JP4099102B2 - 湿式排煙脱硫方法及び湿式排煙脱硫装置 - Google Patents

湿式排煙脱硫方法及び湿式排煙脱硫装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、火力発電所などから排出される燃焼排ガス中の硫黄酸化物を除去する湿式排煙脱硫方法及びその方法の実施に用いられる湿式排煙脱硫装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
火力発電所等から排出されるガス中には硫黄分が多量に含まれているため、排煙脱硫装置と呼ばれる排ガス処理設備が一般的に必要である。要求される脱硫率は脱硫設備が設置される地域ごとに異なっており、一瞬でもその要求脱硫率を下回ることがないように脱硫設備を設計する必要がある。そこで、効率よく気液と接触し、硫黄酸化物を含有する排ガスの脱硫率を向上することを目的とする湿式排煙脱硫装置として、各種のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示された湿式排煙脱硫装置によれば、図5、図6、図7に示すように、硫黄酸化物含有排ガスをスプレー型吸収塔51内に導入し、これに吸収塔内下部のボトムタンク52から循環液ライン53a、53b、53cを経て汲み上げた吸収液をスプレー噴霧段54a、54b、54cより噴霧して、排ガス中の硫黄酸化物を吸収除去し、ボトムタンク52に設けた散気管55から空気を吐出することで、吸収した硫黄酸化物を石膏として回収している。ボトムタンク52から抜き出した石膏を含有する吸収液は石膏分離機56で石膏と吸収液に分離され、石膏は石膏ピット57に送られ、濾液は濾液タンク58に送られる。59は吸収液循環ポンプ、60は石膏含有吸収液抜き出しポンプ、61はブロワである。
【0004】
特に、図5に示す従来の湿式排煙脱硫装置では、石灰石スラリータンク62からの石灰石スラリーの供給口と濾液タンク58からの戻り液の供給口がボトムタンク52に接続されている。すなわち、新たに供給する吸収液である石灰石スラリーおよび石膏分離後の濾液として得られる吸収液の戻り液を吸収塔内下部のボトムタンク52に供給する構造である。63は石灰石スラリーピット、64は供給ポンプである。
【0005】
また、図6に示す従来の別の湿式排煙脱硫装置では、石灰石スラリーピット63から新たに供給する石灰石スラリーを分級装置65に導入して分級し、細かい粒度の石灰石を含有するスラリーを循環液ライン53aに混入して最上段のスプレー噴霧段54aに供給し、粗い粒度の石灰石を含有するスラリーを循環液ライン53cに混入して最下段のスプレー噴霧段54cに供給し、石膏分離後の濾液として得られる吸収液の戻り液を吸収塔内下部のボトムタンク52に供給している。
【0006】
そして、図7に示す従来のさらに別の湿式排煙脱硫装置では、石灰石スラリータンク62から新たに供給する石灰石スラリーを供給ポンプ66を経て循環液ライン53aに混入して最上段のスプレー噴霧段54aに供給し、石膏分離後の濾液として得られる吸収液の戻り液を供給ポンプ67を経て循環液ライン53cに混入して最下段のスプレー噴霧段54cに供給している。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−113324号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図5に示す湿式排煙脱硫装置では、新たに供給される石灰石スラリーが吸収塔51のボトムタンク52に直接導入される。この方式では、硫黄酸化物吸収容量の非常に高いバージンの石灰石スラリーが、吸収後の硫酸イオンあるいは亜硫酸イオンの中和に使用されてしまい、排ガス中のイオン酸化物の吸収に有効に利用されていない。また、図5の機器配置では、最下段のスプレー噴霧段54cからの噴霧部が最も硫黄酸化物吸収容量が高く、最上段のスプレー噴霧段54aからの噴霧部が最も硫黄酸化物吸収容量が低いというように、硫黄酸化物吸収容量を塔全体として見た場合、非常にバランスの悪い吸収効率の分布をしている。
【0009】
また、図6に示す湿式排煙脱硫装置では、分級装置を設けて異なる粒度分布を持つ石灰石を含有するスラリーを供給する方式を提案している。この方式によれば、脱硫率の向上を図ることは可能であるが、分級装置という新たな設備を追加する必要があり、設備コストの上昇を招いてしまう。また、石膏分離後の濾液として得られる吸収液の戻り液についても、吸収塔51のボトムタンク52に戻されているので、排ガス中の硫黄酸化物の吸収に有効に利用されていない。
【0010】
さらに、図7に示す湿式排煙脱硫装置では、新たに供給する石灰石スラリーは循環ライン53aを流通するボトムタンク52内の吸収液に混入された後、最上段のスプレー噴霧段54aに供給されるため、バージンの石灰石スラリーの持つ高い硫黄酸化物吸収容量を充分に利用することができない。また、石膏分離後の濾液として得られる吸収液の戻り液は循環ライン53cを流通するボトムタンク52内の吸収液に混入された後最下段のスプレー噴霧段54cに供給されるため、比較的少量の硫黄酸化物を吸収できるという濾液の戻り液の特性を充分に利用できない。
【0011】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、湿式排煙脱硫反応における脱硫反応特性に見合うように硫黄酸化物吸収液を供給する最適の方法と、その方法を実施するための低コストの湿式排煙脱硫装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、吸収塔内のスプレー噴霧段を、導入口に近い入口側スプレー噴霧段と排出口に近い出口側スプレー噴霧段に分けて、ボトムタンク内の吸収液を入口側スプレー噴霧段に汲み上げて排ガスに噴霧し、新たな石灰石スラリーを出口側スプレー噴霧段より排ガスに噴霧するというように、吸収塔内の入口側は高くて出口側は低くなるという排ガス中の硫黄酸化物濃度の変化に対応するように硫黄酸化物吸収液を供給する方式であるから、硫黄酸化物吸収効率のバランスがとれた脱硫システムを実現できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
すなわち、本発明の湿式排煙脱硫方法は、スプレー型吸収塔内に導入口を経て導入した硫黄酸化物含有排ガスに、スプレー噴霧段より吸収液である石灰石スラリーを噴霧して、排ガス中の硫黄酸化物を亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムに転換し、吸収塔内下部のボトムタンクに落下した亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを含む吸収液に酸化性ガスを吹き込んで亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを石膏として固定化し、脱硫後の排ガスを排出口を経て吸収塔外に排出する湿式排煙脱硫方法において、吸収塔内のスプレー噴霧段を、導入口に近い入口側スプレー噴霧段と排出口に近い出口側スプレー噴霧段に分けて、ボトムタンク内の吸収液を入口側スプレー噴霧段に汲み上げて排ガスに噴霧し、新たな石灰石スラリーを出口側スプレー噴霧段より排ガスに噴霧することを特徴としている。
【0014】
排ガス中の硫黄酸化物濃度は吸収塔内入口側では高くて出口側では低くなるので、このような排ガス中の硫黄酸化物濃度の変化に対応するように硫黄酸化物吸収液を供給するのが、高効率の脱硫システムを実現する上で好ましい。本発明によれば、入口側では、ボトムタンク内の吸収液で要求脱硫率の50〜90%を達成することができ、出口側では、新たな石灰石スラリーの持つ高い硫黄酸化物吸収容量を利用して要求脱硫率の90%以上を達成することができる。
【0015】
また、硫黄酸化物吸収量が最も多い吸収塔の排ガス導入口付近のスプレー噴霧段ではスケーリングが生じやすい。そこで、入口側スプレー噴霧段を排ガス導入口に近い方から入口側第一スプレー噴霧段と入口側第二スプレー噴霧段に分けて、ボトムタンクより抜き出した石膏含有液から石膏を分離した後の吸収液(濾液の戻り液)を硫黄酸化物吸収量が最も多い入口側第一スプレー噴霧段から噴霧して排ガスと下向きに並流接触させれば、比較的少量の硫黄酸化物を吸収できるという濾液の戻り液の特性を利用して塔全体の吸収効率をバランスよく改善できるとともに石膏析出によるスケーリングを効果的に防止できるので好ましい。そして、入口側第一スプレー噴霧段である程度の硫黄酸化物が除去された排ガスを反転させて入口側第二スプレー噴霧段に導入すれば、ガス中の硫黄酸化物濃度はそれほど高くないので、向流による気液接触であっても入口側第二スプレー噴霧段がスケーリングにより閉塞することはなく、ボトムタンク内の吸収液と接触させることにより、さらに排ガス中の硫黄酸化物を除去することができる。このようにして、入口側第一スプレー噴霧段と入口側第二スプレー噴霧段を経由することにより排ガス中の硫黄酸化物濃度は極めて低下している。この排ガスは出口側スプレー噴霧段で新たな石灰石スラリーと接触するが、バージンの石灰石スラリーは高い硫黄酸化物吸収容量を持っているので、並流による気液接触であっても排ガス中の微量の硫黄酸化物を充分に吸収することができる。
【0016】
上記方法を実施するための本発明の湿式排煙脱硫装置は、スプレー型吸収塔内に導入口を経て導入した硫黄酸化物含有排ガスに、吸収塔内に設置されたスプレー噴霧段より吸収液である石灰石スラリーを噴霧して、排ガス中の硫黄酸化物を亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムに転換し、吸収塔内下部に設けたボトムタンクに落下した亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを含む吸収液に酸化性ガスを吹き込んで亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを石膏として固定化し、脱硫後の排ガスを排出口を経て吸収塔外に排出する湿式排煙脱硫装置において、吸収塔内のスプレー噴霧段を、導入口に近い入口側スプレー噴霧段と排出口に近い出口側スプレー噴霧段に分けて、ボトムタンク内の吸収液を循環ラインを介して入口側スプレー噴霧段に汲み上げて循環させ、新たな石灰石スラリーの供給口を出口側スプレー噴霧段に接続することを特徴としている。
【0017】
また、上記の本発明の装置において、入口側スプレー噴霧段を排ガス導入口に近い方から入口側第一スプレー噴霧段と入口側第二スプレー噴霧段に分けて、ボトムタンクより抜き出した石膏含有液から石膏を分離した後の吸収液(濾液の戻り液)を循環ラインを介して入口側第一スプレー噴霧段に汲み上げて循環させ、ボトムタンク内の吸収液を循環ラインを介して入口側第二スプレー噴霧段に汲み上げて循環させる方式が、脱硫反応特性から導かれる硫黄酸化物吸収液の最適供給方法を実現する上でより好ましい。
【0018】
特に、濾液の戻り液を噴霧する入口側第一スプレー噴霧段を並流方式の気液接触とし、ボトムタンク内の吸収液を噴霧する入口側第二スプレー噴霧段を向流方式の気液接触とし、新たな石灰石スラリーを噴霧する出口側スプレー噴霧段を並流方式の気液接触とすれば、スプレー噴霧段がスケーリングにより閉塞することがなく、しかも脱硫率を向上できるので、さらに好ましい。
【0019】
【実施例】
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものでなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲において適宜変更と修正が可能である。
【0020】
図1は、本発明の一実施例である湿式排煙脱硫装置の概略構成を示す一部透視斜視図である。スプレー型吸収塔1の塔内上部空間の頂部付近を残して吸収塔内を上下方向に仕切るように仕切板2を配して、塔内は排ガス導入部と排ガス排出部に2分割されている。排ガス導入部は後記する第一および第二吸収ゾーンからなり、仕切板2の左側部分に形成される。排ガス排出部は後記する第三吸収ゾーンからなり、仕切板2の右側部分に形成される。
【0021】
すなわち、スプレー型吸収塔1の頂部を貫通して吸収塔内上部に至るように排ガスダクト3を導入し、この排ガスダクト3内に入口側第一スプレー噴霧段4a、4bおよび4cを設置し、これら排ガスダクト3内に設置された入口側第一スプレー噴霧段4a、4bおよび4cにより第一吸収ゾーン4が形成される。また、排ガスダクト3を囲むように入口側第二スプレー噴霧段5a、5bおよび5cが設置されており、これら排ガスダクト3の周囲に設置された入口側第二スプレー噴霧段5a、5bおよび5cにより第二吸収ゾーン5が形成される。
【0022】
仕切板2の右側部分である排ガス排出部には、出口側スプレー噴霧段6a、6bおよび6cが設置されており、これら出口側スプレー噴霧段6a、6bおよび6cにより第三吸収ゾーン6が形成される。また、最下段のスプレー噴霧段6cの下方の吸収塔側面に排ガス排出口7が形成されている。
【0023】
以上のスプレー噴霧段はすべて下方に向けて吸収液を噴霧しており、第一吸収ゾーン4においては排ガスダクト3内を下降する排ガスと吸収液を並流接触させ、第二吸収ゾーン5において上昇する排ガスと吸収液を向流接触させ、第三吸収ゾーン6においては下降する排ガスと吸収液を並流接触させている。
【0024】
吸収塔1内下部のボトムタンク8に貯留した吸収液(亜硫酸イオンおよび亜硫酸カルシウムを含む水溶液)は循環ライン9を経由して、入口側第二スプレー噴霧段5a、5b、5cに供給される。10は吸収液循環ポンプである。
【0025】
また、ボトムタンク8の石膏スラリーはポンプ11により石膏分離機12に送られて石膏と吸収液に分離され、石膏は石膏ピット13に送られ、実質的に固形分を含まない吸収液は濾液タンク14に貯留される。濾液タンク14に貯留された濾液の戻り液はポンプ15により入口側第一スプレー噴霧段4a、4b、4cに供給される。また、濾液タンク14内の濾液の戻り液の一部は、ポンプ16により経路17を経て吸収塔1内に戻される。
【0026】
18は空気ブロワ、19は散気管であり、ブロワ18から散気管19に送られた空気はボトムタンク8内の吸収液に吐出される。20は石灰石スラリーピットであり、石灰石スラリーピット20内の石灰石スラリーはポンプ21により石灰石スラリータンク22に供給される。石灰石スラリータンク22内の石灰石スラリーはポンプ23により出口側スプレー噴霧段6a、6b、6cに供給される。
【0027】
また、石灰石スラリータンク22内の石灰石スラリーの一部は、ポンプ24により経路25を経て吸収塔1内に供給されている。
【0028】
図1では、一例として、入口側第一スプレー噴霧段、入口側第二スプレー噴霧段および出口側スプレー噴霧段はすべて3段であるが、2段以下または4段以上とすることもできる。
【0029】
以上のように構成される湿式排煙脱硫装置によれば、排ガス排出口7の右方にある図示しない吸引ブロワーにより導入口3aを経て排ガスダクト3内に導入された硫黄酸化物含有排ガスに、入口側第一スプレー噴霧段4a、4b、4c、入口側第二スプレー噴霧段5a、5b、5cおよび出口側スプレー噴霧段6a、6b、6cより吸収液である石灰石スラリー(石灰石粉粒体と水の混合物)を噴霧して、石灰石スラリーと硫黄酸化物含有排ガスとを接触させて排ガス中の硫黄酸化物を亜硫酸イオンと亜硫酸カルシウムに転換し、吸収塔内下部のボトムタンク8に落下した亜硫酸イオンおよび亜硫酸カルシウムを含む水溶液(吸収液)に散気管19より空気を吐出することにより亜硫酸イオンおよび亜硫酸カルシウムを硫酸カルシウム、すなわち、石膏として固定する。ボトムタンク8から抜き出した石膏スラリーは、ポンプ11により石膏分離機12で石膏と吸収液に分離され、実質的に固形分を含まない吸収液(濾液)が濾液タンク14を経て入口側第一スプレー噴霧段4a、4b、4cに供給されており、この濾液の戻り液は比較的少量の硫黄酸化物を吸収できるという特性があるため塔全体の吸収効率をバランスよく改善できるとともに、入口側第一スプレー噴霧段4a、4b、4cがスケーリングにより閉塞される可能性が少なくなる。しかも、入口側第一スプレー噴霧段4a、4bおよび4cから噴霧される吸収液は下方を向いており、排ガスダクト3より導入されるガスの流れ方向と一致する並流による気液接触であるから、固形分によりスプレー噴霧段4a、4bおよび4cの各スプレーノズルが閉塞される可能性は一層低減される。しかも、第一吸収ゾーン4は3つの吸収ゾーンの中で排ガス中の硫黄酸化物濃度が最も高いので、効率よく硫黄酸化物が吸収液に吸収される。また、並流による気液接触であるから、排ガスの圧力損失が少なく、ブロワーの吸引動力を低減し、ポンプ15の吸収液送給動力を低減することもできる。
【0030】
次に、排ガスは導入方向とは逆方向に反転され、第二吸収ゾーン5に導入される。入口側第二スプレー噴霧段5a、5bおよび5cから噴霧される吸収液は下方を向いており、上方へ向かって流れるガスの流れ方向とは反対である向流による気液接触であるから、循環ライン9を経由した吸収液によって効率よく排ガス中の硫黄酸化物を吸収することができる。また、第二吸収ゾーン5に導入される排ガス中の硫黄酸化物濃度は第一吸収ゾーン4に導入される排ガス中の硫黄酸化物濃度に比べてかなり低下しているので、入口側第二スプレー噴霧段においてスケーリングが発生する可能性は低い。
【0031】
さらに、排ガスは反転され、第三吸収ゾーン6に導入される。第三吸収ゾーン6に導入される排ガス中の硫黄酸化物濃度は極めて低いが、出口側スプレー噴霧段6a、6b、6cから新しい石灰石スラリーが噴霧されるので、バージンの石灰石スラリーの持つ高い硫黄酸化物吸収容量を利用して微量の硫黄酸化物であっても効果的に吸収することができる。しかも、並流による気液接触であるから、排ガスの圧力損失が少なく、吸収液を送給するポンプ23に対する抵抗力も小さい。
【0032】
このようにして、本発明は吸収塔内の排ガスの硫黄酸化物濃度の推移に巧みに対応させて好適な性状の硫黄酸化物吸収液を供給する方法であるから、極限まで硫黄酸化物濃度を低下させることによって得た清浄なガスを排出口7から排出することができる。
【0033】
図2は、第一吸収ゾーン4内の入口側第一スプレー噴霧段のスプレーヘッダーの配置の一例を示す図であり、図3は、第二吸収ゾーン5と第三吸収ゾーン6内の入口側第二スプレー噴霧段と出口側スプレー噴霧段のスプレーヘッダーの配置の一例を示す図である。
【0034】
図2において、26はスプレーヘッダー、27は分岐スプレー管である。図3において、28、29はスプレーヘッダー、30、31は分岐スプレー管である。スプレーヘッダー26は濾液の戻りライン32(図1参照)、スプレーヘッダー28は循環ライン9(図1参照)、スプレーヘッダー29は、新液供給ライン33(図1参照)と接続されている。
【0035】
図4は、本発明の別の実施例である湿式排煙脱硫装置の概略構成を示す一部透視斜視図である。図1では、排ガスダクト3がスプレー型吸収塔1の頂部を貫通して吸収塔内上部に至るように設けられているが、本実施例では排ガスダクト3がスプレー型吸収塔1の側部の頂点付近に接続されている。図1では、排ガスダクト3により第一吸収ゾーン4と第二吸収ゾーン5が画定されているが、図4では、スプレー型吸収塔1の頂部から吸収塔内に向かって吸収塔内を上下方向に仕切るように仕切板2aを配し、仕切板2aの左側に入口側第一スプレー噴霧段34a、34b、34cからなる第一吸収ゾーン34が形成され、仕切板2aの右側と仕切板2の間に入口側第二スプレー噴霧段35a、35b、35cからなる第二吸収ゾーン35が形成されている。第一および第二吸収ゾーンの形態が異なる点を除いて吸収塔内に導入された排ガスの作用は上記した内容と基本的に同じであり、図1と同一構成のものには同じ参照番号を付して説明を省略する。
【0036】
本発明は脱硫反応特性を把握することから導かれる硫黄酸化物吸収液の最適の供給方法を提案しており、その特徴点は以下に要約される。
(1)バージンの石灰石スラリーの有効利用
一般に高いpH値を持つ吸収液は高い硫黄酸化物吸収容量を持っているので、吸収塔内に供給する吸収液はすべて新しい石灰石スラリーとすれば、脱硫率を向上できるように思われるが、実際の吸収塔内の排ガス中の硫黄酸化物濃度の推移を考慮すると、必ずしもその方式が最良ではない。すなわち、吸収塔内に最初に導入される第一吸収ゾーンの排ガス中の硫黄酸化物濃度は最も高いので、必ずしも新しい石灰石スラリーを供給する必要はなく、却って、高い硫黄酸化物吸収容量が災いして、固形分析出によるスケ−リングの発生を招く危険が増大する。
【0037】
そこで、新しい石灰石スラリーは、吸収塔の排出口に近い出口側スプレー噴霧段より排ガスに噴霧すれば、バージンの石灰石スラリーの持つ高い硫黄酸化物吸収容量を利用して少量の硫黄酸化物でも効果的に吸収することができるのである。
(2)濾液の特性を利用したスケーリングの防止
排ガス中の硫黄酸化物吸収量が高いとスケーリングが発生しやすい。そこで、濾液の戻り液を塔内に導入される排ガスの中で最も硫黄酸化物濃度が高い入口側第一スプレー噴霧段に供給すれば、比較的少量の硫黄酸化物を吸収できるという特性を利用して、塔全体の吸収効率をバランスよく改善できるとともに局所負荷が小さくなり、且つ入口側第一スプレー噴霧段は排ガスおよび吸収液が共に下向きに流れる並流接触であるため、スケーリングによるスプレー噴霧段の閉塞を防止することができる。
【0038】
本発明は上記のような特徴を有しており、本発明の湿式排煙脱硫装置によれば、硫黄酸化物濃度の制御のための高効率の脱硫システムの構築が可能であり、システム制御に関して従来の湿式排煙脱硫装置と比較した本発明の有利な点について説明する。
(1)本発明の湿式排煙脱硫装置における制御システム
入力変数としては、図1の測定点36において所定の濃度センサで測定したボトムタンク8内の「液pH」と、測定点37において所定の流量および濃度センサで測定した「排ガス流量」および「入口排ガス中SO2 濃度」と、測定点38において所定の濃度センサで測定した「出口排ガス中SO2 濃度」を得る。これら4つの入力変数を演算機39に入力し、各入力値が希望する所定の数値から変位している場合には、以下に説明する5つの出力変数の出力値を変化させて、排ガス中のSO2 濃度などを希望する所定の数値にすることができる。
【0039】
すなわち、演算機39から伸びている制御フロー40、41、42、43および44により各ポンプの回転数を制御することにより、排ガス中SO2 濃度などを任意に調整することができる。
【0040】
石灰石スラリーピット20から石灰石スラリータンク22へ石灰石スラリーを供給するポンプ21の回転数を制御フロー40で制御することにより「石灰石スラリー濃度」を変化させ、石灰石スラリータンク22から吸収塔1内へ石灰石スラリーを供給するポンプ24の回転数を制御フロー41で制御することにより「吸収塔内へ供給する石灰石スラリー流量」を変化させ、石灰石スラリータンク22から出口側スプレー噴霧段6a、6b、6cに石灰石スラリーを供給するポンプ23の回転数を制御フロー42で制御することにより「出口側スプレー噴霧段へ供給する石灰石スラリー流量」を変化させ、ポンプ10の回転数を制御フロー43で制御することにより「吸収液の循環流量」を変化させ、濾液タンク14から入口側第一スプレー噴霧段4a、4b、4cに濾液を供給するポンプ15の回転数を制御フロー44で制御することにより「入口側第一スプレー噴霧段へ供給する濾液流量」を変化させることができる。このように、本発明の湿式排煙脱硫装置における制御システムによれば、5つの出力変数を出力することができる。
【0041】
本発明の湿式排煙脱硫装置は4入力変数に対して5出力変数で制御する方式であり、後記する従来の湿式排煙脱硫装置(4入力変数に対して3出力変数による制御)に比べて、より高度で柔軟性のあるシステム制御が可能となり、システムの安定性の向上や効率向上を図ることが可能である。
【0042】
なお、吸収塔内には一定の吸収液量を保持する必要があることから、吸収塔内への石灰石スラリー供給量と吸収塔内からの石膏スラリー抜き出し量は連動しているため、石膏スラリー抜き出し量は出力変数に含めていない。
(2)従来の湿式排煙脱硫装置における制御システム
従来の湿式排煙脱硫装置の一例として、図8に示すように、ボトムタンク8から循環ライン71を介してポンプ72により排ガスダクト3内の入口側スプレー噴霧段73に吸収液を供給し、ボトムタンク8から循環ライン74を介してポンプ75により出口側スプレー噴霧段76に吸収液を供給する方式について検討する。
【0043】
入力変数としては、図1と同じように、測定点36において所定の濃度センサで測定したボトムタンク8内の「液pH」と、測定点37において所定の流量および濃度センサで測定した「排ガス流量」および「入口排ガス中SO2 濃度」と、測定点38において所定の濃度センサで測定した「出口排ガス中SO2 濃度」を得る。これらの入力変数を演算機39に入力し、各入力値が希望する所定の数値から変位している場合には、以下に説明する3つの出力変数の出力値を変化させて、排ガス中のSO2 濃度などを希望する所定の数値にすることができる。
【0044】
すなわち、石灰石スラリーピット20から石灰石スラリータンク22へ石灰石スラリーを供給するポンプ21の回転数を制御フロー40で制御することにより「石灰石スラリー濃度」を変化させ、石灰石スラリータンク22から吸収塔1内へ石灰石スラリーを供給するポンプ24の回転数を制御フロー41で制御することにより「吸収塔内へ供給する石灰石スラリー流量」を変化させ、ポンプ72と75の回転数を制御フロー45で制御することにより「吸収液の循環流量」を変化させることができる。このように、従来の湿式排煙脱硫装置における制御システムは、3つの出力変数を出力する方式である。
【0045】
従来の湿式排煙脱硫装置は、4入力変数に対して3出力変数で制御する方式であり、本発明の湿式排煙脱硫装置の脱硫システムに比べてシステム制御の幅が狭く、吸収塔内の脱硫反応の変化に柔軟に対応して適正に脱硫反応操作を進めることが困難であり、経済的で効率的な脱硫システムを実現することができない。
【0046】
【発明の効果】
本発明は、上記のとおり構成されているので、次の効果を奏する。
(1)請求項1記載の発明は、脱硫反応特性を把握することから導かれる硫黄酸化物吸収液の最適供給方法を提供するものであり、バージンの石灰石スラリーの持つ高い硫黄酸化物吸収容量を利用して排ガスの脱硫率を向上することができる。
(2)請求項2、3記載の発明によれば、比較的少量の硫黄酸化物を吸収できるという濾液の戻り液の特性を利用して塔全体の吸収効率をバランスよく改善でき、局所負荷が小さくなるため、吸収塔の入口側スプレー噴霧段における石膏析出によるスケーリングを防止することができる。これにより、装置運転上の安全性が高まるだけでなく、装置がメンテナンスフリーの状態に近づくことになり、メンテナンスの時間と費用を削減することができる。
(3)請求項4、5、6記載の発明によれば、脱硫反応特性から導かれる硫黄酸化物吸収液の最適供給方法を実現しうる、経済性に優れた低コストの湿式排煙脱硫装置を提供することができる。
(4)特に、請求項2、3、5、6記載の発明によれば、高度で柔軟性のある脱硫システムの構築が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の湿式排煙脱硫装置の一実施例の概略構成を示す一部透視斜視図である。
【図2】本発明の湿式排煙脱硫装置に使用するスプレー噴霧段のスプレーヘッダーの配置の一例を示す平面図である。
【図3】本発明の湿式排煙脱硫装置に使用するスプレー噴霧段のスプレーヘッダーの配置の別の例を示す平面図である。
【図4】本発明の湿式排煙脱硫装置の別の実施例の概略構成を示す一部透視斜視図である。
【図5】従来の湿式排煙脱硫装置の概略構成図である。
【図6】従来の別の湿式排煙脱硫装置の概略構成図である。
【図7】従来のさらに別の湿式排煙脱硫装置の概略構成図である。
【図8】従来のさらに別の湿式排煙脱硫装置の概略構成図である
【符号の説明】
1…スプレー型吸収塔
2、2a…仕切板
3…排ガスダクト
3a…導入口
4、34…第一吸収ゾーン
4a、4b、4c、34a、34b、34c…入口側第一スプレー噴霧段
5、35…第二吸収ゾーン
5a、5b、5c、35a、35b、35c…入口側第二スプレー噴霧段
6…第三吸収ゾーン
6a、6b、6c…出口側スプレー噴霧段
7…排ガス排出口
8…ボトムタンク
9…循環ライン
10…吸収液循環ポンプ
11、15、16、21、23、24…ポンプ
12…石膏分離機
13…石膏ピット
14…濾液タンク
18…空気ブロワー
19…散気管
20…石灰石スラリーピット
22…石灰石スラリータンク
26、28、29…スプレーヘッダー
27、30、31…分岐スプレー管
36、37、38…プロセス変数測定点
39…演算機
40、41、42、43、44、45…制御フロー

Claims (2)

  1. スプレー型吸収塔内に導入口を経て導入した硫黄酸化物含有排ガスに、スプレー噴霧段より吸収液である石灰石スラリーを噴霧して、排ガス中の硫黄酸化物を亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムに転換し、吸収塔内下部のボトムタンクに落下した亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを含む吸収液に酸化性ガスを吹き込んで亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを石膏として固定化し、脱硫後の排ガスを排出口を経て吸収塔外に排出する湿式排煙脱硫方法において、
    第一吸収ゾーンにおいて、ボトムタンクより抜き出した石膏含有液から石膏を分離した後の吸収液を吸収塔内に導入した排ガスと並流方式で接触させるように噴霧して気液接触させた後にその排ガスを反転させて第二吸収ゾーンに導入し、
    第二吸収ゾーンにおいて、ボトムタンク内の吸収液を排ガスと向流方式で接触させるように噴霧して気液接触させた後にその排ガスを反転させて第三吸収ゾーンに導入し、
    第三吸収ゾーンにおいて、新たな石灰石スラリーを排ガスと並流方式で接触させるように噴霧して気液接触させることを特徴とする湿式排煙脱硫方法。
  2. スプレー型吸収塔内に導入口を経て導入した硫黄酸化物含有排ガスに、吸収塔内に設置されたスプレー噴霧段より吸収液である石灰石スラリーを噴霧して、排ガス中の硫黄酸化物を亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムに転換し、吸収塔内下部に設けたボトムタンクに落下した亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを含む吸収液に酸化性ガスを吹き込んで亜硫酸イオン及び亜硫酸カルシウムを石膏として固定化し、脱硫後の排ガスを排出口を経て吸収塔外に排出する湿式排煙脱硫装置において、
    ボトムタンクより抜き出した石膏含有液から石膏を分離した後の吸収液を吸収塔内に導入した排ガスと並流方式で接触させるように噴霧するスプレー噴霧段を有する第一吸収ゾーンと、
    ボトムタンク内の吸収液を第一吸収ゾーンを経た排ガスと向流方式で接触させるように噴霧するスプレー噴霧段を有する第二吸収ゾーンと、
    新たな石灰石スラリーを第二吸収ゾーンを経た排ガスと並流方式で接触させるように噴霧するスプレー噴霧段を有する第三吸収ゾーンとを有することを特徴とする湿式排煙脱硫装置。
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