JPH10268177A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH10268177A
JPH10268177A JP9142597A JP9142597A JPH10268177A JP H10268177 A JPH10268177 A JP H10268177A JP 9142597 A JP9142597 A JP 9142597A JP 9142597 A JP9142597 A JP 9142597A JP H10268177 A JPH10268177 A JP H10268177A
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JP
Japan
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driving
driving force
transmitting
optical device
optical
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JP9142597A
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Haruhisa Yamamoto
晴久 山本
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過負荷回転時の伝達トルクを磁力結合手段に
より制限する。 【解決手段】 電動モータから成る駆動手段からの駆動
力を操作リング33に伝達するための磁力結合手段は、
所定の負荷トルクよりも大きな負荷トルクに対して、磁
性体41とスペーサ43との間でスリップするように構
成されている。また、必要とするトルクに応じて磁性体
41とスペーサ43間でフリクショントルクを発生さ
せ、先のヒステリシストルクに加えて使用する。手動駆
動の場合に操作リング33を回動させると、磁性体41
とスペーサ43との間のスリップトルクにより、操作リ
ング33から駆動手段へ伝達される駆動力が制限され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン撮影
等に用いられる撮影レンズ等における光学手段を移動さ
せる際に好適な動力伝達機構を有する光学装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来からテレビジョン撮影等で用いられ
る撮影レンズ等の光学装置では、ズーミング、フォーカ
シング、アイリス調整、フィルタ挿脱等を行うため所定
の光学手段を駆動力により駆動している。
【0003】テレビジョン撮影用の撮影レンズを例にと
れば、一般にレンズ群の駆動は、レンズ群の外装面に設
け、レンズ群に直結している操作リングを回転駆動する
ことにより行っている。この操作リングはカメラマンが
撮影状態に応じて手動或いは電動で駆動している。操作
リングを電動駆動するために、レンズ鏡筒の一部には駆
動ユニットを設けている。
【0004】この駆動ユニットには各種スイッチ、電動
モータ及び電動モータをレンズ鏡筒の操作リングに連結
する動力伝達機構が内蔵されており、カメラマンのスイ
ッチ操作に伴い電動モータが駆動し、動力伝達機構を介
して操作リングが従動する構造となっている。また、所
定のレンズ群を手動で駆動する場合には、カメラマンの
手により直接に操作リングを回動操作するか、或いは操
作リング上に付設したレバーを操作して回転駆動する。
【0005】このように撮影レンズの操作リングは、手
動と電動の2つの方法で駆動されるため、駆動ユニット
内の動力伝達機構は2つの操作モードに応じて選択的に
切換え可能な構造とされている。
【0006】図5は従来の撮影レンズの外観図であり、
レンズ本体1、駆動ユニット2、フォーカスリング3、
ズームリング4、アイリスリング5により構成されてい
る。図6はこの種の撮影レンズを取り付けたテレビカメ
ラを示している。
【0007】図7は所定のレンズ群を駆動ユニット2内
の電動モータ10により駆動する場合の動力伝達経路を
示している。レンズ鏡筒、操作リング11以外の各要素
は駆動ユニット2の中に内蔵されている。レンズ駆動用
の操作リング11の外周面には、噛合歯11aが円周方
向に設けられている。電動モータ10には変速装置12
が一体的に設けられており、変速装置12の出力軸13
にはスリーブ14がピン15により固定されている。変
速装置12の出力歯車16は、スリーブ14に対して回
転自在に取り付けられていると共に、摺動ワッシャ17
を介してばね18によりスリーブ14側に押圧されてい
る。
【0008】この構造は所定の負荷トルクのもとでは、
出力歯車16と出力軸13は一体的に回転するが、負荷
トルクが過大になるとスリーブ14は出力歯車16に対
して滑り、歯面に作用する力を緩和して歯の欠損を防止
するトルクリミッタの役目を果たしている。このトルク
リミッタ機構は特にレンズ群を動作端まで高速駆動した
時に、停止面に歯面にかかる衝撃力を吸収することに効
果を発揮する。
【0009】出力歯車16と操作リング11の中間には
中間歯車19が設けられ、この中間歯車19は中間歯車
19を保持する軸20に対して回転自在であると同時
に、軸20上を摺動可能な状態にある。中間歯車19の
外周面にある噛合歯19aは出力歯車16と操作リング
11の噛合歯11aの双方に係合している。
【0010】このような動力伝達機構において、カメラ
マンが駆動ユニット2に設けた所定の操作スイッチを操
作すると、駆動モータ10で発生した回転動力は、変速
装置12の出力歯車16、中間歯車19を介して操作リ
ング11に伝達され、操作リング11に連結しているレ
ンズ群が電動駆動される。
【0011】図8は操作リング11を手動で駆動する場
合の構成図を示している。この場合に、カメラマンは図
示しないクラッチレバーを操作することにより、クラッ
チ板21を回動させる。クラッチ板21に付設した切換
えピン22は図7に示すように中間歯車19と係合して
いるので、クラッチレバーの操作に伴い、中間歯車19
は軸20上を左方に摺動し、出力歯車16の噛み合いか
ら離脱する。レンズ群を手動操作する場合には、このよ
うにクラッチレバーを操作して駆動モータ10との動力
伝達経路を遮断し、手動で操作リング11を直接操作す
るか、或いは操作リング11上に付設したレバーを操作
してレンズ群を駆動する。
【0012】このようにレンズ群を駆動するために、電
動駆動と手動駆動とを選択的に切換える際には、出力歯
車16と操作リング11の中間に位置して双方に噛み合
う中間歯車19の位置を変位させ、噛合歯19aを係合
・離脱する方法が採られている。このときの噛合歯19
aは平歯車に代表されるように、外周面に設けている場
合が一般的である。
【0013】更に、歯の噛み合いで動力を伝達する動力
伝達部材と、過負荷回転時に伝達トルクを制限して歯面
の欠損を防止するトルクリミッタ部材は、駆動モータ1
0とレンズ群の操作リング11を連結する動力伝達機構
の中で、それぞれ別部材として独立的に設けられてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の動力伝達機構を有する光学装置においては、動力伝
達機構を持つ撮影レンズ中の所定のレンズ群を電動で駆
動する場合に、電動モータ10の出力歯車16と操作リ
ング11の中間に位置する中間歯車19は、電動モータ
10からの出力歯車16と操作リング11の2つの歯車
と噛み合うことになる。
【0015】一般に、歯車の噛合部にはバックラッシュ
が存在するため、電動モータ10を駆動し始めてから操
作リング11が従動するまでに時間遅れが発生する。電
動モータ10を高速駆動し、操作リング11を瞬時に回
転駆動する場合には、このときの時間遅れは実用上大き
な問題とはならないが、電動モータ10を低速で駆動す
るスローズーム或いは微小送りの時などでは、カメラマ
ンがレンズ群を駆動する指令を出してから、レンズ群が
動作し始めるまでの時間遅れは大きな問題となり、カメ
ラマンの意図した撮影画面が得られないことがあるとい
う問題点がある。
【0016】そのため、レンズ群を駆動する場合には、
電動モータ10から操作リング11までの歯車列が持つ
バックラッシュを極力抑えることが望まれている。ま
た、過負荷回転時に伝達トルクを制限するトルクリミッ
タ部材と、歯車の噛み合いにより動力を伝達する動力伝
達部材とは、それぞれが別部材として独立的にレンズ鏡
筒の周囲に構成されているため、多くの部品点数を要す
ると共に、駆動ユニット内の空間を多く占有し、駆動ユ
ニットが複雑化してきて小型化・低価格化の障壁となっ
ている。
【0017】本発明の目的は、手動で操作リングを駆動
させて筐体内に保持した光学手段を駆動させたり、又は
電動モータで発生した回転動力を光学手段に伝達するよ
うにした動力伝達機構を用いて駆動させるに際して、動
力伝達機構を適切に構成することによりバックラッシュ
を低減し、レンズ群が動作するまでの時間遅れを少なく
する光学装置を提供することにある。
【0018】また、本発明の他の目的は、過負荷回転時
に伝達トルクを制限するトルクリミッタ機構の構造を簡
略化し、装置全体の小型化及び簡素化を図る光学装置を
提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る光学装置は、光学手段を手動で駆動する
ための手動操作手段に、所定の駆動力伝達特性を有する
磁力結合手段を介して駆動手段からの駆動力を伝達して
前記光学手段を駆動する光学装置であって、前記駆動手
段からの駆動力を前記磁力結合手段に伝達すると共に、
前記手動操作手段側から前記磁力結合手段を介して伝達
される駆動力では駆動できない駆動力伝達手段により前
記駆動手段と前記磁力結合手段とを結合したことを特徴
とする。
【0020】本発明に係る光学装置は、光学手段を手動
で駆動するための手動操作手段と、該手動操作手段に駆
動力を伝達して前記光学手段を駆動するための駆動手段
と、所定の駆動力伝達特性を有し前記駆動手段からの駆
動力を前記手動操作手段に伝達するための磁力結合手段
とから構成した光学装置であって、前記駆動手段から前
記磁力結合手段に駆動力を伝達すると共に、前記手動操
作手段側から前記磁力結合手段を介して伝達される駆動
力では駆動できない駆動力伝達手段を有することを特徴
とする。
【0021】本発明に係る光学装置は、光学手段を手動
で駆動するための手動操作手段と、該手動操作手段に駆
動力を伝達して前記光学手段を駆動するための駆動手段
と、所定の駆動力伝達特性を有し前記駆動手段からの駆
動力を前記手動操作手段に伝達するための磁力結合手段
とから構成した光学装置であって、前記駆動手段から前
記磁力結合手段に駆動力を伝達すると共に、前記手動操
作手段側から前記磁力結合手段を介して伝達される駆動
力を前記駆動手段側に伝達しない駆動力伝達手段を有す
ることを特徴とする。
【0022】本発明に係る光学装置は、変倍のためのレ
ンズを駆動するための手動操作手段と、該手動操作手段
に駆動力を伝達して前記光学手段を駆動するための駆動
手段と、所定の駆動力伝達特性を有し前記駆動手段から
の駆動力を前記手動操作手段に伝達するための磁力結合
手段とを有することを特徴とする。
【0023】本発明に係る光学装置は、変倍のためのレ
ンズを駆動するための手動操作手段と、前記手動操作手
段に駆動力を伝達して前記光学手段を駆動するための駆
動手段と、所定の駆動力伝達特性を有し前記駆動手段か
らの駆動力を前記手動操作手段に伝達するための磁力結
合手段と、前記駆動手段から前記磁力結合手段に駆動力
を伝達すると共に、前記手動操作手段側から前記磁力結
合手段を介して伝達される駆動力では駆動できない駆動
力伝達手段とを有することを特徴とする。
【0024】本発明に係る光学装置は、変倍のためのレ
ンズを駆動するための手動操作手段と、該手動操作手段
に駆動力を伝達して前記光学手段を駆動するための駆動
手段と、所定の駆動力伝達特性を有し前記駆動手段から
の駆動力を前記手動操作手段に伝達するための磁力結合
手段と、前記駆動手段から前記磁力結合手段に駆動力を
伝達すると共に、前記手動操作手段側から前記磁力結合
手段を介して伝達される駆動力を前記駆動手段側に伝達
しない駆動力伝達手段とを有することを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図4に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の構
成図であり、フォーカス部について磁気クラッチである
磁力結合手段とウォームギアと直流モータが用いられて
いる。レンズベース31にはベース鏡筒32がねじによ
り連結されており、ベース鏡筒32の外周には手動で駆
動する手動操作手段としてのフォーカス用操作リング3
3にヘリコイド結合するヘリコイドねじ32aが設けら
れている。また、ベース鏡筒32の内周にフォーカスレ
ンズ34を保持するフォーカス鏡筒35がヘリコイドね
じ32b、35aを介して接合されている。
【0026】手動操作手段としてのフォーカス用の操作
リング33は、ベース鏡筒32に嵌合部を持ち、自在に
回転できるようになっており、カメラマンはこの操作リ
ング33を介して手動操作する。また、操作リング33
にはエンコーダ又はポテンショメータから成る位置セン
サ36がギア33aを介して連結されている。
【0027】操作リング33の回転力をフォーカス鏡筒
35に伝えるための連結ピン37が、フォーカス鏡筒3
5に取り付けられており、この連結ピン37は操作リン
グ33に設けられたカム穴33bに嵌入されている。手
動又は電動による操作リング33の回転に応じて、フォ
ーカス鏡筒35はヘリコイドねじ32b、35aを介し
て、光軸方向に対して円滑な移動ができる。
【0028】レンズベース31、ベース鏡筒32に嵌合
部を有する出力筒38は磁力結合手段の一部を支持し、
自在に回転できるようになっており、ウォームホイール
38aが付設されている。磁力結合手段は磁性体41、
樹脂マグネット42、スペーサ43、ヨーク板44から
成り、出力筒38に磁性体41が取り付けられており、
この磁性体41は例えばFe−Cr−Co系の半硬質の
永久磁石で厚さが約0.5mmの薄板から形成されてい
る。磁性体41と対向している樹脂マグネット42は操
作リング33に取り付けられており、フェライト系とナ
イロンベースで厚さが約1.5mmの薄板から成り、磁
性体41に対し互いに吸着力を持っている。
【0029】樹脂マグネット42の磁性体41側にはナ
イロンをベースにしたスペーサ43が接着されており、
このスペーサ43は厚さ約0.1mmの薄板から成り、
磁性体41と樹脂マグネット42の間隔を一定に保持
し、摺動によるフリクショントルクを発生させると共
に、ヒステリシストルクを規定している。フォーカス用
の操作リング33には、樹脂マグネット42と共にビス
によりヨーク板44が取り付けられており、このヨーク
板44はSECC−C20(メッキ鋼板、ジンコート)
から成る厚さ約0.5mmの薄板であり、磁気回路を形
成するために用いられる。
【0030】磁性体41、樹脂マグネット42、スペー
サ43、ヨーク板44等は筐体の周方向に延びたリング
形状をしており、光軸を中心としたレンズベース31の
周上に配置されている。これにより空間の有効利用を図
り、装置全体の小型化を達成している。また、磁力結合
手段の系をギア等を介さず直結としてバックラッシュ等
によるピク付き、時間遅れが発生しないようにされてい
る。
【0031】磁力結合手段は電動モータから成る駆動手
段に取り付けられたウォーム45からの駆動力を、ウォ
ームホイール38a、出力筒38を介して操作リング3
3に伝達するために用いられている。そして、磁力結合
手段は所定の負荷トルクよりも大きな負荷トルクに対し
ては、磁性体41とスペーサ43との間でスリップする
ように構成されている。磁性体41と樹脂マグネット4
2間の距離を調整して、所定のヒステリシストルクを発
生させることができるが、このヒステリシストルクは樹
脂マグネット42の分極数、着磁強度、或いはスペーサ
43により間隔を調整し決定されている。また、必要と
するトルクに応じて磁性体41とスペーサ43間でフリ
クショントルクを発生させ、先のヒステリシストルクに
加えて使用する。
【0032】なお、本実施例の磁力結合手段では、出力
筒38に磁性体41、操作リング33に樹脂マグネット
42、ヨーク板44、そして樹脂マグネット42にスペ
ーサ43を取り付けしているが、これらの取り付け関係
は逆にしてもよい。
【0033】また、操作リング33の手動操作感を良く
するために、磁性体41とスペーサ43との摺動部にグ
リス等の粘性流体を塗布することもできる。その場合
に、本実施例では磁性体41とスペーサ43間で条件に
応じてスリップするようにしているが、手動操作時、例
えば低温時における環境条件、例えば高速回転時におけ
る操作条件によって、単独或いは複合的に作用し、結果
としてスリップトルクが増大し、回転力がウォームギア
等に加わり、異音や破損といった不具合が生ずることも
ある。従って、樹脂マグネット42の着磁条件等により
スリップトルクを管理調整し、非常時には所定のトルク
で樹脂マグネット42とヨーク板44との間でスリップ
するように構成してもよい。
【0034】駆動手段によって操作リング33を駆動さ
せるときは、駆動源である電動モータとウォーム45か
らの出力が、ウォームホイール38a、出力筒38、磁
力結合手段を介して操作リング33に伝達される。そし
て、操作リング33の回転がカム穴33bを貫通する連
結ピン37を介してフォーカス鏡筒35に伝達される。
その結果、ヘリコイドねじ32b、35aによりフォー
カス鏡筒35は光軸方向に移動し、これによりピント調
整が行われる。
【0035】手動駆動の場合に操作リング33を回動さ
せると、磁性体41に対してスペーサ43がスリップす
ることにより、操作リング33から駆動手段へ伝達され
る駆動力が制限される。即ち、ウォーム45、ウォーム
ホイール38aから成るウォームギアはバックドライブ
ができないように設定されているため、樹脂マグネット
42に取り付けたスペーサ43が磁性体41に対しスリ
ップし、手感の良いピント合わせ操作を行うことができ
る。
【0036】また、電動駆動中に操作リング33に外部
から力が加わった場合も、磁力結合手段が所定の負荷ト
ルクを越える負荷トルクを伝達しないため、機構系に無
理が加わることはない。これにより、本実施例では電動
駆動、手動駆動の切換えのための機構を必要とせずに、
機構の簡素化を図りながらフォーカスレンズ34を手動
又は電動で選択的に駆動させることができる。
【0037】また本実施例では、手動操作手段を駆動す
るために要する最小のトルクをTL、磁力結合手段が伝
達できる最大トルクをTF とし、TL <TF を満足する
ように各要素を設定すると共に、ウォーム45とウォー
ムホイール38aから成るウォームギアは、ウォームホ
イール38a側から回転できないように構成されてい
る。これによって、手動と電動との間の駆動切換えを特
別な切換え操作なしに行うことができる。なお、手動の
ときはTL +TF の作動トルクによって操作リング33
を回動操作している。
【0038】このように第1の実施例によれば、操作リ
ング33を電動駆動させる場合に、駆動手段の回転トル
クを従動側に確実に伝達することができ、また手動駆動
させる場合に、例えばウォームギア等のバックドライブ
が不可能な機構を用いることにより、操作リング33の
操作トルクは磁力結合手段により発生するヒステリシス
トルク、フリクショントルクの回転トルクと、フォーカ
スレンズ34のレンズ移動に伴う作動トルクによって決
定される。
【0039】その結果、磁力結合手段の安定した回転ト
ルクが得られるばかりでなく、スペーサ43の板厚を変
えることによって所望の回転トルクが得られる。また、
従動側の過負荷、逆駆動に対しても、駆動手段を保護す
ることができる。構造においても、非常に簡素でスペー
スを多く必要としないため操作リング33の近傍に配置
でき、小型、低価格化に役立つ。また、ウォームギアを
用いることにより、歯車列を用いる場合に比し、スペー
スを有効に使うことができると共に、バックラッシュを
極力減らすことができ、応答性も非常に良い等の効果が
得られる。
【0040】上述の実施例では、逆転防止にウォームギ
アを用いた場合について説明したが、他の方法として、
例えば遊星歯車、平歯車等を多段にして高減速比とした
減速機、ギア同志に付勢力を与え、バックラッシュを零
にするか或いは極力減らした減速機、或いは差動機構を
有する減速機等、結果的に逆転トルクが非常に大きい減
速機を用いることもできる。
【0041】図2は第2の実施例を示し、フォーカス部
において磁気クラッチである磁力結合手段と超音波モー
タを用いている。なお、第1の実施例と同一の符号は同
一の部材を示している。レンズベース51、ベース鏡筒
52の外周に光軸に平行な3本の直線カム52aが設け
られ、この直線カム52aに手動操作手段としてのフォ
ーカス用操作リング53が係合されている。フォーカス
レンズ34はフォーカス鏡筒54により保持され、フォ
ーカス鏡筒54はその外周でベース鏡筒52の直線カム
52aと係合し、更に3個の直結ピン55を介して操作
リング53の曲線カム53aと係合している。そして、
フォーカス鏡筒54は手動又は電動による操作リング5
3の回転に応じ、連結ピン55、ベース鏡筒52のカム
52a、操作リング53の曲線カム53aにより、光軸
方向に対して円滑な移動ができるようになっている。
【0042】駆動ユニットベース56には、ステータ5
7、ロータ58から成る超音波モータが設けられ、回転
力を発生させるようになっている。ステータ57とロー
タ58の間に皿ばね59が配置されており、ステータ5
7とロータ58との間に適当な摩擦力を発生させてい
る。また、ステータ57と皿ばね59の間に介在した緩
衝用ゴム60により、ロータ58の振動が駆動伝達系に
伝達しないようにされている。
【0043】更に、駆動ユニットベース56に皿ばね5
9による押圧力が伝達系に影響しないように、出力筒6
1はボールレース62を用いて滑らかに回転できるよう
に取り付けられ、操作リング53はベース鏡筒52にボ
ールレース63を用いて滑らかに回転できるように取り
付けられていると共に、ベース鏡筒52、レンズベース
51に緩い嵌合部を持っている。
【0044】また、図1の実施例と同様に、伝達系とし
て磁性体41、樹脂マグネット42、スペーサ43、ヨ
ーク板44から成る磁力結合手段が用いられている。磁
性体41を設けた磁力結合手段への出力部材64は、磁
性体41とスペーサ43の面をフィットさせるため、出
力筒61に嵌入し回転方向をピン65を用いて規制して
いる。振動波を利用した駆動手段により出力部材64が
回転して、操作リング53が磁力結合手段を介して回転
する。この回転は連結ピン55を介してフォーカス鏡筒
54に伝えられ、フォーカスレンズ34が移動する。な
お、位置センサ36はギア53bを介して操作リング5
3に連結されている。
【0045】超音波モータを構成するステータ57は、
断面が台形状となっているリング形状部材の底面に、電
圧を印加する一方向に延び縮みする性質を備えている圧
電セラミックスが接着され、上部は極めて規則正しい突
起を備えている。また、ロータ58はステータ57との
接触部がばね性を有するフランジ形状を有するリングに
より、ステータ57に或る力で押し付けられている。
【0046】本実施例では、弾性体であるステータ57
の表面に振動を発生させ、その振動エネルギによりステ
ータ57に加圧接触させたロータ58を連続的に回転さ
せている。この駆動手段の特徴としては構造が極めて簡
素であり、起動、停止の応答性、制御性が高く、更に作
動音が非常に静かであり、また停止時に停止状態を保持
する保持トルクが大きいことが挙げられる。
【0047】なお、皿ばね59によりステータ57にロ
ータ58を加圧接触させるための押圧力を発生している
が、この力を相殺するためにボールレース62が設けら
れ、これにより伝達系に影響が及ぼさないようにしてい
る。支持方法はこの他にも、特に図示していないが、ス
ラストベアリング、ラジアルベアリングを用いた構造も
適用できる。
【0048】手動駆動の場合に操作リング53を回動さ
せると、磁性体41とスペーサ43との間のスリップト
ルクにより操作リング53から駆動手段へ伝達される駆
動力が制限される。振動波を利用した駆動手段はバック
ドライブに要するトルクが大きいため、磁力結合手段の
樹脂マグネット42に取り付けたスペーサ43が磁性体
41に対してスリップし、手ざわりの良いピント合わせ
操作が行われる。
【0049】また、電動駆動中に操作リング53に外部
から力が加わった場合も、磁力結合手段が所定の負荷ト
ルクを越える負荷トルクを伝達しないため、機構系に無
理が加わることはない。これにより、本実施例では電
動、手動駆動の切換え機構を必要とせずに、機構の簡素
化を図りながら、フォーカスレンズ34を手動又は電動
で選択的に駆動させることができる。
【0050】また本実施例では、手動操作手段を駆動す
るために要する最小のトルクをTL、磁力結合手段が伝
達できる最大トルクをTF 、駆動手段の出力側からの駆
動力に対して停止状態を維持できる最大トルクをTM
したとき、TL <TF <TMを満足するように各要素を
設定している。これによって、手動と電動との間の駆動
切換えを特別な切換え操作なしに行うことができる。な
お、手動のときは、TL +TF の作動トルクによって操
作リング53を回動操作している。
【0051】このように本実施例によれば、操作リング
53を電動駆動させる場合に駆動手段の回転トルクを従
動側に確実に伝達することができ、また手動駆動させる
場合に、例えば駆動手段に超音波モータ等のバックドラ
イブに要するトルクの大きなものを用いることにより、
操作リング53の操作トルクは、磁力結合手段により発
生するヒステリシストルク、フリクショントルクの回転
トルクと、フォーカスレンズ34のレンズ移動に伴う作
動トルクによって決定される。
【0052】また、従来では撮影レンズが傾くとフォー
カスレンズ34が自重により移動してしまうということ
が起こり得たが、先の実施例のようにバックドライブ不
可能なウォームギアを用いたり、本実施例のように超音
波モータ等のバックドライブに要するトルクが大きな駆
動手段等を用いることにより、この自重移動を防止又は
低減することができる。
【0053】図3は第3の実施例の構成図を示し、先の
実施例と同一の符号は同一の部材を表している。ズーム
部について磁気クラッチである磁力結合手段とウォーム
ギアと直流モータが用いられており、レンズベース31
の外周に手動操作手段としてのズーム用操作リング71
が設けられており、この操作リング71はレンズベース
31に嵌合部を持ち、自在に回転できるようになってい
る。
【0054】操作リング71の回転力をカム環72に伝
達するために、直結ピン73が設けられ、この直結ピン
73はカム環72に取り付けられると共に操作リング7
1に設けられたカム穴71aに嵌入されている。カム環
72は手動又は電動による操作リング71の回転に応じ
て、バリエータレンズ部、コンペンセータレンズ部から
成るレンズ群74を光軸方向に円滑に移動できるように
なっている。また、駆動源である直流モータはウォーム
75、ウォームホイール76から成るウォームギアを介
して、第1、第2の実施例と同様の磁力結合手段に連結
されている。この磁力結合手段はウォームホイール76
と操作リング71の間に設けられており、第1、第2の
実施例と同様に所定の負荷トルクよりも大きな負荷トル
クに対してスリップするように構成されている。更に、
操作リング71にはギア71bを介して位置センサ77
が連結されている。
【0055】上記の構成で、駆動手段により操作リング
71を駆動させる場合には、駆動源である直流モータと
ウォーム75からの出力がウォームホイール76の回転
力として磁力結合手段を介して操作リング71へと伝達
され、その回転が連結ピン65を介してカム環72に伝
えられる。その結果、レンズベース31に設けられた直
線カムとカム環72に設けられた曲線カムとに係合する
係合部材を有するレンズ群74は光軸方向に移動し、変
倍調整が行われる。
【0056】手動駆動の場合に操作リング71を回動さ
せると、ウォームギアを用いた伝達機構をバックドライ
ブができないように構成することにより、磁力結合手段
においてスリップが生ずる。操作リング71の回転は電
動の場合と同様にレンズ群74を駆動しズーム調整を行
う。また、電動駆動中に操作リング71に外部から力が
加わった場合も、所定のトルクを越えると磁力結合手段
においてスリップが生じ、機構系に無理が加わることは
ない。これにより本実施例では、電動、手動の切換え機
構を必要とせずに、機構の簡素化を図りながら、レンズ
群74を手動又は電動で選択的に駆動させることができ
る。
【0057】このように第3の実施例によれば、操作リ
ング71を電動駆動させる場合に、駆動手段の回転トル
クを従動側に確実に伝達することができ、また手動駆動
させる場合に、例えば駆動手段の回転トルクの伝達手段
としてウォームギア等、バックドライブが不可能なもの
を用いると、操作リング71の操作トルクは磁力結合手
段により発生する回転トルクと、レンズ群74のレンズ
移動に伴う作動トルクとによって決定される。
【0058】図4は第4の実施例の構成図であり、ズー
ム部について磁力結合手段と超音波モータが用いられて
いる。なお、先の実施例と同一の符号は同一の部材を示
している。レンズベース51の外周に手動操作手段とし
てのズーム用操作リング81が設けられており、操作リ
ング81はレンズベース51に嵌合部を有し、自在に回
転できるようになっている。
【0059】操作リング81の回転力をカム環72に伝
えるために直結ピン82が設けられ、この直結ピン82
はカム環72に取り付けられると共に、操作リング81
に設けられたカム穴81aに嵌入されている。カム環7
2は手動又は電動による操作リング81の回転に応じ、
レンズ群74を光軸方向に円滑に移動できるようになっ
ている。また、超音波モータの回転を規制するために規
制ピン83が設けられ、全体はカバー84、85により
覆われている。
【0060】超音波モータの出力部材86と操作リング
81間に、先の実施例と同様の磁力結合手段が介在さ
れ、所定の負荷トルクよりも大きな負荷トルクに対して
スリップするように構成されている。また、ギア81b
を介して操作リング81に位置センサ77が連結されて
いる。
【0061】このような構成により、駆動手段によって
操作リング81を駆動させる場合には、駆動源であるス
テータ57、ロータ58から成る超音波モータからの出
力が、出力部材86の回転力として磁力結合手段を介し
て操作リング81に伝達される。そして、その回転が直
結ピン82を介してカム環72に伝えられ、レンズベー
ス51に設けられた直線カムとカム環72に設けられた
曲線カムとに係合する係合部材を有するレンズ群74は
光軸方向に移動し、ズーム調整が行われる。
【0062】手動によるズーム調整のために操作リング
81を回動させると、超音波モータはバックドライブに
要するトルクが大きいため、磁力結合手段においてスリ
ップが生ずる。また、電動駆動中に操作リング81に外
部から力が加わっても、所定のトルクを越えると磁力結
合手段においてスリップが生じ、機構系に無理が加わる
ことはない。これにより、本実施例では電動、手動の切
換え機構を必要とせずに機構の簡素化を図りながら、レ
ンズ群74を手動又は電動で選択的に駆動させることが
できる。
【0063】このように、この第4の実施例によれば操
作リング81を電動駆動させる場合に、駆動手段の回転
トルクを従動側に確実に伝達することができ、また手動
駆動させる場合に、例えば駆動手段に超音波モータ等の
バックドライブに要するトルクが大きいものを用いるこ
とにより、操作リング81の操作トルクは、磁力結合手
段により発生する回転トルクと、レンズ群74のレンズ
移動に伴う作動トルクによって決定される。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る光学装
置によれば、手動により操作リングを駆動して筐体内に
保持した光学手段を駆動させたり、又は電動モータで発
生した回転力を光学手段に伝達するようにした動力伝達
機構を用いて駆動させるに際して、手動と電動とを切換
え操作が不要となり、またバックラッシュを低減し、レ
ンズが動作するまでの時間遅れを低減し、更には過負荷
回転時に伝達トルクを制限するトルクリミッタ機構の構
造を簡略化し、装置全体の小型化及び簡素化を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の要部断面図である。
【図2】第2の実施例の要部断面図である。
【図3】第3の実施例の要部断面図である。
【図4】第4の実施例の要部断面図である。
【図5】従来の撮影レンズの外観図である。
【図6】撮影レンズを取り付けたビデオカメラの構成図
である。
【図7】レンズ鏡筒の要部構成図である。
【図8】レンズ鏡筒の要部構成図である。
【符号の説明】
31、51 レンズベース 32、52 ベース鏡筒 33、53 フォーカス用操作リング 34 フォーカスレンズ 35、54 フォーカス鏡筒 36、77 位置センサ 38、61 出力筒 38a、76 ウォームホイール 41 磁性体 42 樹脂マグネット 43 スペーサ 44 ヨーク板 45、75 ウォーム 56 駆動ユニットベース 57 ステータ 58 ロータ 64 出力部材 74 レンズ群 71、81 ズーム用操作リング

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学手段を手動で駆動するための手動操
    作手段に、所定の駆動力伝達特性を有する磁力結合手段
    を介して駆動手段からの駆動力を伝達して前記光学手段
    を駆動する光学装置であって、前記駆動手段からの駆動
    力を前記磁力結合手段に伝達すると共に、前記手動操作
    手段側から前記磁力結合手段を介して伝達される駆動力
    では駆動できない駆動力伝達手段により前記駆動手段と
    前記磁力結合手段とを結合したことを特徴とする光学装
    置。
  2. 【請求項2】 前記磁力結合手段は相互に対向する対向
    部材を有し、これらの対向部材は磁力により結合するよ
    うにした請求項1に記載の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記対向部材の一方を磁界発生部材、他
    方を磁性体とした請求項2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記対向部材の間にスペーサを設け、該
    スペーサは前記対向部材の何れか一方に固定した請求項
    2又は3に記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 前記スペーサと前記対向部材の何れか一
    方との間に粘性流体を介在した請求項4に記載の光学装
    置。
  6. 【請求項6】 前記手動操作手段から前記駆動力伝達手
    段に伝達される駆動力は前記磁力結合手段により制限す
    るようにした請求項1〜5の何れか1つの請求項に記載
    の光学装置。
  7. 【請求項7】 前記駆動力伝達手段はウォーム及びウォ
    ームホイールから成するウォームギアを有する請求項1
    〜6の何れか1つの請求項に記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記ウォームホイールは前記駆動手段側
    の前記対向部材に結合した請求項7に記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 前記光学装置はレンズ鏡筒とした請求項
    1〜8の何れか1つの請求項に記載の光学装置。
  10. 【請求項10】 前記光学手段はレンズとした請求項1
    〜8の何れか1つの請求項に記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 前記レンズは光軸に沿って可動とした
    請求項10に記載の光学装置。
  12. 【請求項12】 前記レンズはフォーカスレンズとした
    請求項10に記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 前記レンズは変倍レンズとした請求項
    10に記載の光学装置。
  14. 【請求項14】 前記磁力結合手段はリング状とした請
    求項1〜13の何れか1つの請求項に記載の光学装置。
  15. 【請求項15】 光学手段を手動で駆動するための手動
    操作手段と、該手動操作手段に駆動力を伝達して前記光
    学手段を駆動するための駆動手段と、所定の駆動力伝達
    特性を有し前記駆動手段からの駆動力を前記手動操作手
    段に伝達するための磁力結合手段とから構成した光学装
    置であって、前記駆動手段から前記磁力結合手段に駆動
    力を伝達すると共に、前記手動操作手段側から前記磁力
    結合手段を介して伝達される駆動力では駆動できない駆
    動力伝達手段を有することを特徴とする光学装置。
  16. 【請求項16】 光学手段を手動で駆動するための手動
    操作手段と、該手動操作手段に駆動力を伝達して前記光
    学手段を駆動するための駆動手段と、所定の駆動力伝達
    特性を有し前記駆動手段からの駆動力を前記手動操作手
    段に伝達するための磁力結合手段とから構成した光学装
    置であって、前記駆動手段から前記磁力結合手段に駆動
    力を伝達すると共に、前記手動操作手段側から前記磁力
    結合手段を介して伝達される駆動力を前記駆動手段側に
    伝達しない駆動力伝達手段を有することを特徴とする光
    学装置。
  17. 【請求項17】 変倍のためのレンズを駆動するための
    手動操作手段と、該手動操作手段に駆動力を伝達して前
    記光学手段を駆動するための駆動手段と、所定の駆動力
    伝達特性を有し前記駆動手段からの駆動力を前記手動操
    作手段に伝達するための磁力結合手段とを有することを
    特徴とする光学装置。
  18. 【請求項18】 変倍のためのレンズを駆動するための
    手動操作手段と、前記手動操作手段に駆動力を伝達して
    前記光学手段を駆動するための駆動手段と、所定の駆動
    力伝達特性を有し前記駆動手段からの駆動力を前記手動
    操作手段に伝達するための磁力結合手段と、前記駆動手
    段から前記磁力結合手段に駆動力を伝達すると共に、前
    記手動操作手段側から前記磁力結合手段を介して伝達さ
    れる駆動力では駆動できない駆動力伝達手段とを有する
    ことを特徴とする光学装置。
  19. 【請求項19】 変倍のためのレンズを駆動するための
    手動操作手段と、該手動操作手段に駆動力を伝達して前
    記光学手段を駆動するための駆動手段と、所定の駆動力
    伝達特性を有し前記駆動手段からの駆動力を前記手動操
    作手段に伝達するための磁力結合手段と、前記駆動手段
    から前記磁力結合手段に駆動力を伝達すると共に、前記
    手動操作手段側から前記磁力結合手段を介して伝達され
    る駆動力を前記駆動手段側に伝達しない駆動力伝達手段
    とを有することを特徴とする光学装置。
JP9142597A 1997-03-26 1997-03-26 光学装置 Pending JPH10268177A (ja)

Priority Applications (4)

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JP9142597A JPH10268177A (ja) 1997-03-26 1997-03-26 光学装置
US09/040,779 US5959786A (en) 1997-03-26 1998-03-18 Optical apparatus with power transmission mechanism
EP98302144A EP0867742B1 (en) 1997-03-26 1998-03-23 Lens unit driven by a motor or manually with a torque limiting member
DE69826050T DE69826050D1 (de) 1997-03-26 1998-03-23 Objektiv mit motorischem oder manuellem Antrieb mit Drehmomentbegrenzer

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005275163A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Nidec Copal Corp レンズ駆動装置
JPWO2009151122A1 (ja) * 2008-06-13 2011-11-17 株式会社アイカムス・ラボ 動力伝達装置

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