JPH10269413A - 現金自動取引装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客が預け入れ金額を誤って入力した場合に、
顧客に再確認をとる。 【解決手段】釣り銭に必要な金額を構成する紙幣および
硬貨と入金計数された紙幣および硬貨の中に同一の金種
が存在するか判定する手段、および預け入れ金額が入金
計数金額の千分の一以上であるか判定する手段、および
預け入れ金額が正しいことを顧客に確認させる手段を設
ける。釣り銭に必要な金額を構成する紙幣および硬貨と
入金計数された紙幣および硬貨の中に同一の金種が存在
する場合や預け入れ金額が入金計数金額の千分の一以下
の場合には、入力された預け入れ金額が誤りであると判
断し、現金収納の前に確認メッセージを表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】現金自動取引装置の制御方式
に好適である。

【０００２】

【従来の技術】特開平７−２４４７７０号公報に記載の
様に入金計数された金額と操作部より入力された入金金
額との差額を釣り銭として顧客に渡すのみで、誤操作に
対する考慮がない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】顧客が預け入れ金額を
入力するときに誤って入力した場合、顧客は予想外の釣
り銭が出金されてから、預け入れ金額を誤って入力した
ことに気が付く。必ず確認のメッセージが表示される
と、操作に慣れている顧客の場合には、反射的に確認キ
ーを押下してしまうことが多く、確認作業という本来の
機能を果たすことができない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】顧客操作入力部より預け
入れ金額を入力する場合は、釣り銭に必要な金額に相当
する紙幣および硬貨と入金計数された紙幣および硬貨の
中に同一の金種が存在するか判定する手段、および預け
入れ金額が入金計数金額の千分の一以下であるか判定す
る手段、および預け入れ金額が正しいことを顧客に確認
させる手段を設ける。釣り銭に必要な金額に相当する紙
幣および硬貨と入金計数された紙幣および硬貨の中に同
一の金種が存在する場合は数字キーや千、万キーの押し
間違いと判断する、あるいは預け入れ金額が上記入金計
数金額の千分の一以下である場合は千、万キーの押し忘
れと判断する。入力された預け入れ金額が誤入力された
と判断された場合は、現金収納の前に確認メッセージを
表示し、続けて現金収納処理を行うのか、預け入れ金額
の再入力を行うのか顧客に選択させる。預け入れ金額の
入力が誤りであると判断されるときのみ顧客は再確認作
業を行う。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図１から
図６により説明する。

【０００６】図１、２は本装置にて顧客が入金を行う場
合の動作フローチャートを示す。

【０００７】図３は本発明における現金自動取引装置の
構成を示す。

【０００８】図４、５、６は取引中の顧客操作誘導ガイ
ダンス表示を示す。

【０００９】顧客が本装置にて入金を行う場合を図１の
フローチャートに示す。顧客がカード、または通帳を挿
入すると、カードまたは通帳の口座情報にて入金先の口
座が決定される(101)。次に紙幣および硬貨が投入され
ると紙幣は紙幣入出金機構部306、硬貨は硬貨入出金機
構部307にて計数され入金計数金額を得る(102,103)。預
け入れ金額を入金計数金額と同一にし、顧客操作誘導ガ
イダンス表示部302に入金計数金額、預け入れ金額、お
よび入金計数金額と預け入れ金額の差額である釣り銭金
額を表示する（図４）(104,105)。このとき釣り銭は０
円である。

【００１０】次に、顧客が確認キーを押下した場合は、
入金計数金額の全額を入金収納し、通帳あるいは明細表
に入金内容を記録する(107,108)。次に、通帳あるいは
カードを返却し取引を終了する(109)。顧客が数字キ
ー”０”〜”９”、”千”、”万”を押下し預け入れ金
額の変更を行った場合には、釣り銭の計算を行い、預け
入れ金額が誤入力の疑いがあるか判定を行う(110,111,1
12)。

【００１１】預け入れ金額が誤入力であるか判定を行う
方式を図２に示す。主制御部301は、釣り銭を構成する
紙幣または硬貨の中に入金計数された紙幣または硬貨で
同一のものが存在するか調査し、同一の物があれば預け
入れ金額が誤入力であると判定する(201,204)。また、
預け入れ金額が入金計数金額の千分の一以下である場合
には、”千”あるいは”万”のキーを押し忘れたため預
け入れ金額が誤入力であると判定する(202,204)。預け
入れ金額が誤入力と判定される場合には、預け入れ金額
の表示を白黒反転や目立つ色等で表示し、顧客に注意を
促す（図５）(113,114)。顧客は預け入れ金額の表示が
他と異なることから誤りに気付く。正しく入力されたと
判定された場合は、白黒反転などは行わず変更された預
け入れ金額と釣り銭金額を再表示する(114)。

【００１２】次に、顧客が”確認”キーを押下した場合
に、預け入れ金額が誤りであると判定されている場合
は、顧客は預け入れ金額の誤入力に気が付かずに”確
認”キーを押下したと判断して、再度確認を行う画面を
表示し、確認または訂正のキーを選択させる（図６）(1
15,116,117,118)。預け入れ金額が誤入力ではなく適当
であると判断される場合や預け入れ金額が誤りと判定さ
れても再確認時に顧客が”確認”キーを押下した場合
は、釣り銭を出金する(116,118,119)。さらに、入金収
納を行い、通帳あるいは明細表に取引内容を記録する(1
07,108)。次に、通帳あるいはカードを返却し取引を終
了する(109)。預け入れ金額変更時に顧客が”訂正”キ
ーを押下した場合には預け入れ金額を入金計数金額と同
一としてやり直す(120,104,105)。入金時に顧客が”取
消”キーを押下した場合には入金した紙幣、硬貨および
通帳あるいはカードを顧客に返却し取引を終了する(12
1,122,109)。

【００１３】

【発明の効果】入金時に入金金額の一部を預け入れし、
残りを釣り銭とする場合に、入力誤りから顧客が予想外
の釣り銭を受け取り混乱する事を低減できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】入金制御フローチャートである。

【図２】預け入れ金額誤入力判定フローチャートであ
る。

【図３】現金自動取引装置構成図である。

【図４】顧客操作誘導ガイダンス表示１である。

【図５】顧客操作誘導ガイダンス表示２である。

【図６】顧客操作誘導ガイダンス表示３である。

【符号の説明】

３０１…主制御部、 ３０２…顧客操作誘
導ガイダンス表示部、３０３…顧客操作入力部、
３０４…カード取扱機構部、３０５…通帳取扱機構
部、 ３０６…紙幣入出金機構部、３０７…硬貨
入出金機構部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】投入紙幣および硬貨の計数を行う紙幣入出
   金機構部および硬貨入出金機構部、各種取引指示を入力
   する顧客操作入力部、各種取引に対する内容を表示する
   顧客操作誘導ガイダンス表示部より構成される現金自動
   取引装置において、上記紙幣入出金機構部および硬貨入
   出金機構部によって計数された現金の入金計数金額と、
   顧客が上記顧客操作入力部より入力する預け入れ金額か
   ら上記預け入れ金額が誤入力されたことを判定する手段
   を設け、顧客が上記顧客操作入力部より預け入れ金額を
   入力することにより上記入金計数金額の一部を預け入れ
   し、残りを釣り銭として返却する取引を行うときに、上
   記預け入れ金額が誤入力されたと判定されたときに顧客
   に対して確認を求める手段を有することを特徴とする現
   金自動取引装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の現金自動取引装置におい
   て、上記入金計数金額から上記預け入れ金額を差し引い
   た釣り銭金額に相当する紙幣および硬貨と、投入された
   紙幣および硬貨を上記入出金機構部あるいは硬貨入出金
   機構部により計数した紙幣および硬貨を比較する手段を
   設け、同一の金種が存在する場合は預け入れ金額が誤入
   力されたと判定し、顧客に確認を求める手段を有するこ
   とを特徴とする現金自動取引装置。
3. 【請求項３】請求項１記載の現金自動取引装置におい
   て、上記預け入れ金額が上記入金計数金額の千分の一以
   下であるか判定する手段を設け、預け入れ金額が上記入
   金計数金額の千分の一以下である場合は預け入れ金額が
   誤入力されたと判断し、顧客に確認を求める手段を有す
   ることを特徴とする現金自動取引装置。
4. 【請求項４】請求項１記載の現金自動取引装置におい
   て、上記預け入れ金額が誤入力であると判断される場合
   に預け入れ金額表示を他の表示に対して異なる色等で表
   示する手段を有し、顧客に注意を促すことを特徴とする
   現金自動取引装置。