JPH1026542A - 自動車用デジタルメータ装置 - Google Patents

自動車用デジタルメータ装置

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JPH1026542A
JPH1026542A JP8180775A JP18077596A JPH1026542A JP H1026542 A JPH1026542 A JP H1026542A JP 8180775 A JP8180775 A JP 8180775A JP 18077596 A JP18077596 A JP 18077596A JP H1026542 A JPH1026542 A JP H1026542A
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speed
color
variable
vehicle
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Application number
JP8180775A
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English (en)
Inventor
Osamu Yamanaka
修 山中
Takemasa Yasukawa
武正 安川
Masato Tamaki
真人 田牧
Hiroshi Sugihara
洋 杉原
Kazuji Noda
和司 野田
Yoshio Sano
良男 佐野
Tetsuo Tanabe
哲夫 田部
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数字表示された車速等の変量をより容易に認
識できるようにする。 【解決手段】 車速等の自動車の状態に関する変量を数
字で表示する多数のセグメント4と、各セグメント4に
備えられた2種類以上のLED5(赤、緑、青)と、そ
れらのLEDのうちの1種類以上を点灯制御することに
より、特定のセグメント4を選択的に発光させて、セン
サ3からの信号をもとに演算された変量の値を数字表示
する表示制御手段2とを具備し、その表示制御手段2
は、変量値を判定し、その変量値と対応して2種類以上
のLEDのうちの点灯すべき種類を選択する発光色選択
回路(速度判定回路25)を含み、それによって、変量
に応じて発光表示色を2色以上に順次変化させる。発光
表示色の色変化から、速度等の変量がどの程度であるか
を容易に知ることができる。なお、数字表示の周囲に補
助表示ゾーンを設け、その発光色を変量に応じて2色以
上に順次変化させることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の走行速度、
或いはエンジン回転数等の変量を数字で表示する自動車
用デジタルメータ装置に関するものであり、特に、表示
の発光色をその変量に応じて変化させることにより、車
速等の変量を数字だけでなく、発光色からも認識できる
ようにした自動車用デジタルメータ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、その走行状態や各種
装置の状態を運転者に知らせ、走行時の危険を防止し、
安全性を確保するために、スピードメータやタコメー
タ、或いはフューエルゲージ等の種々の計器または表示
装置(メータ装置)が設けられている。中でも、自動車
の走行速度を表示する装置、即ち、スピードメータは、
走行の安全性のためにも特に重要なメータ装置の一つで
ある。
【0003】そして、このスピードメータの表示形式と
しては、走行速度に応じて回動する指針の回りに速度目
盛を付した文字板を配置し、その目盛上での指針の位置
により速度を表示するようにしたアナログ式が最も一般
的である。しかし、近年では、エレクトロニクスの進展
と自動車の高級化、多様化等にも伴って、その表示形式
としてはそのようなアナログ式だけでなく、7セグメン
トディスプレイ等により車速をそのまま数値として表示
する数字表示、更には、多数の並列されたセグメントに
より車速をバーグラフで表示するグラフ表示等のデジタ
ル式も採用されている。
【0004】具体的には、これらのデジタル式の表示で
は、蛍光表示管や液晶ディスプレイが使用される場合も
あるが、小さな半導体発光素子である発光ダイオード
(なお、本明細書では発光ダイオードを『LED』とい
う)が通常使用され、このLEDがそれぞれ備えられた
各セグメントを選択的に発光させることによって、車速
をデジタル表示する。例えば、棒状の7つのセグメント
を数字の8の字状または漢字の日の字状に配列した7セ
グメントLEDディスプレイの場合、各セグメントを選
択的に発光制御することにより数字の0から9までが表
され、車速(km/h)はこれを3列並列することによって
最大3桁で数値表示される。また、LEDの点灯制御
は、センサからの信号をもとにしてマイクロコンピュー
タ等により演算された車速値データに基づいて電子的に
行われる。なお、この演算は、一定時間(0.3秒)の
パルス数をカウントして車速を算出する方法か、また
は、車速パルスの周期を測定して算出する方法によって
なされるが、前者がより一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のデジタル式のス
ピードメータ、特に、7セグメントLEDディスプレイ
等により車速をそのまま数値で表示するデジタルスピー
ドメータは、1km/hの桁までの正確な速度を知ることが
でき、また、その数字表示は十分な大きさとすることが
できるので、文字板に付す数字の大きさには限度がある
アナログ式と比べて、読取りミスや誤差が少ない効果が
ある。更に、表示部の形状や取付の自由度が大きく、意
匠的にも最適な配置と設計が可能である等の利点も有し
ている。
【0006】しかしながら、このデジタルスピードメー
タでは、指針の位置から凡の速度が瞬時に認識できるア
ナログ式とは異なり、車速を知るためには、単に視認す
るだけでなく、表示された数字を読取ることが必要であ
る。しかし、この表示された数字を読取り、読解するた
めには僅かではあるが多少の時間を要し、また、その読
取り時間には個人差もある。しかも、市街地等での走行
時の車速は変動が多いため、変化する数字表示はその読
取りをますます困難にする。そのため、デジタル式のメ
ータ装置は本来的には視認性がよいものであるが、実際
上においては、表示速度の認識の容易性という点で必ず
しも十分なものではなかった。
【0007】更に、最近では、スピードメータをセンタ
メータとして、最も視認性がよいセンタクラスタ上に設
けることが検討されている。そして、この場合の表示形
式は大きな数字表示が可能なデジタル式が最適である
が、その場合、そのデジタル表示は常に周辺視されるこ
とになるため、それを周辺視するだけで車速がある程
度、例えば、制限速度を越えているか否か、認識され得
ることが望ましい。
【0008】なお、数字によるデジタル表示は正確な変
量値を知ることができる点から、エンジン回転数(エン
ジン回転速度)、或いはインパネにおいて通常表示され
るその他の自動車に状態に関する変量についても、デジ
タル式で数字表示することが考えられる。しかし、特
に、エンジン回転数を数字で表示した場合には、車速の
場合と同様に走行中での変動が多いため、その読取りが
容易ではなく、結局、その変量を容易に認識できない可
能性がある。
【0009】そこで、本発明は、車速等の自動車の状態
に関する変量をより容易に認識できる自動車用デジタル
メータ装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題は、基本的に
は、発光色が互いに異なる2種類以上のLEDを用い、
LEDによる車速等の変量の数字表示をその変量に応じ
て色変わり変化させることによって解決することができ
る。
【0011】即ち、請求項1にかかる自動車用デジタル
メータ装置は、自動車の状態に関する変量を数字で表示
自在に配列された多数のセグメントと、各セグメントに
配設した互いに異なる色相の光を放射する2種類以上の
LEDと、各セグメントに配設した2種類以上のLED
のうちの1種類以上を点灯制御することにより、多数の
セグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光さ
せて、センサからの信号をもとに演算された前記変量の
値を数字表示すると共に、その演算された変量値に応じ
て前記2種類以上のLEDのうちの点灯すべき種類を選
択し、その変量に応じて数字表示の発光色が2色以上に
順次変化するようにした表示制御手段とを具備するもの
である。
【0012】したがって、特に、互いに異なる色相の光
を放射する2種類以上のLEDを使用すると共に、上記
のような表示制御手段によって車速等の自動車の状態に
関する変量の数字表示がその変量に応じて2色以上に順
次変化するようにしているので、その表示の発光色から
も変量を認識することができる。つまり、表示された数
字を読取ることなく、表示を単に視認するだけで、また
は、周辺視により視認するだけで、車速等の変量がどの
程度であるかを容易に認識することができる。そして、
そのように車速等の変量の程度が分かるため、数字表示
された変量の読取り性も向上し、変量をより容易に認識
することができる。
【0013】また、請求項2にかかる自動車用デジタル
メータ装置は、請求項1の自動車用デジタルメータ装置
において発光色の変化の基準となる基準値を変更自在と
したものであり、自動車の状態に関する変量を数字で表
示自在に配列された多数のセグメントと、各セグメント
に配設した互いに異なる色相の光を放射する2種類以上
のLEDと、各セグメントに配設した2種類以上のLE
Dのうちの1種類以上を点灯制御することにより、多数
のセグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光
させて、センサからの信号をもとに演算された前記変量
の値を数字表示すると共に、その演算された変量値と変
更自在な基準値とを比較して、その比較値に応じて、前
記2種類以上のLEDのうちの点灯すべき種類を選択
し、自動車の速度がその基準値を越えたとき、その変量
に応じて数字表示の発光色が2色以上に順次変化するよ
うにした表示制御手段とを具備するものである。
【0014】そのため、例えば、車速を数字表示する場
合、走行中の道路の制限速度をその基準値として入力す
ることによって、発光表示色の変化から、車速がその制
限速度を越えているか否か、または、どの程度越えてい
るかを、表示された数字を読取ることなく容易に認識す
ることができる。また、その基準値は変更自在であるた
め、走行しようとする道路の制限速度等に応じて、発光
表示色の変化を調節することができる。
【0015】請求項3にかかる自動車用デジタルメータ
装置は、請求項1または請求項2において、上記各セグ
メントに備えられたLEDが、赤色光を放射する赤色L
EDと、緑色光を放射する緑色LEDと、青色光を放射
する青色LEDとの3種類のLEDからなり、自動車の
状態に関する変量に応じて順次変化する発光色がそれら
の混合色である白色を含むものである。
【0016】そのため、特に、それらの3種類のLED
によってより多色に数字表示の発光色を変化させること
ができると共に、最も明度の高い白色を走行上安全な速
度等の変量での発光表示色とすることにより、数字の字
形表示の良好な視認性を確保することができる。
【0017】請求項4にかかる自動車用デジタルメータ
装置は、自動車の状態に関する変量を数字で表示自在に
配列された多数のセグメントと、各セグメントにそれぞ
れ配設され、そのセグメントを所望の表示色で発光させ
るLEDと、多数のセグメントからなる配列の周囲に設
けられ、互いに異なる色相の光を放射する2種類以上の
LEDを備え、2色以上の色相で発光自在な補助表示ゾ
ーンと、各セグメントにそれぞれ配設されたLEDを点
灯制御することにより、それらの多数のセグメントのう
ちの特定のセグメントを選択的に発光させて、センサか
らの信号をもとに演算された変量の値を数字表示する表
示制御手段と、その変量の値を判定し、その変量値と対
応して補助表示ゾーンに備えられた2種類以上のLED
のうちの点灯すべき種類を選択し、その変量に応じて補
助表示ゾーンを2色以上に順次変化させて発光制御する
補助表示ゾーン発光制御手段とを具備するものである。
【0018】そのため、補助表示ゾーン発光制御手段に
よって、補助表示ゾーンが速度等の自動車の状態に関す
る変量度に応じて2色以上に順次変化して発光するた
め、請求項1の場合と同様に、その補助表示ゾーンの発
光色から、表示された数字を読取ることなく、表示を単
に視認するだけで、または、周辺視により視認するだけ
で、車速等の変量がどの程度であるかを容易に認識する
ことができる。そして、そのように車速等の変量の程度
が分かるため、数字表示された変量の読取り性も向上
し、変量をより容易に認識することができる。
【0019】また、請求項5にかかる自動車用デジタル
メータ装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
おいて、上記発光色の色変化が、中間混合色の段階を介
して徐々になされるようにしたものである。
【0020】そのため、特に、発光色の2色間の色変化
が中間混合色の段階を介して徐々になされるようにして
いるため、速度等の変量の変動による発光色の色変化時
のちらつき(フリッカ)を防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0022】〔第一の実施の形態〕図1は本発明の第一
の実施の形態の自動車用デジタルメータ装置の構成を示
す説明図である。また、図2は図1の自動車用デジタル
メータ装置における各セグメントの構造を示す断面図で
ある。更に、図3は図1の自動車用デジタルメータ装置
による表示色変化の一例を示す説明図である。図4は本
発明の第一の実施の形態の自動車用デジタルメータ装置
の速度判定回路の制御を行うフローチャートである。
【0023】図1のように、本第一の実施の形態の自動
車用デジタルメータ装置は、自動車の速度を表示するメ
ータ装置、即ち、スピードメータとして具体化したもの
である。そして、このデジタルメータ装置は、自動車の
速度(車速)をそのまま数値で表示するデジタル式の表
示部1と、この表示部1による速度値の表示を制御し、
車速センサ3からの信号をもとに車速演算された速度値
を数字表示する表示制御手段2とを備えた電子式スピー
ドメータとして構成されている。なお、車速センサ3と
しては、例えば、駆動軸の回転をケーブルにより取出し
てフォトインタラプタによって車速パルスに変換する光
電式車速センサ、或いは、磁気抵抗素子(MRE)を用
いた車速センサ等が使用される。
【0024】ここで、表示部1はLED(発光ダイオー
ド)ディスプレイとして形成され、自動車のインストル
メントパネルの適当な個所またはセンタクラスタ等に、
他の計器または表示装置と一緒に、または、単独で備え
付けられる。そして、この表示部1は、棒状の発光面を
持つセグメント4が、自動車の速度(km/h)を0から1
99までの数値で表示できるように、多数配列されて形
成されている。即ち、数値の1の桁と10の桁は、7つ
のセグメント4を数字の『8』または漢字の『日』の形
状に配列した7セグメントディスプレイとして形成さ
れ、特定のセグメント4をLED5の点灯により発光さ
せることによって、0から9までの各数字を表示できる
ようになっている。ただし、100の桁は数字の1のみ
が表示可能とされており、2つのセグメント4を縦に並
べて形成されている。なお、これらのセグメント4は、
全てが互いに同じ明るさで発光するように、実質的に同
じ大きさで形成されている。
【0025】また、それらの各セグメント4には互いに
色相が異なる2種類以上のLED5が備えられ、本実施
の形態においては、赤色光を放射する赤色LED5R
と、緑色光を放射する緑色LED5Gと、青色光を放射
する青色LED5Bとの3種類のLED、即ち、光の3
原色である赤、緑、青のLEDが各セグメント4にそれ
ぞれ備えられている。そのため、これらの3種類のLE
D5R,5G,5Bを選択的に点灯することにより、こ
のセグメント4から形成される表示部1は、赤、緑、青
だけでなく、それらの相互の混合色である黄、紫、水
色、更に、それらの全部の混合色である白色の計7種類
の色彩で発光可能である。なお、これらの各色のLED
において、赤色LED5Rは、例えば、ガリウムアルミ
ニウム砒素(GaAlAs)より形成することができ
る。また、緑色LED5Gは、例えば、ガリウムリン
(GaP)より、更に、青色LED5Bは、例えば、比
較的高い光度を得ることができるIII 族窒化物半導体
(InxAlyGa1-x-yN、但し、0≦x,y≦1)よ
り、それぞれ形成することができる。
【0026】なお、このセグメント4の具体的な構造
は、LEDの数が異なる他は、通常の単一のLEDを備
えたセグメントと基本的に同じである。即ち、図2のよ
うに、それらの赤、緑、青の各色LED5R,5G,5
Bは、その支持基板でもあるプリント配線基板6上にボ
ンディングされている。そして、これらのLED5R,
5G,5Bの周囲は、白色の内面を有し、上端の開口が
図1のように棒状をなす反射板7によって取囲まれると
共に、その反射板7の空所は、透明エポキシ樹脂等の光
透過性樹脂材料のモールドからなる封止樹脂8によって
封止されている。なお、各LED5R,5G,5Bは、
より具体的にはLEDチップの形態であり、その表面側
電極はボンディングワイヤ9によってプリント配線基板
6に接続されている。また、各セグメント4には、各L
ED5R,5G,5Bに個別な3本のアウタリード10
が備えられ、それによって、それらの各LED5R,5
G,5Bを互いに独立的に点灯制御できるようになって
いる。
【0027】そして、これらのセグメント4の発光を制
御することによって車速を数値表示する表示制御手段2
は、車速センサ3からの信号をもとに車速演算された車
速値の信号に基づいて所定のセグメント4に備えられた
LED5R,5G,5Bを点灯駆動制御し、それによっ
て、その速度値を数字表示するために必要なセグメント
4を発光制御する発光駆動制御回路20を含んで構成さ
れている。
【0028】そして詳細には、図1のように、光電式等
の車速センサ3からの検出信号(パルス)は、波形整形
回路21を介してカウンタ22に入力され、タイミング
回路23によるゲート開からゲート閉の間(0.3秒)
計数される。そして、車速値データとしてのそのカウン
トデータと記憶データとを比較し、その差が1km/h以上
のときのみ、そのデータを発光駆動制御回路20に送
り、表示されていた車速値を更新する。また、そのカウ
ントデータをコード変換回路24でコード変換すると共
に、そのコードを次のタイミング回路23のタイミング
まで保持する。タイミング回路23によりカウンタ22
をクリアして、計数を繰り返す。こうして、車速値の演
算とその車速値の数字表示が行われる。
【0029】またこれと共に、本第一の実施の形態の形
態においては、各セグメント4に備えられた赤、緑、青
の3種類のLED5R,5G,5Bのうちの点灯すべき
種類または組合せを車速に対応して選択し、それによっ
て、車速値の発光表示字形の発光色がその車速に応じて
順次変化するようにハード的に対応付けている。即ち、
表示制御手段2は演算回路からなる速度判定回路25を
含んで構成され、車速値データとしてのカウントデータ
はこの速度判定回路25に送られて、予め設定された基
準値との比較によりその車速の段階(レベル)が判定さ
れ、そして、その判定データにより、上記の点灯すべき
LEDの種類または組合せが選定されるようになってい
る。つまり、この速度判定回路25は発光色選択回路と
して働き、車速に対応して3種類のLED5R,5G,
5Bのうちの点灯すべき種類または組合せを選択する。
【0030】この発光色の色変り変化は、例えば、図3
のように行うことができ、そして、その速度判定回路2
5の制御は図4のフローチャートに従って行われる。
【0031】まず、ステップS1でカウンタ22の出力
を入力し、ステップS2でそれが40km/h以上であるか
判定し、40km/h以上になっていないとき、光の3原色
である赤色光を放射する赤色LED5Rと、緑色光を放
射する緑色LED5Gと、青色光を放射する青色LED
5Bとからなる3種類のLEDを点灯して、ステップS
7で白色を発光し、そして、ステップS3乃至ステップ
S6で60km/h、80km/h、100km/h、120km/hを
比較基準値としてそれぞれ判定され、その速度範囲の車
速により、ステップS7からステップS12で該当する
LEDを点灯している。
【0032】即ち、図3のように、ここでは車速は40
km/h、60km/h、80km/h、100km/h、及び120km
/hを比較基準値として6段階で判定され、各段階に応じ
て車速値の発光表示字形が順次変化するようにされてい
る。即ち、車速が0〜40km/hの第1段階では表示字形
は白色であり、以下、20km/h毎に表示字形は緑、青、
黄、橙の順に順次変化し、そして、車速が120km/h以
上である第6段階では車速値が赤色で数字表示されるよ
うになっている。ただし、これは一例であり、その比較
基準値(変色臨界車速値)と表示色変化は任意に定める
ことができる。また、その表示字形の色変化は昼夜にお
いて異なるようにすることもできる。更に、発光色の変
化は、後述の図10のように、変化前後の発光色が中間
混合色の段階を介して徐々になされるように行うことも
できる。
【0033】このように、本第一の実施の形態の自動車
用デジタルメータ装置は、自動車の速度を数字で表示自
在に配列された(7セグメント配列を基本とする)多数
のセグメント4と、各セグメント4にそれぞれ備えら
れ、光の3原色である赤色光を放射する赤色LED5R
と、緑色光を放射する緑色LED5Gと、青色光を放射
する青色LED5Bとからなる3種類のLEDと、それ
らの3種類のLED5R,5G,5Bのうちの1種類以
上を点灯制御することにより、それらの多数のセグメン
ト4のうちの特定のセグメント4を選択的に発光させ
て、車速センサ3からの信号をもとに車速演算された速
度値を数字表示すると共に、前記速度値を判定し、その
速度値と対応してそれらの3種類のLED5R,5G,
5Bのうちの点灯すべき種類を選択する速度判定回路2
5によって、自動車の速度に応じて発光表示字形が多色
に順次変化するようにしたものである。
【0034】したがって、この自動車用デジタルメータ
装置によれば、自動車の速度の数字表示がその速度に応
じて多色に順次変化するので、表示された数字を読取ら
ないでも、その表示を単に視認するだけで、または周辺
視により視認するだけで、車速がどの程度であるかを容
易に認識することができる。また、それによって、数字
で表示された車速値の読取りもより容易となる。そのた
め、走行時のより高い安全性を確保できる効果がある。
【0035】ところで、この種の実施の形態において、
数字表示の発光色の色変化は多い程好ましく、それによ
って、車速がどの程度であるかをより正確に把握するこ
とができる。そのため、使用するLEDは、上記の実施
の形態のように、光の3原色である赤、緑、青の3種類
であることが好ましい。また、それによれば、視認性の
良い白色光が得られるので、その白色を走行上安全な速
度段階の発光表示色とすることにより、数字表示の良好
な視認性を確保することができる。しかし、この使用す
るLEDの種類は、互いに異なる色相のものであれば2
種類であることもできる。2種類であっても、それらの
2色だけでなく、それらの同時点灯による混合色が得ら
れ、発光色を3色に変化させることができる。
【0036】〔第二の実施の形態〕図5は本発明の第二
の実施の形態の自動車用デジタルメータ装置の構成を示
す説明図で、図6は図5の自動車用デジタルメータ装置
による表示色変化の一例を示す説明図である。また、図
7は本発明の第二の実施の形態の自動車用デジタルメー
タ装置の速度判定回路の制御を行うフローチャートであ
る。
【0037】なお、図5において、図1の第一の実施の
形態の自動車用デジタルメータ装置と同一の符号は、そ
の構成部分と同一または相当するものである。
【0038】走行上安全な速度は、走行する道路の状況
等に因る。そのため、その道路の状況等に応じた適切な
制限速度が定められている。本第二の実施の形態の自動
車用デジタルメータ装置は、第一の実施の形態と同様に
車速を表示するものであるが、特に、そのような制限速
度との関係において、車速がどの程度であるかを容易に
認識できるようにしたものである。
【0039】即ち、図5のように、本第二の実施の形態
は、第一の実施の形態の自動車用デジタルメータ装置お
いて、発光色選択回路としてのその速度判定回路25
に、更に速度基準値入力回路26を設けて、車速の判定
の基準となる速度基準値を変更自在としたものである。
この車速の判定の基準となる速度基準値は、運転者が任
意に設定する制限速度の他に、道路の車両制限速度の情
報として図形認識した情報またはVICS等の交通情報
とすることができる。
【0040】また、本実施の形態では、その速度基準値
は予め設定された速度差を有する複数の速度基準値から
なるものとされ、そして、それらの複数の速度基準値
は、その速度基準値入力回路26によって合せて同時に
変更されるようになっている。なお、図5には図示され
ていないが、本実施の形態の形態では、各セグメント4
に備えられるLEDとして、赤、緑、青の3種類のLE
D5R,5G,5Bを使用している。そして、図6のよ
うに、本実施の形態においては、各セグメント4に備え
られた赤、緑、青の3種類のLED5R,5G,5Bの
うちの点灯すべき種類または組合せを車速に対応して選
択し、それによって、車速値の発光表示字形がその車速
に応じて順次色変り変化するようにハード的に対応付け
ており、また、その発光表示字形が赤、緑、青の3種類
のLED5R,5G,5Bが、特定のLEDを消灯操作
しない限り、同時に発光するように設定されている。
【0041】速度判定回路25の制御は図7のフローチ
ャートに従って行われる。
【0042】まず、ステップS21で車速センサ3の出
力を波形整形回路21を通して検出し、ステップS22
で車速を演算し、ステップS23で外部入力としての設
定車速、即ち、速度基準値を入力し、ステップS24で
現在の車速が設定車速を越えているか判定し、ステップ
S24で現在の車速が設定車速を越えていると判定でき
ないとき、このルーチンを脱し、そのまま発光表示字形
が赤、緑、青の3種類のLED5R,5G,5Bにより
白色表示される。ステップS24で現在の車速が設定車
速を越えていると判定したとき、ステップS25でそれ
が10km/h以上オーバーしているか判定し、10km/h以
上オーバーしていないと判定したとき、ステップS26
で青色光を放射する青色LED5Bを消灯し、発光表示
字形を黄色表示とする。また、ステップS25でそれが
10km/h以上オーバーしていると判定したとき、ステッ
プS27でそれが20km/h以上オーバーしているか判定
し、20km/h以上オーバーしていないと判定したとき、
ステップS28で青色光を放射する青色LED5B及び
緑色光を放射する緑色LED5Gを消灯し、発光表示字
形を赤色表示とする。また、20km/h以上オーバーして
いると判定したとき、ステップS29で青色光を放射す
る青色LED5B及び緑色光を放射する緑色LED5G
を点滅し、発光表示字形を赤色と白色との交互点滅とす
る。
【0043】即ち、図6のように、ここでは速度基準値
は10km/hの速度差のある3点の基準値からなってい
る。つまり、本実施の形態では、発光表示色を最初に変
えるときの車速を速度基準値という場合、その速度基準
値よりも一定の10km/hだけ速い車速が第2の(または
副の)速度基準値とされ、更に20km/hだけ速い車速が
第3の車速基準値とされている。そして、発光色が最初
に変わるときの速度基準値は、40km/hの制限速度の道
路と対応して、その40km/hに設定されている。そのた
め、表示の発光色は、車速が40km/hまでは白色で、車
速が40km/hを越えると注意を示す黄に変化し、また、
第2の速度基準値である50km/hを越えると危険を示す
赤に順次変化し、更に、60km/hを越えたときにはその
赤が点滅するようにされている。なお、その速度基準値
は速度基準値入力回路26によって変更自在であり、例
えば、60km/hの制限速度の道路と対応してその速度基
準値を60km/hに変更した場合には、車速が60km/hを
越えると発光色は白色から黄色に変わり、更に、70km
/hを越えると赤色に変化し、また、その赤色は80km/h
を越える点滅する。
【0044】なお、この発光色の変化の具体的態様は、
車速が速度基準値を越えた後に単に1色に発光色を変え
るか、または発光色を3色以上に変化させる等、図5の
例の他にも任意に定めることができる。また、速度基準
値入力回路26による速度基準値の入力(変更)は、調
整つまみ等のマニュアル操作によって行うことができ、
またそれによって、運転者の好み等にも応じることがで
きるが、将来的に交通情報システムが構築されれば、例
えば、走行中の道路に設置された情報ビーコン等からの
速度基準値データを自動的に入力するようにしてもよ
い。
【0045】このように、本第二の実施の形態の自動車
用デジタルメータ装置は、第一の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置において、発光色選択手段としての
速度判定回路25を含む表示制御手段2が、更に、速度
基準値を変更自在に入力できる速度基準値入力回路26
を含み、その速度基準値との比較により車速演算された
速度値を判定し、自動車の速度がその速度基準値を越え
たとき、発光表示色が順次変化するようにしたものであ
る。
【0046】したがって、この自動車用デジタルメータ
装置によれば、変更自在な速度基準値の入力回路を含む
ので、その速度基準値として、例えば、走行中の道路の
制限速度を入力することによって、車速がその制限速度
を越えているか否か、また、どの程度その制限速度を越
えているかを、その表示を単に視認するだけで、または
周辺視により視認するだけで、容易に認識することがで
きる。そのため、走行時のより高い安全性を確保できる
効果がある。
【0047】〔第三の実施の形態〕上述の第一及び第二
の実施の形態は、自動車用デジタルメータ装置における
車速の数字表示自体の発光色を車速に応じて変化するよ
うにしたものであるが、そのような発光色の変化は、数
字の字形表示自体でなくても、その数字表示と共に視認
されるその周囲または周辺の領域(ゾーン)でなされる
ようにすることができる。そして、それによっても同様
の効果が得られる。
【0048】図8は本発明の第三の実施の形態の自動車
用デジタルメータ装置の構成を概略的に示す説明図であ
る。また、図9は図8の自動車用デジタルメータ装置に
おける補助速度表示ゾーンの構造を示す断面図である。
更に、図10は図8の自動車用デジタルメータ装置によ
る発光色変化の一例を示す説明図である。
【0049】図8において、図1及び図5の第一または
第二の実施の形態の自動車用デジタルメータ装置と同一
の符号は、その構成部分と同一または相当する部分を示
している。そして、この図8のように、本第三の実施の
形態の自動車用デジタルメータ装置は、車速を数字表示
する表示部1に、これまでの実施の形態と同様な、車速
に応じて発光表示色が変化する補助速度表示ゾーン30
を設け、その発光表示色の変化によって、より容易に車
速を認識できるようにしたものである。そのため、各セ
グメント4に備えられるLEDは1種類だけであるか、
または、2種類以上備えられる場合であっても、数字表
示自体は車速に応じた発光色の変化がなしで行われる。
【0050】この補助速度表示ゾーン30は、数字表示
を形成するセグメント4の配列に十分近接した部分であ
って、他の表示との混同を生じない領域範囲において十
分な視認性が得られる大きさで形成され、ここでは、矩
形状の発光ゾーンとして速度表示の左側に設けられてい
る。具体的には、図9のように、この補助速度表示ゾー
ン30は、ランプの形態の赤色LED31Rと緑色LE
D31Gとを用い、これらを基板32に適当な個数だけ
取付けて、表示部1に形成した開口内に配設し、表面を
カバー33で覆ったものである。したがって、この補助
速度表示ゾーン30は、赤色LED31Rと緑色LED
31Gとを選択的に点灯することによって、赤色と青
色、及びそれらの混合色である黄色に発光する。
【0051】このデジタルメータ装置において、7セグ
メント配列を基本として形成された車速の数字表示の制
御手段は、これまでの実施の形態と同様に、波形整形回
路21、カウンタ22、タイミング回路23、コード変
換回路24、及び発光駆動制御回路20を含んで形成さ
れ、各セグメント4にそれぞれ備えられたLEDを点灯
制御することにより、多数のセグメント4のうちの特定
のセグメント4を選択的に発光させて、車速センサ3か
らの信号をもとに車速演算された速度値を数字で字形表
示する。
【0052】また、赤色LED31Rと緑色LED31
Gとの2種類のLEDを備えた補助速度表示ゾーン30
は、車速に対応してその発光色が順次変化するようにさ
れている。即ち、車速値データ(カウントデータ)を判
定し、その判定データにより点灯すべきLED31の種
類を選択する発光色選択回路としての速度判定回路25
は、ここでは、その補助速度表示ゾーン30のLED3
1の種類を選択する発光色選択回路として使用され、そ
のデータを補助速度表示ゾーン発光駆動制御回路40に
送り、それらの赤色LED31Rと緑色LED31Gを
選択的に点灯制御することにより、車速に応じてその発
光表示字形が順次変化するようにしている。なお、この
ような回路からなる補助速度表示ゾーン発光制御手段
は、第二の実施の形態のように、速度基準値入力回路2
6を更に含めて構成することもできる。
【0053】図10はこの車速に応じた補助速度表示ゾ
ーン30の発光表示色変化の一例を示している。図10
のように、ここでは、車速は40km/hと100km/hを基
準速度として3段階に判定され、補助速度表示ゾーン3
0の発光表示色は、車速に応じて緑色から黄色を介して
赤色に順次変化するようにされている。つまり、車速が
40km/hまでは緑色LED31Gのみが点灯されて、補
助速度表示ゾーン30は緑色に発光し、また、車速が1
00km/hを越えると赤色LED31Rのみが点灯されて
赤色に発光する。そして、車速が40km/hから100km
/hまでの間では、それらの赤色LED31Rと緑色LE
D31Gとが共に点灯され、それらの混合色となって発
光する。ただしここでは、その混合色が車速に応じて緑
から赤へと徐々に変化するようにして、車速が40km/h
または100km/hを中心として変動する場合の頻繁な色
変りによるちらつき(フリッカ)を防止するようにして
いる。なお、この発光表示色の徐変は、点灯する赤色L
ED31Rと緑色LED31Gの個数を徐々に変えるこ
とによって、或いは、赤色LED31Rと緑色LED3
1Gとに供給する電流をそれぞれ徐々に増減すること等
の手段によって行うことができる。
【0054】このように、本第三の実施の形態の自動車
用デジタルメータ装置は、自動車の速度を数字で表示自
在に配列された多数のセグメント4と、各セグメント4
にそれぞれ備えられ、そのセグメントを所望の表示字形
で発光させるLEDと、多数のセグメント4からなる配
列の周囲に設けられ、赤色LED31Rと緑色LED3
1Gとからなる2種類のLEDを備え、3色以上の色相
で発光自在な補助速度表示ゾーン30と、各セグメント
4にそれぞれ備えられたLEDを点灯制御することによ
り、それらの多数のセグメント4のうちの特定のセグメ
ント4を選択的に発光させて、車速センサ3からの信号
をもとに車速演算された速度値を数字表示する表示制御
手段と、その速度値を判定し、その速度値と対応して補
助速度表示ゾーン30に備えられた赤色LED31Rと
緑色LED31Gのうちの点灯すべき種類を選択する発
光色選択回路としての速度判定回路25を含み、自動車
の速度に応じて補助速度表示ゾーン30を3色以上に順
次変化させて発光制御する補助速度表示ゾーン発光制御
手段(40)とを具備するものである。
【0055】したがって、この自動車用デジタルメータ
装置によれば、車速表示用の多数のセグメント4からな
る配列の周囲に、赤色LED31Rと緑色LED31G
を備えた補助速度表示ゾーン30が設けられ、そして、
その補助速度表示ゾーン30はその発光色が車速に応じ
て順次変化されるので、その表示色から車速がどの程度
であるかを、単に視認するだけでまたは周辺視によって
視認するだけで、容易に認識することができる。また、
それによって、数字で表示された車速値の読取り性も向
上されるため、車速をより容易に認識できるようにな
る。そのため、走行時の高い安全性を確保できる効果が
ある。
【0056】ところで、上記の実施の形態においては、
補助速度表示ゾーン30を矩形の発光域として形成した
が、この補助速度表示ゾーンは、数字表示と共に十分な
視認性を有する形態であれば、その他にも種々の形態で
具体化することができる。例えば、数字表示を取囲む枠
状の形態、或いは数字表示の背景を形成するように全体
的に配列された筋状または縞状の形態に形成することが
できる。また、数字表示を照明するような形態で形成す
ることもできる。更に、この補助速度表示ゾーンは、そ
の速度の単位である「km/h」等の字形の表示であること
もできる。
【0057】ただし、この補助速度表示ゾーンは、十分
な視認性を有することが必要ではあるが、同時に、セグ
メントディスプレイによる車速の数字表示の読取り性を
阻害しないことが必要である。この意味では、この補助
速度表示ゾーンの表示色の変化は、図10のように、徐
々に変化する徐変が好ましい。また、このような徐変に
よれば、例えば、緑から赤に徐変する場合には、中間混
合色である黄色の他にも黄緑色や橙色の段階が得られる
等、より多色に変化させることができる。そのため、こ
のような徐変は、数字表示自体の表示色を変化させる第
一または第二の実施の形態の場合にも、同様に適用する
ことができる。
【0058】なお、車速の数字表示を形成するセグメン
ト配列は、7セグメント形式だけでなく、より多くの文
字を表示できる16セグメント形式等であることがで
き、また、例えば、温度等の表示も合せて行うことがで
きるようなセグメント配列とすることもできる。
【0059】ところでまた、上記の第一乃至第三の実施
の形態の自動車用デジタルメータ装置は、いずれも自動
車の速度を表示するデジタルスピードメータ装置として
具体化したものであるが、その表示すべき自動車の状態
に関する変量は、エンジン回転速度(エンジン回転数)
であることができる。そして、そのようなエンジン回転
速度のデジタルメータ装置、即ち、デジタルタコメータ
装置は、それらの第一乃至第三の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置において、その車速センサをエンジ
ン回転速度のセンサ、具体的には、イグニッションコイ
ルの1次巻線に発生する断続信号を検出するセンサ等に
代えることによって、そのまま具体化することができ
る。そして、エンジン回転速度の数字表示の発光色また
は補助エンジン回転速度表示ゾーンの発光色をその速度
に応じて色変え変化させることによって、車速の場合と
同様に、数字表示されたその速度の読取り性または認識
性を向上することができる。また、アイドリング時の適
切なエンジン回転速度、或いは燃費効率のよい最適なエ
ンジン回転速度等を、その色変化する発光色によって表
示することができる。
【0060】更に、その他の自動車の状態に関する変
量、例えば、燃料残量、冷却水温度、バッテリ電圧、エ
ンジン油圧等についても、上記の実施の形態と同様な自
動車用デジタルメータ装置として具体化することができ
る。ただし、これらの変量の場合、その数量を検知する
ヒューエルセンダゲージ、サーミスタ等のセンサはアナ
ログ型のセンサであるため、A/D変換回路が更に必要
である。そして、これらの変量は変動が比較的少ないた
め、その変量に応じて表示色を変化させることは、表示
された数字の字形の認識性を向上するためというより
は、むしろ、その変量が最適な状態であるか、または過
不足の状態であるか等を指示するために有意義である。
したがって、変色の基準値も、それに対応したものとさ
れることが好ましい。
【0061】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる自動車
用デジタルメータ装置は、自動車の状態に関する変量を
数字で表示自在に配列された多数のセグメントと、各セ
グメントに配設した互いに異なる色相の光を放射する2
種類以上のLEDと、各セグメントに配設した2種類以
上のLEDのうちの1種類以上を点灯制御することによ
り、多数のセグメントのうちの特定のセグメントを選択
的に発光させて、センサからの信号をもとに演算された
前記変量の値を数字表示すると共に、その演算された変
量値に応じて前記2種類以上のLEDのうちの点灯すべ
き種類を選択し、その変量に応じて数字表示の発光色が
2色以上に順次変化するようにした表示制御手段とを具
備するものである。
【0062】したがって、この自動車用デジタルメータ
装置によれば、特に、互いに異なる色相の光を放射する
2種類以上のLEDを使用すると共に、表示制御手段に
よって、車速等の自動車の状態に関する変量の数字表示
がその変量に応じて2色以上に順次変化するようにして
いるので、表示された数字を読取らないでも、その表示
を単に視認するだけで、または、周辺視により視認する
だけで、その発光色から、車速等の変量がどの程度であ
るかを容易に認識することができる。また、そのように
車速等の変量の程度が分かるため、数字表示された変量
値の読取り性も向上され、その変量をより容易に認識で
きるようになる。そのため、走行時のより高い安全性を
確保することができる。
【0063】また、請求項2にかかる自動車用デジタル
メータ装置は、請求項1の自動車用デジタルメータ装置
において発光色の変化の基準となる基準値を変更自在と
したものであり、自動車の状態に関する変量を数字で表
示自在に配列された多数のセグメントと、各セグメント
に配設した互いに異なる色相の光を放射する2種類以上
のLEDと、各セグメントに配設した2種類以上のLE
Dのうちの1種類以上を点灯制御することにより、多数
のセグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光
させて、センサからの信号をもとに演算された前記変量
の値を数字表示すると共に、その演算された変量値と変
更自在な基準値とを比較して、その比較値に応じて、前
記2種類以上のLEDのうちの点灯すべき種類を選択
し、自動車の速度がその基準値を越えたとき、その変量
に応じて数字表示の発光色が2色以上に順次変化するよ
うにした表示制御手段とを具備するものである。
【0064】したがって、この自動車用デジタルメータ
装置によれば、特に、変量値を判定し、表示発光色を選
択するときに比較の基準とされる基準値を変更自在とす
るものであるから、例えば、車速を数字表示する場合、
走行中の道路の制限速度をその基準値として入力するこ
とによって、発光表示色の変化から、車速がその制限速
度を越えているか否か、または、どの程度越えているか
を、表示された数字を読取ることなく容易に認識するこ
とができる。そのため、走行しようとする道路の制限速
度等に応じてその速度基準値を入力することによって、
より安全な運転を行うことができる。
【0065】請求項3にかかる自動車用デジタルメータ
装置は、請求項1または請求項2において、上記各セグ
メントに備えられたLEDが、赤色光を放射する赤色L
EDと、緑色光を放射する緑色LEDと、青色光を放射
する青色LEDとの3種類のLEDからなり、前記発光
色がそれらの混合色である白色を含むものである。
【0066】したがって、この自動車用デジタルメータ
装置によれば、特に、光の3原色である赤、緑、青の3
種類のLEDが用いられているので、それらのLEDの
種類または組合せを選択することによって、車速等の変
量に応じて、より多色、多彩に発光色を変化させること
ができる効果がある。また、それら3種類のLEDの同
時点灯によって最も明度の高い白色を得ることができる
ので、これを走行上安全な速度等の変量での発光表示色
として適用することにより、表示の視認性を良好に確保
することができる。
【0067】請求項4にかかる自動車用デジタルメータ
装置は、自動車の状態に関する変量を数字で表示自在に
配列された多数のセグメントと、各セグメントにそれぞ
れ配設され、そのセグメントを所望の表示色で発光させ
るLEDと、多数のセグメントからなる配列の周囲に設
けられ、互いに異なる色相の光を放射する2種類以上の
LEDを備え、2色以上の色相で発光自在な補助表示ゾ
ーンと、各セグメントにそれぞれ配設されたLEDを点
灯制御することにより、それらの多数のセグメントのう
ちの特定のセグメントを選択的に発光させて、センサか
らの信号をもとに演算された変量の値を数字表示する表
示制御手段と、その変量の値を判定し、その変量値と対
応して補助表示ゾーンに備えられた2種類以上のLED
のうちの点灯すべき種類を選択し、その変量に応じて補
助表示ゾーンを2色以上に順次変化させて発光制御する
補助表示ゾーン発光制御手段とを具備するものである。
【0068】そのため、補助表示ゾーン発光制御手段に
よって、補助表示ゾーンが速度等の自動車の状態に関す
る変量に応じて2色以上に順次変化して発光するため、
請求項1の場合と同様に、その補助表示ゾーンの発光色
から、表示された数字を読取ることなく、表示を単に視
認するだけで、または、周辺視により視認するだけで、
車速等の変量がどの程度であるかを容易に認識すること
ができる。そして、そのように車速等の変量の程度が分
かるため、数字表示された変量値の読取り性も向上さ
れ、その変量をより容易に認識できるようになる。その
ため、走行時のより高い安全性を確保することができ
る。
【0069】請求項5にかかる自動車用デジタルメータ
装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1項におい
て、上記発光色の色変化が、中間混合色の段階を介して
徐々になされるようにしたものである。
【0070】したがって、この自動車用デジタルメータ
装置によれば、特に、発光色の色変化が中間色の段階を
介して徐々になされるようにしているため、車速等の変
量の変動によって生じる発光色の色変化時のちらつき
(フリッカ)を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の第一の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置の構成を示す説明図である。
【図2】 図2は本発明の第一の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置における各セグメントの構造を示す
断面図である。
【図3】 図3は本発明の第一の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置による表示色変化の一例を示す説明
図である。
【図4】 図4は本発明の第一の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置の速度判定回路の制御を行うフロー
チャートである。
【図5】 図5は本発明の第二の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置の構成を示す説明図である。
【図6】 図6は本発明の第二の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置による表示色変化の一例を示す説明
図である。
【図7】 図7は本発明の第二の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置の速度判定回路の制御を行うフロー
チャートである。
【図8】 図8は本発明の第三の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置の構成を概略的に示す説明図であ
る。
【図9】 図9は本発明の第三の実施の形態の自動車用
デジタルメータ装置における補助速度表示ゾーンの構造
を示す断面図である。
【図10】 図10は本発明の第三の実施の形態の自動
車用デジタルメータ装置による表示色変化の一例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 表示部 2 表示制御手段 3 車速センサ 4 セグメント 5,31 LED(R:赤,G:緑,B:青) 25 速度判定回路(発光色選択回路) 26 速度基準値入力回路 30 補助速度表示ゾーン 40 補助速度表示ゾーン発光駆動制御回路(補助速
度表示ゾーン発光制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60K 35/00 B60K 35/00 A G09F 9/33 G09F 9/33 E N (72)発明者 田牧 真人 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 杉原 洋 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 野田 和司 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 佐野 良男 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 田部 哲夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の状態に関する変量を数字で表示
    自在に配列された多数のセグメントと、 前記各セグメントに配設した互いに異なる色相の光を放
    射する2種類以上のLEDと、 前記各セグメントに配設した2種類以上のLEDのうち
    の1種類以上を点灯制御することにより、前記多数のセ
    グメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光させ
    て、センサからの信号をもとに演算された前記変量の値
    を数字表示すると共に、前記演算された変量値に応じて
    前記2種類以上のLEDのうちの点灯すべき種類を選択
    し、前記変量に応じて前記数字表示の発光色が2色以上
    に順次変化するようにした表示制御手段とを具備するこ
    とを特徴とする自動車用デジタルメータ装置。
  2. 【請求項2】 自動車の状態に関する変量を数字で表示
    自在に配列された多数のセグメントと、 前記各セグメントに配設した互いに異なる色相の光を放
    射する2種類以上のLEDと、 前記各セグメントに配設した2種類以上のLEDのうち
    の1種類以上を点灯制御することにより、前記多数のセ
    グメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光させ
    て、センサからの信号をもとに演算された前記変量の値
    を数字表示すると共に、前記演算された変量値と変更自
    在な基準値とを比較して、その比較値に応じて、前記2
    種類以上のLEDのうちの点灯すべき種類を選択し、前
    記変量値が前記基準値を越えたとき、前記変量に応じて
    前記数字表示の発光色が2色以上に順次変化するように
    した表示制御手段とを具備することを特徴とする自動車
    用デジタルメータ装置。
  3. 【請求項3】 前記各セグメントに配設されたLED
    は、赤色光を放射する赤色LEDと、緑色光を放射する
    緑色LEDと、青色光を放射する青色LEDとの3種類
    のLEDからなり、前記発光色はそれらの混合色である
    白色を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の自動車用デジタルメータ装置。
  4. 【請求項4】 自動車の状態に関する変量を数字で表示
    自在に配列された多数のセグメントと、 前記各セグメントにそれぞれ配設され、前記セグメント
    を所望の表示色で発光させるLEDと、 前記多数のセグメントからなる配列の周囲に設けられ、
    互いに異なる色相の光を放射する2種類以上のLEDを
    備え、2色以上の色相で発光自在な補助表示ゾーンと、 前記各セグメントにそれぞれ配設されたLEDを点灯制
    御することにより、前記多数のセグメントのうちの特定
    のセグメントを選択的に発光させて、センサからの信号
    をもとに演算された前記変量の値を数字表示する表示制
    御手段と、 前記変量の値を判定し、その変量値と対応して前記補助
    表示ゾーンに備えられた2種類以上のLEDのうちの点
    灯すべき種類を選択し、前記変量に応じて前記補助表示
    ゾーンを2色以上に順次変化させて発光制御する補助表
    示ゾーン発光制御手段とを具備することを特徴とする自
    動車用デジタルメータ装置。
  5. 【請求項5】 前記発光色の色変化が、中間混合色の段
    階を介して徐々になされるようにしたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の自動車用
    デジタルメータ装置。
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Cited By (6)

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