JPH10265737A - コーティング用樹脂組成物 - Google Patents
コーティング用樹脂組成物Info
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- JPH10265737A JPH10265737A JP6990897A JP6990897A JPH10265737A JP H10265737 A JPH10265737 A JP H10265737A JP 6990897 A JP6990897 A JP 6990897A JP 6990897 A JP6990897 A JP 6990897A JP H10265737 A JPH10265737 A JP H10265737A
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Abstract
れ、撥水、撥インキ、防汚、水の滑落、着雪防止等の各
種の機能性を有し、安価なコーティング用樹脂組成物。 【解決手段】表面エネルギーの低いケイ素原子を含む重
合体が塗膜の表面に局在化することを利用して、架橋性
官能基を有する重合体に、架橋性の官能基とポリオルガ
ノシロキサン鎖を有する共重合体を混合することによ
り、少ないケイ素含有量で各種の塗膜性能の高い塗膜を
形成する。炭素炭素不飽和二重結合とポリオルガノシロ
キサン鎖を有する単量体(a)1〜80重量%、一分子
中に炭素炭素不飽和二重結合と架橋性の官能基を有する
単量体(b)10〜80重量%、からなる重合体(A)
と、架橋性の官能基を有する単量体(b)10〜100
重量%、その他の単量体(c)0〜90重量%との重合
体(B)とからなる。
Description
脂組成物に関するものである。
キ、防汚、水の滑落、着雪防止等の各種の機能性の付与
が求められており、この様な機能が、着雪防止、貼り紙
防止、落書き防止、油の付着防止、水滴の付着防止、汚
れ防止、防菌等の各種用途、さらには印刷版材料や、印
刷版関連製品等に利用されている。これらの機能を基材
表面に付与する方法として、表面に高分子フィルム等を
貼り付けるという方法が、広く知られている。しかし、
この方法は、フィルム張り付けに手間がかかり、基材と
の密着性、加工性も不充分な場合が多く、またコスト的
にも高価であった。その他に、コーティングによりこれ
らの機能を発現させるという方法が挙げられる。その一
つとして、例えば、種々の含フッ素化合物のコーティン
グが提案されているが、上述のような機能を十分に発現
させるためには、化合物のフッ素含有量を多くしなけれ
ばならず、多量のフッ素を含有させた場合、フッ素が高
価であるため材料のコストが上がってしまうという欠点
があった。また、フッ素系の樹脂を用いた場合の多く
は、加工性が非常に悪いという問題点があった。フッ素
化合物と並んで、シリコーン系の化合物やコーティング
剤も、よく知られているが、フッ素系と同様シリコーン
系の材料は高価であり、また、シリコーン系樹脂自体、
基材との密着性が非常に悪く、さらに他の一般的な樹脂
との相溶性も悪く混合することが困難であるため、固定
し難いという欠点があった。
との密着性、加工性、各種の耐候性に優れ、撥水、撥イ
ンキ、防汚、水の滑落、着雪防止等の各種の機能性を有
し、さらにケイ素の含有量が少ないため安価なコーティ
ング用樹脂組成物を提供することにある。
ルギーの低いケイ素原子を含む重合体が塗膜の表面に局
在化することを利用して、架橋性官能基を有する重合体
に、架橋性の官能基とポリオルガノシロキサン鎖を有す
る共重合体を混合することにより、少ないケイ素含有量
で各種の塗膜性能の高い塗膜を形成することに成功し
た。
飽和二重結合とポリオルガノシロキサン鎖を有する単量
体(a)1〜80重量%、一分子中に炭素炭素不飽和二
重結合と架橋性の官能基を有する単量体(b)10〜8
0重量%、および(a)と(b)以外の一分子中に炭素
炭素不飽和二重結合を有する単量体(c)0〜89重量
%からなる重合体(A)と、一分子中に炭素炭素不飽和
二重結合と架橋性の官能基を有する単量体(b)10〜
100重量%、および(a)と(b)以外の一分子中に
炭素炭素不飽和二重結合を有する単量体(c)0〜90
重量%との重合体(B)とからなることを特徴とするコ
ーティング用樹脂組成物に関する。
と架橋性の官能基を有する単量体(b)の架橋性の官能
基が、加水分解性シリル基、カルボキシル基、イソシア
ノ基、エポキシ基、N−メチロール基または、N−アル
コキシメチル基、ヒドロキシル基から選ばれる少なくと
も1種の官能基である上記コーティング用樹脂組成物に
関する。さらに、重合体(A)と重合体(B)の合計に
対して、単量体(a)が0.05〜10重量%であるこ
とを特徴とする上記コーティング用樹脂組成物に関す
る。さらに、架橋剤として、重合体(A)及び重合体
(B)の架橋性の官能基と反応可能な反応性官能基を有
する化合物を1種類以上含むことを特徴とする上記コー
ティング用樹脂組成物に関する。さらに、重合体(A)
及び重合体(B)の架橋反応を促進させる架橋触媒を含
むことを特徴とする上記コーティング用樹脂組成物に関
する。
いられる一分子中に炭素炭素不飽和二重結合とポリオル
ガノシロキサン鎖を有する単量体(a)は、一般式アで
表される。 R1 : CH2=CH-COO-(CH2) m - 、 CH2=C(CH3)-COO-
(CH2)m - CH2=CH-(CH2)m - 、 または CH2=C(CH3)-(CH2)m - (mは0〜10の整数) R2 :水素、メチル基、またはR1 と同じ官能基 R3 、R4 、 R5 、R6 、R7 、R8 :アルキル基、フ
ェニル基、水酸基、カルボキシル基から選ばれる。
製のTSL9705などの片末端ビニル基含有ポリオル
ガノシロキサン化合物、チッソ(株)製のサイラプレー
ンFM−0711、FM−0721、FM−0725な
どの片末端(メタ)アクリロキシ基含有ポリオルガノシ
ロキサン化合物等が挙げられる。一分子中に炭素炭素不
飽和二重結合とポリオルガノシロキサン鎖を有する単量
体(a)は撥水性、撥インキ性、防汚性、滑り性、着雪
防止性等の表面特性を塗膜に付与する為に不可欠のもの
であり、要求性能に応じてこれらの内から1種類、ある
いは2種類以上を混合して使用でき、1〜80重量%の
共重合比率で用いられるが、十分な表面特性を得るため
には5重量%以上共重合する事が望ましく、さらに基材
との密着性、強靭性等の塗膜性能、ハロゲン原子を含ま
ない溶剤への溶解性を十分得るためには60重量%以下
の共重合比率にすることが望ましい。
性の官能基を有する単量体(b)は、塗工後に架橋させ
て、基材と密着した硬質な塗膜を形成するために用いら
れる。架橋性の官能基としては、加水分解性シリル基、
カルボキシル基、イソシアノ基、エポキシ基、N−メチ
ロール基または、N−アルコキシメチル基、ヒドロキシ
基が挙げられ、特に加水分解性シリル基を有する単量体
を用いた場合には、硬質な塗膜が得られる。加水分解性
シリル基を有する単量体(b)の例としては、γ−(メ
タ)アクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−
(メタ)アクリルオキシプロピルメチルジメトキシシラ
ンなどの(メタ)アクリルオキシアルキルアルコキシシ
ラン、(メタ)アクリルオキシアルキルアルコキシアル
キルシラン、トリメトキシビニルシラン、ジメトキシエ
チルシラン、トリエトキシビニルシラン、トリエトキシ
アリルシラン、ビニルメチルジメトキシシラン、ビニル
メチルジエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシ
エトキシ)シランなどが挙げられる。
(b)の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロ
トン酸、イタコン酸、マレイン酸、スチレンスルホン酸
などが挙げられる。また、イソシアノ基を有する単量体
(b)の例としては、(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルイソシアネート、(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルイソシアネートなどの他、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレートなどのヒドロキシ(メタ)アクリレートを、ト
ルエンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、コロネートLなどのポリイシアネートと反応させて
得られるものが挙げられる。また、エポキシ基を有する
単量体(b)の例としては、グリシジルメタクリレー
ト、グリシジルシンナメート、グリシジルアリルエーテ
ル、グリシジルビニルエーテル、ビニルシクロヘキサン
モノエポキサイド、1、3−ブタジエンモノエポキサイ
ドなどが挙げられる。
キシメチル基を有する単量体(b)の例としては、N−
メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−エトキシメチル(メ
タ)アクリルアミド、N−プロポキシメチル(メタ)ア
クリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルア
ミドなどのN−モノアルコキシメチル基を有する(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジメチロール(メタ)ア
クリルアミド、N,N−ジ(メトキシメチル)(メタ)
アクリルアミド、N,N−ジ(エトキシメチル)(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジ(プロポキシメチル)
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ(ブトキシメチ
ル)(メタ)アクリルアミドなどのN,N−ジアルコキ
シメチル基を有する(メタ)アクリルアミドが挙げられ
る。またヒドロキシル基を有する単量体(b)の例とし
ては、2ーヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、1
ーヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2ーヒド
ロキシプロピル(メタ)アクリレート、4ーヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコール
モノ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシスチレン等
が挙げられる。
たは2種以上を混合して用いることができる。また、重
合体(A)中で用いるものと、重合体(B)中で用いる
ものとは、必ずしも、同一である必要はない。単量体
(b)は、重合体(A)中では、10〜80重量%の共
重合比率で用いられる。10重量%より小さい場合は、
充分な硬度が得られず、80重量%より大きい場合は、
塗膜の表面性能が不充分となる場合がある。また、重合
体(B)中では、10〜100重量%、好ましくは20
〜80%の共重合比率で用いられる。10重量%より小
さい場合は、充分な硬度が得られない。
一分子中に炭素炭素不飽和二重結合を有する単量体
(c)は、硬度、強靭性、耐擦傷性、光沢向上等の様々
な塗膜物性付与のために用いられる。この単量体として
(i) (メタ)アクリル酸誘導体、(ii)芳香族ビニル単量
体、(iii) オレフィン系炭化水素単量体、(iv)ビニルエ
ステル単量体、(v) ビニルハライド単量体、(vi)ビニル
エーテル単量体等があげられる。 (i)(メタ)アクリル酸誘導体の例として、(メタ)ア
クリロニトリル、(メタ)アクリル酸塩、メチル(メ
タ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)
アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート等が上げ
られる。
チレン、メチルスチレン、エチルスチレン、クロロスチ
レン等が上げられる。 (iii) オレフィン系炭化水素単量体の例として、エチレ
ン、プロピレン、ブタジエン、イソブチレン、イソプレ
ン、1、4−ペンタジエン等が上げられる。 (iv)ビニルエステル単量体の例として、酢酸ビニル等が
上げられる。 (v) ビニルハライド単量体の例として、塩化ビニル、塩
化ビニリデン、モノフルオロエチレン、ジフルオロエチ
レン、トリフルオロエチレン等が上げられる。 (vi)ビニルエーテル単量体の例として、ビニルメチルエ
ーテル等が上げられる。これらは、2種以上用いても良
い。単量体(c)は、重合体(A)中では、0〜89重
量%で用いられる。また、重合体(B)中では、0〜9
0重量%で用いる。90重量%より大きい場合は、基材
との十分な密着性が得られない。また、重合体(A)と
の相溶性が低下し、均一かつ良好な塗膜が得られない。
の方法、例えば、溶液重合で得られる。用いる溶媒とし
ては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレン
グリコールメチルエーテルなどのアルコール類、アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテルなどのエーテル
類、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの炭化水素類、
ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの芳香族
類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類などの使
用が可能である。溶媒は2種以上の混合物でもよい。合
成時の単量体の仕込み濃度は、0〜80重量%が好まし
い。
はアゾ化合物、例えば、過酸化ベンゾイル、アゾイソブ
チルバレノニトリル、アゾビスイソブチロニトリル、ジ
−t−ブチルペルオキシド、t−ブチルペルベンゾエー
ト、t−ブチルペルオクトエート、クメンヒドロキシペ
ルオキシドなどが用いられ、重合温度は、50〜140
℃、好ましくは70〜140℃である。得られる重合体
の好ましい平均重量分子量は、重合体(A)、重合体
(B)共に、2,000〜100,000である。
性の官能基を架橋させるために、種々の架橋剤を必要に
応じて用いることができる。代表的な架橋剤としては、
ヘキサメチロール化メラミン、ヘキサメトキシメチル化
メラミン、ヘキサブトキシメチル化メラミンなどのアル
キロール基またはアルコキシ基を有するメラミン系化合
物、シアヌール酸、アンメリド、メラミン、ベンゾグア
ナミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
ジアミノピリジン、ベンゾグアナミン樹脂、メタノール
変性メラミン樹脂、尿素樹脂などのアミノ樹脂、ヒドラ
ジン、ADHなどのヒドラジン系化合物、エチレンジア
ミン、プロパンジアミン、ブタンジアミン、ペンタンジ
アミン、ヘキサンジアミン、ジアミノオクタン、ジアミ
ノデカン、ジアミノドデカン、2,5−ジメチル−2,
5−ヘキサメチレンジアミン、ポリオキシプロピレンジ
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ン、テトラエチレンペンタミンなどの直鎖状ジアミン、
メンセンジアミン、イソホロンジアミン、ビス(4−ア
ミノ−3−メチルジシクロヘキシル)メタン、ジアミノ
ジシクロヘキシルメタン、3,9−ビス(3−アミノプ
ロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5,5]ウンデカン、1,4−ビス(2−アミノ−2
−メチルプロピル)ピペラジン、m−キシレンジアミ
ン、ポリシクロヘキシルポリアミン、ビス(アミノメチ
ル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、メチレンビス
(フランメタンアミン)などの環状ジアミン1,6−ヘ
キサメチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テト
ラエチレンペンタミン、ジエチレントリアミンなどのポ
リアミン、
−1,5−ジイソシアネート、o−トルイレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリメ
チルヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイ
ソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、m−キシレ
ンジイソシアネート、p−キシレンジイソシアネート、
リジンジイソシアネート、水添4,4’−ジフェニルメ
タンジイソシアネート、水添トリレンジイソシアネート
などのジイソシアネート、あるいは、これらとグリコー
ル類またはジアミン類との両末端イソシアネートアダク
ト体、トリフェニルメタントリイソシアネート、ポリメ
チレンポリフェニルイソシアネート、コロネートLなど
の多価イソシアネート、シュウ酸、マロン酸、コハク
酸、グルタル酸、ヘキサン二酸、クエン酸、マレイン
酸、メチルナディク酸、ドデセニルコハク酸、セバシン
酸、ピロメリット酸、ヘキサヒドロフタル酸、テトラヒ
ドロフタル酸などのジカルボン酸、及びこれらの酸無水
物グリオキザル、テレフタルアルデヒドなどのジアルデ
ヒド、グリシン、アラニンなどのアミノ酸および、その
ラクタム、クエン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、6
−ヒドロキシペンタン酸などのヒドロキシカルボン酸お
よびそのラクトン、
ジオール、などのジオール、1,1,1−トリメチロー
ルプロパンエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、グリセリン、エリスリトール、アラビトール、キシ
リトール、ソルビトール、ズルシトール、マンニトー
ル、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、グアヤコ
ール、ヘキシルレゾルシン、ピロガロール、トリヒドロ
キシベンゼン、フロログルシン、ジメチロールフェノー
ルなどの多価アルコール、または多価フェノール系化合
物、またはこれらのアルコキシ変性物、
ル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピ
レングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレン
グリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコ
ールジグリシジルエーテル、1、6ーヘキサンジオール
ジグリシジルエーテル、フタル酸ジグリシジルエステル
などのビスエポキシ化合物、油化シェルエポキシ社製、
商品名エピコート801、802,807,815,8
27,828,834,815X,815XA1、82
8EL,828XA、1001、1002、1003、
1055、1004、1004AF、1007、100
9、1010、1003F、1004F,1005F,
1100L,834X90,1001B80,1001
X70,1001X75,1001T75,5045B
80,5046B80,5048B70,5049B7
0、5050T60、5050、5051、152、1
54、180S65,180H65,1031S,10
32H60、604、157S70などのエポキシ樹
脂、ピロりん酸、亜りん酸エチル、ビスフェノールA変
性ポリりん酸、亜りん酸トリフェニルなどのりん化合
物、りん酸ジクロリド化合物などが挙げられる。
有する単量体(b)を用いた場合は、フェノール樹脂、
アミノ樹脂、ジアミン、ポリアミン、ジイソシアネー
ト、ビスエポキシ化合物、エポキシ樹脂などの使用が好
ましい。また、イソシアノ基を有する単量体(b)を用
いた場合は、ヒドラジン系化合物、ジアミン類、ジカル
ボン酸およびその無水物、ジオール、多価アルコールま
たは多価フェノール系化合物、ビスエポキシ化合物、エ
ポキシ樹脂などの使用が好ましい。また、エポキシ基を
有する単量体(b)を用いた場合は、ジカルボン酸およ
びその無水物、多価アルコールまたは多価フェノール系
化合物、またはこれらのアルコキシ変性物、アミノ樹
脂、ジイソシアネート、多価イソシアネート、アミノ酸
および、そのラクタム、ヒドロキシカルボン酸およびそ
のラクトン、ジアミン、ポリアミンなどの使用が好まし
い。
コキシメチル基を有する単量体(b)を用いた場合は、
ジカルボン酸、アルキロール基またはアルコキシ基を有
するメラミン系化合物、アミノ樹脂系化合物などの使用
が好ましい。また、ヒドロキシル基を有する単量体
(b)を用いた場合は、アミノ樹脂、ジアミン、ポリア
ミン、ジイソシアネート、ジアルデヒド、ビスエポキシ
化合物、エポキシ樹脂、りん化合物、りん酸ジクロリド
化合物などの使用が好ましい。これらの架橋剤は2種類
以上使用してもよく、その総使用量は樹脂組成物100
重量%に対して1〜500重量%、好ましくは10〜2
00重量%の範囲である。
性の官能基の架橋反応、もしくは架橋性の官能基と架橋
剤との架橋反応を促進させるために、それぞれの官能基
に応じて、種々の架橋触媒を用いることができる。代表
的な架橋触媒としては、アルミニウムトリアセチルアセ
トネート、鉄トリアセチルアセトネート、マンガンテト
ラアセチルアセトネート、ニッケルテトラアセチルアセ
トネート、クロムヘキサアセチルアセトネート、チタン
テトラアセチルアセトネート、コバルトテトラアセチル
アセトネートなどの金属錯化合物、アルミニウムエトキ
シド、アルミニウムプロポキシド、アルミニウムブトキ
シド、チタンエトキシド、チタンプロポキシド、チタン
ブトキシドなどの金属アルコキシド、
酸鉛、オクチル酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル
酸カルシウム、ナフテン酸鉛、ナフテン酸コバルト、ジ
ブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫マレートジブチル錫ジ(2−エチルヘキソエー
ト)などの金属塩化合物、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、
p−トルエンスルホン酸、トリクロロ酢酸、リン酸、モ
ノアルキルリン酸、ジアルキルリン酸、β−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートのリン酸エステル、モノア
ルキル亜リン酸、ジアルキル亜リン酸などの酸性化合
物、
安息香酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスル
ホン酸、ギ酸、酢酸、イタコン酸、シュウ酸、マレイン
酸などの酸及びそれらのアンモニウム塩、低級アミン
塩、多価金属塩、水酸化ナトリウム、リチウムクロライ
ド、ジエチル亜鉛、テトラ(n−ブトキシ)チタン、な
どの有機金属化合物、ジシクロヘキシルアミン、トリエ
チルアミン、N,N−ジメチルベンジルアミン、N,
N,N’,N’−テトラメチル−1,3−ブタンジアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シク
ロヘキシルエチルアミンなどのアミン類などが挙げられ
る。
ル基を有する単量体(b)を用いた場合は、金属錯化合
物、金属アルコキシド、金属塩化合物、酸性化合物など
の使用が好ましい。特に、ジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジオクテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブ
チル錫ジマレートなどの錫化合物およびp−トルエンス
ルホン酸などの使用が好ましい。また、カルボキシル基
を有する単量体(b)を用いた場合は、酸及びそれらの
アンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属塩などの使用
が好ましい。また、イソシアノ基を有する単量体(b)
を用いた場合は、アミン類、金属塩化合物などの使用が
好ましい。
用いた場合は、有機金属化合物、アミン類などの使用が
好ましい。また、N−メチロール基または、N−アルコ
キシメチル基を有する単量体(b)を用いた場合は、
酸、およびそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多
価金属塩などの使用が好ましい。また、ヒドロキシル基
を有する単量体(b)を用いた場合は、酸性化合物、酸
及びそれらのアンモニウム塩、低級アミン塩、多価金属
塩、などの使用が好ましい。これらの架橋触媒は2種類
以上使用してもよく、その総使用量は樹脂組成物100
重量%に対して0.01〜10重量%、好ましくは0.
1〜5重量%の範囲である。
カップリング剤を、必要に応じて用いることができる。
シランカップリング剤の具体例としては、テトラメトキ
シシラン、テトラエトキシシランなどの4官能シラン、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニルト
リメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピル
トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、γ−モルホリノプロピルトリメトキシシランな
どの3官能シラン、さらに上記3官能シランの一部がア
ルキル基、フェニル基、ビニル基などで置換された2官
能シラン、例えば、ジメチルジメトキシシラン、フェニ
ルメチルジメトキシシラン、ビニルメチルジメトキシシ
ラン、γ−クロロプロピルメチルジメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシランなどが
挙げられる。また、これらの化合物の加水分解物、部分
縮合物などを用いることができる。シランカップリング
剤は、重合体(A)と重合体(B)の合計に対して1〜
40重量%、好ましくは、3〜20重量%の量で使用す
る。
ノシリカゾルを必要に応じて用いることができる。オル
ガノシリカゾルとは、有機溶媒にコロイダルシリカを安
定に分散させたコロイド溶液である。代表的なものとし
て、たとえば日産化学工業(株)社製の商品名IPA−
ST、MIBK−ST、MA−ST−M,EG−ST,
EG−ST−ZL,NPC−ST,DMAC−ST,D
MAC−ST−ZL,XBA−ST,メタノールシリカ
ゾル等が上げられる。オルガノシリカゾルは本発明の
(A)、(B)に対して10〜80重量%、好ましくは
20〜60重量%の量で使用する。10重量より小さい
場合には撥水性向上の効果が小さく、80重量%より大
きい場合には基材との密着性が損なわれる。
る効果を妨げない範囲で、充填剤、チクソトロピー付与
剤、着色顔料、体質顔料、染料、老化防止剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、難燃剤、熱伝導性改良剤、可塑剤、ダ
レ防止剤、防汚剤、防腐剤、殺菌剤、消泡剤、レベリン
グ剤、硬化剤等の各種の添加剤を添加してもよい。
重合体(B)、必要に応じて架橋剤、架橋触媒、シラン
カップリング剤、及び添加剤を溶剤に混合溶解して得ら
れる。溶剤は、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノール、エチレングリコールメチルエーテル、
ジエチレングリコールメチルエーテルなどのアルコール
類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン、エチレングリコールジメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテルなどの
エーテル類、ヘキサン、ヘプタン、オクタンなどの炭化
水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、クメンなどの
芳香族類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類な
どの内から樹脂の組成に応じ適当なものを使用する。溶
剤は2種以上用いてもよい。混合方法に特に限定はない
が、通常は、重合時に使用した重合体溶液をそのまま混
合し、攪拌羽根、振とう攪拌機、回転攪拌機などで攪拌
すればよい。塗工性などの向上のために、さらに溶媒を
追加したり、濃縮してもよい。また、重合体(A)と重
合体(B)の混合比率は、単量体(a)が、重合体
(A)と重合体(B)の合計量のの0.05〜10重量
%となるようにすることが好ましい。0.01重量%よ
り小さい場合は、充分な塗膜の表面特性が得られず、1
0重量%より大きい場合は、充分な塗膜硬度が得られ
ず、また、コストも高くなる。
性、撥インキ性、防汚性、水の滑落性、着雪防止性等の
各種の機能が必要とされる個所に塗布され、基材との密
着性、加工性、各種の耐候性に優たコーティングがなさ
れる。塗布方法には特に限定はないが、浸漬塗装、吹き
付け塗装、刷毛塗りなどで塗布ができる。塗装されたコ
ーティングは、風乾または30〜300℃で数秒〜数週
間加熱することにより、強靱な塗膜を得ることができ
る。
ントガラス、リアガラス、ドアガラス、フェンダーミラ
ー、ドアミラー及び鉄道、飛行機等の輸送用機器用のガ
ラス、高層建築の窓ガラス、一般窓ガラス、酵素等保存
用ガラス瓶、アンプル瓶、試薬保存瓶、その他一般に使
用されるガラス瓶、鏡等のガラス製品、更に、医療関連
分野、食品、工業、農業等の各種産業分野及び一般家庭
において使用されるプラスチック製品、各種フィルム製
品、金属製品、コンクリート、セラミック製品、布、皮
革製品等で、撥水性、撥油性、防汚性、耐候性等が必要
とされる各種の用途、例えば、撥水性ガラス、防曇鏡、
酵素、試薬等非付着性ガラス瓶、防菌、防黴性プラスチ
ック、インクジェットプリンターヘッド、着雪、着氷防
止塗装板、厨房用防汚アルミシート、水無しオフセット
版等の印刷版材料、オフセット印刷で使用する捨て版用
塗料、及びその他の印刷版関連製品等に使用可能であ
る。
する。 (合成例A1)チッソ(株)製サイラプレーンFM−0
711(片末端メタクリロキシ基含有ポリシロキサン化
合物)50g、2−ヒドロキシエチルメタクリレート3
6g、メチルメタクリレート14g、メチルエチルケト
ン(MEK)200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備
えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しなが
ら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル1.
6gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビスイ
ソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を行い重
量平均分子量約19,000の重合体(A1)溶液を得
た。
ーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポリ
シロキサン化合物)10g、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート36g、メチルメタクリレート54g、メチ
ルエチルケトン(MEK)200gを冷却管、攪拌装
置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流
下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチ
ロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さ
らにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加えて2時
間重合を行い重量平均分子量約13,000の重合体
(A2)溶液を得た。
ーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポリ
シロキサン化合物)5g、2−ヒドロキシエチルメタク
リレート36g、メチルメタクリレート59g、メチル
エチルケトン(MEK)200gを冷却管、攪拌装置、
温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で
攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニ
トリル1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さらに
アゾビスイソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重
合を行い重量平均分子量約14,000の重合体(A
3)溶液を得た。
ーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポリ
シロキサン化合物)90g、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート10g、メチルエチルケトン(MEK)20
0gを冷却管、攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラス
コに仕込み、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温
してアゾビスイソブチロニトリル1.6gを加えて2時
間重合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル
0.4部を加えて2時間重合を行い重量平均分子量約1
1,000の重合体(A4)溶液を得た。
ーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポリ
シロキサン化合物)50g、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート10g、メチルメタクリレート40g、メチ
ルエチルケトン(MEK)200gを冷却管、攪拌装
置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流
下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチ
ロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さ
らにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加えて2時
間重合を行い重量平均分子量約18,000の重合体
(A5)溶液を得た。
ーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポリ
シロキサン化合物)0. 1g、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート36g、メチルメタクリレート63. 9
g、メチルエチルケトン(MEK)200gを冷却管、
攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒
素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイ
ソブチロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行
い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加え
て2時間重合を行い重量平均分子量約13,000の重
合体(A6)溶液を得た。
ーンFM−0721(片末端メタクリロキシ基含有ポリ
シロキサン化合物)50g、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート36g、メチルメタクリレート14g、メチ
ルエチルケトン(MEK)200gを冷却管、攪拌装
置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流
下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチ
ロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さ
らにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加えて2時
間重合を行い重量平均分子量約16,000の重合体
(A7)溶液を得た。
ーンFM−0725(片末端メタクリロキシ基含有ポリ
シロキサン化合物)50g、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート36g、メチルメタクリレート14g、メチ
ルエチルケトン(MEK)200gを冷却管、攪拌装
置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流
下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチ
ロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さ
らにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加えて2時
間重合を行い重量平均分子量約15,000の重合体
(A8)溶液を得た。
ーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポリ
シロキサン化合物)50g、γ- メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン50g、イソプロプルアルコー
ル(IPA)200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備
えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しなが
ら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル1.
6gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビスイ
ソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を行い重
量平均分子量約15,000の重合体(A9)溶液を得
た。
レーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポ
リシロキサン化合物)50g、アクリル酸28g、メチ
ルメタクリレート22g、メチルエチルケトン(ME
K)200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備えた4つ
口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しながら80℃
まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル1.6gを加
えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロ
ニトリル0.4部を加えて2時間重合を行い重量平均分
子量約12,000の重合体(A10)溶液を得た。
レーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポ
リシロキサン化合物)50g、メタクリロイルオキシエ
チルイソシアネート30g、メチルメタクリレート20
g、メチルエチルケトン(MEK)200gを冷却管、
攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒
素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイ
ソブチロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行
い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加え
て2時間重合を行い重量平均分子量約17,000の重
合体(A11)溶液を得た。
レーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポ
リシロキサン化合物)50g、グリシジルメタクリレー
ト30g、メチルメタクリレート20g、メチルエチル
ケトン(MEK)200gを冷却管、攪拌装置、温度計
を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌し
ながら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル
1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビ
スイソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を行
い重量平均分子量約14,000の重合体(A12)溶
液を得た。
レーンFM−0711(片末端メタクリロキシ基含有ポ
リシロキサン化合物)50g、N,N−ジ(メトキシメ
チル)メタクリルアミド30g、メチルメタクリレート
20g、メチルエチルケトン(MEK)200gを冷却
管、攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込
み、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾ
ビスイソブチロニトリル1.6gを加えて2時間重合反
応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4部
を加えて2時間重合を行い重量平均分子量約15,00
0の重合体(A13)溶液を得た。
チル)エチルメタクリレート)50g、2−ヒドロキシ
エチルメタクリレート36g、メチルメタクリレート1
4g、メチルエチルケトン(MEK)200gを冷却
管、攪拌装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込
み、窒素気流下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾ
ビスイソブチロニトリル1.6gを加えて2時間重合反
応を行い、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4部
を加えて2時間重合を行い重量平均分子量約12,00
0の重合体(A14)溶液を得た。
クリレート36g、メチルメタクリレート50g、ブチ
ルメタクリレート14g、メチルエチルケトン(ME
K)200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備えた4つ
口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しながら80℃
まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル1.6gを加
えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロ
ニトリル0.4部を加えて2時間重合を行い重量平均分
子量約17,000の重合体(B1)溶液を得た。
ピルトリメトキシシラン100gイソプロピルアルコー
ル(IPA)200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備
えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しなが
ら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル1.
6gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビスイ
ソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を行い重
量平均分子量約21,000の重合体(B2)溶液を得
た。
メタクリレート36g、ブチルメタクリレート36g、
メチルエチルケトン(MEK)200gを冷却管、攪拌
装置、温度計を備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気
流下で攪拌しながら80℃まで昇温してアゾビスイソブ
チロニトリル1.6gを加えて2時間重合反応を行い、
さらにアゾビスイソブチロニトリル0.4部を加えて2
時間重合を行い重量平均分子量約19,000の重合体
(B3)溶液を得た。
ルイソシアネート30g、メチルメタクリレート50
g、ブチルメタクリレート20g、メチルエチルケトン
(MEK)200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備え
た4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しながら
80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル1.6
gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビスイソ
ブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を行い重量
平均分子量約15,000の重合体(B4)溶液を得
た。
50g、メチルメタクリレート50g、メチルエチルケ
トン(MEK)200gを冷却管、攪拌装置、温度計を
備えた4つ口フラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しな
がら80℃まで昇温してアゾビスイソブチロニトリル
1.6gを加えて2時間重合反応を行い、さらにアゾビ
スイソブチロニトリル0.4部を加えて2時間重合を行
い重量平均分子量約13,000の重合体(B5)溶液
を得た。
ル)メタクリルアミド30g、メチルメタクリレート2
0g、ブチルメタクリレート50g、メチルエチルケト
ン(MEK)200gを冷却管、攪拌装置、温度計を備
えた4つ口フラスコに仕込み、攪拌しながら80℃まで
昇温してアゾビスイソブチロニトリル1.6gを加えて
2時間重合反応を行い、さらにアゾビスイソブチロニト
リル0.4部を加えて2時間重合を行い重量平均分子量
約14,000の重合体(B6)溶液を得た。
て得られた重合体(A)と重合体(B)それぞれの溶液
を、固形分換算で表1 に示す重量となるよう混合した。
各実施例、及び比較例で用いた重合体(A)、重合体
(B)はそれぞれ表1に示す。架橋剤、架橋触媒として
表1に示した化合物を、溶液の固形分に対して表1に示
した重量加え、さらにMEKを加えて固形分濃度10%
の塗液を得た。これらの塗液を膜厚0.5mmのアルミ
シートに1milのアプリケーターを用いて塗工し、2
50℃の電気オーブン中で30秒間加熱硬化させた。
て、各種の試験を行った。試験方法は以下の通りであ
る。 撥水性:接触角計で純水に対する塗膜表面の接触角を測
定した。試験結果を表2に示す。 ラビング耐性:酢酸エチル含浸紙ウェスで、塗膜表面を
50回ラビングした後の純水との接触角を測定した。試
験結果を表2に示す。 滑落性:45゜に傾けた基材上に、純水を徐々に滴下し
て行き、滑落したときの滴下量を測定した。試験結果を
表2に示す。 撥インキ性:以下の1 〜3 の作業を行った後、塗膜上の
インキの残り具合を目視にて評価した。1.オフセット印
刷用インキをゴムローラーにて塗膜上に塗工する。2.新
聞用紙をインキの上にのせ、ゴムローラーで加圧し、イ
ンキを紙に転写させる。3.2 の作業を10回繰り返す。試
験結果を表3に示す。 防汚性:塗膜上に油性マジックで線引きし、24時間放
置した後、エタノール含浸紙ウェスにてふき取、汚れの
度合いを目視にて評価した。それぞれの試験結果を表3
に示す。 加工性:JISZ2247に準拠したエリクセン試験A方法で、
基材のアルミシートに割れが発生する直前まで押しつけ
たとき、塗膜に割れが発生するか否かを目視にて評価し
た。試験結果を表3に示す。 塗工性:塗工時の塗膜表面が均一且つ平滑であるか、目
視にて評価を行った。試験結果を表3に示す。
を有する重合体と、架橋性の官能基とポリオルガノシロ
キサン鎖を有する共重合体との混合物を採用したことに
より、ごく少量のケイ素しか含有していないにも関わら
ず、高い撥水性、撥インキ性、滑り性、防汚性を有し、
更には、共に架橋性官能基を有する2種類の共重合体を
架橋させることにより、基材との密着性が高く、強靱
で、且つ加工性、耐候性に優れた、安価な高機能性塗膜
を得ることができた。
Claims (5)
- 【請求項1】 一分子中に炭素炭素不飽和二重結合とポ
リオルガノシロキサン鎖を有する単量体(a)1〜80
重量%、および一分子中に炭素炭素不飽和二重結合と架
橋性の官能基を有する単量体(b)10〜80重量%、
および(a)と(b)以外の一分子中に炭素炭素不飽和
二重結合を有する単量体(c)0〜89重量%からなる
重合体(A)と、一分子中に炭素炭素不飽和二重結合と
架橋性の官能基を有する単量体(b)10〜100重量
%、および(a)と(b)以外の一分子中に炭素炭素不
飽和二重結合を有する単量体(c)0〜90重量%との
重合体(B)とからなることを特徴とするコーティング
用樹脂組成物。 - 【請求項2】 一分子中に炭素炭素不飽和二重結合と架
橋性の官能基を有する単量体(b)の架橋性の官能基
が、加水分解性シリル基、カルボキシル基、イソシアノ
基、エポキシ基、N−メチロール基、N−アルコキシメ
チル基、またはヒドロキシル基から選ばれる少なくとも
1種の官能基である請求項1記載のコーティング用樹脂
組成物。 - 【請求項3】 重合体(A)と重合体(B)の合計に対
して、単量体(a)が0.05〜10重量%であること
を特徴とする請求項1ないし2記載のコーティング用樹
脂組成物。 - 【請求項4】 架橋剤として、重合体(A)及び重合体
(B)の架橋性の官能基と反応可能な反応性官能基を有
する化合物を1種類以上含むことを特徴とする請求項1
ないし3いずれか記載のコーティング用樹脂組成物。 - 【請求項5】 更に重合体(A)及び重合体(B)の架
橋反応を促進させる架橋触媒を含むことを特徴とする請
求項1ないし4いずれか記載のコーティング用樹脂組成
物。
Priority Applications (1)
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JP06990897A JP3240949B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | コーティング用樹脂組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06990897A JP3240949B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | コーティング用樹脂組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH10265737A true JPH10265737A (ja) | 1998-10-06 |
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Family
ID=13416277
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP06990897A Expired - Lifetime JP3240949B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | コーティング用樹脂組成物 |
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