JPH10333161A - 液晶セル及びその製造方法 - Google Patents

液晶セル及びその製造方法

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JPH10333161A
JPH10333161A JP10017446A JP1744698A JPH10333161A JP H10333161 A JPH10333161 A JP H10333161A JP 10017446 A JP10017446 A JP 10017446A JP 1744698 A JP1744698 A JP 1744698A JP H10333161 A JPH10333161 A JP H10333161A
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JP
Japan
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liquid crystal
seal
partition
wall
electrode substrates
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Application number
JP10017446A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kohama
武史 小浜
Nobuhiko Ohashi
信彦 大橋
Masashi Inada
雅司 稲田
Masaaki Ozaki
正明 尾崎
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール及び複数のストライプ状隔壁を介装し
てなる両電極基板への液晶の注入構造に工夫を凝らし、
注入液晶の廻り込み現象の発生を防止するようにした液
晶セル及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 堰60が、複数の隔壁40のうち右側隔
壁とこれに隣接するシール30の並行シール部33との
間にて形成される右シール側通路41内にてスメクチッ
ク液晶の流れを抑制するように設けられている。堰70
が、複数の隔壁40のうち左側隔壁とこれに隣接する並
行シール部34との間にて形成される左シール側通路4
2内にてスメクチック液晶の流れを抑制するように設け
られている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反強誘電性液晶や
強誘電性液晶等のスメクチック液晶やネマチック液晶等
を用いる液晶セル及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の液晶セルには、両電極基
板の一方の内表面外周部にシール(図24及び図25に
て符号1参照)を環状に形成し、他方の電極基板の内表
面にシール1の内側に対応する領域にて複数の隔壁(図
示しない)をストライプ状に並行に形成し、両電極基板
をシール1及び各隔壁を介し重ね合わせて空セルとした
上で、この空セル内に液晶注入口(図24及び図25に
て符号1a参照)を通してスメクチック液晶(図24及
び図25にて符号2参照)を注入して構成したものがあ
る。
【0003】ここで、上記液晶セルにおいて電極基板の
間にスメクチック液晶2を注入する場合、上記空セルを
真空室内の真空状態内に置いて空セルの液晶注入口近傍
にスメクチック液晶2を滴下する。そして、加熱により
軟化したスメクチック液晶2により液晶注入口1aを塞
いだ後、真空室の内部を大気圧に開放する。これに伴い
発生する空セルの内外の差圧に基づきスメクチック液晶
2を空セル内に液晶注入口1aを通して流動させて注入
する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空セル
では、その各隔壁がシール1の液晶注入口1a側からこ
れに対する対向シール部(図24及び図25にて符号1
b参照)に向けて並行に延びているのが通常である。こ
のため、スメクチック液晶2は、複数の隔壁のうち互い
に隣接する両隔壁の間及びシール1の隔壁に並行なシー
ル部(図24及び図25にて符号1c参照)とこれに隣
接する隔壁との間を通り、空セル内に注入されることと
なる。
【0005】しかし、スメクチック液晶2の注入速度
は、その注入環境に大きく左右される。例えば、スメク
チック液晶2に対するシール1や隔壁の濡れ性の良否や
両電極基板間のセルギャップの違いのため、スメクチッ
ク液晶の注入速度に差が生ずる。具体的には、シール1
の近傍では表示領域外であるため、空セルの中央領域
(以下、表示領域という)に設けられているカラーフィ
ルタ(以下、表示画素層という)が存在しない箇所があ
る。このため、表示画素層のない部分は両電極基板間の
セルギャップが空セルの中央領域に比較して広くなって
いる。よって、シール近傍におけるスメクチック液晶2
の注入が、空セルの中央領域に比べて速く進む(図24
に各符号A2、A1による示す各矢印参照)。
【0006】従って、液晶注入口1aから注入したスメ
クチック液晶のうちシール近傍の液晶部分が、空セルの
奥からストライプ状の隔壁の壁面に引き寄せられる。こ
のため、当該液晶部分が空セルの中央部側へ廻り込むと
いう現象(図25にて符号Bにて示す矢印参照)が発生
するという不具合が生ずる。その結果、空セルの中央部
を進む液晶部分が、廻り込んだ液晶部分と衝突し、この
衝突境界にてスメクチック液晶の注入方向への均一な注
入が乱されて流れ模様を形成し、液晶セルの表示むらを
招いている。
【0007】また、上記表示領域とシール1との間、即
ち、非表示領域において、ダミー画素層を上記表示領域
の周囲に沿い形成した場合には、空セルに対するスメク
チック液晶の注入状況は、空セルの断面形状及び外形寸
法の大きさによって異なる。即ち、スメクチック液晶の
注入は圧力差及び毛細管現象を利用してなされる。ま
た、空セルのうちダミー画素層に対応する部分の断面
は、空セルのうちシール1とダミー画素層の間の断面及
び表示領域に対応する部分の断面の双方よりも狭く、空
セルのうちシール1とダミー画素層の間の断面は、空セ
ルのうち表示領域に対応する部分の断面よりも広い。
【0008】このため、空セルの外形寸法が小さい(例
えば、空セルの対角線寸法が6×24.5mm)の場
合、スメクチック液晶の注入の開始から終了まで、圧力
差が毛細管現象よりも優位に作用する。従って、スメク
チック液晶の注入速度は、空セルのうちシール1とダミ
ー画素層の間の断面において他の断面よりも常に高く維
持される。その結果、シール1とダミー画素層の間の断
面を通る液晶部分が空セルの中央部側へ廻り込むこと
で、上述と同様の不具合が生ずる。
【0009】また、空セルの外形寸法が大きい(例え
ば、空セルの対角線寸法が17×24.5mm)の場
合、スメクチック液晶の注入の開始直後には、圧力差が
毛細管現象よりも優位に作用する。従って、スメクチッ
ク液晶の注入速度は、空セルのうちシール1とダミー画
素層の間の断面において他の断面よりも高く維持され
る。しかし、空セルが大きいため、圧力が空セルの奥ま
では到達しない。従って、スメクチック液晶の注入が進
むにつれて、毛細管現象が圧力差に代わって優位に作用
するようになる。これに伴い、スメクチック液晶の注入
速度は、空セルのうちダミー画素層に対応する部分の断
面において他の断面よりも高く維持される。その結果、
ダミー画素層に対応する断面を通る液晶部分が空セルの
中央部側へ廻り込むことで、上述と同様の不具合が生ず
る。
【0010】なお、特開平5−313110号公報にて
示すように、スメクチック液晶の注入時の圧力制御によ
り、空セル内へでの液晶の流速を一定にしようとするも
のもあるが、これによっても、シール近傍の液晶部分と
空セルの中央の液晶部分との間の流速の差を解消するこ
とはできない。そこで、本発明は、以上のようなことに
対処するため、シール及び複数のストライプ状隔壁を介
装してなる両電極基板への液晶の注入構造に工夫を凝ら
し、注入液晶の廻り込み現象の発生を防止するようにし
た液晶セル及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至5に記載の発明によれば、複数の隔壁
のうち一側隔壁とこれに隣接するシールの一側シール部
との間にて形成される一側通路内にて液晶の流れを抑制
するように、第1堰が設けられている。また、複数の隔
壁のうち他側隔壁とこれに隣接するシールの他側シール
部との間にて形成される他側通路内にて液晶の流れを抑
制するように第2堰が設けられている。
【0012】このため、両電極基板の間に液晶注入口か
ら液晶を注入すると、この液晶は、第1及び第2の堰の
もと、上記一側及び他側の各通路内へは流入しにくいか
或いはこの流入を阻止された状態で、各隔壁間に流入す
る。従って、上記一側及び他側の各通路内にも各隔壁と
同様に液晶を注入した場合に生ずるであろう一側及び他
側の各通路から各隔壁間への液晶の廻り込みが確実に防
止され得る。その結果、液晶セルに表示むらが発生する
ことがない。
【0013】ここで、請求項2に記載の発明のように、
両電極基板間にて一側及び他側の各通路内に帯状にそれ
ぞれ形成した一側及び他側の各ダミー画素層を備えてい
ても、液晶セルの外形寸法の大小にかかわりなく、請求
項1に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。ま
た、請求項6に記載の発明によれば、複数の隔壁のうち
一側隔壁とこれに隣接するシールの一側シール部との間
にて形成される一側通路内にて液晶の注入時にその流れ
を第1堰により抑制するように制御し、また、複数の隔
壁のうち他側隔壁とこれに隣接するシールの他側シール
部との間にて形成される他側通路内にて液晶の注入時に
その流れを抑制するように第2堰により制御する。
【0014】これによれば、両電極基板の間に液晶注入
口から液晶を注入すると、この液晶は、第1及び第2の
堰のもと、上記一側及び他側の各通路内へは流入しにく
く、各隔壁間に流入する。その結果、請求項1に記載の
発明と同様の作用効果を達成できる。また、請求項7に
記載の発明によれば、シール形成工程及び隔壁形成工程
の少なくとも一方にて、両電極基板の少なくとも一方の
内表面のうち一側及び他側の各通路に対応する各領域に
第1及び第2の堰を形成し、重ね合わせ工程にて、第1
及び第2の堰が一側及び他側の各通路内にそれぞれ位置
するように、両電極基板の重ね合わせを行い、液晶注入
工程にて、液晶の一側及び他側の各通路での流れを一側
及び他側の各堰により抑制する。
【0015】これにより、請求項1乃至6に記載の発明
の作用効果を達成できる液晶セルの提供が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1及び図2は、本発明に係る液晶セ
ルの第1実施形態を示している。この液晶セルは、両電
極基板10、20を備えており、これら両電極基板1
0、20は、帯状シール30、複数のストライプ状隔壁
40及びスメクチック液晶50を介し併設されている。
【0017】下側電極基板10は、カラーフィルタ付き
電極基板である。この電極基板10は、透明基板の内表
面に複数のストライプ状透明電極及び絶縁膜を積層して
なる積層体10aの内表面に、複数のカラーフィルタと
しての画素層14及び複数のブラックマスク層15が交
互に形成されている。また、配向膜11が、これら画素
層14及びブラックマスク層15上に形成されている。
なお、配向膜11のスメクチック液晶50とは反対側の
面にはオーバーコート膜(図示しない)が形成されてい
る。
【0018】また、積層体10aの内表面には、ブラッ
クマスク層12が配向膜11の外周に沿い帯状に形成さ
れている(図1及び図2参照)。また、このブラックマ
スク層12上には、両ダミー画素層13が配向膜11の
外周に沿い帯状に形成されている(図1及び図2参
照)。但し、本第1実施形態では、各画素層14及び各
ブラックマスク層15は、液晶セルの表示領域R1内に
位置しており、ブラックマスク層12及び両ダミー画素
層13は、液晶セルの非表示領域R2内に位置している
(図2参照)。また、ブラックマスク層12は、図2に
て示すごとく、ダミー画素層13の断面の5倍の断面を
有するため、両ダミー画素層13は、ブラックマスク層
12のうち配向膜11の外周側断面部分(ダミー画素層
13の断面の2倍の断面部分)上に積層されている。
【0019】一方、上側電極基板20は、透明基板の内
表面に複数のストライプ状透明電極、絶縁膜及び配向膜
21を順次積層して形成されている。ここで、電極基板
20の複数の透明電極は、スメクチック液晶50及び電
極基板10の複数の透明電極と共にマトリックス状の複
数の画素を形成する。なお、表示領域R1には、上述の
ごとく、カラーフィルタとしての各画素層14及び各ブ
ラックマスク層15が形成されているが、後述する図7
乃至図10、図13及び図14乃至図21では、これら
各画素層14及び各ブラックマスク層15の図示は省略
されている。
【0020】帯状のシール30は、電極基板20の内表
面に配向膜21の外周側領域に沿い形成されており、こ
のシール30には液晶注入口31が形成されている。ま
た、このシール30は、図1にて示すごとく、液晶注入
口31に対向する対向シール部32と、右側及び左側の
両並行シール部33、34とを備えている。複数の隔壁
40は、電極基板10の配向膜21上に、液晶注入口3
1側からこれに対するシール30の対向シール部32に
向けて互いに並行に形成されている。これにより、各隔
壁40は、シール30と共に両電極基板10、20間の
間隔(以下、セルギャップという)を確保しつつ、両電
極基板10、20を接着支持している。
【0021】但し、各隔壁40は、図2にて例示するご
とく、配向膜11を介しカラーフィルタとしての各画素
層14上に位置している。なお、各隔壁40は、図2に
て、その長手方向にて、電極基板20の各透明電極の長
手方向に沿いかつこれら各透明電極の直下にそれぞれ位
置している。また、図1及び図2にて図示右側隔壁40
とこれに隣接するシール30の並行シール部33との間
には、右シール側通路41が形成されており、一方、図
示左側隔壁40とこれに隣接するシール30の並行シー
ル部34との間には、左シール側通路42が形成されて
いる。また、各隔壁40のうち互いに隣接する各両隔壁
40の間には、隔壁間通路43がそれぞれ形成されてい
る。
【0022】なお、非表示領域R2のうち並行シール部
33と右側隔壁40との間の領域が右シール側通路41
に対応する。また、非表示領域R2のうち並行シール部
34と左側隔壁40との間の領域が左シール側通路42
に対応する。ここで、本発明の要部を構成する右側堰6
0及び左側堰70は以下のような構成を有するように形
成されている。
【0023】上述した両ダミー画素層13のうち外側ダ
ミー画素層13は、断面3画素からなる右側画素部13
a及び左側画素部13bを備えている。右側画素部13
aは、図1乃至図4にて示すごとく、右シール側通路4
1内の液晶注入口31近傍にて、外側ダミー画素層13
の右側部から並行シール部33に向け突出してブラック
マスク層12の右側部(右シール側通路41内に位置し
ている)上に沿い形成されている。
【0024】一方、左側画素部13bは、左シール側通
路42内の液晶注入口31近傍にて、外側ダミー画素層
13の左側部から並行シール部34に向け突出してブラ
ックマスク層12の左側部(左シール側通路42内に位
置している)上に沿い形成されている。また、右側隔壁
40は、図1乃至図4にて示すごとく、右側突出壁44
を備えており、この突出壁44は、両ダミー画素層13
の各右側部及び右側画素部13aを介し並行シール部3
3に向けて突出している。
【0025】一方、左側隔壁40は、図1にて示すごと
く、左側突出壁45を備えており、この突出壁45は、
両ダミー画素層13の各左側部及び左側画素部13bを
介し並行シール部34に向けて突出している。また、シ
ール30では、右側並行シール部33が、図1乃至図4
にて示すごとく、突出壁33Aを備えており、この突出
壁33Aは、右シール側通路41内にて、右側並行シー
ル部33の液晶注入口31側近傍内壁部からブラックマ
スク層12の右側部、右側画素部13a及び右側突出壁
44の並行シール部33側各端面に向け突出形成されて
いる。これにより、シール30は、その突出壁33Aに
て、ブラックマスク層12の右側部、右側画素部13a
及び右側突出壁44と共に、液晶注入口31の近傍で、
右シール側通路41を塞ぐ。
【0026】一方、左側並行シール部34は、図1にて
示すごとく、突出壁33Bを備えており、この突出壁3
3Bは、左シール側通路42内にて、左側並行シール部
34の液晶注入口31側近傍内壁部からブラックマスク
層12の左側部、左側画素部13b及び左側突出壁45
の並行シール部34側各端面に向け突出形成されてい
る。これにより、シール30は、その突出壁33Bに
て、ブラックマスク層12の左側部、左側画素部13b
及び左側突出壁45と共に、液晶注入口31の近傍で、
左シール側通路42を塞ぐ。
【0027】これにより、両突出壁44、33A、右側
画素部13a、並びにこれらに対応するブラックマスク
12及び両ダミー画素層13の各部分が右側堰60を構
成する(図1乃至図3参照)。また、両突出壁45、3
3B、左側画素部13b、並びにこれらに対応するブラ
ックマスク12及び両ダミー画素層13の各部分が左側
堰70を構成する(図1参照)。
【0028】なお、図2において、各ダミー画素層13
及び画素部13aの各断面形状は、便宜的に、画素層1
4の断面形状とは異なるように描かれているが、各ダミ
ー画素層13及び画素部13aの各断面形状は画素層1
4の断面形状と同一である。その他の図においても同様
である。次に、上述のように構成した液晶セルの製造方
法について図5を参照して説明する。
【0029】まず、上側電極基板形成工程S1におい
て、上側電極基板20を上記構成を有するように形成す
る。ラビング工程S2において、上側電極基板20の配
向膜21にラビング処理を施す。その後、シール印刷工
程S3において、帯状のシール30を、熱硬化性エポキ
シ樹脂により、電極基板20の内表面外周縁部上に沿い
印刷形成する。このとき、液晶注入口31も形成する。
【0030】一方、下側電極基板形成工程S4におい
て、下側電極基板10を上記構成を有するように形成す
る。このとき、ブラックマスク層12、15並びにダミ
ー画素層13及び画素層14を、両画素部13a、13
bと共に、積層体10aの内表面にパターニング形成す
る。ついで、隔壁形成工程S5において、光硬化性樹脂
を用い紫外線照射によりパターニング処理でもって複数
の隔壁40を下側電極基板10の配向膜11にストライ
プ状に形成する。このとき、各隔壁40が、液晶注入口
31から対向シール部32に向けて、両並行シール部3
3、34に並行に位置するように、上記パターニング処
理を行う。また、右側隔壁40及び左側隔壁40も、そ
れぞれ、突出壁44、45を有するようにパターニング
形成する。
【0031】ついで、ラビング工程S6において、下側
電極基板10の配向膜11にラビング処理を施す。その
後、重ね合わせ工程S7において、上側電極基板20を
シール30及び各隔壁40を介し下側電極基板10に重
ね合わせる。この重ね合わせは、両配向膜21、11が
各隔壁40を介し互いに対向するように行う。
【0032】そして、シール硬化工程S8にて、両電極
基板10、20に加熱加圧処理を施して、シール30を
硬化させながら両電極基板10、20のセルギャップを
所定の値にする。これにより、空セルの形成が終了す
る。このようにして空セルを形成した後は、液晶注入工
程S9において、次のようにしてスメクチック液晶40
を上記空セル内に注入する。
【0033】まず、上記空セルを真空容器内に収容す
る。そして、当該空セルの電極基板20の液晶注入口3
1の近傍にスメクチック液晶を滴下する。そして、真空
容器の内部を真空状態にする。このとき、上記空セルの
内部も真空状態になる。このような状態にて、真空容器
の内部を加熱すると、スメクチック液晶が軟化して液晶
注入口31を塞ぐ。その後、真空容器の内部を大気圧に
開放すると、上記空セルの内外に差圧が発生し、軟化し
たスメクチック液晶が液晶注入口31を通り上記空セル
内に吸引され始める。
【0034】このように吸引が開始されると、上記空セ
ル内に液晶注入口31から流入したスメクチック液晶
は、上記空セル内に、各隔壁間通路43を通り注入され
る。このとき、右シール側通路41及び左シール側通路
42は、右側堰60及び左側堰70により塞がれている
から、これら右シール側通路41及び左シール側通路4
2を通して上記空セル内にスメクチック液晶50が注入
されることはない。
【0035】従って、上記空セルの外形寸法の大小にか
かわりなく、当該空セル内にて、右シール側通路41及
び左シール側通路42から各隔壁間通路43内にスメク
チック液晶50が廻り込むことがない。その結果、右シ
ール側通路41及び左シール側通路42をも通してスメ
クチック液晶を注入した場合に生ずるであろう上記廻り
込みによるスメクチック液晶の流れ模様が発生すること
がない。よって、液晶セルの外形寸法の大小にかかわり
なく、当該液晶セルに表示むらが発生することがない。
【0036】なお、ダミー画素層13及びブラックマス
ク層12のために、液晶セルの非表示領域における表示
を確実に防止しつつ、上記作用効果を達成できる。ま
た、上記第1実施形態では、両堰60、70は、それぞ
れ、1箇所ずつ設ける例について説明したが、これに限
ることなく、両堰60、70は、それぞれ、複数ずつ設
けるようにしてもよい。また、両堰60、70は、液晶
注入口31の近傍に限ることなく、両並行シール部3
3、34に沿う方向であればどの位置に設けるようにし
てもよい。
【0037】(第2実施形態)図6及び図7は、本発明
に係る液晶セルの第2実施形態を示している。本第2実
施形態では、ブラックマスク層12Aが、上記第1実施
形態にて述べたブラックマスク層12に代えて、配向膜
11の外周に沿い帯状に形成されており(図6及び図7
参照)、このブラックマスク層12Aは、ダミー画素層
13の断面の3倍の断面を有する。これに伴い、上記第
1実施形態にて述べた各ダミー画素層13は、図7にて
示すごとく、一画素層だけ増えた形で、ブラックマスク
層12A上に積層されている。
【0038】また、上記第1実施形態にて述べたシール
30の両突出壁33A、33Bは、本第2実施形態では
廃止されている。これに伴い、ブラックマスク層12A
は、右側マスク部12a及び左側マスク部12bを備え
ており、右側マスク部12aは、廃止した突出壁33A
に対応する位置にて、並行シール部33に向け突出形成
されている。一方、左側マスク部12bは、廃止した突
出壁33Bに対応する位置にて、並行シール部34に向
け突出形成されている。
【0039】また、3つのダミー画素層13のうち外側
ダミー画素層13は、右側画素部13a及び右側画素部
13bを備えている。右側画素部13aは、上記第1実
施形態の場合よりも一画素少ない2画素にて、右側マス
ク部12a上に形成されており、一方、左側画素部13
bは、同様に2画素にて、左側マスク部12b上に形成
されている。
【0040】上記第1実施形態にて述べた突出壁44
は、当該第1実施形態にて述べた右側隔壁40を廃止
し、これよりも1層分だけ図1にて左側に位置する隔壁
40(以下、第2右側隔壁40という)から3つのダミ
ー画素層13及び右側画素部13aに沿い並行シール部
33に向けて突出形成されている。これにより、この突
出壁44は、右側画素部13a及び右側マスク部12a
と共に右シール側通路41を塞ぐように、右側堰60A
を構成している。
【0041】一方、上記第1実施形態にて述べた突出壁
45は、当該第1実施形態にて述べた左側隔壁40を廃
止し、これよりも1層分だけ図1にて右側に位置する隔
壁40(以下、第2左側隔壁40という)から3つのダ
ミー画素層13及び左側画素部13bに沿い並行シール
部34に向けて突出形成されている。これにより、この
突出壁45は、左側画素部13b及び左側マスク部12
bと共に左シール側通路42を塞ぐように、左側堰70
Aを構成している。その他の構成は上記第1実施形態と
同様である。
【0042】このように構成した本第2実施形態におい
ては、上記第1実施形態と同様に空セル内に液晶注入口
31からスメクチック液晶を注入すると、このスメクチ
ック液晶は、上記空セル内に、各隔壁間通路43を通り
注入される。このとき、右シール側通路41及び左シー
ル側通路42は、右側堰60A及び左側堰70Aにより
塞がれているから、これら右シール側通路41及び左シ
ール側通路42を通して上記空セル内にスメクチック液
晶50が注入されることはない。
【0043】その結果、上記第1実施形態と同様の作用
効果を達成できる。次に、上記第2実施形態の各変形例
について説明する。図8は上記第2実施形態の第1変形
例を示している。この第1変形例では、上記第2実施形
態にて述べたダミー画素層13及び両画素部13a、1
3bが、図8にて例示するごとく、ブラックマスク層1
2A及び両マスク部12a、12bに代えて電極基板2
0の内表面に直接形成してある。このため、両画素部1
3a、13bが右シール側通路41及び左シール側通路
42内底壁に直接形成されたこととなる。
【0044】また、第2右側隔壁40は、上記第2実施
形態にて述べた突出壁44に代えて、突出壁44Aを備
えており、この突出壁44Aは、両画素部13a及びこ
れらに対応するダミー画素層13の各部分を介し右シー
ル側通路41を塞ぐように形成されている。一方、第2
左側隔壁40は、上記第1実施形態にて述べた突出壁4
5に代えて、突出壁を備えており、この突出壁は、両画
素部13b及びこれらに対応するダミー画素層13の各
部分を介し左シール側通路42を塞ぐように形成されて
いる。
【0045】これによっても、上記第2実施形態と同様
の作用効果を達成できる。図9は上記第2実施形態の第
2変形例を示している。この第2変形例では、上記第2
実施形態にて述べた両画素部13aのうち並行シール部
33側の画素部が廃止されている。また、第2右側隔壁
40は、上記第2実施形態にて述べた突出壁44に代え
て、突出壁44Bを備えており、この突出壁44Bは、
画素部13a及びこれに対応するダミー画素層13の部
分を介し右シール側通路41内に突出している。
【0046】また、上記第2実施形態にて述べたシール
30の並行シール部33は、突出壁35を有しており、
この突出壁35は、画素部13a及び突出壁44Bに向
けて突出して右シール側通路41を塞いでいる。左シー
ル側通路42も同様の構成で塞がれている。これによっ
ても、上記第2実施形態と同様の作用効果を達成でき
る。
【0047】この場合、図10にて示すごとく、画素部
13aを両画素とし、突出壁35に代えて突出壁36を
隣接シール部33から突出させるようにしてもよい。図
11は、上記第2実施形態の第3変形例を示している。
この第3変形例では、上記第2実施形態にて述べた各突
出壁44、45の形成箇所が、第2右側隔壁40及び第
2左側隔壁40の各液晶注入口31側端部に、各マスク
部12a、12b及び各画素部13a、13bと共に変
更されている。これによっても、上記第2実施形態と同
様の作用効果を達成できる。
【0048】図12は、上記第2実施形態の第4変形例
を示している。この第4変形例では、上記第2実施形態
にて述べた各突出壁44、45に代わる各突出壁33
a、34aが、両並行シール部33、34の各液晶注入
口31側端部にて、各マスク部12a、12b及び各画
素部13a、13bと共に形成されて、右シール側通路
41及び左シール側通路42を塞いでいる。
【0049】これによっても、上記第2実施形態と同様
の作用効果を達成できる。 (第3実施形態)図13は、本発明の第3実施形態を示
している。この第3実施形態では、上記第2実施形態に
て述べた両堰60A、70Aの両マスク部12a、12
b及び両画素部13a、13bが廃止されている。
【0050】また、第2右側隔壁40は、上記第2実施
形態にて述べた突出壁44に代えて、突出壁44Dを備
えており、この突出壁44Dは、ダミー画素層13及び
ブラックマスク層12のうち突出壁44Dに対応する部
分を介し右シール側通路41内にて隣接シール部33に
向けて突出形成されている。この突出壁44Dには、図
13にて示すごとく、並行シール部33の内壁上端隅角
部に断面四角形状の貫通部44dが形成されている。
【0051】但し、貫通部44dの断面積は、この貫通
部44dを通り右シール側通路41内を流れるスメクチ
ック液晶の速度が隔壁間通路43内を流れるスメクチッ
ク液晶の速度とほぼ同一か或いはこの速度よりも遅くな
るように設定されている。なお、左シール側通路42の
堰も右シール側通路41と同様の構成となっている。そ
の他の構成は上記第2実施形態と同様である。
【0052】このように構成した本第3実施形態では、
上述したごとく、右シール側通路41内にて貫通部44
dを通り流れるスメクチック液晶50の速度及び左シー
ル側通路42内にてその貫通部を通り流れるスメクチッ
ク液晶の速度が、各隔壁間通路43を流れるスメクチッ
ク液晶の速度とほぼ同一か或いはこの速度よりも遅い。
【0053】従って、右シール側通路41及び左シール
側通路42から各隔壁間通路43内にスメクチック液晶
が廻り込むことがなく、上記第2実施形態と同様の作用
効果を達成できる。図14は上記第3実施形態の変形例
を示している。この変形例では、ブラックマスク層12
及び両マスク部12a、12b及びダミー画素層13及
び両画素部13a、13bの構成は上記第2実施形態と
同様となっている。
【0054】また、突出壁44Eが、上記第3実施形態
にて述べた突出壁44Dに代えて、断面四角形状の貫通
部44eを形成するように、ブラックマスク層12及び
ダミー画素層13を介し隣接シール部33に向けて突出
形成されている。ここで、貫通部44eの断面積は、こ
の貫通部44eを通り右シール側通路41内を流れるス
メクチック液晶の速度が、隔壁間通路43内を流れるス
メクチック液晶の速度とほぼ同一か或いはこの速度によ
りも遅くなるように設定されている。
【0055】なお、左シール側通路42においても右シ
ール側通路41と同様の堰構成となっている。このよう
に構成した本変形例によっても、上記第3実施形態と同
様の作用効果を達成できる。なお、この変形例におい
て、図15にて示すごとく、ダミー画素層13aの画素
を一つ減らして、断面長四角形状の貫通部44fを形成
するように、突出壁44Fを、突出壁44Eに代えて、
ブラックマスク層12及びダミー画素層13を介し並行
シール部33に向けて突出形成するようにしてもよい。
【0056】この場合、図16にて示すごとく、突出壁
44Fに代えて、断面長方形状の貫通部44gを有する
突出壁44Gを突出形成するようにしてもよい。また、
さらに、図17にて示すごとく、マスク部12aをダミ
ー画素層13の一画素分短くして、上記貫通部44gを
貫通部44hとしてもよい。 (第4実施形態)図18は、本発明の第4実施形態を示
している。
【0057】この第4実施形態では、図18にて例示す
るごとく、上記第2実施形態にて述べたブラックマスク
層12及び両マスク部12a、12bが廃止され、ダミ
ー画素層13及び両画素部13a、13bが電極基板1
0の内表面に直接形成されている。また、第2右側隔壁
40は、上記第2実施形態にて述べた突出壁44に代え
て、突出壁44Iを備えており、この突出壁44Iは、
両画素部13a及びこれらに対応するダミー画素層13
の部分を介し並行シール部33に向けて突出形成されて
いる。
【0058】また、突出壁44Iには、電極基板20の
内表面にて、並行シール部33の内壁上端部から図18
にて図示第2右側隔壁40の右壁近傍に亘り、図18に
て図示断面形状の貫通部44iが形成されている。ここ
で、貫通部44iの底壁は、図18にて示すごとく、並
行シール部33の内壁上端部から離れるにつれてクラン
ク状に電極基板20の内表面に近づくように形成されて
いる。
【0059】これによっても、上記第3実施形態にて述
べたと同様の作用効果を達成できる。また、上記第4実
施形態において、図19にて示すごとく、両画素部13
aに画素部13aを一つ追加し、かつ、突出壁44Iに
代えて、突出壁44Jを形成するようにしてもよい。こ
こで、突出壁44Jには、追加画素部13aと並行シー
ル部33の内壁に接して、電極基板20の内表面に沿
い、断面逆L字状のの貫通部44jが形成されている。
【0060】これによっても、上記第4実施形態と同様
の作用効果が達成できる。また、上記第4実施形態にお
いて、突出壁44Iに代えて、図20にて示すごとく、
突出壁44Kを設けてもよい。ここで、突出壁44K
は、並行シール部33の内壁及び及び電極基板20の内
表面に接する断面逆L字状の貫通部44kを有してい
る。
【0061】これによっても、上記第4実施形態と同様
の作用効果が達成できる。また、上記第4実施形態にお
いて、突出壁44Iに代えて、図21にて示すごとく、
突出壁44Lを設けてもよい。ここで、突出壁44L
は、断面逆L字状の貫通部44lを有しており、この貫
通部44lは、並行シール部33の内壁のうち電極基板
10側端部、ダミー画素層13、両画素部13a及び電
極基板10の内表面に接するように形成されている。
【0062】これによっても、上記第4実施形態と同様
の作用効果が達成できる。 (第5実施形態)図22は、本発明の第5実施形態を示
している。この第4実施形態では、上記第2実施形態に
て述べた両堰60A、70Aが廃止されている。
【0063】また、上記第2実施形態にて述べた並行シ
ール部33のうち液晶注入口31側部分が、クランク状
に変化する凹凸壁部33bとして形成されている。一
方、並行シール部34のうち液晶注入口31側部分が、
クランク状に変化する凹凸壁部34bとして形成されて
いる。その他の構成は上記第2実施形態と同様である。
このように構成した本第5実施形態では、右シール側通
路41内に流入するスメクチック液晶50の流れ速度が
凹凸壁部33bにより抑制されるとともに、左シール側
通路42内に流入するスメクチック液晶50の流れ速度
が凹凸壁部34bにより抑制される。この場合、上記各
流れ速度は、隔壁間通路43のスメクチック液晶の流れ
速度とほぼ等しいか或いは遅くなるように抑制される。
【0064】その結果、右シール側通路41及び左シー
ル側通路42から各隔壁間通路43内へのスメクチック
液晶の回り込みが防止されて、上記第3実施形態にて述
べたと同様の作用効果を達成できる。図23は、上記第
5実施形態の変形例を示している。この変形例では、第
2右側隔壁40のうち液晶注入口31側部分が、右シー
ル側通路41内に歯形状に突出する壁部44Mとして形
成されている。一方、第2左側隔壁40のうち液晶注入
口31側部分が、左シール側通路42内に歯形状に突出
する壁部45Nとして形成されている。なお、上記第5
実施形態にて述べた両凹凸壁部33b、34bは廃止さ
れている。
【0065】このように構成した本変形例では、上記第
5実施形態と同様に、右シール側通路41内に流入する
スメクチック液晶50の流れ速度が壁部44Mにより抑
制されるとともに、左シール側通路42内に流入するス
メクチック液晶50の流れ速度が壁部45Nにより抑制
される。その結果、右シール側通路41及び左シール側
通路42から各隔壁間通路43内へのスメクチック液晶
の回り込みが防止されて、上記第5実施形態にて述べた
と同様の作用効果を達成できる。
【0066】なお、本発明の実施にあたっては、カラー
フィルタを有する液晶セルに限ることなく、カラーフィ
ルタを有していない液晶セルに本発明を適用して実施し
てもよい。また、本発明の実施にあたっては、液晶セル
に用いる液晶は、スメクチック液晶に限ることなく、例
えば、ネマチック液晶等であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶セルの第1実施形態を示す平
面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う拡大断面図である。
【図3】図1の液晶セルにて電極基板20を除去してな
る要部拡大平面図である。
【図4】図1の液晶セルにて電極基板20を除去してな
る要部拡大斜視図である。
【図5】図1の液晶セルの製造方法を示す工程図であ
る。
【図6】本発明に係る液晶セルの第2実施形態を示す平
面図である。
【図7】図6の7−7線に沿う拡大断面図である。
【図8】上記第2実施形態の第1変形例を示す部分拡大
断面図である。
【図9】上記第2実施形態の第2変形例を示す部分拡大
断面図である。
【図10】図9の変形例の部分的変形例を示す部分拡大
断面図である。
【図11】上記第2実施形態の第3変形例を示す平面図
である。
【図12】上記第2実施形態の第4変形例を示す平面図
である。
【図13】本発明に係る液晶セルの第3実施形態を示す
要部拡大断面図である。
【図14】上記第3実施形態の変形例を示す部分拡大断
面図である。
【図15】図14の変形例を部分的に変形した例を示す
部分拡大断面図である。
【図16】図15の変形例をさらに変形した例を示す部
分拡大断面図である。
【図17】図16の変形例をさらに変形した例を示す部
分拡大断面図である。
【図18】本発明の第4実施形態を示す部分拡大断面図
である。
【図19】上記第4実施形態の変形例を示す部分拡大断
面図である。
【図20】上記第4実施形態の他の変形例をを示す部分
拡大断面図である。
【図21】上記第4実施形態のその他の変形例をを示す
部分拡大断面図である。
【図22】本発明の第5実施形態を示す平面図である。
【図23】上記第5実施形態の変形例を示す平面図であ
る。
【図24】従来の液晶セルにおけるスメクチック液晶の
注入状態を示す平面図である。
【図25】図24の液晶セルにおいてスメクチック液晶
の回り込み状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10、20…電極基板、12、12A…ブラックマスク
層、12a…マスク部、13…ダミー画素層、13a…
画素部、30…シール、31…液晶注入口、32…対向
シール部、33、34…並行シール部、33b、34b
…凹凸部、40…隔壁、41…右シール側通路、42…
左シール側通路、33A、33B、44、44A乃至4
4L…突出壁、44d乃至44i、44l…貫通部、4
4M、45N…壁部、60、60A、70、70A…
堰、S3…シール印刷工程、S5…隔壁形成工程、S7
…重ね合わせ工程、S9…液晶注入工程。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 正明 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向して配置される両電極基板
    (10、20)と、 液晶注入口(31)を有するように前記両電極基板間外
    周部に沿い帯状に設けられるシール(30)と、 前記シールの内側にて前記両電極基板間に挟持されて前
    記液晶注入口側からこれに対する前記シールの対向シー
    ル部(32)側に向けてストライプ状に並行に延びる複
    数の隔壁(40)と、 前記液晶注入口から前記両電極基板間に前記各隔壁に沿
    い注入される液晶(50)とを備えてなる液晶セルにお
    いて、 前記複数の隔壁のうち一側隔壁とこれに隣接する前記シ
    ールの一側シール部(33)との間にて形成される一側
    通路(41)内にて前記液晶の流れを抑制するように設
    けた第1堰(60、60A)と、 前記複数の隔壁のうち他側隔壁とこれに隣接する前記シ
    ールの他側シール部(34)との間にて形成される他側
    通路(42)内にて前記液晶の流れを抑制するように設
    けた第2堰(70、70A)とを備えることを特徴とす
    る液晶セル。
  2. 【請求項2】 前記両電極基板間にて前記一側及び他側
    の各通路内に帯状にそれぞれ形成した一側及び他側の各
    ダミー画素層(13)を備えており、 前記第1堰が、前記一側ダミー画素層から前記一側シー
    ル部に向けて付加する画素部(13a)及び前記一側隔
    壁及び一側シール部の少なくとも一方から他方へ突出す
    る一側突出壁(44A)でもって、前記一側通路内での
    前記液晶の流れを抑制するように形成されており、 前記第2堰が、前記他側ダミー画素層から前記他側シー
    ル部に向けて付加する画素部(13b)及び前記他側隔
    壁及び他側シール部の少なくとも一方から他方へ突出す
    る他側突出壁でもって、前記他側通路内での前記液晶の
    流れを抑制するように形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の液晶セル。
  3. 【請求項3】 前記両電極基板間にて前記一側及び他側
    の各通路内に帯状にそれぞれ形成した一側及び他側の各
    ブラックマスク層(12)と、 これら各ブラックマスク層上にそれぞれ形成した一側及
    び他側ダミー画素層(13)とを備えており、 前記第1堰が、前記各一側のブラックマスク層及びダミ
    ー画素層から前記一側シール部に向けて付加するマスク
    部(12a)及び画素部(13a)並びに前記一側隔壁
    及び一側シール部の少なくとも一方から他方へ突出する
    一側突出壁(44、44B、44C)でもって、前記一
    側通路内での前記液晶の流れを抑制するように形成され
    ており、 前記第2堰が、前記他側のブラックマスク層及びダミー
    画素層から前記他側シール部に向けて付加するマスク部
    (12b)及び画素部(13b)並びに前記他側隔壁及
    び他側シール部の少なくとも一方から他方へ突出する他
    側突出壁(45)でもって、前記他側通路内での前記液
    晶の流れを抑制するように形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の液晶セル。
  4. 【請求項4】 前記一側突出壁が、前記一側通路の一部
    を開いており、 前記他側突出壁が、前記他側通路の一部を開いているこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の液晶セル。
  5. 【請求項5】 前記一側突出壁が、前記一側隔壁及び一
    側シール部の少なくとも一方から他方へ突出する複数の
    突出部(33b、44M)を有しており、 また、前記他側突出壁が、前記他側隔壁及び一側シール
    部の少なくとも一方から他方へ突出する複数の突出部
    (34a、45N)を有していることを特徴とする請求
    項2又は3に記載の液晶セル。
  6. 【請求項6】 互いに対向して配置される両電極基板
    (10、20)間外周部に沿い、液晶注入口(31)を
    有するように帯状のシール(30)を設け、 前記シールの内側にて前記液晶注入口側からこれに対す
    る前記シールの対向シール部(32)側に向けてストラ
    イプ状に並行に延びるように複数の隔壁(40)を前記
    両電極基板間に設け、 前記液晶注入口から前記両電極基板間に前記各隔壁に沿
    い液晶(50)を注入する液晶セルにおいて、 前記複数の隔壁のうち一側隔壁とこれに隣接する前記シ
    ールの一側シール部(33)との間にて形成される一側
    通路(41)内にて前記液晶の注入時にその流れを第1
    堰(60、60A)により抑制するように制御し、 また、前記複数の隔壁のうち他側隔壁とこれに隣接する
    前記シールの他側シール部(34)との間にて形成され
    る他側通路(42)内にて前記液晶の注入時にその流れ
    を抑制するように第2堰(70、70A)により制御す
    ることを特徴とする液晶セル。
  7. 【請求項7】 互いに対向して配置される両電極基板
    (10、20)の一方の内表面外周部に沿い、液晶注入
    口(31)を有する帯状のシール(30)を形成するシ
    ール形成工程(S3)と、 他方の電極基板の内表面の前記シールの内側に位置する
    領域にて複数のストライプ状の隔壁(40)を並行に形
    成する隔壁形成工程(S5)と、 前記複数の隔壁が前記液晶注入口側からこれに対する前
    記シールの対向シール部(32)側に向けて位置するよ
    うに、前記両電極基板を、前記シール及び各隔壁を介し
    重ね合わせる重ね合わせ工程であって、前記複数の隔壁
    のうち一側隔壁とこれに隣接する前記シールの一側シー
    ル部(33)との間に一側通路(41)を形成するとと
    もに、前記複数の隔壁のうち他側隔壁とこれに隣接する
    前記シールの他側シール部(34)との間に他側通路
    (42)を形成する重ね合わせ工程(S7)と、 前記両電極基板間に液晶(50)を前記液晶注入口から
    前記各隔壁に沿い注入する液晶注入工程(S9)とを備
    える液晶セルの製造方法において、 前記シール形成工程及び隔壁形成工程の少なくとも一方
    にて、前記両電極基板の少なくとも一方の内表面のうち
    前記一側及び他側の各通路に対応する各領域に第1及び
    第2の堰(60、60A、70、70A)を形成し、 前記重ね合わせ工程にて、前記第1及び第2の堰が前記
    一側及び他側の各通路内にそれぞれ位置するように、前
    記両電極基板の重ね合わせを行い、 前記液晶注入工程にて、前記液晶の前記一側及び他側の
    各通路での流れを前記一側及び他側の各堰により抑制す
    ることを特徴とする液晶セルの製造方法。
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US7679710B2 (en) 1999-12-28 2010-03-16 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Liquid crystal display device and manufacturing method thereof
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