JPH10112067A - 光情報記録媒体 - Google Patents
光情報記録媒体Info
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- JPH10112067A JPH10112067A JP8283151A JP28315196A JPH10112067A JP H10112067 A JPH10112067 A JP H10112067A JP 8283151 A JP8283151 A JP 8283151A JP 28315196 A JP28315196 A JP 28315196A JP H10112067 A JPH10112067 A JP H10112067A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ＣＤ及びＤＶＤの両者が再生可能な再生装置の
製造工程において、ＣＤ及びＤＶＤの各々に対する光ピ
ックアップまたは光学系の調整をする際、ＣＤ及びＤＶ
Ｄのテストディスクを逐次取り換えてターンテーブルに
載置しなければならなかった。 【解決手段】平滑な面と複数の記録領域が形成された情
報面とを有する光情報記録媒体において、前記記録領域
は各々異なった記録フォーマットにより情報が記録され
ており、前記平滑な面から前記情報面までの垂直方向の
距離が各々の記録領域で異なるようにした。
製造工程において、ＣＤ及びＤＶＤの各々に対する光ピ
ックアップまたは光学系の調整をする際、ＣＤ及びＤＶ
Ｄのテストディスクを逐次取り換えてターンテーブルに
載置しなければならなかった。 【解決手段】平滑な面と複数の記録領域が形成された情
報面とを有する光情報記録媒体において、前記記録領域
は各々異なった記録フォーマットにより情報が記録され
ており、前記平滑な面から前記情報面までの垂直方向の
距離が各々の記録領域で異なるようにした。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光により情
報の記録・再生を行う光情報記録媒体に関する。
報の記録・再生を行う光情報記録媒体に関する。
【０００２】
【従来の技術】透明基板の片側の面に記録情報に対応し
たピットと呼ばれる微小な窪みを形成し、透明基板を通
してピットにレーザ光の焦点を合わせ、レーザ光の反射
光量の変化によって記録情報を再生する光情報記録媒体
は、コンパクトディスク（ＣＤ：Compact Disk）が代表
的である。
たピットと呼ばれる微小な窪みを形成し、透明基板を通
してピットにレーザ光の焦点を合わせ、レーザ光の反射
光量の変化によって記録情報を再生する光情報記録媒体
は、コンパクトディスク（ＣＤ：Compact Disk）が代表
的である。
【０００３】ＣＤは、直径１２０ｍｍ、厚さ１．２ｍｍ
の透明基板に１．６μｍのトラックピッチで最短ピット
長約０．９μｍのピット列が形成され、再生時の線速度
は約１．２〜１．４ｍ／ｓ一定であり、約６５０Ｍバイ
トの記録容量を有しており、音楽や映像等のデジタルデ
ータが記録されている。以下、ＣＤフォーマットとは、
上記仕様のものとし、ＣＤーＲＯＭ（Compact Disk-Rea
d Only Memory）、ＶｉｄｅｏーＣＤ（Video-Compact D
isk）等も含むものとする。
の透明基板に１．６μｍのトラックピッチで最短ピット
長約０．９μｍのピット列が形成され、再生時の線速度
は約１．２〜１．４ｍ／ｓ一定であり、約６５０Ｍバイ
トの記録容量を有しており、音楽や映像等のデジタルデ
ータが記録されている。以下、ＣＤフォーマットとは、
上記仕様のものとし、ＣＤーＲＯＭ（Compact Disk-Rea
d Only Memory）、ＶｉｄｅｏーＣＤ（Video-Compact D
isk）等も含むものとする。
【０００４】一方、記録密度をＣＤの約６〜８倍に高め
たディジタルビデオディスク（ＤＶＤ：Digital Video
Disk）の研究開発が進んでいる。図４は、ＤＶＤの断面
構造の模式図である。図４に示すようにＤＶＤは、第１
の情報面４０２を形成した直径１２０ｍｍ、厚さ０．６
ｍｍの第１の透明基板４０１と、第２の情報面４０４を
形成した直径１２０ｍｍ、厚さ０．６ｍｍの第２の透明
基板４０３とを、それぞれの情報面が内側となるように
接着層４０５により貼り合わせた構成となっている。
たディジタルビデオディスク（ＤＶＤ：Digital Video
Disk）の研究開発が進んでいる。図４は、ＤＶＤの断面
構造の模式図である。図４に示すようにＤＶＤは、第１
の情報面４０２を形成した直径１２０ｍｍ、厚さ０．６
ｍｍの第１の透明基板４０１と、第２の情報面４０４を
形成した直径１２０ｍｍ、厚さ０．６ｍｍの第２の透明
基板４０３とを、それぞれの情報面が内側となるように
接着層４０５により貼り合わせた構成となっている。
【０００５】ここで、第１の情報面４０２及び第２の情
報面４０４の表面は、レーザ光の殆どを反射するアルミ
ニウム等の金属から成る反射層４０６で覆われており、
記録情報の再生は第１の透明基板４０１及び第２の透明
基板４０３を通して両面から行われる。
報面４０４の表面は、レーザ光の殆どを反射するアルミ
ニウム等の金属から成る反射層４０６で覆われており、
記録情報の再生は第１の透明基板４０１及び第２の透明
基板４０３を通して両面から行われる。
【０００６】また、第１の情報面４０２の表面のみを、
反射層４０６に代えて、レーザ光の一部を透過し、残り
を反射する誘電体等から成る半透明層で覆う構成とし、
第１の情報面４０２及び第２の情報面４０４に記録され
た情報を共に、第１の透明基板４０１を通して再生でき
るタイプのＤＶＤもある。さらに、第２の透明基板４０
３に情報面を有さない平板としたタイプのＤＶＤもあ
る。
反射層４０６に代えて、レーザ光の一部を透過し、残り
を反射する誘電体等から成る半透明層で覆う構成とし、
第１の情報面４０２及び第２の情報面４０４に記録され
た情報を共に、第１の透明基板４０１を通して再生でき
るタイプのＤＶＤもある。さらに、第２の透明基板４０
３に情報面を有さない平板としたタイプのＤＶＤもあ
る。
【０００７】現在提案されているＤＶＤの仕様は、トラ
ックピッチ０．７４μｍ、最短ピット長０．４μｍ（２
層ディスクの場合は、０．４４μｍ。）、再生時の線速
度約３．５ｍ／ｓ（２層ディスクの場合は、約３．８ｍ
／ｓ。）一定、記憶容量は両面約９．４Ｇバイト、再生
レーザ光波長は６３５〜６５０ｎｍであり、以下ＤＶＤ
フォーマットとは、上記仕様のものとする。
ックピッチ０．７４μｍ、最短ピット長０．４μｍ（２
層ディスクの場合は、０．４４μｍ。）、再生時の線速
度約３．５ｍ／ｓ（２層ディスクの場合は、約３．８ｍ
／ｓ。）一定、記憶容量は両面約９．４Ｇバイト、再生
レーザ光波長は６３５〜６５０ｎｍであり、以下ＤＶＤ
フォーマットとは、上記仕様のものとする。
【０００８】以上のように、ＤＶＤ及びＣＤとは記録フ
ォーマットが異なるだけでなく、透明基板の厚みがＤＶ
Ｄでは０．６ｍｍであるのに対し、ＣＤでは２倍の１．
２ｍｍと異なっている。透明基板の厚みが異なる光情報
記録媒体を同じ対物レンズを用いて再生しようとする
と、情報面上で収差が発生し、再生レーザ光のスポット
径をピット情報を読み取れる程度に絞り込むことができ
ない。
ォーマットが異なるだけでなく、透明基板の厚みがＤＶ
Ｄでは０．６ｍｍであるのに対し、ＣＤでは２倍の１．
２ｍｍと異なっている。透明基板の厚みが異なる光情報
記録媒体を同じ対物レンズを用いて再生しようとする
と、情報面上で収差が発生し、再生レーザ光のスポット
径をピット情報を読み取れる程度に絞り込むことができ
ない。
【０００９】そこで、ＣＤとＤＶＤの両者を再生できる
再生装置として、ＣＤ専用及びＤＶＤ専用の２種の光ピ
ックアップを搭載する方式、ＣＤ専用及びＤＶＤ専用の
２種の対物レンズを逐次切り換えて再生する方式、或い
は、光学系を切り換えて対物レンズに入射するビーム径
の大きさをＣＤ及びＤＶＤの各々に適合した大きさに変
化させ、焦点距離を制御できるようにする方式等が採用
されてる再生装置が提案されている。
再生装置として、ＣＤ専用及びＤＶＤ専用の２種の光ピ
ックアップを搭載する方式、ＣＤ専用及びＤＶＤ専用の
２種の対物レンズを逐次切り換えて再生する方式、或い
は、光学系を切り換えて対物レンズに入射するビーム径
の大きさをＣＤ及びＤＶＤの各々に適合した大きさに変
化させ、焦点距離を制御できるようにする方式等が採用
されてる再生装置が提案されている。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】これらの再生装置を製
造する過程においては、異なる基板厚を有するＣＤ及び
ＤＶＤの各々に対する光ピックアップまたは光学系を、
各々の光情報記録媒体に対して最適な再生特性が得られ
るように調整する必要がある。
造する過程においては、異なる基板厚を有するＣＤ及び
ＤＶＤの各々に対する光ピックアップまたは光学系を、
各々の光情報記録媒体に対して最適な再生特性が得られ
るように調整する必要がある。
【００１１】しかしながら、従来の再生装置の製造工程
においては、ＣＤ及びＤＶＤの各々に対する光ピックア
ップまたは光学系の調整をする際、ＣＤ及びＤＶＤのテ
スト用光情報記録媒体を逐次取り換えてターンテーブル
に載置しなければならず、調整時間が長くなったり、光
情報記録媒体交換の際に、光情報記録媒体を破損する等
の事故が起きる等の問題があった。
においては、ＣＤ及びＤＶＤの各々に対する光ピックア
ップまたは光学系の調整をする際、ＣＤ及びＤＶＤのテ
スト用光情報記録媒体を逐次取り換えてターンテーブル
に載置しなければならず、調整時間が長くなったり、光
情報記録媒体交換の際に、光情報記録媒体を破損する等
の事故が起きる等の問題があった。
【００１２】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明に
おいては、平滑な面と複数の記録領域が形成された情報
面とを有する光情報記録媒体において、前記複数の記録
領域は各々異なった記録フォーマットにより情報が記録
されており、前記平滑な面から前記情報面までの垂直方
向の距離は前記複数の記録領域で各々異なり、前記複数
の記録領域は各々存在する半径位置が異なることを特徴
とするものである。
おいては、平滑な面と複数の記録領域が形成された情報
面とを有する光情報記録媒体において、前記複数の記録
領域は各々異なった記録フォーマットにより情報が記録
されており、前記平滑な面から前記情報面までの垂直方
向の距離は前記複数の記録領域で各々異なり、前記複数
の記録領域は各々存在する半径位置が異なることを特徴
とするものである。
【００１３】請求項２に記載の発明においては、平滑面
と第１の記録領域と第２の記録領域が形成された情報面
とからなる透明基板を具備する光情報記録媒体におい
て、前記第１の記録領域と前記第２の記録領域は各々異
なったフォーマットにより情報が記録されており、前記
第１の記録領域が形成されている部分の前記透明基板の
厚さは１．２ｍｍであり、前記第２の記録領域が形成さ
れている部分の前記透明基板の厚さは０．６ｍｍであ
り、前記第１の記録領域はＣＤ(Compact Disk)の記録フ
ォーマットにより情報が記録されており、前記第２の記
録領域はＤＶＤ(Digital Video Disk)の記録フォーマッ
トにより情報が記録されていることを特徴とするもので
ある。
と第１の記録領域と第２の記録領域が形成された情報面
とからなる透明基板を具備する光情報記録媒体におい
て、前記第１の記録領域と前記第２の記録領域は各々異
なったフォーマットにより情報が記録されており、前記
第１の記録領域が形成されている部分の前記透明基板の
厚さは１．２ｍｍであり、前記第２の記録領域が形成さ
れている部分の前記透明基板の厚さは０．６ｍｍであ
り、前記第１の記録領域はＣＤ(Compact Disk)の記録フ
ォーマットにより情報が記録されており、前記第２の記
録領域はＤＶＤ(Digital Video Disk)の記録フォーマッ
トにより情報が記録されていることを特徴とするもので
ある。
【００１４】請求項３に記載の発明においては、請求項
２に記載の光情報記録媒体において、透明基板はクラン
プ部を具備し、前記クランプ部の厚さは略１．２ｍｍで
あることを特徴とするものである。
２に記載の光情報記録媒体において、透明基板はクラン
プ部を具備し、前記クランプ部の厚さは略１．２ｍｍで
あることを特徴とするものである。
【００１５】請求項４に記載の発明においては、第１の
平滑面と第１の記録領域が形成された第１の情報面とか
らなる第１の透明基板と、第２の平滑面と第２の記録領
域が形成された第２の情報面とからなる第２の透明基板
とを具備し、前記第１の情報面と前記第２の平滑面とが
透明接着層を介して貼り合わされている光情報記録媒体
において、前記第１の記録領域と前記第２の記録領域は
異なった半径位置に形成され、前記第１の記録領域はＣ
Ｄ(Compact Disk)の記録フォーマットにより情報が記録
されており、前記第２の記録領域はＤＶＤ(Digital Vid
eo Disk)の記録フォーマットにより情報が記録されてお
り、前記第１の透明基板及び前記第２の透明基板の厚さ
は０．６ｍｍであることを特徴とするものである。
平滑面と第１の記録領域が形成された第１の情報面とか
らなる第１の透明基板と、第２の平滑面と第２の記録領
域が形成された第２の情報面とからなる第２の透明基板
とを具備し、前記第１の情報面と前記第２の平滑面とが
透明接着層を介して貼り合わされている光情報記録媒体
において、前記第１の記録領域と前記第２の記録領域は
異なった半径位置に形成され、前記第１の記録領域はＣ
Ｄ(Compact Disk)の記録フォーマットにより情報が記録
されており、前記第２の記録領域はＤＶＤ(Digital Vid
eo Disk)の記録フォーマットにより情報が記録されてお
り、前記第１の透明基板及び前記第２の透明基板の厚さ
は０．６ｍｍであることを特徴とするものである。
【００１６】本発明の請求項１に記載の光情報記録媒体
は、異った記録フォーマットで情報が記録されている複
数の半径位置が異なる記録領域を有している。各々の記
録領域の再生光の入射面からの距離は、各々の記録フォ
ーマットを有する光情報記録媒体と同一の距離になるよ
うにしたため、一の光情報記録媒体で複数の光情報記録
媒体の特性を具備することができる。したがって、複数
種類の光情報記録媒体の再生が可能な再生装置の製造時
の光ピックアップまたは光学系の調整に本発明の光情報
記録媒体を用いれば、複数種類の光情報記録媒体の交換
を行うことなく、光ピックアップまたは光学系の調整を
行うことができる。
は、異った記録フォーマットで情報が記録されている複
数の半径位置が異なる記録領域を有している。各々の記
録領域の再生光の入射面からの距離は、各々の記録フォ
ーマットを有する光情報記録媒体と同一の距離になるよ
うにしたため、一の光情報記録媒体で複数の光情報記録
媒体の特性を具備することができる。したがって、複数
種類の光情報記録媒体の再生が可能な再生装置の製造時
の光ピックアップまたは光学系の調整に本発明の光情報
記録媒体を用いれば、複数種類の光情報記録媒体の交換
を行うことなく、光ピックアップまたは光学系の調整を
行うことができる。
【００１７】本発明の請求項２及び請求項４に記載の光
情報記録媒体によれば、ＣＤフォーマットで情報が記録
された記録領域と、ＤＶＤフォーマットで情報が記録さ
れた記録領域とを半径位置を異ならせて設け、再生光の
入射面からの距離をＣＤフォーマットの記録領域では
１．２ｍｍとし、ＤＶＤフォーマットの記録領域では
０．６ｍｍとしたため、一の光情報記録媒体でＣＤとＤ
ＶＤの両者の特性を具備することができる。したがっ
て、ＣＤとＤＶＤの両者の再生が可能な再生装置の製造
時の光ピックアップまたは光学系の調整に本発明の光情
報記録媒体を用いれば、ＣＤとＤＶＤを逐次交換するこ
となく一の光情報記録媒体で光ピックアップまたは光学
系の調整を行うことができる。
情報記録媒体によれば、ＣＤフォーマットで情報が記録
された記録領域と、ＤＶＤフォーマットで情報が記録さ
れた記録領域とを半径位置を異ならせて設け、再生光の
入射面からの距離をＣＤフォーマットの記録領域では
１．２ｍｍとし、ＤＶＤフォーマットの記録領域では
０．６ｍｍとしたため、一の光情報記録媒体でＣＤとＤ
ＶＤの両者の特性を具備することができる。したがっ
て、ＣＤとＤＶＤの両者の再生が可能な再生装置の製造
時の光ピックアップまたは光学系の調整に本発明の光情
報記録媒体を用いれば、ＣＤとＤＶＤを逐次交換するこ
となく一の光情報記録媒体で光ピックアップまたは光学
系の調整を行うことができる。
【００１８】本発明の請求項３に記載の光情報記録媒体
によれば、透明基板のクランプ部の厚みを１．２ｍｍと
し、ＣＤの基板厚及び貼り合わせ後のＤＶＤの基板厚と
同一になるようにしたので、ＣＤとＤＶＤの両者を再生
可能な再生装置のクランパまたはターンテーブルに細工
を施すことなく本発明の光情報記録媒体を載置すること
ができる。
によれば、透明基板のクランプ部の厚みを１．２ｍｍと
し、ＣＤの基板厚及び貼り合わせ後のＤＶＤの基板厚と
同一になるようにしたので、ＣＤとＤＶＤの両者を再生
可能な再生装置のクランパまたはターンテーブルに細工
を施すことなく本発明の光情報記録媒体を載置すること
ができる。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光情報記録媒体に
ついて図面を用いて詳細に説明する。図１は本発明の光
情報記録媒体における一実施例の断面構造を示す模式図
である。本実施例では、透明基板１０１の直径は１２０
ｍｍ、中心孔１０２の直径は１５ｍｍとした。
ついて図面を用いて詳細に説明する。図１は本発明の光
情報記録媒体における一実施例の断面構造を示す模式図
である。本実施例では、透明基板１０１の直径は１２０
ｍｍ、中心孔１０２の直径は１５ｍｍとした。
【００２０】透明基板１０１は、情報を再生するための
再生光が入射する側の面が平滑な面（平滑面１０３）と
なっており、平滑面１０３と反対側の面には、情報が記
録されている第１の記録領域１０４及び第２の記録領域
１０５が形成されている。透明基板１０１の厚さは、第
１の記録領域１０４が形成されている部分は１．２ｍｍ
であり、第２の記録領域１０５が形成されている部分は
０．６ｍｍである。また、透明基板１０１のクランプ領
域１０６の厚みは１．２ｍｍである。
再生光が入射する側の面が平滑な面（平滑面１０３）と
なっており、平滑面１０３と反対側の面には、情報が記
録されている第１の記録領域１０４及び第２の記録領域
１０５が形成されている。透明基板１０１の厚さは、第
１の記録領域１０４が形成されている部分は１．２ｍｍ
であり、第２の記録領域１０５が形成されている部分は
０．６ｍｍである。また、透明基板１０１のクランプ領
域１０６の厚みは１．２ｍｍである。
【００２１】本実施例では、透明基板１０１の直径、中
心孔１０２の直径及びクランプ領域１０６の厚さを、Ｃ
Ｄ及びＤＶＤと同じサイズとしたので、ＣＤ及びＤＶＤ
の両者の再生が可能な再生装置のターンテーブルまたは
クランパ部に特殊な細工を施すことなく搭載できる。
心孔１０２の直径及びクランプ領域１０６の厚さを、Ｃ
Ｄ及びＤＶＤと同じサイズとしたので、ＣＤ及びＤＶＤ
の両者の再生が可能な再生装置のターンテーブルまたは
クランパ部に特殊な細工を施すことなく搭載できる。
【００２２】第１の記録領域１０４には、情報がＣＤフ
ォーマットで記録され、第２の記録領域１０５には、情
報がＤＶＤフォーマットで記録されている。そして、第
１の記録領域１０４及び第２の記録領域１０５の表面を
覆うように、ＣＤ及びＤＶＤの反射層として用いられて
いるアルミニウム等から成る反射層１０７が形成されて
いる。反射層１０７を傷等から保護するために、反射層
１０７の表面を、紫外線硬化樹脂等から成る保護層１０
８で覆っても良い。
ォーマットで記録され、第２の記録領域１０５には、情
報がＤＶＤフォーマットで記録されている。そして、第
１の記録領域１０４及び第２の記録領域１０５の表面を
覆うように、ＣＤ及びＤＶＤの反射層として用いられて
いるアルミニウム等から成る反射層１０７が形成されて
いる。反射層１０７を傷等から保護するために、反射層
１０７の表面を、紫外線硬化樹脂等から成る保護層１０
８で覆っても良い。
【００２３】以上のように、本発明の光情報記録媒体
は、ＣＤと同じ基板厚さ及び記録フォーマットを有する
第１の記録領域１０４と、ＤＶＤと同じ基板厚さ及び記
録フォーマットを有する第２の記録領域１０５とを具備
しているので、ＣＤ及びＤＶＤの両者を再生可能な再生
装置のＣＤ再生用の光学系１０９の調整を第１の記録領
域１０４で行い、ＤＶＤ再生用の光学系１１０の調整を
第２の記録領域１０５で行うことができる。
は、ＣＤと同じ基板厚さ及び記録フォーマットを有する
第１の記録領域１０４と、ＤＶＤと同じ基板厚さ及び記
録フォーマットを有する第２の記録領域１０５とを具備
しているので、ＣＤ及びＤＶＤの両者を再生可能な再生
装置のＣＤ再生用の光学系１０９の調整を第１の記録領
域１０４で行い、ＤＶＤ再生用の光学系１１０の調整を
第２の記録領域１０５で行うことができる。
【００２４】本実施例では、基板厚が１．２ｍｍである
第１の記録領域１０４を透明基板１０１の内周側に形成
し、基板厚が０．６ｍｍである第２の記録領域１０５を
外周側に形成したが、他の態様として、透明基板１０１
の内周側を０．６ｍｍとし、外周側を１．２ｍｍとして
もよい。しかし、この場合も、上述したように再生装置
のターンテーブル及びクランパに細工を施すことなく本
発明の光情報記録媒体を搭載するためには、クランプ領
域１０３の部分の透明基板１０１の厚さは、ＣＤ及びＤ
ＶＤと同様の１．２ｍｍにしておく必要がある。
第１の記録領域１０４を透明基板１０１の内周側に形成
し、基板厚が０．６ｍｍである第２の記録領域１０５を
外周側に形成したが、他の態様として、透明基板１０１
の内周側を０．６ｍｍとし、外周側を１．２ｍｍとして
もよい。しかし、この場合も、上述したように再生装置
のターンテーブル及びクランパに細工を施すことなく本
発明の光情報記録媒体を搭載するためには、クランプ領
域１０３の部分の透明基板１０１の厚さは、ＣＤ及びＤ
ＶＤと同様の１．２ｍｍにしておく必要がある。
【００２５】また、本実施例では、透明基板１０１の厚
さ及び記録フォーマットをＣＤ及びＤＶＤに対応させた
が、他の光情報記録媒体の基板厚及び記録フォーマット
に対応させることも可能であり、また、２つ以上の基板
厚及び記録フォーマットを具備することも可能である。
さ及び記録フォーマットをＣＤ及びＤＶＤに対応させた
が、他の光情報記録媒体の基板厚及び記録フォーマット
に対応させることも可能であり、また、２つ以上の基板
厚及び記録フォーマットを具備することも可能である。
【００２６】次に、本実施例の光情報記録媒体における
透明基板の製造方法について説明する、図２は、本発明
の光情報記録媒体における透明基板を成形するための射
出成形機の金型部分の構造を示す模式図である。図２の
ように、成形される透明基板の外周部が０．６ｍｍ、内
周部が１．２ｍｍとなるように、情報面を成形する側の
第１の金型２０１は０．６ｍｍの段差２０２を有してお
り、第２の金型２０３との距離が外周部で略０．６ｍ
ｍ、内周部で１．２ｍｍとなっている。
透明基板の製造方法について説明する、図２は、本発明
の光情報記録媒体における透明基板を成形するための射
出成形機の金型部分の構造を示す模式図である。図２の
ように、成形される透明基板の外周部が０．６ｍｍ、内
周部が１．２ｍｍとなるように、情報面を成形する側の
第１の金型２０１は０．６ｍｍの段差２０２を有してお
り、第２の金型２０３との距離が外周部で略０．６ｍ
ｍ、内周部で１．２ｍｍとなっている。
【００２７】段差２０２よりも内周側には、ＣＤフォー
マットで情報が形成されている第１のスタンパ２０４が
取り付けられ、段差２０２よりも外側には、ＤＶＤフォ
ーマットで情報が形成されている第２のスタンパ２０５
が取り付けられる。そして、樹脂注入口２０６からポリ
カーボネート等の溶融樹脂を注入し、所定の圧力及び金
型温度で成形することにより、図１に示した透明基板１
０１を成形することができる。
マットで情報が形成されている第１のスタンパ２０４が
取り付けられ、段差２０２よりも外側には、ＤＶＤフォ
ーマットで情報が形成されている第２のスタンパ２０５
が取り付けられる。そして、樹脂注入口２０６からポリ
カーボネート等の溶融樹脂を注入し、所定の圧力及び金
型温度で成形することにより、図１に示した透明基板１
０１を成形することができる。
【００２８】図３は、本発明の光情報記録媒体における
他の実施例の断面構造を示す模式図である。本実施例の
光情報記録媒体は、直径１２０ｍｍ、中心孔の直径１５
ｍｍ、厚さ０．６ｍｍである第１の透明基板３０１及び
第２の透明基板３０２を貼り合わせた構造となってい
る。
他の実施例の断面構造を示す模式図である。本実施例の
光情報記録媒体は、直径１２０ｍｍ、中心孔の直径１５
ｍｍ、厚さ０．６ｍｍである第１の透明基板３０１及び
第２の透明基板３０２を貼り合わせた構造となってい
る。
【００２９】第１の透明基板３０１は平滑な面である第
１の平滑面３０３と、第１の平滑面３０３と反対の面に
形成されたＤＶＤフォーマットで情報が記録されている
第１の記録領域３０４とを具備している。また、第２の
透明基板３０２は、平滑な面である第２の平滑面３０５
と、第２の平滑面３０５と反対の面に形成されたＣＤフ
ォーマットで情報が記録されている第２の記録領域３０
６を具備している。
１の平滑面３０３と、第１の平滑面３０３と反対の面に
形成されたＤＶＤフォーマットで情報が記録されている
第１の記録領域３０４とを具備している。また、第２の
透明基板３０２は、平滑な面である第２の平滑面３０５
と、第２の平滑面３０５と反対の面に形成されたＣＤフ
ォーマットで情報が記録されている第２の記録領域３０
６を具備している。
【００３０】第１の記録領域３０４の表面及び第２の記
録領域３０６の表面は、それぞれ、アルミニウム等から
成る第１の反射層３０７及び第２の反射層３０８で覆わ
れている。このとき、第１の透明基板３０１の第１の記
録領域３０４が形成された面は、第１の記録領域３０４
の表面のみに第１の反射層３０７が形成され、その他の
領域には第１の反射層３０７が形成されないように、第
１の反射層３０７形成時にマスク等を設置する必要があ
る。そして、第１の透明基板３０１の第１の記録領域３
０４が形成されている面と第２の透明基板３０２の第２
の平滑面３０５が、再生光を透過する透明接着層３０９
を介して貼り合わされている。
録領域３０６の表面は、それぞれ、アルミニウム等から
成る第１の反射層３０７及び第２の反射層３０８で覆わ
れている。このとき、第１の透明基板３０１の第１の記
録領域３０４が形成された面は、第１の記録領域３０４
の表面のみに第１の反射層３０７が形成され、その他の
領域には第１の反射層３０７が形成されないように、第
１の反射層３０７形成時にマスク等を設置する必要があ
る。そして、第１の透明基板３０１の第１の記録領域３
０４が形成されている面と第２の透明基板３０２の第２
の平滑面３０５が、再生光を透過する透明接着層３０９
を介して貼り合わされている。
【００３１】第１の透明基板３０１と第２の透明基板３
０２とが貼り合わされたときに、第１の記録領域３０４
と第２の記録領域３０６が再生光が入射する第１の平滑
面３０３からみた場合に、重ならないように形成されて
いる必要がある。
０２とが貼り合わされたときに、第１の記録領域３０４
と第２の記録領域３０６が再生光が入射する第１の平滑
面３０３からみた場合に、重ならないように形成されて
いる必要がある。
【００３２】以上のように、本実施例の光情報記録媒体
は、再生光が入射する第１の透明基板３０１の第１の平
滑面３０３からＤＶＤフォーマットで情報が記録されて
いる第１の記録領域３０４までの垂直方向の距離が０．
６ｍｍであり、第１の平滑面３０３から第２の記録領域
３０６までの垂直方向の距離が１．２ｍｍであるので、
ＣＤ及びＤＶＤの両者を再生可能な再生装置のＤＶＤ再
生用の光学系３１０の調整を第１の記録領域３０４で行
い、ＣＤ再生用の光学系３１１の調整を第２の記録領域
３０６で行うことができる。
は、再生光が入射する第１の透明基板３０１の第１の平
滑面３０３からＤＶＤフォーマットで情報が記録されて
いる第１の記録領域３０４までの垂直方向の距離が０．
６ｍｍであり、第１の平滑面３０３から第２の記録領域
３０６までの垂直方向の距離が１．２ｍｍであるので、
ＣＤ及びＤＶＤの両者を再生可能な再生装置のＤＶＤ再
生用の光学系３１０の調整を第１の記録領域３０４で行
い、ＣＤ再生用の光学系３１１の調整を第２の記録領域
３０６で行うことができる。
【００３３】
【発明の効果】本発明の光情報記録媒体によれば、ＣＤ
とＤＶＤの両者の再生が可能な再生装置の製造時に、そ
れぞれの光情報記録媒体用の光ピックアップまたは光学
系の調整を行う場合、ＣＤとＤＶＤをいちいち交換する
必要がなく、一の光情報記録媒体のみで調整を行うこと
ができるため、調整に要する時間を短縮でき、光情報記
録媒体交換時に誤って、光情報記録媒体を損傷する等の
事故がなくなる。
とＤＶＤの両者の再生が可能な再生装置の製造時に、そ
れぞれの光情報記録媒体用の光ピックアップまたは光学
系の調整を行う場合、ＣＤとＤＶＤをいちいち交換する
必要がなく、一の光情報記録媒体のみで調整を行うこと
ができるため、調整に要する時間を短縮でき、光情報記
録媒体交換時に誤って、光情報記録媒体を損傷する等の
事故がなくなる。
【図１】本発明の光情報記録媒体における一実施例の断
面構造を示す模式図。
面構造を示す模式図。
【図２】本発明の光情報記録媒体における透明基板を成
形するための射出成形機の金型部分の構造を示す模式
図。
形するための射出成形機の金型部分の構造を示す模式
図。
【図３】本発明の光情報記録媒体における他の実施例の
断面構造を示す模式図。
断面構造を示す模式図。
【図４】ＤＶＤの断面構造の模式図。
１０１ 透明基板 １０２ 中心孔 １０３ 平滑面 １０４ 第１の記録領域 １０５ 第２の記録領域 １０６ クランプ領域 １０７ 反射層 １０８ 保護層 １０９ ＣＤ再生用の光学系 １１０ ＤＶＤ再生用の光学系 ２０１ 第１の金型 ２０２ 段差 ２０３ 第２の金型 ２０４ 第１のスタンパ ２０５ 第２のスタンパ ２０６ 樹脂注入口 ３０１ 第１の透明基板 ３０２ 第２の透明基板 ３０３ 第１の平滑面 ３０４ 第１の記録領域 ３０５ 第２の平滑面 ３０６ 第２の記録領域 ３０７ 第１の反射層 ３０８ 第２の反射層 ３０９ 透明接着層 ３１０ ＤＶＤ再生用の光学系 ３１１ ＣＤ再生用の光学系 ４０１ 第１の透明基板 ４０２ 第１の情報面 ４０３ 第２の透明基板 ４０４ 第２の情報面 ４０５ 接着層 ４０６ 反射層
Claims (4)
- 【請求項１】平滑な面と複数の記録領域が形成された情
報面とを有する光情報記録媒体において、 前記複数の記録領域は各々異なった記録フォーマットに
より情報が記録されており、 前記平滑な面から前記情報面までの垂直方向の距離は前
記複数の記録領域で各々異なり、 前記複数の記録領域は各々存在する半径位置が異なるこ
とを特徴とする光情報記録媒体。 - 【請求項２】平滑面と第１の記録領域と第２の記録領域
が形成された情報面とからなる透明基板を具備する光情
報記録媒体において、 前記第１の記録領域と前記第２の記録領域は各々異なっ
たフォーマットにより情報が記録されており、 前記第１の記録領域が形成されている部分の前記透明基
板の厚さは１．２ｍｍであり、 前記第２の記録領域が形成されている部分の前記透明基
板の厚さは０．６ｍｍであり、 前記第１の記録領域はＣＤ(Compact Disk)の記録フォー
マットにより情報が記録されており、 前記第２の記録領域はＤＶＤ(Digital Video Disk)の記
録フォーマットにより情報が記録されていることを特徴
とする光情報記録媒体。 - 【請求項３】請求項２に記載の光情報記録媒体におい
て、 前記透明基板はクランプ部を具備し、 該クランプ部の厚さは略１．２ｍｍであることを特徴と
する光情報記録媒体。 - 【請求項４】第１の平滑面と第１の記録領域が形成され
た第１の情報面とからなる第１の透明基板と、 第２の平滑面と第２の記録領域が形成された第２の情報
面とからなる第２の透明基板とを具備し、 前記第１の情報面と前記第２の平滑面とが透明接着層を
介して貼り合わされている光情報記録媒体において、 前記第１の記録領域と前記第２の記録領域は異なった半
径位置に形成され、 前記第１の記録領域はＣＤ(Compact Disk)の記録フォー
マットにより情報が記録されており、 前記第２の記録領域はＤＶＤ(Digital Video Disk)の記
録フォーマットにより情報が記録されており、 前記第１の透明基板及び前記第２の透明基板の厚さは
０．６ｍｍであることを特徴とする光情報記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8283151A JPH10112067A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 光情報記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8283151A JPH10112067A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 光情報記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10112067A true JPH10112067A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17661876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8283151A Pending JPH10112067A (ja) | 1996-10-04 | 1996-10-04 | 光情報記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10112067A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100437761C (zh) * | 2004-07-27 | 2008-11-26 | 船井电机株式会社 | 评价盘 |
-
1996
- 1996-10-04 JP JP8283151A patent/JPH10112067A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100437761C (zh) * | 2004-07-27 | 2008-11-26 | 船井电机株式会社 | 评价盘 |
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