JPH10270374A - イオン打ち込み方法および半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

イオン打ち込み方法および半導体集積回路装置の製造方法

Info

Publication number
JPH10270374A
JPH10270374A JP6880097A JP6880097A JPH10270374A JP H10270374 A JPH10270374 A JP H10270374A JP 6880097 A JP6880097 A JP 6880097A JP 6880097 A JP6880097 A JP 6880097A JP H10270374 A JPH10270374 A JP H10270374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion implantation
angle
predetermined
ion
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6880097A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisako Sato
久子 佐藤
Makoto Ogasawara
誠 小笠原
Katsumi Tsuneno
克己 常野
Jinko Aoyama
仁子 青山
Hiroo Masuda
弘生 増田
Tadashi Kamata
正 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6880097A priority Critical patent/JPH10270374A/ja
Publication of JPH10270374A publication Critical patent/JPH10270374A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路装置の素子特性のばらつきを
抑制する。 【解決手段】 斜めイオン打ち込みに先立って、イオン
打ち込み角度と半導体基板の結晶軸との関係からチャネ
リングが生じるか否かを判定する工程(103)と、そ
の判定結果とデバイス条件とからそのイオン打ち込み角
度がそのデバイスの形成に最適か否かを判定する工程
(104)とを有し、これによりそのデバイスの形成に
最適なイオン打ち込み角度を決定する(105)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン打ち込み方
法および半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、
半導体素子の半導体領域を形成するための不純物のイオ
ン打ち込み方法に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の半導体領域を形成するため
の不純物の導入方法として、イオン打ち込み方法が一般
的になってきている。特に、MOS・FETを構成する
ソース、ドレインの形成には、例えば固溶限以上の高濃
度の不純物を打ち込みした後、炉アニール処理を施す方
法が一般的に行われている。
【0003】また、半導体素子の微細化要求に伴う浅い
接合の形成方法として、例えばランプ加熱方式等を用い
た短時間アニール技術(RTA;Rapid Thermal Annea
l)が検討されている。また、デバイス性能の向上のた
めに大きい角度の傾斜イオン打ち込みが行われるように
なってきた。
【0004】このような状況においては、不純物の濃度
分布を正確に予測することがデバイス特性を予測する上
で極めて重要な技術となってきている。
【0005】なお、イオン注入技術については、例えば
株式会社工業調査会、1992年3月26日発行、「イ
オン工学技術の基礎と応用」P67〜P103に記載が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したイ
オン注入技術においては、以下の問題があることを本発
明者は見出した。
【0007】すなわち、半導体基板に不純物を打ち込む
際に、半導体基板の結晶軸に対するイオンの打ち込み角
度を充分に考慮しておらず、不純物がその打ち込み角度
によって、あまりエネルギーの損失を受けずに半導体基
板の深い位置まで打ち込まれてしまう、いわゆるチャネ
リング現象が生じ、不純物の濃度分布が設計値と異なる
ようになり、素子特性のばらつきや劣化が生じるという
問題である。
【0008】本発明の目的は、半導体集積回路装置の素
子特性のばらつきを抑制することのできる技術を提供す
ることにある。
【0009】本発明の目的は、半導体集積回路装置の素
子特性を向上させることのできる技術を提供することに
ある。
【0010】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0012】本発明のイオン打ち込み方法は、所定のイ
オンを被処理物の主面に対して斜め方向から打ち込む斜
めイオン打ち込み処理に先立って、(a)前記所定のイ
オンの打ち込み角度と被処理物の結晶軸との関係からチ
ャネリングが生じるか否かを判定する工程と、(b)前
記チャネリングが生じるか否かの判断結果とイオン打ち
込みにより形成される領域の形成条件とから前記所定の
イオンの打ち込み角度が最適か否かを判定する工程と、
(c)前記所定のイオンの打ち込み角度が最適となるま
で、前記チャネリングが生じるか否かを判定する工程お
よび前記所定のイオンの打ち込み角度が最適か否かを判
定する工程を繰り返す工程とを有し、前記所定のイオン
の打ち込み角度の最適値の結果に従って、前記所定のイ
オンを被処理物の主面に対して斜め方向から打ち込むも
のである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する(なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する)。
【0014】(実施の形態1)図1および図2は本発明
の一実施の形態であるイオン打ち込み装置の説明図、図
3は図1のイオン打ち込み装置のイオン打ち込み処理前
段階における設定フロー図、図4はイオン打ち込み角度
を説明するための説明図、図5は分割イオン打ち込み方
法を説明するための説明図、図6はイオン打ち込み角度
と接合深さとの関係を示すグラフ図、図7は所定の回転
角度におけるイオンビームと<110>軸とのなす角度
および傾斜角度との関係を示すグラフ図、図8および図
9は図1のイオン打ち込み装置を用いた半導体集積回路
装置の製造工程中における要部断面図、図10〜図12
は図1のイオン打ち込み装置を用いた半導体集積回路装
置の製造工程中における要部断面図である。
【0015】以下、本実施の形態1のイオン打ち込み装
置の構造を図1および図2によって説明する。図1は枚
葉タイプの装置であり、図2はバッチ処理タイプの場合
である。
【0016】本実施の形態1のイオン打ち込み装置1
は、イオン源1aと、質量分析部1bと、後段加速管1
cと、XY走査部1d(バッチタイプには無し)と、ビ
ームコリメータ部1Bc(バッチタイプには無し)、処
理室1eと、全体制御部1fと、入力装置1gとを有し
ている。
【0017】イオン源1aは、目的とするイオンを生成
するための構成部であり、イオン源で生成されたイオン
は、所定の電圧で引き出され、質量分析部1bに導入さ
れるようになっている。
【0018】質量分析部1bは、イオン源1aで生成さ
れた種々のイオンの中から必要とするイオンを選別し、
不必要なイオンを後段に送らないようにするための構成
部であり、分析管、電磁石および分析スリット等を有し
ている。
【0019】すなわち、電磁石による磁場を適切な強さ
に設定することにより、目的のイオンのみが分析管の中
を通り抜け後段に導かれ、他のイオンは分析管の内壁面
または分析スリットに衝突し後段には導入されないよう
になっている。
【0020】後段加速管1cは、質量分析部1bを経た
イオンを加速するための構成部である。XY走査部1d
は、イオンビームIBを半導体ウエハ2上に適当な方法
で走査し、半導体ウエハ2の面内に均一に注入するため
の構成部であり、X軸走査部1d1 とY軸走査部1d2
とを有している。
【0021】処理室1eは、半導体ウエハ2を収容する
ための構成部である。半導体ウエハ2は、処理室1e内
に搬入出可能なウエハ載置台1e1 上に支持されてい
る。このウエハ載置台1e1 は、駆動部1e2 に機械的
に接続され、半導体ウエハ2のビームに対する角度、ノ
ッチの回転角を任意に設定できるようになっている。図
2のバッチタイプの場合はウエハの回転角は半導体ウエ
ハ2のロード時に行い、ビームの入射角はウエハ載置台
1e1 を傾けることで設定する。
【0022】なお、イオン源1a、イオンをイオン源1
aから処理室1eに搬送するイオン搬送系および処理室
1e内においては、全て高真空に保つ必要があり、その
ために真空ポンプによって真空排気することが可能とな
っている。
【0023】全体制御部1fは、イオン打ち込み装置1
の各構成部の動作を制御するための構成部である。全体
制御部1fは、所定の処理手順を記憶するための記憶部
を有している。
【0024】入力装置1gは、作業者が外部からイオン
打ち込み装置1に対して所定の指示を入力するための装
置であり、例えばキーボード等が使用されている。
【0025】なお、イオン打ち込み装置1には、入力装
置1gから入力した内容やイオン打ち込み装置1側から
のメッセージ等を表示するための表示装置も有してい
る。
【0026】次に、本実施の形態1のイオン打ち込み装
置のイオン打ち込み方法を図3のフロー図に沿って図
1、図2、図4および図5を用いて説明する。
【0027】本実施の形態1のイオン打ち込み装置のイ
オン打ち込み方法は、そのイオン打ち込み自体は通常の
イオン打ち込み方法と同じである。異なるのは、そのイ
オン打ち込み処理に先立ってイオン打ち込み角度を最適
な値に設定することである。以下、その方法を説明す
る。
【0028】まず、作業者は、図1に示した入力装置1
gからイオンの打ち込み角度を入力する(工程10
1)。
【0029】このイオン打ち込み角度には、図4に示す
ように、傾斜角度と回転角度とがある。傾斜角度は、半
導体ウエハ2の主面に垂直な軸Zとイオンビームの入射
線とのなす角θを言い、回転角度は、半導体ウエハ2に
水平な軸Xと、イオンビーム入射線の正射影線とのなす
角φを言う。
【0030】続いて、作業者は、入力装置1gから半導
体ウエハ2の主面のミラー指数、例えば(100)面等
を入力する(工程102)。なお、工程101と工程1
02との順序は逆でも良い。
【0031】すると、イオン打ち込み装置1の全体制御
部1fにおいては、入力されたイオンの打ち込み角度に
おける結晶軸に対するチャネリングの状態を計算する
(工程103)。
【0032】その後、イオン打ち込み装置1の全体制御
部1fにおいては、上記したチャネリングの計算結果お
よびデバイス条件等に基づいてイオンの打ち込み角度が
最適か否か判定する(工程104)。
【0033】この場合のデバイス条件とは、イオン打ち
込みにより形成される半導体領域の形成上の条件、例え
ばイオン打ち込み深さまたは不純物濃度分布の状態等を
言う。
【0034】判定の結果、不適当とされた場合は、もう
一度、工程101に戻ってやり直す一方、最適であると
判定されれば、イオン打ち込み角度が決定される(工程
105)。イオン打ち込み装置1では、その設定された
イオン打ち込み角度でイオンを半導体ウエハ2に打ち込
むようにする。
【0035】また、イオン打ち込みは打ち込み方向を変
えて何回かに分割して行う場合がある。この場合を図5
によって説明する。図5には、例えば90度ステップで
4分割イオン打ち込みを行う場合が示されている。
【0036】まず、上述の方法によってイオン打ち込み
角度を設定して1回目のイオン打ち込みを行う。続く、
2回目のイオン打ち込みでは、1回目のイオンビーム入
射線に対して直交する方向からイオン打ち込みを行う。
【0037】続く、3回目のイオン打ち込みでは、2回
目のイオンビーム入射線に対して直交する方向からイオ
ン打ち込みを行う。すなわち、1回目のイオンビーム入
射線と一直線上になるように、かつ、1回目とは180
度反対側からイオン打ち込みを行う。
【0038】続く、4回目のイオン打ち込みでは、3回
目のイオンビーム入射線に対して直交する方向からイオ
ン打ち込みを行う。すなわち、2回目のイオンビーム入
射線と一直線上になるように、かつ、1回目とは180
度反対側からイオン打ち込みを行う。
【0039】これにより、斜め方向からのイオン打ち込
みを行った場合、1回のイオン打ち込みではイオンが打
ち込まれない領域が生じてしまう場合があるが、そのよ
うな不具合を防止することが可能となっている。
【0040】図6は接合深さと<110>軸からのオフ
角度との関係を示している。すなわち、(100)面の
法線に対する最適なイオン打ち込み角度を示すものであ
る。
【0041】<011>軸からのイオンビームの傾斜角
度が<011>軸から6度オフとなるようにすると、イ
オン打ち込み装置のイオンビームの傾斜角度のばらつき
が±1.5度の場合に、接合深さのばらつきは<011>
軸の打ち込みと比較して最大0.17μmから±0.01μ
mに減少することが判る。
【0042】図7はイオンビームの回転角度が、例えば
45度〜315度の打ち込みの場合(4分割)における
イオンビームと<110>軸とのなす角度および傾斜角
度との関係である。チャネリングの臨界角を6度とする
と、傾斜角度は35〜55度以外の角度で打ち込むこと
が好ましい。
【0043】次に、本実施の形態1のイオン打ち込み技
術を用いた半導体集積回路装置の製造方法を図8〜図1
2によって説明する。なお、ここではチャネリングを防
止する例を記載する。
【0044】まず、本実施の形態1のイオン打ち込み方
法をMOS・FETのホットキャリア防止用の半導体領
域を形成する方法に適用した場合を図8〜図9によって
説明する。
【0045】図8は半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。半導体基板2sは、例えばp
形のシリコン(Si)単結晶からなる。半導体基板2s
の裏面には、基板電位を供給するための電極Subが設
けられている。
【0046】半導体基板2sの上部にはpウエル2pw
が形成されている。そして、そのpウエル2pw上に、
例えばnチャネル形のMOS・FET3が形成されてい
る。このMOS・FET3は、pウエル2pwの上層部
に互いに離間して形成された一対の半導体領域3nl1,
3nl1 と、その半導体領域3nl1,3nl1 間上に設
けられたゲート絶縁膜3niと、ゲート絶縁膜3ni上
に形成されたゲート電極3ngとを有している。
【0047】半導体領域3nl1,3nl1 は、ソース・
ドレイン領域を形成するための領域であり、例えばn形
不純物のリンまたはAsが導入されて構成されている。
この半導体領域3nl1,3nl1 は、半導体基板2s上
に設けられた引き出し電極4D, 4Sと電気的に接続さ
れている。この引き出し電極4D, 4Sは、例えば低抵
抗ポリシリコンからなる。
【0048】ゲート絶縁膜3niは、例えば二酸化シリ
コン(SiO2)等からなる。ゲート電極3ngは、例え
ば低抵抗ポリシリコンからなる。このゲート電極3ng
の側面には、サイドウォール5が形成されている。サイ
ドウォール5は、例えばSiO2 等からなる。
【0049】このような半導体基板2sに対して半導体
領域3nl1,3nl1 のゲート電極3ng側の端部にそ
の半導体領域3nl1,3nl1 における不純物濃度より
も低濃度の不純物を含有する半導体領域を形成するため
に、次のようにイオン打ち込みを行う。
【0050】まず、本実施の形態1においては、上記し
たように、その不純物のイオン打ち込み処理に先立って
その不純物のイオンの打ち込み角度を、そのデバイス条
件に応じた不純物導入となるように決める。ここでは、
チャネリングが生じ難いようにイオン打ち込み角度を設
定する。
【0051】続いて、その決定したイオン打ち込み角度
に従って、例えばn形不純物を半導体基板2sの主面に
対して斜め方向からイオン注入する。これにより、不純
物をサイドウォール5の下方にも打ち込む。
【0052】その後、半導体基板2sに対して熱処理を
施すことにより、図9に示すように、半導体領域3nl
1,3nl1 の端部に低不純物濃度で、浅く、かつ不純物
濃度分布のなだらかな半導体領域3nl2,3nl2 を形
成する。
【0053】次に、本実施の形態1のイオン打ち込み方
法を素子分離部の形成方法に適用した場合を図10〜図
12によって説明する。なお、ここではチャネリングを
利用する例を記載する。
【0054】まず、図10に示すように、半導体基板2
sの上部にドライエッチング方法等によって溝6を形成
した後、図11に示すように、半導体基板2s上に、例
えばSiO2 等からなる絶縁膜7をCVD法等によって
堆積する。
【0055】続いて、この絶縁膜7を、図12に示すよ
うに、絶縁膜7の上面が半導体基板2sの主面と一致す
る程度までエッチバックすることにより、溝6内に埋め
込む。
【0056】その後、素子分離用の溝6の周囲に素子分
離用の半導体領域を形成すべく、次のように不純物イオ
ンを打ち込む。
【0057】まず、本実施の形態1においては、上記し
たように、その不純物のイオン打ち込みに先立ってその
不純物のイオンの打ち込み角度を、そのデバイス条件に
応じた不純物導入となるように決める。ここでは、チャ
ネリングが生じ易いようにイオン打ち込み角度を設定し
ており、例えば傾斜角度が45度程度とする。
【0058】続いて、その決定したイオン打ち込み角度
に従って、半導体基板2sの主面に対して斜め方向か
ら、例えばp形不純物のリンイオンを打ち込む。
【0059】その後、半導体基板2sに対して熱処理を
施すことにより、素子分離用の溝6の周囲に素子分離用
の高不純物濃度の半導体領域を形成する。
【0060】このような本実施の形態1によれば、以下
の効果を得ることが可能となる。
【0061】(1).イオン打ち込み処理に際して、デバイ
スに最適なイオン打ち込み角度でイオン打ち込み処理を
行うことができるので、イオン打ち込み時におけるチャ
ネリングによるデバイス特性のばらつきを抑制すること
が可能となる。
【0062】(2).イオン打ち込み処理に際して、デバイ
スに最適なイオン打ち込み角度でイオン打ち込み処理を
行うことができるので、不純物を高濃度に含有する半導
体領域を形成することができ、デバイス特性を向上させ
ることが可能となる。
【0063】(3).上記(1),(2) により、半導体集積回路
装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【0064】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0065】例えば前記実施の形態においては、イオン
打ち込み装置のXY走査部によってイオンビームを半導
体基板の主面に対して斜め方向から入射した場合につい
て説明したが、これに限定されるものではなく、例えば
半導体ウエハを載置する載置台を斜めに傾斜させること
でイオンビームの入射角度を斜めにするようにしても良
い。
【0066】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるMOS
・FETの形成のためのイオン打ち込み技術に適用した
場合について説明したが、それに限定されるものではな
く、例えばバイポーラトランジスタの形成のためのイオ
ン打ち込み技術等に適用できる。
【0067】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0068】(1).本発明のイオン打ち込み方法によれ
ば、チャネリングを考慮した斜めイオン打ち込みが可能
となるので、被処理物におけるイオンの打ち込み深さ、
分布等の精度を向上させることができる。したがって、
例えば半導体集積回路装置の素子形成に適用することに
より、素子特性のばらつきを抑え、素子特性の向上を図
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるイオン打ち込み装
置(枚葉タイプ)の説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態であるイオン打ち込み装
置(バッチタイプ)の説明図である。
【図3】図1のイオン打ち込み装置のイオン打ち込み処
理前段階における設定フロー図である。
【図4】イオン打ち込み角度を説明するための説明図で
ある。
【図5】分割イオン打ち込み方法を説明するための説明
図である。
【図6】イオン打ち込み角度と接合深さとの関係を示す
グラフ図である。
【図7】所定の回転角度におけるイオンビームと<11
0>軸とのなす角度および傾斜角度との関係を示すグラ
フ図である。
【図8】図1のイオン打ち込み装置を用いた半導体集積
回路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図9】図1のイオン打ち込み装置を用いた半導体集積
回路装置の図8に続く製造工程中における要部断面図で
ある。
【図10】図1のイオン打ち込み装置を用いた半導体集
積回路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図11】図1のイオン打ち込み装置を用いた半導体集
積回路装置の図10に続く製造工程中における要部断面
図である。
【図12】図1のイオン打ち込み装置を用いた半導体集
積回路装置の図11に続く製造工程中における要部断面
図である。
【符号の説明】
1 イオン打ち込み装置 1a イオン源 1b 質量分析部 1c 後段加速管 1d XY走査部 1e 処理室 1e1 ウエハ載置台 1e2 駆動部 1f 全体制御部 1g 入力装置 1Bc ビームコリメータ部 2 半導体ウエハ(被処理物) 2s 半導体基板(被処理物) 3 MOS・FET 3n11 半導体領域 3nl2 半導体領域 3ni ゲート絶縁膜 3ng ゲート電極 4S, 4D 電極 5 サイドウォール 6 溝 7 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 仁子 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 増田 弘生 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 鎌田 正 東京都青梅市今井2326番地 株式会社日立 製作所デバイス開発センタ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のイオンを被処理物の主面に対して
    斜め方向から打ち込む斜めイオン打ち込み処理に先立っ
    て、(a)前記所定のイオンの打ち込み角度と被処理物
    の結晶軸との関係からチャネリングが生じるか否かを判
    定する工程と、(b)前記チャネリングが生じるか否か
    の判断結果とイオン打ち込みにより形成される領域の形
    成条件とから前記所定のイオンの打ち込み角度が最適か
    否かを判定する工程と、(c)前記所定のイオンの打ち
    込み角度が最適となるまで、前記チャネリングが生じる
    か否かを判定する工程および前記所定のイオンの打ち込
    み角度が最適か否かを判定する工程を繰り返す工程とを
    有し、 前記所定のイオンの打ち込み角度の最適値の結果に従っ
    て、前記所定のイオンを被処理物の主面に対して斜め方
    向から打ち込むことを特徴とするイオン打ち込み方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のイオン打ち込み方法にお
    いて、前記被処理物がシリコンからなり、前記所定のイ
    オンの打ち込み面が前記シリコンの(100)面であ
    り、前記イオン打ち込み角度において、<110>軸か
    らの傾斜角度が6度オフとなるようにすることを特徴と
    するイオン打ち込み方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のイオン打ち込み方法にお
    いて、前記被処理物がシリコンからなり、前記所定のイ
    オンの打ち込み面が前記シリコンの(100)面であ
    り、前記イオン打ち込み角度における傾斜角度が35〜
    55度以外とすることを特徴とするイオン打ち込み方
    法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上にMIS・FETを有する
    半導体集積回路装置の製造方法であって、 前記MIS・FETのソース・ドレインを構成する半導
    体領域のチャネル側端部に低不純物濃度の半導体領域を
    形成するために、所定の不純物イオンを前記半導体基板
    の主面に対して斜め方向から打ち込む斜めイオン打ち込
    み処理に先立って、(a)前記所定の不純物イオンの打
    ち込み角度と半導体基板の結晶軸との関係からチャネリ
    ングが生じるか否かを判定する工程と、(b)前記チャ
    ネリングが生じるか否かの判断結果とイオン打ち込みに
    より形成される半導体領域の形成条件とから前記所定の
    不純物イオンの打ち込み角度が最適か否かを判定する工
    程と、(c)前記所定の不純物イオンの打ち込み角度が
    最適となるまで、前記チャネリングが生じるか否かを判
    定する工程および前記所定の不純物イオンの打ち込み角
    度が最適か否かを判定する工程を繰り返す工程とを有
    し、 前記所定の不純物イオンの打ち込み角度の最適値の結果
    に従って、前記所定の不純物イオンを半導体基板の主面
    に対して斜め方向から打ち込む工程とを有することを特
    徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
JP6880097A 1997-03-21 1997-03-21 イオン打ち込み方法および半導体集積回路装置の製造方法 Pending JPH10270374A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6880097A JPH10270374A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 イオン打ち込み方法および半導体集積回路装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6880097A JPH10270374A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 イオン打ち込み方法および半導体集積回路装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10270374A true JPH10270374A (ja) 1998-10-09

Family

ID=13384170

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6880097A Pending JPH10270374A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 イオン打ち込み方法および半導体集積回路装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10270374A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183458A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法及びその製造装置
JP2007520885A (ja) * 2004-01-22 2007-07-26 アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド 半導体処理におけるウエハの結晶切断誤差のための補正方法
WO2012172774A1 (ja) * 2011-06-13 2012-12-20 パナソニック株式会社 半導体装置の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005183458A (ja) * 2003-12-16 2005-07-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置の製造方法及びその製造装置
JP2007520885A (ja) * 2004-01-22 2007-07-26 アクセリス テクノロジーズ インコーポレーテッド 半導体処理におけるウエハの結晶切断誤差のための補正方法
WO2012172774A1 (ja) * 2011-06-13 2012-12-20 パナソニック株式会社 半導体装置の製造方法
US8889503B2 (en) 2011-06-13 2014-11-18 Panasonic Corporation Method for manufacturing semiconductor device
JPWO2012172774A1 (ja) * 2011-06-13 2015-02-23 パナソニック株式会社 半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5863831A (en) Process for fabricating semiconductor device with shallow p-type regions using dopant compounds containing elements of high solid solubility
JP3370806B2 (ja) Mis型半導体装置の作製方法
US7528042B2 (en) Method for fabricating semiconductor devices having dual gate oxide layer
JPH01125935A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH08301612A (ja) シリコン表面の酸化防止方法、シリコン表面にシリサイド層を形成する方法および高架型半導体構造の垂直面上に酸化層を形成する方法
KR20090085705A (ko) 플라즈마 이머징된 이온 주입 프로세스
JPH10270374A (ja) イオン打ち込み方法および半導体集積回路装置の製造方法
JP3314683B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4320167B2 (ja) 半導体素子及びシリコン酸化窒化膜の製造方法
JPH06209105A (ja) 半導体集積回路の製造方法
US6080676A (en) Device and method for etching spacers formed upon an integrated circuit gate conductor
JPH02270335A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH0519979B2 (ja)
JPS63304668A (ja) 絶縁ゲ−ト型トランジスタの製造方法
KR20040029129A (ko) 반도체 장치의 제조 방법 및 제조 장치
JP3371600B2 (ja) Misトランジスタの製造方法
JPH03229427A (ja) Mos型半導体装置の製造方法
JPH0770720B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP3866167B2 (ja) Mis型半導体装置の作製方法
JPH05211328A (ja) Mosトランジスタおよびその製造方法
JP2000311648A (ja) イオン注入方法およびイオン注入装置
JPH01169967A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH03248420A (ja) 半導体装置の製造方法
KR20030053671A (ko) 반도체소자의 제조방법
JPH0590574A (ja) 半導体装置