104と煙導入口11
0を開口した外カバー106で構成される。
【0003】感知器本体102の煙検出部108は、例
えば薄型の円筒体であり、周囲に煙導入口を開口し、内
部に発光素子と受光素子を光軸をずらして配置し、流入
した煙粒子に光が当ったときの散乱光を受光素子を受光
し、火災を検出するようにしている。天井裏に配置した
感知器本体104は、内部の煙検出部108に連通する
開口112を例えば上部に備え、空調装置の吸込圧を利
用して煙検出部108を通る空気の流れを強制的に作り
出している。
【0004】図19の火災感知器102は、例えば図2
0(A)(B)のように取付金具によってシステム天井
のスリット状開口部に取付られている。図20(A)は
スリット状開口部を横切る方向の断面であり、まずスリ
ット状開口部を通して天井裏側に取付金具114を入れ
る。取付金具114は、上部で屈曲して下側に開いたば
ね性をもつ板金部材であり、下側を縮めることでスリッ
ト状開口部を通過して天井内に入れることができ、天井
内に入るとばね性により開いて楔形状に戻り、下部をア
ングル部材7に当接することで抜け止めできる。
【0005】取付金具114の設置が済んだら、スリッ
ト状開口から取付金具116を入れてねじ118により
固定する。取付金具116は、火災感知器102を収納
する下方に開口した枠部材であり、上部の位置でねじ1
18により取付金具114にねじ込みまれ、このねじ込
みによりアングル部材7に対し取付金具114の下縁張
出し部117と取付金具116の下縁張出し部115を
挟み付け固定する。
【0006】また取付金具116は、図20(B)のよ
うに、側面下部の内側に嵌合バネ128を突出してお
り、火災感知器102を挿入したときに嵌合穴130に
嵌着し、火災感知器102を取付金具116に着脱自在
に装着している。更に、内側に位置する取付金具116
の上部には、端子ユニット120が設けられ、端子台1
24に対し天井内で外部からの配線が接続でき、またコ
ネクタピン122に対し下方から挿入した火災感知器1
02のコネクタ126を接続できるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシステム天井のスリット状開口部に対し火災
感知器を取付ける取付金具にあっては次の問題があっ
た。まず取付金具114,116によって火災感知器を
スリット状開口部に取付けた後、天井内の取付金具を簡
単に外すことができない。火災報知設備に使用する火災
感知器にあっては、設置工事中の設計変更や完成後の増
設等により、火災感知器の設置場所を変更したい場合が
ある。この場合、図20の取付構造にあっては、天井内
に入れた取付金具114は楔型に開いているため、スリ
ット状開口穴から取り出そうとしても取り出すことがで
きない。このためアングル部材7の近傍に設置されてい
る他の機器、例えば照明機器を外し、そこから天井内に
手を入れて取付金具114を取りださなければならず、
取外し作業が極めて繁雑になる。
【0008】また、内側の取付金具116についても、
上部の端子ユニット120に対する外部からの配線接続
を外さないと取り外すことができず、配線に余裕がない
場合は、天井内から引き出すことができず、取付金具1
16と同様、近傍の照明機器を外して作業しなければな
らない繁雑さがある。更に、火災感知器102を点検清
掃等のために取付金具116から取り外すためには、嵌
合穴130に嵌合している取付金具116の嵌合ばね1
28を押し出さなければならない。しかし、嵌合ばね1
28は、火災感知器102の取付金具116の隙間から
ドライバまたは専用の治具を入れなければ押し出すこと
ができず、簡単に外せない問題がある。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、システム天井のスリット状開口部に
対し火災感知器の着脱および取付金具自身の着脱が簡単
且つ容易にできる火災感知器の取付金具を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】まず本発明は、一対のT
型アングル部材の配置で形成されたシステム天井のスリ
ット状開口部に、火災感知器を着脱自在に取り付ける火
災感知器の取付金具を対象とする。このような本発明の
火災感知器の取付金具は、スリット状開口部の天井裏側
に配置される第1取付金具、スリット状開口部の天井表
側に配置される第2取付金具、および両者を取付固定す
る一対のねじ部材で構成される。
【0011】スリット状開口部の天井裏側に配置される
第1取付金具は、スリット長手方向及び上下方向に開口
した台形枠を有し、この台形枠の下縁部両側にスリット
状開口部の幅を越え張り出した第1取付縁部をスリット
長手方向に形成し、更に台形枠の上部開口の両側にねじ
穴を形成している。スリット状開口部の天井表側に配置
される第2取付金具は、上下に開口して箱型形状の火災
感知器を着脱自在に収納すると共に第1取付金具の内部
に収納可能な矩形枠を有し、この矩形枠の下縁部両側に
第1取付金具の第1取付縁部に相対する第2取付縁部を
スリット長手方向で張り出し形成し、矩形枠の上部両側
に第1取付金具のねじ穴に相対するねじ通し穴を形成し
た張出し片を設ける。
【0012】更に、一対のねじ部材は、第1取付金具を
斜めにしてシステム天井のスリット状開口部から天井裏
側に入れた後に、第2取付金具を天井表側に配置してそ
のねじ通し穴を通して天井裏側に位置する第1取付金具
のねじ穴に螺合して締め込み、スリット状開口部を形成
するアングル部材に第1取付縁部と第2取付縁部を挟み
付け固定する。
【0013】このような本発明の火災感知器の取付金具
にあっては、天井裏側に配置する第1取付金具は、斜め
に傾けることで、スリット状開口を通過でき、天井内に
対する着脱が簡単にできる。特に、第1取付金具の台形
枠は、スリット状開口部のスリット幅にほぼ相当する高
さであり、下部両側に第1取付縁部を張り出していて
も、斜めに傾けることで、スリット状開口を通過でき、
天井内に対する着脱が簡単にできる。
【0014】また本発明の火災感知器の取付金具は、第
2取付金具の矩形枠に、火災感知器に出没自在に設けた
係合部を係止する係止穴を、取付け状態で天井表側に露
出する側面位置に形成しており、このため工具や治具等
を必要とすることなく、指先で係合部を押し込むだけで
第2取付金具から火災感知器を簡単且つ容易に取外すこ
とができる。
【0015】更に、一対のねじ部材としては、先端側か
ら第1ねじ部、前記ねじ穴を挿通する軸部及びねじ頭部
に至る第2ねじ部を形成した特殊なねじを使用してい
る。このねじ部材の第1ねじ部と第2ねじ部を連設する
軸部の長さは、第1ねじ部を第1取付金具のねじ穴に螺
合した状態で、第2取付金具を第1取付金具から抜け出
した天井表側の下方位置に支持する長さとしている。
【0016】このため、第1取付金具にねじ部材の中間
の軸部までねじ込んで第2取付金具をフリーにした第2
取付金具の吊り下げ状態で、第1取付金具を傾けてスリ
ット状開口に入れ、続いてねじ部材をねじ込んで中間の
軸部まで入れると、この軸部の長さ分だけ第2取付金具
を押し上げて第2ねじ部の螺合を行うことができ、全長
に亘ってねじを形成した場合に比べ、第1取付金具のス
リット状開口への挿入が容易となると共に、ねじ込み量
を中間の軸部の寸法分だけ省略でき、着脱のねじ回し作
業を簡単にできる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明の火災感知器
の正面図、図1(B)は側面図、図1(C)は下側から
見た平面図である。図1(A)〜(C)において、2は
火災感知器1の感知器本体であり、感知器本体2の下端
部にはカバー取付口2aが開口し、カバー取付口2aに
は外カバー3が脱着自在に装着される。すなわち、感知
器本体2の下端側面には一対の突起部2bが形成され、
これらの突起部2bの裏側に形成した係合部に、外カバ
ー3の上端に形成した一対の係合片が係合するようにな
っている。
【0018】外カバー3には周囲の全方向からの煙が流
入可能なように煙導入口4が4個形成され、これらの煙
導入口4には虫が進入するのを防止する防虫網4aがそ
れぞれ取り付けられている。煙導入口4は左側および前
側に開口する煙導入口、左側および後側に開口する煙導
入口、右側および前側に開口する煙導入口および右側お
よび後側に開口する煙導入口の4つの煙導入口により構
成されている。
【0019】感知器本体2の側面には内部の煙検出部に
連通する開口穴6が形成され、この開口穴6により空調
装置の吸込圧による煙検出部からの気流の導出を可能と
している。この開口穴6には感知器本体2を取り付ける
取付金具に係止される係止片5が組み込まれている。す
なわち、開口穴6としては感知器本体2を取り付ける取
付金具に係止される係止片5の組込み穴を利用してい
る。このため、空調吸込圧を利用した強制導入のための
開口面積は、制限されている。
【0020】図2は本発明の火災感知器の取付状態の説
明図である。図2において、天井には規定間隔のスリッ
ト幅をもってT型アングル部材7が配置され、それぞれ
天井ボード10を支持しており、その間に空調吸込口と
なるスリット状開口部36が形成されている。スリット
状開口部36には火災感知器1の感知器本体2が取付金
具8,9によって取り付けられる。
【0021】感知器本体2は、カバー取付口2aをスリ
ット状開口部36の開口付近に位置させるように、天井
ボード10の上側の天井裏に取付られている。即ち、第
1取付金具8は天井裏側に位置し、また第2取付金具9
は天井外側に位置するように配置され、この状態で感知
器本体2は、第1,第2取付金具8,9に挿入され、こ
のとき下側の第2取付金具9の係止穴43に感知器本体
2の係止片5が係止される。
【0022】下側の第2取付金具9にはねじ部材51が
挿入され、ねじ部材51を上側の第1取付金具8にねじ
込むことにより、第1,第2取付金具8,9の両脇下端
の第1取付縁部40と第2取付縁部41の間にT型アン
グル部材7を挟み込んで取付固定する。図3は本発明の
取付金具のねじ込み前の取付け状態の説明図である。図
3において、第1取付金具8は火災感知器1の取付金具
としてスリット状開口部36の天井裏側に配置され、横
方向の長い台形枠本体8aにより構成されている。台形
枠本体8aには長手方向および上下方向に開口37が形
成され、開口37には火災感知器1が挿入される。
【0023】台形枠本体8aの下縁部両側にはスリット
状開口部36の幅を越えて水平方向に張り出した第1取
付縁部40が長手方向に形成され、第1取付縁部40が
T型アングル部材7の天井裏側に当接するように、第1
取付金具8はスリット状開口部36の裏側に配置され
る。また、台形枠本体8aの開口37の両側にそれぞれ
形成された上辺部38には、一対のねじ部材51をねじ
込むねじ穴39がそれぞれ形成されている。
【0024】第1取付金具8はスリット開口部36の天
井裏に配置するときは、斜めに傾けることにより、スリ
ット状開口部36を通過することができ、天井裏に容易
に着脱することができる。すなわち、第1取付金具8の
台形枠本体8aは、スリット開口部36のスリット幅に
ほぼ相当する高さであり、下縁部両側に第1取付け縁部
40が張り出していても、斜めに傾けることによりスリ
ット状開口部36を通過することができ、天井裏に対し
簡単に着脱することができる。
【0025】第2取付金具9はスリット状開口部36の
天井表側に配置され、第2取付金具9は第1取付金具8
の内部に収納可能な矩形枠本体9aにより構成されてい
る。矩形枠本体9aには上下方向に開口44が形成さ
れ、開口44にはスリット状開口部36を通過可能な箱
形状の火災感知器1が着脱自在に収納される。この矩形
枠本体9aの下縁部両側には第1取付金具8の第1取付
縁部40に相対する第2取付縁部41が水平方向に張り
出され、且つ長手方向に形成されている。矩形枠本体9
aの上部両端には逆L型の張出し片42がそれぞれ固定
され、張出し片42には第1取付金具8のねじ穴39に
相対するねじ通し穴45がそれぞれ形成されている。ま
た、矩形枠本体9aの上端には火災感知器1の挿入をガ
イドする一対のガイド片46がそれぞれ形成されてい
る。
【0026】第1取付金具8および第2取付金具9のス
リット状開口部36に対する取付前の状態においては、
図3に示すように、一対のねじ部材51により第1取付
金具8と第2取付金具9は連結されており、脱落の防止
を図っている。一対のねじ部材51は、第1取付金具8
を斜めにしてT型アングル部材7のスリット状開口部3
6から天井裏側に入れた後に、第2取付金具9を天井表
側に配置して、ねじ通し穴45を通して第1取付金具8
のねじ穴39に螺合して締め込むことで、第1取付縁部
40と第2取付縁部41をスリット状開口部36を形成
するT型アングル部材7に挟み付け固定する。
【0027】ねじ部材51は、先端側の第1ねじ部51
a、ねじ穴39を挿通する軸部51b、軸部51bに下
側の第2ねじ部51cおよびねじ端部51cにより構成
されている。このねじ部材51の第1ねじ部51aと第
2ねじ部51cを連設する軸部51bの長さは、第1ね
じ部51aを第1取付金具8のねじ穴39に螺合した状
態で、第2取付金具9を第1取付金具8から抜け出した
天井表側の下方位置に支持する長さとしている。
【0028】このため、第1取付金具8にねじ部材51
の軸部51bまでねじ込んだ第2取付金具9の吊り下げ
状態で、第1取付金具8を傾けてスリット状開口部36
に入れ、続いてねじ部材51をねじ込んで、この軸部5
1bの長さ分だけ第2取付金具9を押し上げて第2ねじ
部51cの螺合を行うことができ、全長に亘ってねじを
形成した場合に比べ、第1取付金具8のスリット状開口
部36への挿入が容易となると共に、ねじ込み量を中間
の軸部51bの寸法分だけ省略でき、着脱のねじ回し作
業を簡単にすることができる。
【0029】図4は図9の側面図である。図4におい
て、第2取付金具9の矩形枠本体9aの両側面には火災
感知器1に出没自在に設けた係止片5を係止する係止穴
43が形成されている。すなわち、この係止穴43は、
火災感知器の取付状態で天井表側に露出する側面位置に
形成されており、工具や治具を必要とすることなく、指
先で火災感知器1の係止片5を押し込むだけで第2取付
金具9から火災感知器1を簡単かつ容易に取り外すこと
ができる。
【0030】また、第2取付金具9の開口44の下側か
ら火災感知器1を挿入すると、火災感知器1の係止片5
は、第2取付金具9の係止穴43に係止され、火災感知
器1を第2取付金具9に簡単かつ容易に取り付けること
ができる。第1取付金具8の台形枠本体8aの上辺部3
9に連続して下方に向かって傾斜する傾斜壁部8bが形
成され、傾斜壁部8bに連続して垂直壁部8cが形成さ
れ、垂直壁部8cからは外側に水平に張り出した第1取
付縁部40が形成されている。台形枠本体8aの一部を
傾斜壁部8bで形成しているため、台形枠本体8aをス
リット状開口部36に円滑に第1取付金具8を挿入する
ことができるようにしている。
【0031】図5(A)は第1取付金具8の平面図、図
5(B)は第2取付金具9の平面図である。図5(A)
において、スリット状開口部36の天井裏側に配置され
る第1取付金具8の台形枠本体8aには、長手方向およ
び上下方向に下側から火災感知器1が挿入され、開口3
7が形成されている。開口37の両側の台形枠本体8a
の上辺部38にはねじ穴39がそれぞれ形成され、ま
た、台形枠本体8aの両下縁部にはスリット状開口部3
6の幅を越えて長手方向に張り出した第1取付縁部40
がそれぞれ形成されている。
【0032】図5(B)に示すスリット状開口部36の
天井表側に配置される第2取付金具9の矩形枠本体9a
には、火災感知器1を着脱自在に収納する開口44が上
下方向に開口して形成され、また、矩形枠本体9aの両
側に固定された張出し片45には第1取付金具8のねじ
穴39に相対するねじ通し穴41がそれぞれ形成されて
いる。
【0033】矩形枠本体9aの両下縁部には第1取付金
具8に相対する第2取付縁部41がそれぞれ長手方向に
張り出して形成され、また、矩形枠本体9aの上端は、
火災感知器1の挿入をガイドする一対のガイド片46が
それぞれ形成されている。次に、取付け方法を説明す
る。図6は火災感知器11を装着したねじ込み前の説明
図、図7は図6の側面図である。
【0034】図6および図7において、第1取付金具8
のねじ穴39にねじ部材51の軸部51bまでねじ込ん
で、ねじ部材51で取付金具9を吊り下げた状態で、第
1取付金具8をスリット状開口部36に入れて、第1取
付金具8の第1取付縁部40がT型アングル部材7の天
井裏側の上面に当接するようにする。このように、第1
取付金具8は、斜めに傾けることで、スリット状開口部
36を通過でき、天井裏側に簡単に装着することができ
る。すなわち、第1取付金具8の台形枠本体8aは、ス
リット状開口部36のスリット幅にほぼ相当する高さで
あり、下部に第1取付縁部40が張り出していても、斜
めに傾けることで、スリット状開口部36を通過でき、
天井裏側に簡単に装着することができる。
【0035】火災感知器1をスリット状開口部36に第
1,第2取付金具8,9で装着するときは、火災感知器
1を第2取付金具9の開口44に下側から挿入し、開口
44を貫通して第1取付金具8の開口37から上方に突
出するようにする。この場合、第2取付金具9のガイド
片46が火災感知器1に形成したガイド凹部1aに入る
ようにして、火災感知器1を開口44,37内で下側か
ら押し上げる。
【0036】火災感知器1の両側面には係止片5が出没
自在に設けられており、この係止片5が第2取付金具9
の両側面に形成した係止穴43に係止される。この火災
感知器1の第1,第2取付金具8,9に対する装着は、
第1,第2取付金具8,9をT型アングル部材7に固定
した後に行うことになる。図8は本発明による火災感知
器1を装着したねじ込み後の取付状態の説明図、図9は
図8の側面図である。
【0037】図8および図9において、第1取付金具8
を斜めにしてスリット状開口部36から天井裏側に入れ
て、第1取付金具8にねじ部材51で第2取付部材9を
吊り下げ、第2取付金具9を天井表側に配置した後に、
ねじ部材51により第2取付金具9のねじ通し穴45を
通して天井裏側に位置する第1取付金具8のねじ穴39
に螺合して締め込む。
【0038】これにより、第1取付縁部40と第2取付
縁部41はスリット状開口部36を形成するT型アング
ル部材7に挟み付けるように固定される。すなわち、第
1,第2取付縁部40,41は、それぞれ水平方向に張
り出しており、第1取付縁部40は、T型アングル部材
7の天井裏側の上面から第2取付縁部41はT型アング
ル部材7の天井表側の下面からT型アングル部材7を挟
み付ける。こうして、第1,第2取付金具8,9は、T
型アングル部材7に固定される。
【0039】ねじ部材51を第1取付金具8のねじ穴3
9にねじ込む場合、ねじ部材51の第1ねじ部51aと
第2ねじ部51cとの間に軸部51bを形成しているた
め、この軸部51bの長さ分だけ、第2取付金具9を押
し上げて第2ねじ部51cの螺合を行うことができ、全
長に亘ってねじを形成した場合に比べ、ねじ込み量を中
間の軸部51bの寸法分だけ省略することができ、ねじ
回し作業を簡単にすることができる。
【0040】第1,第2取付金具8,9がT型アングル
部材7に固定されたら、火災感知器1を第2取付金具9
の開口44に下側から挿入し、第1取付金具8の開口3
7から上方に突出させ、火災感知器1の係止片5を第2
取付金具9の係止穴43に係止させる。このように、火
災感知器1を第1,第2取付金具8,9の開口44,3
7に挿入するだけで簡単に火災感知器1を第2取付金具
9に装着することができる。
【0041】また、火災感知器1を第2取付金具9から
取り外すときは、第2取付金具9の係止穴43に外側に
突出して係止している火災感知器1の係止片5を押し込
むだけで、工具や治具を必要とすることなく、第2取付
金具9から簡単に取り外すことができる。また、第1,
第2取付金具8,9をT型アングル部材7から取り外す
ときは、ねじ部材51の第2ねじ部51cのねじ穴39
に対する螺合を解除すると、第1,第2取付金具8,9
によるT型アングル部材7の挟み付け固定は解除され、
軸部51bの長さ分だけ、第2取付金具9は下方に下降
し、第1取付金具8に対してねじ部材51によりフリー
に吊り下げられた状態になる。
【0042】天井裏側に配置されている第1取付金具8
を斜めに傾けて、下方に引き出すことで、スリット状開
口部36を下方に通過することができ、天井裏から簡単
に取り外すことができる。こうして、T型アングル部材
7のスリット状開口部36に対し火災感知器1の着脱お
よび第1,第2取付金具8,9の着脱を簡単に行うこと
ができる。
【0043】図10は感知器本体2を分解したもので、
図10(A)は感知器本体2の一方の本体カバーを示
し、図10(B)はプリント基板を示し、図10(C)
は感知器本体2の他方の本体カバーを示す。図10
(A)において、感知器本体2の一方の本体カバー11
は、内部の中央部よりやや下側には湾曲部とL字部より
なる隔壁17が形成されている。隔壁17の上側にはプ
リント基板に実装される回路部品を収納する回路収納部
11aが画成され、下側には煙検出部を収納する煙検出
部収納部11bが画成されている。
【0044】本体カバー11の上部にはプリント基板に
装着された差込端子ユニットを収納するユニット収納部
11cが形成され、ユニット収納部11cの両側にはボ
ス部18aが形成され、ボス部18aにはビス穴18b
が穿設されている。本体カバー11の下端には外カバー
3を着脱自在に装着するカバー取付口2aが形成されて
いる。
【0045】隔壁17の両側にはビス穴18aが穿設さ
れたボス部18bが形成され、ボス部18bと一体に係
止片5の板状部5aを保持する保持部11dが形成され
ている。係止片5は板状のばね部材よりなり、係止片5
の板状部5aは保持部11dに形成されたスリット穴1
1cに保持され、スリット穴11cより突出する係止片
5の折曲凸部5bは感知器本体2の側面に形成した開口
穴6から外側に突出している。
【0046】図10(B)に示すプリント基板13には
上部に差込端子ユニット15が突出して装着され、差込
端子ユニット15の下側のプリント基板13には図示し
ない各種の回路部品が実装される。差込端子ユニット1
5の両側のプリント基板13にはビス通し穴13aが穿
設されている。プリント基板13の下側には、切欠き1
4aを有し下方に突出する突出導入部16が形成された
薄型の円筒体よりなる煙検出部14が装着される。煙検
出部14は、プリント基板13の下側に装着された状態
で、円筒体の一部を突出導入部16を半月状に突出して
おり、半月状の突出導入部16は、図2の組込立て状態
で外カバー2の内側に位置し、その煙導入口4から導入
された煙を煙検出部14の内部に導入する。尚、煙検出
部14にはプリント基板13を貫通するビス通し穴14
bが形成されている。
【0047】図10(C)は感知器本体2の他方の本体
カバー12を示し、この本体カバー12の上端には一対
のビス通し穴19aを突設したボス部19bが形成さ
れ、また、中央部より下側にもビス通し穴19aを突設
したボス部19bが形成されている。本体カバー12の
下側には切欠き12aが形成され、この切欠き12aが
開口穴6の一部を構成している。
【0048】また、本体カバー12の下端にはカバー取
付口2aが形成されている。本体カバー12内にプリン
ト基板13を収納し、プリント基板13のビス通し穴1
3aに本体カバー11のビス穴18aを位置合わせした
状態でビス通し穴19a,13a,14a、ビス穴18
aにビスをねじ込むことで感知器本体2が組み立てられ
る。
【0049】図11は本体カバー11を外した状態での
本体カバー12側の内部構造の説明図である。図11に
おいて、本体カバー12内には、差込端子ユニット15
と煙検出部14が装着されたプリント基板13が収納さ
れている。本体カバー12のカバー取付口2aには、外
カバー3が天井面50より下方に突出した状態で装着さ
れる。尚、外カバー3は図1(C)の中心から少しずれ
たa−a断面である。
【0050】煙検出部14はカバー取付口2aからその
一部である突出導入部16が下側に突出している。すな
わち、煙検出部14は、天井面50から突出した外カバ
ー4内の位置に突出導入部16が位置するように感知器
本体2に装着され、外カバー3の全方向からの気流に対
する均一な煙流入特性を得るため、外カバー3内に位置
する突出導入部16には、前後左右にそれぞれ煙導入口
27,30を独立に仕切り形成している。
【0051】また、外カバー3の内部には、外カバー3
内に位置する煙検出部14の突出導入部16の煙導入口
27,30を独立に仕切る仕切壁31が形成されてい
る。したがって、外カバー3の前側または後側より導入
される煙は、後側または前側にそのまま通過することな
く、仕切壁31によって煙検出部14の内部に案内され
る。
【0052】このため、天井面に沿った水平回りとなる
前後左右の全方向からの気流に対し、外カバー3から内
部の煙検出部14に対する導入と排出を可能とする均一
な煙特性が得られ、気流の方向による制約を受けない。
図12(A),(B),(C)はプリント基板13に装
着されている煙検出部14の説明図である。
【0053】図12(A)において、22は煙検出部1
4のベースであり、ベース22はプリント基板13に固
着されている。ベース22には発光素子20と受光素子
21が光軸をずらして配置されており、検煙空間25に
侵入した煙粒子に光が当ったときの散乱光を受光素子2
1が受光し、火災を検出するようにしている。ベース2
2に設けられたラビリンス22aは発光素子20からの
光を規制するもので、光が直接受光素子21に入らない
ようにしている。
【0054】ベース22には周方向に3つの係合部22
bが形成されており、これらの係合部22bにラビリン
スカバー24に形成した係止片24aを回し込みにより
係止することで、ベース22にラビリンスカバー24が
装着される。ベース22にラビリンスカバー24を装着
した状態は、図12(A)および図12(B)に示さ
れ、煙検出部14の突出導入部16はベース22から下
方に突出している。
【0055】図12(C)はラビリンスカバー24を示
し、ラビリンスカバー24の周方向にはベース22の係
合部22bに係止する係止片24aが3ケ所に形成され
ている。ラビリンスカバー24の中央部は検煙空間25
となっており、検煙空間25は複数のラビリンス26に
より包囲されている。図13は図12(A)のA−A断
面図である。
【0056】図13において、ベース22の係合部22
bにはラビリンスカバー24の係止片24aが係止さ
れ、ベース22にラビリンスカバー24が装着されてい
る。ベース22には発光素子20が取り付けられ、発光
素子20は検煙空間25に光を発光する。また、ベース
22には受光素子21が取り付けられ、検煙空間25に
煙が導入されて、煙粒子に光が当たると、散乱光が生
じ、散乱光は受光素子21で受光され、火災が検出され
る。
【0057】図14(A)は図12(B)のB−B断面
図、図14(B)は図12(B)のC−C断面図であ
る。図14(A)において、突出導入部16を除く上側
の煙検出部14の外周には複数の煙排出口28a〜28
eが形成され、これらの煙排出口28a〜28eは突出
導入部16側から検煙空間25に導入された煙を外部に
排出する。また、ラビリンス26a,26bによって煙
排出空間32a,32bが仕切られ、煙排出空間32
a,32bに入った煙は煙排出口28a,28bより排
出される。
【0058】煙検出部14の一部である突出導入部16
の外周には、複数の煙導入口27a〜27cが形成さ
れ、これらの煙導入口27a〜27cは、外カバー3の
紙面で左右となる方向からの煙を導入する。煙導入口2
7a〜27cから導入された煙は、ラビリンス26c〜
26eにより仕切られる煙導入口30a〜30cを経て
検煙空間25に導入される。
【0059】図14(B)に示すように、突出導入部1
6には紙面に直交して左右方向に仕切壁29が形成され
ている。したがって、煙導入口27a〜27c,30a
〜30は前後に二分割されている。このため前後から煙
導入口30a〜30cに導入された煙は、仕切壁29に
より検煙空間25に案内された後、反対側から排出され
る。
【0060】図15は空調動作時の煙流入特性の説明図
である。空調動作時に煙が矢印Aのように左から右に向
かって流れるとする。矢印Aのように左から右に流れる
煙は、矢印Bのように外カバー3の左側の煙導入口4に
入り、煙検出部14の突出導入部16の外周に形成した
煙導入口27c、ラビリンス26eなどで形成した煙導
入口30cを経て煙検出部14の内部に入り、検煙空間
25に導入される。
【0061】煙検出部14の内部に導入された煙の一部
は、矢印Eのような天井内の空調による吸入圧を受け、
煙検出部14の外周に形成した煙排出部28e,28f
から空間33aに入り、矢印D1のように開口穴6から
天井裏に排出される。一方、検煙空間25に導入された
煙は、矢印Cのように、煙排出空間32b、煙検出部1
4の煙排出口28aから空間33bを経て外カバー3に
入り、外カバー3の右側の煙導入口4から外部に排出さ
れる。
【0062】また、煙排出空間32a、煙検出部14の
煙排出口28bから空間33bに排出された煙は、矢印
Eの空調吸込圧を受けて開口穴6から矢印D2のように
天井裏に排出される。なお、空間33bに入った煙は、
隔壁17があるため、感知器本体2の上側には流れな
い。図16は空調停止時の煙流入特性の説明図である。
空調停止時においては、図15と同様に煙が左から右に
向かって流れると、矢印Aのように煙は外カバー3の左
側の煙導入口4に入り、煙検出部14の突出導入部16
の外周に形成した煙導入口27c、ラビリンス26eな
どで仕切った煙導入口30cを経て矢印B1のように煙
検出部14の内部に入り、検煙空間25に導入される。
また、矢印B2でのように、外カバー3の左側の煙導入
口4に入った煙は突出導入部16の外周の煙導入口27
bから煙導入口30bを経て検煙空間25に導入され
る。
【0063】検煙空間25に導入された煙は、矢印C1
のように、煙導入口30aおよび煙導入口27aを経て
外カバー3の左側の煙導入口4から外部に排出される。
また、検煙空間25に導入された煙は、矢印C2のよう
に、検煙空間25から煙排出空間32b、煙排出口28
aを経て空間33bに入り、外カバー3の右側の煙導入
口4からも外部に排出される。
【0064】このとき空調は停止しているため、空調に
よる吸込圧は開口穴6を介して空間33bには作用せ
ず、空間33bに入った煙は、開口穴6から外部に排出
されず、外カバー3の右側の煙導入口4から外部に排出
される。開口穴6は、感知器本体3に取り付ける取付金
具8,9に係止される係止片5の組込み穴を利用してい
るため、空調吸込圧を利用した強制導入のための開口面
積は制限されている。
【0065】このため、空調停止になっても煙検出部1
4に対する煙流入特性はあまり低下しない。このよう
に、煙検出部14の突出導入部16が天井面より下側の
外カバー3の内部に位置しているため、天井面に沿った
煙は、外カバー3を介して直接煙検出部14に導入さ
れ、空調停止の空調吸込圧がなくても迅速な火災検出が
可能となる。
【0066】図17は空調停止による逆流吹出し時の煙
流入特性の説明図である。図17において、空調停止に
よる逆流吹出しに図15,16と同様に煙が左から右に
向かって流れるとする。煙は、矢印Aのように、外カバ
ー3の左側の煙導入口4から、煙検出部14の突出導入
部16の煙導入口27cおよび煙導入口30cを経て矢
印B1のように、煙検出部14の内部に入り、検煙空間
25に導入される。
【0067】また、矢印B2のように外カバー3の左側
の煙導入口4から入った煙は、突出導入部16の煙導入
口27bおよび煙導入口30bを経て検煙空間25に導
入される。この場合、空調停止による逆流の吹出し圧F
が開口穴6を介して矢印G1に示すように空間33aに
作用しても、係止片5の組込みによって開口面積が制限
されているため、逆流を抑制することができる。
【0068】したがって、空調停止による逆流の吹出し
圧Fを受けても、矢印B1,B2のように、煙は検煙空
間25に導入される。検煙空間25に導入された煙は、
矢印C1のように、煙導入口30aおよび煙導入口27
aを経て外カバー3の右側の煙導入口4から外部に排出
される。また、矢印C2のように、検煙空間25に導入
された煙は、煙排出空間32b、煙排出口28aを経て
空間33bから外カバー3の右側の煙導入口4から外部
に排出される。
【0069】このように、逆流による吹出し圧Fがあっ
ても、開口穴6の開口面積が制限されているため、逆流
を抑制することができ、空調停止による影響を最低限に
抑えることができる。図18は前後方向の煙流入特性の
説明図である。図18において、矢印Hのように、煙は
外カバー3の前側から後側に向かって流れるとする。こ
のとき煙は矢印Iのように、外カバー3の煙導入口4か
ら流入する。外カバー4内には前後に仕切る仕切壁29
を形成した煙検出部14の突出導入部16が位置してお
り、ラビリンス26c〜26eで仕切られた煙導入口3
0a〜30cから入り、仕切壁29により検煙空間25
に案内される。検煙空間25に導入された煙は、矢印J
のように、仕切壁29の反対側の煙導入口30a〜30
cに抜け、外カバー3の煙導入口4から外部に排出され
る。
【0070】このような図15〜図18の動作から明ら
かなように、外カバー3に対する天井面に沿った水平回
りとなる前後左右の全方向からの煙に対し、外カバー3
の内部に位置する煙検出部14の突出導入部16から検
煙部へ煙の円滑な導入と排出を可能とする均一な煙流入
特性が得られ、気流による煙の方向による制約を受けな
い。
【0071】また、本実施形態においては、第1取付金
具8の台形枠本体8aは、スリット状開口部36のスリ
ット幅にほぼ相当する高さであり、下部に第1取付縁部
40が張り出していても斜めに傾けることで、スリット
状開口部36を通過することができ、天井内に対する着
脱が簡単である。また、第2取付金具9の矩形枠本体9
aには係止片5を係止する係止穴43を取付け状態で天
井表側に露出する側面位置に形成しており、火災感知器
1の着脱が簡単にできる。さらに、ねじ部材51の第1
ねじ部51aと第2ねじ部51cの間に軸部51bを形
成しており、この軸部51bの長さ分だけ第2取付金具
9を押し上げて第2ねじ部51cの螺合を行うことがで
き、着脱のねじ回し作業を簡単にすることができる。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、スリット状開口部の天井裏側に配置される第1取付
金具、スリット状開口部の天井表側に配置される第2取
付金具、および両者を取付固定する一対のねじ部材で取
付金具を構成し、第1取付金具は、斜めに傾けること
で、スリット状開口を通過でき、天井内に対する着脱が
簡単にできる。特に、第1取付金具の台形枠は、スリッ
ト状開口部のスリット幅にほぼ相当する高さであり、下
部両側に第1取付縁部を張り出していても、斜めに傾け
ることで、スリット状開口を通過でき、天井内に対する
着脱が簡単にできる。
【0073】また本発明の火災感知器の取付金具は、第
2取付金具の矩形枠に、火災感知器に出没自在に設けた
係合部を係止する係止穴を、取付け状態で天井表側に露
出する側面位置に形成しており、このため工具や治具等
を必要とすることなく、指先で係合部を押し込むだけで
第2取付金具から火災感知器を簡単且つ容易に取外すこ
とができる。
【0074】更に、ねじ部材として、中間にねじを切っ
ていない軸部を特殊なねじを使用することで、全長に亘
ってねじを形成した場合に比べ、第1取付金具のスリッ
ト状開口への挿入が容易になると共に、ねじ込み量を中
間の軸部の寸法分だけ省略でき、着脱のねじ回し作業を
簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の火災感知器の実施形態の三面図
【図2】本発明の火災感知器の取付状態の説明図
【図3】本発明による取付金具のねじ込み前の取付け状
態の説明図
【図4】図3の側面図
【図5】図2の第1及び2取付金具の各々の平面図
【図6】本発明による感知器を装着したねじ込み前の説
明図
【図7】図6の側面図
【図8】本発明による感知器を装着したねじ込み後の取
付状態の説明図
【図9】図8の側面図
【図10】本発明の火災感知器のカバーと内部プリント
基板の分解図
【図11】図1のカバーの一方を外した内部構造の説明
【図12】図10のプリント基板に設けている煙検出部
の説明図
【図13】図12のA−A断面図
【図14】図12のB−B及びC−C断面図
【図15】空調動作時の煙流入特性の説明図
【図16】空調停止時の煙流入特性の説明図
【図17】空調停止による逆流吹出し時の煙流入特性の
説明図
【図18】前後方向の煙流入特性の説明図
【図19】従来の概略説明図
【図20】従来の取付構造の説明図
【符号の説明】
1:火災感知器 2:感知器本体 3:外カバー 4,27,30:煙導入口 5:係止片 6:開口穴 7:T型アングル部材 8:第1取付金具 8a:台形枠本体 9:第2取付金具 9a:矩形枠本体 10:天井ボード 36:スリット状開口部 39:ねじ穴 40:第1取付縁部 41:第2取付縁部 43:係止穴 51:ねじ部材

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対のT型アングル部材の配置で形成され
    たシステム天井のスリット状開口部に、火災感知器を着
    脱自在に取り付ける火災感知器の取付金具に於いて、 前記スリット状開口部の天井裏側に配置され、スリット
    長手方向及び上下方向に開口した台形枠を有し、該台形
    枠の下縁部両側に前記スリット状開口部の幅を越え張り
    出した第1取付縁部をスリット長手方向に形成し、前記
    台形枠の上部開口の両側にねじ穴を形成した第1取付金
    具と、 前記スリット状態開口部の天井表側に配置され、上下に
    開口して箱型形状の火災感知器を着脱自在に収納すると
    共に前記第1取付金具の内部に収納可能な矩形枠を有
    し、該矩形枠の下縁部両側に前記第1取付金具の第1取
    付縁部に相対する第2取付縁部をスリット長手方向で張
    り出し形成し、前記該矩形枠の上部両側に前記第1取付
    金具のねじ穴に相対するねじ通し穴を形成した張出し片
    を設けた第2取付金具と、 前記第1取付金具を斜めにして前記システム天井のスリ
    ット状開口部から天井裏側に入れた後に、前記第2取付
    金具を天井表側に配置して前記ねじ通し穴を通して天井
    裏側に位置する第1取付金具のねじ穴に螺合して締め込
    み、前記スリット状開口部を形成するアングル部材に前
    記第1取付縁部と第2取付縁部を挟み付け固定する一対
    のねじ部材と、を備えたことを特徴とする火災感知器の
    取付金具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災感知器の取付金具に於
    いて、前記第1取付金具の台形枠は、前記スリット状開
    口部のスリット幅にほぼ相当する高さを有することを特
    徴とする火災感知器の取付金具。
  3. 【請求項3】請求項1記載の火災感知器の取付金具に於
    いて、前記第2取付金具の矩形枠は、前記火災感知器に
    出没自在に設けた係合部を係止する係止穴を、取付け状
    態で天井表側に露出する側面位置に形成したことを特徴
    とする火災感知器の取付金具。
  4. 【請求項4】請求項1記載の火災感知器の取付金具に於
    いて、前記ねじ部材は、先端側から第1ねじ部、前記ね
    じ穴を挿通する軸部、及びねじ頭部に至る第2ねじ部を
    形成したことを特徴とする火災感知器の取付金具。
  5. 【請求項5】請求項1記載の火災感知器の取付金具に於
    いて、前記ねじ部材の第1ねじ部と第2ねじ部を連設す
    る軸部の長さは、前記第1ねじ部を前記第1取付金具の
    ねじ穴に螺合した状態で、前記第2取付金具を前記第1
    取付金具から抜け出した天井表側の下方位置に支持する
    長さであることを特徴とする火災感知器の取付金具。
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