JPH1120507A - 指針残像表示装置 - Google Patents

指針残像表示装置

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JPH1120507A
JPH1120507A JP9172241A JP17224197A JPH1120507A JP H1120507 A JPH1120507 A JP H1120507A JP 9172241 A JP9172241 A JP 9172241A JP 17224197 A JP17224197 A JP 17224197A JP H1120507 A JPH1120507 A JP H1120507A
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Tetsuo Konagaya
哲夫 小長谷
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指針の残像を表示することにより、指針の位
置、指針の移動方向、及び指針の移動状態変化、並びに
移動体の運動状態変化を明確に示すことができる計器、
指示機等の指針残像表示装置を提供する。 【解決手段】 文字板1の残像表示手段4を制御するこ
とにより、指針3の移動状態変化に応じた所定の残像を
表示するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は計器、指示機等の残
像表示装置に関し、より詳細には、計器、指示機等の表
示装置に関し、特に、車両等の移動体の計器のように車
速、エンジン回転数などの計測量の値、またはその変化
率等の運動状態変化を表示する表示装置に好適な指針残
像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば車両等の移動体のスピード
メータ、回転計などの計器においては、図5のように計
器の文字板10の中心に指針3が設けられ、指針先端が
軌道する円上付近に目盛2が配置されている。また、図
示されてはいないが、指針3は、車速あるいはエンジン
の回転数等に応じた計測量だけムーブメントにより回転
されることが知られている。表示装置は、文字板10及
びムーブメントを固定し収納するケースと、文字板10
を覆う見返しと、文字板10上の指針3を保護する表ガ
ラスとで構成されている。
【0003】計器の表示装置には、文字板上の文字、目
盛などの部分は透光性、それ以外の部分を非透光性で構
成し、夜間、文字板の背面側から入射した光を文字板上
の透光性の文字、目盛などの部分で、文字、目盛などを
視認することができるようにした計器、文字板の前面側
から照明することで視認することができるようにした計
器、照明光源からの光を反射させることにより指針自体
に光を導光することで視認性を向上させた計器などが知
られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
計器では、文字板上の文字、目盛などの部分は単色であ
り、夜間、透過あるいは照射などによる照明はされる
が、文字板の文字、目盛などの表示に変化はないため
に、指針の移動状態を目視により感知するとともに、併
せて車両等移動体の運動状態の変化も感知していた。
【0005】本発明は、指針に所定の残像を表示するこ
とにより、指針の位置、指針の移動方向、及び指針の移
動状態変化、並びに移動体の運動状態変化を明確に示す
ことができる計器、指示機等の残像表示装置を提供する
ことを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1記載の発明は、計測量に応じて指針を移動さ
せ、文字板に付した文字、記号等の目盛と協働して計測
量を表示する計器、指示機等の表示装置において、該指
針の移動状態変化に応じて所定の残像を表示し、前記指
針に前記所定の残像表示をする残像表示手段と、該残像
表示手段に前記所定の残像を表示させる制御を行う残像
表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載
の発明において、さらに残像表示時における色彩が単色
または複数の色彩により表示されることを特徴とする。
ここで、残像の色彩は、表示時点が変わると他の単色、
もしくは複数の色に変わる場合を含むものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、さらに前記所定の残像が、前記指
針の移動に応じて前記指針の移動方向と反対方向に順次
明るさを減衰させて表示されることを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、さらに前記所定の残像が、計測量
の値またはその変化率等の移動状態変化に応じて表示形
状を変化させて表示されることを特徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記所定の残像が、計測量の値、
またはその変化率等の移動状態変化に応じて表示形状を
変化させるとともに、前記指針の移動方向と反対方向に
順次明るさを減衰させて表示されることを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1、2、
3、4または5記載の発明において、さらに前記所定の
残像が、前記指針の移動に応じて色彩の変化により表示
されることを特徴とする。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1、2、
3、4、5または6記載の発明において、さらに前記残
像表示手段は、前記指針の移動方向に配列された複数の
セグメントを有し、前記残像表示制御手段は、前記指針
の移動した位置を基準として、前記指針の移動方向と反
対方向に所定の残像を表示させるように制御することを
特徴とする。前記セグメントとは、残像表示を制御する
ために用いる領域の管理の1つであり、前記残像表示手
段を任意のブロックに分割した単位のことである。ま
た、前記残像表示手段がセグメント毎に表示の制御が可
能であれば、セグメント自体が発光体であっても、一ま
たは複数の光源からセグメントに光を入射させることに
よってセグメントを発光させるような構成であってもか
まわない。ここで請求項7記載の発明の手段としては、
前記指針の移動方向に並べられた複数のセグメントを有
する前記残像表示手段を、前記指針の移動した位置を基
準として、指針の移動方向と反対方向に位置するセグメ
ントを制御することで、残像を表示するような手段のす
べてをいう。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一例
を、図面に基づいて説明する。図1は本発明による指針
残像表示装置を採用した計器の図であり、図2は図1の
中の一部分の拡大図であり、図3は図2の断面図であ
り、図4は図1の残像表示実施形態の一例を示した図で
ある。
【0014】以下、計器における本発明の指針残像表示
装置について説明する。指針残像表示装置は、文字板1
の表面に所定の目盛2と、文字板1の中心には計測量に
応じて駆動される指針3が配置され、残像表示手段4は
文字板1の表示目盛部から中心の間の領域である。ここ
で、残像表示手段4は文字板1の目盛部から中心の間の
領域内に配置されていればよいが、表示効果を向上させ
るには、なるべく目盛部から文字板の中心までの領域を
可能な限り使用することが望ましい。
【0015】指針3の移動時、指針3の位置に当該する
セグメントを基準としたとき、指針3の移動方向と反対
の方向にセグメントの表示を制御することにより、指針
3の残像表示を実現する。なお、残像表示手段4のセグ
メント数、セグメント単位の大きさ、及びセグメント表
示数等の構成を変更し、残像表示制御を変更することに
より、種々異なる表示対応で指針3の移動時の残像表示
をすることができる。
【0016】図2では、残像表示手段4がセグメント毎
に区切られているが、これは実施形態の一例であり、セ
グメントの区別ができればセグメント毎に区切る必要は
ない。
【0017】図3は、残像表示手段4にプリズムを用い
た場合の断面図を示し、以下に図3の概要を説明する。
文字板1は不透過性材料、目盛2は透過性材料で構成さ
れ、残像表示手段4は、指針3の移動方向に配列された
各セグメント毎に、プリズム5とLED6が個別に対応
するように配置されている。隣接するプリズム5は、お
互いの光が干渉しないように、セグメント毎にケース7
で仕切られている。これにより、明暗の表示を明確化す
ることができる。また、プリズム5の入射面5aに平行
となるようにLED6を、指針3を駆動するムーブメン
ト9が配置されている基板8上に配置する。そうするこ
とにより、LED6とムーブメント9を制御する基板を
一体化することができる。
【0018】プリズム5を用いるのは、構造によっては
少ない光を拡散させることにより広範囲に導光すること
ができるからであり、他の導光体物質を用いるか、ある
いは導光体物質を用いずに発光体物質を配置することも
可能である。また、LED6を用いているのは、LED
の単価が安価で光度の調整が可能であるからであり、半
導体などの他の発光体物質を用いることも可能である。
【0019】なお、本実施形態では、本発明の表示装置
をスピードメータ、タコメータ等の車両用メータに応用
した構成としてある。
【0020】図6は、図4の実施形態における指針残像
表示装置のシステム構成図であり、トランスミッション
などの回転を電気的回路信号(パルス信号)に変換する
回転センサ11と、パルス信号を波形整形する波形整形
回路12と、ムーブメント駆動部14とLED駆動部1
5を制御するマイクロプロセッサ(MPU)13で構成
されている。また、MPU13のRAMは、測定結果、
位置情報などのデータを管理するM0からM4の作業領
域、表示用の位置データなどを一旦格納する領域を有す
るものであり、MPU13のROMは、制御プログラム
を有するものである。
【0021】図7は、図4の実施形態における残像表示
手段4のセグメント構成図で、残像表示手段4をn分割
した場合のセグメント間の閾値を、それぞれA(0)か
らA(n)とした場合に、各セグメント値がL(0)か
らL(n−1)で割り振られることを表現した例であ
り、セグメント値は連続した正数である。
【0022】図8は、図4の実施形態におけるMPUが
行う処理を示すフローチャートであり、図9は、図8の
フローチャートのからの範囲を、残像の表示形状を
変化させた場合のフローチャートであり、図10は、図
8のフローチャートのからの範囲を、残像の表示形
状を変化さるとともに、明暗及び色彩の変化による表示
をさせた場合のフローチャートである。
【0023】以下に、図4に示すような残像の表示を、
指針3の位置を基準とし、基準のセグメントを含まず
に、指針3の移動方向と反対方向に高階調、中階調、低
階調という3階調固定の明暗によって、残像を表示する
場合の実施形態の動作について説明する。
【0024】なお、基準となるセグメントの表示につい
ては、基準となるセグメントを含んでも含まなくてもど
ちらでも差し支えはないが、基準となるセグメントを含
んで表示させる場合、指針の位置によっては指針の進行
方向に対して残像が指針を越えて表示されることがある
ため、視認性という点から考慮すると、基準となるセグ
メントを含まずに表示するのが望ましい。
【0025】指針残像表示装置を使用する場合、まず、
MPU13により作業領域に初期値が設定され(S
1)、回転センサ11により変換されたパルス信号は、
波形整形回路12で整形されて、MPU13に入力さ
れ、ここで移動体の速度が算出される。
【0026】すなわち、MPU13に入力されたパルス
信号から、回転数計測処理(S2)で計測され、計測結
果が作業領域M1に設定され(S3)、計測結果に基づ
きムーブメント駆動部14によりムーブメントの駆動処
理(S4)を行う。
【0027】その後、セグメント間の閾値から計測結果
がどのセグメントに含まれているかを判定し、作業領域
M2に当該のセグメント値を設定する。A(0)以上A
(1)より小さい範囲に含まれているかを判定し(S
5)、含まれていれば、作業領域M2にセグメント値L
(0)を設定する(S6)。含まれていない場合は、次
の範囲であるA(1)以上A(2)より小さい範囲に含
まれているかを判定し(S7)、含まれていれば、作業
領域M2にセグメント値L(1)を設定する(S8)。
含まれていなければ、また次の範囲の判定処理と範囲が
検出できるまで行う。この処理の最後の範囲は、図7記
載のように残像表示手段4はn分割されていることか
ら、A(n−2)以上A(n−1)より小さい範囲とい
うことになり、この範囲に含まれていれば、作業領域M
2にセグメント値L(n−2)を設定し(S10)、含
まれていない場合は、作業領域M2にセグメント値L
(n−1)を設定する(S11)。
【0028】前述の処理で作業領域M2に得られた値
が、指針3の移動した位置を示す基準ということにな
り、この作業領域M2の値と、前回の基準として作業領
域M0に設定されている値とを比較することにより、指
針3が上昇したのか、それとも下降したのかを判定する
(S12)。
【0029】処理12で指針3が上昇していると判定し
た場合、残像を表示するかの判定処理を行い(S1
3)、3階調の明暗による残像表示が可能な場合は、表
示する3つのセグメントと各セグメントの光度である高
階調、中階調、低階調を決定する。また、残像表示は基
準を含まないため、作業領域M2に設定されている基準
から、1を引いた値が高階調(M2−1)、2を引いた
値が中階調(M2−2)、3を引いた値が低階調(M2
−3)、つまり、基準のセグメントから指針3の移動方
向と反対方向に対して、高階調が1つ目のセグメント、
中階調が2つ目のセグメント、低階調が3つ目のセグメ
ントということになり、残像表示位置と当該セグメント
の明暗の階調が決定される(S14)。
【0030】処理S14で決定した3つのセグメント
を、従来の公知技術であるLED駆動部15により、残
像表示手段4の当該の3つのセグメントを表示すること
で、指針3の移動時の残像表示を実現する(S15)。
この場合、LED6の点灯については、一定時間で自動
的に消灯することを前提としているが、消灯を考慮した
制御手段を用いる場合は、LED6は自動的に消灯させ
る必要はない。
【0031】処理S12で指針3が変化していない、も
しくは下降していると判定した場合は、残像表示手段4
の残像表示処理は行わない。
【0032】処理S16では、処理S12の判定結果に
関わらず、次回の指針3の上昇判定基準用に、作業領域
M0へ作業領域M2に設定されている今回の基準情報を
設定する。
【0033】なお、S2からS16の一連の処理は、任
意の周期単位に処理が実行され、指針3の上昇時にの
み、残像表示手段4に高階調、中階調、低階調の3階調
固定の明暗による残像を表示させることができる。
【0034】また、本発明の表示装置は、上述した形態
に限定されるものではなく、その他にも以下のような表
示形態が挙げられる。
【0035】前記実施形態においては、3階調固定の明
暗による残像表示について説明したが、明暗の表示階調
数を変更しても基本的な残像表示の制御方法は変わら
ず、残像表示手段4を構成しているセグメントの性能が
異なってくる。これは、残像表示手段4のセグメント
に、表示階調数分の表示が可能な部材、もしくは構造を
用いなければならないということである。しかし、明暗
の表示階調数は高くした方が、残像表示をより効果的に
表現することができるという利点がある。
【0036】次に、残像を単色または複数色で表示させ
ようとした場合、前記実施形態において説明すると、例
えば、残像表示手段をカラーテレビで使用されているよ
うな3原色の表示が可能なセグメントで構成することに
より、図8のフローチャートの処理S14の直前に、任
意の色彩を選定する処理を追加することで、単色または
複数色による残像表示を実現することが可能となる。
【0037】次に、指針3の変化に応じて残像表示の形
状を変化させる場合について説明する。指針3の移動上
昇時に、指針3の前回の位置から移動後の指針3の位置
までの範囲を、単色による残像で表示させようとした場
合、前記実施形態において説明すると、図8のフローチ
ャートのからの範囲の処理を、図9のフローチャー
トに示すS21からS23の処理に置き換えることで、
指針3の移動範囲部分を単色により残像表示させること
が可能となる。
【0038】S1からS12までの処理は、前述した通
りであり、処理S12で指針3が上昇したと判定した場
合に、S21からS23の処理が実行される。処理S2
1では、前述の処理で作業領域M2に設定されている基
準から、1を引くことで残像表示開始セグメント位置
(M2−1)を求め、作業領域M3に設定する。処理S
22では、作業領域M0に設定されている指針3の前回
の基準位置が、残像表示終端セグメント位置に対応する
ので、作業領域M4に作業領域M0の値を残像表示終端
セグメント位置として設定する。処理S23では、作業
領域M4に設定されている残像表示終端セグメント位置
と、作業領域M3に設定されている残像表示開始セグメ
ント位置から残像表示セグメント領域を決定し、処理S
15により指針3の移動範囲部分を、単色により残像表
示させることができる。このように、指針3の移動状態
変化に応じて残像の表示形状を変化させることで、特に
指針3の移動状態変化、及び移動体の運動状態変化につ
いての視認性を向上することができる。
【0039】次に、指針3の前回の位置と移動後の指針
3の位置に基づいて、移動上昇時の指針3の変化率を求
め、変化率が大きい場合は残像を広い範囲で表示し、変
化率が小さい場合は狭い範囲で表示するというような、
指針3の変化率に応じて残像の形状を変化させて表示す
るような場合の、3階調可変の明暗による残像表示につ
いて、前記実施形態において説明する。この場合も、図
8のフローチャートのからの範囲の処理を、図10
のフローチャートに示すS31からS40の処理に置き
換えることで、指針3の移動変化率に応じた3階調可変
の明暗による残像表示が可能となる。
【0040】S1からS12までの処理は、前述した通
りであり、処理S12で指針3が上昇したと判定した場
合に、処理S31以降の処理が実行される。処理31で
は、前述の処理で作業領域M2に設定されている基準か
ら、指針3の前回の基準位置として作業領域M0に設定
されている値に基づいて、指針3の変化率を求め、作業
領域M3に設定する。処理S32では、作業領域M3に
設定されている変化率から、3階調明暗による残像表示
が可能であるかを判定し、可能な場合は、処理S33で
作業領域M2に設定されている基準から、高階調(M2
−1)、中階調(M2−2)、低階調(M2−3)を求
めることにより、3階調による残像表示位置と当該セグ
メントの明暗の階調を決定する。また、3階調明暗によ
る残像表示が不可能である場合は、処理S34で2階調
明暗による残像表示が可能であるかを判定し、可能な場
合は、処理S35で作業領域M2に設定されている基準
から、高階調(M2−1)、中階調(M2−2)を求め
ることにより、2階調による残像表示位置と当該セグメ
ントの明暗の階調を決定する。また、2階調明暗による
残像表示が不可能である場合は、1階調明暗(高階調)
と判定し、処理S36で作業領域M2に設定されている
基準から、高階調(M2−1)を求めることにより、1
階調による残像表示位置と当該セグメントの階調を決定
する。今回の説明では、残像の色彩の変化はないため、
処理S37の色彩の変化についての判定は、変化なしと
いうことになり、処理S15により指針3の変化率に応
じた3階調可変の明暗による残像を表示させることがで
きる。
【0041】次に、スピードメータを例にすると、1〜
99km/hまでの残像は緑で表示、100km/hを
越えた場合は残像を赤で表示するように設計すること
で、残像の表示が緑の時は安全、残像の表示が赤の時は
危険を意味するというように、残像表示に信号のような
効果をもたせることができ、表示の色彩の変化により運
転者に安全面での注意を促すこともできる。
【0042】このような例を、前述の指針3の変化率に
応じた3階調可変の明暗による残像表示おいて説明す
る。この場合、残像を指針3の移動状態に応じて緑か赤
で表示するというように色彩の変化も加わるため、1つ
のプリズム5に対して異なる色の2つのLED6、もし
くは2チップ入りの1つのLED6に構成を変更するこ
とで、セグメント表示の色彩の切り替え制御を可能とす
ることができる。
【0043】また、この場合も図8のフローチャートの
からの範囲の処理を、図10のフローチャートに示
すS31からS40の処理に置き換えることで、指針3
の移動変化率に応じた3階調可変の明暗、及び色彩の変
化による残像表示が可能となる。図8のS1からS12
の処理、及び図10のS31からS36の処理について
は、前述の通りである。処理S37の判定処理で、残像
表示の色彩の変化があるので、処理S38の残像表示の
色彩の判定処理を行う。1〜99km/hを越えた場合
が残像を赤で表示するということから、処理S38の判
定条件は99km/h以下であるかということになり、
詳細には、作業領域M2に設定されている今回の基準情
報が、MPU13のRAMに格納されている99km/
hに当該するセグメント情報以下かを判定する。99k
m/h以下の場合は、処理S39でセグメントの色彩を
緑に決定し、100km/hを越える場合は、処理S4
0でセグメントの色彩を赤に決定する。それらの情報を
基に、処理S15により指針3の変化率に応じた3階調
可変の明暗、及び色彩の変化による残像を表示させるこ
とができる。
【0044】さらに、通常は0〜99km/hまでは緑
で残像を表示している領域でも、指針3の急激な上昇移
動時には、注意の意味で緑から赤に変えて表示すること
により、安全性を向上させることができる。
【0045】この場合は、図10の処理S39の直前に
次の処理を追加することで実現が可能となる。処理S3
1で作業領域M3に設定した指針3の変化率と、MPU
13のRAMに格納されている、指針3の急激な上昇の
基準となる危険変化率を越えているかを判定すること
で、指針3の移動が急激な上昇かを判定する。急激な上
昇でないと判定した場合は、処理S39でセグメントの
色彩を緑に決定し、急激な上昇であると判定した場合
は、処理S40でセグメントの色彩を赤に決定する。そ
れらの情報を基に、処理S15により指針3の変化率に
応じた3階調可変の明暗、及び色彩の変化による残像を
表示させることができる。
【0046】上述の実施形態の説明から明らかなよう
に、MPU13が残像表示手段に所定の残像を表示させ
る制御を行う残像表示制御手段を構成している。
【0047】以上の実施形態は、円軌道を描くようにし
て移動する指針の表示装置について説明してきたが、本
発明は、左右に移動する、もしくは上下に移動するよう
な指針の表示装置についても適用されるものである。
【0048】また、本発明の残像表示形態は、各形態に
限定されるものではなく目的に応じて、残像の表示制御
手段を種々異なる手段に変更することができるものであ
る。さらに、本発明の指針残像表示装置は、車両等の移
動体の計器に限らず、従来、指針を用いていた種々の計
器、指示機等の表示装置に適用することができる。
【0049】さらに、文字板に液晶ディスプレイなどを
用いれば、より細かな残像表示が可能となり、インテリ
アとしての効果も奏する。さらに、指針も液晶で表示す
ることにより、機械的なムーブメント及び表ガラスとい
った従来技術における構成要素を排除することができる
ので、表示装置を薄型化、軽量化及び簡単化することが
できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、計
器、指示機等に残像表示が可能な構造と、その構造を用
いて残像表示を制御する手段により、指針の位置、指針
の移動方向、及び指針の移動状態変化、並びに移動体の
運動状態変化を残像で表示することにより、明確に示す
ことが可能となり、さらに視認性を向上させることので
きる指針残像表示装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による指針残像表示装置を採用した計器
の図である。
【図2】図1の中の残像表示手段の部分の拡大図であ
る。
【図3】図2のA−Aの断面図である。
【図4】図1の残像表示実施形態を示した図である。
【図5】従来の計器装置の図である。
【図6】図4の実施形態における指針残像表示装置のシ
ステム構成図である。
【図7】図4の実施形態における残像表示手段のセグメ
ント構成図である。
【図8】図4の実施形態におけるMPUが行う処理を示
すフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートのからの部分を、残
像の表示形状を変化させた場合のフローチャートであ
る。
【図10】図8のフローチャートのからの部分を、
残像の表示形状を変化させるとともに、明暗及び色彩の
変化による表示をさせた場合のフローチャートである。
【符号の説明】
1 文字板 2 目盛 3 指針 4 残像表示手段 13 マイクロプロセッサ(残像表示制御手
段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測量に応じて指針を移動させ、文字板
    に付した文字、記号等の目盛と協働して計測量を表示す
    る計器、指示機等の表示装置において、該指針の移動状
    態変化に応じて所定の残像を表示し、前記指針に前記所
    定の残像表示をする残像表示手段と、該残像表示手段に
    前記所定の残像を表示させる制御を行う残像表示制御手
    段とを備えることを特徴とする指針残像表示装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の残像が、表示時における色彩
    が単色または複数の色彩により表示されることを特徴と
    する請求項1記載の指針残像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記所定の残像が、前記指針の移動に応
    じて前記指針の移動方向と反対方向に順次明るさを減衰
    させて表示されることを特徴とする請求項1または2記
    載の指針残像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の残像が、計測量の値、または
    その変化率等の移動状態変化に応じて表示形状を変化さ
    せて表示されることを特徴とする請求項1または2記載
    の指針残像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記所定の残像が、計測量の値、または
    その変化率等の移動状態変化に応じて表示形状を変化さ
    せるとともに、前記指針の移動方向と反対方向に順次明
    るさを減衰させて表示されることを特徴とする請求項1
    または2記載の指針残像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の残像が、前記指針の移動状態
    の変化に応じて色彩の変化により表示されることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、または5記載の指針残像
    表示装置。
  7. 【請求項7】 前記残像表示手段は、前記指針の移動方
    向に配列された複数のセグメントを有し、前記残像表示
    制御手段は、前記指針の移動した位置を基準として、前
    記指針の移動方向と反対方向に所定の残像を表示させる
    ように制御することを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5または6記載の指針残像表示装置。
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