JP2019001664A - 合わせガラス - Google Patents

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Abstract

【課題】合わせガラスを介して、カメラなどの情報取得装置によって車外の情報を取得する際に、車外環境の影響を抑制し、正確な情報を取得することができる合わせガラスを提供する。【解決手段】本発明は、車外からの情報を取得する少なくとも1つの情報取得装置が配置可能で、当該情報を取得するための少なくとも1つの情報取得領域を有する合わせガラスであって、外側ガラス板と、前記外側ガラス板と対向配置される内側ガラス板と、前記外側ガラス板と内側ガラス板との間に配置される中間膜と、前記外側ガラス板の車外側の面において、少なくとも前記情報取得領域に対応する領域に積層される機能性膜と、を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、車外からの情報を取得する情報取得装置が配置可能で、当該情報を取得するための情報取得領域を有する合わせガラスに関する。
近年、自動車の合わせガラスには、種々の機能を付加する取り組みがなされている。このような合わせガラスは、外側ガラス板と内側ガラス板との間に樹脂製の中間膜が配置されるが、例えば、特許文献1では、この中間膜に、赤外線反射膜を積層している。これにより、遮熱効果を得ることができる。
特開2009−90604号公報
ところで、自動車の安全性能は飛躍的に向上しつつあり、その1つとして前方車両との衝突を回避するため、前方車両との距離及び前方車両の速度を感知し、異常接近時には、自動的にブレーキが作動する安全システムが提案されている。このようなシステムは、前方車両との距離などをレーザーレーダーやカメラを用いて計測している。
このようなシステムでは、カメラなどを用いて車外の情報を得ようとするものであるが、そのためには、合わせガラスを通じて車外の情報を正確に取得できなければならない。しかしながら、合わせガラスは、屋外の環境の影響を受けやすく、例えば、合わせガラスに着氷すると、カメラによって正確な情報を取得できない可能性がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、合わせガラスを介して、カメラなどの情報取得装置によって車外の情報を取得する際に、車外環境の影響を抑制し、正確な情報を取得することができる合わせガラスを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため、以下のような発明に至った。
項1.車外からの情報を取得する少なくとも1つの情報取得装置が配置可能で、当該情報を取得するための少なくとも1つの情報取得領域を有する合わせガラスであって、
外側ガラス板と、
前記外側ガラス板と対向配置される内側ガラス板と、
前記外側ガラス板と内側ガラス板との間に配置される中間膜と、
前記外側ガラス板の車外側の面において、少なくとも前記情報取得領域に対応する領域に積層される機能性膜と、
を備えている、合わせガラス。
項2.前記情報取得領域の面積は、0.01m2以下である、項1に記載の合わせガラス。
項3.前記情報取得領域は、JIS R3212で規定された試験領域Bの外側に位置する、項1または2に記載の合わせガラス。
項4.前記機能性膜は、前記外側ガラス板の車外側の全面に積層されている、項1から3のいずれかに記載の合わせガラス。
項5.前記機能性膜は、少なくとも二酸化ケイ素を含有している、項1から4のいずれかに記載の合わせガラス。
項6.前記機能性膜は、防氷、解氷、易除氷性、及び易除雪性の少なくとも1つの機能を有する、項1から5のいずれかに記載の合わせガラス。
項7.前記情報取得領域は、前記内側ガラス板または前記外側ガラス板の上辺から200mm以内の領域に位置している、項6に記載の合わせガラス。
項8.前記情報取得領域は、外部からの視野を遮蔽する遮蔽手段に囲まれている、項6または7に記載の合わせガラス。
項9.前記情報取得装置は、前記情報取得領域の少なくとも1つを介して、車外の雨を検知するように構成され、
前記情報取得領域は、ワイパーの通過領域内に配置されている、項6から8のいずれかに記載の合わせガラス。
項10.前記機能性膜は撥水機能を有する、項1から9のいずれかに記載の合わせガラス。
項11.前記機能性膜は、遮熱及び防汚の少なくとも一方の機能を有する、項1から10のいずれかに記載の合わせガラス。
項12.前記機能性膜による可視光低下率が、50〜80%である、項3に記載の合わせガラス。
項13.前記内側ガラス板の車内側の面において、少なくとも前記情報取得領域に対応する領域に積層された、第2機能性膜を、さらに備えている項1から12のいずれかに記載の合わせガラス。
項14.前記第2機能性膜は防曇手段である、項13に記載の合わせガラス。
項15.前記防曇手段は、防曇機能を有するフィルムにより構成されている、項14に記載の合わせガラス。
項16.前記第2機能性膜は遮熱機能を有する、項13に記載の合わせガラス。
本発明によれば、合わせガラスを介して、カメラなどの情報取得装置によって車外の情報を取得する際に、車外環境の影響を抑制し、正確な情報を取得することができる。
本発明に係る合わせガラスをウインドシールドに適用した一実施形態を示す平面図である。 図1の断面図である。 合わせガラスの断面図である。 合わせガラスの厚みの測定位置を示す概略平面図である。 中間膜の測定に用いる画像の例である。 図1のウインドシールドに配置される車載システムのブロック図である。 機能液の塗布を説明する図である。 図1のウインドシールドの製造工程の一例を示す概略図である。
以下、本発明に係る合わせガラスを自動車のウインドシールドに適用した場合の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1はウインドシールドの平面図、図2は図1の断面図である。なお、説明の便宜のため、図1の上下方向を「上下」、「垂直」、「縦」と、図1の左右方向を「左右」と称することとする。図1は、車内側から見たウインドシールドを例示している。すなわち、図1の紙面奥側が車外側であり、図1の紙面手前側が車内側である。
このウインドシールドは、略矩形状の合わせガラス10を備えており、傾斜状態で車体に設置されている。そして、この合わせガラス10の車内側を向く内面130には、車外からの視野を遮蔽するマスク層(遮蔽手段)110が設けられており、撮影装置(情報取得装置)2は、このマスク層110により車外から見えないように配置されている。但し、撮影装置2は、車外の状況を撮影するためのカメラである。そのため、マスク層110には撮影装置2と対応する位置に撮影窓113が設けられ、この撮影窓113を介して、車内に配置された撮影装置2は、車外の状況を撮影可能となっている。さらに、合わせガラス10の車外側の面において、撮影窓113と対応する領域には、機能性膜115が積層されている。
また、撮影装置2には画像処理装置3が接続しており、撮影装置2により取得された撮影画像はこの画像処理装置3で処理される。撮影装置2及び画像処理装置3は車載システム5を構成しており、この車載システム5は、画像処理装置3の処理に応じて様々な情報を乗車者に提供することができる。以下、各構成要素について説明する。
<1.合わせガラス>
図3は合わせガラスの断面図である。同図に示すように、この合わせガラス10は、外側ガラス板11及び内側ガラス板12を備え、これらガラス板11、12の間に樹脂製の中間膜13が配置されている。以下、これらの構成について説明する。
<1−1.ガラス板>
まず、外側ガラス板11及び内側ガラス板12から説明する。外側ガラス板11及び内側ガラス板12は、公知のガラス板を用いることができ、熱線吸収ガラス、一般的なクリアガラスやグリーンガラス、またはUVグリーンガラスで形成することもできる。但し、これらのガラス板11、12は、自動車が使用される国の安全規格に沿った可視光線透過率を実現する必要がある。例えば、外側ガラス板11により必要な日射吸収率を確保し、内側ガラス板12により可視光線透過率が安全規格を満たすように調整することができる。以下に、クリアガラス、熱線吸収ガラス、及びソーダ石灰系ガラスの一例を示す。
(クリアガラス)
SiO2:70〜73質量%
Al23:0.6〜2.4質量%
CaO:7〜12質量%
MgO:1.0〜4.5質量%
2O:13〜15質量%(Rはアルカリ金属)
Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23):0.08〜0.14質量%
(熱線吸収ガラス)
熱線吸収ガラスの組成は、例えば、クリアガラスの組成を基準として、Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23)の比率を0.4〜1.3質量%とし、CeO2の比率を0〜2質量%とし、TiO2の比率を0〜0.5質量%とし、ガラスの骨格成分(主に、SiO2やAl23)をT−Fe23、CeO2およびTiO2の増加分だけ減じた組成とすることができる。
(ソーダ石灰系ガラス)
SiO2:65〜80質量%
Al23:0〜5質量%
CaO:5〜15質量%
MgO:2質量%以上
NaO:10〜18質量%
2O:0〜5質量%
MgO+CaO:5〜15質量%
Na2O+K2O:10〜20質量%
SO3:0.05〜0.3質量%
23:0〜5質量%
Fe23に換算した全酸化鉄(T−Fe23):0.02〜0.03質量%
本実施形態に係る合わせガラスの厚みは特には限定されないが、外側ガラス板11と内側ガラス板12の厚みの合計を、例として2.1〜6mmとすることができ、軽量化の観点からは、外側ガラス板11と内側ガラス板12の厚みの合計を、2.4〜3.8mmとすることが好ましく、2.6〜3.4mmとすることがさらに好ましく、2.7〜3.2mmとすることが特に好ましい。このように、軽量化のためには、外側ガラス板11と内側ガラス板12との合計の厚みを小さくすることが必要であるので、各ガラス板のそれぞれの厚みは、特には限定されないが、例えば、以下のように、外側ガラス板11と内側ガラス板12の厚みを決定することができる。
外側ガラス板11は、主として、外部からの障害に対する耐久性、耐衝撃性が必要であり、例えば、この合わせガラスを自動車のウインドシールドとして用いる場合には、小石などの飛来物に対する耐衝撃性能が必要である。他方、厚みが大きいほど重量が増し好ましくない。この観点から、外側ガラス板11の厚みは1.8〜2.3mmとすることが好ましく、1.9〜2.1mmとすることがさらに好ましい。何れの厚みを採用するかは、ガラスの用途に応じて決定することができる。
内側ガラス板12の厚みは、外側ガラス板11と同等にすることができるが、例えば、合わせガラスの軽量化のため、外側ガラス板11よりも厚みを小さくすることができる。具体的には、ガラスの強度を考慮すると、0.6〜2.0mmであることが好ましく、0.8〜1.6mmであることが好ましく、1.0〜1.4mmであることが特に好ましい。更には、0.8〜1.3mmであることが好ましい。内側ガラス板12についても、何れの厚みを採用するかは、ガラスの用途に応じて決定することができる。
ここで、合わせガラス1が湾曲している場合の厚みの測定方法の一例について説明する。まず、測定位置については、図4に示すように、ガラス板の左右方向の中央を上下方向に延びる中央線S上の上下2箇所である。測定機器は、特には限定されないが、例えば、株式会社テクロック製のSM−112のようなシックネスゲージを用いることができる。測定時には、平らな面にガラス板の湾曲面が載るように配置し、上記シックネスゲージでガラス板の端部を挟持して測定する。なお、ガラス板が平坦な場合でも、湾曲している場合と同様に測定することができる。
<1−2.中間膜>
中間膜13は、少なくとも一層で形成されており、一例として、図3に示すように、軟質のコア層131を、これよりも硬質のアウター層132で挟持した3層で構成することができる。但し、この構成に限定されるものではなく、コア層131と、外側ガラス板11側に配置される少なくとも1つのアウター層132とを有する複数層で形成されていればよい。例えば、コア層131と、外側ガラス板11側に配置される1つのアウター層132を含む2層の中間膜13、またはコア層131を中心に両側にそれぞれ2層以上の偶数のアウター層132を配置した中間膜13、あるいはコア層131を挟んで一方に奇数のアウター層132、他方の側に偶数のアウター層132を配置した中間膜13とすることもできる。なお、アウター層132を1つだけ設ける場合には、上記のように外側ガラス板11側に設けているが、これは、車外や屋外からの外力に対する耐破損性能を向上するためである。また、アウター層132の数が多いと、遮音性能も高くなる。
コア層131はアウター層132よりも軟質であるかぎり、その硬さは特には限定されない。各層131,132を構成する材料は、特には限定されないが、例えば、ヤング率を基準として材料を選択することができる。具体的には、周波数100Hz,温度20度において、1〜20MPaであることが好ましく、1〜18MPaであることがさらに好ましく、1〜14MPaであることが特に好ましい。このような範囲にすると、概ね3500Hz以下の低周波数域で、STLが低下するのを防止することができる。一方、アウター層132のヤング率は、後述するように、高周波域における遮音性能の向上のために、大きいことが好ましく、周波数100Hz,温度20度において560MPa以上、600MPa以上、650MPa以上、700MPa以上、750MPa以上、880MPa以上、または1300MPa以上とすることができる。一方、アウター層132のヤング率の上限は特には限定されないが、例えば、加工性の観点から設定することができる。例えば、1750MPa以上となると、加工性、特に切断が困難になることが経験的に知られている。
また、具体的な材料としては、アウター層132は、例えば、ポリビニルブチラール樹脂(PVB)によって構成することができる。ポリビニルブチラール樹脂は、各ガラス板との接着性や耐貫通性に優れるので好ましい。一方、コア層131は、例えば、エチレンビニルアセテート樹脂(EVA)、またはアウター層を構成するポリビニルブチラール樹脂よりも軟質なポリビニルアセタール樹脂によって構成することができる。軟質なコア層を間に挟むことにより、単層の樹脂中間膜と同等の接着性や耐貫通性を保持しながら、遮音性能を大きく向上させることができる。
一般に、ポリビニルアセタール樹脂の硬度は、(a)出発物質であるポリビニルアルコールの重合度、(b)アセタール化度、(c)可塑剤の種類、(d)可塑剤の添加割合などにより制御することができる。したがって、それらの条件から選ばれる少なくとも1つを適切に調整することにより、同じポリビニルブチラール樹脂であっても、アウター層132に用いる硬質なポリビニルブチラール樹脂と、コア層131に用いる軟質なポリビニルブチラール樹脂との作り分けが可能である。さらに、アセタール化に用いるアルデヒドの種類、複数種類のアルデヒドによる共アセタール化か単種のアルデヒドによる純アセタール化によっても、ポリビニルアセタール樹脂の硬度を制御することができる。一概には言えないが、炭素数の多いアルデヒドを用いて得られるポリビニルアセタール樹脂ほど、軟質となる傾向がある。したがって、例えば、アウター層132がポリビニルブチラール樹脂で構成されている場合、コア層131には、炭素数が5以上のアルデヒド(例えばn−ヘキシルアルデヒド、2−エチルブチルアルデヒド、n−へプチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド)、をポリビニルアルコールでアセタール化して得られるポリビニルアセタール樹脂を用いることができる。なお、所定のヤング率が得られる場合は、上記樹脂等に限定されることはない。
また、中間膜13の総厚は、特に規定されないが、0.3〜6.0mmであることが好ましく、0.5〜4.0mmであることがさらに好ましく、0.6〜2.0mmであることが特に好ましい。また、コア層131の厚みは、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜0.6mmであることがさらに好ましい。一方、各アウター層132の厚みは、0.1〜2.0mmであることが好ましく、0.1〜1.0mmであることがさらに好ましい。その他、中間膜13の総厚を一定とし、この中でコア層131の厚みを調整することもできる。
コア層131及びアウター層132の厚みは、例えば、以下のように測定することができる。まず、マイクロスコープ(例えば、キーエンス社製VH−5500)によって合わせガラスの断面を175倍に拡大して表示する。そして、コア層131及びアウター層132の厚みを目視により特定し、これを測定する。このとき、目視によるばらつきを排除するため、測定回数を5回とし、その平均値をコア層131、アウター層132の厚みとする。例えば、図5に示すような合わせガラスの拡大写真を撮影し、このなかでコア層やアウター層132を特定して厚みを測定する。
なお、中間膜13のコア層131、アウター層132の厚みは全面に亘って一定である必要はなく、例えば、ヘッドアップディスプレイに用いられる合わせガラス用に楔形にすることもできる。この場合、中間膜13のコア層131やアウター層132の厚みは、最も厚みの小さい箇所、つまり合わせガラスの最下辺部を測定する。中間膜13が楔形の場合、外側ガラス板及び内側ガラス板は、平行に配置されないが、このような配置も本発明におけるガラス板に含まれる物とする。すなわち、本発明においては、例えば、1m当たり3mm以下の変化率で厚みが大きくなるコア層131やアウター層132を用いた中間膜13を使用した時の外側ガラス板と内側ガラス板の配置を含む。
中間膜13の製造方法は特には限定されないが、例えば、上述したポリビニルアセタール樹脂等の樹脂成分、可塑剤及び必要に応じて他の添加剤を配合し、均一に混練りした後、各層を一括で押出し成型する方法、この方法により作成した2つ以上の樹脂膜をプレス法、ラミネート法等により積層する方法が挙げられる。プレス法、ラミネート法等により積層する方法に用いる積層前の樹脂膜は単層構造でも多層構造でもよい。また、中間膜13は、上記のような複数の層で形成する以外に、1層で形成することもできる。
<2.マスク層>
次に、マスク層110について説明する。図1及び図2に例示されるように、本実施形態では、マスク層110は、合わせガラス10の車内側の内面(内側ガラス板12の内面)130に積層され、合わせガラス10の周縁部に沿って形成されている。具体的には、図1に例示されるように、本実施形態に係るマスク層110は、合わせガラス10の周縁部に沿う周縁領域111と、合わせガラス10の上辺部から下方に矩形状に突出した突出領域112とに分けることができる。周縁領域111は、ウインドシールド1の周縁部からの光の入射を遮蔽する。一方、突出領域112は、車内に配置される撮影装置2を車外から見えないようにする。
また、この突出領域112には、撮影装置2が車外の状況を可能なように、当該撮影装置2に対応する位置に矩形状の撮影窓(情報取得領域)113が設けられている。すなわち、撮影窓113は、マスク層110より面方向内側の非遮蔽領域120から独立して設けられる。また、この撮影窓113は、マスク層110の材料が積層されない領域であり、合わせガラスが上述した可視光の透過率を有することで、車外の状況を撮影可能となっている。このような撮影窓113を設ける位置は、特には限定されないが、例えば、ウインドシールド1の上辺から200mm以内の範囲に設けることができる。また、この撮影窓113が設けられている位置は、JIS R 3212(1998年、「自動車用安全ガラス試験方法」)で規定された試験領域Bの外側とすることができる。
マスク層110は、上記のように、内側ガラス板12の内面に積層する以外に、例えば、外側ガラス板11の内面、内側ガラス板12の外面に積層することもできる。また、外側ガラス板11の内面と内側ガラス板12の内面の2箇所に積層することもできる。
次に、マスク層110の材料について説明する。このマスク層110の材料は、車外からの視野を遮蔽可能であれば、実施の形態に応じて適宜選択されても良く、例えば、黒色、茶色、灰色、濃紺等の濃色のセラミックを用いてもよい。
マスク層110の材料に黒色のセラミックが選択された場合、例えば、内側ガラス板12の内面130上の周縁部にスクリーン印刷等で黒色のセラミックを積層し、内側ガラス板12と共に積層したセラミックを加熱する。これによって、内側ガラス板12の周縁部にマスク層110を形成することができる。また、黒色のセラミックを印刷する際に、黒色のセラミックを部分的に印刷しない領域を設ける。これによって、撮影窓113を形成することができる。なお、マスク層110に利用するセラミックは、種々の材料を利用することができる。例えば、以下の表1に示す組成のセラミックをマスク層110に利用することができる。
*1,主成分:酸化銅、酸化クロム、酸化鉄及び酸化マンガン
*2,主成分:ホウケイ酸ビスマス、ホウケイ酸亜鉛
<3.車載システム>
次に、図6を用いて、撮影装置2及び画像処理装置3を備える車載システム5について説明する。図6は、車載システム5の構成を例示する。図6に例示されるように、本実施形態に係る車載システム5は、上記撮影装置2と、当該撮影装置2に接続される画像処理装置3と、を備えている。
画像処理装置3は、撮影装置2により取得された撮影画像を処理する装置である。この画像処理装置3は、例えば、ハードウェア構成として、バスで接続される、記憶部31、制御部32、入出力部33等の一般的なハードウェアを有している。ただし、画像処理装置3のハードウェア構成はこのような例に限定されなくてよく、画像処理装置3の具体的なハードウェア構成に関して、実施の形態に応じて、適宜、構成要素の追加、省略及び追加が可能である。
記憶部31は、制御部32で実行される処理で利用される各種データ及びプログラムを記憶する(不図示)。記憶部31は、例えば、ハードディスクによって実現されてもよいし、USBメモリ等の記録媒体により実現されてもよい。また、記憶部31が格納する当該各種データ及びプログラムは、CD(Compact Disc)又はDVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体から取得されてもよい。更に、記憶部31は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。
上記のとおり、合わせガラス10は、垂直方向に対して傾斜姿勢で配置され、かつ、湾曲している。そして、撮影装置2は、そのような合わせガラス10を介して車外の状況を撮影する。そのため、撮影装置2により取得される撮影画像は、合わせガラス10の姿勢、形状、屈折率、光学的欠陥等に応じて、変形している。また、撮影装置2のカメラレンズに固有の収差も加わる。そこで、記憶部31には、このような合わせガラス10およびカメラレンズの収差によって変形した画像を補正するための補正データが記憶されていてもよい。
制御部32は、マイクロプロセッサ又はCPU(Central Processing Unit)等の1又は複数のプロセッサと、このプロセッサの処理に利用される周辺回路(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、インタフェース回路等)と、を有する。ROM、RAM等は、制御部32内のプロセッサが取り扱うアドレス空間に配置されているという意味で主記憶装置と呼ばれてもよい。制御部32は、記憶部31に格納されている各種データ及びプログラムを実行することにより、画像処理部321として機能する。
画像処理部321は、撮影装置2により取得される撮影画像を処理する。撮影画像の処理は、実施の形態に応じて適宜選択可能である。例えば、画像処理部321は、パターンマッチング等によって当該撮影画像を解析することで、撮影画像に写る被写体の認識を行ってもよい。本実施形態では、撮影装置2は車両前方の状況を撮影するため、画像処理部321は、更に、当該被写体認識に基づいて、車両前方に人間等の生物が写っていないかどうかを判定してもよい。そして、車両前方に人物が写っている場合には、画像処理部321は、所定の方法で警告メッセージを出力してもよい。また、例えば、画像処理部321は、所定の加工処理を撮影画像に施してもよい。そして、画像処理部321は、画像処理装置3に接続されるディスプレイ等の表示装置(不図示)に当該加工した撮影画像を出力してもよい。
入出力部33は、画像処理装置3の外部に存在する装置とデータの送受信を行うための1又は複数のインタフェースである。入出力部33は、例えば、ユーザインタフェースと接続するためのインタフェース、又はUSB(Universal Serial Bus)等のインタフェースである。なお、本実施形態では、画像処理装置3は、当該入出力部33を介して、撮影装置2と接続し、当該撮影装置2により撮影された撮影画像を取得する。
このような画像処理装置3は、提供されるサービス専用に設計された装置の他、PC(Personal Computer)、タブレット端末等の汎用の装置が用いられてもよい。
また、上記撮影装置2は、図示を省略するブラケットに取り付けられ、このブラケットが、マスク層110に取り付けられる。したがって、この状態で、撮影装置2の光軸が撮影窓113を通過するように、撮影装置2のブラケットへの取付、及びブラケットのマスク層への取付を調整する。また、ブラケットには撮影装置2を覆うように、図示を省略するカバーが取り付けられる。したがって、撮影装置2は、合わせガラス10、ブラケット、及びカバーで囲まれた空間内に配置され、車内側から見えないようなるとともに、車外側からも撮影窓113を通して撮影装置2の一部しか見えないようになっている。そして、撮影装置2と上述した入出力部33とは、図示を省略するケーブルで接続され、このケーブルはカバーから引き出され、車内の所定の位置に配置された画像処理装置3に接続されている。
<4.機能性膜>
次に、機能性膜115について説明する。機能性膜115は、上記のように合わせガラス10の車外側の面に積層されるものであり、特に、撮影窓113に対応する領域に積層することができる。但し、合わせガラス10の全面に積層することもできる。撮影窓113に対応する領域に塗布する場合には、例えば、0.01m2以下といった小さい面積で積層することができる。機能性膜115には種々の機能を奏するものがあるが、以下に、その一例を示す。そして、本実施形態では、用途に応じて、いずれかの機能性膜115を選択し、積層する。なお、機能性膜115としては、以下に示す少なくとも1つの機能膜115が積層されていればよく、複数の機能性膜が積層されていてもよい。
<4−1.着氷及び着雪防止用の機能性膜>
合わせガラス10における撮影窓113に対応する領域に着氷や着雪すると、撮影が阻害される。そこで、着氷及び着雪を防止できる機能性膜を合わせガラス10の車外側の面に積層することで、これらを防止することができる。
そのような機能性膜115としては、例えば、フッ素樹脂を主成分とする公知の撥水塗料を塗布することで形成することができる。
また、合わせガラス10に付着した氷や雪が滑落するような滑雪氷性を有する機能性膜を用いることもできる。すなわち、氷や雪が付着するのを防止できるほか(防氷)、一旦付着した氷や雪を滑落させ、容易に除去することができる(解氷、易除氷性、易除雪性)。このような機能性膜としては、撥水性物質により形成することができる。また、このような機能性膜は、合わせガラス10上に無機系ベース膜を塗布した上で、この上に塗布することができる。無機系ベース膜としては、例えば、ガラス、酸化チタン、アルミナ等の金属酸化膜、あるいはシリコーンコーティング剤により形成することができる。機能性膜としては、例えば、撥水性の官能基であるトリオロメチル基またはメチル末端に配置された直鎖構造を有するものとすることができる。具体的には、機能性膜は、フッ素含有シラン化合物、フッ素非含有シラン化合物フルオロカーボン基を有するフッ素含有化合物から選ばれた1種あるいは2種以上の混合物を主成分とするのが好ましい。そして、機能性膜の形成においては、これらの材料を塗膜形成用塗布液として調整したものを塗布し、乾燥硬化されることにより形成することが好ましい。また、このような機能性膜は、二酸化ケイ素を含有することが好ましい。これにより、機能性膜の耐久性が向上する。
具体的には、フッ素シリコーンコーティング剤X−24−7890(信越化学工業社製)を固形分比率を約2.0%になるように希釈し、機能性膜形成用塗布液とする。そして、この塗布液を合わせガラス10上に塗布した後、所定の温度で乾燥させれば、機能性膜が形成される。
以上のような機能性膜は、防氷、解氷、易除氷性、易除雪性のほか、汚れが付着するのを防止するともできる(防汚性)。
その他、着氷及び着雪防止用の機能性膜としては、公知のものを用いることができ、例えば、特開平10−265737号公報に記載のコーティング用樹脂組成物を用いることができる。
<4−2.撥水用の機能性膜>
機能性膜が撥水性を有すると、水滴が合わせガラス上に付着しにくくなり、これによって合わせガラス上での氷結を防止することができる。このような撥水性の機能性膜の被覆方法としては、特に限定されないが、撥水性官能基としてのフロオロアルキル基、および加水分解可能な基を含有するオルガノシランを用いて処理する方法が好ましい。
フロオロアルキル基を含有するオルガノシランとしては、
CF3(CF211(CH22SiCl3、CF3(CF210(CH22Si(Cl)3、CF3(CF29(CH22SiCl3、CF3(CF28(CH22SiCl3、CF3(CF27(CH22SiCl3、CF3(CF26(CH22SiCl3、CF3(CF25(CH22SiCl3、CF3(CF24(CH22SiCl3、CF3(CF23(CH22SiCl3、CF3(CF22(CH22SiCl3、CF3CF2(CH22SiCl3、CF3(CH22SiCl3のようなパーフロオロアルキル基含有トリクロロシラン;
CF3(CF211(CH22Si(OCH33、CF3(CF210(CH22Si(OCH33、CF3(CF29(CH22Si(OCH33、CF3(CF28(CH22Si(OCH33、CF3(CF27(CH22Si(OCH33、CF3(CF26(CH22Si(OCH33、CF3(CF25(CH22Si(OCH33、CF3(CF24(CH22Si(OCH33、CF3(CF23(CH22Si(OCH33、CF3(CF22(CH22Si(OCH33、CF3CF2(CH22Si(OCH33、CF3(CH22Si(OCH33、CF3(CF211(CH22Si(OC253、CF3(CF210(CH22Si(OC253、CF3(CF29(CH22Si(OC253、CF3(CF28(CH22Si(OC253、CF3(CF27(CH22Si(OC253、CF3(CF26(CH22Si(OC253、CF3(CF25(CH22Si(OC253、CF3(CF24(CH22Si(OC253、CF3(CF23(CH22Si(OC253、CF3(CF22(CH22Si(OC253、CF3CF2(CH22Si(OC253、CF3(CH22Si(OC253のようなパーフロオロアルキル基含有トリアルコキシシラン;
CF3(CF211(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF210(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF29(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF28(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF27(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF26(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF25(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF24(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF23(CH22Si(OCOCH33、CF3(CF22(CH22Si(OCOCH33、CF3CF2(CH22Si(OCOCH33、CF3(CH22Si(OCOCH33のようなパーフロオロアルキル基含有トリアシロキシシラン;
CF3(CF211(CH22Si(NCO)3、CF3(CF210(CH22Si(NCO)3、CF3(CF29(CH22Si(NCO)3、CF3(CF28(CH22Si(NCO)3、CF3(CF27(CH22Si(NCO)3、CF3(CF26(CH22Si(NCO)3、CF3(CF25(CH22Si(NCO)3、CF3(CF24(CH22Si(NCO)3、CF3(CF23(CH22Si(NCO)3、CF3(CF22(CH22Si(NCO)3、CF3CF2(CH22Si(NCO)3、CF3(CH22Si(NCO)3のようなパーフロオロアルキル基含有トリイソシアネートシランを例示することができる。
具体的には、例えば、エタノール(ナカライテスク製)98.6gに、テトラエトキシシラン(信越シリコーン製)0.4g、濃塩酸(35重量%、関東化学製)1gを撹拌しながら添加し、シリカ膜処理液を得た。この処理液中のテトラエトキシシラン(シリカ換算)、塩酸および水の含有量は、それぞれ、0.12重量%(SiO2換算)、0.09(規定)、0.7重量%である。以下、これを撥水膜用液1という。
あるいは、以下のように、撥水膜用液2〜5を調製することができる。すなわち、上記撥水性膜用液1の調合に用いたCF3(CF27(CH22Si(OCH33(ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン、東芝シリコーン(株)製)に代えて、撥水膜用液2では、CF3(CF25(CH22Si(OCH33(トリデカフルオロオクチルトリメトキシシラン、東芝シリコーン(株)製)を、撥水膜用液3では、CF3(CF23(CH22SiCl3(ノナフルオロヘキシルトリクロロシラン、チッソ(株)製)、撥水膜用液4では、CF3(CH22Si(OCH33(トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、チッソ製)を、撥水膜用液5では、CF3(CH22Si(OCH33(トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、チッソ製)をそれぞれ用いて、撥水膜用液2〜5を調製することができる。
<4−3.遮熱用の機能性膜>
遮熱用の機能性膜は、主として、車内の温度の上昇を防止するために用いられる。この機能性膜は、例えば、透明基材と、この透明基材上に積層される赤外線反射層と、により、構成することができる。
透明基材は、透光性を有する材料で形成されていれば特に限定されない。例えば、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂(例えば、ポリメチルメタクリレート等)、脂環式ポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂(例えば、ポリスチレン、アクリロニトリル・スチレン共重合体等)、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、セルロース系樹脂(例えば、ジアセチルセルロース、トリアセチルセルロース等)、ノルボルネン系樹脂等の樹脂を、フィルム状又はシート状に加工したものを用いることができる。上記樹脂をフィルム状又はシート状に加工する方法としては、押し出し成形法、カレンダー成形法、圧縮成形法、射出成形法、上記樹脂を溶剤に溶解させてキャスティングする方法等が挙げられる。上記樹脂には、酸化防止剤、難燃剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、易滑剤、帯電防止剤等の添加剤を添加してもよい。透明基材の厚さは、例えば、10〜500μmであり、加工性、コスト面を考慮すると25〜125μmが好ましい。
赤外線反射層は、少なくとも上記透明基材側から銀、銅、金、アルミニウム等の金属により形成される金属層と、金属が部分酸化された金属亜酸化物層とをこの順に含んでいる。例えば、(1)透明基材/金属層/金属亜酸化物層、(2)透明基材/金属層/金属亜酸化物層/金属層/金属亜酸化物層等の構成が挙げられる。また、上記透明基材と上記金属層の間に、金属が部分酸化された金属亜酸化物層あるいは金属酸化物層を備えていても良い。例えば、(1)透明基材/金属亜酸化物層/金属層/金属亜酸化物層、(2)透明基材/金属亜酸化物層/金属層/金属亜酸化物層/金属層/金属亜酸化物層、(3)透明基材/金属酸化物層/金属層/金属亜酸化物層、(4)透明基材/金属酸化物層/金属層/金属亜酸化物層/金属層/金属亜酸化物層等の構成が挙げられる。中でも、可視光線透過率の向上、金属層の腐食抑制の観点から、赤外線反射層としては、金属層が金属亜酸化物層同士で挟まれた構成、あるいは金属層が金属酸化物層と金属亜酸化物層で挟まれた構成を含むものが好ましい。上記赤外線反射層を備えることにより、本発明の透明遮熱断熱部材に遮熱機能及び断熱機能を付与できる。また、赤外線反射層と透明基材の間には、ハードコート層や密着性向上層等を設けても構わない。
<4−4.機能性膜の積層方法>
機能性膜115の積層方法は、特には限定されないが、機能性膜用に調製した塗布液を合わせガラス10の車外側の面の撮影窓に対応する領域に公知の塗布することができる。このとき、例えば、撮影窓113以外の領域をマスクした上で、撮影窓113に機能性膜115を積層することができる。なお、機能性膜115は、撮影窓113の内縁よりもやや大きく、あるいはやや小さく積層することもできる。
また、合わせガラス10の全面に機能性膜を積層する場合には、例えば、フローコート法を用いることができる。フローコート法では、例えば、図7に示すように、塗布液をノズルから吐出しつつ、ノズルを移動させながら、塗布液が以下の経路で合わせガラスに塗布されるようにする。すなわち、ノズルを、合わせガラスの右下角部R1から、右辺に沿って右上角部R2まで上方へ移動させた後、合わせガラスの右上角部R2から上辺に沿って左に移動させる。そして、合わせガラスの左上角部R3に達すると、そこから下方へ左辺に沿って、左下角部R4に達するまで移動させる。このとき、上辺に沿って塗布された塗布液は、下方に流れ落ち、これによって合わせガラスの全面に塗布液が塗布される。このような方法を採用することにより、ウインドシールドをマスクする必要がなく、製造コストを低減することができる。
<4−5.光学特性>
機能性膜115により、合わせガラス10の可視光透過率が低下することがあるが、撮影窓113における可視光低下率であれば、運転には問題ない。そのような可視光の低下は、例えば、50〜80%とすることができる。これは、可視光の透過率が高いと、撮影装置2が誤動作を起こすおそれがあることによる。一方、可視光の透過率が低すぎると、像を認識できない可能性がある。このように、機能性膜115によって、上述した機能のみならず、可視光の透過率もコントロールできれば、可視光をコントロールする別の手段が不要になり、コストの低減にも寄与する。
<5.ウインドシールドの製造方法>
次に、ウインドシールドの製造方法の一例について説明する。まず、ガラス板の製造ラインについて説明する。
図8に示すように、この製造ラインには、上流から下流へ、加熱炉901、成形装置902がこの順で配置されている。そして、加熱炉901から成形装置902、及びその下流側に亘ってはローラコンベア903が配置されており、加工対象となる外側ガラス板11及び内側ガラス板12は、このローラコンベア903により搬送される。これらガラス板11,12は、加熱炉901に搬入される前には、平板状に形成されており、例えば、内側ガラス板12の内面(車内側の面)には、上述したマスク層110が積層された後、加熱炉901に搬入される。なお、上述したように、マスク層110は内側ガラス板12の内面以外に積層することもできる。
加熱炉901は、種々の構成が可能であるが、例えば、電気加熱炉とすることができる。この加熱炉901は、上流側及び下流側の端部が開放する角筒状の炉本体を備えており、その内部に上流から下流へ向かってローラコンベア903が配置されている。炉本体の内壁面の上面、下面、及び一対の側面には、それぞれヒータ(図示省略)が配置されており、加熱炉901を通過するガラス板11,12を成形可能な温度、例えば、ガラスの軟化点付近まで加熱する。
成形装置902は、上型921及び下型922によりガラス板11,12をプレスし、所定の形状に成形するように構成されている。上型921はガラス板11,12の上面全体を覆うような下に凸の曲面形状を有し、上下動可能に構成されている。また、下型922はガラス板11,12の周縁部に対応するような枠状に形成されており、その上面は上型921と対応するように曲面形状を有している。この構成により、ガラス板11,12は、上型921と下型922との間でプレス成形され、最終的な曲面形状に成形される。また、下型922の枠内には、ローラコンベア903が配置されており、このローラコンベア903は、下型922の枠内を通過するように、上下動可能となっている。そして、図示を省略するが、成形装置902の下流側には、徐冷装置(図示省略)が配置されており、成形されたガラス板が冷却される。
上記のようなローラコンベア903は公知のものであり、両端部を回転自在に支持された複数のローラ931が、所定間隔をあけて配置されている。各ローラ931の駆動には種々の方法があるが、例えば、各ローラ931の端部にスプロケットを取り付け、各スプロケットにチェーンを巻回して駆動することができる。そして、各ローラ931の回転速度を調整することで、ガラス板11,12の搬送速度も調整することができる。なお、成形装置902の下型922はガラス板11,12の全面に亘って接するような形態でもよい。このほか、成形装置902は、ガラス板を成形するものであれば、上型及び下型の形態は特には限定されない。
こうして、外側ガラス板11及び内側ガラス板12が成形されると、これに続いて、中間膜13を外側ガラス板11及び内側ガラス板12の間に挟み、これをゴムバッグに入れ、減圧吸引しながら約70〜110℃で予備接着する。予備接着の方法は、これ以外でも可能である。例えば、中間膜13を外側ガラス板11及び内側ガラス板12の間に挟み、オーブンにより45〜65℃で加熱する。続いて、この合わせガラスを0.45〜0.55MPaでロールにより押圧する。次に、この合わせガラスを、再度オーブンにより80〜105℃で加熱した後、0.45〜0.55MPaでロールにより再度押圧する。こうして、予備接着が完了する。
次に、本接着を行う。予備接着がなされた合わせガラスを、オートクレーブにより、例えば、8〜15気圧で、100〜150℃によって、本接着を行う。具体的には、例えば、14気圧で145℃の条件で本接着を行うことができる。こうして、本実施形態に係る合わせガラスが製造される。但し、この製造方法は一例であり、プレス以外のいわゆる自重曲げによって製造することができる。
その後、上述したように、合わせガラス10における撮影窓113に対応する領域、あるいは合わせガラス10の全面に機能性膜115を積層すると、本実施形態に係るウインドシールドが完成する。
<6.特徴>
以上説明したウインドシールドによれば、次のような効果を得ることができる。
(1) 本実施形態においては、合わせガラス10の車外側の面において、撮影窓113に対応する領域あるいは全面に機能性膜115を積層している。機能性膜115は、上記のように、種々の機能を奏するが、この点について、説明する。
(2) 合わせガラス10に、何らかの機能を持たせるには、従来は所望の機能を有する中間膜3を用いることが一般的であった。しかしながら、中間膜13に何らかの機能を追加すると、コストが高くなったり、あるいは光学性能等の品質が低下するおそれがある。その一方で、本実施形態のように、撮影装置2によって車外を撮影する場合には、撮影を阻害しないように、撮影窓113の曇り、汚れ等を防止しなければならない。そこで、本実施形態においては、合わせガラス10の車外側の面において、撮影窓113と対応する領域に機能性膜115を積層している。
(3) この機能性膜115は、上記のように、着氷や着雪の防止、除氷、除雪、撥水等の機能を奏するため、撮影窓113に氷、雪、水が付着するのを防止することができる。したがって、撮影装置2による車外の撮影を適切に行うことができる。
(4) この機能性膜115は、合わせガラス10の車外側の面に積層されているが、撮影窓113に積層する場合には、面積が小さいため、耐久性が問題になりにくい。すなわち、機能性膜115には車外環境による劣化が懸念されるが、面積が小さいため、仮に劣化したとしても、再度の積層を容易に行うことができる。
(5) 一般的に、ウインドシールドに設けられる、撥水膜などの機能性膜は、JIS R 3212で示す試験領域Bに積層される。これに対して、本実施形態の撮影窓113は、この試験領域Bの外側に設けることができる。したがって、撮影窓113に機能性膜115を積層した場合、仮に機能性膜115が劣化したとしても、ドライバーが運転に必要な視野が阻害されるのを防止することができる。
(6) 撮影窓113は、合わせガラスの上辺から200mm以内の範囲に配置することができる。一般的に合わせガラス10の上辺付近は、走行中に空気の流れの影響を受けやすいため、結露が生じやすく、氷結しやすい。また、車両との接合部分に近いため、熱伝導率の高い金属で形成された車両に熱が伝導しやすい。そのため、冬期や寒冷地において、合わせガラス10は周縁部分から氷結しやすい。さらに、合わせガラス10の下辺付近は、デフロスターにより加熱可能であるが、上辺付近は加熱できない。したがって、撮影窓113に機能性膜115を積層すると、合わせガラス10の上辺付近であっても、氷結を防止することができる。
(7) 撮影窓113の周囲はマスク層114により覆われ、また車内側からは撮影装置2を覆うブラケットやカバーが取り付けられているため、撮影窓113を車内側から見ることはできない。例えば、撮影窓113を車内から視認できるのであれば、着雪等に気付いたときに、何らかの対応を行うことができるが、通常は、撮影窓113に着雪等しても、車内側からこれらを視認することはできない。したがって、撮影窓113に機能性膜115を設けておけば、撮影窓113への着雪等をドライバーが意識することなく、着雪等を防止することができる。
(8) 機能性膜115が撥水機能を有すると、撮影窓113に水滴が付着しにくくなる。これにより、撮影装置2による撮影において二重像が生じるのを防止することができる。
<7.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は適宜組み合わせることができる。
<7−1>
マスク層110の一部または全部を、合わせガラス10へ貼り付け可能な遮蔽フィルムで構成し、これによって車外からの視野を遮蔽することもできる。なお、遮蔽フィルムを内側ガラス板12の車外側の面に貼り付ける場合には、予備接着の前、または本接着の後に貼り付けを行うことができる。
また、上記実施形態では、マスク層110に形成された撮影窓113を、情報取得領域の一例として説明したが、撮影窓113の形態は特には限定されない。また、マスク層110によって囲まれた領域でなくてもよく、合わせガラス10において撮影装置2に対する光が通過する領域であれば、本発明の情報取得領域に相当する。
<7−2>
上記実施形態では、本発明の情報取得装置として、カメラを有する撮影装置2を用いたが、これに限定されるものではなく、種々の情報取得装置を用いることができる。すなわち、車外からの情報を取得するために、光の照射及び/または受光を行うものであれば、特には限定されない。例えば、レーザレーダ、ライトセンサ、レインセンサ、光ビーコンなどの車外からの信号を受信する受光装置など、種々の装置に適用することができる。また、上記撮影窓113のような撮影窓(情報取得領域)113は、光の種類に応じて、マスク層110に適宜設けることができ、複数の開口を設けることもできる。例えば、ステレオカメラを設ける場合には、マスク層110に2つの撮影窓が形成され、各撮影窓に機能性膜を積層することができる。なお、情報取得装置はガラスに接触していても接触していなくても良い。また、情報取得装置及び情報取得領域は、それぞれ複数設けられていてもよい。
情報取得装置として、撮影装置(カメラ)2以外にレインセンサを採用した場合には、レインセンサにより雨を検知したときに、撮影装置用及びレインセンサ用の情報取得領域をワイパーが通過するように構成することができる。これにより、情報取得領域に付着した雪、氷、汚れなどを確実に除去することができる。
<7−3>
上実施形態では、機能性膜用の液体を調製し、これを合わせガラスに塗布しているが、例えば、機能性膜をシート状に形成し、これを合わせガラスに貼付けることもできる。この場合、例えば、機能性膜用の液体が塗布された基材フィルムを、粘着剤により合わせガラスに貼付けることができる。
基材フィルムは、透明の樹脂フィルムで形成され、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンや、アクリル系樹脂で形成することができる。
このような基材フィルムは、例えば、波長380nmでの透過率が5%以下、且つ波長400nmでの透過率が50%以下であることが好ましい。
粘着層は、基材フィルムを合わせガラス10に十分な強度で固定できるものであればよい。具体的には、常温でタック性を有するアクリル系、ゴム系、及びメタクリル系とアクリル系のモノマーを共重合し、所望のガラス転移温度に設定した樹脂などの粘着層を使用できる。アクリル系モノマーとしては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ステアリル及びアクリル酸2エチルヘキシル等を適用することができ、メタクリル系モノマーとしては、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル及びメタクリル酸ステアリル等を適用することができる。また、ヒートラミネートなどで施工をする場合には、ラミネート温度で軟化する有機物を用いても良い。ガラス転移温度は、例えばメタクリル系とアクリル系のモノマーを共重合した樹脂の場合、各モノマーの配合比を変更することによって調整することができる。
また、機能性膜を撮影装置2用の撮影窓113に積層しないようにすることもできる。これにより、いわゆるフラッシング現象を防止することができる。フラッシング現象とは、合わせガラスの車外面に付着した水滴内において光の散乱が繰り返されることで、水滴から出射した光の強度が、入射時よりも大きくなり、異常に光って見える現象である。あるいは、フラッシング現象を防止するため、撥水膜(撥水機能)を含まない機能性膜を積層することもできる。
<7−4>
上記実施形態では、本発明の合わせガラスをウインドシールドに適用したが、これに限定されるものではない。すなわち、サイドガラスやリアガラスに本発明の合わせガラスを適用することができる。したがって、例えば、サイドガラスやリアガラスの近傍に、上述したような情報取得装置を配置し、この情報取得装置に対する情報が通過する情報取得領域をサイドガラスやリアガラスに設けることができる。このとき、サイドガラスやリアガラスの車外側の面に上述した機能性膜を設けることができる。
<7−5>
上記実施形態では、合わせガラスの車外側の面に機能性膜を積層したが、車内側の面に、本発明に係る第2機能性膜を積層することもできる。第2機能性膜として、例えば、情報取得領域の曇りを防止するために、車内側の面に防曇手段を設けることができる。以下、この防曇手段について説明する。
防曇手段は、公知の防曇用の液体を塗布することで合わせガラスの車内側の面に防曇機能を付与したり、あるいはそのような防曇用の液体が塗布されたシート(フィルム)により構成することができる。合わせガラスの車内側の面は、曇りやすいため、このような防曇手段を設けることで、情報取得領域の曇りを防止することができる。また、上記のような機能性膜が撥水機能や着氷や着雪を防止できるものであれば、情報取得領域が冷えるのを防止できるため、このような防曇手段を設けることで、情報取得領域の曇りをさらに防止することができる。
なお、防曇用の液体は特には限定されず、公知のものを用いることができる。シート状の防曇手段を用いる場合には、例えば、上述したような基材フィルムに防曇用の液体を塗布し、これを上述した粘着剤によって合わせガラスに貼付けることができる。
また、第2機能性膜として、上述した遮熱用の機能膜を用いることもできる。合わせガラスにおいて、車内側の面に遮熱用の機能膜を設けると、例えば、撮影装置等の情報取得装置におけるブラケットやカバー内の温度の上昇を防止することができる。これにより、情報取得装置に熱によって不具合が生じたり、破損したりするのを防止することができる。このように、遮熱性の機能膜は、合わせガラスの車外側の面のみならず、車外側の面と車内側の面の両方に積層することができる。
1 合わせガラス
11 外側ガラス板
12 内側ガラス板
13 中間膜
110 マスク層
113 撮影窓(情報取得領域)
115 機能性膜

Claims (16)

  1. 車外からの情報を取得する少なくとも1つの情報取得装置が配置可能で、当該情報を取得するための少なくとも1つの情報取得領域を有する合わせガラスであって、
    外側ガラス板と、
    前記外側ガラス板と対向配置される内側ガラス板と、
    前記外側ガラス板と内側ガラス板との間に配置される中間膜と、
    前記外側ガラス板の車外側の面において、少なくとも前記情報取得領域に対応する領域に積層される機能性膜と、
    を備えている、合わせガラス。
  2. 前記情報取得領域の面積は、0.01m2以下である、請求項1に記載の合わせガラス。
  3. 前記情報取得領域は、JIS R3212で規定された試験領域Bの外側に位置する、請求項1または2に記載の合わせガラス。
  4. 前記機能性膜は、前記外側ガラス板の車外側の全面に積層されている、請求項1から3のいずれかに記載の合わせガラス。
  5. 前記機能性膜は、少なくとも二酸化ケイ素を含有している、請求項1から4のいずれかに記載の合わせガラス。
  6. 前記機能性膜は、防氷、解氷、易除氷性、及び易除雪性の少なくとも1つの機能を有する、請求項1から5のいずれかに記載の合わせガラス。
  7. 前記情報取得領域は、前記内側ガラス板または前記外側ガラス板の上辺から200mm以内の領域に位置している、請求項6に記載の合わせガラス。
  8. 前記情報取得領域は、外部からの視野を遮蔽する遮蔽手段に囲まれている、請求項6または7に記載の合わせガラス。
  9. 前記情報取得装置は、前記情報取得領域の少なくとも1つを介して、車外の雨を検知するように構成され、
    前記情報取得領域は、ワイパーの通過領域内に配置されている、請求項6から8のいずれかに記載の合わせガラス。
  10. 前記機能性膜は撥水機能を有する、請求項1から9のいずれかに記載の合わせガラス。
  11. 前記機能性膜は、遮熱及び防汚の少なくとも一方の機能を有する、請求項1から10のいずれかに記載の合わせガラス。
  12. 前記機能性膜による可視光低下率が、50〜80%である、請求項3に記載の合わせガラス。
  13. 前記内側ガラス板の車内側の面において、少なくとも前記情報取得領域に対応する領域に積層された、第2機能性膜を、さらに備えている請求項1から12のいずれかに記載の合わせガラス。
  14. 前記第2機能性膜は防曇手段である、請求項13に記載の合わせガラス。
  15. 前記防曇手段は、防曇機能を有するフィルムにより構成されている、請求項14に記載の合わせガラス。
  16. 前記第2機能性膜は遮熱機能を有する、請求項13に記載の合わせガラス。
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