JPH10268328A - 液晶セル及びその製造方法 - Google Patents

液晶セル及びその製造方法

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JPH10268328A
JPH10268328A JP9077598A JP7759897A JPH10268328A JP H10268328 A JPH10268328 A JP H10268328A JP 9077598 A JP9077598 A JP 9077598A JP 7759897 A JP7759897 A JP 7759897A JP H10268328 A JPH10268328 A JP H10268328A
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JP
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liquid crystal
seal
electrode substrates
partition walls
parallel
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JP9077598A
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Masashi Inada
雅司 稲田
Kaoru Mori
森  薫
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール及び複数のストライプ状の隔壁を介装
してなる両電極基板への液晶の注入構造に工夫を凝ら
し、液晶の注入時の廻り込みを防止するようにした液晶
セル及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 複数のストライプ状隔壁41は、液晶注
入口31側から後側シール部34に向けて、互いに並行
に延びて位置している。また、各隔壁41は、その後端
部41aにて、後壁42により互いに袋小路状に連結さ
れて形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反強誘電性液晶や
強誘電性液晶等のスメクチック液晶やネマチック液晶等
を用いる液晶セル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液晶セルには、例えば、
特公平2−36930号公報にて示すものがある。この
液晶セルは、その構造から容易に理解されるように、両
電極基板の一方の内表面外周部にシールを環状に形成
し、他方の電極基板の内表面にシールの内側に対応する
領域にて複数の隔壁をストライプ状に並行に形成し、両
電極基板をシール及び各隔壁を介し重ね合わせて空セル
とした上で、この空セル内に液晶注入口を通しスメクチ
ック液晶を注入して構成されている。
【0003】ここで、上記液晶セルでは、両電極基板の
間にスメクチック液晶を注入する場合、上記空セルを真
空室内の真空状態内に置いて空セルの液晶注入口近傍に
スメクチック液晶を滴下する。そして、加熱により軟化
したスメクチック液晶により液晶注入口を塞いだ後、真
空室の内部を大気圧に開放する。これに伴い発生する空
セルの内外の差圧に基づきスメクチック液晶を空セル内
に液晶注入口を通して流動させて注入する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空セル
では、各隔壁がシールの液晶注入口側からこれに対する
対向シール部に向けて並行に延びているのが通常であ
る。このため、スメクチック液晶は、複数の隔壁のうち
互いに隣接する両隔壁の間及びシールの隔壁に並行なシ
ール部とこれに隣接する隔壁との間を通り、空セル内に
注入されることとなる。
【0005】しかし、スメクチック液晶の注入速度は、
その注入環境に大きく左右される。例えば、スメクチッ
ク液晶に対するシールや隔壁の濡れ性の良否や両電極基
板間のセルギャップの違いのため、スメクチック液晶の
注入速度に差が生ずる。その結果、空セルに対するスメ
クチック液晶の一様な注入状態が損なわれて、液晶セル
の表示むらを招く要因となっている。
【0006】具体的には、シールの近傍ではスメクチッ
ク液晶の濡れ性が空セルの中央領域に比べて良好であ
る。さらには、シールの近傍は非表示領域であって、表
示領域におけるカラーフィルタやブラックマスクが存在
している部分があり、この部分でセルギャップが広くな
っている。このため、シール近傍におけるスメクチック
液晶の注入が、空セルの中央領域に比べて速く進む。
【0007】従って、液晶注入口から注入したスメクチ
ック液晶のうちシール近傍の液晶部分が、空セルの奥か
らストライプ状の隔壁の壁面を伝わって中央部側へ廻り
込むという現象が発生するという不具合が生ずる。その
結果、スメクチック液晶の注入方向への均一な注入が乱
されて、液晶セルの中央部に注入されるスメクチック液
晶と上述のように回り込むスメクチック液晶との境界
で、液晶セルの表示むらを招いている。
【0008】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、シール及び複数のストライプ状の隔壁を介
装してなる両電極基板への液晶の注入構造に工夫を凝ら
し、液晶の注入時の廻り込みを防止するようにした液晶
セル及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明によれば、両電極基板間の複
数の隔壁が、対向シール部側の各端部にて互いに連結さ
れている。このため、シールのうち複数の隔壁に沿うシ
ール部とこれに隣接する隔壁との間に注入された液晶が
複数の隔壁の間に廻り込むことがない。
【0010】その結果、この回り込みに伴う液晶セルの
表示むらの発生が確実に防止できる。請求項2に記載の
発明によれば、両電極基板の複数の隔壁が、その対向シ
ール部側の端部にて、当該対向シール部と連結されてい
る。これによっても、請求項1に記載の発明と同様の作
用効果を達成できる。
【0011】また、請求項3に記載の発明によれば、両
電極基板間の複数の隔壁のうち両並行シール部の一方と
これに隣接する隔壁の当該一方のシール部との間の通
路、各隣接隔壁間の通路及び他方の並行シール部とこれ
に隣接する隔壁の当該他方の並行シール部との間の通路
のうち、互いに隣接する通路同志が、互いに反対側端部
にて、両複数の注入口側シール部のいずれか一方の一つ
により閉塞されている。そして、液晶の注入が両液晶注
入口のいずれか一方から各通路の非閉塞端部を通しなさ
れている。
【0012】これによっても、請求項1に記載の発明と
同様の作用効果を達成できる。この場合、両複数の注入
口側シール部が、両電極基板間のうち両液晶注入口に対
応する部分において、両並行シール部と同様に、両電極
基板のセルギャップを確保する役割を果たす。従って、
両電極基板間のうち両液晶注入口に対応する部分のセル
ギャップが他の部分に比べ狭くなることもない。
【0013】また、請求項4に記載の発明によれば、両
電極基板間の複数の隔壁のうち両並行シール部の一方と
これに隣接する隔壁の当該一方のシール部との間の通
路、各隣接隔壁間の通路及び他方の並行シール部とこれ
に隣接する隔壁の当該他方の並行シール部との間の通路
が、その一端にて、互いに連通し合わないように両複数
の注入口側シール部のいずれか一方の一つにより閉塞さ
れ、その他端にて、両液晶注入口のいずれか一方に連通
している。そして、液晶が、両液晶注入口のいずれか一
方からこれと連通する各通路の他端を通し両電極基板間
に注入されている。
【0014】これによっても、請求項3に記載の発明と
同様の作用効果を達成できる。また、請求項5に記載の
発明によれば、液晶の注入が、各隔壁をその対向シール
部側の各端部にて互いに連結した後に行われる。これに
より、請求項1に記載の発明の作用効果を達成できる液
晶セルの提供が可能となる。
【0015】また、請求項6に記載の発明によれば、液
晶の注入が、各隔壁をその対向シール部側の端部にて対
向シール部と連結した後に行われる。これにより、請求
項2に記載の発明の作用効果を達成できる液晶セルの提
供が可能となる。また、請求項7に記載の発明によれ
ば、複数の隔壁のうち両並行シール部の一方とこれに隣
接する隔壁の当該一方のシール部との間の通路、各隣接
隔壁間の通路及び他方の並行シール部とこれに隣接する
隔壁の当該他方の並行シール部との間の通路のうち、互
いに隣接する通路同志が、互いに反対側端部にて、各複
数の注入口側シール部のいずれか一方の一つにより閉塞
された後に、液晶の注入が、両液晶注入口のいずれか一
方から各通路の非閉塞端部を通しなされる。
【0016】これにより、請求項3に記載の発明の作用
効果を達成できる液晶セルの提供が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1及び図2は、本発明に係る液晶セ
ルの一例を示している。この液晶セルは、上下両電極基
板10、20を備えており、これら両電極基板10、2
0は、帯状シール30、隔壁体40及びスメクチック液
晶50を介し併設されている。
【0018】上側電極基板10は、カラーフィルタ付き
電極基板であって、この電極基板10は、透明基板11
の内表面に複数のストライプ状カラーフィルタ12、オ
ーバーコート膜13、複数のストライプ状透明電極1
4、絶縁膜15及び配向膜16を順次積層して形成され
ている。一方、下側電極基板20は、透明基板21の内
表面に複数のストライプ状透明電極22、絶縁膜23及
び配向膜24を順次積層して形成されている。なお、複
数の透明電極22は、スメクチック液晶50及び複数の
透明電極14と共にマトリックス状の複数の画素を形成
する。
【0019】帯状のシール30は、熱硬化性エポキシ樹
脂により、電極基板10のオーバーコート膜13の左右
両側及び後側外周縁部上に沿い各透明電極14を介しコ
字状に形成されており、このシール30には、液晶注入
口31が、オーバーコート膜13の前側外周縁部にて形
成されている。なお、以下、シール30の左右両側部を
左右両側シール部32、33といい、シール30の後側
部を後側シール部34という。また、後側シール部34
が液晶注入口31に対向している。
【0020】隔壁体40は、光硬化性樹脂により、図1
にて破線により示す平面形状にて、電極基板20の配向
膜24上に形成されている。この隔壁体40は、複数の
ストライプ状隔壁41を備えており、これら隔壁41
は、液晶注入口31側から後側シール部34に向けて、
互いに並行に延びて位置している。また、各隔壁41
は、その後端部41aにて、後壁42により互いに袋小
路状に連結されて形成されている。
【0021】これにより、隔壁体40は、シール30と
共に両電極基板10、20の間の間隔(以下、セルギャ
ップという)を確保しつつ、両電極基板10、20を接
着支持している。なお、各隔壁41のうち互いに隣合う
両隔壁41の間隔は同一である。また、各隔壁41のう
ち左側隔壁41と左側シール部32との間隔及び右側隔
壁41と右側シール部33との間隔並びに後壁42と後
側シール部34との間隔は、それぞれ、所定の値となっ
ている(図1及び図3(a)(b)参照)。なお、図1
にて、符号Rは、液晶セルの表示領域を示す。また、図
1及び図3(a)(b)にて、符号R1は、表示領域R
の後壁42に並行な辺を示す。
【0022】次に、上述のように構成した液晶セルの製
造方法について図4を参照して説明する。まず、上側電
極基板形成工程S1において、上側電極基板10を上記
構成を有するように形成する。ラビング工程S2におい
て、上側電極基板10の配向膜16にラビング処理を施
す。その後、シール印刷工程S3において、帯状のシー
ル30を、熱硬化性エポキシ樹脂により、電極基板10
のオーバーコート膜13の左右両側及び後側外周縁部上
に沿い各透明電極14を介しコ字状に印刷形成する。こ
のとき、液晶注入口31も、オーバーコート膜13の前
側外周縁部にて形成する。
【0023】一方、下側電極基板形成工程S4におい
て、下側電極基板20を上記構成を有するように形成す
る。ついで、隔壁体形成工程S5において、光硬化性樹
脂を用い紫外線照射によりパターニング処理でもって上
記構成の隔壁体40を下側電極基板20の配向膜24に
形成する。この場合、各隔壁41が、液晶注入口31か
ら後側シール部34に向けて、左右両側シール部32、
33に並行に位置するとともに、後壁42がシール部3
4側にてこれに並行に位置するように、上記パターニン
グ処理を行う。
【0024】ついで、ラビング工程S6において、下側
電極基板20の配向膜24にラビング処理を施す。その
後、重ね合わせ工程S7において、上側電極基板10を
シール30及び隔壁体40を介し下側電極基板20に重
ね合わせる。この重ね合わせは、両配向膜16、24が
隔壁体40を介し互いに対向するように行う。
【0025】そして、シール硬化工程S8にて、両電極
基板10、20に加熱加圧処理を施して、シール30を
硬化させながら両電極基板10、20のセルギャップを
所定の値にする。これにより、空セルの形成が終了す
る。このようにして空セルを形成した後は、液晶注入工
程S9において、次のようにしてスメクチック液晶50
を上記空セル内に注入する。
【0026】まず、上記空セルを真空容器内に収容す
る。そして、当該空セルの電極基板20の液晶注入口3
1の近傍にスメクチック液晶を滴下する。そして、真空
容器の内部を真空状態にする。このとき、上記空セルの
内部も真空状態になる。このような状態にて、真空容器
の内部を加熱すると、スメクチック液晶が軟化して液晶
注入口31を塞ぐ。その後、真空容器の内部を大気圧に
開放すると、上記空セルの内外に差圧が発生し、軟化し
たスメクチック液晶が液晶注入口31を通り上記空セル
内に吸引され始める。
【0027】このように吸引が開始されると、上記空セ
ル内に液晶注入口31から流入したスメクチック液晶
は、両電極基板10、20の間にて、左側シール部32
とこれに隣接する左側隔壁41との間、各隔壁41のう
ち互いに隣り合う各両隔壁41の間及び右側シール部3
3とこれに隣接する右側隔壁41との間に流入し始め
る。
【0028】この場合、各隔壁41に対するスメクチッ
ク液晶の濡れ性に比べて、各シール部32、33に対す
るスメクチック液晶の濡れ性の方が良好である。このた
め、左側シール部32とこれに隣接する左側隔壁41と
の間及び右側シール部33とこれに隣接する右側隔壁4
1との間におけるスメクチック液晶の各流動速度が、互
いに隣接する各両隔壁41の間でのスメクチック液晶の
流動速度に比べて、速い。
【0029】しかし、上述のごとく、隔壁体40は、各
隔壁41の後端部41aにて、後壁42により袋小路状
に連結されている。このため、左側シール部32とこれ
に隣接する左側隔壁41との間及び右側シール部33と
これに隣接する右側隔壁41との間に流入した各液晶部
分が、後壁42と後側シール部34との間に廻り込んで
も、これら液晶部分は、後壁42により遮断されて、各
隔壁41の間に廻り込んで進入することがない。
【0030】よって、左側シール部32とこれに隣接す
る隔壁41との間及び右側シール部33とこれに隣接す
る隔壁41との間に流入した各液晶部分と、互いに隣接
する各両隔壁41の間に流入した各液晶部分とは、相互
に別々に流動して、それぞれの独自の均一な速度にて上
記空セル内に注入されていく。従って、注入速度の異な
る液晶部分同志が互いに接触することなく、上記空セル
全体に対するスメクチック液晶の注入が行われる。その
結果、注入速度の異なる各液晶部分同志の接触境界にて
発生しがちなスメクチック液晶の配向乱れを未然に防止
できる。よって、液晶セルに表示むらが発生することが
ない。
【0031】また、隔壁体40とシール30とがそれぞ
れ別体にて両電極基板10、20の間に形成されている
ので、隔壁体40とシール30とが相まって両電極基板
10、20のセルギャップを適正に保持する。なお、液
晶注入工程S9の処理後は、封止工程S10において、
液晶注入口31の封止処理がなされる。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態につき図
5及び図6に基づいて説明する。
【0032】この第2実施形態では、上記第1実施形態
にて述べた隔壁体40に代えて、隔壁体40Aが採用さ
れている。この隔壁体40Aは、複数のストライプ状の
樹脂性隔壁43により上側電極基板10の配向膜16上
に形成されており、これら各隔壁43は、液晶注入口3
1側から後側シール部34に向けて、互いに並行に延び
て位置している。また、各隔壁43は、その後端部43
aにて、後側シール部34の内壁に袋小路状に連結され
ている。その他の構成は上記第1実施形態と同様であ
る。
【0033】従って、本第2実施形態でも、左側シール
部32とこれに隣接する左側隔壁43との間及び右側シ
ール部33とこれに隣接する右側隔壁43との間に流入
した各液晶部分と、互いに隣接する各両隔壁43の間に
流入した各液晶部分とは、相互に別々に流動して、それ
ぞれの独自の均一な速度にて上記空セル内に注入されて
いく。
【0034】よって、注入速度の異なる液晶部分同志が
互いに接触することなく、上記空セル全体に対するスメ
クチック液晶の注入が行われる。その結果、上記第1実
施形態と同様の作用効果を達成できる。 (第3実施形態)次に、本発明の第3実施形態につき図
7に基づいて説明する。
【0035】この第3実施形態では、上記第1実施形態
にて述べたシール30及び隔壁体40に代えて、シール
30A及び隔壁体60が採用されており、これらシール
30A及び隔壁体60は両電極基板10、20の間に挟
持されている。シール30Aは、左右両並行シール部3
5、36を有しており、これら両並行シール部35、3
6は、上記第1実施形態にて述べた左右両シール部3
2、33に代えて、熱硬化性樹脂により、電極基板10
のオーバーコート膜13の左右両側上に印刷形成されて
いる。
【0036】また、シール30Aは、前後両側液晶注入
口37、38を有しており、前側液晶注入口37は、左
右両側並行シール部35、36の各前端部の間に形成さ
れている。一方、後側液晶注入口38は、左右両側並行
シール部35、36の各後端部の間に形成されている。
液晶注入口37内には、複数の直方体形状の注入口側シ
ール部37a乃至37eが、シール部35、36と同一
の高さでもって、液晶注入口37の幅方向に等間隔にて
形成されている。一方、液晶注入口38内には、複数の
直方体形状の注入口側シール部38a乃至38dが、並
行シール部35、36と同一の高さでもって、液晶注入
口38の幅方向に等間隔にて形成されている。
【0037】但し、各注入口側シール部38a乃至38
dは、各注入口側シール部37a乃至37eのうち互い
に隣接する各両注入口側シール部の間の領域に対向して
いる。また、注入口側シール部37aは、その右端にて
並行シール部35の前側端部35aに液密的に連結され
ており、一方、注入口側シール部37eは、その左端に
て並行シール部36の前側端部36aに液密的に連結さ
れている。
【0038】隔壁体60は、複数のストライプ状の樹脂
性隔壁61乃至68により構成されており、これら各隔
壁61乃至68は、前側液晶注入口37から後側液晶注
入口38側に向けて、上側電極基板10の配向膜16上
に沿い光硬化性樹脂によりパターニング形成されてい
る。ここで、隔壁61は、その前端61a及び後端61
bにて、注入口側シール部37aの左端及び注入口側シ
ール部38aの右端にそれぞれ液密的に閉塞されてい
る。隔壁62は、その前端62a及び後端62bにて、
注入口側シール部37bの右端及び注入口側シール部3
8aの左端にそれぞれ液密的に閉塞されている。
【0039】隔壁63は、その前端63a及び後端63
bにて、注入口側シール部37bの左端及び注入口側シ
ール部38bの右端にそれぞれ液密的に閉塞されてい
る。隔壁64は、その前端64a及び後端64bにて、
注入口側シール部37cの左端及び注入口側シール部3
8bの右端にそれぞれ液密的に閉塞されている。隔壁6
5は、その前端65a及び後端65bにて、注入口側シ
ール部37cの左端及び注入口側シール部38cの右端
にそれぞれ液密的に閉塞されている。隔壁66は、その
前端66a及び後端66bにて、注入口側シール部37
dの右端及び注入口側シール部38cの左端にそれぞれ
液密的に閉塞されている。
【0040】隔壁67は、その前端67a及び後端67
bにて、注入口側シール部37dの左端及び注入口側シ
ール部38dの右端にそれぞれ液密的に閉塞されてい
る。また、隔壁68は、その前端68a及び後端68b
にて、注入口側シール部37eの右端及び注入口側シー
ル部38dの左端にそれぞれ液密的に閉塞されている。
その他の構成は上記第1実施形態と同様である。
【0041】このように構成した本第3実施形態では、
スメクチック液晶を両電極基板10、20の間に注入す
るにあたっては、スメクチック液晶は、両液晶注入口3
7、38のいずれか一方を通し、並行シール部35と隔
壁61との間の通路、隔壁61乃至68間の各通路及び
隔壁68と並行シール部36との間の通路内にその各非
閉塞端側から注入される。
【0042】しかし、上述のごとく、一方の液晶注入口
から注入された液晶部分は、相互に接触することなく流
動し、他方の液晶注入口の注入口側シール部により流出
を阻止される。このため、各液晶注入口から注入された
液晶部分は、互いに別々にそれぞれの独自の速度にて上
記空セル内に注入されていき、互いに接触することがな
い。
【0043】その結果、注入速度の異なる各液晶部分同
志の接触境界にて発生しがちなスメクチック液晶の配向
乱れを未然に防止できる。よって、液晶セルに表示むら
が発生することがない。また、各液晶注入口側では、各
注入口側シール部が両電極基板10、20のセルギャッ
プのうち各液晶注入口近傍部分を保持しているので、セ
ルギャップが各液晶注入口近傍部分にて他の部分に比べ
狭くなることもない。
【0044】なお、本発明の実施にあたっては、上記第
1及び第2の実施形態にて述べた液晶注入口に限ること
なく、例えば、図8(a)にて示すように、液晶注入口
31が、両ガイド部39a(各シール部32、33の前
端に位置する)の間に複数の注入口側シール部39bを
設けるようにしてもよく、また、図8(b)にて示すよ
うに、液晶注入口31が千鳥状の注入口側シール部39
bを有するようにしてもよい。
【0045】また、本発明の実施にあたり、上記各実施
形態にて述べた隔壁体は、シール30の形成材料と同様
の材料で形成してもよい。また、本発明の実施にあた
り、上記各実施形態にて述べた隔壁体は、光硬化性樹脂
に限ることなく、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂により形
成してもよい。また、本発明の実施にあたり、上記各実
施形態にて述べた電極基板10は、カラーフィルタ付き
電極基板に限ることなく、カラーフィルタのない電極基
板であってもよい。
【0046】また、本発明の実施にあたり、上記第3実
施形態にて述べたような隔壁体の構成に限ることなく、
例えば、シール部35、両隔壁61、62の各液晶注入
口37側の端部に共通の注入口側シール部を形成し、各
隔壁62乃至64の液晶注入口38側の端部に共通の注
入口側シール部を形成し、各隔壁64乃至66の液晶注
入口37側の端部に共通の注入口側シール部を形成し、
各隔壁66乃至68の液晶注入口38側の端部に共通の
注入口側シール部を形成して実施しても、上記第3実施
形態と同様の作用効果を達成できる。
【0047】また、本発明の実施にあたり、上記各実施
形態にて液晶セルに用いる液晶は、スメクチック液晶に
限ることなく、ネマチック液晶等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶セルの第1実施形態を示す平
面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】(a)は、図1にて3a−3a線に沿う断面図
であり、(b)は、図1にて3b−3b線に沿う断面図
である。
【図4】図1の液晶セルの製造方法を示す製造工程図で
ある。
【図5】本発明の第2実施形態を示す平面図である。
【図6】図5にて6−6線に沿う断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態を示す平面図である。
【図8】(a)、(b)は、それぞれ、上記第1及び第
2の実施形態の変形例を示す部分平面図である。
【符号の説明】
10、20…電極基板、30、30A…シール、31、
37、38…液晶注入口、32、33…シール部、3
5、36…並行シール部、37a乃至37e、38a乃
至38d、39a、39b…注入口側シール部、40、
40A、60…隔壁体、41、43、61乃至68…隔
壁、42…後壁。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して配置された両電極基板
    (10、20)と、 液晶注入口(31)を有するように前記両電極基板間外
    周部に沿い帯状に設けらたシール(30)と、 前記シールの内側にて前記両電極基板間に挟持されて前
    記液晶注入口側からこれに対する前記シールの対向シー
    ル部(34)側に向けてストライプ状に並行に延びる複
    数の隔壁(41)と、 前記両電極基板間に前記各隔壁に沿い前記液晶注入口を
    通し注入された液晶(50)とを備える液晶セルにおい
    て、 前記各隔壁が、その前記対向シール部側の各端部にて互
    いに連結されていることを特徴とする液晶セル。
  2. 【請求項2】 互いに対向して配置された両電極基板
    (10、20)と、液晶注入口(31)を有するように
    前記両電極基板間外周部に沿い帯状に設けらたシール
    (30)と、 前記シールの内側にて前記両電極基板間に挟持されて前
    記液晶注入口側からこれに対する前記シールの対向シー
    ル部(34)側に向けてストライプ状に並行に延びる複
    数の隔壁(43)と、 前記両電極基板間に前記各隔壁に沿い前記液晶注入口を
    通し注入された液晶(50)とを備える液晶セルにおい
    て、 前記各隔壁が、その前記対向シール部側の端部にて、前
    記対向シール部と連結されていることを特徴とする液晶
    セル。
  3. 【請求項3】 互いに対向して配置された両電極基板
    (10、20)と、 前記両電極基板間両側部に沿い帯状に設けられた両並行
    シール部(35、36)と、これら両並行シール部の各
    一端部間及び各他端部間にそれぞれ形成された液晶注入
    口(37、38)とを備えるシール(30A)と、 前記両並行シール部間にて前記両電極基板間に挟持され
    て前記両液晶注入口の一方から他方の液晶注入口に向け
    てストライプ状に並行に延びる複数の隔壁(61乃至6
    8)と、 前記両液晶注入口から前記両電極基板間に前記各隔壁に
    沿い注入された液晶(50)とを備える液晶セルであっ
    て、 前記シールが、前記両液晶注入口内にそれぞれ設けた複
    数の注入口側シール部(37a乃至37e、38a乃至
    38e)を備えており、 前記複数の隔壁のうち前記両並行シール部の一方とこれ
    に隣接する隔壁の当該一方のシール部との間の通路、各
    隣接隔壁間の通路及び他方の並行シール部とこれに隣接
    する隔壁の当該他方の並行シール部との間の通路のう
    ち、互いに隣接する通路同志が、互いに反対側端部に
    て、前記両複数の注入口側シール部のいずれか一方の一
    つにより閉塞されており、 前記液晶の注入が、前記両液晶注入口のいずれか一方か
    ら前記各通路の非閉塞端部を通しなされている液晶セ
    ル。
  4. 【請求項4】 互いに対向して配置された両電極基板
    (10、20)と、 前記両電極基板間両側部に沿い帯状に設けられた両並行
    シール部(35、36)と、これら両並行シール部の各
    一端部間及び各他端部間にそれぞれ形成された液晶注入
    口(37、38)と、これら液晶注入口内にそれぞれ設
    けられた複数の注入口側シール部(37a乃至37e、
    38a乃至38e)とを備えるシール(30A)と、 前記両並行シール部間にて前記両電極基板間に挟持され
    て前記両液晶注入口の一方から他方の液晶注入口に向け
    てストライプ状に並行に延びる複数の隔壁(61乃至6
    8)とを備えており、 前記複数の隔壁のうち前記両並行シール部の一方とこれ
    に隣接する隔壁の当該一方のシール部との間の通路、各
    隣接隔壁間の通路及び他方の並行シール部とこれに隣接
    する隔壁の当該他方の並行シール部との間の通路が、そ
    の一端にて、互いに連通し合わないように前記両複数の
    注入口側シール部のいずれか一方の一つにより閉塞さ
    れ、その他端にて、前記両液晶注入口のいずれか一方に
    連通しており、 液晶が、前記両液晶注入口のいずれか一方からこれと連
    通する前記各通路の他端を通し前記両電極基板間に注入
    されている液晶セル。
  5. 【請求項5】 互いに対向して配置される両電極基板
    (10、20)間外周部に沿い帯状に設けたシール(3
    0)の液晶注入口(31)から、前記シールの内側にて
    前記両電極基板間に挟持されて前記液晶注入口側からこ
    れに対する前記シールの対向シール部(34)側に向け
    てストライプ状に並行に延びる複数の隔壁(41)を介
    し、前記両電極基板間に液晶(50)を注入するように
    した液晶セルの製造方法において、 前記液晶の注入が、前記各隔壁をその前記対向シール部
    側の各端部にて互いに連結した後に行われることを特徴
    とする液晶セルの製造方法。
  6. 【請求項6】 互いに対向して配置される両電極基板
    (10、20)間外周部に沿い帯状に設けたシール(3
    0)の液晶注入口(31)から、前記シールの内側にて
    前記両電極基板間に挟持されて前記液晶注入口側からこ
    れに対する前記シールの対向シール部(34)側に向け
    てストライプ状に並行に延びる複数の隔壁(43)を介
    し、前記両電極基板間に液晶(50)を注入するように
    した液晶セルの製造方法において、 前記液晶の注入が、前記各隔壁をその前記対向シール部
    側の端部にて前記対向シール部と連結した後に行われる
    ことを特徴とする液晶セルの製造方法。
  7. 【請求項7】 互いに対向して配置される両電極基板
    (10、20)間両側部に沿い帯状に設けられた両並行
    シール部(35、36)間の両対向液晶注入口(37、
    38)から、前記両並行シール部間にて前記両電極基板
    間に挟持されて前記両液晶注入口の一方から他方の液晶
    注入口に向けてストライプ状に並行に延びる複数の隔壁
    (61乃至68)を介し、前記両電極基板間に前記各隔
    壁に沿い液晶(50)を注入するようにした液晶セルの
    製造方法であって、 前記複数の隔壁のうち前記両並行シール部の一方とこれ
    に隣接する隔壁の当該一方のシール部との間の通路、各
    隣接隔壁間の通路及び他方の並行シール部とこれに隣接
    する隔壁の当該他方の並行シール部との間の通路のう
    ち、互いに隣接する通路同志が、互いに反対側端部に
    て、前記両液晶注入口内にそれぞれ設けた各複数の注入
    口側シール部(37a乃至37e、38a乃至38e)
    のいずれか一方の一つにより閉塞された後に、前記液晶
    の注入が、前記両液晶注入口のいずれか一方から前記各
    通路の非閉塞端部を通しなされる液晶セルの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100627650B1 (ko) * 2000-11-28 2006-09-22 엘지.필립스 엘시디 주식회사 다수 개의 리브를 가지는 액정표시장치용 액정패널 및 그 액정패널에 액정물질을 주입하는 방법

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KR100627650B1 (ko) * 2000-11-28 2006-09-22 엘지.필립스 엘시디 주식회사 다수 개의 리브를 가지는 액정표시장치용 액정패널 및 그 액정패널에 액정물질을 주입하는 방법

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