JPH10272597A - 溶接装置 - Google Patents

溶接装置

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JPH10272597A
JPH10272597A JP7808197A JP7808197A JPH10272597A JP H10272597 A JPH10272597 A JP H10272597A JP 7808197 A JP7808197 A JP 7808197A JP 7808197 A JP7808197 A JP 7808197A JP H10272597 A JPH10272597 A JP H10272597A
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葉 貴 光 相
Ryoji Harukawa
川 良 二 春
Tatsuya Sato
藤 達 也 佐
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルに垂直から傾けてロンジを溶接する際
の、ロンジの位置,姿勢決めの作業能率の向上。精度と
信頼性の向上。労力の軽減。 【解決手段】 ロンジを厚み方向yで挟持する横押え機
構45a,45b,ロンジを下方zに押す縦押え機構4
6、および、パネルとロンジで形成される隅を溶接する
溶接ト−チ47th,47tm、を装備した傾動フレ−
ム41;このフレ−ム41を回動可に支持する昇降台3
2;傾動台41をx方向に延びる傾動中心線を中心に回
転駆動する回転駆動機構33〜35;昇降台32をz方
向に昇降駆動する昇降駆動機構28,29;昇降台32
をy方向に駆動する横行駆動機構23,24p,24
m;および、昇降台32,昇降駆動機構28,29およ
び横行駆動機構23,24p,24mを支持し、x方向
に走行する走行手段12A〜12C,1;を備える溶接
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下板(例えばパネ
ル)の平面上に立てた縦板(例えばロンジあるいはリ
ブ)を溶接(例えば隅肉ガスシ−ルドア−ク溶接)して
組立てる溶接装置に関し、特に、縦板を所要姿勢で下板
に位置決め保持して両者間の隅を自動溶接する溶接装置
に関する。例えば、船底,デッキ,橋梁底板となるパネ
ル(鋼板大板)にロンジやリブを溶接するのに用いられ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば大板(パネル;下板)にロンジや
リブ(縦板)を溶接する場合には、搬送ロ−ラを装備した
定盤上に大板を位置決めし、大板上にロンジあるいはリ
ブを載せて大板に対して位置合せをしてからロンジある
いはリブの、大板に対する溶接が行なわれる。大板は例
えば20m×30mと大きいものがある。このような鋼
構造体の組立においては、定盤に対する大板の位置決
め、ならびに、定盤又は大板に対するパネル又はリブの
位置決めが、組立精度に大きく影響する。そこで特開平
2−34370号公報に提示の溶接装置は、水平y方向
に走行する門型架台にy方向と直交する水平x方向に延
びるビ−ムを装着し、このビ−ムに複数個nのキャリッ
ジを並べて設け、各キャリッジには、1対の水平隅肉倣
い溶接機の他に、ロンジの側面を両側から押える倣いボ
−ルならびにロンジの上端面を押す倣いロ−ラを備えて
いる。特開平6−344185号公報に提示の溶接装置
は、押え用のシュ−でロンジの上端を下方に押え、回動
ア−ムの先端のシュ−に対して対向側からパッドを突出
して側面を押して両者でロンジを挟んでロンジを保持す
る複数個のキャリッジを有する。また、ロンジの長手軸
をy方向とした大板への配材のみならず、x方向とした
配材も行ない得るように、本出願人は、ビ−ムをx方向
に平行な姿勢とy方向に平行な姿勢に切換える機構を備
える溶接装置を提示した(特願平8−84939号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パネルの上
平面に多数のロンジ(あるいはリブ)を溶接する際に、ロ
ンジを垂直から或る角度を持って溶接する場合がある。
これには、パネル自身が傾斜しているとか曲面であると
きに、パネルの平面に対して垂直にロンジを溶接する場
合と、パネルは平板であるが、パネルの平面に対して垂
直よりも少し傾斜させてロンジを溶接する場合とがあ
る。
【0004】この様な場合に、上述の様な溶接装置で
は、定盤の水平なパネル支持面に対してロンジを垂直に
立てる保持機構を有するので、溶接装置でパネルに対し
てロンジを位置決めした後、そこでロンジの保持(姿勢
決め)を解除して、作業者がロンジに角度(垂直からの傾
斜角)を持たせることが出来る治具と角度ゲ−ジを用い
てロンジを所望の角度に調整し、そして手動溶接機又は
半自動溶接器で仮付溶接を行なっている。仮付溶接後
は、上述の溶接装置で、ロンジ保持は解除した状態で溶
接を行なうことができる。
【0005】パネルにロンジを角度を持って溶接する際
に、上記のような手順をとると、溶接施行前の準備作業
と仮付溶接に手間が掛かり、作業能率が低い。またパネ
ルに対するロンジの姿勢(角度)の精度と信頼性が低い。
特に、作業者の労力が過多になるのが問題である。
【0006】本発明は、下板に垂直から傾けて縦板を溶
接する際の、下板に対する縦板の位置および姿勢決めの
作業能率を高くすることを第1の目的とし、精度と信頼
性の向上を第2の目的とし、作業者の労力の軽減を第3
の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明の溶接装置は、縦材(80)を厚み方向yで挟
持する横押え機構(45a,45b),縦材(80)を下方zに押す
縦押え機構(46)、および、下板(70)と縦材(80)で形成さ
れる隅を溶接する溶接ト−チ(47th)、を装備した傾動台
(41);該傾動台(41)を回動可に支持する昇降台(32);該
傾動台(41)をx方向に延びる傾動中心線を中心に回転駆
動する回転駆動機構(33〜35);該昇降台(32)をz方向に
昇降駆動する昇降駆動機構(28,29);前記昇降台(32)をy
方向に駆動する横行駆動機構(23,24p,24m);および、前
記昇降台(32),昇降駆動機構(28,29)および横行駆動機
構(23,24p,24m)を支持し、x方向に走行する走行手段(1
2A〜12C,1);を備える。なお、理解を容易にするために
カッコ内には、図面に示し後述する実施例の対応要素の
記号を、参考までに付記した。
【0008】これによれば、傾動台(41)に装備された横
押え機構(45a,45b)が縦材(80)を厚み方向yで挟持し、
同じく傾動台(41)に装備された縦押え機構(46)が縦材(8
0)を下方zに押し、これらの機構により縦材(80)が保持
される。すなわち傾動台(41)に縦材(80)が保持される。
回転駆動機構(33〜35)が、x方向に延びる傾動中心線を
中心に傾動台(41)を回転駆動するので、縦材(80)がx方
向に延びる傾動中心線を中心に回動する。すなわち縦材
(80)がその厚み方向xに傾斜する。この傾斜角は傾動台
(41)の回転角度に対応する。
【0009】傾動台(41)を支持する昇降台(32)を横行駆
動機構(23,24p,24m)がy方向に駆動するので、この駆動
によりパネルに対する縦材(80)のy位置を定めることが
できる。また、昇降台(32)を搭載する走行手段(12A〜12
C,1)がx方向に走行するので、この走行でパネルに対す
る縦材(80)のx位置を定めることができる。更には、昇
降駆動機構(28,29)が昇降台(32)をz方向に昇降駆動す
るので、降駆動により下板上に縦板(80)を載せることが
でき、以上の各機構を用いて、下板上の所定位置に所定
の傾斜角で縦板(80)を位置決め保持しうる。そして、傾
動台(41)に装備した溶接ト−チ(47th)で、下板(70)と縦
材(80)の間の隅を溶接することができる。
【0010】以上のように、下板(70)に対する縦材(80)
の位置および傾斜を定めることができ、これが自動機構
で行なわれるので、作業能率が高く,下板に対する縦材
の組付け精度と信頼性が高く、作業者の労力が大幅に軽
減する。
【0011】
【発明の実施の形態】
(2)前記傾動台(41)は、リング状べアリング(42)を介
して昇降台(32)で支持され、前記回転駆動機構(33〜35)
は、前記傾動中心線より離れた位置で傾動台(41)に係合
した雌ねじ部材(35),これにねじ結合し昇降台(32)で回
転自在に支持された雄ねじ棒(34)、および、該雄ねじ棒
を回転駆動する電気モ−タ(33)を含む。雌ねじ部材(35)
と雄ねじ棒(34)の組合せは、高減速比の減速機構であ
り、比較的に小型の電気モ−タ(33)で大きい回転駆動力
を与えることができ、また、回転角を微細に定めること
ができる。停止中には、この減速機構が傾動台(41)の空
転(揺れ)を拘止する。
【0012】(3)傾動台(41)を昇降台(32)に拘止する
ロック機構(44a,44s,44c1,32r1)を更に備える。これに
よれば、傾動台(41)の空転(揺れ)の拘止がより強固で
ある。また、例えば傾動台(41)又はそれに搭載された機
器に機械的衝撃が加わったとき、雌ねじ部材(35)と雄ね
じ棒(34)の組合である減速機構に加わる衝撃が小さく、
減速機構が保護される。
【0013】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0014】
【実施例】図1に、本発明の一実施例を配備した組立エ
リアE2を示す。組立エリアE2の左方には、条材供給
エリアE1があり、右方には給排搬送テ−ブルRTがあ
る。 組立エリアE2には、定盤兼用の搬送テ−ブル6
0が設置されている。搬送テ−ブル60は、y軸を中心
に回転する多数の搬送ロ−ラ(図示略)と、これらを
正,逆回転駆動する駆動機構(図示略)を含み、全搬送
ロ−ラのパネル下支持点(ロ−ラとパネルとの接点)が
分布する面が、定盤(60)のパネル下支え面(パネル
支持面)である。搬送テ−ブル60は、水平x,yに分
布する多数のジャッキ(図示せず)を介して床面で支持
されており、各ジャッキの支持レベルの調整により、パ
ネル支持面が水平面に、またそのレベルが所定値に設定
されている。
【0015】搬送テ−ブル60のy方向両側には、条材
供給エリアE1にも及ぶ走行用レ−ル61,62がx方
向に延びて設置されており、この上をガントリ−台車1
がx方向に走行する。ガントリ−台車1は、走行用レ−
ル61および62に乗った、y方向から見て門型の走行
台車11aおよび11bに、水平ビ−ム12A〜12C
を掛け渡したものであり、水平ビ−ム12A〜12Cの
それぞれには、走行台車11aおよび11bの上梁上の
x方向に延びるレ−ルに沿ってy走行に走行するための
走行機構と、水平ビ−ム12A〜12Cを走行台車11
aおよび11bに拘止するためのロック機構がある。
【0016】水平ビ−ム12A〜12Cのそれぞれに
は、y方向に延びる横行レ−ル13a,bがあり、横行
レ−ル13a,bには、n台の横行台車(キャリッジ)
2〜n2が装着されており、各横行台車2は、横行レ−
ル13a,bに沿ってy方向に移動可能である。横行台
車2には、昇降レ−ル25,26が取付けられている。
昇降レ−ル25,26には昇降台車3が装着され、この
昇降台車3は昇降レ−ル25,26に沿ってz方向に移
動可能である。昇降台車3には、傾動フレ−ム4及び傾
動機構が取付けられている。傾動フレ−ム4には溶接ト
−チ47thの他、後述する縦材(ロンジ又はリブ)の
横押え装置,縦押え装置,及び倣いロ−ラ等が装備され
ている。水平ビ−ム12A〜12Cのそれぞれにn台の
横行台車(キャリッジ)2〜n2が装備されているの
で、ガントリ−台車1に装備された横行台車の総数は3
×n台である。
【0017】本実施例の構成の概要を次の表1及び表2
に示し、図2に、図1の横行台車2の2A−2A線断面
を示し、図3には、その正面(図1の3A−3A矢印
線)を示す。水平ビ−ム12Aの一側面には横行レ−ル
13a,bが、又下面には横行ラック23が取付けられ
ている。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】図2を参照すると、横行レ−ル13a,b
には、L形を成す横行フレ−ム22の垂直部22vの側
面に取付けられている横行ガイド21a,bが嵌合して
いる。 横行フレ−ム22の水平部22hには、横行モ
−タ24mが配設されており、これが横行ピニオン24
pを回転駆動する。横行ピニオン24pが横行ラック2
3に噛み合っているので、モ−タ24mを回転駆動する
と、横行フレ−ム22が横行レ−ル13a,bに沿って
y方向に移動する。また横行フレ−ム22の垂直部22
vには昇降レ−ル25,26が、また垂直部22v上部
には昇降モ−タ28及び水平隅肉溶接機(ガスシ−ルド
ア−ク溶接機)のワイヤ給送装置27が取付けられてい
る。
【0021】昇降レ−ル25,26には昇降ガイド31
a,bが嵌合しており、昇降ガイド31a,bは昇降フ
レ−ム32に取付けられている。昇降フレ−ム32は、
昇降モ−タ28により回転駆動されるスクリュウシャフ
ト29(図3)とねじ結合しており、昇降モ−タ28が
スクリュウシャフト29を回転駆動すると、昇降フレ−
ム32は昇降レ−ル25,26に沿ってz方向に移動す
る。
【0022】昇降フレ−ム32には、大径リング状のベ
アリング42を介して傾動フレ−ム41(水平部41
h,垂直部41v)が、x軸を中心に回転自在に取付け
られており、また傾動モ−タ33を含む傾動機構が取付
けられている(図4)。傾動フレ−ムの水平部41hに
は、縦材80の、1対の横押え装置45a(図2),4
5b(45bは図示しないが、y方向で45aに対向す
る),縦押え装置46(図2)およびト−チ支持脚47
m,47h(図3)が装備され、,支持脚47m,47h
に、ト−チ47tm,47thおよび隅倣い用の倣いロ−ラ
47nm,47nh(図3)が支持されている。なお、ト−
チ47tm,47thはy方向で対向し、倣いロ−ラ47n
m,47nhもy方向で対向し、倣いロ−ラ47nm,47n
hは、ト−チ47tm,47thよりも−x方向にずれてお
り、溶接移動方向(−x方向)に関して、倣いロ−ラ4
7nm,47nhは、ト−チ47tm,47thの上流に位置す
る。
【0023】パネル70上に配置された縦材(ロンジ)
80の垂直側面を横押え装置45a及び45b(の相対
向するロ−ラ:図示略)で挟持し、更にその上面を縦押
え装置46(のロ−ラ46r:図2)により押下する。
縦押え装置46はエアシリンダ46cにより上下方向
(z方向)に駆動され、横押え装置45a,45bは図
示しないエアシリンダにより左右方向(y方向)に駆動
される。各々の縦材80との接触面にはロ−ラが装備さ
れており、これらのロ−ラで縦材80を挟持しかつパネ
ル70に押下した状態で、縦材80に対してx方向に摺
動移動可能となっている。
【0024】縦材80の垂直側面とパネル70の上面と
の間の隅(コ−ナ−)に対して倣いロ−ラ47nm,47
nhが倣い、溶接ト−チ47tm,47thを位置決めする。
倣いロ−ラ47nm,47nh及び溶接ト−チ47tm,47
thはト−チキャリッジ47fに配置されたト−チレ−ル
47rに嵌め合わせて取付けられたト−チ支持脚47
m,47hに取付けられており、ト−チ支持脚47m,4
7hはト−チ左右シリンダ47cyで、相対的に近づき
あるいは離れる方向に駆動される。すなわち開閉駆動さ
れる。ト−チ左右シリンダ47cyがト−チ支持脚47
m,47hを閉駆動すると、倣いロ−ラ47nm,47nhが
縦材80に接触する。
【0025】図4に、傾動フレ−ム41を回転駆動する
傾動機構の構成を正面から示し、図5にその側断面(図
4のA−A線断面)を示す。昇降フレ−ム32にはベア
リング42を介して傾動フレ−ム41が支持されてお
り、傾動フレ−ム41はリング状ベアリング42のリン
グ中心を中心として回転することが出来る。ベアリング
42のアウタ−レ−スはリテ−ナ42fにより昇降フレ
−ム32に固定されており、ベアリング42のインナ−
レ−スが傾動フレ−ム41vに固定されている。本実施
例における回転範囲は垂直位置から左右3度の範囲であ
る。
【0026】昇降フレ−ム32には傾動モ−タ33がモ
−タ取付金具33dを介して取付けられており、雄ねじ
棒34を回転駆動する。雄ねじ棒34にはロ−タリ−エ
ンコ−ダ37が接続されている。雄ねじ棒34に、四角
形の断面形状を持つナット(雌ねじ)35がねじ結合
し、このナット35の両側面には四角形の正面形状を持
つブロック36b,36cが配置され、ナット35の突
起35t,35uと結合している。ブロック36b,3
6cは、傾動フレ−ム41vの上端辺に取付けられてい
るU字形のセクタ−41sの内側に、z方向(傾動フレ
−ム4の回転の半径方向)にスライド可能に嵌め込まれ
ている。この様な配置において、傾動モ−タ33を回転
駆動すると雄ねじ棒34が回転し、ナット35(ブロッ
ク36b,36c)を左または右方向(y方向)に駆動
する。これによりセクタ−41sが左または右に駆動さ
れる。セクタ−41sは傾動フレ−ム41vの上端辺に
取付けられており、傾動フレ−ム41vの回転中心はリ
ング状ベアリング42のリング中心であるので、セクタ
−41sは左右に弧を画く様に移動(傾斜)する。この
ときブロック36b,36cは突起35t,35uを中
心として回転可能であり、またブロック36b,36c
とセクタ−41sの接触面は摺動可能であるので、ナッ
ト35の左右方向(y方向)移動は無理なくセクタ−4
1sに伝達される。
【0027】この様にして、傾動モ−タ33により傾動
フレ−ム41を左右に傾動(±3度)することが出来、
傾動フレ−ム41hに搭載されている縦材80の横押え
装置45a,45b,縦押え装置46,ト−チ支持脚4
7m,47h(倣いロ−ラ47nm,47nh及び溶接ト−
チ47tm,47th)を傾動(±3度)することが出来
る。 横押え装置45a,45bおよび縦押え装置46
で縦材80を保持していると、同じく縦材80が傾動す
る。
【0028】なお、傾動フレ−ム41の回転中心がパネ
ル70面より上方にあるので、傾動フレ−ム41を傾け
ない時の溶接ト−チ47tm,47thの先端位置に対し
て、傾動フレ−ム41を傾けた時の溶接ト−チの先端位
置がy方向にずれるので、このずれ分、横行台車2を横
行駆動する。
【0029】次に傾動フレ−ム41の傾斜角検出機構に
ついて説明する。図6の(a)は傾動フレ−ム41の作
動原点(水平位置)及び左右限界点(±3度傾斜位置)
を検出する機構を正面から示したもので、(b)はその
側面を示す。昇降フレ−ム32には作動原点(水平位
置)を検出するためのフォトセンサ−38cがブラケッ
ト38b及びマウント38b1を介して取付けられてお
り、又左右限界点を検出するためのフォトセンサ−38
rがブラケット38b及びマウント38b2を介して取
付けられている。フォトセンサ−38cとフォトセンサ
−38rは同じ構造,機能のものである。その側面は図
6の(b)の38rに示すように逆Uの字状であり、一
方の脚に発光ダイオ−ドが装着してあり、他方の脚に装
着してある受光ダイオ−ドに向けてビ−ムを発射する。
受光ダイオ−ドが該ビ−ムを受光するとフォトセンサ−
は「オン」となる。
【0030】傾動フレ−ム41vには、遮光板ブラケッ
ト43tbを介して遮光板43t1及び43t2が取付
けられている。遮光板43t1はフォトセンサ−38c
の脚間に位置するように配置されており、また遮光板4
3t2はフォトセンサ−38rの脚間に位置するように
配置されている。遮光板43t1の中央には小穴が設け
てあり、傾動フレ−ム41が作動原点(遮光板ブラケッ
ト43tbが水平位置)にある時に、フォトセンサ−3
8cの発光ダイオ−ドの発するビ−ムは該小穴を通って
受光ダイオ−ドに到達する位置関係となっている。もし
傾動フレ−ム41が作動原点より外れて左右に傾動する
と、発光ダイオ−ドの発するビ−ムは遮光板43t1に
妨げられて受光ダイオ−ドに到達しない。すなわちフォ
トセンサ−38cは傾動フレ−ム41が作動原点にある
ことを検出(フォトセンサ−を「オン」)する。
【0031】遮光板43t2には中央から外れた左右対
称位置に2個の小穴が設けてあり、傾動フレ−ム41が
左限界点(左に3度傾いた位置)にある時に、フォトセ
ンサ−38rの発光ダイオ−ドの発するビ−ムは遮光板
43t2の右側の小穴を通って受光ダイオ−ドに到達す
る位置関係となっており、また傾動フレ−ム41が右限
界点(右に3度傾いた位置)にある時に、フォトセンサ
−38rの発光ダイオ−ドの発するビ−ムは遮光板43
t2の左側の小穴を通って受光ダイオ−ドに到達する位
置関係となっている(図6の(a)に2点鎖線で示す位
置)。もし傾動フレ−ム41が左限界点(左に3度傾い
た位置)あるいは右限界点(右に3度傾いた位置)より
外れた角度にあると、発光ダイオ−ドの発するビ−ムは
遮光板43t2に妨げられて受光ダイオ−ドに到達しな
い。すなわちフォトセンサ−38rは傾動フレ−ム41
の左または右限界点(左または右に3度傾いた位置)に
あることを検出(フォトセンサ−を「オン」)する。
【0032】傾動フレ−ム41が作動原点(水平位
置),あるいは左右限界点(左右に3度傾いた位置)以
外の角度は、ロ−タリ−エンコ−ダ37の発生するパル
スにより検出する。前述の如くロ−タリ−エンコ−ダ3
7は傾動フレ−ム41を傾動させるための傾動モ−タ3
3により駆動されるので、発生するパルス数を計測する
ことにより傾動フレ−ム41の傾動角度を算出すること
が出来る。これらフォトセンサ−38c,フォトセンサ
−38r,及びロ−タリ−エンコ−ダ37の信号は、図
示しない制御コントロ−ラに供給され、作動原点(水平
位置)制御,左右限界点制御,限界内の任意角選択制
御,ロック機構制御等に使用される。
【0033】本実施例の傾動機構には、傾動フレ−ム4
1を昇降フレ−ム32に固定するロック機構を備えてい
る。図4及び図5を参照すると、傾動フレ−ムの水平部
41hには、両端にL形の鉤44c1,44c2を備え
たシャフト44s,ロック用油圧シリンダ44a及びロ
ッド44bが取付けられており、また昇降フレ−ム32
には該鉤44c1,44c2を受け入れる受台39r
1,39r2が取付けられている。
【0034】ロック用油圧シリンダ44aのロッドを突
出すと(−x方向)、ロッド44b介してシャフト44
sが回転し、シャフト44sの両端にあるL形の鉤44
c1,44c2の先端を上方(+z方向)に駆動する。
すなわちロックを解除した状態となる。この状態で傾動
フレ−ム41を傾動させ、傾動後にロック用油圧シリン
ダ44aのロッドを引込み(+x方向)すれば、ロッド
44b介してシャフト44sが回転し、シャフト44s
の両端にあるL形の鉤44c1,44c2の先端を時計
方向(図5)に廻し駆動する。鉤44c1,44c2の
先端は昇降フレ−ム32に固定されている受台39r
1,39r2に入って受台39r1,39r2を+x方
向に強く押し、この押し圧(シリンダ44aの引き力)
により、鉤44c1,44c2と受台39r1,39r
2の相対的な移動が不可となる。すなわち昇降フレ−ム
32に対して傾動フレ−ム41が回動不可(ロック)と
なる。
【0035】上述の傾動機構は、傾動モ−タ33により
傾動フレ−ム41を左右に傾動(±3度)することが出
来、傾動フレ−ム41hに搭載されている横押え装置4
5a,45b,縦押え装置46およびト−チ支持脚47
m,47hを傾動(±3度)することが出来る。傾動フ
レ−ム41の傾動角度はフォトセンサ−38c及び遮光
板43t1により検出される作動原点(水平位置),フ
ォトセンサ−38r及び遮光板43t2により検出され
る左右限界点(±3度),及び傾動モ−タ33により駆
動されるロ−タリエンコ−ダ37に基づき制御される。
また昇降フレ−ム32に対する傾動フレ−ムの位置ず
れを防止するためのロック機構、すなわちロック用油圧
シリンダ44aで駆動されるL形の鉤44c1,44c
及び該鉤が噛み合う受台39r1,39r2が装備され
ている。
【0036】次に、上述の溶接装置の使用態様を説明す
る。図1を参照すると、パネル70にロンジを溶接する
場合には、先ずパネル70を、給排搬送テ−ブルRTか
ら搬送テ−ブル60に送り込む。その前又は後に、ガン
トリ−台車1を条材供給エリアE1に駆動してそこで所
要数(最大でn枚)のロンジを保持する。なお、条材供
給エリアE1では、そこでのロンジ(複数)の配列およ
び姿勢(垂直)のままで、ロンジを保持する。すなわち
各横行台車2の横押え装置でロンジ80を挟み、縦押え
装置46でロンジ80の上端を押えて、横行台車2にロ
ンジ80を保持する。そしてガントリ−台車1を組立エ
リアE2に駆動し、そして保持する各ロンジをパネル7
0に対して位置決めおよび姿勢(傾斜)決めをする。こ
のとき各ロンジのy方向位置は横行台車2をy方向に駆
動することにより定め、垂直線に対する傾斜は、上述の
傾斜機構を用いて定める。そして昇降台車3を下駆動し
てロンジ80をパネル70に押下する。次に、水平ビ−
ム12A〜12Cを、各横行台車2の溶接ト−チ47t
h,47tmがロンジ80の溶接開始点に合致するよう
に駆動して溶接開始点で停めて、そこから溶接を開始す
る。溶接中には、水平ビ−ム12A〜12Cを溶接速度
で−x方向に駆動する。
【0037】溶接が終わると、ロンジ80の保持を解除
して昇降台車3を上駆動(退避駆動)して、搬送テ−ブ
ル60で、パネル70を給排搬送テ−ブルRTに送り出
す。以上の作業において、パネル70上には、横押え装
置45a,45bおよび縦押え装置46で保持し傾斜機
構(33〜35)で所要の傾斜角としたロンジ80を自
動的に載置するので、作業能率が高く、パネル70に対
するロンジ80の組付け精度と信頼性が高く、作業者の
労力が大幅に軽減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の平面図である。
【図2】 図1の2A−2A線拡大断面図である。
【図3】 図1の3A−3A矢印線の方向で見た横行台
車2の側面図である。
【図4】 図3に示す横行台車2上の昇降台車3の、図
1の3A−3A矢印線の方向で見た側面図である。
【図5】 図4に示す傾動台4のA−A線断面図であ
る。
【図6】 (a)は図5に示す傾動台4および昇降台車
3の平面図であり、(b)は(a)のB−B線断面図で
ある。
【符号の説明】
1:ガントリ−台車 11a,11b:
走行台車 12A,12B,12C:水平ビ−ム 13a,13b:
横行レ−ル 2〜n:横行台車 21a,21b:
横行ガイド 22:横行フレ−ム 22h:横行フ
レ−ム水平部 22v:横行フレ−ム垂直部 23:横行ラッ
ク 24p:横行ピニオン 24m:横行モ
−タ 25,26:昇降レ−ル 27:ワイヤ給
送装置 28:昇降モ−タ 29:昇降シャ
フト 3〜n3:昇降台車 31a〜31d:
昇降ガイド 32:昇降フレ−ム 33:傾動モ−
タ 34:雄ねじ棒 35:ナット 35t,35u:突起 36b,36
c:ブロック 37:ロ−タリエンコ−ダ 38b:位置セ
ンサ−取付ブラケット 38b1,38b2:位置センサ−マウント 38c:中心位
置センサ− 38r:限界位置センサ− 39r1,39r
2:受台 4〜4n:傾動台車 41:傾動フレ
−ム 41h:傾動フレ−ム水平部 41v:傾動フ
レ−ム垂直部 41s:セクタ− 42:ベアリン
グ 42f:リテ−ナ− 43tb:遮光板
ブラケット 43t1:作動中心位置遮光板 43t2:限界位
置遮光板 44a:ロック用油圧シリンダ 44b:ロッド 44s:シャフト 44c1,44c
2:鉤 45a,45b:横押え装置 46:縦押え装
置 46c:縦押えシリンダ 47f:ト−チ
キャリッジ 47h,47m:ト−チ支持脚 47nh,47n
m:倣いロ−ラ 47r:ト−チレ−ル 47ct1,47t2:ト−チ上下駆動シリンダ 47cy:ト−チ左右駆動シリンダ 47th,47t
m:溶接ト−チ 60:搬送テ−ブル(定盤) 61,62:走
行レ−ル 70:パネル 80〜m80:
ロンジ E1:条材供給エリア E2:組立エリ
ア RT:給排搬送テ−ブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B23K 9/127 503 B23K 9/127 503F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦材を厚み方向yで挟持する横押え機構,
    縦材を下方zに押す縦押え機構、および、下板と縦材で
    形成される隅を溶接する溶接ト−チ、を装備した傾動
    台;該傾動台を回動可に支持する昇降台;該傾動台をx
    方向に延びる傾動中心線を中心に回転駆動する回転駆動
    機構;該昇降台をz方向に昇降駆動する昇降駆動機構;
    前記昇降台をy方向に駆動する横行駆動機構;および、 前記昇降台,昇降駆動機構および横行駆動機構を支持
    し、x方向に走行する走行手段;を備える溶接装置。
  2. 【請求項2】前記傾動台は、リング状べアリングを介し
    て昇降台で支持され、前記回転駆動機構は、前記傾動中
    心線より離れた位置で傾動台に係合した雌ねじ部材,こ
    れにねじ結合し昇降台で回転自在に支持された雄ねじ
    棒、および、該雄ねじ棒を回転駆動する電気モ−タを含
    む、請求項1記載の溶接装置。
  3. 【請求項3】傾動台を昇降台に拘止するロック機構を更
    に備える、請求項1又は請求項2記載の溶接装置。
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CN109108176A (zh) * 2018-10-08 2019-01-01 陈浩 一种五金工件装夹工艺
CN110315234A (zh) * 2019-07-16 2019-10-11 江南造船(集团)有限责任公司 船用垫升风机的蜗壳结构的制造方法
CN113231783A (zh) * 2021-06-25 2021-08-10 武汉领旭工业技术有限公司 一种汽车焊接的定位装置

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