JP3663068B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一対のガラス基板間に液晶を迅速に注入することができる液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液晶表示装置の一対のガラス基板間への液晶の注入は、平面図である図4に示すように、上下のガラス基板31,32(図5(B)参照)間に注入口35をもち,液晶材料を囲い込むためのシール樹脂からなる矩形枠34を挟み込み、注入口35から真空注入法により枠内に液晶を注入した後、注入口35を紫外線硬化樹脂やエポキシ樹脂で封止して行なわれている。矩形枠34は、液晶の囲い込みのほか、表示特性に密接に関係するセル厚さの調整機能をもつため、一対のガラス基板の矩形枠34を挟み込む対向面は、予め平坦に仕上げられる。
【0003】
上記注入口35は、上側のガラス基板を透かして見た図5(A)の詳細平面図に示すように、矩形枠34の開口両端を外方へ直角に曲げてなる端部リブ36,36と、これらの中間に平行に設けた中間リブ37と、開口の内側に注入流を左右に分岐させるように設けた横リブ38からなる。また、注入口35の縦断面は、図5(A)のb−b線断面図である図5(B)に示すとおりであり、図示しない対向電極をもつ上側のガラス基板31と、図示しない薄膜トランジスタ等をもつ下側のガラス基板32との間に、注入口35をもつシール樹脂製の矩形枠34が挟み込まれている。
下側のガラス基板32の上面には、透明アクリル樹脂からなる層間絶縁膜33が形成されており、この層間絶縁膜33は、図示しない下方の薄膜トランジスタおよびこれを駆動するゲート信号線,ソース信号線と、上方の表示画素電極とを、上記両信号線が各表示画素電極の周辺と上下に揃った状態で分離して、各画素間の遮光をブラックマトリックスなしで実現して、液晶表示装置の開口率向上を図るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
さて、液晶表示装置は、高画質化,大画面化への傾向が最近とみに顕著となってきた。高画質化は、必然的に液晶表示装置の画素数および取出し電極端子数の増大をもたらし、大画面化は、必然的に製造時の液晶注入時間の増大をもたらす。
ここで、上記従来の液晶表示装置について、液晶注入時間を増大させずに大画面化を図ろうとすると、図4,図5(B)から判るように、注入口35が1つしかなく、その注入口35の断面積も、(低い矩形枠の高さ×狭い開口幅)と小さいため、新たな注入口を矩形枠34に増設しなければならない。
しかし、注入口の増設は、矩形枠34のシール性能を低下させるうえ、注入口付近には取出し電極端子を配置できないから、取出し電極端子数を増やして高画質化を図ることもできなくなる。つまり、従来の液晶表装置は、液晶注入時間の短縮を図ったり、液晶注入時間を増大させずに大画面化,高画質化を図ったりできないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の目的は、一対の基板の注入口付近の構造を工夫することによって、注入口を増設することなく、液晶注入時間を短縮することができ、液晶注入時間を増大させずに大画面化,高画質化を図ることができる液晶表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、対向面が予め平坦に仕上げられた一対の基板の間に、シール枠に囲まれた液晶層を設け、上記基板のうちの少なくとも一方の基板の液晶層側に透明な樹脂絶縁膜が形成された液晶表示装置において、上記シール枠の液晶注入口の近傍にシール枠の端部リブ、中間リブ、横リブを設けるとともに、上記樹脂絶縁膜は、上記リブで作られる注入経路に亘って除去されて、上記液晶注入口の空間と一体化し、上記液晶注入口よりもさらに液晶層側に延在し、かつ、幅方向に末広がりになった注入溝が形成されていることを特徴とする。
【0007】
請求項1の液晶表示装置では、シール枠の液晶注入口の近傍にシール枠の端部リブ、中間リブ、横リブを設け、これらのリブで作られる注入経路に亘って樹脂絶縁膜を除去して、液晶注入口の空間と一体化し 、 液晶注入口よりもさらに液晶層側に延在し、かつ、幅方向に末広がりになった注入溝が形成されているので、注入口を増設 , 拡大せずとも、注入溝の分だけ注入口近傍の断面積が大きくなるうえ、幅方向に末広がりになって液晶層側へさらに延在する注入溝によって、液晶の注入経路の断面積がさらに大きくなって、液晶注入時間を大幅に短縮することができ、また液晶注入時間を増大させずに大画面化,高画質化が図れるうえ、注入を容易化することができる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の液晶表示装置の一例の液晶注入口の詳細平面図および断面図である。この液晶表示装置は、下側のガラス基板2の構造が異なる点を除いて、図4,5で述べた従来のアクティブマトリックス型液晶表示装置と同じ構成であるので、同じ部材には同一番号を付している。
上記液晶表示装置の液晶注入口35の付近は、図1(B)の詳細断面図に示すように、図示しない対向電極をもつ上側のガラス基板31と、上面に透明アクリル樹脂からなる層間絶縁膜3をもち,図示しない薄膜トランジスタ等が形成された下側のガラス基板2との間に、単一の液晶注入口35をもち,液晶を取り囲んで封止するシール枠としてのシール樹脂製の矩形枠34が挟み込まれている。
【0009】
上記層間絶縁膜3は、表示部の開口率を向上させるべく、図示しない薄膜トランジスタおよびこれを駆動するゲート,ソース信号線と表示画素電極とを分離するが、液晶注入口35近傍の層間絶縁膜3は、図1(A)に破線で示すように、矩形枠34の端部リブ36,中間リブ37,横リブ38等で作られる注入経路に亘って除去され、液晶注入口35よりもさらに液晶層側に延在し,かつ幅方向に末広がりになった注入溝4が形成されている。この注入溝4によって、図1(B)に示すように液晶注入口の断面積が大きくなり、単位時間当たりの液晶注入量が増えるとともに注入が容易化されることが判る。
アクティブマトリックス型液晶表示装置については、例えば出願人の先願特開平9−80416号公報に詳述されているが、上記注入溝4は、表示画素電極を薄膜トランジスタのドレイン等に接続すべく層間絶縁膜3にコンタクトホールを形成する際に、同時にパターニング,エッチングして形成される。
【0010】
上記構成の液晶表示装置は、製造時に次のような効果をもたらす。
図1の液晶表示装置では、下側のガラス基板2の上面の層間絶縁膜3が、矩形枠34の液晶注入口35近傍で除去されてこの注入口と一体化した注入溝4をなしているので、液晶注入口の断面積が大きくなり、製造時に単位時間当たりの液晶注入量が増加するとともに、注入が容易化される。
従って、液晶注入時間を従来より短縮でき、あるいは、液晶表示装置が大画面になっても、注入口の数を増やすことなく液晶注入時間を従来と同程度に抑えることができるとともに、注入口の数が増えないので、その分、矩形枠のシール性能が低下せず、取出し電極端子を多く配設できて、高画質化にも寄与する。
なお、上記実施の形態では、注入溝4のために下側のガラス基板2の層間絶縁膜3を除去したが、本発明では、上側のガラス基板の下面または下側のガラス基板の上面の透明な樹脂絶縁膜を除去することもできる。
【0011】
図2は、本発明の液晶表示装置の他の例の液晶注入口の詳細断面図である。この液晶表示装置は、下側のガラス基板32に代えて、上側のガラス基板1の平坦化膜に注入溝6を設けた点が図1のものと異なる。
上記注入溝6は、図2の上側のガラス基板1上に模式的に示したR,G,Bのカラーフィルタ7の表面を平坦化するため設けられた透明な平坦化膜5を、矩形枠34で形成される液晶注入経路に亘って除去して形成される。
【0012】
図2の液晶表装置でも、上側のガラス基板1の上面の平坦化膜5が、矩形枠34の液晶注入口35空間と一体化した注入溝6をなしているので、液晶注入口の断面積が大きくなり、製造時に単位時間当たりの液晶注入量が増加する。
従って、液晶注入時間を従来より短縮でき、あるいは、液晶表示装置が大画面になっても、注入口の数を増やすことなく液晶注入時間を従来と同程度に抑えることができるとともに、注入口の数が増えないので、その分、矩形枠のシール性能が低下せず、取出し電極端子を多く配設できて、高画質化にも寄与する。
【0013】
図3は、本発明の液晶表示装置の他の例の液晶注入口の詳細断面図である。この液晶表示装置は、図1,図2の装置の両方の特徴をもつもので、下側のガラス基板2の上面の層間絶縁膜3および上側のガラス基板1の下面の平坦化膜5に夫々注入溝4,6を有する。
【0014】
図3の液晶表示装置では、上側のガラス基板1の平坦化膜5および下側のガラス基板2の層間絶縁膜3が、夫々液晶注入口35空間と一体化した注入溝4,6を有するので、液晶注入口の断面積が一層大きくなり、製造時に単位時間当たりの液晶注入量が一層増加する。
従って、液晶注入時間を従来より一層短縮でき、あるいは、液晶表示装置が更に大画面になっても、注入口の数を増やすことなく液晶注入時間を従来と同程度に抑えることができるとともに、注入口の数が増えないので、その分、矩形枠のシール性能が低下せず、取出し電極端子を多く配設できて、高画質化にも一層寄与する。
【0015】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1の液晶表示装置は、シール枠の液晶注入口の近傍にシール枠の端部リブ、中間リブ、横リブを設け、これらのリブで作られる注入経路に亘って樹脂絶縁膜を除去して、液晶注入口の空間と一体化し 、 液晶注入口よりもさらに液晶層側に延在し、かつ、幅方向に末広がりになった注入溝が形成されているので、注入口を増設 , 拡大せずとも、注入溝の分だけ注入口近傍の断面積が大きくなるうえ、幅方向に末広がりになって液晶層側へさらに延在する注入溝によって、液晶の注入経路の断面積がさらに大きくなって、液晶注入時間を大幅に短縮することができ、また液晶注入時間を増大させずに大画面化,高画質化が図れるうえ、注入を容易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液晶表示装置の一例の液晶注入口の詳細平面図および断面図である。
【図2】 本発明の液晶表示装置の他の例の液晶注入口の詳細断面図である。
【図3】 本発明の液晶表示装置の他の例の液晶注入口の詳細断面図である。
【図4】 従来の液晶表示装置の液晶を囲い込む矩形枠の平面図である。
【図5】 図4の矩形枠の液晶注入口の詳細平面図および断面図である。
【符号の説明】
1…上側のガラス基板、2…下側のガラス基板、3…層間絶縁膜、
4…注入溝、5…平坦化膜、6…注入溝、7…カラーフィルタ、
31…上側のガラス基板、32…下側のガラス基板、33…層間絶縁膜、
34…矩形枠、35…液晶注入口、36…端部リブ、
37…中間リブ、38…横リブ。
Claims (1)
- 対向面が予め平坦に仕上げられた一対の基板の間に、シール枠に囲まれた液晶層を設け、上記基板のうちの少なくとも一方の基板の液晶層側に透明な樹脂絶縁膜が形成された液晶表示装置において、
上記シール枠の液晶注入口の近傍にシール枠の端部リブ、中間リブ、横リブを設けるとともに、上記樹脂絶縁膜は、上記リブで作られる注入経路に亘って除去されて、上記液晶注入口の空間と一体化し、上記液晶注入口よりもさらに液晶層側に延在し、かつ、幅方向に末広がりになった注入溝が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
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