JP4267102B2 - 軸受 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スラスト軸受を有する動力伝達機構に関するもので、特に詳しくは一眼レフカメラ用交換レンズの焦点調節等をマニュアル操作とモータによる自動操作の両方で行えるレンズ鏡筒に適した軸受けに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軸受は動力伝達機構の機械要素として、多方面で使われている。その中で、スラスト軸受は回転軸方向に加重が加わるものに対して使われる軸受である。また、軸受を応用したものとして、フリクションを伴う差動機構等の入出力合成装置に使われる場合がある。一方、動力の駆動源として、低速域で高トルクを有するもの、応答が速い電動モータ等が多く望まれるようになってきた。振動波モータ等はその一例である。この二つをうまく応用したものが、光学機械の合焦、変倍等で光学系の駆動機構における自動及び手動入力合成機構として、特開平2−253210号公報等で提案、実用化されている。これはスラストころがり軸受を構成要素に、転動体、該転動体を挟持して加重を受ける二つの挟持面及び該転動体の保持器である。すなわち、二つの該挟持面を駆動入力要素、保持器を出力要素としたものである。これは該軸受を振動波モータの駆動に要する振動体と移動体の圧接力の受けとして使用しつつ、転動体の動きを保持器で取り出す方法であり、機能的にも自動合焦モードで手動合焦も行えるため、手動操作による微調整も可能ならしめ、ユーザーのニーズにより高度に答えるなどの利用をされてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の方法であると、入力の動き2に対して出力が1となる減速機構であり、駆動力を2倍に減速して使いたい場合は良いが、減速比に幅を持たせたい場合、また、技術革新によりモータはより効率が良くなる傾向にあり、さらに電磁モータに比べて低速域でより高トルクの出力が可能な振動波モータの特長をを生かす為に、モータをトルクよりも回転数重視で使用する必要性もあり、結果として減速比を2倍より小さくしたい場合などは、保持器を出力として使用する方式では、軸受を使用した簡易な差動機構の使用が困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明による動力伝達機構では、前述の問題点を解決するために、軸受の固定体と、加重を受ける転動体と、該転動体を挟持する二つの挟持体と該転動体に周設されたピニオンと該ピニオンに噛み合う外ギヤと内ギヤで構成することにより解決した。
【0005】
【発明の実施の形態】
図2は後述する本発明の軸受けを適用した自動合焦と手動合焦可能な一眼レフカメラの交換レンズの断面図を示す図1のA−A断面図で概念的に示している。図3は図2のB−B断面図で軸受けの要部を示している。
【0006】
図3において、固定体となる保持筒10の外周部に内ギヤ6、ピニオン8の中心に転動体であるボール9が配置され、ボール9を挟持面1と挟持面2で挟む形で挟持体である挟持リング3と挟持リング4で構成されている。ピニオン8は最低1つであればよい。ピニオンを1もしくは2個にした場合は中心軸Oを中心とした内ギヤ6と外ギヤ7のはめ合いとスラスト加重を受ける軸受けが必要になるが、3つ以上であれば内ギヤ6と外ギヤ7の関係は決まるので、内ギヤ6と外ギヤ7のはめ合いがあってもなくても良い。内ギヤ6の歯数はZ1、外ギヤ7の歯数はZ2、ピニオン8の歯数はZ3、内ギヤ6、外ギヤ7およびピニオン8のモジュールはmであり、ピニオン8は自転しながら中心軸Oの周りを公転するように、内ギヤ6および外ギヤ7で構成されている。
【0007】
内ギヤ6を保持筒10に連結し、挟持リング3と挟持リング4を入力要素、外ギヤ7を出力要素とした場合、スラスト加重による保持筒10−挟持リング3と挟持リング4およびボール9の間に圧接力が働き、各要素の移動方向に抗するように各要素間に関係を持つ摩擦力が発生する。ボール9の挟持リング3、4との滑り等による損失を無視すると、挟持リング3と挟持リング4が相対的に1回転した時、中心軸Oを中心としたボール9の回転角は1もしくは2の1/2になる。
【0008】
ここで、挟持リング3が停止、挟持リング4が中心軸Oを中心に2回転する時、ピニオン8の中心軸Cが中心軸Oに対し、1回転する場合を考える。
【0009】
(I) この時、中心軸Oを中心に回転方向は時計方向に+、反時計方向に−とする。まず、各要素に相対運動がないように、装置全体を+1回転した場合、ピニオン8の中心軸Cも+1回転する。そして、ピニオン8も中心軸Cの周りに1回転することになる。
【0010】
(II) 次にピニオン8の中心軸Cを固定(挟持リング4を動かさない状態)のまま内ギヤ6を中心軸Oの周りに−1回転すると、ピニオン8は中心軸Cの周りにZ1/Z3回転する。この時、外ギヤ7は(Z1/Z3)×(Z3/Z2)=(Z1/Z2)回転する。
【0011】
(III) ここで、(I)と(II)を合わせると、ピニオンが軸Oの周りを1回転した時、内ギヤ6は0回転、外ギヤ7は1+(Z1/Z2)回転することになる。
【0012】
この結果を表にまとめる。
【0013】
【表1】
Figure 0004267102
【0014】
挟持リング3を回転し、挟持リング4を停止した場合も同様の関係が成立する。
【0015】
以上の関係は挟持リング3と挟持リング4の相対運動の関係を示しており、挟持リング3と挟持リング4が同時に回転する場合、挟持リング3または挟持リング4の絶対回転量を加算すれば良い。
【0016】
同様の方法で、外ギヤ7を固定体10に連結し、挟持リング3、挟持リング4を入力要素、内ギヤ6を出力要素とした場合を求めると、
+1+(Z2/Z1)・・・・・式1
【表2】
Figure 0004267102
【0017】
次に、内ギヤ6と挟持リング4を連結する場合、合成回転において、中心軸Cの動きを規制しない場合、外ギヤ7を固定、内ギヤ6が2回転の時、中心軸Cの動きは式1より、
+(+1+(Z2/Z1))/2
ところが、実際は中心軸Cの動きは規制されている為、+1回転することになる。よって、その差の
+(1+(Z2/Z1))/2−1=+((Z2/Z1)−1)/2
同様に、外ギヤ7と挟持リング4を連結した場合の内ギヤ6の回転は
+((Z1/Z2)−1)/2
となる。
【0018】
なお、ピニオン8と外ギヤ7、内ギヤ6の軸間距離については、余裕を持たせても持たせなくても良く、ピニオン8の歯幅は挟持リング3、挟持リング4との間に余裕を持たせなくても良い。
【0019】
図4に挟持リング3、挟持リング4の軸方向の断面の形状の変形例を示す。図4aは挟持リング3の挟持面をV字型に、図4bは挟持リング3、4の挟持面をV字型にした例を示している。同様に図4c乃至図4dは挟持リングの挟持面をそれぞれ球面形状に、図4e乃至図4fは挟持リングの挟持面をコの字型に変形した例を示している。また、転動体であるボールを図4gに示すように挟持リングの挟持面に接する部分を平面にすることもできる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の軸受けを自動合焦と手動合焦可能な一眼レフカメラの交換レンズに適用した実施例について説明する。
【0021】
図1は自動合焦と手動合焦可能な一眼レフカメラの交換レンズの断面を示している。31は手動合焦モードで焦点調節を行うスケールリングで、このスケールリング31の回転操作で挟持リング3とカム筒37を介して不図示の合焦レンズ系を移動させる。自動合焦モードでは、手動合焦操作も可能な、いわゆるフルタイムマニュアル機構である。自動合焦の駆動源は、振動波モータである。振動波モータは電気機械変換素子と弾性体からなるステータ(振動体)33およびロータ(回転駆動体)32により構成され、ロータ32をステータ33に接触させることにより、ステータ33に発生した振動から回転力を得る公知のモータである。ロータ32とステータ33の接触は所定の接触圧が必要である。そのため、加圧バネ35から挟持リング3まで光軸方向に規制されていることにより、加圧バネ35により光軸方向に付勢力を得ている。
【0022】
フォーカシング駆動ユニットは振動波モータを含む機構である。内ギヤ6と外ギヤ7は光軸と同一中心軸上に配置され、内ギヤ6はカム筒37に回転方向に連動し、外ギヤ7は後部筒38に固定されている。ピニオン8が複数個、内ギヤ6と外ギヤ7と所定の関係を持ちながら、内ギヤ6と外ギヤ7の間に周設されている。そして、ピニオン8の中心には転動体であるボール9が転動可能に挿設されている。保持筒39−挟持リング3、挟持リング3−ボール9、ボール9−挟持リング4の間に働く付勢力のため、各要素間に回転方向に所定の摩擦力が発生する。挟持リング3とスケールリング31、ロータ32と挟持リング4は回転方向に連動している。
【0023】
この様に構成するすることにより、スケールリング31から手動操作およびモータの合成駆動可能な機能を得ることができる。
【0024】
自動合焦における回転検知は、MRセンサにより行う。これらの電気的な制御は伝送基板を介してカメラ側より行われる。
【0025】
【発明の効果】
以上の説明したように転動体の保持を2つの面で行うことにより、減速比を任意に設定できる差動機構を兼用する軸受を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受けを適用した自動合焦と手動合焦可能な一眼レフカメラの交換レンズを示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】軸受けの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
3 挟持リング
4 挟持リング
6 内ギヤ
7 外ギヤ
8 ピニオン
9 ボール
10 保持筒
31 スケールリング
32 ロータ
33 ステータ
34 振動絶縁材
35 加圧バネ
36 バネ
37 カム筒
38 後部筒

Claims (1)

  1. 歯車動力伝達機構を有する軸受において、一又は二以上の歯車と、該歯車の回転軸中心に形成された貫通穴に配置された一又は二以上の球状転動体と、該歯車が内接して歯合するための歯が内周部に形成された環状の外ギヤと、該外ギヤと同一中心に配置され該歯車が外接して歯合するための歯が外周部に形成された環状の内ギヤと、モータによる駆動力を伝動する第1の狭持リングと、手動による駆動力を伝動する第2の狭持リングとからなり、前記球状転動体は、前記第1の狭持リングと前記第2の狭持リングとに押圧保持され、該第1の狭持リング又は該第2の狭持リングに伝動された駆動力により前記外ギヤ及び前記内ギヤの円心を中心に転動されることを特徴とする軸受。
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