JP2002039501A - 機器の制御回路 - Google Patents

機器の制御回路

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JP2002039501A
JP2002039501A JP2000226262A JP2000226262A JP2002039501A JP 2002039501 A JP2002039501 A JP 2002039501A JP 2000226262 A JP2000226262 A JP 2000226262A JP 2000226262 A JP2000226262 A JP 2000226262A JP 2002039501 A JP2002039501 A JP 2002039501A
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control
microcomputer
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boiler
circuit unit
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JP2000226262A
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English (en)
Inventor
Hideo Furukawa
英夫 古川
Takashi Shigematsu
敬 重松
Ryuji Onishi
隆二 大西
Shinichi Takemura
伸一 竹村
Seiji Tanaka
聖二 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明が解決しようとする課題は、マイク
ロコンピュータを用いて制御を行う機器等において、高
周波ノイズ等によるマイクロコンピュータの誤動作時、
より安全な制御を行う制御回路を提供することである。 【解決手段】 機器の被制御手段を制御するマイクロコ
ンピュータ回路部15と、前記マイクロコンピュータ回
路部15から独立して前記機器の最低限の被制御手段を
バックアップ制御する論理回路部16と、前記マイクロ
コンピュータ回路部15が異常のとき、前記論理回路部
16による制御に切り替える切替回路部17とを備えた
ことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロコンピ
ュータを用いて制御を行う機器等のより安全な制御回路
に関する。特に、ボイラ等に適用される運転制御回路の
マイクロコンピュータの異常時のバックアップ制御回路
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に各種機器等の制御回路には、マイ
クロコンピュータが用いられる。そして、これらの機器
等において、このマイクロコンピュータは、前記機器等
を構成する各被制御手段を制御する。その制御プログラ
ムは、前記マイクロコンピュータが正常に作動している
ときの正常時制御プログラムと、前記マイクロコンピュ
ータの異常が発生したときに前記機器等の作動を停止さ
せる異常時制御プログラムとからなる。
【0003】前記両制御プログラムはいずれもソフトウ
ェアである。そして、前記ソフトウェアは、前記マイク
ロコンピュータの内部に格納されているが、前記マイク
ロコンピュータの暴走等の異常のとき、確実に停止指令
の出力がされないおそれがある。前記マイクロコンピュ
ータの異常は、携帯電話等の通信機器から発生する高周
波ノイズによって生ずる場合がある。
【0004】近年ボイラ等の機器においては、その機器
自体に前記通信機器を内蔵しており、前記機器の異常の
発生時の情報および予防保全的に管理センターへ自動的
に前記機器の運転情報を通信するようになっている。す
なわち、前記機器自体の制御回路においても、前記高周
波ノイズによるマイクロコンピュータの異常への対応が
必要となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、マイクロコンピュータを用いて制御を行
う機器等において、高周波ノイズ等によるマイクロコン
ピュータの異常時、より安全な制御を行う制御回路を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するためになされたもので、請求項1に記載の発明
は、機器の被制御手段を制御するマイクロコンピュータ
回路部と、前記マイクロコンピュータ回路部から独立し
てバックアップ時の制御をする論理回路部と、前記マイ
クロコンピュータ回路部が異常のとき、前記論理回路部
による制御に切り替える切替回路部とを備えたことを特
徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、機器の被制御手
段を制御するマイクロコンピュータ回路部と、前記マイ
クロコンピュータ回路部から独立して前記被制御手段の
一部を用いてバックアップ制御する論理回路部と、前記
マイクロコンピュータ回路部が異常のとき、前記論理回
路部による制御に切り替える切替回路部とを備えたこと
を特徴としている。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明は、前記マ
イクロコンピュータ回路部の異常の回復時、前記論理回
路部によるバックアップ制御の状態に基づいて、前記マ
イクロコンピュータ回路部による制御を復帰させること
を特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態に
ついて説明すると、この発明は、マイクロコンピュータ
を用いた機器等におけるバックアップ制御回路におい
て、特に、ボイラの運転制御回路において好適に実施で
きる。
【0010】請求項1においては、マイクロコンピュー
タ回路部が異常のとき、バックアップ制御を行う論理回
路部と、前記論理回路部による制御に切り替える切替回
路部とを備えている。前記論理回路部は、前記マイクロ
コンピュータ回路部から独立してバックアップ時の制御
を行う。この論理回路部は、ソフトウェアに依存しない
回路素子,所謂ハードウェアにより構成されたものであ
る。その制御機能は、前記マイクロコンピュータほどで
はないが、前記高周波ノイズに対しての信頼性は高いも
のである。
【0011】前記マイクロコンピュータ回路部による正
常時の制御プログラムは、バーナの燃焼を制御する燃焼
制御、前記ボイラの缶体内の水位を制御する給水制御、
前記ボイラの缶水の濃度を制御するブロー制御、前記ボ
イラと管理センターとの情報のやり取りを制御する通信
制御、前記ボイラの運転および異常のデータを収集する
ボイラデータ収集制御、前記ボイラの制御パネルへの表
示を制御するパネル表示制御等を含む。
【0012】前記論理回路部による前記バックアップ制
御は、前記マイクロコンピュータ回路部による前記各制
御の一部のみ行うことにより簡便化されており、前記ボ
イラの運転においては、必要最低限の、たとえば、燃焼
制御と給水制御のみの制御としている。
【0013】請求項2においては、機器の被制御手段を
制御するマイクロコンピュータ回路部と、前記マイクロ
コンピュータ回路部から独立して前記被制御手段の一部
を用いてバックアップ制御する論理回路部と、前記マイ
クロコンピュータ回路部が異常のとき、前記論理回路部
による制御に切り替える切替回路部とを備えている。,
すなわち正常時には、前記マイクロコンピュータ回路部
により、前記燃焼制御、前記給水制御、前記ブロー制
御、前記通信制御、前記ボイラデータ収集制御、前記パ
ネル表示制御等が行われ、それぞれの制御に必要な前記
被制御手段を用いる。
【0014】そして、前記論理回路部による前記バック
アップ制御のときは、前記ボイラの前記被制御手段の一
部を用いて正常時の制御の一部の制御を行うことにより
簡便化される。たとえば、前記ボイラの運転に必要最低
限である燃焼制御と給水制御のみに関する前記被制御手
段を用いて制御を行うものである。
【0015】さらに、請求項3においては、前記マイク
ロコンピュータ回路部の異常の回復時、前記論理回路部
によるバックアップ制御の状態に基づいて、前記マイク
ロコンピュータ回路部による制御を復帰させるものであ
る。すなわち、異常がリセットされた後、前記論理回路
部によるバックアップ制御によって行われていた制御の
内容を把握し、そのバックアップ制御の内容に基づい
て、前記マイクロコンピュータ回路部による制御に復帰
して前記ボイラの運転制御を行うものである。
【0016】よって、マイクロコンピュータ回路部の異
常時、前記ボイラを停止することなく、安全なバックア
ップ制御を行うことができるとともに、スムーズに前記
マイクロコンピュータ回路部による正常時の制御に復帰
することができる。
【0017】
【実施例】以下、この発明の具体的実施例について、ボ
イラの運転制御回路に適用した場合について、図面に基
づいて詳細に説明する。図1は、この発明を実施する蒸
気ボイラの概略図である。この実施例において、ボイラ
1は蒸気ボイラを例として説明する。
【0018】この実施例における前記ボイラ1は、内部
に水を保有するボイラ缶体2と、このボイラ缶体2の内
部の水位を検出する低位電極棒3および高位電極棒4を
内蔵する水面計ボックス5と、前記ボイラ缶体2へ水を
供給する給水ポンプ6と、前記ボイラ缶体2内の水を加
熱するバーナ7と、蒸気を取り出す蒸気バルブ8と、運
転を制御する制御回路9とを備えている。そして、前記
給水ポンプ6と前記ボイラ缶体2の間には、逆止弁10
を配置している。前記ボイラ缶体2は、排水するための
ブローバルブ(図示省略)を備えている。
【0019】また、前記バーナ7は、燃料ポンプ11
と、燃料バルブ12と、点火トランス(図示省略)およ
び送風機(図示省略)を備えている。さらに、前記バー
ナ7は、火炎を検出する炎センサ13を備えている。そ
して、前記ボイラ缶体2内の蒸気圧力を制御する圧力ス
イッチ14が設けられている。
【0020】前記制御回路9は、前記両電極棒3,4
と、前記炎センサ13と、前記圧力スイッチ14、およ
び安全確認用の各インターロック(図示省略)とそれぞ
れ信号線(符号省略)で接続されている。そして、前記
制御回路9は前記給水ポンプ6と、前記燃料ポンプ1
1、前記点火トランス、前記送風機および前記燃料バル
ブ12とそれぞれ制御信号線(符号省略)で接続されて
いる。さらに、前記制御回路9は、ボイラデータ収集手
段、通信手段、パネル表示手段および警報手段(いずれ
も図示省略)を備えている。
【0021】前記ボイラ1の正常時の運転について説明
する。前記ボイラ1は、前記給水ポンプ6で前記ボイラ
缶体2内へ給水した水を、前記バーナ7で燃料を燃焼さ
せることにより、加熱沸騰させ蒸気を発生させる。前記
給水ポンプ6の運転制御方法は、前記ボイラ缶体2内の
水位を検出する前記両電極棒3,4からの検出信号に基
づいて、前記制御回路9から前記給水ポンプ6へ指令
し、前記給水ポンプ6の運転を制御する。すなわち、前
記給水ポンプ6の運転は、前記ボイラ缶体2内の水位が
所定の水位制御幅の範囲内になるように制御される。
【0022】そして、運転スイッチ(図示省略)と、前記
圧力スイッチ14の燃焼指令の出力信号と、前記各イン
ターロックが安全であることの出力信号とを確認の後、
前記バーナ7の燃焼を開始する。前記バーナ7の燃焼に
より、前記炎センサ13が火炎を検出すると燃焼を継続
させ蒸気を発生する。そして、前記蒸気バルブ8より蒸
気を供給するものである。
【0023】前記制御回路9は、前記ボイラ1の正常時
の運転制御がマイクロコンピュータを用いた回路部によ
り行われるように構成されている。さらに、前記制御回
路9は、前記マイクロコンピュータの異常のとき前記マ
イクロコンピュータから独立したバックアップ制御を行
う回路も備えている。
【0024】この制御回路9を図2〜図3に基づいてよ
り詳細に説明する。図2は、この発明を実施するための
前記制御回路9の要部を示す概略ブロック図である。図
3は、前記制御回路9の制御動作を説明する概略フロー
チャートである。
【0025】図2に示すように、この発明の前記制御回
路9は、マイクロコンピュータ回路部15と、論理回路
部16と、切替回路部17で構成される。そして、前記
切替回路部17は、監視回路18と出力切替回路19で
構成される。
【0026】前記ボイラ1の運転スイッチ(図示省略)
からの信号と、前記圧力スイッチ14からの信号および
各インターロック(図示省略)からの信号は、複数の制
御信号入力端子20,20,…を介して、前記マイクロ
コンピュータ回路部15および前記論理回路部16へそ
れぞれ接続されている。
【0027】前記ボイラ1の前記炎センサ13からの信
号と、前記両電極棒3,4からの信号等は、複数のセン
サ信号入力端子21,21,…を介して、前記マイクロ
コンピュータ回路部15および前記論理回路部16へそ
れぞれ接続されている。
【0028】前記マイクロコンピュータ回路部15およ
び前記論理回路部16からの出力信号は、前記出力切替
回路19へそれぞれ接続されている。前記論理回路部1
6の出力信号は、前記マイクロコンピュータ回路部15
へも接続されている。
【0029】そして、前記出力切替回路19は、複数の
制御出力端子22,22,…を介して、前記ボイラ1の
前記各被制御手段である前記送風機,前記点火トラン
ス,前記燃料ポンプ11,前記燃料バルブ12,前記給
水ポンプ6,前記警報手段,前記ブローバルブ,前記通
信手段,前記データ収集手段および前記パネル表示手段
とそれぞれ接続されている。
【0030】さらに、前記マイクロコンピュータ回路部
15のクロック信号の出力信号は、前記監視回路18へ
接続されている。このクロック信号は、前記マイクロコ
ンピュータ回路部15における正常時の制御で、メイン
ルーチンを1周する毎に1パルスを前記監視回路部18
へ出力するように構成されている。
【0031】前記監視回路18は、前記マイクロコンピ
ュータ回路部15が正常に作動しているときに出力され
る前記クロック信号を監視する。そして、前記クロック
信号が継続して前記監視回路18により確認されていれ
ば、前記出力切替回路19は、前記マイクロコンピュー
タ回路部15の出力を有効として、正常時の運転制御を
行い、前記クロック信号が確認されなくなると、前記出
力切替回路19は、前記論理回路部16の出力を有効と
して、バックアップの運転制御を行う。
【0032】つぎに、正常運転時の制御について説明す
る。前記制御回路9の正常時の運転制御のとき、前記複
数の各制御信号入力端子20へは、前記運転スイッチ,
前記圧力スイッチ14,前記各インターロック等からの
信号が入力される。前記複数の各センサ信号入力端子2
1へは、前記炎センサ13,前記両電極棒3,4等から
の信号が入力される。これらの入力信号に基づいて、予
め設定されている正常時の制御プログラムにより、前記
複数の各制御出力端子22へ前記マイクロコンピュータ
回路部15からの作動指令が出力されることにより、前
記各制御が行われる。
【0033】すなわち、前記マイクロコンピュータ回路
部15による正常時の制御は、前記バーナ7の燃焼を制
御する燃焼制御、前記缶体2内の水位を制御する給水制
御、前記ボイラ1の缶水の濃度を制御するブロー制御、
前記ボイラ1と管理センター(図示省略)との情報のや
り取りを制御する通信制御、前記ボイラ1の運転および
異常のデータを収集するボイラデータ収集制御、前記ボ
イラ1の制御パネル(図示省略)への表示を制御するパ
ネル表示制御を含む。
【0034】そして、異常時のバックアップ制御につい
て説明する。前記論理回路部16による前記バックアッ
プ制御は、前記マイクロコンピュータ回路部15による
前記各制御の一部のみ行うことにより簡便化されてお
り、前記ボイラ1の運転においては、必要最低限の前記
燃焼制御と前記給水制御のみの制御としている。
【0035】つぎに、正常時の運転制御と正常運転時に
用いられる前記被制御手段について説明する。前記制御
回路9の正常時の運転制御のとき、前記複数の各制御信
号入力端子20へは、前記運転スイッチ,前記圧力スイ
ッチ14,前記各インターロック等からの信号が入力さ
れる。前記複数の各センサ信号入力端子21へは、前記
炎センサ13,前記両電極棒3,4等からの信号が入力
される。これらの入力信号に基づいて、予め設定されて
いる正常時の制御プログラムにより、前記複数の各制御
出力端子22へ前記マイクロコンピュータ回路部15か
らの作動指令が出力されることにより、前記各被制御手
段が制御される。
【0036】このような正常運転時に用いられる前記各
被制御手段は、前記送風機,前記点火トランス,前記燃
料ポンプ11,前記燃料バルブ12,前記給水ポンプ
6,前記警報手段,前記ブローバルブ,前記通信手段,
前記ボイラデータ収集手段,前記パネル表示手段であ
る。
【0037】そして、異常時の運転制御と異常時に用い
られる前記被制御手段について説明する。異常の運転制
御のときも、前記複数の各制御信号入力端子20へは、
前記運転スイッチ,前記圧力スイッチ14,前記各イン
ターロック等からの信号が入力される。前記複数の各セ
ンサ信号入力端子21へは、前記炎センサ13,前記両
電極棒3,4等からの信号が入力される。これらの入力
信号に基づいて、予め設定されているバックアップ時の
制御により、前記複数の各制御出力端子22へ前記論理
回路部16からの作動指令が出力されることにより、前
記各被制御手段の一部が制御される。
【0038】このような異常時の運転制御に用いられる
前記各被制御手段は、前記送風機,前記点火トランス,
前記燃料ポンプ11,前記燃料バルブ12,前記給水ポ
ンプ6であり、これらの制御により、前記ボイラ1の最
低限の運転制御,すなわち燃焼制御と給水制御のみを行
うものである。
【0039】ここで、この実施例の制御動作を図3のフ
ローチャートに基づいて説明する。図3において、ステ
ップS0から開始する。
【0040】ステップS1で前記監視回路18が前記ク
ロック信号を検出していると、ステップS2へ進む。
【0041】ステップS2において、前記マイクロコン
ピュータ回路部15は正常であるので前記切替回路部1
7の前記出力切替回路19は、前記マイクロコンピュー
タ回路部15の出力を有効とする。
【0042】そして、ステップS3へ進み、前記マイク
ロコンピュータ回路部15の出力信号により、前記各被
制御手段の制御を行い、正常時の運転制御を行い前記ボ
イラ1の運転を継続する。
【0043】ステップS4により前記運転スイッチから
の停止信号を判定すれば、ステップS5へ進み前記ボイ
ラ1の運転を停止する。
【0044】つぎに、前記ステップS1において、前記
クロック信号が無いことを前記監視回路18が検出する
と,すなわち異常と判定すると、ステップS6へ進む。
【0045】ステップS6では、前記切替回路部17
は、バックアップ制御が必要であると判断し、前記論理
回路部16の出力を有効とする。
【0046】ステップS7へ移行して前記論理回路部1
6の出力信号により前記異常時のバックアップ制御を行
う。
【0047】ステップS8では、前記監視回路18の前
記クロック信号の回復を確認し、確認できなければ、前
記ステップS6から前記ステップS7により、前記バッ
クアップ制御を継続する。
【0048】さらに、ステップS8において、前記クロ
ック信号の回復,すなわち異常の回復が確認されると、
ステップS9へ進む。
【0049】ステップS9では、前記バックアップ制御
を維持しながらステップS10へ進む。このとき、ステ
ップS9での前記論理回路部16による制御の内容は、
前記マイクロコンピュータ回路部15へも出力信号とし
て送られる。
【0050】ステップS10においては、前記バックア
ップ制御から前記マイクロコンピュータ回路部15によ
る制御へ復帰するときの準備を行うものである。前記論
理回路部16により行っていた前記燃焼制御と前記給水
制御の内容を前記マイクロコンピュータ回路部15で読
み取る。たとえば、待機の状態であれば、前記運転スイ
ッチの信号はオン、前記圧力スイッチの信号はオフ、前
記各インターロック信号は正常の前記制御信号入力であ
ることを読み取る。つぎに、前記炎センサ13の信号は
オフ、前記低位電極棒3の信号はオン、前記高位電極棒
4の信号はオフのセンサ信号入力であることを読み取
る。さらに、前記被制御手段はすべてオフの状態の指令
が前記論理回路部16から出力されていることを読み取
り記憶する。
【0051】つぎに、ステップS11へ進み、前記バッ
クアップ制御の待機の状態から受け継いで、前記マイク
ロコンピュータ回路部16の出力を待機の状態の制御と
する準備を行うものである。そして、前記ステップS1
1の処理の後、前記ステップS1に戻る。
【0052】そして、前記ステップS1で前記クロック
信号が有りと判定されると、前記ステップS2を経て、
前記ステップS3において、前記マイクロコンピュータ
回路部15による正常時の運転制御に復帰する。
【0053】以上説明したように本実施例においては、
前記マイクロコンピュータ回路部15の異常がリセット
された後、前記論理回路部16によるバックアップ制御
によって行われていた制御の内容を把握し、そのバック
アップ制御の内容に基づいて、前記マイクロコンピュー
タ回路部15による制御に復帰して、前記ボイラ1の運
転制御を継続して行うものである。
【0054】この実施例では、説明を簡略するために前
記ボイラ1の燃焼制御をオンオフ制御として説明した
が、前記燃料バルブ12を複数設け、それに合わせた燃
焼用空気の供給の制御を行う多段階の制御を実施するボ
イラにも適用できる。
【0055】
【発明の効果】この発明によれば、マイクロコンピュー
タを用いて制御を行う機器等において、高周波ノイズ等
によるマイクロコンピュータの異常時、より安全な制御
を行うことができる。さらに、この発明によれば、マイ
クロコンピュータの異常が解消されて正常時の運転に復
帰するときにバックアップ制御の運転状態を加味してス
ムーズに復帰できるので、より安全な制御ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明を実施するための蒸気ボイラ
の概略説明図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例の制御回路の要部
を示す概略ブロック図である。
【図3】図3は、同一実施例の制御動作を説明する概略
フローチャート図である。
【符号の説明】
15 マイクロコンピュータ回路部 16 論理回路部 17 切替回路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 伸一 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株式 会社内 (72)発明者 田中 聖二 愛媛県松山市堀江町7番地 三浦工業株式 会社内 Fターム(参考) 3L021 CA02 EA04 5H209 AA11 CC01 DD04 EE11 FF02 GG04 HH13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器の被制御手段を制御するマイクロコ
    ンピュータ回路部15と、前記マイクロコンピュータ回
    路部15から独立してバックアップ時の制御をする論理
    回路部16と、前記マイクロコンピュータ回路部15が
    異常のとき、前記論理回路部16による制御に切り替え
    る切替回路部17とを備えたことを特徴とする機器の制
    御回路。
  2. 【請求項2】 機器の被制御手段を制御するマイクロコ
    ンピュータ回路部15と、前記マイクロコンピュータ回
    路部15から独立して前記被制御手段の一部を用いてバ
    ックアップ制御する論理回路部16と、前記マイクロコ
    ンピュータ回路部15が異常のとき、前記論理回路部1
    6による制御に切り替える切替回路部17とを備えたこ
    とを特徴とする機器の制御回路。
  3. 【請求項3】 前記マイクロコンピュータ回路部15の
    異常の回復時、前記論理回路部16によるバックアップ
    制御の状態に基づいて、前記マイクロコンピュータ回路
    部15による制御を復帰させることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の機器の制御回路。
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