JPH10269621A - 光ディスク基板及びこれを用いた光ディスク - Google Patents

光ディスク基板及びこれを用いた光ディスク

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JPH10269621A
JPH10269621A JP9072353A JP7235397A JPH10269621A JP H10269621 A JPH10269621 A JP H10269621A JP 9072353 A JP9072353 A JP 9072353A JP 7235397 A JP7235397 A JP 7235397A JP H10269621 A JPH10269621 A JP H10269621A
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JP
Japan
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information recording
optical disk
disk substrate
main surface
optical
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JP9072353A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Arakawa
宣之 荒川
Masanobu Yamamoto
眞伸 山本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Priority to US09/046,767 priority patent/US5999513A/en
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    • G11B23/0014Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture record carriers not specifically of filamentary or web form
    • G11B23/0021Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture record carriers not specifically of filamentary or web form discs
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    • G11B23/0035Details means incorporated in the disc, e.g. hub, to enable its guiding, loading or driving
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    • G11B11/10Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field
    • G11B11/105Recording on or reproducing from the same record carrier wherein for these two operations the methods are covered by different main groups of groups G11B3/00 - G11B7/00 or by different subgroups of group G11B9/00; Record carriers therefor using recording by magnetic means or other means for magnetisation or demagnetisation of a record carrier, e.g. light induced spin magnetisation; Demagnetisation by thermal or stress means in the presence or not of an orienting magnetic field using a beam of light or a magnetic field for recording by change of magnetisation and a beam of light for reproducing, i.e. magneto-optical, e.g. light-induced thermomagnetic recording, spin magnetisation recording, Kerr or Faraday effect reproducing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄型化して単板で使用しても、剛性が確保さ
れるようにし、光磁気記録にも対応可能とし、且つ従来
の回転手段を兼用することも可能とする。 【解決手段】 内周側に一主面21aが回転手段上に載
置される載置面とされる保持部21、外周側に一主面2
2aが情報記録面とされる情報記録部22を形成し、載
置面と情報記録面が1つの面を形成しないようにし、保
持部21を情報記録部22よりも厚くする。なお、情報
記録部22と保持部21の間に溝部25を形成するよう
にしても良く、主面22bの外周側に突状部27を形成
するようにしても良い。さらには、情報記録面と反対側
の主面22bに1種類以上の機能膜を形成するようにし
ても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内周側に一主面が
回転手段上に載置される載置面とされる保持部、外周側
に一主面が情報記録面とされる情報記録部を有する光デ
ィスク基板及びこれを用いた光ディスクに関する。詳し
くは、保持部及び情報記録部の厚さを規定することによ
り、剛性を保ちつつ、高記録密度化を可能とする光ディ
スク基板及びこれを用いた光ディスクに係わるものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記録の分野においては光学情
報記録方式に関する研究が各所で進められている。この
光学情報記録方式は、非接触で記録・再生が行えるこ
と、磁気記録方式に比べて一桁以上も高い記録密度が達
成できること、再生専用型,追記型,書換可能型のそれ
ぞれのメモリー形態に対応できる等の数々の利点を有
し、安価な大容量ファイルの実現を可能とする方式とし
て産業用から民生用まで幅広い用途の考えられているも
のである。
【0003】その中でも特に、再生専用型のメモリー形
態に対応した光ディスクであるデジタルオーディオディ
スクや光学式ビデオディスク等は広く普及している。
【0004】上記デジタルオーディオディスク等の光デ
ィスクは、情報信号を示すピットやグルーブ等の凹凸パ
ターンが形成された透明基板である光ディスク基板上に
アルミニウム膜等の金属薄膜よりなる反射膜が形成さ
れ、さらにこの反射膜を大気中の水分,O2 から保護す
るための保護膜が上記反射膜上に形成された構成とされ
る。なお、このような光ディスクの情報を再生する際に
は光ディスク基板側より上記凹凸パターンにレーザ光等
の再生光を照射し、その入射光と戻り光の反射率の差に
よって情報を検出する。
【0005】ところで、最近ではさらなる高記録密度化
が要求されており、これに対応するべく、記録波長の短
波長化とともに、波長が一定である場合には光学ピック
アップの再生光を照射するための対物レンズの開口数
(以下、NAと称する。)を大きくして再生光のスポッ
ト径を小さくするといった手段が提案されている。例え
ば、これまで使用されてきたデジタルオーディオディス
クの対物レンズのNAが0.45であるのに対し、デジ
タルオーディオディスクの6〜8倍の記録容量を有する
とされて近年注目されている光学式ビデオディスク(例
えば、デジタル・ビデオ・ディスク)においては、対物
レンズのNAを0.60程度としている。
【0006】このように対物レンズのNAを大きくする
と、再生光が照射されてこれが透過する光ディスクの基
板の厚さを薄くする必要がある。
【0007】すなわち、対物レンズのNAを大きくする
と、光学ピックアップの光軸に対してディスク面が垂直
から傾くことにより発生する非点収差が大きくなり、こ
のディスク面が垂直からズレる角度(チルト角)の許容
量が小さくなる。なお、例えば、前述のデジタルオーデ
ィオディスクにおいては、このチルト角を0.6度以
下、前述のデジタル・ビデオ・ディスクといったデジタ
ルオーディオディスクの6〜8倍の記録容量を有すると
される光学式ビデオディスクにおいては、このチルト角
を0.4度以下としている。
【0008】このチルト角の許容量は1/(光ディスク
基板厚さ)×NA3 により求められ、光ディスク基板の
厚さ及びNAの影響を受け易い。すなわち、上述のよう
に対物レンズのNAを大きくした場合には、チルト角の
許容量をなるべく大きくとるために、光ディスク基板の
厚さを薄くする必要がある。
【0009】そこで、例えば、前述のデジタルオーディ
オディスクにおいては、光ディスク基板の厚さは1.2
mm程度とされているのに対し、例えばデジタル・ビデ
オ・ディスクといったデジタルオーディオディスクの6
〜8倍の記録容量を有するとされる光学式ビデオディス
クにおいては、光ディスク基板の厚さは0.6mm程度
とされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに光ディスク基板を薄型化すると、光ディスク基板の
剛性が低下してしまう。一般に、板の曲げ剛性は厚さの
3乗に比例するため、厚さが1/2になると、剛性は1
/8になる。このため、例えばデジタル・ビデオ・ディ
スクといったデジタルオーディオディスクの6〜8倍の
記録容量を有するとされる光学式ビデオディスクにおい
ては、剛性を確保するために、2枚の光ディスク基板を
貼り合わせて使用するようにしていた。
【0011】ところが、このような手法により剛性を確
保するようにすると、単板で使用可能な光ディスク基板
には不要な貼り合わせ工程が増え、生産性の低下を招
く。また、2枚の光ディスク基板の両者に情報を示すパ
ターンが形成される情報記録層を有する場合には、情報
記録層を有しないいわゆるダミーの光ディスク基板を使
用する必要はないが、一方の光ディスク基板のみに情報
記録層を有する場合には、他方の光ディスク基板として
は情報記録層を有しないダミーの光ディスク基板を使用
することとなり、製造コストを高めることとなり、生産
性の低下を招く。
【0012】また、磁界変調方式の光磁気記録に使用さ
れる光ディスクとしては、光ディスク基板が単板である
ことが必要であり、上記のように光ディスク基板が薄型
化された光ディスクにおいては2枚を貼り合わせた構成
とされていることからこれを磁界変調方式の光磁気記録
に使用することは不可能である。
【0013】これらの事情から、薄型化された光ディス
ク基板を単板で使用した光ディスクへの要求が高まって
いる。
【0014】しかしながら、上記のように薄型化した光
ディスク基板を単板で使用しようとすると、光ディスク
の回転手段として例えばデジタルオーディオディスクの
回転手段を兼用しようとした場合に、この回転手段にお
いて光ディスクを厚さ方向に挟み込んで保持する保持部
により挟み込むことが不可能であり、兼用は不可能であ
り、新たな回転手段を設ける必要があり、ランニングコ
ストが高価となってしまい、好ましくない。
【0015】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、薄型化された光ディスク基板を単板
で使用しても、剛性が確保され、光磁気記録にも対応可
能であり、しかもこれまで使用されてきた回転手段を兼
用することが可能な光ディスク基板及びこれを用いた光
ディスクを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明は、内周側に一主面が回転手段上に載置され
る載置面とされる保持部、外周側に一主面が情報記録面
とされる情報記録部を有する光ディスク基板において、
保持部を情報記録部よりも厚くし、保持部の載置面と情
報記録部の情報記録面が1つの面を形成しないようにす
ることを特徴とするものである。
【0017】さらに本発明の光ディスク基板において
は、保持部の厚さをT1 とし、情報記録部の厚さをT2
とした場合に、0.6<T1 ≦1.2であり、0.57
0≦T2 ≦0.643であることが好ましい。
【0018】ところで、上記のような光ディスク基板を
製造する方法としては、射出成形等の手法が一般的であ
る。このように射出成形により光ディスク基板を製造す
る場合においては、金型内の樹脂の流動と冷却固化に伴
う体積収縮の状況から、金型の形状よりも収縮した形状
となってしまう。この場合、厚肉部と薄肉部が混在する
形状となり、厚肉部においてはいわゆるひけと称される
凹部が出来易く、また薄肉部においてはいわゆるプロペ
ラ等の変形が成形上の不都合として発生し易く、光ディ
スク基板の複屈折の増加等を引き起こしてしまう。
【0019】そこで、本発明の光ディスク基板において
は、保持部と情報記録部の間に溝部が設けられているこ
とが好ましい。上記溝部は成形時に実効的に2次ゲート
の役割を果たし、上記のような成形時の不都合を解消す
る。
【0020】また、上記のような光ディスク基板を用い
た光ディスクにおいては、情報記録部の情報記録面と反
対側の主面より再生光を入射して情報の再生を行うが、
この再生光が入射する面を接触面として光ディスク基板
を置いた場合、この面に傷が発生し易い。このように傷
が発生すると、この光ディスク基板を使用した光ディス
クにおいて再生特性の低下を招く等不都合が生じる。
【0021】そこで、本発明の光ディスク基板において
は、情報記録部の情報記録面とは反対側の主面に突状部
が形成されていることが好ましい。このようにすれば、
この光ディスク基板をカートリッジに組み立ててもカー
トリッジ内で上記突状部が接触部となって光ディスク基
板を支えることとなり、情報記録部の情報記録面とは反
対側の主面が接触面となることがなく、この主面への傷
の発生が防止される。
【0022】さらに、本発明は、内周側に一主面が回転
手段上に載置される載置面とされる保持部、外周側に一
主面が情報記録面とされる情報記録部を有し、保持部が
情報記録部よりも厚くなされ、保持部の載置面と情報記
録部の情報記録面が1つの面を形成しない光ディスク基
板を用いた光ディスクにおいて、光ディスク基板の少な
くとも情報記録部の情報記録面と反対側の主面に1種類
以上の機能膜を形成することを特徴とするものである。
【0023】なお、上記本発明の光ディスクにおいて
は、機能膜として紫外線硬化型樹脂よりなる膜が形成さ
れていることが好ましい。このように紫外線硬化型樹脂
よりなる膜を形成すると、光ディスク基板の吸湿が防止
され、湿度変化による光ディスク基板の変形が抑えられ
る。
【0024】また、上記本発明の光ディスクにおいて
は、機能膜としてSiNまたはSiO2 よりなる膜が形
成されていることが好ましい。本発明の光ディスクを光
磁気記録に使用する場合、情報記録面側に情報記録層と
共に例えばSiN等よりなる誘電体膜等が形成される。
このように誘電体膜が形成される場合、光ディスク基板
には成膜時の膜応力や温度変化により誘電体膜形成面側
が収縮する反りが発生し易い。そこで、上記のように情
報記録面とは反対側に機能膜としてSiNまたはSiO
2 よりなる膜を形成するようにすれば、成膜時の膜応力
が生じたり、温度変化があっても両面において反りが相
殺され、光ディスク全体の反りが抑えられる。
【0025】本発明の光ディスク基板においては、内周
側に一主面が回転手段上に載置される載置面とされる保
持部、外周側に一主面が情報記録面とされる情報記録部
を有し、保持部の載置面と情報記録部の情報記録面が1
つの面を形成しないようになされ、保持部が情報記録部
よりも厚くなされていることから、高NA化への対応を
図るべく、光ディスク基板の情報記録部を薄型化しても
光ディスク基板全体の剛性が確保され、単板での使用に
も対応する。
【0026】さらに、本発明の光ディスクは、内周側に
一主面が回転手段上に載置される載置面とされる保持
部、外周側に一主面が情報記録面とされる情報記録部を
有し、保持部が情報記録部よりも厚くなされ、保持部の
載置面と情報記録部の情報記録面が1つの面を形成しな
い光ディスク基板を用いたものであり、光ディスク基板
の少なくとも情報記録部の情報記録面と反対側の主面に
1種類以上の機能膜を形成するようにしていることか
ら、機能膜を構成する材料を適宜選択することにより、
湿度変化や成膜時の膜応力、温度変化による光ディスク
基板の反りが抑えられる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明す
る。
【0028】本例の光ディスクは、図1に示すように、
例えば直径120mmの円板状をなし、その内周側に一
主面1aが回転手段上に載置される載置面とされる保持
部1、外周側に一主面2aが情報記録面とされる情報記
録部2を有する光ディスク基板3を用いたものである。
【0029】そして、この光ディスク基板3においては
特に、保持部1が情報記録部2よりも厚く、保持部1の
厚さをt1 とし、情報記録部2の厚さをt2 とすると、
0.6<t1 ≦1.2であり、0.570≦t2 ≦0.
643となるようになされている。
【0030】また、本例の光ディスク基板3において
は、保持部1の載置面である一主面1aと情報記録部2
の情報記録面である一主面2aが1つの面を形成しない
ようになされている。本例の光ディスクを構成する光デ
ィスク基板3においては、保持部1の載置面となる一主
面1aと反対側の主面1bと情報記録部2の情報記録面
となる一主面2aと反対側の主面2bが連続しており、
1つの面を形成している。そのため、保持部1と情報記
録部2の厚さをそれぞれ上記範囲とすると、保持部1の
載置面となる一主面1aと情報記録部2の情報記録面で
ある一主面2aは1つの面を形成することがない。
【0031】なお、本例の光ディスクを構成する光ディ
スク基板3においては、中心に回転手段に固定するため
の例えば直径15mmの孔部4が形成されている。
【0032】すなわち、本例の光ディスクを構成する光
ディスク基板3においては、情報記録部2が薄型化され
ていることから高NA化への対応が可能である。しか
も、保持部1を厚くしていることから光ディスク基板3
全体の剛性が確保され、単板での使用にも十分対応可能
である。
【0033】なお、本例の光ディスクにおいては、情報
記録面となる一主面2aと反対側の主面2b側に紫外線
硬化型樹脂よりなる膜が形成されていることが好まし
い。温度や湿度等の環境の変化による光ディスク基板の
変形はディスク構造の非対称性により発生する。例え
ば、光ディスク基板の厚さが半分になると、湿度による
変化が継続する時間は1/4になるといわれている。し
かしながら、上記のように紫外線硬化型樹脂よりなる膜
を形成すると、光ディスク基板3の吸湿が防止され、湿
度変化による光ディスク基板3の変形が抑えられる。
【0034】また、本例の光ディスクにおいては、光デ
ィスク基板3が単板とされていることから、図1中に示
すように情報記録面2aに磁気ヘッド5を近接させるこ
とが可能であり、磁界変調型の光磁気記録にも対応可能
である。
【0035】なお、このように本例の光ディスクを光磁
気記録に使用する場合には、情報記録面となる一主面2
a側に情報記録層と共に例えばSiN等よりなる誘電体
膜等が形成される。このように誘電体膜が形成される場
合、光ディスク基板3には成膜時の膜応力や温度変化に
より誘電体膜が形成される一主面2a側が収縮する反り
が発生し易い。そこで、本例の光ディスクにおいては、
情報記録面となる一主面2aとは反対側の主面2bにS
iNまたはSiO2 よりなる膜を形成することが好まし
い。このようにすれば、成膜時の膜応力や温度変化があ
っても両面において反りが相殺され、光ディスク全体の
反りが抑えられる。また、屈折率と膜厚を適宜選択する
ことにより、これらの膜を反射防止膜或いは傷防止膜と
することが可能である。
【0036】さらに、本例の光ディスクにおいて、保持
部1の厚さを1.2mm程度とすれば、デジタルオーデ
ィオディスクやデジタルオーディオディスクの6〜8倍
の記録容量を有する光学式ビデオディスク(例えば、デ
ジタル・ビデオ・ディスク)においてこれまで使用され
てきた回転手段を兼用することが可能であり、ランニン
グコストを向上させないことから好ましい。
【0037】また、本例の光ディスクの情報を再生する
場合には、図1中に示すように、情報記録部2の一主面
2b側から対物レンズ6により図中L1 で示すようにし
て再生光を照射する。本例の光ディスクにおいて、情報
記録部2の厚さが0.6mm程度とされていれば、対物
レンズとして、デジタルオーディオディスクの6〜8倍
の記録容量を有する光学式ビデオディスク(例えば、デ
ジタル・ビデオ・ディスク)の再生に使用されている対
物レンズを兼用することが可能であり、ランニングコス
トを向上させないことから好ましい。
【0038】従って、本例の光ディスクにおいては、回
転手段及び再生系を兼用することが可能であり、上記の
ような光学式ビデオディスク等との互換性をとることが
可能であり、ランニングコストを向上させることがな
く、好ましい。
【0039】さらに、本例の光ディスクにおいては、光
ディスク基板3が単板構造となされていることから、従
来の2枚を貼り合わせた構造の光ディスク基板と比較し
て、貼り合わせ工程が不要となり、光ディスク基板が1
枚であることから材料コストが半減し、生産性が向上す
る。
【0040】さらにまた、本例の光ディスクにおいて
は、光ディスク基板3が単板構造となされていることか
ら、従来の2枚を貼り合わせた構造の光ディスク基板と
比較して、重量も半分となり、これを回転させる際のス
ピンドルの負荷が低減し、高速回転時の面振れも抑制さ
れる。
【0041】本発明を適用した光ディスク基板として
は、図2に示すようなものも挙げられる。すなわち、例
えば直径120mmの円板状をなし、その内周側に一主
面11aが回転手段上に載置される載置面とされる保持
部11、外周側に一主面12aが情報記録面とされる情
報記録部12を有する光ディスク基板13が挙げられ
る。
【0042】そして、この光ディスク基板13において
も、保持部11が情報記録部12よりも厚く、保持部1
1の厚さをt11とし、情報記録部12の厚さをt12とす
ると、0.6<t11≦1.2であり、0.570≦t12
≦0.643となるようになされている。
【0043】また、本例の光ディスク基板13において
は、保持部11の載置面である一主面11aと情報記録
部12の情報記録面である一主面12aが1つの面を形
成しないようになされている。本例の光ディスク基板1
3においては、保持部11の載置面となる一主面11a
と反対側の主面11bと情報記録部12の情報記録面と
なる一主面12aとが連続しており、保持部11の載置
面となる一主面11aと情報記録部12の情報記録面で
ある一主面12aは1つの面を形成することがない。
【0044】なお、本例の光ディスク基板13において
も、中心に回転手段に固定するための例えば直径15m
mの孔部14が形成されている。
【0045】そして、本例の光ディスク基板13におい
ては特に、保持部11の主面11bと情報記録部12の
一主面12a間に円環状の溝部15が設けられている。
【0046】上記のような光ディスク基板13を製造す
る方法としては、射出成形等の手法が一般的である。こ
のように射出成形により内周側と外周側で厚さが異なる
光ディスク基板を製造する場合においては、金型内の樹
脂の流動と冷却固化に伴う体積収縮の違いから、金型の
形状よりも収縮した形状となってしまい、厚肉部におい
てはいわゆるひけ、薄肉部においてはいわゆるプロペラ
等の成形上の不都合が発生し易く、光ディスク基板の複
屈折の増加等を引き起こしてしまう。
【0047】本例の光ディスク基板13においては、保
持部11と情報記録部12の間に溝部15を設けている
ことから、上記溝部15は成形時に実効的に2次ゲート
の役割を果たし、上記のような成形時の不都合が解消さ
れる。
【0048】すなわち、本例の光ディスク基板13にお
いては、先に述べた光ディスクの光ディスク基板3と同
様の効果を有するとともに、上述のように溝部15を有
することから成形時の不都合が解消される。
【0049】また、本例の光ディスク基板13におい
て、保持部11の厚さt11を1.2mm程度とし、情報
記録部12の厚さt12を0.6mm程度とすれば、デジ
タルオーディオディスクやデジタルオーディオディスク
の6〜8倍の記録容量を有する光学式ビデオディスク
(例えば、デジタル・ビデオ・ディスク)においてこれ
まで使用されてきた回転手段を兼用することが可能であ
り、ランニングコストを向上させないことから好まし
い。
【0050】さらに、本例の光ディスク基板において
は、情報記録面となる一主面12aは載置面となる一主
面11aから1.2mm程度離れた位置に形成されるこ
ととなり、デジタルオーディオディスクに使用される再
生系を兼用することが可能であり、ランニングコストを
向上させないことから好ましい。
【0051】従って、本例の光ディスク基板において
は、回転手段及び再生系を兼用することが可能であり、
上記のようなデジタルディスク等との互換性をとること
が可能であり、ランニングコストを向上させることがな
く、好ましい。
【0052】また、本例の光ディスク基板13において
は、保持部11の載置面となる一主面11aが情報記録
部12の主面12bよりも凸とされていることから主面
12bへの傷が発生し難い。
【0053】これまでの例においては、載置面と情報記
録面の間隔が0.6mm程度のもの、1.2mm程度の
ものを例示したが、この間隔は目的に応じて選択するよ
うにすれば良い。
【0054】本発明を適用した光ディスク基板として
は、図3に示すような光ディスク基板も挙げられる。こ
の光ディスク基板は、先に図1に示した光ディスク基板
3と略同様の構成を有するものであり、同一の箇所には
同一の符号を付けて説明を省略することとする。
【0055】従って、本例の光ディスク基板3において
も先に図1に示した光ディスク基板と同様の効果が得ら
れることは言うまでもない。
【0056】そして、本例の光ディスク基板3において
は特に、図3中に示すように、情報記録面となる一主面
2aとは反対側の主面2b上の外周部に例えば高さ10
μmの円環状の突状部7が形成され、上記一主面2bと
載置面となる一主面1aとは反対側の主面1bの間にも
例えば高さ10μmの円環状の突状部8が形成されてい
る。なお、これらは光ディスク基板3の成形と同時に形
成、或いは成形後に印刷等により形成すれば良い。
【0057】このように突状部7,8が形成されていれ
ば、主面1b,2b側を接触面として置いた場合に突状
部7,8が接触部となって光ディスク基板3を支えるこ
ととなり、情報記録部2の情報記録面2aとは反対側の
主面2bが接触面となることがなく、この主面への傷の
発生が防止される。
【0058】さらに、本発明を適用した光ディスク基板
としては、図4に示すようなものも挙げられる。すなわ
ち、例えば直径120mmの円板状をなし、その内周側
に一主面21aが回転手段上に載置される載置面とされ
る保持部21、外周側に一主面22aが情報記録面とさ
れる情報記録部22を有する光ディスク基板23が挙げ
られる。
【0059】そして、この光ディスク基板23において
は特に、保持部21が情報記録部22よりも厚く、保持
部21の厚さをt21とし、情報記録部22の厚さをt22
とすると、0.6<t21≦1.2であり、0.570≦
22≦0.643となるようになされている。
【0060】また、本例の光ディスク基板23において
は、保持部21の載置面である一主面21aと情報記録
部22の情報記録面である一主面22aが1つの面を形
成しないようになされている。本例の光ディスク基板2
3においては、保持部21の載置面となる一主面21a
と反対側の主面21bと情報記録部22の情報記録面と
なる一主面22aの間の間隔をh1 とし、保持部21の
載置面となる一主面21aと情報記録部22の情報記録
面となる一主面22aと反対側の主面22bの間の間隔
をh2 とした場合に、下記の関係が成り立つようになさ
れている。
【0061】t21=t22+h1 +h2 0≦h1 <0.6,h1 >h2 すなわち、本例の光ディスク基板においては、一主面2
1aが主面22bに対して凸となされ、主面21bが一
主面22aに対して凸となされている。
【0062】本例の光ディスク基板23においても、高
NA化への対応が可能であり、剛性も確保されており、
単板での使用にも十分対応可能である。
【0063】なお、本例の光ディスク基板23において
も、情報記録面となる一主面22aと反対側の主面22
b側に紫外線硬化型樹脂よりなる膜が形成されているこ
とが好ましく、光ディスク基板23の吸湿が防止され、
湿度変化による光ディスク基板23の変形が抑えられ
る。
【0064】また、本例の光ディスク基板23において
は、単板とされていることから、磁界変調型の光磁気記
録にも対応可能である。なお、このように本例の光ディ
スク基板23を光磁気記録に使用する場合には、情報記
録面となる一主面22aとは反対側の主面22bにSi
NまたはSiO2 よりなる膜を形成することが好まし
い。このようにすれば、成膜時の応力の発生や温度変化
があっても両面において反りが相殺され、光ディスク全
体の反りが抑えられる。また、屈折率と膜厚を適宜選択
することにより、これらの膜を反射防止膜或いは傷防止
膜とすることが可能である。
【0065】さらに、本例の光ディスク基板23におい
て、保持部21の厚さを1.2mm程度とすれば、デジ
タルオーディオディスクやデジタルオーディオディスク
の6〜8倍の記録容量を有する光学式ビデオディスク
(例えば、デジタル・ビデオ・ディスク)においてこれ
まで使用されてきた回転手段を兼用することが可能であ
り、ランニングコストを向上させないことから好まし
い。
【0066】また、本例の光ディスク基板23におい
て、情報記録部22の厚さを0.6mm程度とすれば、
対物レンズとして、デジタルオーディオディスクの6〜
8倍の記録容量を有する光学式ビデオディスク(例え
ば、デジタル・ビデオ・ディスク)の再生に使用されて
いる対物レンズを兼用することが可能であり、ランニン
グコストを向上させないことから好ましい。
【0067】従って、本例の光ディスク基板において
は、回転手段及び再生系を兼用することが可能であり、
上記のような光学式ビデオディスク等との互換性をとる
ことが可能であり、ランニングコストを向上させること
がなく、好ましい。
【0068】さらに、本例の光ディスク基板23におい
ても、単板構造となされていることから、従来の2枚を
貼り合わせた構造の光ディスク基板と比較して、貼り合
わせ工程が不要となり、光ディスク基板が1枚であるこ
とから材料コストが半減し、生産性が向上する。
【0069】さらにまた、本例の光ディスクにおいて
は、光ディスク基板23が単板構造となされていること
から、従来の2枚を貼り合わせた構造の光ディスク基板
と比較して、重量も半分となり、これを回転させる際の
スピンドルの負荷が低減し、高速回転時の面振れも抑制
される。
【0070】また、本例の光ディスク基板23において
は、保持部21の一主面21aと情報記録部22の主面
22b間に円環状の溝部25が設けられており、成形時
の不都合が解消される。
【0071】さらに、本例の光ディスク基板23におい
ては、図4中に示すように、情報記録面となる一主面2
2aとは反対側の主面22b上の外周部に高さがh2
同一とされる円環状の突状部27が形成されている。な
お、この突状部27は光ディスク基板23の成形と同時
に形成、或いは成形後に印刷等により形成すれば良い。
【0072】本例の光ディスク基板23においては、保
持部21の一主面21aが情報記録部22の主面22b
に対して凸となされており、且つこの主面には突状部2
7が形成されている。従って、一主面21a及び主面2
2b側を接触側として置いた場合に保持部21と突状部
27が接触部となって光ディスク基板23を支えること
となり、情報記録部22の情報記録面22aとは反対側
の主面22bが接触面となることがなく、この主面への
傷の発生が防止される。すなわち、本例の光ディスク基
板23においては、保持部21が内周側の突状部の代わ
りとなる。
【0073】なお、本例の光ディスク基板23において
は、保持部21の載置面となる一主面21a側の半径r
2 を反対側の主面21b側の半径r1 よりも小さくして
いる。
【0074】本発明を適用した光ディスク基板として
は、図5に示すようなものも挙げられる。すなわち、例
えば直径120mmの円板状をなし、その内周側に一主
面31aが回転手段上に載置される載置面とされる保持
部31、外周側に一主面32aが情報記録面とされる情
報記録部32を有する光ディスク基板33が挙げられ
る。
【0075】そして、この光ディスク基板33において
も、保持部31が情報記録部32よりも厚く、保持部3
1の厚さをt31とし、情報記録部32の厚さをt32とす
ると、0.6<t31≦1.2であり、0.570≦t32
≦0.643となるようになされている。
【0076】また、本例の光ディスク基板33において
は、保持部31の載置面である一主面31aと情報記録
部32の情報記録面である一主面32aが1つの面を形
成しないようになされている。本例の光ディスク基板3
3においては、保持部31の載置面となる一主面31a
と情報記録部32の情報記録面となる一主面32aと反
対側の主面32bが同一面を形成するようにし、保持部
31の載置面とされる一主面31aと反対側の主面31
bと情報記録部32の情報記録面とされる一主面32a
の間の間隔をh1 とした場合に、t31=h1 +t32が成
り立つようにしている。従って、保持部31の載置面で
ある一主面31aと情報記録部32の情報記録面である
一主面32aが1つの面を形成することはない。
【0077】本例の光ディスク基板33においても、高
NA化への対応が可能であり、剛性も確保されており、
単板での使用にも十分対応可能である。
【0078】また、本例の光ディスク基板33において
は、保持部31の一主面31aと情報記録部32の主面
32b間に円環状の溝部35が設けられており、成形時
の不都合が解消される。
【0079】そして、本例の光ディスク基板33におい
てもに、情報記録面となる一主面32aとは反対側の主
面32b上の外周部に例えば高さ10μmの円環状の突
状部37が形成され、上記一主面32aと載置面となる
一主面31aとは反対側の主面31bの間にも例えば高
さ10μmの円環状の突状部38が形成されている。な
お、これらは光ディスク基板33の成形と同時に形成、
或いは成形後に印刷等により形成すれば良い。
【0080】このように突状部37,38が形成されて
いれば、一主面31a及び主面32b側を接触面として
置いた場合に突状部37,38が接触部となって光ディ
スク基板33を支えることとなり、情報記録部32の情
報記録面32aとは反対側の主面32bが接触面となる
ことがなく、この主面への傷の発生が防止される。
【0081】これまで述べた例においては、情報記録面
に情報記録層を形成する場合について詳細に述べなかっ
たが、これら何れの例においても、情報記録層として単
層或いは複数層の情報記録層の何れを形成するようにし
ても良い。複数層の記録層を形成するようにすれば、記
録容量を大幅に向上することが可能であり、再生時に光
ディスクを裏返す等の作業も不要となる。
【0082】さらに、これまで述べた例においては、直
径120mmの例について述べたが、これらの直径を8
0mmとしても良いことは言うまでもない。
【0083】
【実施例】ところで、光ディスク基板においては、径方
向の反り、すなわちスキューが発生する。特に、これま
で述べたような本発明の光ディスク基板においては、保
持部と信号記録部の境界線から反りが発生している。
【0084】そこで、先に図4に示したような構造の光
ディスク基板と、図6に示すような構造の光ディスク基
板において反りの発生の様子を調査した。
【0085】図6に示す光ディスク基板は、例えば、直
径120mmの円板状をなし、その内周側に一主面41
aが回転手段上に載置される載置面とされる保持部4
1、外周側に一主面42aが情報記録面とされる情報記
録部42を有する光ディスク基板43である。
【0086】また、本例の光ディスク基板43において
は、保持部41の載置面である一主面41aと情報記録
部42の情報記録面である一主面42aが1つの面を形
成しないようになされている。これは、本例の光ディス
ク基板43においては、保持部41の載置面となる一主
面41aと反対側の主面41bと情報記録部42の情報
記録面となる一主面42aが連続しており、1つの面を
形成しているためである。
【0087】ここでは、保持部41を情報記録部42よ
りも厚くしており、情報記録部42の厚さt42を0.6
mm程度とし、保持部41の厚さt41を1.0mmとし
たものと、1.2mmとしたものを用意した。
【0088】なお、これら光ディスク基板は射出成形に
より成形するものとし、金型として情報記録面となる主
面側が固定され、上記主面と反対側となる主面側が可動
とされている金型を使用するものとする。
【0089】そして、図4に示した構造の光ディスク基
板、図6に示した構造の光ディスク基板の保持部の厚さ
が1.0のものと1.2mmのものを表1に示す成形条
件により製造したものをそれぞれサンプル1,2,3,
4,5とした。
【0090】
【表1】
【0091】次に、これらサンプル1〜5の径方向の反
りを調査した。すなわち測定点における接線と水平線の
なす角度を調査した。結果を図7に示す。図7中横軸は
光ディスク基板の中心からの距離、言い換えれば測定点
を含む円の半径を示し、縦軸は測定点における接線と水
平線のなす角度を示す。角度が零のときを水平とし、角
度がマイナスである場合には、水平線よりも下側に反っ
ており、角度がプラスである場合には水平線の上側に反
っていることを示している。また、図7中×はサンプル
1の結果を示し、図7中○はサンプル2の結果を示し、
図7中△はサンプル3の結果を示し、図7中+はサンプ
ル4の結果を示し、図7中□はサンプル5の結果を示
す。なお、これらサンプルと結果を示す記号も表1中に
併せて示すこととする。
【0092】図7を見てわかるように、何れのサンプル
においても径方向の反りが発生し、外周側に行くに従っ
て反りが大きくなっている。また、この図7の結果を図
8に模式的に示す。図中Hで示す線を水平とすると、サ
ンプル1及びサンプル2のような反りは図中Aで示すよ
うな線で模式的に示され、サンプル3のような反りは図
中Bで示すような線で模式的に示され、サンプル4及び
サンプル5のような反りは図中Cで示されるような線で
模式的に示される。
【0093】そして、これらサンプルにおいては保持部
の半径を18mmとし、図中C1 で示す位置までを保持
部とし、それよりも外周側を情報記録部としている。し
かしながら、この情報記録部においては、保持部との境
界線から情報の記録を行っているわけではなく、これよ
りも外周側、図中S1 で示す位置、例えば半径23mm
の位置から記録を行うようにしている。
【0094】図7及び図8の結果を見て明らかなよう
に、この位置から記録を行うと、比較的反りが大きい領
域に情報記録を行うこととなり、再生特性の低下を招
く。そこで、本発明を適用した光ディスク基板において
は、図9に模式的に示すように、図中C2 で示す保持部
の境界点と図中S2 で示す情報記録の開始点を極力接近
させるようにしても良い。このようにすれば、比較的反
りの小さい領域に情報記録を行うこととなり、再生特性
が向上する。なお、このように接近させる場合、信号特
性を損なわない程度とする必要があることは言うまでも
ない。
【0095】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の光ディスク基板においては、内周側に一主面が回転
手段上に載置される載置面とされる保持部、外周側に一
主面が情報記録面とされる情報記録部を有し、保持部の
載置面と情報記録部の情報記録面が1つの面を形成しな
いようになされ、保持部が情報記録部よりも厚くなされ
ていることから、高NA化への対応を図るべく、光ディ
スク基板の情報記録部を薄型化しても光ディスク基板全
体の剛性が確保され、単板での使用にも対応し、光磁気
記録にも対応可能であり、しかも保持部の厚さを適宜選
定することによりこれまで使用されてきた回転手段を兼
用することが可能である。
【0096】さらに、本発明の光ディスクは、内周側に
一主面が回転手段上に載置される載置面とされる保持
部、外周側に一主面が情報記録面とされる情報記録部を
有し、保持部が情報記録部よりも厚くなされ、保持部の
載置面と情報記録部の情報記録面が1つの面を形成しな
い光ディスク基板を用いたものであり、光ディスク基板
の少なくとも情報記録部の情報記録面と反対側の主面に
1種類以上の機能膜を形成するようにしていることか
ら、機能膜を構成する材料を適宜選択することにより、
湿度変化や成膜時の膜応力、温度変化による光ディスク
基板の反りが抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスクの光ディスク基板
の一例を示す要部概略断面図である。
【図2】本発明を適用した光ディスク基板の他の例を示
す要部概略断面図である。
【図3】本発明を適用した光ディスク基板のさらに他の
例を示す要部概略断面図である。
【図4】本発明を適用した光ディスク基板のさらに他の
例を示す要部概略断面図である。
【図5】本発明を適用した光ディスク基板のさらに他の
例を示す要部概略断面図である。
【図6】本発明を適用した光ディスク基板のさらに他の
例を示す要部概略断面図である。
【図7】光ディスク基板の反りにおける半径と角度の関
係を示す特性図である。
【図8】光ディスク基板の反りと保持部の境界線及び情
報記録の開始点の関係の一例を示す模式図である。
【図9】光ディスク基板の反りと保持部の境界線及び情
報記録の開始点の関係の他の例を示す模式図である。
【符号の説明】
1,11,21,31,41 保持部、1a,11a,
21a,31a,41a,2a,12a,22a,32
a,42a 一主面、2,12,22,32,42 情
報記録部、3,13,23,33,43 光ディスク基
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 11/10 521 G11B 11/10 521J

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周側に一主面が回転手段上に載置され
    る載置面とされる保持部、外周側に一主面が情報記録面
    とされる情報記録部を有する光ディスク基板において、 保持部が情報記録部よりも厚く、保持部の載置面と情報
    記録部の情報記録面が1つの面を形成しないことを特徴
    とする光ディスク基板。
  2. 【請求項2】 保持部の厚さをT1 とし、情報記録部の
    厚さをT2 とすると、0.6<T1 ≦1.2であり、
    0.570≦T2 ≦0.643であることを特徴とする
    請求項1記載の光ディスク基板。
  3. 【請求項3】 保持部と情報記録部の間に溝部が設けら
    れていることを特徴とする請求項1記載の光ディスク基
    板。
  4. 【請求項4】 情報記録部の情報記録面とは反対側の主
    面に突状部が形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の光ディスク基板。
  5. 【請求項5】 内周側に一主面が回転手段上に載置され
    る載置面とされる保持部、外周側に一主面が情報記録面
    とされる情報記録部を有し、保持部が情報記録部よりも
    厚くなされ、保持部の載置面と情報記録部の情報記録面
    が1つの面を形成しない光ディスク基板を用いた光ディ
    スクにおいて、 光ディスク基板の少なくとも情報記録部の情報記録面と
    反対側の主面に1種類以上の機能膜が形成されているこ
    とを特徴とする光ディスク。
  6. 【請求項6】 機能膜として紫外線硬化型樹脂よりなる
    膜が形成されていることを特徴とする請求項5記載の光
    ディスク。
  7. 【請求項7】 機能膜としてSiNまたはSiO2 より
    なる膜が形成されていることを特徴とする請求項5記載
    の光ディスク。
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