JPH10266091A - 製紙用添加剤 - Google Patents

製紙用添加剤

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JPH10266091A
JPH10266091A JP9148997A JP9148997A JPH10266091A JP H10266091 A JPH10266091 A JP H10266091A JP 9148997 A JP9148997 A JP 9148997A JP 9148997 A JP9148997 A JP 9148997A JP H10266091 A JPH10266091 A JP H10266091A
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Masayuki Murano
正幸 村野
Michiyo Kubo
美智代 久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製紙工程に使用して、ろ水性と歩留りを向上
し、製品の紙力を増強することができる製紙用添加剤を
提供する。 【解決手段】(A)一般式[1] 【化1】 (R1は水素又はメチル基、R2は炭素数1〜4のアルキ
レン基、R3は炭素数1〜4のアルキル基、R4は水素、
炭素数1〜4のアルキル基又はベンジル基、Aは酸素又
はイミノ基、X-は陰性イオンである。)で表される単
量体の少なくとも1種から得られる重合体及び/又は該
単量体と共重合可能な単量体との共重合体と、(B)一
般式[2] 【化2】 (Y-は陰性イオンである。)で表されるビニルアミン
単位を有するカチオン性重合体とを含有することを特徴
とする製紙用添加剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙用添加剤に関
する。さらに詳しくは、本発明は、パルプ、紙の製造工
程及び白水回収工程に使用して、ろ水性及び歩留りを向
上し、紙力を増強することができる製紙用添加剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】製紙工程において、抄紙機のワイヤーパ
ートにおける湿紙からのろ水性を向上し、脱水速度を速
めることは、古紙の混入率が高まり、微細繊維の増加か
ら水切れが悪くなっている現況においては、特に生産性
向上の点から重要である。また、抄紙機のワイヤー上で
の微細繊維、填料、サイズ剤、染料などの微細原料の歩
留りは、生産性や品質に影響し、特に省エネルギー、節
水を目的とした抄紙工程水のクローズド化と、紙の軽量
化及び抄紙機の高速化とが相まって、ワイヤー上でのワ
ンパスリテンションが重要視されている。さらに、印刷
の高速化と用紙の軽量化が進む中で、紙力増強剤の重要
性が高まっている。このような要求に応える製紙用添加
剤として、従来よりカチオン性重合体が広く用いられ、
ジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレートの金属塩
やアンモニウム塩の重合体、ポリアクリルアミドのホフ
マン分解反応物やマンニッヒ反応物などが知られてい
る。また、近年、カチオン性重合体として、N−ビニル
ホルムアミドの単独重合体又は共重合体を部分変性した
ポリビニルアミン類が提案されている(米国特許第4,
421,602号明細書、米国特許第4,774,285
号明細書、米国特許第4,957,977号明細書、特開
昭63−6198号公報など)。さらに、N−ビニルホ
ルムアミドとアクリロニトリルの共重合体を加水分解
し、アミジン化した共重合体が提案されている(特開平
6−123096号公報、特開平8−59740号公
報)。しかし、従来のカチオン性重合体では、各用途に
おける機能、例えば、中性、弱アルカリ性付近の解離性
が低く、かかる条件での抄紙性がなお十分に改良されて
いない。また、従来の酸性抄紙法においては、通常、ア
ニオン性紙力増強剤の定着剤として硫酸バンドを大量に
使用するため、抄紙機の損耗、紙の保存中の劣化や、廃
水などの問題がある。すなわち、ジアルキルアミノアル
キル(メタ)アクリレートの金属塩やアンモニウム塩など
の重合体は分子量が非常に高く、凝集性が強いため、地
合を悪化させる。ポリアクリルアミドのホフマン分解反
応物は、ホフマン分解時の主鎖の切断による分子量の低
下のために、歩留りが悪い。ポリアクリルアミドのマン
ニッヒ反応物は、製造時に使用するホルマリンを完全に
除去することができないため、環境に悪影響を与え、ま
た、凝集性が強いため、地合を乱すことが多い。ポリビ
ニルアミンも、同様に凝集性による地合の乱れが懸念さ
れる。また、アミジン系重合体は、疎水性のニトリル基
が存在するため、水への広がりが小さく、歩留りが悪
い。このように、従来より使用されている各種の重合体
には、製紙用添加剤として不十分な面が多く残されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、製紙工程に
使用して、ろ水性と歩留りを向上し、製品の紙力を増強
することができる製紙用添加剤を提供することを目的と
してなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、3級又は4級ア
ンモニウム基を有するアクリレート系又はアクリルアミ
ド系重合体と、ビニルアミン単位を有するカチオン性重
合体を含有する添加剤が、ろ水性、歩留りの向上及び紙
力増強に対して有効であることを見いだし、この知見に
基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、(1)(A)一般式[1]
【化3】 (ただし、式中、R1は水素又はメチル基であり、R2
炭素数1〜4のアルキレン基であり、R3は炭素数1〜
4のアルキル基であり、R4は水素、炭素数1〜4のア
ルキル基又はベンジル基であり、Aは酸素又はイミノ基
であり、X-は陰性イオンである。)で表される単量体
の少なくとも1種から得られる重合体及び/又は該単量
体と共重合可能な単量体との共重合体と、(B)一般式
[2]
【化4】 (ただし、式中、Y-は陰性イオンである。)で表され
るビニルアミン単位を有するカチオン性重合体とを含有
することを特徴とする製紙用添加剤、を提供するもので
ある。さらに、本発明の好ましい態様として、(2)
(A)成分である3級又は4級アンモニウム基を有する重
合体と、(B)成分であるビニルアミン単位を有するカチ
オン性重合体の含有量の比が、1/99〜99/1(重
量比)である第(1)項記載の製紙用添加剤、(3)(A)
成分の、1N塩化ナトリウム水溶液を溶媒として30℃
で測定した固有粘度が、1dl/g以上である第(1)項又
は第(2)項記載の製紙用添加剤、及び、(4)(B)成分
の、1N塩化ナトリウム水溶液を溶媒として30℃で測
定した固有粘度が、0.1dl/g以上である第(1)項、
第(2)項又は第(3)項記載の製紙用添加剤、を挙げるこ
とができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の製紙用添加剤は、(A)成
分として、一般式[1]で表される単量体の少なくとも
1種から得られる重合体及び/又は該単量体と共重合可
能な単量体との共重合体を含有する。
【化5】 一般式[1]において、R1は水素又はメチル基であ
り、R2は炭素数1〜4のアルキレン基であり、R3は炭
素数1〜4のアルキル基であり、R4は水素、炭素数1
〜4のアルキル基又はベンジル基であり、Aは酸素又は
イミノ基であり、X-は陰性イオンである。一般式
[1]で表される単量体としては、例えば、ジメチルア
ミノメチル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル
(メタ)アクリレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)ア
クリレート、ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレー
ト、ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジエチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノブチル(メ
タ)アクリレート、ジ−n−プロピルアミノメチル(メ
タ)アクリレート、ジ−n−プロピルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジ−n−プロピルアミノプロピル(メ
タ)アクリレート、ジ−n−プロピルアミノブチル(メ
タ)アクリレート、ジイソプロピルアミノメチル(メタ)
アクリレート、ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジイソプロピルアミノプロピル(メタ)アクリ
レート、ジイソプロピルアミノブチル(メタ)アクリレー
ト、ジ−n−ブチルアミノメチル(メタ)アクリレート、
ジ−n−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ−
n−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ−n
−ブチルアミノブチル(メタ)アクリレート、ジ−sec−
ブチルアミノメチル(メタ)アクリレート、ジ−sec−ブ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジ−sec−ブチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジ−sec−ブチ
ルアミノブチル(メタ)アクリレート、ジイソブチルアミ
ノメチル(メタ)アクリレート、ジイソブチルアミノエチ
ル(メタ)アクリレート、ジイソブチルアミノプロピル
(メタ)アクリレート、ジイソブチルアミノブチル(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルア
ミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジメチル
アミノブチル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノメ
チル(メタ)アクリルアミド、ジエチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)ア
クリルアミド、ジエチルアミノブチル(メタ)アクリルア
ミド、ジ−n−プロピルアミノメチル(メタ)アクリルア
ミド、ジ−n−プロピルアミノエチル(メタ)アクリルア
ミド、ジ−n−プロピルアミノプロピル(メタ)アクリル
アミド、ジ−n−プロピルアミノブチル(メタ)アクリル
アミド、ジイソプロピルアミノメチル(メタ)アクリルア
ミド、ジイソプロピルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジイソプロピルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、ジイソプロピルアミノブチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジ−n−ブチルアミノメチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジ−n−ブチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジ−n−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、ジ−n−ブチルアミノブチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジ−sec−ブチルアミノメチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジ−sec−ブチルアミノエチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジ−sec−ブチルアミノプロピル(メタ)アクリルア
ミド、ジ−sec−ブチルアミノブチル(メタ)アクリルア
ミド、ジイソブチルアミノメチル(メタ)アクリルアミ
ド、ジイソブチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、
ジイソブチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、ジ
イソブチルアミノブチル(メタ)アクリルアミドなどのハ
ロゲン化水素、硫酸、硝酸、酢酸などによる中和塩、ハ
ロゲン化アルキル、ハロゲン化ベンジル、ジメチル硫
酸、ジエチル硫酸などによる四級化物などを挙げること
ができる。ハロゲン化水素としては、例えば、塩化水
素、臭化水素などを、ハロゲン化アルキルとしては、例
えば、塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチル、塩化エ
チル、臭化エチル、ヨウ化エチルなどを、ハロゲン化ベ
ンジルとしては、例えば、塩化ベンジル、臭化ベンジ
ル、ヨウ化ベンジルなどを挙げることができる。
【0006】このような一般式[1]で表される単量体
と共重合可能な単量体としては、例えば、(メタ)アクリ
ルアミド、スチレン、(メタ)アクリロニトリル、メチル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、酢酸
ビニル、N−ビニルピロリドンなどのノニオン性単量
体、(メタ)アクリル酸又はそのアルカリ金属塩、ビニル
スルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパン
スルホン酸、スチレンスルホン酸などのスルホン基を有
する単量体又はそのアルカリ金属塩などのアニオン性単
量体などを挙げることができる。本発明の製紙用添加剤
の(A)成分として用いる重合体又は共重合体を得るため
の重合方法には特に制限はなく、使用する単量体及び生
成する重合体の溶解性などに応じて、溶液重合、懸濁重
合、乳化重合などを選ぶことができる。例えば、使用す
る単量体も生成する重合体も水溶性であれば、水溶液重
合が可能であり、単量体を水に溶解し、不活性ガス雰囲
気中で所定温度まで昇温し、重合開始剤を添加すること
によって重合体を得ることができる。また、水への溶解
度が小さい単量体を使用するときは、懸濁重合、乳化重
合などを用いることができる。乳化重合においては、水
中に単量体、乳化剤などを加え、不活性ガス雰囲気中で
撹拌下に加熱し、重合開始剤を添加することにより重合
体を得ることができる。重合開始剤としては、例えば、
過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、2,2'−アゾビ
ス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩など一般的な開始剤
を用いることができるが、アゾ系化合物が特に好まし
い。本発明の製紙用添加剤の(A)成分である3級又は4
級アンモニウム基を有する重合体は、1N塩化ナトリウ
ム水溶液を溶媒として30℃で測定した固有粘度が、1
dl/g以上であることが好ましい。
【0007】本発明の製紙用添加剤は、(B)成分とし
て、一般式[2]で表されるビニルアミン単位を有する
カチオン性重合体を含有する。
【化6】 一般式[2]において、Y-は陰性イオンである。この
ようなビニルアミン単位を有するカチオン性重合体は、
N−ビニルホルムアミド、N−ビニルアセトアミド、N
−ビニルプロピオンアミド、N−ビニルブチルアミド、
N−ビニルバレルアミド、N−ビニルコハク酸イミドな
どの重合体又はこれらの単量体と共重合可能なビニル系
単量体との共重合体を、酸性又はアルカリ性条件下で加
水分解することにより得ることができる。N−ビニルホ
ルムアミドなどと共重合可能な単量体としては、適当な
単量体反応性比を有するものであれば制限なく使用する
ことができ、例えば、(メタ)アクリルアミド、(メタ)ア
クリロニトリル、スチレン、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、N−ビニ
ルピロリドンなどのノニオン性単量体、(メタ)アクリル
酸又はそのアルカリ金属塩、ビニルスルホン酸、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレ
ンスルホン酸などのスルホン酸基を有する単量体又はそ
のアルカリ金属塩などのアニオン性単量体などを挙げる
ことができる。また、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ドなどの3級塩又は4級アンモニウム塩などのカチオン
性単量体を共重合し、加水分解して得られるカチオン性
重合体は、(B)成分として取り扱うことができる。これ
らの共重合可能なビニル系単量体は、1種を用いること
ができ、2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0008】本発明の製紙用添加剤の(B)成分の原料と
なる重合体又は共重合体を得るための重合方法には特に
制限はなく、使用する単量体及び生成する重合体の溶解
性などに応じて、溶液重合、懸濁重合、乳化重合などを
選ぶことができる。例えば、使用する単量体も生成する
重合体も水溶性であれば、水溶液重合が可能であり、単
量体を水に溶解し、不活性ガス雰囲気中で所定温度まで
昇温し、重合開始剤を添加することによって重合体を得
ることができる。また、使用する単量体の水への溶解度
が小さいときは、懸濁重合、乳化重合などを用いること
ができる。乳化重合においては、水中に単量体、乳化剤
などを加え、不活性ガス雰囲気中で撹拌下に加熱し、重
合開始剤を添加することにより重合体を得ることができ
る。重合開始剤としては、例えば、過硫酸アンモニウ
ム、過硫酸カリウム、2,2'−アゾビス(2−アミジノ
プロパン)二塩酸塩など一般的な開始剤を用いることが
できるが、アゾ系化合物が特に好ましい。本発明の製紙
用添加剤の(B)成分となるビニルアミン単位を有するカ
チオン性重合体は、上記のN−ビニルホルムアミドなど
の重合体又は共重合体の水溶液又は水分散液を、酸又は
アルカリの存在下に加熱することにより、重合体中の酸
アミド単位を加水分解してビニルアミン単位とすること
により得ることができる。加水分解反応は、重合体の構
造と目的の加水分解率に応じて、反応条件を選択するこ
とができるが、通常は5〜80重量%の水溶液又は水分
散液とし、酸アミド単位に対し0.5〜5当量倍の酸又
はアルカリを加え、30〜100℃に加熱することによ
り加水分解反応を行うことができる。酸による加水分解
を行った場合には、得られるカチオン性重合体のアミノ
基はアンモニウム塩を形成するが、アルカリによる加水
分解を行った場合には、得られるカチオン性重合体のア
ミノ基は遊離の形態となるので、さらに酸を添加して一
般式[2]で表されるアンモニウム基とすることができ
る。本発明の製紙用添加剤の(B)成分であるビニルアミ
ン単位を有するカチオン性重合体は、ビニルアミン単位
の含有量が10〜90モル%の範囲にあることが好まし
い。また、1N塩化ナトリウム水溶液を溶媒として30
℃で測定した固有粘度が、0.1dl/g以上であること
が好ましく、0.5dl/g以上であることがより好まし
く、1dl/g以上であることがさらに好ましい。
【0009】本発明の紙用添加剤は、(A)成分である3
級又は4級アンモニウム基を有する重合体と、(B)成分
であるビニルアミン単位を有するカチオン性重合体を、
(A)/(B)=1/99〜99/1(重量比)の比率で含
有することが好ましい。(A)成分が固有粘度6dl/gを
超えるような高分子量の場合、(A)成分の含有率が少な
く、(A)/(B)が1/99(重量比)未満であると、凝
集性が悪くなって、歩留りが低下するおそれがあり、
(A)成分の含有率が多く、(A)/(B)が99/1(重量
比)を超えると、凝集性が強すぎて、地合を乱すおそれ
がある。(A)成分が固有粘度6dl/g以下と低分子量の
場合、(A)/(B)が1/99(重量比)未満であると、
紙力が向上せず、また、(A)/(B)が99/1(重量
比)を超えると、歩留りが低下する。本発明の製紙用添
加剤を使用する対象となる紙の種類、原料の種類、抄紙
機の種類などには特に制限はなく、製紙工程において広
く好適に使用することができる。本発明において、(A)
成分である3級又は4級アンモニウム基を有する重合体
及び(B)成分であるビニルアミン単位を有するカチオン
性重合体は、いずれも水溶液の状態で製紙用添加剤とし
て使用することができ、あるいは、重合体の水溶液をア
セトンなどの有機溶媒と混合し、重合体を沈殿せしめた
のち、分離、乾燥して粉末化して使用することができ
る。本発明の製紙用添加剤は、(A)成分である3級又は
4級アンモニウム基を有する重合体と、(B)成分である
ビニルアミン単位を有するカチオン性重合体とを、粉
末、エマルション、水溶液、水系分散液などの状態で、
あらかじめ混合して製紙用添加剤とすることができ、あ
るいは、(A)成分である3級又は4級アンモニウム基を
有する重合体と、(B)成分であるビニルアミン単位を有
するカチオン性重合体とを、粉末、エマルション、水溶
液、水系分散液などの状態で別々に添加し、パルプスラ
リー中で混合して使用することができる。例えば、(A)
成分である3級又は4級アンモニウム基を有する重合体
と、(B)成分であるビニルアミン単位を有するカチオン
性重合体とを、同一の溶解タンクで溶解して濃度が0.
1〜1重量%である溶液を調製し、この溶液をパルプス
ラリーに添加することができる。あるいは、いずれかの
一方の重合体を先にパルプスラリーに添加したのち、他
方の重合体を添加してさらに凝集を進めることができ
る。本発明の製紙用添加剤は、他のカチオン性重合体、
アニオン性重合体、両性重合体などと併用することがで
き、これらを溶解の際に混合し、あるいは各々を別々に
添加して用いることができる。また、本発明の製紙用添
加剤は、無機凝集剤と併用することができる。さらに、
本発明の製紙用添加剤は、一方の重合体を抄紙工程に用
い、他方を白水回収工程に用いてもその効果を得ること
ができる。本発明の製紙用添加剤は、(A)成分である3
級又は4級アンモニウム基を有する重合体が有する凝集
性と、(B)成分であるビニルアミン単位を有するカチオ
ン性重合体が有する紙力向上効果、搾水性、荷電中和力
が相乗的に作用し、抄紙工程において、地合を乱すこと
なく、ろ水性を改良し、プレス時に含水率を低下させ
て、生産性を向上させることができる。
【0010】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。なお、実施例及び比較例におい
ては、下記の添加剤を用いた。 A1:ジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル
四級化物[DAA(MeCl)]単位とアクリルアミド
[AAm]単位のモル比が20/80であり、固有粘度
[1N塩化ナトリウム水溶液を溶媒として、30℃で測
定]が17.1dl/gである共重合体。 A2:DAA(MeCl)単位とAAm単位のモル比が1
5/85であり、固有粘度が12.9dl/gである共重
合体。 B1:ポリビニルホルムアミドの加水分解物、加水分解
率60モル%、固有粘度3.2dl/g。 B2:ビニルホルムアミド単位とアクリロニトリル単位
のモル比が70/30である共重合体の加水分解物、加
水分解率70モル%、固有粘度2.5dl/g。 C1:A1とB1の重量比6/4の混合物。 C2:A1とB2の重量比5/5の混合物。 C3:A2とB1の重量比5/5の混合物。 また、添加剤の性能評価は下記の方法により行った。 (1)ろ水試験 パルプスラリー180mlを容量300mlのポリビーカー
にとり、添加剤の0.1重量%水溶液を添加し、タービ
ン羽根を備えた撹拌機を用いて、250rpmで20秒間
撹拌を行う。次いで、ナイロンろ布を敷いたヌッチェロ
ートに、内径50mmの金属製の円筒を置き、その中へ凝
集したパルプスラリーを注ぎ込み、メスシリンダーを用
いて10秒後のろ水量を測定する。さらに、ろ布上に残
った湿紙をポリエステルろ布にとり、3.0kg/cm2の圧
力をかけて60秒圧搾し、プレス後の湿紙の含水率を測
定する。 (2)歩留り試験 パルプスラリー2リットルをダイナミック・リテンショ
ン・テスター(DRT)にとり、添加剤の0.1重量%
水溶液を添加し、1,000rpmで20秒間撹拌したのち
コックを開く。ワイヤを通って流出するろ液の最初の2
00mlを採取し、そのうちの100mlをはかりとってS
Sを測定し、歩留り率を算出する。 (3)破裂強さ JIS P 8209に従って調製した坪量約170g/
2の手すき紙について、JIS P 8131に従っ
て、ミューレン高圧形試験機により比破裂強さ(kgf/c
m2・m2/g)を求める。 実施例1 酸性上質紙用のパルプスラリーを用いて、添加剤の評価
を行った。このパルプスラリーは、SSを0.8重量%
含有し、pH4.5、ゼータ電位−4.8mVであり、灰分
はSSの20.2重量%である。添加剤C1を、SS1
g当たり150mgになるよう添加した。ろ水試験におい
て、10秒後のろ水量は87.0mlであり、プレス後の
含水率は54.3重量%であった。また、歩留り試験に
おいて、歩留り率は83.4重量%であった。 実施例2 添加剤C1の代わりに添加剤C2を用いて、実施例1と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は89.0ml、プ
レス後の含水率は54.4重量%、歩留り率は83.5重
量%であった。 実施例3 添加剤C1の代わりに添加剤C3を用いて、実施例1と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は89.0ml、プ
レス後の含水率は54.5重量%、歩留り率は84.3重
量%であった。 実施例4 実施例1と同じパルプスラリーに、添加剤B1をSS1
g当たり120mgになるよう添加したのち、添加剤A2
をSS1g当たり60mgになるよう添加した。ろ水試験
において、10秒後のろ水量は85.0mlであり、プレ
ス後の含水率は54.5重量%であった。また、歩留り
試験において、歩留り率は83.7重量%であった。 実施例5 実施例1と同じパルプスラリーに、添加剤B2をSS1
g当たり540mgになるよう添加したのち、添加剤A1
をSS1g当たり60mgになるよう添加した。10秒後
のろ水量は84.0mlであり、プレス後の含水率は54.
3重量%であり、歩留り率は82.5重量%であった。 比較例1 添加剤C1の代わりに添加剤A1を用いて、実施例1と
同じ試験を行った。ろ水試験において、10秒後のろ水
量は85.0mlであり、プレス後の含水率は55.9重量
%であった。また、歩留り試験において、歩留り率は8
1.9重量%であった。 比較例2 添加剤C1の代わりに添加剤A2を用いて、実施例1と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は83.0ml、プ
レス後の含水率は56.1重量%、歩留り率は82.0重
量%であった。 比較例3 添加剤C1の代わりに添加剤B1を用いて、実施例1と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は62.0ml、プ
レス後の含水率は55.2重量%、歩留り率は79.5重
量%であった。 比較例4 添加剤C1の代わりに添加剤B2を用いて、実施例1と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は61.0ml、プ
レス後の含水率は55.1重量%、歩留り率は78.0重
量%であった。 比較例5 実施例1と同じパルプスラリーに、添加剤を全く添加す
ることなく、ろ水試験と歩留り試験を行った。ろ水試験
において、10秒後のろ水量は57.0mlであり、プレ
ス後の含水率は56.2重量%であった。また、歩留り
試験において、歩留り率は72.0重量%であった。実
施例1〜5及び比較例1〜5の結果を、第1表に示す。
【0011】
【表1】
【0012】(A)成分と(B)成分を含有する本発明の製
紙用添加剤を添加した実施例1〜5においては、10秒
後のろ液量が多く、プレス後の含水率が少なく、ろ水性
が良好であり、また、歩留り率も高い。これに対して、
(A)成分のみを添加した比較例1〜2においては、10
秒後のろ液量がやや少なく、プレス後の含水率がやや高
く、ろ水性がやや不良であり、歩留り率もやや低い。ま
た、(B)成分のみを添加した比較例3〜4においては、
10秒後のろ液量が著しく少なく、プレス後の含水率が
やや高く、ろ水性が不良であり、歩留り率も低い。 実施例6 中性上質紙用のパルプスラリーを用いて、添加剤の評価
を行った。このパルプスラリーは、SSを0.8重量%
含有し、pH7.5、ゼータ電位−7.2mVであり、灰分
はSSの20.5重量%である。添加剤C1を、SS1
g当たり150mgになるよう添加した。ろ水試験におい
て、10秒後のろ水量は81.5mlであり、プレス後の
含水率は54.2重量%であった。また、歩留り試験に
おいて、歩留り率は92.5重量%であった。 実施例7 添加剤C1の代わりに添加剤C2を用いて、実施例6と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は83.0ml、プ
レス後の含水率は54.3重量%、歩留り率は91.5重
量%であった。 実施例8 添加剤C1の代わりに添加剤C3を用いて、実施例6と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は83.5ml、プ
レス後の含水率は54.1重量%、歩留り率は92.7重
量%であった。 実施例9 実施例6と同じパルプスラリーに、添加剤B1をSS1
g当たり120mgになるよう添加したのち、添加剤A2
をSS1g当たり60mgになるよう添加した。ろ水試験
において、10秒後のろ水量は83.0mlであり、プレ
ス後の含水率は53.9重量%であった。また、歩留り
試験において、歩留り率は91.1重量%であった。 実施例10 実施例6と同じパルプスラリーに、添加剤B2をSS1
g当たり540mgになるよう添加したのち、添加剤A1
をSS1g当たり60mgになるよう添加した。10秒後
のろ水量は81.0mlであり、プレス後の含水率は54.
5重量%であり、歩留り率は91.4重量%であった。 比較例6 添加剤C1の代わりに添加剤A1を用いて、実施例6と
同じ試験を行った。ろ水試験において、10秒後のろ水
量は71.0mlであり、プレス後の含水率は56.9重量
%であった。また、歩留り試験において、歩留り率は8
9.9重量%であった。 比較例7 添加剤C1の代わりに添加剤A2を用いて、実施例6と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は75.0ml、プ
レス後の含水率は56.1重量%、歩留り率は89.4重
量%であった。 比較例8 添加剤C1の代わりに添加剤B1を用いて、実施例6と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は61.0ml、プ
レス後の含水率は55.8重量%、歩留り率は86.5重
量%であった。 比較例9 添加剤C1の代わりに添加剤B2を用いて、実施例6と
同じ試験を行った。10秒後のろ水量は63.0ml、プ
レス後の含水率は55.7重量%、歩留り率は85.0重
量%であった。 比較例10 実施例6と同じパルプスラリーに、添加剤を全く添加す
ることなく、ろ水試験と歩留り試験を行った。ろ水試験
において、10秒後のろ水量は51.0mlであり、プレ
ス後の含水率は56.7重量%であった。また、歩留り
試験において、歩留り率は81.0重量%であった。実
施例6〜10及び比較例6〜10の結果を、第2表に示
す。
【0013】
【表2】
【0014】(A)成分と(B)成分を含有する本発明の製
紙用添加剤を添加した実施例6〜10においては、10
秒後のろ液量が多く、プレス後の含水率が少なく、ろ水
性が良好であり、また、歩留り率も高い。これに対し
て、(A)成分のみを添加した比較例6〜7においては、
10秒後のろ液量が少なく、プレス後の含水率がやや高
く、ろ水性が不良であり、歩留り率も低い。また、(B)
成分のみを添加した比較例8〜9においては、10秒後
のろ液量が著しく少なく、プレス後の含水率がやや高
く、ろ水性が不良であり、歩留り率もさらに低い。 実施例11 ライナー用のパルプスラリーを用いて、添加剤の評価を
行った。このパルプスラリーは、SSを0.8重量%含
有し、pH5.6、ゼータ電位−10.2mVであり、灰分
はSSの3.8重量%である。添加剤C1を、SS1g
当たり150mgになるよう添加した。ろ水試験におい
て、10秒後のろ水量は82.0mlであり、プレス後の
含水率は53.6重量%であった。また、歩留り試験に
おいて、歩留り率は85.4重量%であった。手すき紙
を調製し、ミューレン高圧形試験機により比破裂強さを
測定したところ、2.14kgf/cm2・m2/gであった。 実施例12 添加剤C1の代わりに添加剤C2を用いて、実施例11
と同じ試験を行った。10秒後のろ水量は81.5ml、
プレス後の含水率は54.3重量%、歩留り率は85.1
重量%であった。また、比破裂強さは2.17kgf/cm2
・m2/gであった。 実施例13 添加剤C1の代わりに添加剤C3を用いて、実施例11
と同じ試験を行った。10秒後のろ水量は81.0ml、
プレス後の含水率は53.5重量%、歩留り率は85.7
重量%であった。また、比破裂強さは2.11kgf/cm2
・m2/gであった。 実施例14 実施例11と同じパルプスラリーに、添加剤B1をSS
1g当たり120mgになるよう添加したのち、添加剤A
2をSS1g当たり60mgになるよう添加した。ろ水試
験において、10秒後のろ水量は79.5mlであり、プ
レス後の含水率は53.4重量%であった。また、歩留
り試験において、歩留り率は84.7重量%であった。
ミューレン高圧形試験機により測定した比破裂強さは、
2.25kgf/cm2・m2/gであった。 実施例15 実施例11と同じパルプスラリーに、添加剤B2をSS
1g当たり540mgになるよう添加したのち、添加剤A
1をSS1g当たり60mgになるよう添加した。10秒
後のろ水量は79.0mlであり、プレス後の含水率は5
3.3重量%であり、歩留り率は83.5重量%であっ
た。また、比破裂強さは2.21kgf/cm2・m2/gであ
った。 比較例11 添加剤C1の代わりに添加剤A1を用いて、実施例11
と同じ試験を行った。ろ水試験において、10秒後のろ
水量は71.0mlであり、プレス後の含水率は55.3重
量%であった。また、歩留り試験において、歩留り率は
81.1重量%であった。ミューレン高圧形試験機によ
り測定した比破裂強さは、1.61kgf/cm2・m2/gで
あった。 比較例12 添加剤C1の代わりに添加剤A2を用いて、実施例11
と同じ試験を行った。10秒後のろ水量は72.0ml、
プレス後の含水率は55.1重量%、歩留り率は82.4
重量%であった。また、比破裂強さは1.65kgf/cm2
・m2/gであった。 比較例13 添加剤C1の代わりに添加剤B1を用いて、実施例11
と同じ試験を行った。10秒後のろ水量は62.0ml、
プレス後の含水率は54.3重量%、歩留り率は75.7
重量%であった。また、比破裂強さは1.97kgf/cm2
・m2/gであった。 比較例14 添加剤C1の代わりに添加剤B2を用いて、実施例11
と同じ試験を行った。10秒後のろ水量は59.0ml、
プレス後の含水率は54.4重量%、歩留り率は75.4
重量%であった。また、比破裂強さは1.92kgf/cm2
・m2/gであった。 比較例15 実施例11と同じパルプスラリーに、添加剤を全く添加
することなく、ろ水試験と歩留り試験を行い、手すき紙
を調製して比破裂強さを測定した。ろ水試験において、
10秒後のろ水量は46.0mlであり、プレス後の含水
率は55.2重量%であった。また、歩留り試験におい
て、歩留り率は70.0重量%であった。ミューレン高
圧形試験機により測定した比破裂強さは、1.71kgf/
cm2・m2/gであった。実施例11〜15及び比較例1
1〜15の結果を、第3表に示す。
【0015】
【表3】
【0016】(A)成分と(B)成分を含有する本発明の製
紙用添加剤を添加した実施例11〜15においては、1
0秒後のろ液量が多く、プレス後の含水率が少なく、ろ
水性が良好であり、また、歩留り率も高い。さらに、ミ
ューレン高圧形試験機により測定した比破裂強さが高
い。一方、(A)成分のみを添加した比較例11〜12に
おいては、10秒後のろ液量が少なく、プレス後の含水
率がやや高く、ろ水性がやや不良であり、歩留り率も低
く、さらに比破裂強さも著しく低い。また、(B)成分の
みを添加した比較例13〜14においては、10秒後の
ろ液量が著しく少なく、プレス後の含水率がやや高く、
ろ水性が不良であり、歩留り率が著しく低く、比破裂強
さも低い。
【0017】
【発明の効果】本発明の製紙用添加剤を用いると、抄紙
工程において、良好なろ水性を得ることができ、歩留り
率が高くなり、さらに破裂強さが高い紙を製造すること
ができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)一般式[1] 【化1】 (ただし、式中、R1は水素又はメチル基であり、R2
    炭素数1〜4のアルキレン基であり、R3は炭素数1〜
    4のアルキル基であり、R4は水素、炭素数1〜4のア
    ルキル基又はベンジル基であり、Aは酸素又はイミノ基
    であり、X-は陰性イオンである。)で表される単量体
    の少なくとも1種から得られる重合体及び/又は該単量
    体と共重合可能な単量体との共重合体と、(B)一般式
    [2] 【化2】 (ただし、式中、Y-は陰性イオンである。)で表され
    るビニルアミン単位を有するカチオン性重合体とを含有
    することを特徴とする製紙用添加剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002363890A (ja) * 2001-05-31 2002-12-18 Hymo Corp 濾水性向上方法
JP2005194651A (ja) * 2004-01-05 2005-07-21 Kurita Water Ind Ltd 紙および板紙の製造方法
JP2013515877A (ja) * 2009-12-29 2013-05-09 ハーキュリーズ・インコーポレーテッド ビニルアミン含有ポリマー及びアクリルアミド含有ポリマーを用いた処理による紙の乾燥強度増強法
JP2014001473A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Hymo Corp 製紙用添加剤およびそれを用いた製紙方法

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