JPH1026619A - 便座装置 - Google Patents

便座装置

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JPH1026619A
JPH1026619A JP18034796A JP18034796A JPH1026619A JP H1026619 A JPH1026619 A JP H1026619A JP 18034796 A JP18034796 A JP 18034796A JP 18034796 A JP18034796 A JP 18034796A JP H1026619 A JPH1026619 A JP H1026619A
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JP
Japan
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stool
toilet seat
toilet
collection
feces
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Application number
JP18034796A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Tanaka
栄一 田中
Masaaki Kawaguri
正明 河栗
Masahiko Matsunaka
雅彦 松中
Keiko Nakanishi
圭子 中西
Hideo Shinoda
英穂 篠田
Keisuke Ono
圭介 小野
Shinichi Maruyama
真一 丸山
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は糞便成分を便座に座って検査するこ
とを目的とする。 【解決手段】 便座本体4から突出した便器5内空間で
糞便3を受ける便受け部7と受けた糞便3を採取する採
便部8と採便した糞便3を加工する便加工部9とからな
る便サンプリング手段1と、便加工部9で加工した糞便
中の生体成分を検出する便成分検知手段6とで構成さ
れ、便サンプリング手段1で確実に糞便3を採取し、さ
らに糞便成分を検出するために適した加工を行い糞便成
分を検査することができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は便座装置において健
康状態を測定するもので、特に糞便の成分を測定して健
康状態を知らせる健康便座に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、成人病予防、病気の早期発見、あ
るいは健康に気をつけるための様々な検査が行われるよ
うになってきた。その中で特に最近普及してきているの
が大腸癌検診である。
【0003】図5は従来大腸癌検診で使われている特開
平6−186227号公報に記載してある便潜血検査用
具である。図5(a)は採便用具101で採便スティッ
ク102と一体になっている状態を示し、図5(b)は
採便用具101と採便スティック102が分離している
状態を示す。検診を受ける人は採便用具101に糞便を
採取する。採便用具101には採便スティック2と採便
用具1中に採便した糞便を所定の濃度に希釈する緩衝液
103が封入してある。採便スティック102には溝1
04が刻んであり、採便スティック102を採便用具1
01に挿入するときにその溝104の部分に付着してい
る糞便と溝104以外の部分に付着している糞便とに別
れ、余分な糞便は採便用具101中の緩衝液103に入
らず、溝104のところに付着している糞便のみが緩衝
液103中に定量挿入される。
【0004】緩衝液3はあらかじめ定量入っているた
め、糞便は一定割合で希釈される。通常ここまでが家庭
で行われ、その採便用具101を検査機関に持って行き
検査する。検査機関では、この希釈された懸濁液と反応
することにより凝集するように形成したバイオセンサ1
05(図示せず)があり、このバイオセンサ105に上
述した採便用具101中の懸濁液を滴下してその凝集度
合いにより便中にヘモグロビンが存在したか否かを判定
してその結果を用いて便潜血検査とするようにしてあ
る。これにより大腸癌検診のスクーリングとしている。
そして、後日その結果を検査した人に通知することによ
り健康診断を行うものである。
【0005】一方、家庭で健康状態を測定するものが多
く提案され、そして健康の検査で尿や便を検査すること
により様々な有益な情報が得られることは周知のことで
あり、家庭における温水洗浄便座の普及に伴い、便座装
置においてこの種の健康状態を検出するものの提案がさ
れ、特公平2−21246号公報に記載されているよう
なものが一般的であった。
【0006】この装置は使用時に大便器ボール部201
内に突出して尿や大便との接触によって便座本体202
内に復帰し且つ尿や大便中に含まれる成分を検出するバ
イオセンサ203と、そのバイオセンサ203に連係さ
れ且つ含まれる成分によって使用者の健康状態を表示装
置204(図示せず)で表示するように構成されてお
り、このバイオセンサ203がアーム205を介して便
座本体203の裏側から駆動部206により大便器ボー
ル部201に臨むように出没自在にして、大便器に落ち
る尿や糞便中に含まれる成分を検出するようにようにな
っていた。そしてこの検出した成分から使用者の健康状
態を表示装置204により表示するようにしてあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来から
健康診断で行われている方法では糞便を採る作業に煩わ
しさが伴っていた。
【0008】すなわち、糞便を採取するには通常、トイ
レで採便する。洋式トイレの場合には便器の形態が様々
で、洗い落とし式、セミサイフォン式、サイフォン式等
の順番で上部から見た便器内は水が見えている部分が多
くなり、通常の座り方なら当然に排泄した便は水中に落
ちるようになっているが、洗い落とし式、セミサイフォ
ン式以外は便器に逆向きに座った場合でも水中に糞便が
落ちてしまう。それは通常の排泄の場合には水中に落ち
るようにして、臭気の発生を押さえ、便器の汚れを少な
くするために水中部分を多くするように便器の設計が行
われているからである。しかしながら便潜血検査の場合
には糞便を使用者が採便容器に採るために、排便すると
きに水中に入らないように、トイレットペーパーを便器
壁面に設置し、そこに排便し、採便スティックを便の表
面に接触させて採便するようにしてある。従って、便器
内が全面水面で覆われている場合には便器で排便せず
に、便器外で、新聞紙等の上で排便し、そこで採便する
という方法が行われていた。従って、便潜血検査のため
に排便、採便しようとしても、1便器が水面で覆われて
いて便器を使用できない。2便器で排便できても通常の
座り方で排便できない。3従って、逆向きの座りかたを
するには、(a)下着をすべて脱がないといけない。
(b)無理な姿勢となる。というような課題を有してい
た。
【0009】さらに、従来の採便スティックは棒状であ
り、手で糞便を撫でるようにして採取するには適してい
たが、自動的に採取するための採便スティックとしたは
単に突き刺すような動きの自動化では簡単に採取できな
いという課題を有しており、手で行うのと同等のことを
機械にさせると機械が複雑になるという課題を有してい
た。
【0010】また、従来の便座装置では、採便するとき
にバイオセンサ203を大便器ボール201内に突出さ
せる方式であり、この方式では大便器ボール201に落
ちる糞便は使用者の健康状態によりさまざまの硬さ、大
きさになっているため、バイオセンサ203に直接糞便
を接触しても必要な量が確保されるとは限らないという
課題を有していた。
【0011】また、便潜血はその単位がμg/g便に示
すように10から40μg/g便以上の値が出れば陽性
判定と言われくらいに微少量の精密な検査でありそのた
めには便重量を正確に採取しなければならない。しかし
ながら便器5内突出したバイオセンサ4で直接便を採取
しようとする場合定量の便を採取することが難しいとい
う課題を有していた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために便座本体から突出するように設けた便受け部
により便を採取し、その後その採取した便の中から定量
の便をを採便するようにし、その定量の便中の成分を分
析するようにしたものである。そしてその採便にあたっ
ては採便部に突起を設けて受けた糞便から採便しやすい
ようにしたものである。
【0013】上記発明によれば便座に通常座る位置に座
って便成分検査の採便を行うことができ、さらに、採便
棒で便と接触させて採便するという作業をすることもな
い。また、便座から便器内に突出しているのは便受け部
であり一定量の便を受けた後に確実に採便棒により必要
な便量を確保して、その確保した便によりバイオセンサ
で正確に検出することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は便座本体から突出した便
器内空間で人が排泄する糞便を受ける便受け部と便受け
部で受けた糞便を検査するために一定量以上の糞便を便
受け部から採取する採便部と採便部で採便した糞便を加
工する便加工部とからなる便サンプリング手段と、便加
工部で加工した糞便中の生体成分を検出する便成分検知
手段とを有するものである。
【0015】そして便受け部で排便した便を一定量確保
した後に便受け部にある便を採便部で所定量の便を採便
し、便加工部で所定の希釈により測定すべき便をサンプ
リングして、そのサンプリングした懸濁液を便成分検知
手段に滴下してその反応から便中の成分検出するもので
ある。さらに、便受け部は採便部及び便加工部とは着脱
自在にしたものである。
【0016】そして、便サンプリング手段の中のもっと
も多くの便が付着している部分のみを取り外し可能にし
て、廃棄を容易にしたものである。また、便受け部は水
溶性にしてあるため、取り外した後の便受け部は便器中
に廃棄して流し去るようにすることができる。また、採
便部は便を採取する採便棒と、採便棒先端で便を引っか
ける突起部を有する採取先端部と、採取先端部で採取し
た便が採便棒上に付着するように設けた凹部と、採取先
端部と反対側に設けた採便棒を駆動する駆動部と接続す
る接続部とを設け、接続部にて便座本体と便サンプリン
グ手段とを着脱自在にしたものである。
【0017】そして、便成分検査をするときには、サン
プリング手段を便座本体に装着し、正確な便をサンプリ
ングし、その中の成分を便成分検知をおこなう。その
後、便が付着した便サンプリング手段は便座本体から脱
着して、廃棄できるようにしたものである。
【0018】また、便加工部は採便部で採便した糞便を
定量化する定量化部と、定量化部で定量化した糞便に一
定量の希釈液を混合するための希釈液を封入してある採
便容器と、採便容器の一部に設け、希釈液と混合した糞
便を滴下する滴下部とを備えた構成としてあるので便を
一定量の希釈液で希釈した懸濁液を作ることができ検知
手段に適したサンプルができる。
【0019】また、採便容器は加圧により採便容器内に
封入してある液体が外部に滴下できるように変形可能な
樹脂で構成してあり、これにより便成分検知手段に滴下
する際に採便容器に穴を加工する作業をせずに滴下でき
る。
【0020】また、便サンプリング手段は便座本体から
便器空間内の排便位置に移動するようにしてなるサンプ
リング駆動部を有するようにしてある。そして、便サン
プリング手段でサンプリングした懸濁液を便座本体内の
汚れない位置に配置してある便成分検知手段に駆動部に
より移動させて検出するようにしたり、非使用時には便
座本体内に収納することができる。
【0021】また、便サンプリング手段の便付着部分を
洗浄する洗浄手段を備えてあるので洗浄により便サンプ
リング手段における前使用者との混同防止ができるよう
にしてある。あるいは、採便、検知が終了した場合には
洗浄水で便サンプリング手段を洗浄して次の測定に影響
を与えないようにしたり、便サンプリング手段を廃棄す
る場合にもある程度きれいにして使用後の廃棄時に人が
触れるようにしたものである。
【0022】以下本発明の一実施例について図を用いて
説明する。 (実施例1)図1及び図2は本発明の一実施例の構成を
示す概略図である。図1において1は人2が排泄する糞
便3を便座本体4から便器5内の空間に突出させた便サ
ンプリング手段、6は便サンプリング部1でサンプリン
グした糞便3の成分を検知する便成分検知手段である。
便サンプリング手段1は図2の詳細図に示すように便器
5内空間で糞便3を受ける便受け部7と、便受け部7で
受けた糞便3を検査するために一定量以上の糞便3を採
取する採便部8と、採便部8で採便した糞便3を加工す
る便加工部9とからなっている。採便部8は便を採取す
る棒状の採便棒10と、糞便3を引っかけて採取する先
端部11と、先端部11で引っかけた糞便3を付着させ
ておく凹部12と、採便棒10の先端部11と反対側に
設けた採便部8を移動させる駆動部13に接続するため
の接続部14からなっている。便加工部9は便サンプリ
ング手段1全体を支える容器を兼ねた採便容器15内に
設けられ、糞便3を希釈する希釈液16が封入してあ
る。また、採便容器15の中心には採便棒10のガイド
17を設けてあり、このガイド17には定量化部18と
滴下部19とが設けてある。なお採便棒10には滴下用
の穴20と滴下時に開くようにする開閉加工部21が設
けてある。
【0023】なお、図1における22は便座である。ま
た、便成分検知手段6はセンサ23とセンサ23の変化
を光学的に読み取る光学検出部24とからなっている。
次に動作、作用について説明する。人2が便座22に座
り、スイッチ(図示せず)操作により便成分検出を開始
する。ここでは便サンプリング手段1がすでに便器5内
の空間に設置してある場合について説明する。検査をし
ようとする人2は最初に排便をする。排便した糞便3は
人2の肛門から便器5内の空間に落下し、サンプリング
手段1の便受け部7で捕らえられる。この便受け部7は
便成分検査に必要な量以上の糞便3を確保するために一
部凹部を設けた形状にしてある。この捕らえた糞便3は
全排便の内の一部であり、他は便器5内に落下する。便
受け部7で糞便3を確保した後に採便部8の採便棒10
により採便する。ここでは採便棒10には余分の糞便3
が付着するように便受け部7にある糞便3を引っかいて
かつ突き刺すように棒状でかつ凸部を持った形状の先端
部11により2回、3回と突き刺して糞便3を採便棒8
に付着させる。この時の採便棒10の移動は採便棒10
の便受け側と反対側にある接続部14と接続してある駆
動部13により行われる。
【0024】次に、余分に付着している糞便3を便成分
を測定するのに必要でかつ適正な量にするために、採便
棒10の一部に設けてある複数の凹部12により糞便3
を付着せしめる。そして付着した糞便3から採便棒10
を便加工部9に移動する際に定量化部18で定量化して
便加工部9に一定量の糞便を採取する。
【0025】定量化の方法は採便棒10が定量化部18
の間隙に沿って移動することにより余分な糞便3を落と
して凹部12のある必要量の糞便3のみを便加工部9の
採便容器15内に入ることにより行われる。
【0026】ここで採便棒10の移動は接続部14に接
続した駆動部13により行う。駆動部13は採便容器1
5の長手方向に記した矢印の方向とそれに直角方向に移
動可能なようになっている。このようにして必要な糞便
を便加工部9に移動したあと他の糞便は便器5に落下す
る。
【0027】便加工部9には採取した糞便3を一定希釈
する希釈液16が封入してあり、希釈液16中に一定量
の糞便3を収納することにより糞便3は一定割合で希釈
した懸濁液となる。この懸濁液にするために便加工部9
では採便棒10を移動したときに用いた駆動部13によ
り図2における矢印の方向と直角方向に振動させて攪拌
するようにしてある。その後採便棒10を採便容器15
の中をさらに移動させて穴20とガイド17の滴下口1
9との位置を合わせ、さらに開口部21から懸濁液を便
成分検知手段6に滴下する。
【0028】この滴下するための開口部21は予め開け
ておいて圧力をかけることにより中の懸濁液を押し出す
ようにしてもよい。この場合には加圧により採便容器1
5内に封入してある液体が外部に滴下できるように変形
可能な樹脂で構成し、これにより便成分検知手段6に滴
下する際に採便容器15に穴を加工する作業をせずに滴
下できるもちろん、滴下する前に開口部を設けて滴下し
てもよい。
【0029】このようにして懸濁液をセンサ23に滴下
して一定時間センサ23内で反応するのを待つ。ここ
で、センサ23は免疫センサで、たとえば便潜血を測定
するためにはラッテクス凝集法を用いたバイオセンサ等
を用いることにする。従って、一定時間後にはセンサ2
3内で凝集による色変化が見られ、その色変化を光学検
出部24により光学的変化を出力変化て検出し、異常が
あれば出力変化があり、正常であれば出力変化がないよ
うにして便成分の正常異常判定を行うものである。
【0030】なお、接続部14は着脱自在にして、採便
するときに採便容器15全体を駆動部13に取付け、検
査が終了した後に接続部14で駆動部13と切り離して
便サンプリング手段1全体を廃棄するようにしてもかま
わない。
【0031】また、図3に示すごとく便受け部7は採便
部8及び便加工部9とも着脱自在にすることにより大量
の便が付着している部分だけを取り去ることができる。
【0032】さらに、便受け部7を水溶性にすることに
より取り去ったあと便器5に流すことができ、廃棄が簡
単になる。
【0033】なお、駆動部13は図1における矢印方向
に移動可能であるため便サンプリング手段1全体を可動
することが可能であり、この駆動部13をサンプリング
駆動部25として用いることができ、これにより排便時
には便座本体4から便器5の空間内の排便位置に移動し
て糞便3を適切に採取することができる。従って、排便
動作が終了したときには便座本体内に引っ込めることに
より通常の排便動作の邪魔にならず、汚れの防止に役に
立つ。
【0034】(実施例2)図4は本発明の一実施例の構
成を示す概略図である。実施例1における構成に付加し
てあるのが洗浄手段26である。洗浄手段26は洗浄水
供給部27と洗浄ノズル28からなる。29は洗浄水で
ある。
【0035】次に動作、作用について説明すると、排
便、便採取、便成分検査は実施例1と同様である。便採
取した後、または便成分検査した後に洗浄手段26の洗
浄水供給部27から供給する洗浄水29を洗浄ノズル2
8から噴射させて便サンプリング手段1を洗浄するもの
である。図4においては便受け部7及び採便部8を洗浄
するための様子を示しており、便サンプリング手段1の
上方に洗浄ノズル28を配し、採便後に洗浄水29を採
便部8に噴射させて、その後移動して便受け部7に洗浄
水29を噴射させて洗浄する。
【0036】温水洗浄便座における洗浄ノズルと共用を
図るためには温水洗浄便座における洗浄ノズルを回転さ
せて上下反対向けにした後に洗浄水を噴射させてもよ
い。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば人が排泄す
る糞便を便座本体から突出した便器内空間で受ける便受
け部と便受け部で受けた糞便を検査するために一定量以
上の糞便を採取する採便部と採便部で採便した糞便を加
工する便加工部とからなる便サンプリング手段と、便加
工部で加工した糞便中の生体成分を検出する便成分検知
手段とを有するので、排泄した糞便を便器などの他のも
のに触れないで採取するために糞便自体の他からの汚染
防止をすることができる。また、糞便を直接便成分検知
手段で受けてセンシングせずに、一旦別の手段で確実に
採取して、さらに糞便の成分検査を行うために加工をし
た後に便成分検知手段で検知するために確実に検査がで
きるという有利な効果を有する。
【0038】従って、健康診断を行う人自らが便採取す
る煩わしさの解消が図れる。すなわち、どのような便器
においても糞便の採取ができ、しかも通常の座りかたで
排便して健康診断が可能となる。
【0039】さらに、便受け部は採便部及び便加工部と
は着脱自在にしてあるため、便サンプリング手段の中の
もっとも多くの便が付着している部分のみを廃棄して手
を汚さないという有利な効果を有する。
【0040】また、便受け部は水溶性にしてあるため、
取り外した後の便受け部は便器中に廃棄して流し去るよ
うにすることができ、後始末が簡単である。
【0041】また、採便部は採便棒先端で便を引っかけ
る突起部を有する採取先端部を有するため、自動的に採
便する際にも確実に便を採取することができるという有
利な効果を有する。
【0042】そして、便が付着した便サンプリング手段
は便座本体から脱着してあるためサンプリングするもの
全体を廃棄して後で使用する人、以前に使用した人の影
響を受けずに検査することができる。
【0043】また、便加工部は採便部で採便した糞便を
定量化する定量化部と、定量化部で定量化した糞便に一
定量の希釈液を混合するための希釈液を封入してある採
便容器と、採便容器の一部に設け、希釈液と混合した糞
便を滴下する滴下部とを備えた構成としてあるので便を
一定量の希釈液で希釈した懸濁液を作ることができ便成
分検知手段に適したサンプルを作ることができる。
【0044】また、採便容器は加圧により採便容器内に
封入してある液体が外部に滴下できるように変形可能な
材料であるため便成分検知手段に滴下する際に採便容器
に穴を加工する作業をせずに滴下できる。
【0045】また、便サンプリング手段は便座本体から
便器空間内の排便位置に移動するようにしてあるためサ
ンプリングした懸濁液を便座本体内の汚れない位置に便
成分検知手段を配置することができ、非使用時には便座
本体内に収納して、便サンプリング手段をも汚れからま
もることができる。
【0046】また、便サンプリング手段の便付着部分を
洗浄する洗浄手段を備えてあるので洗浄により便サンプ
リング手段における前使用者との混同防止ができるよい
う有利な効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における便座装置の概略構成
【図2】同装置の便サンプリング手段の概略構成図
【図3】同実施例における便受け部の着脱時の様子を示
す図
【図4】本発明の実施例2における便座装置の概略構成
【図5】(a)従来の採便装置の採便用具と採便スティ
ックが一体となっている図 (b)同装置の採便用具と採便スティックが分離してい
る図
【図6】従来の排泄物検出装置の構成図
【符号の説明】
1 便サンプリング手段 4 便座本体 5 便器 6 便成分検知手段 7 便受け部 8 採便部 9 便加工部 10 採便棒 11 先端部 13 駆動部 14 接続部 15 採便容器 16 希釈液 18 定量化部 19 滴下部 25 サンプリング駆動部 26 洗浄手段
フロントページの続き (72)発明者 中西 圭子 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 篠田 英穂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 小野 圭介 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 丸山 真一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】便座または便座本体から突出し、便器内空
    間で人が排泄する糞便を受ける便受け部と前記便受け部
    で受けた糞便を検査するために一定量以上の糞便を便受
    け部から採取する採便部と前記採便部で採便した糞便を
    加工する便加工部とからなる便サンプリング手段と、前
    記便加工部で加工した糞便中の生体成分を検出する便成
    分検知手段とを有する便座装置。
  2. 【請求項2】便受け部は採便部及び便加工部とは着脱自
    在にしてなる請求項1記載の便座装置。
  3. 【請求項3】便受け部は水溶性にしてなる請求項2記載
    の便座装置。
  4. 【請求項4】採便部は便を採取する採便棒と、前記採便
    棒先端で便を引っかける突起部を有する採取先端部と、
    前記採取先端部で採取した便が採便棒上に付着するよう
    に設けた凹部と、前記採取先端部と反対側に設けた前記
    採便棒を駆動する駆動部と接続する接続部とを設け、前
    記接続部にて便座本体と便サンプリング手段全体とを着
    脱自在にしてなる請求項1から3のいずれか1項記載の
    便座装置。
  5. 【請求項5】便加工部は採便部で採便した糞便を定量化
    する定量化部と、前記定量化部で定量化した糞便に一定
    量の希釈液を混合するための希釈液を封入してある採便
    容器と、前記採便容器の一部に設け、前記希釈液と混合
    した糞便を滴下する滴下部とを備えた請求項1から4の
    いずれか1項記載の便座装置。
  6. 【請求項6】採便容器は加圧により採便容器内に封入し
    てある液体を外部に滴下できるように変形可能な樹脂で
    構成してなる請求項5項記載の便座装置。
  7. 【請求項7】便サンプリング手段は便座本体から便器空
    間内の排便位置に移動するようにしてなるサンプリング
    駆動部を有する請求項1から6のいずれか1項記載の便
    座装置。
  8. 【請求項8】便サンプリング手段の便付着部分を洗浄す
    る洗浄手段を備えた請求項1から7のいずれか1項記載
    の便座装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105300740A (zh) * 2015-11-04 2016-02-03 于志红 一种大便标本采样装置
JP2017115571A (ja) * 2015-11-16 2017-06-29 彭紹與 コンピューター便座の画像キャプチャーシステム

Cited By (3)

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CN105300740A (zh) * 2015-11-04 2016-02-03 于志红 一种大便标本采样装置
JP2017115571A (ja) * 2015-11-16 2017-06-29 彭紹與 コンピューター便座の画像キャプチャーシステム
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