JPWO2009151122A1 - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

製造コストの増大や小型化を阻害することなく、より確実に動力を伝達するため、自身の軸心回りに回転駆動されるサンギヤ41と、ギヤ部44aを介してサンギヤ41に歯合し、自身の軸心回りに回転可能、かつサンギヤ41の軸心回りに公転可能に支持させたプラネタリギヤ44と、内周ギヤ部42aを介してプラネタリギヤ44に歯合し、サンギヤ41の軸心回りに回転可能に配設した第1リングギヤ42と、第1リングギヤ42とは歯数の異なる内周ギヤ部43aを介してプラネタリギヤ44に歯合し、サンギヤ41の軸心回りに回転可能に配設した第2リングギヤ43とを備え、サンギヤ41及び第1リングギヤ42が択一的に回転した場合にそれぞれ第2リングギヤ43を従動させるようにした。

Description

本発明は、動力伝達装置に関するもので、特に2つの入力要素から動力の入力が可能で、いずれか一方の入力要素から動力が入力された場合に出力を行うようにした動力伝達装置に関するものである。
この種の動力伝達装置としては、特許文献1に記載のものがある。この特許文献1は、超音波モータによる自動焦点調節と、手動操作による手動焦点調節とが可能なカメラのレンズ鏡筒に関するものである。すなわち、このレンズ鏡筒では、超音波モータによって回転する駆動部材と、手動操作によって回転する操作部材との間に中間ギヤ部材が介在され、この中間ギヤ部材をプラネタリギヤ、駆動部材をリングギヤ、操作部材をサンギヤとして遊星歯車機構が構成されている。中間ギヤ部材のキャリヤは、動力伝達対象であるレンズ駆動筒に接続されている。
上記のように構成されたレンズ鏡筒では、超音波モータが駆動した場合、あるいは操作部材を回転操作した場合、いずれにおいても中間ギヤ部材を公転させ、キャリヤを介してレンズ駆動筒を回転させることにより焦点調節を行うことが可能になる。
特開平10−115760号公報
ところで、超音波モータが駆動した場合、並びに操作部材を回転操作した場合に、いずれも中間ギヤ部材を公転させるには、それぞれ他方の部材の回転を規制する必要がある。このため、特許文献1に記載のものでは、操作部材に係合可能な係合部材を非回転部材に配設し、係合部材を操作部材に係合させた状態で超音波モータを駆動させることにより、駆動部材の回転によって中間ギヤ部材を公転させるようにしている。
これに対して操作部材を回転操作する場合には、無通電状態の超音波モータにおいてステータとロータとの間に生じる摩擦力を利用し、駆動部材の回転を規制するようにしている。こうした特許文献1に記載のものにあっても、中間ギヤ部材のキャリアに加えられる負荷が小さい状況下であれば、操作部材の回転操作によってキャリヤを回転させることができるかもしれない。しかしながら、特許文献1に記載のものでは、適用するモータが超音波式のものに限られるという問題がある。しかも、キャリヤに加えられる負荷が増大した場合には、中間ギヤ部材が公転せずに自転するとともに、駆動部材が回転することになり、レンズ駆動筒を回転させることが困難になる恐れがある。
こうした問題は、駆動部材の回転を規制する手段を設けることで解決することが可能である。しかしながら、駆動部材の回転を規制する手段を別途設けるようにした場合には、製造コストの増大や小型化を図ることが困難になるのは否めない。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの増大や小型化を阻害することなく、より確実に動力を伝達することのできる動力伝達装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る動力伝達装置は、自身の軸心回りに回転可能に配設した第1ギヤ部材と、前記第1ギヤ部材に歯合し、自身の軸心回りに回転可能、かつ前記第1ギヤ部材の軸心回りに公転可能に支持させた中間ギヤ部材と、前記第1ギヤ部材の軸心回りに回転可能に配設し、ギヤ部を介して前記中間ギヤ部材に歯合する第2ギヤ部材と、前記第1ギヤ部材の軸心回りに回転可能に配設するとともに、前記第2ギヤ部材のギヤ部とは異なる歯数のギヤ部を介して前記中間ギヤ部材に歯合する第3ギヤ部材とを備え、前記第1ギヤ部材及び前記第2ギヤ部材をそれぞれ個別の入力要素として構成し、前記第1ギヤ部材及び前記第2ギヤ部材が択一的に回転した場合にそれぞれ第3ギヤ部材を従動させることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る動力伝達装置は、外周部にギヤ部を有し、アクチュエータの駆動によって自身の軸心回りに回転駆動される第1ギヤ部材と、外周部に設けたギヤ部を介して前記第1ギヤ部材に歯合し、自身の軸心回りに回転可能、かつ前記第1ギヤ部材の軸心回りに公転可能に支持させた中間ギヤ部材と、前記第1ギヤ部材の軸心を中心とした環状部分の内周部にギヤ部を有し、このギヤ部を介して前記中間ギヤ部材に歯合するとともに、前記第1ギヤ部材の軸心回りに回転可能に配設した第2ギヤ部材と、前記第1ギヤ部材の軸心を中心とした環状部分の内周部に前記第2ギヤ部材とは歯数の異なるギヤ部を有し、このギヤ部を介して前記中間ギヤ部材に歯合するとともに、前記第1ギヤ部材の軸心回りに回転可能に配設した第3ギヤ部材とを備え、前記第1ギヤ部材及び前記第2ギヤ部材をそれぞれ個別の入力要素として構成し、前記第1ギヤ部材及び前記第2ギヤ部材が択一的に回転した場合にそれぞれ第3ギヤ部材を従動させることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る動力伝達装置は、上述した請求項1または請求項2において、前記第2ギヤ部材は、外周部にサブ入力ギヤ部材が歯合するギヤ部を有したものであり、前記第2ギヤ部材及び前記サブ入力ギヤ部材の少なくとも一方は、押圧手段の押圧力により一側面を介して装置本体に圧接されたものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る動力伝達装置は、上述した請求項1または請求項2において、それぞれの外周部にギヤ部を有し、押圧手段を介して互いに端面を圧接させた状態に保持される第1サブ入力ギヤ部材及び第2サブ入力ギヤ部材をさらに備え、前記第2ギヤ部材は、外周部に前記第2サブ入力ギヤ部材が歯合するギヤ部を有したものであり、この第2ギヤ部材に対しては、前記第1サブ入力ギヤ部材及び前記第2サブ入力ギヤ部材を介して動力を入力することを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る動力伝達装置は、上述した請求項1または請求項2において、前記第2ギヤ部材は、外周部にサブ入力ギヤ部材が歯合するギヤ部を有したものであり、前記サブ入力ギヤ部材には、その回転を制御するブレーキ用アクチュエータを連係させたことを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る動力伝達装置は、上述した請求項5において、前記サブ入力ギヤ部材は、押圧手段を介して互いに圧接される第1サブ入力ギヤ部材及び第2サブ入力ギヤ部材を有し、かつ第2サブ入力ギヤ部材の外周部に設けたギヤ部を介して前記第2ギヤ部材のギヤ部に歯合するものであり、前記ブレーキ用アクチュエータは、第1サブ入力ギヤ部材の外周部に設けたギヤ部に歯合するブレーキ用ギヤ部材を備え、このブレーキ用ギヤ部材を介して前記サブ入力ギヤ部材の回転を制御することを特徴とする。
本発明によれば、第1ギヤ部材、中間ギヤ部材、第2ギヤ部材及び第3ギヤ部材によって、いわゆる不思議歯車機構を構成するようにしている。不思議歯車機構は、一般的な遊星歯車機構に比べて第2ギヤ部材から第1ギヤ部材への動力伝達効率が著しく劣る。従って、別途第1ギヤ部材の回転を規制する手段を設けることなく、第2ギヤ部材を回転させた場合に第1ギヤ部材の回転をより確実に規制することができる。これにより、製造コストの増大や小型化を阻害することなく動力を確実に伝達することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1である動力伝達装置を概念的に示す斜視図である。 図2は、図1に示した動力伝達装置の要部を拡大して示す斜視図である。 図3は、図1に示した動力伝達装置の断面側面図である。 図4は、図1に示した動力伝達装置の断面側面図である。 図5は、図1に示した動力伝達装置の平面図である。 図6は、図1に示した動力伝達装置の断面平面図である。 図7は、本発明の実施の形態2である動力伝達装置を概念的に示す斜視図である。 図8は、図7に示した動力伝達装置の展開断面図である。 図9は、本発明の実施の形態3である動力伝達装置を概念的に示す斜視図である。 図10は、図9に示した動力伝達装置の展開断面図である。 図11は、本発明の実施の形態4である動力伝達装置を概念的に示す斜視図である。 図12は、図11に示した動力伝達装置の展開断面図である。 図13は、図11に示した動力伝達装置の展開断面図である。 図14は、図11に示した動力伝達装置に適用される自動焦点調節の制御系を示すブロック図である。
10 ベースプレート
20 超音波モータ
41 サンギヤ
42 第1リングギヤ
43 第2リングギヤ
43c 出力ギヤ部
44 プラネタリギヤ
50 出力ギヤ
60 サブ入力ギヤ
63 押圧スプリング
84 第2サブ入力ギヤ
86 第1サブ入力ギヤ
87 押圧スプリング
110 ベースプレート
210 装置本体
284 第2サブ入力ギヤ
286 第1サブ入力ギヤ
288 押圧スプリング
310 装置本体
384 第2サブ入力ギヤ
386 第1サブ入力ギヤ
387 押圧スプリング
390 ブレーキギヤ
391 ブレーキシャフト
392 加圧ギヤ
393 ブレーキ保持部材
394 ブレーキ用ドライブギヤ
395 ブレーキ用モータ
397 ブレーキ部材
LD レンズ駆動筒
MR マニュアルフォーカスリング
以下に添付図面を参照して、本発明に係る動力伝達装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1〜図6は、本発明の実施の形態1である動力伝達装置を示したものである。ここで例示する動力伝達装置は、いわゆるオートフォーカス機能を備えたレンズ鏡筒において超音波モータによる自動焦点調節と、手動操作による手動焦点調節とを可能とするもので、図2〜図4に示すように、ベースプレート(装置本体)10を備えている。ベースプレート10は、矩形の平板状を成すもので、一方の端部に装着穴11を有している。装着穴11は、ベースプレート10の一端部に開口する円形の貫通穴である。
このベースプレート10には、その一側面に超音波モータ(アクチュエータ)20が配設してある一方、その他側面にカバー部材30が配設してある。超音波モータ20は、本体ケース21が円柱状を成すもので、その一端面に突出部22及び駆動軸23を備えるとともに、一端部の外周面に取付片24を備えている。本体ケース21は、ベースプレート10に形成した装着穴11の内径とほぼ同等の外径を有するように構成してある。突出部22は、本体ケース21よりも細径の円柱状を成す部分であり、本体ケース21の一端面に突設してある。駆動軸23は、超音波モータ20が駆動した場合に回転駆動する部分であり、突出部22の中心部から突出している。取付片24は、本体ケース21の外周面から径外方向に向けて延在した部分であり、本体ケース21と一体に形成してある。この超音波モータ20は、ベースプレート10の装着穴11から駆動軸23を他側面側に突出させた状態で取付片24を介してベースプレート10の一側面に取り付けてある。尚、本実施の形態1で適用する超音波モータとは、超音波振動によりステータ(図示せず)に対してロータ(図示せず)を回転駆動するようにしたものである。
カバー部材30は、ベースプレート10と同等の平板状を成す平板部31と、この平板部31においてベースプレート10の装着穴11に対応する部位に円柱状の凹所を有した箱状を成す箱状部32とを一体に成形したものである。このカバー部材30は、箱状部32が装着穴11を覆う態様でベースプレート10の他側面に取り付けてあり、ベースプレート10及び超音波モータ20の一端面との間に収容空間33を構成している。
上述した収容空間33には、図3及び図6に示すように、サンギヤ(第1ギヤ部材)41、第1リングギヤ(第2ギヤ部材)42、第2リングギヤ43(第3ギヤ部材)及びプラネタリギヤ(中間ギヤ部材)44が配設してある。
サンギヤ41は、外周部にギヤ部41aを有した平歯車であり、互いの軸心を合致させた状態で超音波モータ20の駆動軸23に固着してある。
第1リングギヤ42は、有底の円筒状を成し、その内周面及び外周面の双方にギヤ部42a,42bを有したものである。この第1リングギヤ42は、底壁に設けた摺動穴42cに超音波モータ20の突出部22を摺動可能に嵌合させることにより、本体ケース21に対して駆動軸23の軸心回りに回転することが可能である。
第2リングギヤ43は、有底の円筒状を成し、その内周面に内周ギヤ部43aを有するとともに、底壁の外表面において自身の軸心上となる部位に一体の出力軸部43bを有したものである。上述の第1リングギヤ42と比較した場合、第2リングギヤ43は、その外径が僅かに小さく、かつその内径及び軸方向長さがほぼ同等となるように構成してある一方、内周ギヤ部43aの歯数が第1リングギヤ42の内周面に形成した内周ギヤ部42aとは互いに異なるように構成してある。この第2リングギヤ43は、その開口を第1リングギヤ42の開口に対向させた状態でカバー部材30に形成した軸挿通穴34に出力軸部43bを摺動可能に挿通させることにより、カバー部材30に対して駆動軸23の軸心回りに回転することが可能である。
プラネタリギヤ44は、外周部にギヤ部44aを有し、かつ軸が一体の平歯車であり、サンギヤ41の周囲に3つ配設してある。これらのプラネタリギヤ44は、それぞれの軸心がサンギヤ41の軸心と平行になり、かつ互いに等間隔となる態様で図示せぬキャリヤに支持させてある。個々のプラネタリギヤ44は、ギヤ部44aを介してサンギヤ41、第1リングギヤ42及び第2リングギヤ43に歯合しており、それぞれが自身の軸心回りに回転可能、かつサンギヤ41の軸心回りに公転可能である。
一方、上記動力伝達装置は、出力ギヤ50及びサブ入力ギヤ(サブ入力ギヤ部材)60を備えている。出力ギヤ50は、図1〜図5に示すように、外周部にギヤ部50aを有した平歯車であり、第2リングギヤ43の出力軸部43bにおいてカバー部材30の軸挿通穴34から外部に突出した部位に固着してある。サブ入力ギヤ60は、外周部にギヤ部60aを有した平歯車であり、ベースプレート10とカバー部材30の平板部31との間に保持させた軸部材61に回転可能に支承させてある。このサブ入力ギヤ60は、図6に示すように、カバー部材30に設けた切り欠き部35を介してその一部が収容空間33の内部に進入し、第1リングギヤ42の外周部に設けた外周ギヤ部42bに歯合している。
また、図4からも明らかなように、サブ入力ギヤ60においてベースプレート10に対向する面にはボス部62が設けてある一方、サブ入力ギヤ60においてカバー部材30の平板部31との間には押圧スプリング(押圧手段)63が介在させてある。ボス部62は、軸部材61の外周を囲繞する円筒状部分であり、その端面を介してベースプレート10に当接している。押圧スプリング63は、圧縮した状態でカバー部材30の平板部31とサブ入力ギヤ60との間に介在させたコイルスプリングであり、弾性復元力によって常時サブ入力ギヤ60のボス部62をベースプレート10の上面に押圧している。
尚、図中の符号70は、超音波モータ20に付設したロータリエンコーダである。この実施の形態1では、駆動軸23に連動して回転する円盤71と、円盤71に形成したスリットを光学的に検出するフォトインタラプタ72とを備えてロータリエンコーダ70を構成している。
上記のように構成した動力伝達装置は、例えば、図1に示すように、サブ入力ギヤ60をマニュアルフォーカスリングMRの内周面に設けたギヤ部MRGに歯合させる一方、出力ギヤ50をレンズ駆動筒LDの内周面に設けたギヤ部LDGに歯合させる態様でレンズ鏡筒に付設させて用いる。参考のために記載すれば、レンズ鏡筒に適用する動力伝達装置としては、超音波モータ20として本体ケース21の外径が8mmで、かつベースプレート10として10mm×16mmの寸法を有したものを適用している。動力伝達装置の駆動軸23に沿った軸心方向の寸法は僅か21mmである。
いま、このレンズ鏡筒において超音波モータ20を駆動すると、サンギヤ41が一方方向に回転する。このとき、上記動力伝達装置では、サブ入力ギヤ60のボス部62が押圧スプリング63によってベースプレート10に圧接された状態にあるため、このサブ入力ギヤ60とベースプレート10との間に作用する摩擦力によってサブ入力ギヤ60の回転が規制され、さらにこれに歯合する第1リングギヤ42の回転が規制されることになる。従って、サンギヤ41の回転によってプラネタリギヤ44が自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ44の公転によって第2リングギヤ43が回転することになり、出力ギヤ50の回転によってレンズ駆動筒LDが回転する。
ここで、超音波モータ20を駆動している間に、過大な負荷が加えられる等の要因によってレンズ駆動筒LDが回転できない状況が発生すると、超音波モータ20がロック状態となって過熱等の問題を招来する虞れがある。しかしながら、実施の形態1の動力伝達装置によれば、第2リングギヤ43が回転できない状況が発生した場合、第1リングギヤ42に回転力が発生し、やがて押圧スプリング63の押圧力によるサブ入力ギヤ60とベースプレート10との間の摩擦力に打ち勝って第1リングギヤ42及びサブ入力ギヤ60が回転する。従って、超音波モータ20がロック状態となる事態を防止することができるようになる。
一方、超音波モータ20を駆動せずにマニュアルフォーカスリングMRを回転操作すると、サブ入力ギヤ60を介して第1リングギヤ42が回転する。このとき、超音波モータ20においては、ステータ(図示せず)とロータ(図示せず)との間に摩擦力が作用し、ロータ(図示せず)の回転、つまりサンギヤ41の回転を規制した状態にある。
加えて、上記動力伝達装置によれば、サンギヤ41、プラネタリギヤ44、第1リングギヤ42及び第2リングギヤ43によって、いわゆる不思議歯車機構を構成しているため、一般的な遊星歯車機構に比べて第1リングギヤ42からサンギヤ41への動力伝達効率が著しく劣る。従って、別途サンギヤ41の回転を規制する手段を設けずとも、第1リングギヤ42が回転した場合にサンギヤ41の回転をより確実に規制することができるようになる。
これにより、レンズ駆動筒LDに加えられる負荷が大きい場合にも、第1リングギヤ42の回転によってプラネタリギヤ44が自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ44の公転によって第2リングギヤ43が回転することになり、出力ギヤ50の回転によってレンズ駆動筒LDがより確実に回転することになる。
さらに、上記動力伝達装置では、上述の不思議歯車機構を構成するようにしているため、その他の歯車列を適用することなく大きな減速比(本実施の形態1では上述の構成で1/56)を得ることが可能であり、適用するレンズ鏡筒の大型化及び重量増大といった事態を抑えることができるようになる。
尚、上述した実施の形態1では、サブ入力ギヤ部材にのみ押圧手段の押圧力を付与するようにしているが、第2ギヤ部材にのみ押圧手段の押圧力を付与するようにしても良いし、両者に押圧力を付与するようにしても良い。
(実施の形態2)
図7及び図8は、本発明の実施の形態2である動力伝達装置を示したものである。ここで例示する動力伝達装置は、実施の形態1と同様、オートフォーカス機能を備えたレンズ鏡筒において超音波モータによる自動焦点調節と、手動操作による手動焦点調節とを可能とするもので、実施の形態1とは、第1ギヤ部材に対する超音波モータの配置態様、第1ギヤ部材と超音波モータとの間の動力伝達構成及び第2ギヤ部材とマニュアルフォーカスリングとの間の動力伝達構成が異なっている。尚、実施の形態2において実施の形態1と同様の構成に関しては、同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図8に示すように、実施の形態2では、ベースプレート(装置本体)110の中央部にドリブンシャフト80が配設してあるとともに、ベースプレート110の一端部に超音波モータ(アクチュエータ)20が取り付けてある。
ドリブンシャフト80は、自身の軸心回りに回転可能となる態様でベースプレート110に貫通配置したもので、図8においてベースプレート110の上面側に位置する部位にサンギヤ(第1ギヤ部材)41を備えている一方、ベースプレート110の下面側に位置する部位にドリブンギヤ81を備えている。サンギヤ41及びドリブンギヤ81は、それぞれ外周部にギヤ部41a,81aを有した平歯車であり、互いの軸心を合致させた状態でドリブンシャフト80に固着してある。
サンギヤ41は、実施の形態1と同様、その外周部に配設した3つのプラネタリギヤ(図示せず)、第1リングギヤ(第2ギヤ部材)42及び第2リングギヤ(第3ギヤ部材)43とともに不思議歯車機構を構成するものである。第2リングギヤ43の出力軸部43bにおいてカバー部材130の軸挿通穴134aから外部に突出した部位に出力ギヤ50が固着してあるのは実施の形態1と同様である。尚、図8中の符号45,46は、それぞれプラネタリギヤ(図示せず)の軸両端部を支持するキャリヤである。
一方、ベースプレート110の下面側に固着したドリブンギヤ81には、アイドラギヤ82が歯合させてある。アイドラギヤ82は、外周部にギヤ部82aを有した平歯車であり、ベースプレート110に設けた軸部111に回転可能に支持させてある。
超音波モータ20は、駆動軸23の軸心がドリブンシャフト80の軸心と平行となる状態で本体ケース21を介してベースプレート110の上面に保持させてある。超音波モータ20の駆動軸23は、ベースプレート110に設けた挿通穴112を介して下面側に突出しており、突出端部にドライブギヤ83を備えている。ドライブギヤ83は、基端部に小径ギヤ部83a及び先端部に大径ギヤ部83bを有した平歯車であり、互の軸心を合致させた状態で駆動軸23に固着してある。このドライブギヤ83は、小径ギヤ部83aを介してアイドラギヤ82に歯合している。尚、ドライブギヤ83の大径ギヤ部83bには、ロータリエンコーダの構成要素である回転円盤71のギヤ部71aに歯合している。
上述した不思議歯車機構を構成する第1リングギヤ42の外周ギヤ部42bには、第2サブ入力ギヤ(第2サブ入力ギヤ部材)84が歯合させてある。第2サブ入力ギヤ84は、外周部にギヤ部84aを有した平歯車であり、互の軸心を合致させた状態でベースプレート110とカバー部材130との間に設けたサブ入力シャフト85に回転可能に支持させてある。
サブ入力シャフト85は、軸心がドリブンシャフト80の軸心と平行となるように設けた軸部材であり、図8において第2サブ入力ギヤ84よりも上方となる部位に第1サブ入力ギヤ(第1サブ入力ギヤ部材)86を備えている一方、第2サブ入力ギヤ84よりも下方となる部位に押圧スプリング(押圧手段)87を備えている。第1サブ入力ギヤ86は、外周部にギヤ部86aを有した平歯車であり、互の軸心を合致させた状態でサブ入力シャフト85に回転可能に支持させてある。図7に示すように、第2サブ入力ギヤ84のギヤ部84a及び第1サブ入力ギヤ86のギヤ部86aは、少なくともその一部が外部に露出した状態にある。押圧スプリング87は、圧縮した状態でベースプレート110の上面と第2サブ入力ギヤ84の下端面との間に介在させたコイルスプリングであり、弾性復元力によって常時第2サブ入力ギヤ84の上面を第1サブ入力ギヤ86の下面に押圧し、さらに第1サブ入力ギヤ86の上面をカバー部材130のボス部131に押圧している。
上記のように構成した動力伝達装置は、例えば、図8に示すように、第1サブ入力ギヤ86をマニュアルフォーカスリングMRの内周面に設けたギヤ部MRGに歯合させる一方、出力ギヤ50をレンズ駆動筒LDの内周面に設けたギヤ部LDGに歯合させる態様でレンズ鏡筒に付設させて用いる。
いま、このレンズ鏡筒において超音波モータ20を駆動すると、ドライブギヤ83及びアイドラギヤ82を介してドリブンシャフト80が回転し、ドリブンシャフト80の回転に伴ってサンギヤ41が一方方向に回転する。このとき、上記動力伝達装置では、第1サブ入力ギヤ86及び第2サブ入力ギヤ84が押圧スプリング87によってカバー部材130に押圧された状態にあるため、これらの相互間に作用する摩擦力によって第2サブ入力ギヤ84の回転が規制され、さらにこれに歯合する第1リングギヤ42の回転が規制されることになる。従って、サンギヤ41の回転によってプラネタリギヤ(図示せず)が自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ(図示せず)の公転によって第2リングギヤ43が回転することになり、出力ギヤ50の回転によってレンズ駆動筒LDが回転する。
ここで、超音波モータ20を駆動している間に、過大な負荷が加えられる等の要因によってレンズ駆動筒LDが回転できない状況が発生すると、超音波モータ20がロック状態となって過熱等の問題を招来する虞れがある。しかしながら、実施の形態2の動力伝達装置によれば、第2リングギヤ43が回転できない状況が発生した場合、第1リングギヤ42に加えられた回転力により、やがて押圧スプリング87の押圧力による第2サブ入力ギヤ84と第1サブ入力ギヤ86との間の摩擦力に打ち勝って第1リングギヤ42及び第2サブ入力ギヤ84が回転する。従って、超音波モータ20がロック状態となる事態を防止することができるようになる。しかも、実施の形態2の動力伝達装置においては、第2サブ入力ギヤ84が回転した場合にも、第1サブ入力ギヤ86が回転することはなく、超音波モータ20が駆動している際にマニュアルフォーカスリングMRが回転する事態を招来することもない。
一方、超音波モータ20を駆動せずにマニュアルフォーカスリングMRを回転操作すると、第1サブ入力ギヤ86が回転する。第1サブ入力ギヤ86の回転は、押圧スプリング87によって押圧された第2サブ入力ギヤ84に伝達され、さらに第2サブ入力ギヤ84に歯合する第1リングギヤ42が回転する。このとき、超音波モータ20においては、ステータ(図示せず)とロータ(図示せず)との間に摩擦力が作用し、ロータ(図示せず)の回転、つまり駆動軸23の回転を規制した状態にあり、駆動軸23の回転が規制された場合、ドライブギヤ83、アイドラギヤ82、ドリブンギヤ81及びドリブンシャフト80を介してサンギヤ41の回転が規制された状態にある。
加えて、上記動力伝達装置によれば、サンギヤ41、プラネタリギヤ(図示せず)、第1リングギヤ42及び第2リングギヤ43によって、いわゆる不思議歯車機構を構成しているため、一般的な遊星歯車機構に比べて第1リングギヤ42からサンギヤ41への動力伝達効率が著しく劣る。従って、別途サンギヤ41の回転を規制する手段を設けずとも、第1リングギヤ42が回転した場合にサンギヤ41の回転をより確実に規制することができるようになる。
これにより、レンズ駆動筒LDに加えられる負荷が大きい場合にも、第1リングギヤ42の回転によってプラネタリギヤ(図示せず)が自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ(図示せず)の公転によって第2リングギヤ43が回転することになり、出力ギヤ50の回転によってレンズ駆動筒LDがより確実に回転することになる。
さらに、実施の形態2の動力伝達装置では、不思議歯車機構を構成する第1リングギヤ42及び第2リングギヤ43の側方域に超音波モータ20を配設するようにしているため、実施の形態1の動力伝達装置に比べて不思議歯車機構の回転中心に沿った寸法を小さくすることができる。
尚、上記動力伝達装置においても、不思議歯車機構を構成するようにしているため、その他の歯車列を適用することなく実施の形態1と同様、大きな減速比を得ることが可能であり、適用するレンズ鏡筒の大型化及び重量増大といった事態を抑えることができるようになる。
(実施の形態3)
図9及び図10は、本発明の実施の形態3である動力伝達装置を示したものである。ここで例示する動力伝達装置は、実施の形態1と同様、オートフォーカス機能を備えたレンズ鏡筒において超音波モータによる自動焦点調節と、手動操作による手動焦点調節とを可能とするもので、実施の形態1とは、第1ギヤ部材に対する超音波モータの配置態様、第1ギヤ部材と超音波モータとの間の動力伝達構成及び第2ギヤ部材とマニュアルフォーカスリングとの間の動力伝達構成が異なっている。尚、実施の形態3において実施の形態1と同様の構成に関しては、同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図10に示すように、実施の形態3では、装置本体210の一端部にドリブンシャフト280及び超音波モータ(アクチュエータ)20が取り付けてある。
ドリブンシャフト280は、自身の軸心回りに回転可能となる態様で装置本体210に貫通配置したもので、図10において装置本体210の上面側に位置する部位にサンギヤ(第1ギヤ部材)41を備えている一方、装置本体210の下面側に位置する部位にドリブンギヤ281を備えている。サンギヤ41は、外周部にギヤ部41aを有した平歯車であり、互いの軸心を合致させた状態でドリブンシャフト280の上端部に固着してある。ドリブンギヤ281は、自身の軸心を中心とした円錐面上にギヤ部281aを有したかさ歯車であり、互いの軸心を合致させた状態でドリブンシャフト280において装置本体210よりも下方となる部位に固着してある。尚、ドリブンシャフト280においてドリブンギヤ281よりも下方となる部分は、装置本体210に設けた軸受部210aを回転可能に貫通しており、その貫通端部にロータリエンコーダの構成要素である回転円盤71を固着保持している。
サンギヤ41は、実施の形態1と同様、その外周部に配設した3つのプラネタリギヤ(図示せず)、第1リングギヤ(第2ギヤ部材)42及び第2リングギヤ(第3ギヤ部材)43とともに不思議歯車機構を構成するものである。第2リングギヤ43の出力軸部43bにおいてカバー部材230の軸挿通穴234aから外部に突出した部位には、出力ギヤ部43cが一体に構成してある。尚、図10中の符号45,46は、それぞれプラネタリギヤ(図示せず)の軸両端部を支持するキャリヤである。
超音波モータ20は、駆動軸23の軸心がドリブンシャフト280の軸心と直交する状態で本体ケース21を介して装置本体210の下方部に保持させてある。この超音波モータ20の駆動軸23には、ドライブギヤ283が設けてある。ドライブギヤ283は、自身の軸心を中心とした円錐面上にギヤ部283aを有したかさ歯車であり、互いの軸心を合致させた状態で駆動軸23の先端部に固着してある。このドライブギヤ283は、ギヤ部283aを介してドリブンシャフト280のドリブンギヤ281に歯合しており、超音波モータ20が駆動した場合にドリブンシャフト280に回転力を伝達することが可能である。
上述した不思議歯車機構を構成する第1リングギヤ42の外周ギヤ部42bには、第2サブ入力ギヤ(第2サブ入力ギヤ部材)284が歯合させてある。第2サブ入力ギヤ284は、外周部にギヤ部284aを有した平歯車であり、互の軸心を合致させた状態で装置本体210とカバー部材230との間に設けたサブ入力シャフト285に回転可能に支持させてある。
サブ入力シャフト285は、軸心がドリブンシャフト280の軸心と平行となるように設けた軸部材であり、その上端部にフランジ285aを有している。このサブ入力シャフト285は、図10において第2サブ入力ギヤ284よりも下方となる部位に第1サブ入力ギヤ(第1サブ入力ギヤ部材)286を備えている一方、第2サブ入力ギヤ284よりも上方となる部位に押圧スプリング(押圧手段)287を備えている。第1サブ入力ギヤ286は、外周部にギヤ部286aを有した平歯車であり、互の軸心を合致させた状態でサブ入力シャフト285に回転可能に支持させてある。押圧スプリング288は、圧縮した状態でサブ入力シャフト285のフランジ285aと第2サブ入力ギヤ284の上端面との間に介在させたコイルスプリングであり、弾性復元力によって常時第2サブ入力ギヤ284の下面を第1サブ入力ギヤ286の上面に押圧し、さらに第1サブ入力ギヤ286の下面を装置本体210に押圧している。
第1サブ入力ギヤ286には、アイドル入力ギヤ287が歯合させてある。アイドル入力ギヤ287は、外周部にギヤ部287aを有した平歯車であり、装置本体210に設けた軸部211に回転可能に配設してある。図9に示すように、このアイドル入力ギヤ287のギヤ部287aは、少なくともその一部が外部に露出した状態にある。
上記のように構成した動力伝達装置は、例えば、図10に示すように、アイドル入力ギヤ287をマニュアルフォーカスリングMRの内周面に設けたギヤ部MRGに歯合させる一方、出力ギヤ部43cをレンズ駆動筒LDの内周面に設けたギヤ部LDGに歯合させる態様でレンズ鏡筒に付設させて用いる。
いま、このレンズ鏡筒において超音波モータ20を駆動すると、ドライブギヤ283及びドリブンギヤ281を介してドリブンシャフト280が回転し、ドリブンシャフト280の回転に伴ってサンギヤ41が一方方向に回転する。このとき、上記動力伝達装置では、第1サブ入力ギヤ286及び第2サブ入力ギヤ284が押圧スプリング288によって装置本体210に押圧された状態にあるため、これらの相互間に作用する摩擦力によって第2サブ入力ギヤ284の回転が規制され、さらにこれに歯合する第1リングギヤ42の回転が規制されることになる。従って、サンギヤ41の回転によってプラネタリギヤ(図示せず)が自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ(図示せず)の公転によって第2リングギヤ43が回転することになり、出力ギヤ部43cの回転によってレンズ駆動筒LDが回転する。
ここで、超音波モータ20を駆動している間に、過大な負荷が加えられる等の要因によってレンズ駆動筒LDが回転できない状況が発生すると、超音波モータ20がロック状態となって過熱等の問題を招来する虞れがある。しかしながら、実施の形態3の動力伝達装置によれば、第2リングギヤ43が回転できない状況が発生した場合、第1リングギヤ42に加えられた回転力により、やがて押圧スプリング288の押圧力による第2サブ入力ギヤ284と第1サブ入力ギヤ286との間の摩擦力に打ち勝って第1リングギヤ42及び第2サブ入力ギヤ284が回転する。従って、超音波モータ20がロック状態となる事態を防止することができるようになる。しかも、実施の形態3の動力伝達装置においては、第2サブ入力ギヤ284が回転した場合にも、第1サブ入力ギヤ286及びアイドル入力ギヤ287が回転することはなく、超音波モータ20が駆動している際にマニュアルフォーカスリングMRが回転する事態を招来することもない。
一方、超音波モータ20を駆動せずにマニュアルフォーカスリングMRを回転操作すると、アイドル入力ギヤ287を介して第1サブ入力ギヤ286が回転する。第1サブ入力ギヤ286の回転は、押圧スプリング288によって押圧された第2サブ入力ギヤ284に伝達され、さらに第2サブ入力ギヤ284に歯合する第1リングギヤ42が回転する。このとき、超音波モータ20においては、ステータ(図示せず)とロータ(図示せず)との間に摩擦力が作用し、ロータ(図示せず)の回転、つまり駆動軸23の回転を規制した状態にあり、駆動軸23の回転が規制された場合、ドライブギヤ283、ドリブンギヤ281及びドリブンシャフト280を介してサンギヤ41の回転が規制された状態にある。
加えて、上記動力伝達装置によれば、サンギヤ41、プラネタリギヤ(図示せず)、第1リングギヤ42及び第2リングギヤ43によって、いわゆる不思議歯車機構を構成しているため、一般的な遊星歯車機構に比べて第1リングギヤ42からサンギヤ41への動力伝達効率が著しく劣る。従って、別途サンギヤ41の回転を規制する手段を設けずとも、第1リングギヤ42が回転した場合にサンギヤ41の回転をより確実に規制することができるようになる。
これにより、レンズ駆動筒LDに加えられる負荷が大きい場合にも、第1リングギヤ42の回転によってプラネタリギヤ(図示せず)が自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ(図示せず)の公転によって第2リングギヤ43が回転することになり、出力ギヤ部43cの回転によってレンズ駆動筒LDがより確実に回転することになる。
さらに、実施の形態3の動力伝達装置では、不思議歯車機構の回転中心となるドリブンシャフト280の軸心に対して駆動軸23の軸心が直交する態様で超音波モータ20を配設するようにしているため、実施の形態1の動力伝達装置に比べて不思議歯車機構の回転中心に沿った寸法を小さくすることができる。
尚、上記動力伝達装置においても、不思議歯車機構を構成するようにしているため、その他の歯車列を適用することなく実施の形態1と同様、大きな減速比を得ることが可能であり、適用するレンズ鏡筒の大型化及び重量増大といった事態を抑えることができるようになる。
(実施の形態4)
図11及び図12は、本発明の実施の形態4である動力伝達装置を示したものである。ここで例示する動力伝達装置は、実施の形態1と同様、オートフォーカス機能を備えたレンズ鏡筒において超音波モータによる自動焦点調節と、手動操作による手動焦点調節とを可能とするもので、実施の形態1とは、第2ギヤ部材とマニュアルフォーカスリングとの間の動力伝達構成が異なっている。尚、実施の形態4において実施の形態1と同様の構成に関しては、同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図12に示すように、実施の形態4では、装置本体310の一端部に、実施の形態1と同様、サンギヤ(第1ギヤ部材)41、3つのプラネタリギヤ(図示せず)、第1リングギヤ(第2ギヤ部材)42及び第2リングギヤ(第3ギヤ部材)43によって不思議歯車機構が構成してある。第2リングギヤ43の出力軸部43bにおいてカバー部材330の軸挿通穴334aから外部に突出した部位には、出力ギヤ部43cが一体に構成してある。尚、図12中の符号45,46は、それぞれプラネタリギヤ(図示せず)の軸両端部を支持するキャリヤである。
上述した不思議歯車機構を構成する第1リングギヤ42の外周ギヤ部42bには、第2サブ入力ギヤ(第2サブ入力ギヤ部材)384が歯合させてある。第2サブ入力ギヤ384は、外周部にギヤ部384aを有した平歯車であり、互の軸心を合致させた状態で装置本体310とカバー部材330との間に設けたサブ入力シャフト385に回転可能に支持させてある。
サブ入力シャフト385は、軸心が不思議歯車機構の回転中心と平行となるように設けた軸部材であり、その上端部にフランジ385aを有している。このサブ入力シャフト385は、図12において第2サブ入力ギヤ384よりも下方となる部位に第1サブ入力ギヤ(第1サブ入力ギヤ部材)386を備えている一方、第2サブ入力ギヤ384よりも上方となる部位に押圧スプリング(押圧手段)387を備えている。第1サブ入力ギヤ386は、外周部にギヤ部386aを有した平歯車であり、互の軸心を合致させた状態でサブ入力シャフト385に固着してある。押圧スプリング387は、圧縮した状態でサブ入力シャフト385のフランジ385aと第2サブ入力ギヤ384の上端面との間に介在させたコイルスプリングであり、弾性復元力によって常時第2サブ入力ギヤ384の下面を第1サブ入力ギヤ386の上面に押圧している。図11に示すように、この第1サブ入力ギヤ386のギヤ部386aは、少なくともその一部が外部に露出した状態にある。
第1サブ入力ギヤ386には、図12に示すように、ブレーキギヤ390が歯合させてある。ブレーキギヤ390は、下端部にフランジ390aを有するとともに、上端外周部にギヤ部390bを有した平歯車であり、装置本体310とカバー部材330との間に設けたブレーキシャフト391の上端部に互いの軸心を合致させた状態で配設してある。ブレーキシャフト391は、下端部に太径のネジ部391aを有した軸状部材であり、サブ入力シャフト385の軸心に対して平行となる状態で装置本体310とカバー部材330との間に固定してある。
このブレーキシャフト391には、加圧ギヤ392及びブレーキ保持部材393が設けてある。加圧ギヤ392は中心孔の内周面に雌ネジ溝392aを有するとともに、外周部にギヤ部392bを有した平歯車であり、雌ネジ溝392aをブレーキシャフト391のネジ部391aに螺合させた状態でブレーキシャフト391に配設してある。この加圧ギヤ392は、ブレーキシャフト391に対して回転した場合、互いに螺合するネジ部391a及び雌ネジ溝392aの作用によりブレーキシャフト391の軸心方向に沿って移動することが可能である。
加圧ギヤ392のギヤ部392bには、ブレーキ用ドライブギヤ394が歯合させてある。ブレーキ用ドライブギヤ394は、外周部にギヤ部394aを有した平歯車であり、ブレーキ用モータ395の駆動軸396に固着してある。図からも明らかなように、ブレーキ用ドライブギヤ394の軸方向に沿った寸法は、加圧ギヤ392に対して十分に大きく構成してある。本実施の形態4では、加圧ギヤ392の軸方向寸法に対して3倍以上の軸方向寸法を有するようにブレーキ用ドライブギヤ394が構成してある。
ブレーキ保持部材393は、加圧ギヤ392の上端面に配設した円環状部材であり、ブレーキギヤ390のフランジ385aに対向する部位にブレーキ部材397を保持している。ブレーキ部材397は、ブレーキギヤ390のフランジ390aに対向する部位に摩擦面397aを構成した円環状部材である。ブレーキ部材397の摩擦面397aは、ブレーキギヤ390のフランジ385aに対して大きな摩擦係数を有した材料によって構成してある。
ここで、ブレーキ用モータ395を駆動することによりブレーキシャフト391に対して加圧ギヤ392を相対的に回転させ、図12に示すように、ブレーキ部材397の摩擦面397aがブレーキギヤ390のフランジ385aから離隔した状態となると、ブレーキシャフト391に対してブレーキギヤ390が回転可能となり、かつこのブレーキギヤ390に歯合する第1サブ入力ギヤ386がサブ入力シャフト385ともに回転可能となる。この状態においては、第1リングギヤ42に回転力が加えられると、押圧スプリング387によって第1サブ入力ギヤ386に押圧された第2サブ入力ギヤ384が第1サブ入力ギヤ386及びサブ入力シャフト385とともに回転することにより、第1リングギヤ42の回転を許容することになる(ブレーキ解除状態)。
これに対して、ブレーキ用モータ395を逆方向に駆動することによりブレーキシャフト391に対して加圧ギヤ392を回転させ、図13に示すように、ブレーキ部材397の摩擦面397aがブレーキギヤ390のフランジ390aに圧接されると、ブレーキシャフト391に対するブレーキギヤ390の相対回転が阻止され、かつブレーキギヤ390に歯合する第1サブ入力ギヤ386の回転も阻止される。この状態においては、第1リングギヤ42に回転力が加えられたとしても、押圧スプリング387によって第1サブ入力ギヤ386に押圧された第2サブ入力ギヤ384の回転が規制され、これに歯合する第1リングギヤ42の回転も規制されることになる(ブレーキ状態)。
上記のように構成した動力伝達装置は、例えば、図12に示すように、第1サブ入力ギヤ386をマニュアルフォーカスリングMRの内周面に設けたギヤ部MRGに歯合させる一方、出力ギヤ部43cをレンズ駆動筒LDの内周面に設けたギヤ部LDGに歯合させる態様でレンズ鏡筒に付設させて用いる。
いま、このレンズ鏡筒において超音波モータ(アクチュエータ)20を駆動すると、サンギヤ41が一方方向に回転する。このとき、ブレーキ用モータ395の駆動によって加圧ギヤ392が図13に示すブレーキ状態にあれば、第1リングギヤ42の回転が規制されているため、サンギヤ41の回転によってプラネタリギヤ(図示せず)が自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ(図示せず)の公転によって第2リングギヤ43が回転することになり、出力ギヤ部43cの回転によってレンズ駆動筒LDを回転させることができる。尚、この状態においてマニュアルフォーカスリングMRを操作した場合にも第1リングギヤ42の回転が規制されているため、マニュアルフォーカスリングMRが回転されることはなく、従って、レンズ駆動筒LDが回転することもない。
これに対してブレーキ用モータ395の駆動によって加圧ギヤ392が図12に示すブレーキ解除状態にあると、サンギヤ41が回転に伴うプラネタリギヤ(図示せず)の公転によって第1リングギヤ42が回転されることになり、レンズ駆動筒LDを回転させることはできない。
図12に示すブレーキ解除状態及び図13に示すブレーキ状態のいずれであっても、超音波モータ20を駆動している間に、過大な負荷が加えられる等の要因によってレンズ駆動筒LDが回転できない状況が発生すると、第1リングギヤ42に加えられた回転力によって第1リングギヤ42及び第2サブ入力ギヤ384が回転する。従って、超音波モータ20がロック状態となる事態を防止することができるようになる。しかも、実施の形態4の動力伝達装置においては、図13に示すブレーキ状態にあれば、第2サブ入力ギヤ384が回転した場合にも、第1サブ入力ギヤ386及びブレーキギヤ390が回転することはなく、超音波モータ20が駆動している際にマニュアルフォーカスリングMRが回転する事態を招来することもない。
一方、図12に示すブレーキ解除状態において、超音波モータ20を駆動せずにマニュアルフォーカスリングMRを回転操作すると、これに歯合する第1サブ入力ギヤ386が回転する。第1サブ入力ギヤ386が回転すると、押圧スプリング387によって押圧された第2サブ入力ギヤ384が回転し、さらに第2サブ入力ギヤ384に歯合する第1リングギヤ42が回転する。このとき、超音波モータ20においては、ステータ(図示せず)とロータ(図示せず)との間に摩擦力が作用し、ロータ(図示せず)の回転、つまり駆動軸396の回転を規制した状態にあり、駆動軸396に設けたサンギヤ41の回転が規制された状態にある。
加えて、上記動力伝達装置によれば、サンギヤ41、プラネタリギヤ(図示せず)、第1リングギヤ42及び第2リングギヤ43によって、いわゆる不思議歯車機構を構成しているため、一般的な遊星歯車機構に比べて第1リングギヤ42からサンギヤ41への動力伝達効率が著しく劣る。従って、別途サンギヤ41の回転を規制する手段を設けずとも、第1リングギヤ42が回転した場合にサンギヤ41の回転をより確実に規制することができるようになる。
これにより、レンズ駆動筒LDに加えられる負荷が大きい場合にも、第1リングギヤ42の回転によってプラネタリギヤ(図示せず)が自転しながら公転し、これらプラネタリギヤ(図示せず)の公転によって第2リングギヤ43が回転することになり、出力ギヤ部43cの回転によってレンズ駆動筒LDがより確実に回転することになる。
図14は、上述したレンズ鏡筒に適用される自動焦点調節の制御系を例示したものである。図14に示した焦点制御部400は、シャッタスイッチ401の出力信号及び合焦検出センサ402の出力結果に応じてブレーキ用モータ395及び超音波モータ20の駆動を制御するものである。
焦点制御部400は、通常状態においてブレーキ用モータ395を駆動することにより、加圧ギヤ392が図12に示すブレーキ解除状態に保持している。
この状態から、シャッタスイッチ401からの出力信号により図示せぬシャッターが半押し操作されたことを検出すると、焦点制御部400は、これをトリガとしてブレーキ用モータ395を動作させ、加圧ギヤ392を図13に示すブレーキ状態に移行させる。
加圧ギヤ392をブレーキ状態に移行させた後、焦点制御部400は、合焦検出センサ402によって焦点調節が終了したことを検出するまでの間、超音波モータ20を駆動してレンズ駆動筒LDを回転させる動作を実施する。
被写体に対して焦点が合致し、合焦検出センサ402によってこれが検出されると、焦点制御部400は、超音波モータ20の駆動を停止すると同時にブレーキ用モータ395を駆動し、加圧ギヤ392を図12に示すブレーキ解除状態に復帰させる。この結果、誤ってマニュアルフォーカスリングMRが操作された場合にも、レンズ駆動筒LDが回転することはなく、合焦状態が解除される虞れがなくなる。
尚、上述した実施の形態1〜4では、いずれもレンズ鏡筒において超音波モータ20による自動焦点調節と、手動操作による手動焦点調節とを可能とする動力伝達装置を例示しているが、必ずしもこれに限らず、2つの入力要素から動力の入力が可能で、いずれか一方の入力要素から動力が入力された場合に出力を行うようにしたものであれば、その他の用途にも適用することが可能である。
また、上述した実施の形態1〜4では、アクチュエータとして超音波モータ20を適用しているため、無通電時にステータとロータとの間の摩擦力を利用することができ、第2ギヤ部材を回転させた場合により確実に第1ギヤ部材の回転を規制することが可能であるが、必ずしも超音波モータ20を適用する必要はなく、例えばステッピングモータやDCモータを適用しても良い。

Claims (6)

  1. 自身の軸心回りに回転可能に配設した第1ギヤ部材と、
    前記第1ギヤ部材に歯合し、自身の軸心回りに回転可能、かつ前記第1ギヤ部材の軸心回りに公転可能に支持させた中間ギヤ部材と、
    前記第1ギヤ部材の軸心回りに回転可能に配設し、ギヤ部を介して前記中間ギヤ部材に歯合する第2ギヤ部材と、
    前記第1ギヤ部材の軸心回りに回転可能に配設するとともに、前記第2ギヤ部材のギヤ部とは異なる歯数のギヤ部を介して前記中間ギヤ部材に歯合する第3ギヤ部材と
    を備え、前記第1ギヤ部材及び前記第2ギヤ部材をそれぞれ個別の入力要素として構成し、前記第1ギヤ部材及び前記第2ギヤ部材が択一的に回転した場合にそれぞれ第3ギヤ部材を従動させることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 外周部にギヤ部を有し、アクチュエータの駆動によって自身の軸心回りに回転駆動される第1ギヤ部材と、
    外周部に設けたギヤ部を介して前記第1ギヤ部材に歯合し、自身の軸心回りに回転可能、かつ前記第1ギヤ部材の軸心回りに公転可能に支持させた中間ギヤ部材と、
    前記第1ギヤ部材の軸心を中心とした環状部分の内周部にギヤ部を有し、このギヤ部を介して前記中間ギヤ部材に歯合するとともに、前記第1ギヤ部材の軸心回りに回転可能に配設した第2ギヤ部材と、
    前記第1ギヤ部材の軸心を中心とした環状部分の内周部に前記第2ギヤ部材とは歯数の異なるギヤ部を有し、このギヤ部を介して前記中間ギヤ部材に歯合するとともに、前記第1ギヤ部材の軸心回りに回転可能に配設した第3ギヤ部材と
    を備え、前記第1ギヤ部材及び前記第2ギヤ部材をそれぞれ個別の入力要素として構成し、前記第1ギヤ部材及び前記第2ギヤ部材が択一的に回転した場合にそれぞれ第3ギヤ部材を従動させることを特徴とする動力伝達装置。
  3. 前記第2ギヤ部材は、外周部にサブ入力ギヤ部材が歯合するギヤ部を有したものであり、
    前記第2ギヤ部材及び前記サブ入力ギヤ部材の少なくとも一方は、押圧手段の押圧力により一側面を介して装置本体に圧接されたものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. それぞれの外周部にギヤ部を有し、押圧手段を介して互いに端面を圧接させた状態に保持される第1サブ入力ギヤ部材及び第2サブ入力ギヤ部材をさらに備え、
    前記第2ギヤ部材は、外周部に前記第2サブ入力ギヤ部材が歯合するギヤ部を有したものであり、この第2ギヤ部材に対しては、前記第1サブ入力ギヤ部材及び前記第2サブ入力ギヤ部材を介して動力を入力する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  5. 前記第2ギヤ部材は、外周部にサブ入力ギヤ部材が歯合するギヤ部を有したものであり、
    前記サブ入力ギヤ部材には、その回転を制御するブレーキ用アクチュエータを連係させた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  6. 前記サブ入力ギヤ部材は、押圧手段を介して互いに圧接される第1サブ入力ギヤ部材及び第2サブ入力ギヤ部材を有し、かつ第2サブ入力ギヤ部材の外周部に設けたギヤ部を介して前記第2ギヤ部材のギヤ部に歯合するものであり、
    前記ブレーキ用アクチュエータは、第1サブ入力ギヤ部材の外周部に設けたギヤ部に歯合するブレーキ用ギヤ部材を備え、このブレーキ用ギヤ部材を介して前記サブ入力ギヤ部材の回転を制御する
    ことを特徴とする請求項5に記載の動力伝達装置。
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