JPH10272335A - 湿式排煙脱硫方法及びスプレー式吸収塔 - Google Patents

湿式排煙脱硫方法及びスプレー式吸収塔

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JPH10272335A
JPH10272335A JP9098013A JP9801397A JPH10272335A JP H10272335 A JPH10272335 A JP H10272335A JP 9098013 A JP9098013 A JP 9098013A JP 9801397 A JP9801397 A JP 9801397A JP H10272335 A JPH10272335 A JP H10272335A
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spray
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和人 丸井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い効率で排ガス中の硫黄酸化物やばいじん
を除去する。そして、装置全体をコンパクトにし、設備
費や運転費の削減を図り、配置上の考慮も不要とし、排
ガスに同伴されるミストの除去性能も向上させる。 【解決手段】 吸収塔下部の吸収液タンク66から循環
供給される吸収液スラリーを、吸収塔内上部に設けられ
た循環スプレーヘッダー72、74のスプレーノズル7
6、78から噴霧して、吸収塔内に流入する排ガス中の
硫黄酸化物及びばいじんを除去するとともに、吸収塔内
で排ガスに同伴される吸収剤のミストを除去する湿式排
煙脱硫方法であり、吸収塔内のガス流れ方向が塔頂部近
傍で反転してガスアップフロー部60とガスダウンフロ
ー部62が形成されるような仕切板56を、ガスアップ
フロー部60の断面積とガスダウンフロー部62の断面
積との比が4:1〜2:1の範囲となるような位置に設
けて、ガスダウンフロー部62での排ガスの流速を6〜
16m/sの範囲となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力発電所などか
ら排出される燃焼排ガス中の硫黄酸化物及びばいじんを
除去する湿式排煙脱硫方法、及びこの湿式排煙脱硫方法
の実施に用いられるスプレー式吸収塔に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】火力発電所などから排出される燃焼排ガ
ス中の硫黄酸化物を除去するために用いられる排煙脱硫
方法としては、吸収剤として石灰石又は石灰を使用し副
生品として石膏を回収する湿式石灰(石)・石膏法を採
用するのが現在のところ主流である。この湿式石灰
(石)・石膏法を実施する装置において主要機器となる
吸収塔には、スプレー式のものが多く採用されている。
従来の一般的なスプレー式吸収塔の構造を図5に示す。
図5において、排ガスは吸収塔側部又は下部のガス入口
ダクト10より流入し、上部のガス出口ダクト12より
排出される。この間に、吸収塔下部の吸収液タンク14
から循環ポンプ16を介してスプレーヘッダー18のノ
ズル20より噴霧された吸収液スラリーによって、排ガ
ス中の硫黄酸化物が除去される。また、排ガスに同伴さ
れる吸収剤のミストを除去するために、吸収塔上部のガ
ス出口ダクト12手前に内蔵ミストエリミネータ22を
設置するとともに、ガス出口ダクト12にも出口ミスト
エリミネータ24を設置している。26は吸収剤供給ラ
インである。
【0003】また、特開平5−220331号公報に開
示されたスプレー式吸収塔は、図6に示すように、吸収
塔内のガス流れ方向がガス流入側領域とガス排出側領域
とで逆向きになるような仕切板28を設けたものであ
り、ガス入口ダクト30から吸収塔内に流入した排ガス
は、ガスアップフロー部32を流れて塔頂部で反転し、
ついで、ガスダウンフロー部34を流れてガス出口ダク
ト36から排出される。この間、ガスアップフロー部3
2においては、吸収塔下部の吸収液タンク38から循環
ポンプ40を介してスプレーヘッダー42のノズル44
から吸収液スラリーが噴霧され、ガスダウンフロー部3
4においては、吸収液タンク38から循環ポンプ46を
介してスプレーヘッダー48のノズル50から吸収液ス
ラリーが噴霧される。52は出口ミストエリミネータ、
54は吸収剤供給ラインである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的なスプレー式吸
収塔では、吸収塔内の吸収部は複数段のスプレーヘッダ
ーより構成されるが、図5に示すようなスプレー式吸収
塔の構造では、要求脱硫率が高くなるとスプレーヘッダ
ーの段数を多くしなければならず、その結果、吸収塔高
さが非常に高くなる。また、それに伴い、循環ポンプの
揚程(ヘッド)も大きくしなければならず、装置が大型
化し設備費や運転費が高くなるという問題がある。さら
に、排ガスに同伴されるミストを除去するために内蔵ミ
ストエリミネータを設置しているため、それに伴い、出
口ミストエリミネータの設置高さが高くなり、架台を含
めたコストが非常に高いという欠点がある。特に、近年
は火力発電所などから要求される排出ガス中の硫黄酸化
物濃度及びばいじん濃度等の規制値が厳しくなってきて
おり、上述したような問題を解決することが切望されて
いる。
【0005】これに対し、図6に示すようなスプレー式
吸収塔では、吸収塔内に仕切板を設置して、吸収塔高さ
が低くなるようにしているが、図6のようなスプレー式
吸収塔には下記のような問題がある。 (1) 吸収塔内に仕切板を設置してガスアップフロー
部とガスダウンフロー部を設けた分だけ吸収塔高さは低
くなるが、脱硫性能やばいじん除去性能自体は向上しな
い。 (2) 吸収塔内にミストエリミネータ等が設置されて
おらず、吸収塔内での排ガス中のミストの除去について
考慮されていないので、出口ミストエリミネータへの負
荷が大きくなる。 (3) ガスダウンフロー部での脱硫効率を維持するた
めに、ガスダウンフロー部に吸収液スラリーを循環供給
するための循環ポンプを設け、この循環ポンプのサクシ
ョン(吸込口)近傍に吸収剤を補給するラインを配置し
ているので、ガスアップフロー部用とガスダウンフロー
部用にそれぞれ循環ポンプを設置しなければならず、設
備費や運転費が高くなり、また、配置上の考慮が必要と
なる。
【0006】本発明は上記の諸点に鑑みなされたもの
で、本発明の目的は、高い効率で排ガス中の硫黄酸化物
やばいじんを除去することができる上に、装置全体がコ
ンパクトで、設備費や運転費が削減でき、配置上の考慮
も必要なく、排ガスに同伴されるミストの除去性能も向
上し得る湿式排煙脱硫方法、及びこの湿式排煙脱硫方法
の実施に用いられるスプレー式吸収塔を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の湿式排煙脱硫方法は、吸収塔下部の吸収
液タンクから循環供給される吸収液スラリーを、吸収塔
内上部に設けられたスプレーヘッダーのノズルから噴霧
して、吸収塔内に流入する排ガス中の硫黄酸化物及びば
いじんを除去するとともに、吸収塔内で排ガスに同伴さ
れる吸収剤のミストを除去する湿式排煙脱硫方法におい
て、吸収塔内のガス流れ方向が塔頂部近傍で反転してガ
スアップフロー部とガスダウンフロー部が形成されるよ
うな仕切部材を、ガスアップフロー部の断面積とガスダ
ウンフロー部の断面積との比が4:1〜2:1の範囲と
なるような位置に設けて、ガスダウンフロー部での排ガ
スの流速を6〜16m/sの範囲となるようにすることを
特徴としている(図1〜図3参照)。
【0008】本発明のスプレー式吸収塔は、吸収塔下部
の吸収液タンクから循環ポンプにより循環供給される吸
収液スラリーが、吸収塔内上部に設けられた少なくとも
1段のスプレーヘッダーのノズルから噴霧されて、ガス
入口ダクトから吸収塔内に流入した排ガス中の硫黄酸化
物及びばいじんが除去されるとともに、吸収塔内に内蔵
されたガス出口ダクトから排出される排ガス中の吸収剤
のミストが出口ミストエリミネータで除去されるように
したスプレー式吸収塔であって、吸収塔内のガス流れ方
向が塔頂部近傍で反転してガスアップフロー部とガスダ
ウンフロー部が形成されるような仕切部材が、ガスアッ
プフロー部の断面積とガスダウンフロー部の断面積との
比が4:1〜2:1の範囲となるような位置に設けられ
たことを特徴としている(図1〜図3参照)。
【0009】上記の本発明のスプレー式吸収塔におい
て、スプレーヘッダーのノズルから噴霧される吸収液ス
ラリーの噴霧方向を、ガスアップフロー部では略下向き
とし、ガスダウンフロー部では略上向き又は略下向きと
することが望ましい(図1参照)。また、上記の本発明
のスプレー式吸収塔において、吸収塔のガス出口形状
を、排ガスがガスダウンフロー部下流から反転してガス
出口ダクトに流れるような形状とし、ガス出口ダクト近
傍にミスト分離板を設けることが望ましい(図1、図4
参照)。また、上記の本発明のスプレー式吸収塔におい
て、ガス出口ダクトを、ガスダウンフロー部下流で反転
した排ガスの流れ方向に沿うように略上向きに設けるこ
とが望ましい(図1参照)。また、上記の本発明のスプ
レー式吸収塔において、ガスアップフロー部及びガスダ
ウンフロー部におけるそれぞれのスプレーヘッダーのノ
ズルから噴霧される吸収液スラリーの循環を、吸収液タ
ンクに接続された同一の循環ポンプで行うことが望まし
い(図1参照)。
【0010】上記のように、吸収塔内に仕切部材を設け
る位置は、ガスアップフロー部の断面積とガスダウンフ
ロー部の断面積との比が4:1〜2:1の範囲、すなわ
ち、ガスアップフロー部の断面積に対してガスダウンフ
ロー部の断面積が1/4〜1/2の範囲となるような位
置であり、この範囲でガスダウンフロー部の断面積の方
を小さくすることにより、ガスダウンフロー部でのガス
流速が、ガスアップフロー部の2〜4倍程度となる。こ
の場合、ガスアップフロー部でのガス流速は、3〜4m
/s程度であるので、ガスダウンフロー部でのガス流速
は、6〜16m/sの範囲となる。ガスダウンフロー部で
のガス流速が遅くなると、噴霧した吸収液と排ガスとの
接触が促進されず、排ガス中のばいじんと噴霧液との相
対速度も遅くなり、脱硫性能やばいじん捕集性能が低下
し、また、ミストを含む排ガスが吸収塔出口部で反転し
たときの慣性力が小さくなり、ミスト分離板によるミス
トの除去性能が低下する。これらの観点から、ガスダウ
ンフロー部でのガス流速は、6m/s以上、好ましくは、
7m/s以上になるようにする。したがって、ガスアップ
フロー部の断面積に対するガスダウンフロー部の断面積
の比は、上限が1/2となる。ただし、ガスアップフロ
ー部の断面積に対するガスダウンフロー部の断面積の比
が1/4未満であると、ガスダウンフロー部でのガス流
速が速くなり過ぎ、ガスダウンフロー部の断面積も小さ
すぎるので、吸収塔圧力損失が上昇し、吸収塔の前流側
あるいは後流側に設置されるガス昇圧ファン(脱硫ファ
ン)の容量を増加しなければならず、かえって、脱硫設
備全体の設備費・運転費が高くなる。このため、ガス流
速をあまり速くし過ぎることはできない。したがって、
ガスダウンフロー部でのガス流速は、16m/s以下、好
ましくは、13m/s以下になるようにする。
【0011】本発明のスプレー式吸収塔では、ガス出口
ダクト(図5におけるガス出口ダクト12に相当するも
の)を吸収塔内に内蔵し、さらにこの部分を吸収部とし
て利用するので、吸収塔及びガス出口ダクトを含め、ガ
ス出口ダクトの省略、吸収塔高さの低減により、装置全
体がコンパクトになる。また、ガスダウンフロー部での
ガス流速が6m/s以上と速くなるので、反転形状となっ
ている吸収塔出口部での慣性力と出口部に設置したミス
ト分離板によりガス中のミストが除去される。その結
果、従来の図5に示す吸収塔で設置されていた内蔵ミス
トエリミネータが削除でき、かつ、従来の図6に示す吸
収塔のように出口ミストエリミネータへの負荷が大きく
なることがない。従来、吸収塔内のガス流速は、内蔵ミ
ストエリミネータのフラッディング現象(ミストがガス
流に乗ってしまい落下しない現象)があり、吸収塔内の
圧損上昇が伴うため、高速流にはできなかったが、本発
明では、上記のように内蔵ミストエリミネータを省略で
きるので、高速ガス流が可能になる。
【0012】そして、ガス流速の増加により、吸収液と
排ガスとの接触が活発となり脱硫反応が促進される傾向
にあるので、ガス流れを高速にすることによるガスアッ
プフロー部での脱硫性能向上に加えて、さらにガス流速
が速いガスダウンフロー部でも大幅に脱硫性能が向上す
る。特に、ガスダウンフロー部で吸収液スプレーを上向
き(向流)に噴霧する場合には、脱硫性能の向上が格別
顕著である。上記のように、ガスダウンフロー部での脱
硫効率が高くなれば、従来の図6に示す吸収塔のよう
に、ガスアップフロー部用及びガスダウンフロー部用に
それぞれ循環ポンプを設置する必要がなくなり、ガスア
ップフロー部及びガスダウンフロー部における吸収液の
循環は同一の循環ポンプにて行うことができる。したが
って、従来に比べて設備費、運転費の削減が図れ、配置
上にも余裕ができる。また、高速ガス流の中に吸収液を
噴霧するので、排ガス中のばいじんと噴霧液との相対速
度が速くなり、ばいじん捕集性能が向上する。さらに、
ガスダウンフロー部で吸収液スプレーを上向き(向流)
に噴霧する場合には、ばいじん捕集性能が大幅に向上す
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1〜図4は、本発明の実施の形態
によるスプレー式吸収塔を示している。本実施の形態
は、例えば、吸収剤として石灰石を用いる湿式排煙脱硫
方法(石灰石・石膏法)の実施に使用されるスプレー式
吸収塔において、吸収塔内のガス流れ方向が塔頂部で反
転してガスアップフロー部とガスダウンフロー部が形成
されるような仕切板を、ガスアップフロー部の断面積と
ガスダウンフロー部の断面積との比が4:1〜2:1の
範囲となるような位置に設けて、ガスダウンフロー部で
の排ガスの流速を6m/s以上とするものであり、吸収液
スラリーの噴霧方向を、ガスアップフロー部では下向
き、ガスダウンフロー部では上向きとし、吸収塔のガス
出口形状を反転形状として、さらに、ミスト分離板を設
けたものである。なお、本実施の形態では、仕切部材と
して仕切板を用いているが、他の形態の仕切部材を用い
ることも可能である。
【0014】図1に示すように、吸収塔内には、ガス流
れ方向が塔頂部近傍で反転するような仕切板56が設置
されており、排ガスはガス入口ダクト58より吸収塔内
へ流入し、ガスアップフロー部60を経て塔頂部近傍に
て反転し、ガスダウンフロー部62を経てガス出口ダク
ト64より排出される。上述したように、仕切板56
は、ガスアップフロー部60の断面積とガスダウンフロ
ー部62の断面積との比が4:1〜2:1の範囲となる
位置に設置し、かつ、ガスダウンフロー部62での排ガ
ス流速を6m/s以上としている。吸収液スラリーは、吸
収塔下部の吸収液タンク66から循環ポンプ68により
吸収液循環配管70を経て、図1及び図2に示すよう
に、ガスアップフロー部60とガスダウンフロー部62
のそれぞれに設置された循環スプレーヘッダー72、7
4に振り分けられ、さらに分岐スプレー管73、75に
分配されて、それぞれのスプレーノズル76、78より
噴霧され、排ガス中の硫黄酸化物を吸収する。なお、本
実施の形態では、吸収液スラリーを、ガスアップフロー
部60では下向きに、ガスダウンフロー部62では上向
きに噴霧している。ただし、ガスダウンフロー部62で
吸収液スラリーを下向きに噴霧する構成とすることも可
能である。また、吸収液タンク66には、新しく調製さ
れた吸収剤スラリー(石灰石・石膏法では、石灰石スラ
リー)が吸収剤供給ライン80より供給される。
【0015】吸収塔のガス出口部の形状は、排ガスがガ
スダウンフロー部62下流から反転してガス出口ダクト
64に流れるような形状となっており、排ガス中の吸収
液ミストは、ガス出口部での反転による慣性力と、ガス
出口ダクト64近傍に設置されたミスト分離板82によ
り除去され、さらに、出口ミストエリミネータ84によ
り規制値以下の値まで除去される。なお、図1では、ガ
ス出口ダクト64を略上向きに設けているが、ガスダウ
ンフロー部62下流で反転した排ガスの流れ方向に沿う
ようになっていれば、ガス出口ダクト64を他の形態と
することも勿論可能である。例えば、図4に示すよう
に、ガス出口ダクト64を略水平方向に設けてもよい。
なお、ミスト分離板を設けない構成とすることも可能で
ある。ガス入口ダクト58より吸収塔内へ流入した排ガ
ス中の硫黄酸化物は、ガスアップフロー部60及びガス
ダウンフロー部62での吸収液スプレーにより吸収され
るが、本実施の形態では、吸収塔内に内蔵するミストエ
リミネータを設けないで、高速のガス流速を確保してい
るために、脱硫性能は向上し、特にガス流速を6m/s以
上と速くしているガスダウンフロー部62では、吸収液
スラリーを上向きに噴霧(向流スプレー)していること
もあり、従来よりも大幅に高い脱硫率を達成することが
できる。その結果、従来の図6に示す吸収塔のように、
ガスダウンフロー部において、新しい吸収剤を多く含ん
だ吸収液を噴霧するためのガスダウンフロー部用の循環
ポンプを別に設置する必要がなく、ガスアップフロー部
と同一の循環ポンプを使用すればよい。
【0016】さらに、ガス流速の増加と向流スプレーの
効果により、吸収塔でのばいじん除去率が従来よりも向
上する。また、ガス出口部でのガス流れの反転による慣
性力と出口部に設置したミスト分離板82により、出口
ミストエリミネータ84の入口ミスト量が、従来の図6
に示す吸収塔の出口ミストエリミネータの入口に比べて
大幅に低減され、出口ミストエリミネータへの負荷を軽
減することができる。なお、本実施の形態において、図
2に示すように、ガスアップフロー部60とガスダウン
フロー部62のそれぞれに循環スプレーヘッダー72、
74を設置する構成とする以外にも、例えば、図3に示
すように、1本の循環スプレーヘッダー86を仕切板5
6に貫通させて、ガスアップフロー部60とガスダウン
フロー部62に吸収液スラリーを噴霧する構成とするこ
ともできる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について説明す
る。図1に示すようなスプレー式吸収塔において、ガス
アップフロー部の断面積とガスダウンフロー部の断面積
との比が3.3:1となるような位置に仕切板を設置
し、流速8m/sで排ガスをガス入口ダクトから流入させ
た。この場合、ガスアップフロー部内での排ガス流速は
3m/sであり、断面積が1/3.3となるガスダウンフ
ロー部では排ガス流速が約3.3倍となって、ガスダウ
ンフロー部内での排ガス流速は約10m/sとなった。本
実施例では、内蔵ミストエリミネータを省略して高速の
ガス流速を確保しているために、脱硫性能は向上し、特
にガス流速を約10m/sと速くしているガスダウンフロ
ー部では、向流スプレー効果もあって、従来よりも大幅
に高い脱硫率を達成することができた。その結果、ガス
アップフロー部及びガスダウンフロー部における吸収液
の循環を同一の循環ポンプで行うことができる。さら
に、ガス流速の増加と向流スプレーの効果により、吸収
塔でのばいじん除去率が、従来に比べて、70%から8
0%に向上した。また、ガス出口部でのガス流れの反転
による慣性力と出口部に設置したミスト分離板により、
出口ミストエリミネータの入口ミスト量が、従来の図6
に示す吸収塔の出口ミストエリミネータの入口に比べ
て、100g/m3Nから60g/m3Nに低減され、出口ミス
トエリミネータへの負荷を軽減することができた。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 吸収塔内のガス流れ方向が塔頂部近傍で反転す
るような仕切板を、ガスアップフロー部の断面積とガス
ダウンフロー部の断面積との比が4:1〜2:1の範囲
となるような位置に設けて、ガスダウンフロー部での排
ガスの流速を6〜16m/sの範囲となるようにしている
ので、吸収塔高さが低くなって装置がコンパクトになる
だけでなく、高い効率で排ガス中の硫黄酸化物やばいじ
んを除去することができる。 (2) 従来方式の図5におけるガス出口ダクトを吸収
塔内に内蔵し、さらにこの部分を吸収部として利用する
ので、吸収塔及びガス出口ダクトを含め、ガス出口ダク
トの省略、吸収塔高さの低減により、装置全体がコンパ
クトになる。 (3) ガスダウンフロー部でのガス流速が6m/s以上
と速くなるので、吸収塔のガス出口形状を、排ガスがガ
スダウンフロー部下流から反転してガス出口ダクトに流
れるような形状とし、ガス出口ダクト近傍にミスト分離
板を設ける場合には、反転形状となっている吸収塔出口
部での慣性力とミスト分離板により排ガス中のミストを
除去することができる。したがって、吸収塔内に内蔵し
たミストエリミネータを設ける必要がなく、しかも、出
口ミストエリミネータへの負荷も大きくならない。ま
た、内蔵ミストエリミネータを省略できるので、高速ガ
ス流とすることが可能になる。 (4) ガス流速の増加により、吸収液と排ガスとの接
触が活発となり脱硫反応が促進されるので、ガス流れを
高速にすることによるガスアップフロー部での脱硫性能
向上に加えて、さらにガス流速が速いガスダウンフロー
部でも大幅に脱硫性能が向上する。特に、ガスダウンフ
ロー部で吸収液スプレーを上向き(向流)に噴霧する場
合には、脱硫性能の向上が格別顕著である。 (5) ガスダウンフロー部での脱硫効率が高くなる結
果、ガスアップフロー部用及びガスダウンフロー部用に
それぞれ循環ポンプを設置する必要がなくなり、ガスア
ップフロー部及びガスダウンフロー部における吸収液の
循環を同一の循環ポンプで行うことができる。したがっ
て、従来に比べて設備費、運転費の削減が図れ、配置上
の考慮も不要となる。 (6) 高速ガス流の中に吸収液を噴霧するので、排ガ
ス中のばいじんと噴霧液との相対速度が速くなり、ばい
じん捕集性能が向上する。さらに、ガスダウンフロー部
で吸収液スプレーを上向き(向流)に噴霧する場合に
は、ばいじん捕集性能が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるスプレー式吸収塔を
示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるスプレー式吸収塔
の循環スプレーヘッダーの配置の一例を示す平面断面図
である。
【図3】本発明の実施の形態におけるスプレー式吸収塔
の循環スプレーヘッダーの配置の他の例を示す平面断面
図である。
【図4】本発明の実施の形態におけるスプレー式吸収塔
のガス出口ダクトまわりの他の例を示す部分概略図であ
る。
【図5】従来のスプレー式吸収塔の一例を示す概略構成
図である。
【図6】従来のスプレー式吸収塔の他の例を示す概略構
成図である。
【符号の説明】
10、30、58 ガス入口ダクト 12、36、64 ガス出口ダクト 14、38、66 吸収液タンク 16、40、46、68 循環ポンプ 18、42、48 スプレーヘッダー 20、44、50 ノズル 22 内蔵ミストエリミネータ 24、52、84 出口ミストエリミネータ 26、54、80 吸収剤供給ライン 28、56 仕切板 32、60 ガスアップフロー部 34、62 ガスダウンフロー部 70 吸収液循環配管 72、74、86 循環スプレーヘッダー 73、75 分岐スプレー管 76、78 スプレーノズル 82 ミスト分離板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 53/18 B01D 53/34 ZAB 53/34 ZAB 125E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収塔下部の吸収液タンクから循環供給
    される吸収液スラリーを、吸収塔内上部に設けられたス
    プレーヘッダーのノズルから噴霧して、吸収塔内に流入
    する排ガス中の硫黄酸化物及びばいじんを除去するとと
    もに、吸収塔内で排ガスに同伴される吸収剤のミストを
    除去する湿式排煙脱硫方法において、 吸収塔内のガス流れ方向が塔頂部近傍で反転してガスア
    ップフロー部とガスダウンフロー部が形成されるような
    仕切部材を、ガスアップフロー部の断面積とガスダウン
    フロー部の断面積との比が4:1〜2:1の範囲となる
    ような位置に設けて、ガスダウンフロー部での排ガスの
    流速を6〜16m/sの範囲となるようにすることを特徴
    とする湿式排煙脱硫方法。
  2. 【請求項2】 吸収塔下部の吸収液タンクから循環ポン
    プにより循環供給される吸収液スラリーが、吸収塔内上
    部に設けられた少なくとも1段のスプレーヘッダーのノ
    ズルから噴霧されて、ガス入口ダクトから吸収塔内に流
    入した排ガス中の硫黄酸化物及びばいじんが除去される
    とともに、吸収塔内に内蔵されたガス出口ダクトから排
    出される排ガス中の吸収剤のミストが出口ミストエリミ
    ネータで除去されるようにしたスプレー式吸収塔であっ
    て、 吸収塔内のガス流れ方向が塔頂部近傍で反転してガスア
    ップフロー部とガスダウンフロー部が形成されるような
    仕切部材が、ガスアップフロー部の断面積とガスダウン
    フロー部の断面積との比が4:1〜2:1の範囲となる
    ような位置に設けられたことを特徴とするスプレー式吸
    収塔。
  3. 【請求項3】 スプレーヘッダーのノズルから噴霧され
    る吸収液スラリーの噴霧方向が、ガスアップフロー部で
    は略下向きであり、ガスダウンフロー部では略上向き又
    は略下向きである請求項2記載のスプレー式吸収塔。
  4. 【請求項4】 吸収塔のガス出口形状が、排ガスがガス
    ダウンフロー部下流から反転してガス出口ダクトに流れ
    るような形状であり、ガス出口ダクト近傍にはミスト分
    離板が設けられている請求項2又は3記載のスプレー式
    吸収塔。
  5. 【請求項5】 ガス出口ダクトが、ガスダウンフロー部
    下流で反転した排ガスの流れ方向に沿うように略上向き
    に設けられた請求項2、3又は4記載のスプレー式吸収
    塔。
  6. 【請求項6】 ガスアップフロー部及びガスダウンフロ
    ー部におけるそれぞれのスプレーヘッダーのノズルから
    噴霧される吸収液スラリーの循環が、吸収液タンクに接
    続された同一の循環ポンプで行われる請求項2〜5のい
    ずれかに記載のスプレー式吸収塔。
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