JPH1027045A - 停電復帰自動立上げ方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】商用電源の遮断時、負荷装置への電源供給を所
定の手順で遮断し停電によるデータの消失及び破壊を防
止すると共に、商用電源の供給を感知して装置電源に電
源投入信号を送る電源制御部を負荷装置内に設けたこと
により市販されている１次電力停止接点及びその出力信
号を持たない無停電電源装置を用いて、商用電源復旧時
に負荷装置を自動立上げする。 【解決手段】１次電力供給接点出力を有しない無停電電
源装置に接続された負荷装置において、商用電源の供給
が再開されたとき、負荷装置電源の補助電源立上がりに
より電源投入信号を発信する電源制御部を設けることに
より、負荷装置を自動的に立上げる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無停電電源を有す
る装置の停電復帰自動立上げ方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般的にコンピュータシステム等に於い
て、商用電源の停電によりシステムダウンした場合、取
り扱っていたデータの消失及び破壊等を防ぐ為、非常用
バッテリーを有する無停電電源装置から電力を供給し
て、装置の動作を所定の手順で自動的に停止させる動作
停止手段と、商用電源が再開されたとき、無人運転して
いる場合等の電源投入に要する人手作業を省く為、装置
を自動的に立ち上げる自動立上げ回路を備えることは従
来から行われている。

【０００３】例えば、特開平６−２８２３６０号公報に
記載の自動立上げ回路による方式では、１次電力が供給
されないときにオンとなる１次電力停止接点と、１次電
力が供給されたときにオンする１次電力供給接点を有す
る無停電電源装置と、無停電電源装置の１次電力停止接
点出力信号を入力するインターフェイス、１次電力供給
接点出力信号を入力するインターフェイス、リレー、電
源投入スイッチ、電源停止スイッチ、装置電源、主制御
部から構成される負荷装置において、商用電源が無停電
電源装置に供給され、そこで発生した２次電力が負荷装
置に供給されている。

【０００４】ここで、１次電力供給接点とリレーの接点
は直列に接続された上で装置電源に接続されており、電
源投入スイッチはそれに並列に接続されている。従って
１次電力供給接点とリレーは電源投入スイッチと同様な
作用をするようになっている。

【０００５】このように構成された装置に於いて、停電
が発生し、復電したときは無停電電源装置に１次電力の
供給が行われ、負荷装置に２次電力が供給され１次電力
停止接点はオフとなり１次電力供給接点はオンとなる。

【０００６】負荷装置は１次電力供給接点がオンで、か
つリレーがオン（リレーは、停電発生時の停止処理でオ
ンとなる）である為、負荷装置の電源投入スイッチをオ
ンした場合と同様の働きをし、負荷装置の装置電源が投
入される。これらにより停電復旧時に装置を自動立上げ
することができる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
よれば、停電復旧時に無停電電源装置から電力供給され
る負荷装置を自動立上げすることはできる。しかし、市
販されている無停電電源装置には１次電力供給接点及び
その出力信号を持たない物もある。また、上記した１次
電力供給接点及びその出力信号を持つ無停電電源装置を
用いても、１次電力供給接点が故障してオンにならない
場合、及び１次電力供給接点とその出力信号を入力する
インタフェース間の信号線が断線した場合は、この様な
無停電電源装置では停電復旧時に負荷装置を自動立上げ
することができないという課題を有していた。

【０００８】本発明の目的は、商用電源の遮断時、負荷
装置への電源供給を所定の手順で遮断し停電によるデー
タの消失及び破壊を防止すると共に、商用電源の供給を
感知して装置電源に電源投入信号を送る電源制御部を負
荷装置内に設けたことにより市販されている１次電力停
止接点及びその出力信号を持たない無停電電源装置を用
いて、商用電源復旧時に負荷装置を自動立上げする停電
復帰自動立上げ方法を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、１次電力供給接点及びその出力信号を持
たない無停電電源装置を接続した電子計算機に於いて、
装置電源の補助電源立上がりにより電源投入信号を発信
する電源制御部を、電子計算機の内部に設けることによ
り、無停電電源装置のインタフェースによらず、前記装
置の自動立上げを実現するものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して詳細に説明する。

【００１１】図１は、本発明の実施の形態を示すブロッ
ク図であり、１次電力すなわち商用電源１が非常用バッ
テリーを有する無停電電源装置３に供給され、さらに負
荷装置７に供給されている。

【００１２】無停電電源装置３は、商用電源１が遮断さ
れたときオンとなる信号を出す１次電力停止接点出力２
を有している。

【００１３】負荷装置７は、装置自動立上げ時に電源投
入信号を発信する電源制御部４、無停電電源装置３から
商用電源１が供給される装置電源５、各種制御の実行及
び１次電力停止接点出力２からの出力信号を感知する主
制御部６、手動での電源投入、電源停止を可能にするス
イッチ８から構成されている。

【００１４】電源制御部４は、装置電源５に商用電源１
が供給され補助電源が立上がると、それを感知して信号
を出力する補助電源感知部１０、主制御部６が１次電力
停止接点出力２から停電発生時の出力信号を感知した場
合、オフとなる事象保持リレー９から構成され、補助電
源感知部１０と事象保持リレー９の出力は、ＮＡＮＤ回
路となっている。よって、事象保持リレー９がオフでか
つ補助電源感知部１０から信号が出力された場合、電源
制御部４は電源投入信号を発信する。

【００１５】事象保持リレー９は１次電力停止接点がオ
ンでオフとなり、装置が立上がるとオンとなる。また、
電源制御部４とスイッチ８の電源投入信号は、ＯＲ回路
により装置電源５に発信される。

【００１６】このように構成された装置に於いて、通常
時は商用電源１が無停電電源装置３に供給されており、
無停電電源装置３から出力される商用電源１が負荷装置
７の装置電源５に供給されている。

【００１７】ここで、手動による電源投入時は、スイッ
チ８の押下により電源投入信号が発信され、装置電源５
が起動して、主制御部６を介して電力が必要個所に供給
される。また手動による電源停止は、動作状態でスイッ
チ８を押下することにより主制御部６はこれを取込み、
負荷装置７の電源停止前に必要な処理を済ませた後に、
装置電源５に停止信号を与えて負荷装置７の電源を停止
させるようになっている。この時は、事象保持リレー９
がオン状態を保持することで電源制御部４の電源投入信
号をマスクしている。

【００１８】一方、負荷装置７が稼動しているときに停
電が発生した場合、商用電源１が遮断されると１次電力
停止接点出力２は主制御部６に対し停電発生信号を発信
する。主制御部６は無停電電源装置３の非常用バッテリ
ーから電力の供給を受けながら、１次電力停止接点出力
２が出力する停電発生信号を感知し、電源制御部４の事
象保持リレー９をオフにし、また電源停止前の必要な処
理を済ませた後に、装置電源５に停止信号を与えて負荷
装置７の電源を停止させる。

【００１９】次に停電が復旧した場合、無停電電源装置
３に商用電源１が供給されると無停電電源装置３は商用
電源１を負荷装置７の装置電源５に供給する。装置電源
５は電力の供給を受けると、電源制御部４に対し電源投
入信号の発信を可能にする補助電源を立上げる。

【００２０】電源制御部４は補助電源感知部１０によ
り、装置電源５からの電源を立上がりを感知し、さらに
事象保持リレー９がオフであることで電源投入信号を発
信することができる。これにより装置電源５が起動して
負荷装置７を自動立上げする。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、商用電
源の遮断時、負荷装置への電源供給を所定の手順で遮断
し停電によるデータの消失及び破壊を防止すると共に、
商用電源の供給を感知して装置電源に電源投入信号を送
る電源制御部を負荷装置内に設けたことにより市販され
ている１次電力停止接点及びその出力信号を持たない無
停電電源装置を用いて、商用電源復旧時に負荷装置を自
動立上げすることができる効果を有する。

【００２２】また、例えばブレーカーなどによる商用電
源の投入、遮断操作により多数の装置の電源の投入、停
止処理を一括して行える効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１…商用電源、２…１次電力停止接点出力、３…無停電
電源装置、４…電源制御部、５…装置電源、６…主制御
部、７…負荷装置、８…スイッチ、９…事象保持リレ
ー、１０…補助電源感知部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】停電発生時に商用電源停止信号を発信する
   無停電電源を有する電子計算機装置において、商用電源
   が復旧した場合、前記装置電源への商用電源入力により
   発生する補助電源の立ち上がりを感知し、前記装置に対
   し自動的に電源を投入し立ち上げることを特徴とする停
   電復帰自動立上げ方法。