JPH1026541A - 自動車用表示装置 - Google Patents
自動車用表示装置Info
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- JPH1026541A JPH1026541A JP8180774A JP18077496A JPH1026541A JP H1026541 A JPH1026541 A JP H1026541A JP 8180774 A JP8180774 A JP 8180774A JP 18077496 A JP18077496 A JP 18077496A JP H1026541 A JPH1026541 A JP H1026541A
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Landscapes
- Indicating Measured Values (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ちらつきを生じることなく、表示の発光色を
変化させる。 【解決手段】 車速、エンジン回転数、燃料残量等の変
量をバーグラフ、数字等で表示自在に配列された多数の
セグメント4と、各セグメント4を2色以上に発光させ
る複数のLED5と、それらのLED5を点灯制御し、
その数量を表示すると共に、その数量値に対応して表示
の発光色を所定の変色基準値を基準として変化させ、か
つ、そのとき、変色基準値を基準とする所定の設定値範
囲において、供給電流のデューティ比または電流値を制
御して、変化前の発光色の明るさを徐々に減少させる一
方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加させる表
示制御手段2とを備える。表示の発光色が徐変されつつ
変化されるので、ちらつきの発生が防止される。なお、
表示の発光色を、その数量値が増加中であるか減少中で
あるかに応じてヒステリシス的に変化させることもでき
る。
変化させる。 【解決手段】 車速、エンジン回転数、燃料残量等の変
量をバーグラフ、数字等で表示自在に配列された多数の
セグメント4と、各セグメント4を2色以上に発光させ
る複数のLED5と、それらのLED5を点灯制御し、
その数量を表示すると共に、その数量値に対応して表示
の発光色を所定の変色基準値を基準として変化させ、か
つ、そのとき、変色基準値を基準とする所定の設定値範
囲において、供給電流のデューティ比または電流値を制
御して、変化前の発光色の明るさを徐々に減少させる一
方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加させる表
示制御手段2とを備える。表示の発光色が徐変されつつ
変化されるので、ちらつきの発生が防止される。なお、
表示の発光色を、その数量値が増加中であるか減少中で
あるかに応じてヒステリシス的に変化させることもでき
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスピードメータやタ
コメータ、或いはフューエルゲージ等の自動車用表示装
置に関するものであり、特に、車速、エンジン回転数
(回転速度)、或いは燃料残量等の数量情報を、2色以
上の発光ダイオード(LED)を使用して変色発光表示
するようにした自動車用表示装置に関するものである。
コメータ、或いはフューエルゲージ等の自動車用表示装
置に関するものであり、特に、車速、エンジン回転数
(回転速度)、或いは燃料残量等の数量情報を、2色以
上の発光ダイオード(LED)を使用して変色発光表示
するようにした自動車用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車においては、それ自体の状態や個
々の装置の状態を運転者に知らせ、走行時の危険を防止
し、安全性を確保するために、表示装置としての各種の
計器が備えられている。そして、それらの中でも、車
速、即ち、自動車の走行速さを表示するスピードメー
タ、エンジン回転数を表示するタコメータ、燃料の残量
を表示するフューエルゲージ等、刻々と変化する数量を
表示するこれらの装置は、自動車の安全な走行のために
特に重要なものである。
々の装置の状態を運転者に知らせ、走行時の危険を防止
し、安全性を確保するために、表示装置としての各種の
計器が備えられている。そして、それらの中でも、車
速、即ち、自動車の走行速さを表示するスピードメー
タ、エンジン回転数を表示するタコメータ、燃料の残量
を表示するフューエルゲージ等、刻々と変化する数量を
表示するこれらの装置は、自動車の安全な走行のために
特に重要なものである。
【0003】そして、これらの表示装置において、その
表示形式としては、車速、エンジン回転数、燃料の残量
等の数量の大きさに応じて回動する指針の回りに、それ
らの数量の目盛りを付した文字板を配置し、その目盛上
での指針の位置によりそれらの数量を表示するようにし
たアナログ式が一般的である。しかし、特に近年では、
エレクトロニクスの進展と自動車の高級化、多様化等に
も伴って、その表示形式としてはそのようなアナログ式
だけでなく、7セグメントディスプレイ等により車速を
そのまま数値として表示する数字表示、或いは、多数の
並列されたセグメントによりエンジン回転数、燃料の残
量等をゾーンまたはバーグラフで表示するグラフ表示等
のデジタル式も採用されている。
表示形式としては、車速、エンジン回転数、燃料の残量
等の数量の大きさに応じて回動する指針の回りに、それ
らの数量の目盛りを付した文字板を配置し、その目盛上
での指針の位置によりそれらの数量を表示するようにし
たアナログ式が一般的である。しかし、特に近年では、
エレクトロニクスの進展と自動車の高級化、多様化等に
も伴って、その表示形式としてはそのようなアナログ式
だけでなく、7セグメントディスプレイ等により車速を
そのまま数値として表示する数字表示、或いは、多数の
並列されたセグメントによりエンジン回転数、燃料の残
量等をゾーンまたはバーグラフで表示するグラフ表示等
のデジタル式も採用されている。
【0004】具体的には、これらのデジタル式の表示形
式では、蛍光表示管や液晶ディスプレイが使用される場
合もあるが、一般には小さな半導体発光素子である発光
ダイオード(なお、本明細書では発光ダイオードを『L
ED』という)が使用され、このLEDがそれぞれ配設
された各セグメントを選択的に発光させることによっ
て、車速等の数量を数字またはバーグラフ等で表示する
ようにしている。また、この発光表示の制御は、例え
ば、車速の場合には、トランスミッションに備えられた
光電式車速センサ等の車速センサからの信号をカスタム
IC、マイクロプロセッサ等で演算処理し、得られた車
速データにより特定のセグメントのLEDを点灯駆動す
ることによって行われる。なお、エンジン回転数は、例
えば、イグニッションコイルの1次側パルス信号を用い
ることにより、また、燃料の残量は、例えば、ヒューエ
ルセンダゲージの出力電圧をA/D変換することによ
り、それぞれ同様に演算処理して発光表示の制御が行わ
れる。
式では、蛍光表示管や液晶ディスプレイが使用される場
合もあるが、一般には小さな半導体発光素子である発光
ダイオード(なお、本明細書では発光ダイオードを『L
ED』という)が使用され、このLEDがそれぞれ配設
された各セグメントを選択的に発光させることによっ
て、車速等の数量を数字またはバーグラフ等で表示する
ようにしている。また、この発光表示の制御は、例え
ば、車速の場合には、トランスミッションに備えられた
光電式車速センサ等の車速センサからの信号をカスタム
IC、マイクロプロセッサ等で演算処理し、得られた車
速データにより特定のセグメントのLEDを点灯駆動す
ることによって行われる。なお、エンジン回転数は、例
えば、イグニッションコイルの1次側パルス信号を用い
ることにより、また、燃料の残量は、例えば、ヒューエ
ルセンダゲージの出力電圧をA/D変換することによ
り、それぞれ同様に演算処理して発光表示の制御が行わ
れる。
【0005】なお、このようなデジタル式の自動車用表
示装置において、その数字表示またはバーグラフ表示
は、ある特定の表示色による単色での表示が一般的であ
る。つまり、各セグメントには単一のLEDが備えら
れ、それが放射する単一色の放射光により各セグメント
が発光される。ただし、この種の表示装置では、例え
ば、バーグラフ表示の場合、表示する数量がある特定の
値を越えたときに、そのバーグラフ表示を、危険等を示
す別の表示色に変化させることが知られている。そし
て、この場合には、各セグメントには2種類のLEDが
備えられ、その特定の値(変色基準値)を境界として表
示色が変わるように、それらのLEDの点灯制御が加え
て行われる。
示装置において、その数字表示またはバーグラフ表示
は、ある特定の表示色による単色での表示が一般的であ
る。つまり、各セグメントには単一のLEDが備えら
れ、それが放射する単一色の放射光により各セグメント
が発光される。ただし、この種の表示装置では、例え
ば、バーグラフ表示の場合、表示する数量がある特定の
値を越えたときに、そのバーグラフ表示を、危険等を示
す別の表示色に変化させることが知られている。そし
て、この場合には、各セグメントには2種類のLEDが
備えられ、その特定の値(変色基準値)を境界として表
示色が変わるように、それらのLEDの点灯制御が加え
て行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車で
は、車速、エンジン回転数、燃料残量等の走行中に刻々
と変量を直接的に表示する装置とは別に、特に、その車
速と燃料残量に関してはウォーニングランプをそれぞれ
備え、車速が一定値を越えたとき、または、燃料残量が
一定値より少なくなったときそれらを点灯させ、その状
態を警告表示するようにしている。
は、車速、エンジン回転数、燃料残量等の走行中に刻々
と変量を直接的に表示する装置とは別に、特に、その車
速と燃料残量に関してはウォーニングランプをそれぞれ
備え、車速が一定値を越えたとき、または、燃料残量が
一定値より少なくなったときそれらを点灯させ、その状
態を警告表示するようにしている。
【0007】そこで、前述のLEDを使用したデジタル
式の表示装置において、数字またはバーグラフ等として
発光表示されるデジタル表示の発光色を、車速や燃料残
量が一定の数量値を越えたとき、或いは少なくなったと
き色変り変化させることが考えられる。つまり、数字や
バーグラフ等のデジタル表示を形成する各セグメントに
発光色の異なる2種類または3種類以上のLEDを備
え、それら種類を選択的に点灯させることにより、その
所定の数量値を変色基準値として色変り表示させること
である。それによって、そのウォーニングランプによる
警告表示を兼ねることができる。また同様に、エンジン
回転数の表示についても、所定の値を越えたときに色変
化するようにさせることによって、エンジンの過負荷状
態を警告表示することができる。更には、ウォーニング
ランプのような警告のための表示装置においても、正常
時と警告時とで色変り変化するようにすれば、正常の状
態であることを積極的に表示することができると共に、
表示装置としての作動が確実であることを確認すること
ができる。
式の表示装置において、数字またはバーグラフ等として
発光表示されるデジタル表示の発光色を、車速や燃料残
量が一定の数量値を越えたとき、或いは少なくなったと
き色変り変化させることが考えられる。つまり、数字や
バーグラフ等のデジタル表示を形成する各セグメントに
発光色の異なる2種類または3種類以上のLEDを備
え、それら種類を選択的に点灯させることにより、その
所定の数量値を変色基準値として色変り表示させること
である。それによって、そのウォーニングランプによる
警告表示を兼ねることができる。また同様に、エンジン
回転数の表示についても、所定の値を越えたときに色変
化するようにさせることによって、エンジンの過負荷状
態を警告表示することができる。更には、ウォーニング
ランプのような警告のための表示装置においても、正常
時と警告時とで色変り変化するようにすれば、正常の状
態であることを積極的に表示することができると共に、
表示装置としての作動が確実であることを確認すること
ができる。
【0008】しかし、このように自動車の状態に関する
刻々と変化する変量を、一定の値を変色基準値として色
変り表示させる場合、その変量がその変色基準値の付近
にあるときには頻繁に表示色が変ることになり、表示の
ちらつき(フリッカ)が生じる。このことは、発光表示
がバーグラフ表示のように広いゾーンに亘ってなされる
場合に、特に著しいものとなる。例えば、車速の表示が
バーグラフ表示によってなされ、変色基準値が100km
/hに設定された場合、高速道路でその変色基準値付近の
速度で走行するときには頻繁に表示色が変り、車速の警
告はなされるが、表示のちらつきが生じて車速値の認識
性を返って悪くする。
刻々と変化する変量を、一定の値を変色基準値として色
変り表示させる場合、その変量がその変色基準値の付近
にあるときには頻繁に表示色が変ることになり、表示の
ちらつき(フリッカ)が生じる。このことは、発光表示
がバーグラフ表示のように広いゾーンに亘ってなされる
場合に、特に著しいものとなる。例えば、車速の表示が
バーグラフ表示によってなされ、変色基準値が100km
/hに設定された場合、高速道路でその変色基準値付近の
速度で走行するときには頻繁に表示色が変り、車速の警
告はなされるが、表示のちらつきが生じて車速値の認識
性を返って悪くする。
【0009】そこで、本発明は、自動車の車速、エンジ
ン回転数、燃料残量等の変量を、ちらつき(フリッカ)
が生じることなく、色変り表示することができる自動車
用表示装置の提供を課題とするものである。
ン回転数、燃料残量等の変量を、ちらつき(フリッカ)
が生じることなく、色変り表示することができる自動車
用表示装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題は、基本的に
は、自動車の状態に関する変量の値に対応して表示の発
光色を色変り変化させるとき、その変色基準値を基準と
する所定の設定値範囲において、表示の発光色を変色前
と変色後との中間混合色の段階を介して徐々に変化する
ようにさせるか、または、ヒステリシス的に変化するよ
うにさせることによって解決することができる。
は、自動車の状態に関する変量の値に対応して表示の発
光色を色変り変化させるとき、その変色基準値を基準と
する所定の設定値範囲において、表示の発光色を変色前
と変色後との中間混合色の段階を介して徐々に変化する
ようにさせるか、または、ヒステリシス的に変化するよ
うにさせることによって解決することができる。
【0011】即ち、請求項1にかかる自動車用表示装置
は、自動車の状態に関する変量を表示する多数のセグメ
ントと、前記各セグメントにそれぞれ配設され、2色以
上の発光色でそれらの各セグメントを発光する複数のL
EDと、前記LEDを点灯制御することにより、前記多
数のセグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発
光させて前記変量を表示すると共に、前記変量の値に対
応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基準とし
て変化させ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前記
変色基準値を基準とする所定の設定値範囲において、前
記LEDに供給する電流を制御して変化前の発光色の明
るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色の明
るさを徐々に増加させる表示制御手段とを具備するもの
である。
は、自動車の状態に関する変量を表示する多数のセグメ
ントと、前記各セグメントにそれぞれ配設され、2色以
上の発光色でそれらの各セグメントを発光する複数のL
EDと、前記LEDを点灯制御することにより、前記多
数のセグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発
光させて前記変量を表示すると共に、前記変量の値に対
応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基準とし
て変化させ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前記
変色基準値を基準とする所定の設定値範囲において、前
記LEDに供給する電流を制御して変化前の発光色の明
るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色の明
るさを徐々に増加させる表示制御手段とを具備するもの
である。
【0012】したがって、上記の表示制御手段を具備す
ることにより、自動車の状態に関する変量の表示の発光
色を、その数量値に対応して所定の変色基準値を基準と
して変化させることができる共に、その表示の発光色の
変化は、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、変化前と変化完了後の発光色が混合された中間混
合色の段階を介して徐々になされるので、その数量値が
変色基準値の付近で変動する場合の頻繁な色変り変化を
穏やかなものとすることができる。そのため、自動車の
状態に関する変量を、ちらつき(フリッカ)が生じるこ
となく色変り表示することができる。
ることにより、自動車の状態に関する変量の表示の発光
色を、その数量値に対応して所定の変色基準値を基準と
して変化させることができる共に、その表示の発光色の
変化は、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、変化前と変化完了後の発光色が混合された中間混
合色の段階を介して徐々になされるので、その数量値が
変色基準値の付近で変動する場合の頻繁な色変り変化を
穏やかなものとすることができる。そのため、自動車の
状態に関する変量を、ちらつき(フリッカ)が生じるこ
となく色変り表示することができる。
【0013】なお、この場合の電流の制御は、より具体
的には、LEDの点灯駆動が特にパルス電流によるダイ
ナミック点灯によってなされる場合にはそのデューティ
比(デューティラシオ)を制御することによって、ま
た、LEDの点灯駆動が特に直流電流によるスタティッ
ク点灯によってなされる場合にはその電流値を制御する
ことによって、それぞれ行うことができる。
的には、LEDの点灯駆動が特にパルス電流によるダイ
ナミック点灯によってなされる場合にはそのデューティ
比(デューティラシオ)を制御することによって、ま
た、LEDの点灯駆動が特に直流電流によるスタティッ
ク点灯によってなされる場合にはその電流値を制御する
ことによって、それぞれ行うことができる。
【0014】即ち、請求項2にかかる自動車用表示装置
は、請求項1において、前記表示制御手段が、前記LE
Dに供給するパルス電流のデューティ比を制御し、前記
発光色を変化させるとき、前記変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、変化前の発光色で発光する
LEDに供給するパルス電流のデューティ比を徐々に減
少させる一方、変化完了後の発光色で発光するLEDに
供給するパルス電流のデューティ比を徐々に増加させる
デューティ比制御回路を含むものである。
は、請求項1において、前記表示制御手段が、前記LE
Dに供給するパルス電流のデューティ比を制御し、前記
発光色を変化させるとき、前記変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、変化前の発光色で発光する
LEDに供給するパルス電流のデューティ比を徐々に減
少させる一方、変化完了後の発光色で発光するLEDに
供給するパルス電流のデューティ比を徐々に増加させる
デューティ比制御回路を含むものである。
【0015】また同様に、請求項3にかかる自動車用表
示装置は、請求項1において、前記表示制御手段が、前
記LEDに供給する電流の電流値を制御し、前記発光色
を変化させるとき、前記変色基準値を基準とする所定の
設定値範囲において、変化前の発光色で発光するLED
に供給する電流の電流値を徐々に減少させる一方、変化
完了後の発光色で発光するLEDに供給する電流の電流
値を徐々に増加させる電流値制御回路を含むものであ
る。
示装置は、請求項1において、前記表示制御手段が、前
記LEDに供給する電流の電流値を制御し、前記発光色
を変化させるとき、前記変色基準値を基準とする所定の
設定値範囲において、変化前の発光色で発光するLED
に供給する電流の電流値を徐々に減少させる一方、変化
完了後の発光色で発光するLEDに供給する電流の電流
値を徐々に増加させる電流値制御回路を含むものであ
る。
【0016】更に、請求項4にかかる自動車用表示装置
は、自動車の状態に関する変動する数量を表示する多数
のセグメントと、前記各セグメントにそれぞれ配設さ
れ、2色以上の発光色でそれらの各セグメントを発光す
る複数のLEDと、前記LEDを点灯制御することによ
り、前記多数のセグメントのうちの特定のセグメントを
選択的に発光させて前記変量を表示すると共に、前記変
量の値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値
を基準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させる
とき、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲に
おいて、前記変量値が増加中であるか減少中であるかに
応じて変化前の発光色での発光を継続させて、発光色を
ヒステリシス的に変化させる表示制御手段とを具備する
ものである。
は、自動車の状態に関する変動する数量を表示する多数
のセグメントと、前記各セグメントにそれぞれ配設さ
れ、2色以上の発光色でそれらの各セグメントを発光す
る複数のLEDと、前記LEDを点灯制御することによ
り、前記多数のセグメントのうちの特定のセグメントを
選択的に発光させて前記変量を表示すると共に、前記変
量の値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値
を基準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させる
とき、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲に
おいて、前記変量値が増加中であるか減少中であるかに
応じて変化前の発光色での発光を継続させて、発光色を
ヒステリシス的に変化させる表示制御手段とを具備する
ものである。
【0017】そのため、特に、表示の発光色をヒステリ
シス的に変化させ、具体的には、変量値が増加中である
ときには、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲に
おいて、その高い方の所定の設定値に至るまでそれまで
の第1の発光色で発光させ、次いでその設定値を越える
と第2の発光色に変化させる一方、変量値が減少中であ
るときには、その低い方の所定の設定値に至るまでそれ
までの第2の発光色での発光を継続させ、次いでその設
定値を越えると第1の発光色に変化させるので、その数
量値が変色基準値の付近で変動するときの頻繁な色変り
を抑止することができる。即ち、請求項1の場合と同様
に、自動車の状態に関する変量を、ちらつき(フリッ
カ)が生じることなく色変り表示することができる。
シス的に変化させ、具体的には、変量値が増加中である
ときには、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲に
おいて、その高い方の所定の設定値に至るまでそれまで
の第1の発光色で発光させ、次いでその設定値を越える
と第2の発光色に変化させる一方、変量値が減少中であ
るときには、その低い方の所定の設定値に至るまでそれ
までの第2の発光色での発光を継続させ、次いでその設
定値を越えると第1の発光色に変化させるので、その数
量値が変色基準値の付近で変動するときの頻繁な色変り
を抑止することができる。即ち、請求項1の場合と同様
に、自動車の状態に関する変量を、ちらつき(フリッ
カ)が生じることなく色変り表示することができる。
【0018】なお、請求項1乃至請求項4にかかる自動
車用表示装置は、自動車の状態に関する変量を多数のセ
グメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光させ
ることによって表示するものであり、その表示の形態は
数字表示、バーグラフ表示等のグラフ表示、或いはゾー
ン表示、または、それらの変形等の字形または図形表示
であることができる。また、この自動車の状態に関する
変量は、円形、矩形等の適宜の形状に形成されたインジ
ケータ状の単一の発光面を有する表示部によっても、同
様の手段で表示することができる。それによって、その
数量の程度を、ちらつきが生じることなく色変り表示す
ることができる。
車用表示装置は、自動車の状態に関する変量を多数のセ
グメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光させ
ることによって表示するものであり、その表示の形態は
数字表示、バーグラフ表示等のグラフ表示、或いはゾー
ン表示、または、それらの変形等の字形または図形表示
であることができる。また、この自動車の状態に関する
変量は、円形、矩形等の適宜の形状に形成されたインジ
ケータ状の単一の発光面を有する表示部によっても、同
様の手段で表示することができる。それによって、その
数量の程度を、ちらつきが生じることなく色変り表示す
ることができる。
【0019】即ち、請求項5にかかる自動車用表示装置
は、自動車の状態に関する変量を発光色で表示する単一
の発光面を有する表示部と、その表示部に配設され、2
色以上の発光色でその表示部を発光する複数のLED
と、前記LEDを点灯制御することにより、前記変量の
値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基
準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させると
き、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、前記LEDに供給する電流を制御して変化前の発
光色の明るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発
光色の明るさを徐々に増加させる表示制御手段とを具備
するものである。
は、自動車の状態に関する変量を発光色で表示する単一
の発光面を有する表示部と、その表示部に配設され、2
色以上の発光色でその表示部を発光する複数のLED
と、前記LEDを点灯制御することにより、前記変量の
値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基
準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させると
き、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、前記LEDに供給する電流を制御して変化前の発
光色の明るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発
光色の明るさを徐々に増加させる表示制御手段とを具備
するものである。
【0020】また、請求項6にかかる自動車用表示装置
は、自動車の状態に関する変量を発光色で表示する単一
の発光面を有する表示部と、その表示部に配設され、2
色以上の発光色でその表示部を発光する複数のLED
と、前記LEDを点灯制御することにより、前記変量の
値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基
準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させると
き、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、前記変量値が増加中であるか減少中であるかに応
じて変化前の発光色での発光を継続させて、発光色をヒ
ステリシス的に変化させる表示制御手段とを具備するも
のである。
は、自動車の状態に関する変量を発光色で表示する単一
の発光面を有する表示部と、その表示部に配設され、2
色以上の発光色でその表示部を発光する複数のLED
と、前記LEDを点灯制御することにより、前記変量の
値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基
準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させると
き、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、前記変量値が増加中であるか減少中であるかに応
じて変化前の発光色での発光を継続させて、発光色をヒ
ステリシス的に変化させる表示制御手段とを具備するも
のである。
【0021】なお、ここで、自動車の状態に関する変量
は、具体的には、走行速度(車速)、エンジン回転速度
(エンジン回転数)、燃料残量、冷却水温度、バッテリ
電圧、及びエンジン油圧のうちのいずれか1種であるこ
とができる。
は、具体的には、走行速度(車速)、エンジン回転速度
(エンジン回転数)、燃料残量、冷却水温度、バッテリ
電圧、及びエンジン油圧のうちのいずれか1種であるこ
とができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
する。
【0023】〔第一の実施の形態〕図1乃至図6は本発
明の第一の実施の形態の自動車用表示装置に関するもの
であり、図1はその自動車用表示装置の構成を示す説明
図である。また、図2はその自動車用表示装置における
各セグメントの構造を示す断面図である。図3はその自
動車用表示装置による車速と各発光色及び明るさ(光
度)との関係を示す説明図である。図4はその自動車用
表示装置による車速と表示色変化との関係を示す説明図
である。図5はその自動車用表示装置の発光色選択・供
給電流デューティ比制御回路の制御を行うフローチャー
トである。また、図6は図5のフローチャートのデュー
ティ比選択のステップにおいて選択されるデューティ比
制御率(%)の一例を示す図表である。
明の第一の実施の形態の自動車用表示装置に関するもの
であり、図1はその自動車用表示装置の構成を示す説明
図である。また、図2はその自動車用表示装置における
各セグメントの構造を示す断面図である。図3はその自
動車用表示装置による車速と各発光色及び明るさ(光
度)との関係を示す説明図である。図4はその自動車用
表示装置による車速と表示色変化との関係を示す説明図
である。図5はその自動車用表示装置の発光色選択・供
給電流デューティ比制御回路の制御を行うフローチャー
トである。また、図6は図5のフローチャートのデュー
ティ比選択のステップにおいて選択されるデューティ比
制御率(%)の一例を示す図表である。
【0024】図1のように、本第一の実施の形態の自動
車用表示装置は、自動車の走行速度の表示装置、即ち、
スピードメータとして具体化したものであり、自動車の
走行速度(車速)をバーグラフの形態で表示する表示部
1aと、この表示部1aによる車速値の表示を制御し、
車速センサ3からの信号をもとに車速演算された速度値
をバーグラフ表示する表示制御手段2とを備えた電子式
スピードメータとして構成されている。なお、車速セン
サ3としては、例えば、トランスミッション回転をケー
ブルにより取出し、フォトインタラプタによって車速パ
ルスに変換する光電式車速センサ、或いは、磁気抵抗素
子(MRE)を用いた車速センサ等が使用される。
車用表示装置は、自動車の走行速度の表示装置、即ち、
スピードメータとして具体化したものであり、自動車の
走行速度(車速)をバーグラフの形態で表示する表示部
1aと、この表示部1aによる車速値の表示を制御し、
車速センサ3からの信号をもとに車速演算された速度値
をバーグラフ表示する表示制御手段2とを備えた電子式
スピードメータとして構成されている。なお、車速セン
サ3としては、例えば、トランスミッション回転をケー
ブルにより取出し、フォトインタラプタによって車速パ
ルスに変換する光電式車速センサ、或いは、磁気抵抗素
子(MRE)を用いた車速センサ等が使用される。
【0025】ここで、表示部1aはLED(発光ダイオ
ード)ディスプレイとして形成され、自動車のインスト
ルメントパネルの適当な個所に、他の計器または表示装
置と一緒に、または、単独で備え付けられる。そして、
この表示部1aは、略棒状の発光面を持つセグメント4
が、例えば、0から180km/hまでの車速を2km/hの単
位でバーグラフにより表示できるように、円弧状に多数
(90個)並列されて形成されている。なお、この各セ
グメント4は一定の速度単位である必要はなく、例え
ば、高速領域ではより粗い単位であることができるが、
全てが同じ明るさ(設定状態で光度、輝度となる)で発
光するように、実質的に同じ大きさで形成されている。
ード)ディスプレイとして形成され、自動車のインスト
ルメントパネルの適当な個所に、他の計器または表示装
置と一緒に、または、単独で備え付けられる。そして、
この表示部1aは、略棒状の発光面を持つセグメント4
が、例えば、0から180km/hまでの車速を2km/hの単
位でバーグラフにより表示できるように、円弧状に多数
(90個)並列されて形成されている。なお、この各セ
グメント4は一定の速度単位である必要はなく、例え
ば、高速領域ではより粗い単位であることができるが、
全てが同じ明るさ(設定状態で光度、輝度となる)で発
光するように、実質的に同じ大きさで形成されている。
【0026】また、これらの各セグメント4には、互い
に色相が異なる2種類以上のLED5がそれぞれ備えら
れ、それによって、各セグメント4を2色以上の発光色
で発光できるようにされている。具体的には、ここで
は、例えば、ガリウムアルミニウム砒素(GaAlA
s)より形成された赤色光を放射する赤色LED5R
と、例えば、ガリウムリン(GaP)より形成された緑
色光を放射する緑色LED5Gとが配設されている。
に色相が異なる2種類以上のLED5がそれぞれ備えら
れ、それによって、各セグメント4を2色以上の発光色
で発光できるようにされている。具体的には、ここで
は、例えば、ガリウムアルミニウム砒素(GaAlA
s)より形成された赤色光を放射する赤色LED5R
と、例えば、ガリウムリン(GaP)より形成された緑
色光を放射する緑色LED5Gとが配設されている。
【0027】なお、このセグメント4の具体的な構造
は、配設されたLEDの数が異なる他は、通常の単一の
LEDを備えたセグメントと基本的に同じである。即
ち、図2のように、それらの赤、緑の各色LED5R,
5Gは、その支持基板でもあるプリント配線基板6上に
ボンディングされて取付られている。そして、これらの
LED5R,5Gの周囲は、白色の内面を有し、上端の
開口が図1のように略棒状をなす反射板7によって取囲
まれると共に、その反射板7の空所は、透明エポキシ樹
脂等の光透過性樹脂材料のモールドからなる封止樹脂8
によって封止されている。なお、各LED5R,5G
は、より具体的には、LEDチップの形態であり、その
表面側電極はボンディングワイヤ9によってプリント配
線基板6に接続されている。また、各セグメント4に
は、各LED5R,5Gに個別な2本のアウタリード1
0が、全てのLED5に共通なアウタリード10と共に
備えられ、それによって、それらの各LED5R,5G
を互いに独立的に点灯制御できるようになっている。
は、配設されたLEDの数が異なる他は、通常の単一の
LEDを備えたセグメントと基本的に同じである。即
ち、図2のように、それらの赤、緑の各色LED5R,
5Gは、その支持基板でもあるプリント配線基板6上に
ボンディングされて取付られている。そして、これらの
LED5R,5Gの周囲は、白色の内面を有し、上端の
開口が図1のように略棒状をなす反射板7によって取囲
まれると共に、その反射板7の空所は、透明エポキシ樹
脂等の光透過性樹脂材料のモールドからなる封止樹脂8
によって封止されている。なお、各LED5R,5G
は、より具体的には、LEDチップの形態であり、その
表面側電極はボンディングワイヤ9によってプリント配
線基板6に接続されている。また、各セグメント4に
は、各LED5R,5Gに個別な2本のアウタリード1
0が、全てのLED5に共通なアウタリード10と共に
備えられ、それによって、それらの各LED5R,5G
を互いに独立的に点灯制御できるようになっている。
【0028】そして、これらのセグメント4の発光を制
御することによって車速をバーグラフ表示する表示制御
手段2は、車速センサ3からの信号をもとに車速演算さ
れた車速値の信号に基づいて所定のセグメント4に配設
されたLED5を点灯駆動制御し、それによって、その
速度値をバーグラフ表示するために必要なセグメント4
を発光制御する発光駆動制御回路20を含んで構成され
ている。
御することによって車速をバーグラフ表示する表示制御
手段2は、車速センサ3からの信号をもとに車速演算さ
れた車速値の信号に基づいて所定のセグメント4に配設
されたLED5を点灯駆動制御し、それによって、その
速度値をバーグラフ表示するために必要なセグメント4
を発光制御する発光駆動制御回路20を含んで構成され
ている。
【0029】詳細には、図1のように、光電式等の車速
センサ3からの検出信号(パルス)は、波形整形回路2
1を介してカウンタ22に入力され、タイミング回路2
3によるゲート開からゲート閉の間(0.3秒)計数さ
れる。そして、車速値データとしてのそのカウントデー
タとラッチ回路24に記憶された記憶データとを比較
し、その差が1km/h以上のときのみ、そのデータをコー
ド変換回路25でコード変換し、更に発光駆動制御回路
20に送ると共に、そのコードを次のタイミング回路2
3のタイミングまで保持する。また、タイミング回路2
3によりカウンタ22をクリアして、計数を繰り返す。
センサ3からの検出信号(パルス)は、波形整形回路2
1を介してカウンタ22に入力され、タイミング回路2
3によるゲート開からゲート閉の間(0.3秒)計数さ
れる。そして、車速値データとしてのそのカウントデー
タとラッチ回路24に記憶された記憶データとを比較
し、その差が1km/h以上のときのみ、そのデータをコー
ド変換回路25でコード変換し、更に発光駆動制御回路
20に送ると共に、そのコードを次のタイミング回路2
3のタイミングまで保持する。また、タイミング回路2
3によりカウンタ22をクリアして、計数を繰り返す。
【0030】こうして、車速値の演算とその車速値のバ
ーグラフ表示が行われる。そして、例えば、40km/hの
車速は、0から40の速度目盛りが付された範囲の全て
のセグメント4を発光させることによって帯状のバーグ
ラフとして発光表示される。また、そのバーグラフは0
km/hを基点とし、車速値に応じてその長さが円弧状に伸
縮変化する。そのため、運転者は、そのバーグラフの頂
部が位置する速度目盛りを読取ることにより車速を知る
ことができ、また、周辺視等によりそれを視認するだけ
で、その長さからおおよその車速値を直ちに認識するこ
とができる。
ーグラフ表示が行われる。そして、例えば、40km/hの
車速は、0から40の速度目盛りが付された範囲の全て
のセグメント4を発光させることによって帯状のバーグ
ラフとして発光表示される。また、そのバーグラフは0
km/hを基点とし、車速値に応じてその長さが円弧状に伸
縮変化する。そのため、運転者は、そのバーグラフの頂
部が位置する速度目盛りを読取ることにより車速を知る
ことができ、また、周辺視等によりそれを視認するだけ
で、その長さからおおよその車速値を直ちに認識するこ
とができる。
【0031】またこれと共に、本実施の形態の自動車用
表示装置においては、各セグメント4に配設された赤色
及び緑色の各LED5R,5Gの点灯を選択的に制御
し、車速に対応してバーグラフによる表示の発光色が所
定の変色基準値を基準として変化するようにし、かつ、
そのように色を変化させるとき、前記変色基準値を基準
とする所定の設定値範囲において、前記LEDに供給す
る電流を制御して変化前の発光色の明るさを徐々に減少
させる一方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加
させるようにする手段を含んで形成されている。また、
この電流の制御は、ここでは、LED5の点灯駆動がパ
ルス電流によるダイナミック点灯によってなされている
ため、そのデューティ比を制御することによって行って
いる。
表示装置においては、各セグメント4に配設された赤色
及び緑色の各LED5R,5Gの点灯を選択的に制御
し、車速に対応してバーグラフによる表示の発光色が所
定の変色基準値を基準として変化するようにし、かつ、
そのように色を変化させるとき、前記変色基準値を基準
とする所定の設定値範囲において、前記LEDに供給す
る電流を制御して変化前の発光色の明るさを徐々に減少
させる一方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加
させるようにする手段を含んで形成されている。また、
この電流の制御は、ここでは、LED5の点灯駆動がパ
ルス電流によるダイナミック点灯によってなされている
ため、そのデューティ比を制御することによって行って
いる。
【0032】即ち、表示制御手段2には、発光色選択・
供給電流デューティ比制御回路26が更に備えられ、ラ
ッチ回路24からの車速値データに基づいて、所定の変
色基準値を基準として赤色LED5Rと緑色LED5G
のうちの点灯すべき種類を選択し、それによって表示の
発光色を選択すると共に、その変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、それらの各LED5R,5
Gにそれぞれ供給するパルス電流のデューティ比を、変
化前の発光色で発光するLED5R,5Gのうちの一方
に供給するパルス電流のデューティ比を徐々に減少させ
る一方、変化完了後の発光色で発光するLED5R,5
Gのうちの他方に供給するパルス電流のデューティ比を
徐々に増加させるように、発光駆動制御回路20を制御
するようにしている。なお、このデューティ比の増減制
御は、パルス幅またはパルス周波数を変えることによっ
て、或いはこれらを同時に変えること等によって、実質
的にゼロになるまで行うことができる。
供給電流デューティ比制御回路26が更に備えられ、ラ
ッチ回路24からの車速値データに基づいて、所定の変
色基準値を基準として赤色LED5Rと緑色LED5G
のうちの点灯すべき種類を選択し、それによって表示の
発光色を選択すると共に、その変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、それらの各LED5R,5
Gにそれぞれ供給するパルス電流のデューティ比を、変
化前の発光色で発光するLED5R,5Gのうちの一方
に供給するパルス電流のデューティ比を徐々に減少させ
る一方、変化完了後の発光色で発光するLED5R,5
Gのうちの他方に供給するパルス電流のデューティ比を
徐々に増加させるように、発光駆動制御回路20を制御
するようにしている。なお、このデューティ比の増減制
御は、パルス幅またはパルス周波数を変えることによっ
て、或いはこれらを同時に変えること等によって、実質
的にゼロになるまで行うことができる。
【0033】具体的には、図3及び図4のように、ここ
では変色基準値VB が100km/hに設定され、また、こ
の変色基準値VB を中心として、これよりも5km/hだけ
高い値に第1設定値VH が、同じく5km/hだけ低い値に
第2設定値VL がそれぞれ設定されている。そして、表
示部1aでのバーグラフ表示の発光色は、車速値Vtに
対応して、その車速値Vt が第2設定値VL 95km/hよ
りも低いときには、一般に安全を示す緑色LED5Gの
点灯による緑色とされ、また、第1設定値VL105km/
hよりも高いときには、一般に危険を表す赤色LED5
Gの点灯による赤色とされ、それらの第1設定値VH と
第2設定値VL との間の10km/hの速度範囲でデューテ
ィ比を制御し、緑色から赤色への変化が徐々になされる
ようになっている。つまり、緑色の発光色の発光強度、
即ち、明るさは、車速Vt が増加するとき、第2設定値
VL となるまでは一定であるが、その第2設定値VL を
越えると徐々に減少し、第1設定値VH において実質的
にゼロになるまで低下する。その一方、赤色の発光色の
明るさは、その第2設定値VL における実質的にゼロの
状態から第1設定値VH にかけて徐々に増加し、その設
定値を越えてからは緑色の発光色と同じ明るさが維持さ
れる。なお、この緑色と赤色の発光色の明るさ変化は、
それらの色彩で発光するLED5G,5Rにそれぞれ供
給するパルス電流のデューティ比にほぼ比例するもので
ある。
では変色基準値VB が100km/hに設定され、また、こ
の変色基準値VB を中心として、これよりも5km/hだけ
高い値に第1設定値VH が、同じく5km/hだけ低い値に
第2設定値VL がそれぞれ設定されている。そして、表
示部1aでのバーグラフ表示の発光色は、車速値Vtに
対応して、その車速値Vt が第2設定値VL 95km/hよ
りも低いときには、一般に安全を示す緑色LED5Gの
点灯による緑色とされ、また、第1設定値VL105km/
hよりも高いときには、一般に危険を表す赤色LED5
Gの点灯による赤色とされ、それらの第1設定値VH と
第2設定値VL との間の10km/hの速度範囲でデューテ
ィ比を制御し、緑色から赤色への変化が徐々になされる
ようになっている。つまり、緑色の発光色の発光強度、
即ち、明るさは、車速Vt が増加するとき、第2設定値
VL となるまでは一定であるが、その第2設定値VL を
越えると徐々に減少し、第1設定値VH において実質的
にゼロになるまで低下する。その一方、赤色の発光色の
明るさは、その第2設定値VL における実質的にゼロの
状態から第1設定値VH にかけて徐々に増加し、その設
定値を越えてからは緑色の発光色と同じ明るさが維持さ
れる。なお、この緑色と赤色の発光色の明るさ変化は、
それらの色彩で発光するLED5G,5Rにそれぞれ供
給するパルス電流のデューティ比にほぼ比例するもので
ある。
【0034】そのため、緑色(今までの発光色)から赤
色(次の発光色)への発光色の変化は、これらの各色が
少しずつ混合し、黄緑から黄色の中間混合色となる段階
を介して、橙、赤へと順次徐々に変化する。また、その
緑色と赤色との混合色からなる発光色の明るさは、それ
ぞれの発光色の強度が実質的にゼロになるまで減少され
ているため、それぞれが単独色である場合の明るさと実
質的に同じとなっている。こうして、第1設定値VH と
第2設定値VL との間の範囲領域は発光色の徐変領域を
形成し、変色基準値VB を基準とする発光色の急激な変
化を和らげる。
色(次の発光色)への発光色の変化は、これらの各色が
少しずつ混合し、黄緑から黄色の中間混合色となる段階
を介して、橙、赤へと順次徐々に変化する。また、その
緑色と赤色との混合色からなる発光色の明るさは、それ
ぞれの発光色の強度が実質的にゼロになるまで減少され
ているため、それぞれが単独色である場合の明るさと実
質的に同じとなっている。こうして、第1設定値VH と
第2設定値VL との間の範囲領域は発光色の徐変領域を
形成し、変色基準値VB を基準とする発光色の急激な変
化を和らげる。
【0035】ところで、上記の発光色選択・供給電流デ
ューティ比制御回路26による点灯させるLED5G,
5Rの選択と、それらの各LED5G,5Rに供給する
パルス電流のデューティ比の車速値Vt に対応する制御
は、例えば、図5のフローチャートに従って行うことが
できる。
ューティ比制御回路26による点灯させるLED5G,
5Rの選択と、それらの各LED5G,5Rに供給する
パルス電流のデューティ比の車速値Vt に対応する制御
は、例えば、図5のフローチャートに従って行うことが
できる。
【0036】まず、ステップS1で車速センサ3の出力
を波形整形回路21を通して検出し、ステップS2でそ
の検出信号に基づき車速Vt をカウンタ22で演算す
る。そして、ステップS3で、その車速Vt が第1設定
値VH と第2設定値VL との間の発光色徐変領域である
かを判定し、その発光色徐変領域でないとき、ステップ
S4でその車速Vt に対応する発光色を選択し、ステッ
プS5で該当するLED5G,5Rのいずれかを点灯す
る。具体的には、車速Vt が第2設定値VL より低いと
きには、緑色LED5Gを点灯して表示部1aのバーグ
ラフの発光色を緑色とし、また、車速Vt が第1設定値
VH より高いときには、赤色LED5Rを点灯して表示
の発光色を赤色とする。
を波形整形回路21を通して検出し、ステップS2でそ
の検出信号に基づき車速Vt をカウンタ22で演算す
る。そして、ステップS3で、その車速Vt が第1設定
値VH と第2設定値VL との間の発光色徐変領域である
かを判定し、その発光色徐変領域でないとき、ステップ
S4でその車速Vt に対応する発光色を選択し、ステッ
プS5で該当するLED5G,5Rのいずれかを点灯す
る。具体的には、車速Vt が第2設定値VL より低いと
きには、緑色LED5Gを点灯して表示部1aのバーグ
ラフの発光色を緑色とし、また、車速Vt が第1設定値
VH より高いときには、赤色LED5Rを点灯して表示
の発光色を赤色とする。
【0037】また、ステップS3で現行の車速Vt が第
1設定値VH と第2設定値VL との間の発光色徐変領域
であると判定したとき、ステップS6で変化完了後の発
光色を選択すると共に、ステップS7で変化前発光色と
変化後発光色とのデューティ比の選択を行う。このステ
ップS7でのデューティ比の選択は、図6のように、
[車速Vt −変色基準値VB ]の値、つまり、現行の車
速Vt と変色基準値VBとの差に対応して、変化前と変
化完了後の発光色で発光するLEDにそれぞれ供給する
パルス電流について予め設定されたデューティ比制御率
(%)を選択することによって行うことができる。具体
的には、ここでは、[車速Vt −変色基準値VB ]の値
が5段階に分けられ、それぞれの値範囲に対応して、変
化前の発光色で発光するLED(緑色LED5G)と変
化完了後の発光色で発光するLED(赤色LED5R)
とにそれぞれ供給するパルス電流のデューティ比制御率
が設定されている。例えば、車速Vt が第2設定値VL
に近いときには、それらの緑色LED5G及び赤色LE
D5Rにそれぞれ供給されるパルス電流のデューティ比
は、それぞれ初期値の85%、及び15%に相当するも
のである。また、車速Vt が変色基準値VB (第1設定
値VH と第2設定値VL との中間値)であるときには、
各LED5G,5Rに供給されるパルス電流のデューテ
ィ比は、共に半分の50%に制御される。こうして、車
速Vt が発光色徐変領域であるとき、変化前と変化完了
後の発光色の混合色は、車速Vt に対応して選択された
デューティ比制御率で制御されて、ステップS8で出力
される。
1設定値VH と第2設定値VL との間の発光色徐変領域
であると判定したとき、ステップS6で変化完了後の発
光色を選択すると共に、ステップS7で変化前発光色と
変化後発光色とのデューティ比の選択を行う。このステ
ップS7でのデューティ比の選択は、図6のように、
[車速Vt −変色基準値VB ]の値、つまり、現行の車
速Vt と変色基準値VBとの差に対応して、変化前と変
化完了後の発光色で発光するLEDにそれぞれ供給する
パルス電流について予め設定されたデューティ比制御率
(%)を選択することによって行うことができる。具体
的には、ここでは、[車速Vt −変色基準値VB ]の値
が5段階に分けられ、それぞれの値範囲に対応して、変
化前の発光色で発光するLED(緑色LED5G)と変
化完了後の発光色で発光するLED(赤色LED5R)
とにそれぞれ供給するパルス電流のデューティ比制御率
が設定されている。例えば、車速Vt が第2設定値VL
に近いときには、それらの緑色LED5G及び赤色LE
D5Rにそれぞれ供給されるパルス電流のデューティ比
は、それぞれ初期値の85%、及び15%に相当するも
のである。また、車速Vt が変色基準値VB (第1設定
値VH と第2設定値VL との中間値)であるときには、
各LED5G,5Rに供給されるパルス電流のデューテ
ィ比は、共に半分の50%に制御される。こうして、車
速Vt が発光色徐変領域であるとき、変化前と変化完了
後の発光色の混合色は、車速Vt に対応して選択された
デューティ比制御率で制御されて、ステップS8で出力
される。
【0038】なお、ここで、上記の[車速Vt −変色基
準値VB ]の区分はできるだけ細分化されることが望ま
しく、それによって、図3のように発光色と明るさが変
化するとき、その変化をより緩やかなものとすることが
できる。また、発光色徐変領域の設定範囲、つまり、そ
れの上限値である第1設定値VH と下限値である第2設
定値VL については、実際の自動車の車速の変動量等に
応じて適宜に決めることができる。
準値VB ]の区分はできるだけ細分化されることが望ま
しく、それによって、図3のように発光色と明るさが変
化するとき、その変化をより緩やかなものとすることが
できる。また、発光色徐変領域の設定範囲、つまり、そ
れの上限値である第1設定値VH と下限値である第2設
定値VL については、実際の自動車の車速の変動量等に
応じて適宜に決めることができる。
【0039】また、ここで、変色基準値VB は、第1設
定値VH を上限とし第2設定値VLを下限とする発光色
徐変領域の設定範囲と共に、変更自在とすることもでき
る。即ち、図1において点線で示すように、基準値入力
回路27を更に設け、発光色選択・供給電流デューティ
比制御回路26による表示の発光色の制御において判定
の基準となる第1設定値VH と第2設定値VL を、変更
自在に入力できるようにすることである。これによれ
ば、例えば、変色基準値VB を走行中の道路の制限速度
に設定することによって、表示の発光色の変化をその制
限速度を越えた場合の警告表示とすることができる。
定値VH を上限とし第2設定値VLを下限とする発光色
徐変領域の設定範囲と共に、変更自在とすることもでき
る。即ち、図1において点線で示すように、基準値入力
回路27を更に設け、発光色選択・供給電流デューティ
比制御回路26による表示の発光色の制御において判定
の基準となる第1設定値VH と第2設定値VL を、変更
自在に入力できるようにすることである。これによれ
ば、例えば、変色基準値VB を走行中の道路の制限速度
に設定することによって、表示の発光色の変化をその制
限速度を越えた場合の警告表示とすることができる。
【0040】このように、本第一の実施の形態の自動車
用表示装置は、自動車の走行速度(車速)を表示する装
置、即ち、スピードメータであって、車速をバーグラフ
で表示自在に配列された多数のセグメント4と、各セグ
メント4にそれぞれ配設され、2色以上の発光色でそれ
らの各セグメント4を発光する複数のLED5R,5G
と、それらのLED5R,5Gを点灯制御することによ
り、多数のセグメント4のうちの特定のセグメント4を
選択的に発光させて車速をバーグラフ表示すると共に、
その車速値に対応して表示の発光色を所定の変色基準値
を基準として変化させ、かつ、発光色を変化させると
き、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲(第1設
定値VH を上限とし第2設定値VL を下限とする範囲、
発光色徐変領域)において、前記LED5R,5Gに供
給するパルス電流のデューティ比を制御し、変化前の発
光色で発光するLED5Gに供給するパルス電流のデュ
ーティ比を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色
で発光するLED5Rに供給するパルス電流のデューテ
ィ比を徐々に増加させ、それによって、変化前の発光色
の明るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色
の明るさを徐々に増加させる表示制御手段2とを具備す
るものである。
用表示装置は、自動車の走行速度(車速)を表示する装
置、即ち、スピードメータであって、車速をバーグラフ
で表示自在に配列された多数のセグメント4と、各セグ
メント4にそれぞれ配設され、2色以上の発光色でそれ
らの各セグメント4を発光する複数のLED5R,5G
と、それらのLED5R,5Gを点灯制御することによ
り、多数のセグメント4のうちの特定のセグメント4を
選択的に発光させて車速をバーグラフ表示すると共に、
その車速値に対応して表示の発光色を所定の変色基準値
を基準として変化させ、かつ、発光色を変化させると
き、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲(第1設
定値VH を上限とし第2設定値VL を下限とする範囲、
発光色徐変領域)において、前記LED5R,5Gに供
給するパルス電流のデューティ比を制御し、変化前の発
光色で発光するLED5Gに供給するパルス電流のデュ
ーティ比を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色
で発光するLED5Rに供給するパルス電流のデューテ
ィ比を徐々に増加させ、それによって、変化前の発光色
の明るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色
の明るさを徐々に増加させる表示制御手段2とを具備す
るものである。
【0041】したがって、この自動車用表示装置によれ
ば、車速のバーグラフ表示の発光色が、その車速に対応
して、所定の変色基準値を基準として変化するので、そ
の色変り変化によって車速の警告表示を行うことができ
る。そして、その発光色の変化は、変色基準値を基準と
する所定の設定値範囲において、変化前と変化完了後の
発光色が混合された混合色の段階を介して徐々になされ
るので、走行時に車速が変色基準値の付近で変動すると
きの頻繁な色変り変化を緩かなものとすることができ
る。即ち、自動車の車速を、ちらつき(フリッカ)が生
じることなく色変り表示することができる。
ば、車速のバーグラフ表示の発光色が、その車速に対応
して、所定の変色基準値を基準として変化するので、そ
の色変り変化によって車速の警告表示を行うことができ
る。そして、その発光色の変化は、変色基準値を基準と
する所定の設定値範囲において、変化前と変化完了後の
発光色が混合された混合色の段階を介して徐々になされ
るので、走行時に車速が変色基準値の付近で変動すると
きの頻繁な色変り変化を緩かなものとすることができ
る。即ち、自動車の車速を、ちらつき(フリッカ)が生
じることなく色変り表示することができる。
【0042】〔第二の実施の形態〕図7は本発明の第二
の実施の形態の自動車用表示装置の構成を示す説明図で
ある。また、図8はその自動車用表示装置による表示色
変化の一例を示す説明図である。
の実施の形態の自動車用表示装置の構成を示す説明図で
ある。また、図8はその自動車用表示装置による表示色
変化の一例を示す説明図である。
【0043】なお、図7において、図1の第一の実施の
形態の自動車用表示装置の構成部分と同一または相当す
る部分には、同一の符号を使用している。
形態の自動車用表示装置の構成部分と同一または相当す
る部分には、同一の符号を使用している。
【0044】図7のように、本第二の実施の形態の自動
車用表示装置は、自動車の走行速度を表示する表示装置
(スピードメータ)として具体化され、図1の第一の実
施の形態の場合と同様に、車速をバーグラフで表示する
表示部1aと、この表示部1aによる車速値の表示を制
御し、車速センサ3からの信号をもとに車速演算された
速度値をバーグラフ表示する表示制御手段2とを備えた
電子式スピードメータとして構成されている。
車用表示装置は、自動車の走行速度を表示する表示装置
(スピードメータ)として具体化され、図1の第一の実
施の形態の場合と同様に、車速をバーグラフで表示する
表示部1aと、この表示部1aによる車速値の表示を制
御し、車速センサ3からの信号をもとに車速演算された
速度値をバーグラフ表示する表示制御手段2とを備えた
電子式スピードメータとして構成されている。
【0045】より具体的には、表示部1aは、略棒状の
発光面を持つセグメント4が円弧状に多数並列されて形
成されている。また、この各セグメント4には光の3原
色である赤、緑、青の各色を放射する赤色LED5R、
緑色LED5G、及び青色LED5Bの3種類のLED
5が配設されている。なお、その青色LED5Bは、例
えば、比較的高い明るさを得ることができるIII 族窒化
物半導体(InxAlyGa1-x-yN、但し、0≦x,y
≦1)より形成することができる。そのため、これらの
LED5をそれぞれ単独で、または組合せて点灯するこ
とにより、これらの3種を同時に点灯した場合の白色の
混合色を含めて、多くの発光色でそれらのセグメント4
を発光できるようになっている。更に、表示制御手段2
は、各セグメント4に配設されたLED5を発光駆動制
御する発光駆動制御回路20の他に、車速センサ3から
の信号を波形整形する波形整形回路21、カウンタ2
2、タイミング回路23、ラッチ回路24、コード変換
回路25を含んで構成され、車速センサ3からの信号を
もとに車速を演算し、その車速値の信号に基づいて所定
のセグメント4に配設されたLED5を点灯駆動制御し
て、その速度値をバーグラフ表示するようにしている。
発光面を持つセグメント4が円弧状に多数並列されて形
成されている。また、この各セグメント4には光の3原
色である赤、緑、青の各色を放射する赤色LED5R、
緑色LED5G、及び青色LED5Bの3種類のLED
5が配設されている。なお、その青色LED5Bは、例
えば、比較的高い明るさを得ることができるIII 族窒化
物半導体(InxAlyGa1-x-yN、但し、0≦x,y
≦1)より形成することができる。そのため、これらの
LED5をそれぞれ単独で、または組合せて点灯するこ
とにより、これらの3種を同時に点灯した場合の白色の
混合色を含めて、多くの発光色でそれらのセグメント4
を発光できるようになっている。更に、表示制御手段2
は、各セグメント4に配設されたLED5を発光駆動制
御する発光駆動制御回路20の他に、車速センサ3から
の信号を波形整形する波形整形回路21、カウンタ2
2、タイミング回路23、ラッチ回路24、コード変換
回路25を含んで構成され、車速センサ3からの信号を
もとに車速を演算し、その車速値の信号に基づいて所定
のセグメント4に配設されたLED5を点灯駆動制御し
て、その速度値をバーグラフ表示するようにしている。
【0046】そして、本実施の形態においては、第一の
実施の形態の場合と同様に、表示制御手段2は、各セグ
メント4に配設された各色LED5の点灯を選択的に制
御し、車速に対応してバーグラフによる表示の発光色が
所定の変色基準値を基準として変化するようにし、か
つ、そのように色を変化させるとき、変色基準値を基準
とする所定の設定値範囲において、LED5に供給する
電流を制御して変化前の発光色の明るさを徐々に減少さ
せる一方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加さ
せるようにする手段を含んで形成されている。ただし、
その供給電流の制御は、第一の実施の形態の場合ではデ
ューティ比を制御することによってなされるのに対し、
本実施の形態では電流値を制御することによってなさ
れ、変化前の発光色で発光するLED5に供給する電流
の電流値を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色
で発光するLED5に供給する電流の電流値を徐々に増
加させている。
実施の形態の場合と同様に、表示制御手段2は、各セグ
メント4に配設された各色LED5の点灯を選択的に制
御し、車速に対応してバーグラフによる表示の発光色が
所定の変色基準値を基準として変化するようにし、か
つ、そのように色を変化させるとき、変色基準値を基準
とする所定の設定値範囲において、LED5に供給する
電流を制御して変化前の発光色の明るさを徐々に減少さ
せる一方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加さ
せるようにする手段を含んで形成されている。ただし、
その供給電流の制御は、第一の実施の形態の場合ではデ
ューティ比を制御することによってなされるのに対し、
本実施の形態では電流値を制御することによってなさ
れ、変化前の発光色で発光するLED5に供給する電流
の電流値を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色
で発光するLED5に供給する電流の電流値を徐々に増
加させている。
【0047】具体的には、本実施の形態の表示制御手段
2には発光色選択・供給電流値制御回路28が更に備え
られ、表示の発光色を車速値と対応して上記のように変
化制御するようにしている。なお、それによる制御は、
例えば、第一の実施の形態の場合と同様に、即ち、図5
及び図6におけるデューティ比を電流値に代えることに
よって、そのまま行うことができる。
2には発光色選択・供給電流値制御回路28が更に備え
られ、表示の発光色を車速値と対応して上記のように変
化制御するようにしている。なお、それによる制御は、
例えば、第一の実施の形態の場合と同様に、即ち、図5
及び図6におけるデューティ比を電流値に代えることに
よって、そのまま行うことができる。
【0048】そして、このような制御手段によって、表
示部1aのバーグラフ表示の発光色は、車速に対応し
て、例えば、図8のように変化させることができる。こ
こでは、変色基準値が50km/h(VB1)と100km/h
(VB2)との2個所に置かれ、それによって、表示の発
光色が車速に対応して白、黄、赤に順次変化し、また、
各色変り変化点では、変色の前後の発光色がそれらの混
合色の段階を介して徐変するようにされている。具体的
には、低速段階での白色の発光色は赤色LEDと緑色L
EDと青色LEDとを共に点灯することにより、中速段
階での黄色の発光色は赤色LEDと緑色LEDとの同時
点灯により、そして高速段階での赤色の発光色は赤色L
EDのみの点灯によって、それぞれなされている。そし
て、表示の発光色が白色から黄色に変えられる50km/h
を変色基準値VB1とする範囲では、その変色基準値VB1
を中心とする10km/hの速度範囲、即ち、55km/hの第
1設定値VH1を上限とし45km/hの第2設定値VL1を下
限とする発光色徐変領域において、白色の明るさを徐々
に減少させる一方、黄色の明るさを徐々に増加させるよ
うにしている。つまり、青色LEDに供給する電流値を
徐々に減少し、第1設定値VH1ではゼロになるように制
御する一方、それに応じて赤色LEDと緑色LEDに供
給する電流値を徐々に所定の値まで増加させ、それによ
って、表示色の明るさが実質的に一定となるようにして
いる。そのため、表示の発光色は、白色から淡い黄色の
段階を介して黄色に徐変する。また、黄色から赤色に変
化させる100km/hを変色基準値VB2とする範囲では、
105km/hの第1設定値VH2を上限とし95km/hの第2
設定値VL2を下限とする発光色徐変領域において、緑色
LEDに供給する電流値を徐々にゼロまで減少させる一
方、赤色LEDに供給する電流値を所定値まで徐々に増
加させて、黄色の明るさを徐々に減少させる一方、黄色
の明るさを徐々に増加させるようにしている。したがっ
て、発光色は黄色から橙色の中間混合色の段階を介して
赤色に徐変する。
示部1aのバーグラフ表示の発光色は、車速に対応し
て、例えば、図8のように変化させることができる。こ
こでは、変色基準値が50km/h(VB1)と100km/h
(VB2)との2個所に置かれ、それによって、表示の発
光色が車速に対応して白、黄、赤に順次変化し、また、
各色変り変化点では、変色の前後の発光色がそれらの混
合色の段階を介して徐変するようにされている。具体的
には、低速段階での白色の発光色は赤色LEDと緑色L
EDと青色LEDとを共に点灯することにより、中速段
階での黄色の発光色は赤色LEDと緑色LEDとの同時
点灯により、そして高速段階での赤色の発光色は赤色L
EDのみの点灯によって、それぞれなされている。そし
て、表示の発光色が白色から黄色に変えられる50km/h
を変色基準値VB1とする範囲では、その変色基準値VB1
を中心とする10km/hの速度範囲、即ち、55km/hの第
1設定値VH1を上限とし45km/hの第2設定値VL1を下
限とする発光色徐変領域において、白色の明るさを徐々
に減少させる一方、黄色の明るさを徐々に増加させるよ
うにしている。つまり、青色LEDに供給する電流値を
徐々に減少し、第1設定値VH1ではゼロになるように制
御する一方、それに応じて赤色LEDと緑色LEDに供
給する電流値を徐々に所定の値まで増加させ、それによ
って、表示色の明るさが実質的に一定となるようにして
いる。そのため、表示の発光色は、白色から淡い黄色の
段階を介して黄色に徐変する。また、黄色から赤色に変
化させる100km/hを変色基準値VB2とする範囲では、
105km/hの第1設定値VH2を上限とし95km/hの第2
設定値VL2を下限とする発光色徐変領域において、緑色
LEDに供給する電流値を徐々にゼロまで減少させる一
方、赤色LEDに供給する電流値を所定値まで徐々に増
加させて、黄色の明るさを徐々に減少させる一方、黄色
の明るさを徐々に増加させるようにしている。したがっ
て、発光色は黄色から橙色の中間混合色の段階を介して
赤色に徐変する。
【0049】なお、この表示の発光色の変化は一例であ
り、ここでは、2つの変色基準値を基準として3色に変
化させたが、この色変化は、第一の実施の形態の場合の
ように(図3)2色であることができ、または、4色以
上であることもできる。また、発光色選択・供給電流値
制御回路28に対して基準値入力回路27を更に設け
て、変色基準値(第1,第2設定値)を変更自在に設定
できるようにすることもできる。
り、ここでは、2つの変色基準値を基準として3色に変
化させたが、この色変化は、第一の実施の形態の場合の
ように(図3)2色であることができ、または、4色以
上であることもできる。また、発光色選択・供給電流値
制御回路28に対して基準値入力回路27を更に設け
て、変色基準値(第1,第2設定値)を変更自在に設定
できるようにすることもできる。
【0050】このように、本第二の実施の形態の自動車
用表示装置は、自動車の走行速度(車速)を表示する装
置、即ち、スピードメータであって、車速をバーグラフ
で表示自在に配列された多数のセグメント4と、各セグ
メント4にそれぞれ配設され、2色以上の発光色でそれ
らの各セグメント4を発光する複数のLED5と、それ
らのLED5を点灯制御することにより、多数のセグメ
ント4のうちの特定のセグメント4を選択的に発光させ
て車速をバーグラフ表示すると共に、車速値に対応して
表示の発光色を所定の変色基準値を基準として変化さ
せ、かつ、発光色を変化させるとき、変色基準値を基準
とする所定の設定値範囲(第1設定値VHを上限とし第
2設定値VL を下限とする範囲、発光色徐変領域)にお
いて、それらのLEDに供給する電流の電流値を制御
し、変化前の発光色で発光するLEDに供給する電流の
電流値を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色で
発光するLEDに供給する電流の電流値を徐々に増加さ
せ、それによって、変化前の発光色の明るさを徐々に減
少させる一方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増
加させる表示制御手段2とを具備するものである。
用表示装置は、自動車の走行速度(車速)を表示する装
置、即ち、スピードメータであって、車速をバーグラフ
で表示自在に配列された多数のセグメント4と、各セグ
メント4にそれぞれ配設され、2色以上の発光色でそれ
らの各セグメント4を発光する複数のLED5と、それ
らのLED5を点灯制御することにより、多数のセグメ
ント4のうちの特定のセグメント4を選択的に発光させ
て車速をバーグラフ表示すると共に、車速値に対応して
表示の発光色を所定の変色基準値を基準として変化さ
せ、かつ、発光色を変化させるとき、変色基準値を基準
とする所定の設定値範囲(第1設定値VHを上限とし第
2設定値VL を下限とする範囲、発光色徐変領域)にお
いて、それらのLEDに供給する電流の電流値を制御
し、変化前の発光色で発光するLEDに供給する電流の
電流値を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色で
発光するLEDに供給する電流の電流値を徐々に増加さ
せ、それによって、変化前の発光色の明るさを徐々に減
少させる一方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増
加させる表示制御手段2とを具備するものである。
【0051】したがって、この自動車用表示装置の作用
効果は第一の実施の形態の場合と実質的に同じであり、
車速に対応してバーグラフ表示の発光色を変化させるこ
とができ、その色変り変化によって車速の警告表示を行
うことができると共に、その発光色の変化は変化前と変
化完了後の発光色が混合された中間混合色の段階を介し
て徐々になされるので、走行時に車速が変色基準値の付
近で変動するときのちらつき(フリッカ)を防止するこ
とができる。
効果は第一の実施の形態の場合と実質的に同じであり、
車速に対応してバーグラフ表示の発光色を変化させるこ
とができ、その色変り変化によって車速の警告表示を行
うことができると共に、その発光色の変化は変化前と変
化完了後の発光色が混合された中間混合色の段階を介し
て徐々になされるので、走行時に車速が変色基準値の付
近で変動するときのちらつき(フリッカ)を防止するこ
とができる。
【0052】ところで、上記の第一及び第二の実施の形
態の自動車用表示装置は車速をバーグラフで表示するよ
うにしたものであるが、この種の表示装置は、車速をゾ
ーン表示するようにそのまま変換することもでき、その
場合には、多数のセグメントのうちの実際の車速に対応
する速度目盛部分に位置するセグメントのみが発光表示
される。また、次に述べるように、表示の形態として
は、7セグメントディスプレイ等による数字表示である
こともできる。
態の自動車用表示装置は車速をバーグラフで表示するよ
うにしたものであるが、この種の表示装置は、車速をゾ
ーン表示するようにそのまま変換することもでき、その
場合には、多数のセグメントのうちの実際の車速に対応
する速度目盛部分に位置するセグメントのみが発光表示
される。また、次に述べるように、表示の形態として
は、7セグメントディスプレイ等による数字表示である
こともできる。
【0053】〔第三の実施の形態〕図9乃至図12は本
発明の第三の実施の形態の自動車用表示装置に関するも
のであり、図9はその自動車用表示装置の構成を示す説
明図である。また、図10はその自動車用表示装置にお
ける各セグメントの構造を示す断面図である。図11は
その自動車用表示装置による車速と表示の発光色との関
係を示す説明図である。図12はその自動車用表示装置
の発光色選択・ヒステリシス制御回路の制御を行うフロ
ーチャートである。なお、これらの図において、図1乃
至図8の第一及び第二の実施の形態の自動車用表示装置
の構成部分と同一または相当する部分には、同一の符号
を使用している。
発明の第三の実施の形態の自動車用表示装置に関するも
のであり、図9はその自動車用表示装置の構成を示す説
明図である。また、図10はその自動車用表示装置にお
ける各セグメントの構造を示す断面図である。図11は
その自動車用表示装置による車速と表示の発光色との関
係を示す説明図である。図12はその自動車用表示装置
の発光色選択・ヒステリシス制御回路の制御を行うフロ
ーチャートである。なお、これらの図において、図1乃
至図8の第一及び第二の実施の形態の自動車用表示装置
の構成部分と同一または相当する部分には、同一の符号
を使用している。
【0054】図9のように、本第三の実施の形態の自動
車用表示装置は、自動車の走行速度をそのまま数値で表
示するようにした表示装置(デジタル式スピードメー
タ)であり、車速をそのように数字で表示する表示部1
bと、その表示部1bによる車速の表示を制御し、車速
センサ3からの信号をもとに車速演算された速度値を数
字表示する表示制御手段2とを備えている。
車用表示装置は、自動車の走行速度をそのまま数値で表
示するようにした表示装置(デジタル式スピードメー
タ)であり、車速をそのように数字で表示する表示部1
bと、その表示部1bによる車速の表示を制御し、車速
センサ3からの信号をもとに車速演算された速度値を数
字表示する表示制御手段2とを備えている。
【0055】この表示部1bは棒状の発光面を持つセグ
メント4が、自動車の速度(km/h)を0から199まで
の数値で表示できるように、多数配列されて形成されて
いる。即ち、数値の1の桁と10の桁は、7つのセグメ
ント4を数字の『8』または漢字の『日』の形状に配列
した7セグメントディスプレイとして形成され、特定の
セグメント4をLED5の点灯により発光させることに
よって、0から9までの各数字を表示できるようになっ
ている。ただし、100の桁は数字の1のみが表示可能
とされており、2つのセグメント4を縦に並べて形成さ
れている。なお、これらのセグメント4は、全てが互い
に同じ明るさで発光するように、実質的に同じ大きさで
形成されている。
メント4が、自動車の速度(km/h)を0から199まで
の数値で表示できるように、多数配列されて形成されて
いる。即ち、数値の1の桁と10の桁は、7つのセグメ
ント4を数字の『8』または漢字の『日』の形状に配列
した7セグメントディスプレイとして形成され、特定の
セグメント4をLED5の点灯により発光させることに
よって、0から9までの各数字を表示できるようになっ
ている。ただし、100の桁は数字の1のみが表示可能
とされており、2つのセグメント4を縦に並べて形成さ
れている。なお、これらのセグメント4は、全てが互い
に同じ明るさで発光するように、実質的に同じ大きさで
形成されている。
【0056】また、それらの各セグメント4には互いに
色相が異なる2種類以上のLED5が配設され、ここで
は、赤色光を放射する赤色LED5Rと、緑色光を放射
する緑色LED5Gと、黄色光を放射する黄色LED5
Yとの3種類のLED5が配設されている。したがっ
て、これらのLED5をそれぞれ点灯することによっ
て、各セグメントは赤色、緑色、及び黄色の3色で発光
できるようになっている。なお、黄色は赤色と緑色の混
合色としても得られるが、制御を容易にするために独立
した黄色LED5Yを使用している。そして、その黄色
LED5Yは、例えば、ガリウム砒素リン(GaAs
P)系結晶体より形成することができる。
色相が異なる2種類以上のLED5が配設され、ここで
は、赤色光を放射する赤色LED5Rと、緑色光を放射
する緑色LED5Gと、黄色光を放射する黄色LED5
Yとの3種類のLED5が配設されている。したがっ
て、これらのLED5をそれぞれ点灯することによっ
て、各セグメントは赤色、緑色、及び黄色の3色で発光
できるようになっている。なお、黄色は赤色と緑色の混
合色としても得られるが、制御を容易にするために独立
した黄色LED5Yを使用している。そして、その黄色
LED5Yは、例えば、ガリウム砒素リン(GaAs
P)系結晶体より形成することができる。
【0057】なお、このセグメント4の具体的な構造
は、LEDの数が異なる他は、通常の単一のLEDを備
えたセグメントと基本的に同じであり、また、前述のグ
ラフ表示を形成するセグメント4の場合(図2)と実質
的に同じである。即ち、図10のように、それらの赤、
緑、黄の各色LED5R,5G,5Yは、その支持基板
でもあるプリント配線基板6上にボンディングされて取
付けられている。そして、これらのLED5R,5G,
5Yの周囲は、白色の内面を有し、上端の開口が図9の
ように棒状をなす反射板7によって取囲まれると共に、
その反射板7の空所は、透明エポキシ樹脂等の光透過性
樹脂材料のモールドからなる封止樹脂8によって封止さ
れている。なお、各LED5R,5G,5Yは、より具
体的にはLEDチップの形態であり、その表面側電極は
ボンディングワイヤ9によってプリント配線基板6に接
続されている。また、各セグメント4には、各LED5
R,5G,5Yに個別な3本のアウタリード10が備え
られ、それによって、それらの各LED5R,5G,5
Yを互いに独立的に点灯制御できるようになっている。
は、LEDの数が異なる他は、通常の単一のLEDを備
えたセグメントと基本的に同じであり、また、前述のグ
ラフ表示を形成するセグメント4の場合(図2)と実質
的に同じである。即ち、図10のように、それらの赤、
緑、黄の各色LED5R,5G,5Yは、その支持基板
でもあるプリント配線基板6上にボンディングされて取
付けられている。そして、これらのLED5R,5G,
5Yの周囲は、白色の内面を有し、上端の開口が図9の
ように棒状をなす反射板7によって取囲まれると共に、
その反射板7の空所は、透明エポキシ樹脂等の光透過性
樹脂材料のモールドからなる封止樹脂8によって封止さ
れている。なお、各LED5R,5G,5Yは、より具
体的にはLEDチップの形態であり、その表面側電極は
ボンディングワイヤ9によってプリント配線基板6に接
続されている。また、各セグメント4には、各LED5
R,5G,5Yに個別な3本のアウタリード10が備え
られ、それによって、それらの各LED5R,5G,5
Yを互いに独立的に点灯制御できるようになっている。
【0058】そして、これらのセグメント4の点灯を制
御することによって車速を数字表示する表示制御手段2
は、車速センサ3からの信号をもとに車速演算された車
速値の信号に基づいて所定のセグメント4に備えられた
LED5を点灯駆動制御し、それによって、その速度値
を数字表示するために必要なセグメント4を発光制御す
る発光駆動制御回路20を含んで構成されている。なお
詳細には、この表示制御手段2はその他に波形整形回路
21、カウンタ22、タイミング回路23、ラッチ回路
24、コード変換回路25を含んで構成されるが、その
構成は第一及び第二の実施の形態の場合と実質的に同じ
である。
御することによって車速を数字表示する表示制御手段2
は、車速センサ3からの信号をもとに車速演算された車
速値の信号に基づいて所定のセグメント4に備えられた
LED5を点灯駆動制御し、それによって、その速度値
を数字表示するために必要なセグメント4を発光制御す
る発光駆動制御回路20を含んで構成されている。なお
詳細には、この表示制御手段2はその他に波形整形回路
21、カウンタ22、タイミング回路23、ラッチ回路
24、コード変換回路25を含んで構成されるが、その
構成は第一及び第二の実施の形態の場合と実質的に同じ
である。
【0059】それと共に、本第三の実施の形態において
は、LED5の点灯を制御する表示制御手段2には、更
に発光色選択・ヒステリシス制御回路29が備えられ、
車速を判定することにより、その車速に対応して点灯す
べきLED5の種類を選択して、数字表示の発光色を所
定の変色基準値を基準として色変り変化させ、しかも、
そのように発光色を変化させるとき、車速が増加中であ
るか減少中に応じて、変色基準値を基準とする所定の速
度値範囲では変化前の発光色での発光が維持されるよう
にして、その変化がヒステリシス的に行われるようにし
ている。
は、LED5の点灯を制御する表示制御手段2には、更
に発光色選択・ヒステリシス制御回路29が備えられ、
車速を判定することにより、その車速に対応して点灯す
べきLED5の種類を選択して、数字表示の発光色を所
定の変色基準値を基準として色変り変化させ、しかも、
そのように発光色を変化させるとき、車速が増加中であ
るか減少中に応じて、変色基準値を基準とする所定の速
度値範囲では変化前の発光色での発光が維持されるよう
にして、その変化がヒステリシス的に行われるようにし
ている。
【0060】具体的には、図11のように、表示部1b
の数字表示の発光色は、自動車の走行速度Vt に対応し
て、50km/hと100km/hの2つの変色基準値VB1,V
B2を基準として緑色から黄色、更に赤色の3色に色変り
変化するようにされている。そして、これらの発光色の
変化の際、例えば、50km/hの変色基準値VB1を基準と
して車速Vt に対応して緑色から黄色に変化するとき、
車速Vt が増加中であるときには、その変色基準値VB1
よりも所定の速度だけ高い第1設定値VH1(ここでは、
5km/hだけ高い55km/h)を越えるまでは、表示の発光
色は変色前の発光色である緑色に維持され、次いで、そ
の第1設定値VH1を越えて増加すると黄色に変化され
る。また逆に、車速Vt が減少中であるときには、その
変色基準値VB1よりも所定の速度だけ低い第2設定値V
L1(ここでは、5km/hだけ低い45km/h)を越えるまで
は、表示の発光色は変色前の発光色である黄色に維持さ
れ、次いで、その第2設定値VB1を越えて減少すると黄
色に変化される。つまり、変色基準値VB1を基準とする
第1設定値VH1と第2設定値VL1との間の領域範囲(こ
こでは、45km/hから55km/hの間)では、発光色の変
化がヒステリシス的に行われ、車速Vt が増加中である
か減少中であるかを判定して、表示の発光色が変化前の
発光色に維持されるようになっている。そのため、その
領域範囲を発光色ヒステリシス変化領域という場合、そ
の発光色ヒステリシス変化領域は第一及び第二の実施の
形態における発光色徐変領域に対応するものであるが、
その領域範囲内では、実際の走行速度Vt が増減したと
しても表示の発光色が変化前の発光色に維持されるよう
になっている。
の数字表示の発光色は、自動車の走行速度Vt に対応し
て、50km/hと100km/hの2つの変色基準値VB1,V
B2を基準として緑色から黄色、更に赤色の3色に色変り
変化するようにされている。そして、これらの発光色の
変化の際、例えば、50km/hの変色基準値VB1を基準と
して車速Vt に対応して緑色から黄色に変化するとき、
車速Vt が増加中であるときには、その変色基準値VB1
よりも所定の速度だけ高い第1設定値VH1(ここでは、
5km/hだけ高い55km/h)を越えるまでは、表示の発光
色は変色前の発光色である緑色に維持され、次いで、そ
の第1設定値VH1を越えて増加すると黄色に変化され
る。また逆に、車速Vt が減少中であるときには、その
変色基準値VB1よりも所定の速度だけ低い第2設定値V
L1(ここでは、5km/hだけ低い45km/h)を越えるまで
は、表示の発光色は変色前の発光色である黄色に維持さ
れ、次いで、その第2設定値VB1を越えて減少すると黄
色に変化される。つまり、変色基準値VB1を基準とする
第1設定値VH1と第2設定値VL1との間の領域範囲(こ
こでは、45km/hから55km/hの間)では、発光色の変
化がヒステリシス的に行われ、車速Vt が増加中である
か減少中であるかを判定して、表示の発光色が変化前の
発光色に維持されるようになっている。そのため、その
領域範囲を発光色ヒステリシス変化領域という場合、そ
の発光色ヒステリシス変化領域は第一及び第二の実施の
形態における発光色徐変領域に対応するものであるが、
その領域範囲内では、実際の走行速度Vt が増減したと
しても表示の発光色が変化前の発光色に維持されるよう
になっている。
【0061】この変色制御は、100km/hを変色基準値
VB2とする黄色から赤色への、または赤色から黄色への
変色についても同じであり、その変色基準値VB2を基準
とする105km/hの第1設定値VH2と95km/hの第2設
定値VL2との間の発光色ヒステリシス変化領域では、車
速Vt が増加中であるか減少中であるかに応じて変化前
の発光色での発光が維持され、次いで、その領域を越え
たときに始めて変色するようになっている。したがっ
て、高速道路の走行時、車速Vt が増加して100km/h
を越え、更にその100km/hの付近で車速Vt が変動し
たとしても、105km/hを越えない限りは表示の発光色
は黄色に維持される。また、一旦車速Vtが105km/h
を越えて表示色が赤色になると、その赤色の表示色は、
車速Vt が減少して発光色ヒステリシス変化領域内にな
っても、95km/hを越えて更に減少しない限り、そのま
ま維持される。そして、表示の発光色の変化がこのよう
にヒステリシス的に行われることによって、走行時に車
速Vt が変色基準値付近で変動するときの表示色の頻繁
な色変りを回避することができ、その頻繁な色変りによ
る表示のちらつき(フリッカ)を防止することができ
る。
VB2とする黄色から赤色への、または赤色から黄色への
変色についても同じであり、その変色基準値VB2を基準
とする105km/hの第1設定値VH2と95km/hの第2設
定値VL2との間の発光色ヒステリシス変化領域では、車
速Vt が増加中であるか減少中であるかに応じて変化前
の発光色での発光が維持され、次いで、その領域を越え
たときに始めて変色するようになっている。したがっ
て、高速道路の走行時、車速Vt が増加して100km/h
を越え、更にその100km/hの付近で車速Vt が変動し
たとしても、105km/hを越えない限りは表示の発光色
は黄色に維持される。また、一旦車速Vtが105km/h
を越えて表示色が赤色になると、その赤色の表示色は、
車速Vt が減少して発光色ヒステリシス変化領域内にな
っても、95km/hを越えて更に減少しない限り、そのま
ま維持される。そして、表示の発光色の変化がこのよう
にヒステリシス的に行われることによって、走行時に車
速Vt が変色基準値付近で変動するときの表示色の頻繁
な色変りを回避することができ、その頻繁な色変りによ
る表示のちらつき(フリッカ)を防止することができ
る。
【0062】なお、発光色選択・ヒステリシス制御回路
29による上記のような表示の発光色の制御は、例え
ば、図12のフローチャートに従って行うことができ
る。
29による上記のような表示の発光色の制御は、例え
ば、図12のフローチャートに従って行うことができ
る。
【0063】まず、ステップS10で車速センサ3の出
力を波形整形回路21を通して検出し、ステップS11
でその検出信号に基づき車速Vt をカウンタ22で演算
する。そして、その車速Vt に対応して発光色(点灯す
るLEDの種類)を選択するが、まず、ステップS12
において、車速Vt が上記の発光色ヒステリシス変化領
域に至ったとき、その車速Vt は増加中(増速中)であ
るか(または、減少中(減速中)であるか)を判定す
る。そして、車速Vt が増速中であるとき、ステップS
13で増速時マップを選択し、ステップS14でその増
速時マップによる車速−発光色の対応から、所定の変化
前の発光色を選択し、ステップS15でその発光色の信
号を出力する。
力を波形整形回路21を通して検出し、ステップS11
でその検出信号に基づき車速Vt をカウンタ22で演算
する。そして、その車速Vt に対応して発光色(点灯す
るLEDの種類)を選択するが、まず、ステップS12
において、車速Vt が上記の発光色ヒステリシス変化領
域に至ったとき、その車速Vt は増加中(増速中)であ
るか(または、減少中(減速中)であるか)を判定す
る。そして、車速Vt が増速中であるとき、ステップS
13で増速時マップを選択し、ステップS14でその増
速時マップによる車速−発光色の対応から、所定の変化
前の発光色を選択し、ステップS15でその発光色の信
号を出力する。
【0064】また、ステップS12において、車速Vt
が減速中であるとき、ステップS16で減速時マップを
選定し、ステップS17でその減速時マップによる車速
−発光色の対応から、所定の変化前の発光色を選択し、
ステップS15でその発光色の信号を出力する。
が減速中であるとき、ステップS16で減速時マップを
選定し、ステップS17でその減速時マップによる車速
−発光色の対応から、所定の変化前の発光色を選択し、
ステップS15でその発光色の信号を出力する。
【0065】なおここで、変化させる表示の発光色の種
類と数と共に、変色基準値VB の具体的値と設定数、ま
たは発光色ヒステリシス変化領域の臨界値であり、実際
の変色制御値となる第1設定値VH 及び第2設定値VL
の値は、適宜に定めることができる。また、この変色基
準値VB は第1設定値VH 及び第2設定値VL と共に、
前述の基準値入力回路27を更に備えることによって、
変更自在とすることもできる。
類と数と共に、変色基準値VB の具体的値と設定数、ま
たは発光色ヒステリシス変化領域の臨界値であり、実際
の変色制御値となる第1設定値VH 及び第2設定値VL
の値は、適宜に定めることができる。また、この変色基
準値VB は第1設定値VH 及び第2設定値VL と共に、
前述の基準値入力回路27を更に備えることによって、
変更自在とすることもできる。
【0066】このように、本第三の実施の形態の自動車
用表示装置は、自動車の走行速度(車速)を表示する装
置、即ち、スピードメータであって、車速を数値として
表示自在に配列された7セグメント配列を基本とする多
数のセグメント4と、各セグメント4にそれぞれ配設さ
れ、2色以上の発光色でそれらの各セグメント4を発光
する複数のLED5と、それらのLED5を点灯制御す
ることにより、多数のセグメント4のうちの特定のセグ
メント4を選択的に発光させて車速を数字表示すると共
に、その車速値に対応して表示の発光色を所定の変色基
準値を基準として変化させ、かつ、発光色を変化させる
とき、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲(第1
設定値VH を上限とし第2設定値VL を下限とする範
囲、発光ヒステリシス変化領域)において、その車速値
が増加中であるか減少中であるかに応じて変化前の発光
色での発光を継続させて、発光色をヒステリシス的に変
化させる表示制御手段2とを具備するものである。
用表示装置は、自動車の走行速度(車速)を表示する装
置、即ち、スピードメータであって、車速を数値として
表示自在に配列された7セグメント配列を基本とする多
数のセグメント4と、各セグメント4にそれぞれ配設さ
れ、2色以上の発光色でそれらの各セグメント4を発光
する複数のLED5と、それらのLED5を点灯制御す
ることにより、多数のセグメント4のうちの特定のセグ
メント4を選択的に発光させて車速を数字表示すると共
に、その車速値に対応して表示の発光色を所定の変色基
準値を基準として変化させ、かつ、発光色を変化させる
とき、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲(第1
設定値VH を上限とし第2設定値VL を下限とする範
囲、発光ヒステリシス変化領域)において、その車速値
が増加中であるか減少中であるかに応じて変化前の発光
色での発光を継続させて、発光色をヒステリシス的に変
化させる表示制御手段2とを具備するものである。
【0067】したがって、この自動車用表示装置によれ
ば、数値として数字表示された車速の表示色がその車速
値に対応して色変り変化されるため、その表示色の色変
り変化から、実際の車速がどの程度であって、また、注
意すべき状態であるか、危険な状態であるか等を、運転
者は周辺視等によって直ちに認識することができると共
に、その発光色の変化はヒステリシス的に行われるの
で、走行時に車速が変色基準値の付近で変動するときの
頻繁な色変り変化を抑止し、ちらつき(フリッカ)の発
生を防止することができる。
ば、数値として数字表示された車速の表示色がその車速
値に対応して色変り変化されるため、その表示色の色変
り変化から、実際の車速がどの程度であって、また、注
意すべき状態であるか、危険な状態であるか等を、運転
者は周辺視等によって直ちに認識することができると共
に、その発光色の変化はヒステリシス的に行われるの
で、走行時に車速が変色基準値の付近で変動するときの
頻繁な色変り変化を抑止し、ちらつき(フリッカ)の発
生を防止することができる。
【0068】ところで、上記の第一乃至第三の実施の形
態の自動車用表示装置は、いずれも自動車の走行速度
(車速)を表示するようにしたものであるが、その表示
すべき自動車の状態に関する変量は、エンジン回転速度
(エンジン回転数)であることができる。そして、その
ような自動車のエンジン回転速度の表示装置、即ち、タ
コメータは、第一乃至第三の実施の形態の自動車用表示
装置において、その『車速』を、イグニッションコイル
の1次巻線に発生する断続信号等により検出した『エン
ジン回転速度(エンジン回転数)』に代えることによ
り、そのまま具体化することができる。また、その他に
も、燃料残量、冷却水温度、バッテリ電圧、及びエンジ
ン油圧等の数量の表示に対しても、同様に適用すること
ができる。
態の自動車用表示装置は、いずれも自動車の走行速度
(車速)を表示するようにしたものであるが、その表示
すべき自動車の状態に関する変量は、エンジン回転速度
(エンジン回転数)であることができる。そして、その
ような自動車のエンジン回転速度の表示装置、即ち、タ
コメータは、第一乃至第三の実施の形態の自動車用表示
装置において、その『車速』を、イグニッションコイル
の1次巻線に発生する断続信号等により検出した『エン
ジン回転速度(エンジン回転数)』に代えることによ
り、そのまま具体化することができる。また、その他に
も、燃料残量、冷却水温度、バッテリ電圧、及びエンジ
ン油圧等の数量の表示に対しても、同様に適用すること
ができる。
【0069】また、上記の第一乃至第三の実施の形態の
自動車用表示装置において、その表示の具体的形態はバ
ーグラフ表示(ゾーン表示)と数字表示であって、多数
のセグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光
させることによるものであるが、このような表示の具体
的形態は、次の実施の形態のように、単一の発光表示面
によるものであることもできる。
自動車用表示装置において、その表示の具体的形態はバ
ーグラフ表示(ゾーン表示)と数字表示であって、多数
のセグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光
させることによるものであるが、このような表示の具体
的形態は、次の実施の形態のように、単一の発光表示面
によるものであることもできる。
【0070】〔第四の実施の形態〕図13乃至図15は
本発明の第四の実施の形態の自動車用表示装置に関する
ものであり、図13はその自動車用表示装置の構成を示
す説明図である。図14はその自動車用表示装置の表示
部の構造を示す断面図である。図15はその自動車用表
示装置による表示の発光色の変化の一例を示す説明図で
ある。
本発明の第四の実施の形態の自動車用表示装置に関する
ものであり、図13はその自動車用表示装置の構成を示
す説明図である。図14はその自動車用表示装置の表示
部の構造を示す断面図である。図15はその自動車用表
示装置による表示の発光色の変化の一例を示す説明図で
ある。
【0071】図13のように、本第四の実施の形態の自
動車用表示装置は、自動車のエンジン冷却水の温度を発
光色で表示するようにした水温表示装置(テンパレチャ
ゲージ)として具体化したものであり、略矩形の単一の
発光面30を有する表示部1cと、供給電流制御回路4
1と発光駆動制御回路42とを含み、水温センサ40か
らの信号をもとにその表示部1c(発光面30)の発光
色を変化させる表示制御手段とを備えている。
動車用表示装置は、自動車のエンジン冷却水の温度を発
光色で表示するようにした水温表示装置(テンパレチャ
ゲージ)として具体化したものであり、略矩形の単一の
発光面30を有する表示部1cと、供給電流制御回路4
1と発光駆動制御回路42とを含み、水温センサ40か
らの信号をもとにその表示部1c(発光面30)の発光
色を変化させる表示制御手段とを備えている。
【0072】具体的には、図14のように、このインジ
ケータ状の表示部1cは、ランプの形態の赤色LED3
1Rと緑色LED31Gとを用い、これらのLED31
を基板32に適当な個数だけ取付けて、表示部1cに形
成した開口内に配設し、表面をカバー33で覆って発光
面30としたものである。なお、この発光面30は、矩
形の他、円形、橢円形等の適宜な形状、寸法で形成する
ことができ、また、ランプの形態のLED31は2種類
以上のLEDチップを含む多色または全色ランプである
こともできる。更に、この発光面30は、これまでの実
施の形態のようなチップの形態のLEDを備えるもので
あることもできる。
ケータ状の表示部1cは、ランプの形態の赤色LED3
1Rと緑色LED31Gとを用い、これらのLED31
を基板32に適当な個数だけ取付けて、表示部1cに形
成した開口内に配設し、表面をカバー33で覆って発光
面30としたものである。なお、この発光面30は、矩
形の他、円形、橢円形等の適宜な形状、寸法で形成する
ことができ、また、ランプの形態のLED31は2種類
以上のLEDチップを含む多色または全色ランプである
こともできる。更に、この発光面30は、これまでの実
施の形態のようなチップの形態のLEDを備えるもので
あることもできる。
【0073】そして、この表示部1c(発光面30)の
発光色は、供給電流制御回路41による各LED31
R,31Gに供給する電流の制御によって、第一または
第二の実施の形態と同様ではあるが(図3)、それらと
は若干異なる態様で変化するように制御されている。即
ち、図15のように、その表示の発光色は、エンジン冷
却水の水温に対応して、所定の変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、緑色LED31Gによる緑
色の明るさを徐々に減少させる一方、それと正反対に赤
色LED31Rによる赤色の明るさを徐々に増加させる
ことにより、実質的に一定の全体明るさで緑色から赤色
に、黄緑、黄、橙の順の中間混合色の段階を経て、徐変
するようにされている。そして、その発光色徐変領域で
ある変色基準値を基準とする所定の設定値範囲は、ここ
では、エンジン冷却水の水温の実質的な最小値と最大値
とをそれぞれ下限、及び上限とする広い範囲とされ、そ
れの変色基準値は実質的には特定できない変化とされて
いる。また、その明るさの減少と増加は温度に対して1
次関数的ではなく、エンジン冷却水の水温として適切な
範囲では橙色となるようにされている。そのため、この
ような表示の発光色の変化から、その水温が適当な状態
であるか、または、低い状態であるか、高すぎる状態で
あるか等を容易に認識することができる。
発光色は、供給電流制御回路41による各LED31
R,31Gに供給する電流の制御によって、第一または
第二の実施の形態と同様ではあるが(図3)、それらと
は若干異なる態様で変化するように制御されている。即
ち、図15のように、その表示の発光色は、エンジン冷
却水の水温に対応して、所定の変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、緑色LED31Gによる緑
色の明るさを徐々に減少させる一方、それと正反対に赤
色LED31Rによる赤色の明るさを徐々に増加させる
ことにより、実質的に一定の全体明るさで緑色から赤色
に、黄緑、黄、橙の順の中間混合色の段階を経て、徐変
するようにされている。そして、その発光色徐変領域で
ある変色基準値を基準とする所定の設定値範囲は、ここ
では、エンジン冷却水の水温の実質的な最小値と最大値
とをそれぞれ下限、及び上限とする広い範囲とされ、そ
れの変色基準値は実質的には特定できない変化とされて
いる。また、その明るさの減少と増加は温度に対して1
次関数的ではなく、エンジン冷却水の水温として適切な
範囲では橙色となるようにされている。そのため、この
ような表示の発光色の変化から、その水温が適当な状態
であるか、または、低い状態であるか、高すぎる状態で
あるか等を容易に認識することができる。
【0074】ただし、このような発光色の変化は一例で
あって、例えば、エンジン冷却水の水温として適切な範
囲の上限値と下限値とをそれぞれ変色基準値とし、表示
の発光色を、それらの変色基準値を基準とする所定の設
定値範囲からなる発光色徐変領域をそれぞれ介して、3
色に変化させることもできる。他方、広い範囲を発光色
徐変領域とすることは、第一乃至第三の実施の形態にお
いても適用することができる。
あって、例えば、エンジン冷却水の水温として適切な範
囲の上限値と下限値とをそれぞれ変色基準値とし、表示
の発光色を、それらの変色基準値を基準とする所定の設
定値範囲からなる発光色徐変領域をそれぞれ介して、3
色に変化させることもできる。他方、広い範囲を発光色
徐変領域とすることは、第一乃至第三の実施の形態にお
いても適用することができる。
【0075】また、ここで、各LED31R、31Gに
供給する電流を制御することにより変化前の発光色の明
るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色の明
るさを徐々に増加させる供給電流制御回路41は、より
具体的には、第一の実施の形態のように、供給されるパ
ルス電流のデューティ比を制御する回路(発光色選択・
供給電流デューティ比制御回路26)、または、第二の
実施の形態のように、供給される電流の電流値を制御す
る回路(発光色選択・供給電流値制御回路28)である
ことができる。更に、そのような供給電流制御回路41
は、水温センサ40には通常サーミスタが使用されるた
め、アナログ制御回路であることが適当である。そし
て、そのような制御回路としては公知のものを適用する
ことができ、例えば、本出願人の提案にかかる特開昭6
0−164371号公報に開示の制御回路を適用するこ
とができる。
供給する電流を制御することにより変化前の発光色の明
るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色の明
るさを徐々に増加させる供給電流制御回路41は、より
具体的には、第一の実施の形態のように、供給されるパ
ルス電流のデューティ比を制御する回路(発光色選択・
供給電流デューティ比制御回路26)、または、第二の
実施の形態のように、供給される電流の電流値を制御す
る回路(発光色選択・供給電流値制御回路28)である
ことができる。更に、そのような供給電流制御回路41
は、水温センサ40には通常サーミスタが使用されるた
め、アナログ制御回路であることが適当である。そし
て、そのような制御回路としては公知のものを適用する
ことができ、例えば、本出願人の提案にかかる特開昭6
0−164371号公報に開示の制御回路を適用するこ
とができる。
【0076】このように、本第四の実施の形態の自動車
用表示装置は、エンジン冷却水の水温を発光色で表示す
る表示装置(テンパレチャゲージ)として具体化したも
のであって、その水温を発光色で表示する単一の発光面
30を有する表示部1cと、その表示部1cに配設さ
れ、2色以上の発光色でその表示部1cを発光する複数
のLED31と、それらのLED31を点灯制御するこ
とにより、水温の値に対応して表示の発光色を所定の変
色基準値を基準として変化させ、かつ、発光色を変化さ
せるとき、その変色基準値を基準とする所定の設定値範
囲において、それらのLED31に供給する電流を制御
して変化前の発光色の明るさを徐々に減少させる一方、
変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加させる表示制
御手段(供給電流制御回路41及び発光駆動制御回路4
2)とを具備するものである。(ただし、ここでは、変
色基準値は明確にはされていない。) したがって、この自動車用表示装置によれば、エンジン
冷却水の水温の値に対応して表示部の発光色が変化する
ので、その発光色の変化からその水温の状態を知ること
ができ、また、警告することができると共に、その発光
色の変化は、変化前の発光色と変化完了後の発光色とが
混合した中間混合色の段階を介して徐々になされるの
で、水温が変色基準値付近で変動したときの急激で頻繁
な色変り変化を抑止することができ、ちらつき(フリッ
カ)を生じることなく発光色を変化させることができ
る。
用表示装置は、エンジン冷却水の水温を発光色で表示す
る表示装置(テンパレチャゲージ)として具体化したも
のであって、その水温を発光色で表示する単一の発光面
30を有する表示部1cと、その表示部1cに配設さ
れ、2色以上の発光色でその表示部1cを発光する複数
のLED31と、それらのLED31を点灯制御するこ
とにより、水温の値に対応して表示の発光色を所定の変
色基準値を基準として変化させ、かつ、発光色を変化さ
せるとき、その変色基準値を基準とする所定の設定値範
囲において、それらのLED31に供給する電流を制御
して変化前の発光色の明るさを徐々に減少させる一方、
変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加させる表示制
御手段(供給電流制御回路41及び発光駆動制御回路4
2)とを具備するものである。(ただし、ここでは、変
色基準値は明確にはされていない。) したがって、この自動車用表示装置によれば、エンジン
冷却水の水温の値に対応して表示部の発光色が変化する
ので、その発光色の変化からその水温の状態を知ること
ができ、また、警告することができると共に、その発光
色の変化は、変化前の発光色と変化完了後の発光色とが
混合した中間混合色の段階を介して徐々になされるの
で、水温が変色基準値付近で変動したときの急激で頻繁
な色変り変化を抑止することができ、ちらつき(フリッ
カ)を生じることなく発光色を変化させることができ
る。
【0077】ところで、上記第四の実施の形態は、表示
部1cの発光色の変化時のちらつきの発生を防止または
抑止する手段として、LED31への供給電流を制御し
て発光色を徐変させたものであるが、その手段として
は、第三の実施の形態のような発光色をヒステリシス的
に変化させる手段であることもできる。
部1cの発光色の変化時のちらつきの発生を防止または
抑止する手段として、LED31への供給電流を制御し
て発光色を徐変させたものであるが、その手段として
は、第三の実施の形態のような発光色をヒステリシス的
に変化させる手段であることもできる。
【0078】即ち、そのような実施の形態の自動車用表
示装置は、エンジン冷却水の水温を発光色で表示する単
一の発光面30を有する表示部1cと、その表示部1c
に配設され、2色以上の発光色でその表示部1cを発光
する複数のLED31と、それらのLED31を点灯制
御することにより、水温の値に対応して表示の発光色を
所定の変色基準値を基準として変化させ、かつ、発光色
を変化させるとき、その変色基準値を基準とする所定の
設定値範囲において、その水温の値が増加中であるか減
少中であるかに応じて変化前の発光色での発光を継続さ
せて、発光色をヒステリシス的に変化させる表示制御手
段とを具備するものとして具体化することができる。ま
た、より具体的には、その表示制御手段は、供給電流制
御回路41に代えて、第三の実施の形態(図9)のよう
な発光色選択・ヒステリシス制御回路を含むものとして
構成することができる。そして、そのような制御回路を
アナログ回路として構成する場合には、例えば、シュミ
ット回路として知られた回路を適用することができる。
示装置は、エンジン冷却水の水温を発光色で表示する単
一の発光面30を有する表示部1cと、その表示部1c
に配設され、2色以上の発光色でその表示部1cを発光
する複数のLED31と、それらのLED31を点灯制
御することにより、水温の値に対応して表示の発光色を
所定の変色基準値を基準として変化させ、かつ、発光色
を変化させるとき、その変色基準値を基準とする所定の
設定値範囲において、その水温の値が増加中であるか減
少中であるかに応じて変化前の発光色での発光を継続さ
せて、発光色をヒステリシス的に変化させる表示制御手
段とを具備するものとして具体化することができる。ま
た、より具体的には、その表示制御手段は、供給電流制
御回路41に代えて、第三の実施の形態(図9)のよう
な発光色選択・ヒステリシス制御回路を含むものとして
構成することができる。そして、そのような制御回路を
アナログ回路として構成する場合には、例えば、シュミ
ット回路として知られた回路を適用することができる。
【0079】また、第四の実施の形態の自動車用表示装
置は、上記の変形の形態を含めて、エンジン冷却水の水
温を発光色で表示するものとしたが、その表示する自動
車の状態に関する変量は、車速(走行速度)、エンジン
回転速度、燃料残量、バッテリ電圧、及びエンジン油圧
等であることもできる。そして、それらの数量について
も、同様に、ちらつき(フリッカ)を生じることなく発
光色の変化によって表示することができる。
置は、上記の変形の形態を含めて、エンジン冷却水の水
温を発光色で表示するものとしたが、その表示する自動
車の状態に関する変量は、車速(走行速度)、エンジン
回転速度、燃料残量、バッテリ電圧、及びエンジン油圧
等であることもできる。そして、それらの数量について
も、同様に、ちらつき(フリッカ)を生じることなく発
光色の変化によって表示することができる。
【0080】
【発明の効果】以上のように、請求項1にかかる自動車
用表示装置は、自動車の状態に関する変量を表示する多
数のセグメントと、前記各セグメントにそれぞれ配設さ
れ、2色以上の発光色でそれらの各セグメントを発光す
る複数のLEDと、前記LEDを点灯制御することによ
り、前記多数のセグメントのうちの特定のセグメントを
選択的に発光させて前記変量を表示すると共に、前記変
量の値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値
を基準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させる
とき、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲に
おいて、前記LEDに供給する電流を制御して変化前の
発光色の明るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の
発光色の明るさを徐々に増加させる表示制御手段とを具
備するものである。
用表示装置は、自動車の状態に関する変量を表示する多
数のセグメントと、前記各セグメントにそれぞれ配設さ
れ、2色以上の発光色でそれらの各セグメントを発光す
る複数のLEDと、前記LEDを点灯制御することによ
り、前記多数のセグメントのうちの特定のセグメントを
選択的に発光させて前記変量を表示すると共に、前記変
量の値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値
を基準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させる
とき、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲に
おいて、前記LEDに供給する電流を制御して変化前の
発光色の明るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の
発光色の明るさを徐々に増加させる表示制御手段とを具
備するものである。
【0081】したがって、この自動車用表示装置によれ
ば、車速、エンジン回転速度、燃料残量等の変量をバー
グラフ或いは数字等でデジタル表示することができる一
方、その数量値に対応して表示の発光色を色変り変化さ
せることができるので、その数量に関する警告等を合せ
て行うことができ、また、表示の色変り変化により表示
された数量値の認識性を高めることができる。そして、
その表示の発光色の変化は、発光色の全体明るさが実質
的に一定に維持された状態で、変化前と変化完了後の発
光色が混合された中間混合色の段階を介して徐々になさ
れるので、その数量が変色基準値の付近で変動するとき
の急激な発光色の変化を抑制することができる。そのた
め、ちらつき(フリッカ)の発生を防止することができ
る。
ば、車速、エンジン回転速度、燃料残量等の変量をバー
グラフ或いは数字等でデジタル表示することができる一
方、その数量値に対応して表示の発光色を色変り変化さ
せることができるので、その数量に関する警告等を合せ
て行うことができ、また、表示の色変り変化により表示
された数量値の認識性を高めることができる。そして、
その表示の発光色の変化は、発光色の全体明るさが実質
的に一定に維持された状態で、変化前と変化完了後の発
光色が混合された中間混合色の段階を介して徐々になさ
れるので、その数量が変色基準値の付近で変動するとき
の急激な発光色の変化を抑制することができる。そのた
め、ちらつき(フリッカ)の発生を防止することができ
る。
【0082】請求項2にかかる自動車用表示装置は、請
求項1において、前記表示制御手段が、前記LEDに供
給するパルス電流のデューティ比を制御し、前記発光色
を変化させるとき、前記変色基準値を基準とする所定の
設定値範囲において、変化前の発光色で発光するLED
に供給するパルス電流のデューティ比を徐々に減少させ
る一方、変化完了後の発光色で発光するLEDに供給す
るパルス電流のデューティ比を徐々に増加させるデュー
ティ比制御回路を含むものである。
求項1において、前記表示制御手段が、前記LEDに供
給するパルス電流のデューティ比を制御し、前記発光色
を変化させるとき、前記変色基準値を基準とする所定の
設定値範囲において、変化前の発光色で発光するLED
に供給するパルス電流のデューティ比を徐々に減少させ
る一方、変化完了後の発光色で発光するLEDに供給す
るパルス電流のデューティ比を徐々に増加させるデュー
ティ比制御回路を含むものである。
【0083】したがって、この自動車用表示装置によれ
ば、発光色を変化させるとき、変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、変色前と変色後の発光色で
発光するそれぞれのLEDに供給するパルス電流のデュ
ーティ比を、それぞれ徐々に減少し、また増加させてい
るので、変化前の発光色の明るさを徐々に減少させる一
方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加させるこ
とができる。そのため、請求項1のように、ちらつき
(フリッカ)が生じることなく発光色を変化させること
ができる。
ば、発光色を変化させるとき、変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、変色前と変色後の発光色で
発光するそれぞれのLEDに供給するパルス電流のデュ
ーティ比を、それぞれ徐々に減少し、また増加させてい
るので、変化前の発光色の明るさを徐々に減少させる一
方、変化完了後の発光色の明るさを徐々に増加させるこ
とができる。そのため、請求項1のように、ちらつき
(フリッカ)が生じることなく発光色を変化させること
ができる。
【0084】請求項3にかかる自動車用表示装置は、請
求項1において、前記表示制御手段が、前記LEDに供
給する電流の電流値を制御し、前記発光色を変化させる
とき、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲に
おいて、変化前の発光色で発光するLEDに供給する電
流の電流値を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光
色で発光するLEDに供給する電流の電流値を徐々に増
加させる電流値制御回路を含むものである。
求項1において、前記表示制御手段が、前記LEDに供
給する電流の電流値を制御し、前記発光色を変化させる
とき、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲に
おいて、変化前の発光色で発光するLEDに供給する電
流の電流値を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光
色で発光するLEDに供給する電流の電流値を徐々に増
加させる電流値制御回路を含むものである。
【0085】したがって、この自動車用表示装置によれ
ば、発光色を変化させるとき、変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、変色前と変色後の発光色で
発光するそれぞれのLEDに供給する電流の電流値を、
それぞれ徐々に減少し、また増加させているので、変化
前の発光色の明るさを徐々に減少させる一方、変化完了
後の発光色の明るさを徐々に増加させることができる。
そのため、請求項1のように、ちらつき(フリッカ)が
生じることなく発光色を変化させることができる。
ば、発光色を変化させるとき、変色基準値を基準とする
所定の設定値範囲において、変色前と変色後の発光色で
発光するそれぞれのLEDに供給する電流の電流値を、
それぞれ徐々に減少し、また増加させているので、変化
前の発光色の明るさを徐々に減少させる一方、変化完了
後の発光色の明るさを徐々に増加させることができる。
そのため、請求項1のように、ちらつき(フリッカ)が
生じることなく発光色を変化させることができる。
【0086】請求項4にかかる自動車用表示装置は、自
動車の状態に関する変量を表示する多数のセグメント
と、前記各セグメントにそれぞれ配設され、2色以上の
発光色でそれらの各セグメントを発光する複数のLED
と、前記LEDを点灯制御することにより、前記多数の
セグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光さ
せて前記変量を表示すると共に、前記変量の値に対応し
て前記表示の発光色を所定の変色基準値を基準として変
化させ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前記変色
基準値を基準とする所定の設定値範囲において、前記変
量値が増加中であるか減少中であるかに応じて変化前の
発光色での発光を継続させて、発光色をヒステリシス的
に変化させる表示制御手段とを具備するものである。
動車の状態に関する変量を表示する多数のセグメント
と、前記各セグメントにそれぞれ配設され、2色以上の
発光色でそれらの各セグメントを発光する複数のLED
と、前記LEDを点灯制御することにより、前記多数の
セグメントのうちの特定のセグメントを選択的に発光さ
せて前記変量を表示すると共に、前記変量の値に対応し
て前記表示の発光色を所定の変色基準値を基準として変
化させ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前記変色
基準値を基準とする所定の設定値範囲において、前記変
量値が増加中であるか減少中であるかに応じて変化前の
発光色での発光を継続させて、発光色をヒステリシス的
に変化させる表示制御手段とを具備するものである。
【0087】したがって、この自動車用表示装置によれ
ば、車速、エンジン回転速度、燃料残量等の変量をバー
グラフ或いは数字等で表示することができる一方、その
数量値に対応して表示の発光色を色変り変化させること
ができるので、その数量に関する警告等を合せて行うこ
とができ、また、表示の色変り変化により表示された数
量値の認識性を高めることができる。そして、その表示
の発光色の変化は、変色基準値を基準とする所定の設定
値範囲においてヒステリシス的になされ、その設定値範
囲では変色前の発光色に維持されるので、その数量が変
色基準値の付近で変動するときの頻繁な発光色の変化を
抑制することができる。そのため、ちらつき(フリッ
カ)の発生を防止することができる。
ば、車速、エンジン回転速度、燃料残量等の変量をバー
グラフ或いは数字等で表示することができる一方、その
数量値に対応して表示の発光色を色変り変化させること
ができるので、その数量に関する警告等を合せて行うこ
とができ、また、表示の色変り変化により表示された数
量値の認識性を高めることができる。そして、その表示
の発光色の変化は、変色基準値を基準とする所定の設定
値範囲においてヒステリシス的になされ、その設定値範
囲では変色前の発光色に維持されるので、その数量が変
色基準値の付近で変動するときの頻繁な発光色の変化を
抑制することができる。そのため、ちらつき(フリッ
カ)の発生を防止することができる。
【0088】請求項5にかかる自動車用表示装置は、自
動車の状態に関する変量を発光色で表示する単一の発光
面を有する表示部と、その表示部に配設され、2色以上
の発光色でその表示部を発光する複数のLEDと、前記
LEDを点灯制御することにより、前記変量の値に対応
して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基準として
変化させ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前記変
色基準値を基準とする所定の設定値範囲において、前記
LEDに供給する電流を制御して変化前の発光色の明る
さを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色の明る
さを徐々に増加させる表示制御手段とを具備するもので
ある。
動車の状態に関する変量を発光色で表示する単一の発光
面を有する表示部と、その表示部に配設され、2色以上
の発光色でその表示部を発光する複数のLEDと、前記
LEDを点灯制御することにより、前記変量の値に対応
して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基準として
変化させ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前記変
色基準値を基準とする所定の設定値範囲において、前記
LEDに供給する電流を制御して変化前の発光色の明る
さを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色の明る
さを徐々に増加させる表示制御手段とを具備するもので
ある。
【0089】したがって、この自動車用表示装置によれ
ば、車速、エンジン回転速度、燃料残量、エンジン冷却
水温度等の変量が、その数量値に対応する表示部の発光
色の色変り変化によって表示されるので、その色変り変
化からその数量の程度を容易に認識することができると
共に、その色変り変化によってその数量に関する警告等
を合せて行うことができる。また、その表示の発光色の
変化は、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、発光色の全体明るさが実質的に一定に維持された
状態で、変化前と変化完了後の発光色が混合された中間
混合色の段階を介して徐々になされるので、その数量が
変色基準値の付近で変動するときの急激な発光色の変化
を抑制することができる。そのため、ちらつき(フリッ
カ)の発生を防止することができる。
ば、車速、エンジン回転速度、燃料残量、エンジン冷却
水温度等の変量が、その数量値に対応する表示部の発光
色の色変り変化によって表示されるので、その色変り変
化からその数量の程度を容易に認識することができると
共に、その色変り変化によってその数量に関する警告等
を合せて行うことができる。また、その表示の発光色の
変化は、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、発光色の全体明るさが実質的に一定に維持された
状態で、変化前と変化完了後の発光色が混合された中間
混合色の段階を介して徐々になされるので、その数量が
変色基準値の付近で変動するときの急激な発光色の変化
を抑制することができる。そのため、ちらつき(フリッ
カ)の発生を防止することができる。
【0090】また、請求項6にかかる自動車用表示装置
は、自動車の状態に関する変量を発光色で表示する単一
の発光面を有する表示部と、その表示部に配設され、2
色以上の発光色でその表示部を発光する複数のLED
と、前記LEDを点灯制御することにより、前記変量の
値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基
準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させると
き、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、前記変量値が増加中であるか減少中であるかに応
じて変化前の発光色での発光を継続させて、発光色をヒ
ステリシス的に変化させる表示制御手段とを具備するも
のである。
は、自動車の状態に関する変量を発光色で表示する単一
の発光面を有する表示部と、その表示部に配設され、2
色以上の発光色でその表示部を発光する複数のLED
と、前記LEDを点灯制御することにより、前記変量の
値に対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基
準として変化させ、かつ、前記発光色を変化させると
き、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、前記変量値が増加中であるか減少中であるかに応
じて変化前の発光色での発光を継続させて、発光色をヒ
ステリシス的に変化させる表示制御手段とを具備するも
のである。
【0091】したがって、この自動車用表示装置によれ
ば、車速、エンジン回転速度、燃料残量、エンジン冷却
水温度等の変量が、その数量値に対応する表示部の発光
色の色変り変化によって表示されるので、その色変り変
化からその数量の程度を容易に認識することができると
共に、その色変り変化によってその数量に関する警告等
を合せて行うことができる。また、その表示の発光色の
変化は、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いてヒステリシス的になされ、その設定値範囲では変色
前の発光色に維持されるので、その数量が変色基準値の
付近で変動するときの頻繁な発光色の変化を抑制するこ
とができる。そのため、ちらつき(フリッカ)の発生を
防止することができる。
ば、車速、エンジン回転速度、燃料残量、エンジン冷却
水温度等の変量が、その数量値に対応する表示部の発光
色の色変り変化によって表示されるので、その色変り変
化からその数量の程度を容易に認識することができると
共に、その色変り変化によってその数量に関する警告等
を合せて行うことができる。また、その表示の発光色の
変化は、変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いてヒステリシス的になされ、その設定値範囲では変色
前の発光色に維持されるので、その数量が変色基準値の
付近で変動するときの頻繁な発光色の変化を抑制するこ
とができる。そのため、ちらつき(フリッカ)の発生を
防止することができる。
【図1】 図1は本発明の第一の実施の形態の自動車用
表示装置の構成を示す説明図である。
表示装置の構成を示す説明図である。
【図2】 図2は本発明の第一の実施の形態の自動車用
表示装置における各セグメントの構造を示す断面図であ
る。
表示装置における各セグメントの構造を示す断面図であ
る。
【図3】 図3は本発明の第一の実施の形態の自動車用
表示装置による車速と各発光色及び明るさとの関係を示
す説明図である。
表示装置による車速と各発光色及び明るさとの関係を示
す説明図である。
【図4】 図4は本発明の第一の実施の形態の自動車用
表示装置による車速と表示色変化との関係を示す説明図
である。
表示装置による車速と表示色変化との関係を示す説明図
である。
【図5】 図5は本発明の第一の実施の形態の自動車用
表示装置の発光色選択・供給電流デューティ比制御回路
の制御を行うフローチャートである。
表示装置の発光色選択・供給電流デューティ比制御回路
の制御を行うフローチャートである。
【図6】 図6は図5のフローチャートのデューティ比
選択のステップにおいて選択されるデューティ比制御率
(%)の一例を示す図表である。
選択のステップにおいて選択されるデューティ比制御率
(%)の一例を示す図表である。
【図7】 図7は本発明の第二の実施の形態の自動車用
表示装置の構成を示す説明図である。
表示装置の構成を示す説明図である。
【図8】 図8は本発明の第二の実施の形態の自動車用
表示装置による発光色変化の一例を示す説明図である。
表示装置による発光色変化の一例を示す説明図である。
【図9】 図9は本発明の第三の実施の形態の自動車用
表示装置の構成を示す説明図である。
表示装置の構成を示す説明図である。
【図10】 図10は本発明の第三の実施の形態の自動
車用表示装置における各セグメントの構造を示す断面図
である。
車用表示装置における各セグメントの構造を示す断面図
である。
【図11】 図11は本発明の第三の実施の形態の自動
車用表示装置による車速と表示の発光色との関係を示す
説明図である。
車用表示装置による車速と表示の発光色との関係を示す
説明図である。
【図12】 図12は本発明の第三の実施の形態の自動
車用表示装置の発光色選択・ヒステリシス制御回路の制
御を行うフローチャートである。
車用表示装置の発光色選択・ヒステリシス制御回路の制
御を行うフローチャートである。
【図13】 図13は本発明の第四の実施の形態の自動
車用表示装置の構成を示す説明図である。
車用表示装置の構成を示す説明図である。
【図14】 図14は本発明の第四の実施の形態の自動
車用表示装置の表示部の構造を示す断面図である。
車用表示装置の表示部の構造を示す断面図である。
【図15】 図15は本発明の第四の実施の形態の自動
車用表示装置による発光色変化の一例を示す説明図であ
る。
車用表示装置による発光色変化の一例を示す説明図であ
る。
1a,1b,1c 表示部 2 表示制御手段 3 車速センサ 4 セグメント 5 LED
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B60K 35/00 B60K 35/00 A G09F 9/33 G09F 9/33 E N (72)発明者 安川 武正 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 杉原 洋 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 野田 和司 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 佐野 良男 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 田部 哲夫 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 自動車の状態に関する変量を表示する多
数のセグメントと、 前記各セグメントにそれぞれ配設され、2色以上の発光
色で前記各セグメントを発光する複数のLEDと、 前記LEDを点灯制御することにより、前記多数のセグ
メントのうちの特定のセグメントを選択的に発光させて
前記変量を表示すると共に、前記変量の値に対応して前
記表示の発光色を所定の変色基準値を基準として変化さ
せ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前記変色基準
値を基準とする所定の設定値範囲で前記LEDに供給す
る電流を制御して変化前の発光色(今までの発光色)の
明るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色に
該当する発光色(次の発光色)の明るさを徐々に増加さ
せる表示制御手段とを具備することを特徴とする自動車
用表示装置。 - 【請求項2】 前記表示制御手段は、前記LEDに供給
するパルス電流のデューティ比を制御し、前記発光色を
変化させるとき、前記変色基準値を基準とする所定の設
定値範囲において、変化前の発光色で発光するLEDに
供給するパルス電流のデューティ比を徐々に減少させる
一方、変化完了後の発光色に該当する発光色で発光する
LEDに供給するパルス電流のデューティ比を徐々に増
加させるデューティ比制御回路を含むことを特徴とする
請求項1に記載の自動車用表示装置。 - 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記LEDに供給
する電流の電流値を制御し、前記発光色を変化させると
き、前記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲にお
いて、変化前の発光色で発光するLEDに供給する電流
の電流値を徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色
に該当する発光色で発光するLEDに供給する電流の電
流値を徐々に増加させる電流値制御回路を含むことを特
徴とする請求項1に記載の自動車用表示装置。 - 【請求項4】 自動車の状態に関する変量を表示する多
数のセグメントと、 前記各セグメントにそれぞれ配設され、2色以上の発光
色で前記各セグメントを発光する複数のLEDと、 前記LEDを点灯制御することにより、前記多数のセグ
メントのうちの特定のセグメントを選択的に発光させて
前記変量を表示すると共に、前記変量の値に対応して前
記表示の発光色を所定の変色基準値を基準として変化さ
せ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前記変色基準
値を基準とする所定の設定値範囲において、前記変量値
が増加中であるか減少中であるかに応じて変化前の発光
色での発光を継続させて、発光色をヒステリシス的に変
化させる表示制御手段とを具備することを特徴とする自
動車用表示装置。 - 【請求項5】 自動車の状態に関する変量を発光色で表
示する単一の発光面を有する表示部と、 前記表示部に配設され、2色以上の発光色で前記表示部
を発光する複数のLEDと、 前記LEDを点灯制御することにより、前記変量の値に
対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基準と
して変化させ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前
記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲において、
前記LEDに供給する電流を制御して変化前の発光色の
明るさを徐々に減少させる一方、変化完了後の発光色の
明るさを徐々に増加させる表示制御手段とを具備するこ
とを特徴とする自動車用表示装置。 - 【請求項6】 自動車の状態に関する変量を発光色で表
示する単一の発光面を有する表示部と、 前記表示部に配設され、2色以上の発光色で前記表示部
を発光する複数のLEDと、 前記LEDを点灯制御することにより、前記変量の値に
対応して前記表示の発光色を所定の変色基準値を基準と
して変化させ、かつ、前記発光色を変化させるとき、前
記変色基準値を基準とする所定の設定値範囲において、
前記変量値が増加中であるか減少中であるかに応じて変
化前の発光色での発光を継続させて、発光色をヒステリ
シス的に変化させる表示制御手段とを具備することを特
徴とする自動車用表示装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8180774A JPH1026541A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 自動車用表示装置 |
US08/890,304 US5815072A (en) | 1996-07-10 | 1997-07-09 | Vehicle display device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8180774A JPH1026541A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 自動車用表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1026541A true JPH1026541A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16089101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8180774A Pending JPH1026541A (ja) | 1996-07-10 | 1996-07-10 | 自動車用表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1026541A (ja) |
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