JPH10264795A - 車両の姿勢制御装置 - Google Patents

車両の姿勢制御装置

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JPH10264795A
JPH10264795A JP6950097A JP6950097A JPH10264795A JP H10264795 A JPH10264795 A JP H10264795A JP 6950097 A JP6950097 A JP 6950097A JP 6950097 A JP6950097 A JP 6950097A JP H10264795 A JPH10264795 A JP H10264795A
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JP
Japan
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vehicle
control
attitude
attitude control
scs
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Withdrawn
Application number
JP6950097A
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English (en)
Inventor
Tomomi Izumi
知示 和泉
Haruki Okazaki
晴樹 岡崎
Toshiaki Tsuyama
俊明 津山
Tetsuya Tatehata
哲也 立畑
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Hydraulic Control Valves For Brake Systems (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各車輪21に対し独立して制動力を付与する
ことにより、検出車両状態量が目標走行方向に対応する
目標車両状態量に収束するように車両1の旋回姿勢を制
御するようにした姿勢制御装置に対し、車両走行状態の
限界がキャパシティを越えて車両1が障害物を回避でき
ないときに、その衝突による衝撃を緩和できるように
し、姿勢制御での制御エリアを越えたときの安全性の確
保を図る。 【解決手段】 車両1が障害物を回避不能と判定された
とき、ドライバによる制動操作がなく、かつ車両1が障
害物を回避する方向に操舵されていれば、車両状態量が
目標車両状態量に収束する姿勢制御を中止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の前後左右の
各車輪に対し独立して制動力を付与することにより、車
両の旋回姿勢を目標走行方向に収束するように制御する
車両の姿勢制御装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の姿勢制御装置とし
て、例えば特開平7−23262号公報に示されている
ように、車両の前後左右の各車輪に対し個別に制動力を
付与可能に構成しておき、その各車輪に対し独立して制
動力を付与することにより、車両にヨーモーメントを作
用させて車両の旋回姿勢を制御するようにしたものは知
られている。この姿勢制御装置では、ヨーレイト等の走
行方向に対する車両の旋回姿勢を表す車両状態量を検出
し、この検出車両状態量が目標走行方向に対応する目標
車両状態量に収束するように各車輪に制動力を付与する
ことにより、車両にヨーモーメントを作用させて車両の
旋回姿勢を制御し、この制御により車両のスピンやドリ
フトアウトを防止するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
車両の姿勢制御装置は、車両走行状態の限界でのキャパ
シティを高めているだけで、あらゆる状況下で姿勢制御
により車両の挙動を完全にコントロールすることは困難
であり、キャパシティを越えた条件では上記スピンやド
リフトアウトを完全に防ぐことはできない。
【0004】しかし、従来の姿勢制御装置では、上記車
両走行状態の限界のキャパシティを高めることに注目す
るのみで、それが限界を越えたときにはどうするかの対
策については何等示されていない。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上述の如く、各車輪に独立的に制動力
を付与して車両の旋回姿勢を制御する姿勢制御装置に対
して、その構成を改良することにより、車両走行状態の
限界がキャパシティを越えて車両が障害物に向かう虞れ
のあるときの対策を確保することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、車両の旋回姿勢を、車両状態量が
目標走行方向に対応する目標車両状態量に収束するよう
に制御している状態で、車両の障害物の回避可能の有無
を判定し、障害物を回避不能と判定されたときには、そ
れまでの姿勢制御を抑制し、このことで車両乗員の操作
による障害物の回避を優先させるようにした。
【0007】具体的には、請求項1の発明では、車両の
前後左右の各車輪に対し個別に制動力を付与可能な制動
手段と、車両の旋回姿勢を表す車両状態量が、目標走行
方向に対応する目標車両状態量に収束するように上記制
動手段により各車輪に対し独立して制動力を付与して車
両の旋回姿勢を制御する機能を有する姿勢制御手段とを
備えた車両の姿勢制御装置が前提である。
【0008】そして、車両が障害物を回避不能かどうか
を判定する回避判定手段と、この回避判定手段により車
両が障害物を回避不能と判定されたとき、上記姿勢制御
手段の制御を抑制する制御抑制手段とを設ける。
【0009】上記の構成により、姿勢制御手段におい
て、車両の旋回姿勢を表す車両状態量が目標車両状態量
に収束するように制動手段により各車輪に独立して制動
力が付与されて、車両の旋回姿勢が制御され、このこと
で車両のスピンやドリフトアウトが防止される。このよ
うな車両の姿勢制御中、回避判定手段において車両が障
害物を回避不能かどうかが判定され、姿勢制御能力の限
界内であって、車両が障害物を回避可能と判定されたと
きには、そのまま同じ姿勢制御が続行される。
【0010】しかし、車両の姿勢制御の限界を越えたた
めに、車両のスピンやドリフトアウトが生じて障害物を
回避できない状態となると、そのことが回避判定手段に
より判定され、このときには制御抑制手段により上記姿
勢制御手段の制御が抑制される。このことで、車両が姿
勢制御中に制御能力の限界を越えて障害物に向かう虞れ
がある場合でも、姿勢制御手段による姿勢制御が抑制さ
れた分だけ、障害物を回避しようとしている乗員の操作
状態に対する影響が少なくなり、例えば乗員が制動操作
したときの車両の制動効果を高めて障害物との衝突の衝
撃を緩和でき、姿勢制御での制御エリアを越えたときの
安全性を確保することができる。
【0011】請求項2の発明では、車両の乗員による操
作状態を検出する操作状態検出手段を設け、上記制御抑
制手段は、上記操作状態検出手段により検出された乗員
による操作状態に応じて姿勢制御手段の姿勢制御を抑制
するように構成する。すなわち、乗員による操作状態と
は例えば乗員が障害物を避けようとして各種の操作を行
っている状態であり、この操作状態が操作状態検出手段
により検出されたときに、それに応じて制御抑制手段に
より姿勢制御手段の制御が抑制される。従って、障害物
を回避不能であっても、その障害物を避けるための操作
を行うという乗員の意思を確認して、その意思があると
きのみに姿勢制御を抑制でき、障害物の回避不能判定時
に姿勢制御を一律に抑制する場合に比べ、その姿勢制御
の抑制動作を適正に行うことができる。
【0012】請求項3の発明では、上記操作状態検出手
段は、乗員による車両の制動操作が行われていることを
検出するものとする。そして、制御抑制手段は、上記操
作状態検出手段により車両の制動操作が行われていると
検出されたときに姿勢制御を抑制するように構成する。
こうすると、車両が乗員の操作によって制動されている
ときに限定して、姿勢制御を抑制でき、この場合も姿勢
制御の抑制動作を適正に行うことができる。
【0013】請求項4の発明では、上記制御抑制手段
は、姿勢制御手段の制御を中止するように構成する。こ
うすれば、障害物の回避不能時に姿勢制御が全く行われ
ないので、その影響を完全になくすことができる。
【0014】請求項5の発明では、制御抑制手段は、車
両横滑り角が目標横滑り角に収束するように車両の旋回
姿勢を修正する横滑り角制御に代えて、検出ヨーレイト
が目標ヨーレイトに収束するように車両姿勢を変更させ
るヨーレイト制御を行うように構成する。このことで、
障害物を回避不能と判定されたときには、横滑り角制御
からヨーレイト制御に変更されるので、車両に作用する
ヨーモーメントが小さくなって、姿勢制御の影響を小さ
くすることができる。
【0015】請求項6の発明では、車両の舵角が変化し
たことを検出する舵角変化検出手段を設け、上記制御抑
制手段は、上記舵角変化検出手段により舵角の変化がな
いと検出されたときに、姿勢制御手段の制御の抑制を停
止するように構成する。この構成によると、車両の舵角
変化がないときには、車両の乗員は障害物の回避のため
に車両のステアリングを操舵していない状態と判定し
て、このときにはそれまで行っていた姿勢制御が継続さ
れ、この姿勢制御の継続により障害物の回避に寄与する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(全体構成)図1は、本発明の実施形態に係る車両姿勢
制御装置(Stability Control System)を適用した車両
1を示し、2,2,…は前車輪21FR,21FL及び後車
輪21RR,21RLに個別に配設された4組の液圧式のブ
レーキ、3は各ブレーキ2に圧液を供給するための加圧
ユニット、4は加圧ユニット3から供給される圧液を上
記各ブレーキ2に分配供給するハイドロリックユニット
(以下、単にHUという)であり、これらのブレーキ
2,2,…、加圧ユニット3及びHU4により制動手段
が構成されている。
【0017】また、5は上記加圧ユニット3及びHU4
を介して上記各ブレーキ2の作動制御を行う姿勢制御手
段としてのSCSコントローラ、6,6,…は上記各車
輪21FR〜21RLの車輪速を検出する車輪速センサ、7
は上記車両1に作用している左右方向の加速度y″を検
出する横Gセンサ、8は上記車両1に作用しているヨー
レイトψ′を検出するヨーレイトセンサ、9はステアリ
ングホイール9aの舵角θH (車両操舵量)を検出する
舵角センサである。
【0018】上記SCSコントローラ5には、車両1の
前端に配設したCCDカメラ61(このカメラ61は車
両1の前端に左右方向に複数並べた状態で配置してもよ
い)が接続されている。このCCDカメラ61は車両1
の進行方向の前側に位置する障害物(図示せず)を継続
して撮像するもので、このCCDカメラ61からの画像
信号はSCSコントローラ5における後述の衝突判定制
御部56に取り込まれて処理される。図1中、10はマ
スタシリンダ、11はエンジン、12はオートマチック
トランスミッション(AT)、13は上記エンジン11
の回転数や吸入空気量等に応じて燃料の噴射量を調整す
るEGIコントローラである。
【0019】上記ブレーキ2,2,…については、図2
に示すように、右側前輪21FRのブレーキ2と左側後輪
21RLのブレーキ2とが第1液圧管路22aにより、ま
た左側前輪21FLのブレーキ2と右側後輪21RRのブレ
ーキ2とが上記第1液圧管路22aとは異なる第2液圧
管路22bによりそれぞれ上記マスタシリンダ10に接
続されており、これにより、いわゆるX配管タイプの互
いに独立した2つのブレーキ系統が構成されている。そ
して、ドライバによるブレーキペダル14の踏み操作に
応じて上記車輪21FR〜21RLに制動力が付与される。
【0020】上記加圧ユニット3は、上記第1及び第2
液圧管路22a,22bにそれぞれ接続された液圧ポン
プ31a,31bと、これらの液圧ポンプ31a,31
b及び上記マスタシリンダ10を断接可能なように上記
第1及び第2液圧管路22a,22bにそれぞれ配設さ
れたカットバルブ32a,32bと、これらカットバル
ブ32a,32b及び上記マスタシリンダ10の間の液
圧を検出する液圧センサ33とを備えている。そして、
SCSコントローラ5からの指令に応じて上記カットバ
ルブ32a,32bが閉状態にされ、これにより、ドラ
イバによるブレーキ操作とは無関係に、上記液圧ポンプ
31a,31bから吐出される圧液がHU4を介してブ
レーキ2,2,…に供給される。また、上記HU4は、
図2に示すように、第1液圧管路22a又は第2液圧管
路22bを介して供給される圧液により各ブレーキ2を
加圧する加圧バルブ41,41…と、上記各ブレーキ2
をリザーバタンク42に接続して減圧する減圧バルブ4
3,43…とを備えている。そして、SCSコントロー
ラ5からの指令に応じて上記各加圧バルブ41及び各減
圧バルブ43の開度が増減変更調整されることにより、
上記各ブレーキ2に加わる液圧が増減されて制動力が増
減変更されるようになされている。
【0021】(制御系の概要説明)上記SCSコントロ
ーラ5は、加圧ユニット3及びHU4の作動制御を行う
ことにより、前後左右の各車輪21に対し独立に制動力
を付与して車両1に所要のヨーモーメントを付与し、こ
れにより、車両1の旋回姿勢を目標走行方向に向かって
収束するように制御するものである。具体的には、上記
SCSコントローラ5は、図3に示すように、状態量演
算部51と、目標状態量演算部52と、制御介入判定部
53と、ヨーレイト制御部54と、横滑り角制御部55
とを備えており、上記車輪速センサ6,6,…、横Gセ
ンサ7、ヨーレイトセンサ8及び舵角センサ9からの入
力信号に基づいて車両1の旋回姿勢を判定し、この判定
結果に応じて加圧ユニット3及びHU4の作動制御(S
CS制御)を行う。さらに、上記SCSコントローラ5
は、液圧センサ33からの入力信号に基づいてドライバ
のブレーキ操作を検出し、このブレーキ操作に対応して
上記加圧ユニット3及びHU4の作動制御を行うように
なっている。
【0022】上記状態量演算部51は、上記車輪速セン
サ6,6,…、横Gセンサ7、ヨーレイトセンサ8及び
舵角センサ9からの入力信号に基づき、車両1の走行方
向に対する車両1の旋回姿勢を表す車両状態量として、
車両1に生じている車両横滑り角βや車両速Vscs 等を
演算により検出するように構成されている。また、目標
状態量演算部52は、同様に、目標走行方向に対応する
目標横滑り角βTRや目標ヨーレイトψ′TRを演算するよ
うに構成されている。さらに、上記制御介入判定部53
は、上記検出横滑り角βと目標横滑り角βTRとの間の横
滑り角偏差量と、ヨーレイトセンサ8により検出された
検出ヨーレイトψ′と目標ヨーレイトψ′TRとの間のヨ
ーレイト偏差量とを演算し、これらの横滑り角偏差量及
びヨーレイト偏差量に基づいてSCS制御介入の判定を
行うようになっている。
【0023】上記ヨーレイト制御部54は、検出ヨーレ
イトψ′が目標ヨーレイトψ′TRに収束するように、車
両1に比較的小さなヨーモーメントを作用させることに
より、車両姿勢をドライバの運転操作(主にステアリン
グ舵角θH )に追従するように滑らかに変更させるヨー
レイト制御を行うようになっている。また、上記横滑り
角制御部55は、車両1に比較的大きなヨーモーメント
を作用させることにより、車両横滑り角βが目標横滑り
角βTRに収束するように車両1の旋回姿勢を迅速に修正
する横滑り角制御を行うようになっている。
【0024】さらに、この発明の特徴として、上記SC
Sコントローラ5は衝突判定制御部56を備えている。
この衝突判定制御部56は、上記CCDカメラ61から
の画像信号を入力し、その画像を予め設定記憶されてい
る基準の画像と比較して、その両画像の一致に基づいて
障害物(この障害物は突起物のように実際に物体がある
場合の他、例えば崖等、走行すべき地面のない状態も含
む)であるかどうかを判定する周知の障害物判定機能
と、実行中の姿勢制御状態での車両1の進路を推定する
機能とを有し、車両1が障害物を回避不能と判定された
とき、所定の条件の下で、上記車両状態量が目標車両状
態量に収束する実行中のSCS制御を中止するように構
成されている。
【0025】尚、上記SCSコントローラ5は、SCS
制御以外にも従来より周知のABS(Anti-Skid Brake
System)制御及びTCS(Traction Control System )
制御をも行うものであり、このABSは、車輪21FR〜
21RLのブレーキロックを防止するためにこれら車輪2
1FR〜21RLに付与される制動力を制限するシステム
で、また、TCSは、上記車輪21FR,21FLを駆動す
る駆動トルクを制限してそれらのスリップを防止するシ
ステムである。
【0026】(基本制御の説明)図4はSCSコントロ
ーラ5による基本制御の概要を示し、この基本制御にお
いては、まず、ドライバが車両1に乗り込んでイグニッ
ションキースイッチをON状態にすると、ステップSA
1でSCSコントローラ5やEGIコントローラ13の
初期設定を行い、前回の処理で記憶されている演算値等
をクリアする。ステップSA2では、車輪速センサ6,
6,…等の原点補正を行った後に、これらの各センサか
ら上記SCSコントローラ5に対する信号入力を行わ
せ、これらの入力信号に基づき、ステップSA3におい
て上記車両1の車両速、車両減速度、各輪位置での車両
速等の共通車両状態量を演算する。
【0027】続いて、ステップSA4でSCS制御演算
を行う。すなわち、ステップSA41で、SCS用車両
速Vscs 、車両横滑り角β、各輪の車輪スリップ率及び
スリップ角、各輪の垂直荷重、タイヤの負荷率、路面摩
擦係数μを演算し、ステップSA42では目標ヨーレイ
トψ′TR、目標横滑り角βTRを演算する。そして、ステ
ップSA43で上記演算結果に基づきヨーレイト制御又
は横滑り角制御への介入判定を行い、制御介入と判定さ
れた場合にはステップSA44に進む。このステップS
A44では、制動力を付与する車輪21FR〜21RLを選
択するとともに、選択した各車輪21に付与する制動力
を演算する。そして、この演算された制動力に基づいて
ステップSA45で加圧ユニット3及びHU4への制御
出力量、すなわち、各ブレーキ2の加圧バルブ41,4
1,…及び減圧バルブ43,43,…のそれぞれのバル
ブ開度等を演算する。
【0028】さらに、ステップSA5でABS制御に必
要な制御目標値や制御出力量の演算を行い、ステップS
A6でTCS制御に必要な制御目標値や制御出力量の演
算を行い、その後、ステップSA7で、このABS制
御、TCS制御及び上記SCS制御の各演算結果を所定
の方法により調停して上記加圧ユニット3及びHU4へ
の制御出力量を決定する。そして、ステップSA8で上
記加圧ユニット3及びHU4を作動させて各加圧バルブ
41及び減圧バルブ43の開度を制御することにより、
車輪21FR〜21RLのそれぞれのブレーキ2,2,…に
供給する液圧を制御してそれらの車輪21FR〜21RLに
所要の制動力を付与する。最後に、ステップSA9で車
輪速センサ6,6,…や加圧ユニット3等が正常に作動
しているか否かのフェイルセイフ判定を行ってリターン
する。
【0029】尚、上記フローチャートにおいてステップ
SA41が状態量演算部51に、SA42が目標状態量
演算部52に、またステップSA43が制御介入判定部
53にそれぞれ対応しており、ステップSA44及びス
テップSA45が、ヨーレイト制御部54及び横滑り角
制御部55に対応している。
【0030】(SCS制御演算の説明)以下に、上記ス
テップSA4に示すSCS制御演算の詳細について図5
及び図6に基づいて説明する。尚、ステップSA5のA
BS制御演算及びステップSA6のTCS制御演算につ
いては周知であるので、その説明を省略する。
【0031】図5は、図4のステップSA41における
状態量演算部51による、車両速Vscs 、車両横滑り角
β、垂直荷重、車輪スリップ率、車輪スリップ角、タイ
ヤの負荷率及び路面摩擦係数μの演算、並びに、同図の
ステップSA42における目標状態量演算部52によ
る、目標横滑り角βTR及び目標ヨーレイトψ′TRの演算
を示す。すなわち、ステップSB2では、車輪21FRの
車輪速v1 ,車輪21FLの車輪速v2 ,車輪21RRの車
輪速v3 ,車輪21RLの車輪速v4 …と、車両1の横加
速度y″と、車両1のヨーレイトψ′と、ステアリング
の舵角θH との入力を受ける。ステップSB4では、上
記車輪速v1 ,v2 ,…に基づいて車両速Vscs を演算
し、ステップSB6では、上記車輪速v1 ,v2 ,…と
上記横加速度y″とに基づいて各車輪位置における垂直
荷重を演算する。また、ステップSB8では、上記車両
速Vscs と、上記車輪速v1 ,v2 ,…と、上記横加速
度y″と、上記ヨーレイトψ′と、上記舵角θH とに基
づき車両横滑り角βを演算する。
【0032】続いて、ステップSB10では、上記車輪
速v1 ,v2 ,…と、上記車両速Vscs と、車両横滑り
角βと、ヨーレイトψ′と、舵角θH とに基づいて各車
輪21のスリップ率及びスリップ角を演算し、ステップ
SB12では、上記各車輪位置における垂直荷重と上記
スリップ率及びスリップ角とに基づき、車輪21FR,2
1FL,…ののそれぞれについて、タイヤ23,23,…
の発揮し得る全グリップ力に対する現在のグリップ力の
割合である負荷率を演算する。そして、ステップSB1
4では、その負荷率と上記横加速度y″とに基づいて路
面摩擦係数μを演算し、ステップSB16では、その路
面摩擦係数μと、上記車両速Vscs と、上記舵角θH と
に基づいて目標ヨーレイトψ′TRと目標横滑り角βTRと
を演算する。
【0033】図6は、図4のステップSA43における
SCS制御介入判定以降のSCS制御を示し、ステップ
SB18で、ヨーレイトψ′と目標ヨーレイトψ′TRと
の間のヨーレイト偏差量(|ψ′TR−ψ′|)、及び、
車両横滑り角βと目標横滑り角βTRとの間の横滑り角偏
差量(|βTR−β|)を、それぞれ、上記ヨーレイト制
御部54におけるヨーレイト制御の介入判定のために予
め設定されたヨーレイト制御介入判定しきい値K1 及び
K2 と比較する。そして、上記ヨーレイト偏差量が介入
判定しきい値K1 以上であるか、又は、上記横滑り角偏
差量が介入判定しきい値K2 以上である場合に、目標走
行方向に対する車両姿勢のずれが大きくなりつつありS
CS制御介入が必要であると判定してステップSB20
に進む一方、上記ヨーレイト偏差量がヨーレイト制御介
入判定しきい値K1 よりも小さい値であり、かつ、上記
横滑り角偏差量が介入判定しきい値K2 よりも小さい値
である場合には、SCS制御介入の必要なしと判定して
ステップSB2にリターンする。
【0034】続いて、ステップSB20では、横滑り角
偏差量(|βTR−β|)を、上記横滑り角制御部55に
おける横滑り角制御の介入判定のために予め設定された
横滑り角制御介入判定しきい値K3 (K3 >K2 )と比
較する。そして、上記横滑り角偏差量が介入判定しきい
値K3 よりも小さい場合には、ステップSB22に進ん
で目標ヨーレイトψ′TRをSCS制御目標値として設定
し、その後、ステップSB24に進み、SCS制御に実
際に用いられるSCS制御量ψ′amt を主にヨーレイト
偏差量(|ψ′TR−ψ′|)に基づいて演算する。すな
わち、車両姿勢の変化が比較的小さく安定した状態にあ
ると判定される間(SB20)は、車両1のヨーレイト
ψ′がドライバの運転操作に対応する目標ヨーレイト
ψ′TRに収束するよう、車両1に比較的小さなヨーモー
メントを作用させるようにし(SB22,24)、これ
により、車両姿勢をドライバの運転操作に追従するよう
に滑らかに変更させるヨーレイト制御を行うようになっ
ている。
【0035】一方、上記ステップSB20で、横滑り角
偏差量(|βTR−β|)が横滑り角制御介入判定しきい
値K3 以上である場合には、ステップSB26に進んで
目標横滑り角βTRをSCS制御目標値として設定し、そ
の後、ステップSB28に進み、SCS制御に実際に用
いられるSCS制御量βamt を横滑り角偏差量(|βTR
−β|)に基づいて演算する。すなわち、車両姿勢が大
きく崩れていると判定された(SB20)ときには、車
両横滑り角βが目標横滑り角βTRに収束するよう、車両
1に比較的大きなヨーモーメントを作用させるようにし
(SB26,28)、これにより、車両姿勢を迅速に修
正する横滑り角制御を行うようになっている。
【0036】そして、上記ステップSB24又はステッ
プSB28に続くステップSB30において、加圧ユニ
ット3やHU4に故障が発生しているか否かの判定を行
い、故障と判定された場合にはステップSB32に進
み、SCS制御を中止してリターンする。一方、上記ス
テップSB30で故障と判定されなければ、ステップS
B34に進んで、上記SCS制御、ABS制御及びTC
S制御の各演算結果を所定の方式により調停する。この
調停の概要について説明すると、SCS制御を行おうと
する際にABS制御が行われている場合には、そのAB
S制御量をSCS制御量ψ′amt 又はβamt に基づいて
補正することにより、ABS制御を優先しつつSCS制
御を行うようになっており、また、SCS制御を行おう
とする際にTCS制御が行われている場合には、そのT
CS制御のための加圧ユニット3及びHU4の作動を中
止してSCS制御を行うようになっている。
【0037】続いて、ステップSB36において、SC
S制御のために制動力を付与する車輪21FR,21FL,
…を選択するとともに、これらの車輪21FR,21FL,
…にそれぞれ付与する制動力をSCS制御量ψ′amt 又
はβamt に基づいて演算する。この車輪の選択及び制動
力の演算について概説すれば、ヨーレイト制御において
車両1のヨーレイトψ′を右回りに加増する場合、及
び、横滑り角制御において車両1の旋回姿勢を右側寄り
に向けようとする場合には、右側前輪21FR又は右側前
後輪21FR,21RRに対し、上記SCS制御量ψ′amt
又はβamt に応じて制動力を付与することにより車両1
に右回りのヨーモーメントを作用させるようにするもの
である。反対に、車両1のヨーレイトψ′を左回りに加
増する場合、及び、車両1の旋回姿勢を左側寄りに向け
ようとする場合には、左側前輪21FL又は左側前後輪2
1FL,21RLに対し、上記SCS制御量ψ′amt 又はβ
amtに応じて制動力を付与することにより車両1に左回
りのヨーモーメントを作用させるようにするものであ
る。そして、それらの選択した車輪21FR,21FL,…
に対しそれぞれ所望の制動力を付与するための加圧ユニ
ット3及びHU4への制御出力量(車両1にヨーモーメ
ントを作用させる最終の制御量)、すなわち、ブレーキ
2,2,…の加圧バルブ41,41,…及び減圧バルブ
43,43,…のそれぞれのバルブ開度等をステップS
B38で演算し、ステップSB40でこれらの演算され
た制御出力量を上記加圧ユニット3及びHU4に対し出
力してSCS制御を実行してリターンする。
【0038】(衝突判定制御演算の説明)図7は、上記
SCSコントローラ5の衝突判定制御部56で障害物と
の衝突判定及びその衝突時の制御動作のルーチンを示
し、最初のステップSC1で、上記CCDカメラ61に
より撮像された画像を、予め記憶されている基準画像と
比較することで、車両1の進行方向にある障害物を判定
する。次のステップSC2で、現在の姿勢制御をそのま
ま実行した場合の車両1の走行進路を推定し、さらに、
ステップSC3において上記判定した障害物と推定した
車両1の走行進路との関係から、車両1が障害物を現在
の道路上で回避可能であるかどうかを判定し、この判定
で回避可能のYESのときには、ステップSC8に進
み、車両状態量が目標車両状態量に収束する本来のSC
S制御を行った後にリターンする。
【0039】上記ステップSC3で回避不能のNOと判
定されると、上記液圧センサ33からの入力信号を基に
ドライバの操作によりブレーキがOFF状態にあるかど
うかを判定する。この判定が「ブレーキON」のNOの
ときには、ドライバが障害物を回避するためにブレーキ
操作をしていると判定し、ステップSC5において、ス
テアリング舵角θH の速度|θH ′|が略0、つまり舵
角θH の変化があるかどうかを判定する。この判定がN
Oのときには、ドライバが障害物回避のためのステアリ
ング操作を行っていると判定し、ステップSC6に進ん
で今度は、上記ステアリングが障害物を回避する方向に
操舵されているか否かを判定する。このステップSC6
の判定がYESのときには、ドライバが障害物を回避す
べくステアリング操作をしていると判定し、ステップS
C7に進んで上記SCS制御を中止し、しかる後にリタ
ーンする。
【0040】上記ステップSC4の判定が「ブレーキO
FF」のYESのときには、ドライバはブレーキ操作を
していないと、また、上記ステップSC5の判定がYE
Sのときには、ドライバはパニック等に陥ったためにス
テアリング操作をしていないと、さらに、ステップSC
6の判定がNOのときには、ドライバは同様の理由で出
鱈目にステアリング操作をしているとそれぞれ見做し、
いずれの場合も上記ステップSC8に進んで、車両状態
量が目標車両状態量に収束するSCS制御を実行させ
る。
【0041】よって、この実施形態では、上記衝突判定
制御部56での制御手順におけるステップSC1〜SC
3により、車両1が障害物を回避不能かどうかを判定す
る回避判定手段65が構成される。
【0042】また、ステップSC4〜SC6により、ド
ライバによる車両1のブレーキ操作を含む、車両1の操
作状態を検出する操作状態検出手段66が構成されてい
る。
【0043】さらに、ステップSC5により、車両1の
舵角θH の変化を検出する舵角変化検出手段67が構成
されている。
【0044】また、ステップSC7,SC8により、上
記回避判定手段65により車両1が障害物を回避不能と
判定されたとき、上記操作状態検出手段66により検出
された車両1の乗員による操作状態に応じて、すなわち
ブレーキがON状態(車両1の制動操作が行われている
と検出された状態)で、ステアリングが障害物を回避す
る方向に操舵されていれば、SCSコントローラ5によ
るSCS制御を中止する一方、上記舵角変化検出手段6
7により舵角θH の変化がないと検出されたときに、そ
のSCSコントローラ5のSCS制御の抑制を停止して
該SCS制御を実行する制御抑制手段68が構成されて
いる。
【0045】したがって、この実施形態では、車両1の
SCS制御中、SCSコントローラ5により、車両1の
旋回姿勢を表す車両状態量が目標車両状態量に収束する
ように各車輪21FR〜21RLに独立して制動力が付与さ
れて車両1の旋回姿勢が制御される。このようなSCS
制御中、SCSコントローラ5の衝突判定制御部56に
おいて障害物の判定、SCS制御に伴う車両1の進路の
推定、及び該推定進路での障害物の回避可能性の判定が
行われ、車両1が障害物を回避可能である場合には、そ
のまま上記目標車両状態量に収束させる姿勢制御が継続
される。
【0046】これに対し、上記車両1の姿勢制御の限界
を越えたために、車両1のスピンやドリフトアウトが生
じて障害物を回避できない状態と判定された場合、ブレ
ーキがON状態とされ、かつステアリング舵角θH の変
化があって、そのステアリングが障害物を回避する方向
に操舵されているときに限定して、上記SCS制御が中
止される。その結果、SCS制御中に制御能力の限界を
越えて車両1が障害物を回避できない虞れがある場合で
も、SCS制御が中止された分だけ、乗員が障害物を回
避しようとしている操作状態に対する影響がなくなり、
乗員が制動操作したときの車両1の制動効果等を高め
て、車両1が障害物と衝突した場合の衝撃を緩和でき、
姿勢制御での制御エリアを越えたときの安全性を確保す
ることができる。
【0047】また、そのとき、車両1が障害物を回避不
能と判定された場合でもそのままSCS制御を中止せ
ず、ブレーキがON状態にあり、かつステアリング舵角
θH が変化してステアリングが障害物を回避する方向に
操舵されているかどうかを判定し、これらブレーキのO
N状態、及び障害物を回避するステアリング操作のとき
に限定してSCS制御が中止される。これらはドライバ
が障害物を避けようとして必死に操作している状態を表
し、この状態にあるときに限定して、SCS制御を中止
するので、その障害物を避けるための操作を行うという
乗員の意思を確認し、その意思があるときのみにSCS
制御を中止することができる。よって、障害物の回避不
能判定時にそのままSCS制御を中止する場合に比べ、
その姿勢制御の抑制動作を適正に行うことができる。
【0048】さらに、上記障害物を回避不能と判定した
場合でも、上記ブレーキがOFF状態にあるとき、ステ
アリングの舵角θH の変化がないとき、又はステアリン
グが障害物を回避する方向に操舵されていないときに
は、ドライバによる障害物回避の意思がない状態と判定
して、SCS制御の中止が停止され、該SCS制御が継
続される。よって、このSCS制御の継続により障害物
の回避に引き続いて寄与することができる。
【0049】尚、上記実施形態では、車両1が障害物を
回避できないと判定されたとき、SCS制御を中止する
ようにしているが、そのSCS制御の制御量を減少させ
るようにしてもよい。或いは、車両横滑り角が目標横滑
り角に収束するように車両1の旋回姿勢を修正する横滑
り角制御を行っている場合には、それに代えて、検出ヨ
ーレイトが目標ヨーレイトに収束するように車両姿勢を
変更させるヨーレイト制御を行うように切り換えるよう
にしてもよく、この横滑り角制御からヨーレイト制御に
変更することで、車両1に作用するヨーモーメントが小
さくなって、姿勢制御の影響を小さくすることができ
る。よって上記実施形態と同様の作用効果を奏すること
ができる。
【0050】また、上記実施形態では、CCDカメラ6
1からの画像により障害物を判定するようにしている
が、その他の周知のセンサを用いて障害物を判定するよ
うにすることもできる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、車両の旋回姿勢を表す車両状態量が、目標走行
方向に対応する目標車両状態量に収束するように、各車
輪に対し独立して制動力を付与して車両の旋回姿勢を制
御する場合において、車両が障害物を回避不能と判定さ
れたとき、車両状態量が目標車両状態量に収束する姿勢
制御を抑制するようにしたことにより、車両の通常の姿
勢制御中に制御能力の限界を越えて障害物に向かうとき
に、車両の乗員による障害物の回避状態に対する姿勢制
御の影響を少なくして、障害物との衝突時の衝撃を緩和
するように車両の制動効果を高めることができ、姿勢制
御での制御エリアを越えたときの安全性の確保を図るこ
とができる。
【0052】請求項2の発明によると、車両の乗員によ
る操作状態に応じて姿勢制御を抑制するようにしたこと
により、障害物を避けるために各種の操作を行っている
乗員の意思を確認して、その意思があるときのみに姿勢
制御を抑制でき、姿勢制御の抑制動作の適正化を図るこ
とができる。
【0053】請求項3の発明によると、車両の乗員によ
る制動操作が行われているときに姿勢制御を抑制するよ
うにしたことにより、乗員による車両の制動時に限定し
て姿勢制御を抑制でき、姿勢制御の抑制動作の適正化を
図ることができる。
【0054】請求項4の発明によると、障害物を回避不
能と判定されたときは姿勢制御を中止するようにしたこ
とにより、障害物の回避不能時に姿勢制御の影響を完全
になくして車両制動効果のより一層の向上を図ることが
できる。
【0055】請求項5の発明によると、障害物を回避不
能と判定されたとき、車両横滑り角が目標横滑り角に収
束するように車両の旋回姿勢を修正する横滑り角制御
を、検出ヨーレイトが目標ヨーレイトに収束するように
車両姿勢を変更させるヨーレイト制御に変更するように
したことにより、車両に作用するヨーモーメントの小さ
いヨーレイト制御への変更により、姿勢制御の影響を低
減することができる。
【0056】請求項6の発明によると、車両の舵角変化
がないときに、姿勢制御の抑制を停止するようにしたこ
とにより、車両の乗員が障害物の回避のためにステアリ
ングを操舵していない状態でし姿勢制御を継続させて、
障害物回避の寄与を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る車両の姿勢制御装置を
適用した車両を示す概略構成図である。
【図2】ブレーキの液圧系統を示す図である。
【図3】SCSコントローラの構成を示すブロック図で
ある。
【図4】SCSコントローラによる制御手順の概要を示
すフローチャート図である。
【図5】状態量演算部及び目標状態量演算部での制御手
順を示すフローチャート図である。
【図6】SCSコントローラによる制御介入判定以降の
制御手順の詳細を示すフローチャート図である。
【図7】衝突判定制御部での制御手順を示すフローチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 車両 2 ブレーキ(制動手段) 3 加圧ユニット(制動手段) 4 ハイドロリックユニット(制動手段) 5 SCSコントローラ(姿勢制御手段) 6 車輪速センサ 7 横Gセンサ 8 ヨーレイトセンサ 9 舵角センサ 21FR,21FL,21RR,21RL 車輪 51 状態量演算部 52 目標状態量演算部 54 ヨーレイト制御部 56 衝突判定制御部 61 CCDカメラ 65 回避判定手段 66 操作状態検出手段 67 舵角変化検出手段 68 制御抑制手段 β 車両横滑り角(車両状態量) ψ′ ヨーレイト(車両状態量) θH 舵角(車両操舵量) θH ′ 舵角速度(操舵量変化率) K1 ,K2 ヨーレイト制御介入しきい値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 立畑 哲也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後左右の各車輪に対し個別に制
    動力を付与可能な制動手段と、車両の旋回姿勢を表す車
    両状態量が、目標走行方向に対応する目標車両状態量に
    収束するように上記制動手段により各車輪に対し独立し
    て制動力を付与して車両の旋回姿勢を制御する機能を有
    する姿勢制御手段とを備えた車両の姿勢制御装置におい
    て、 車両が障害物を回避不能かどうかを判定する回避判定手
    段と、 上記回避判定手段により車両が障害物を回避不能と判定
    されたとき、上記姿勢制御手段の制御を抑制する制御抑
    制手段とを設けたことを特徴とする車両の姿勢制御装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1の車両の姿勢制御装置におい
    て、 車両の乗員による操作状態を検出する操作状態検出手段
    を設け、 制御抑制手段は、上記操作状態検出手段により検出され
    た乗員による操作状態に応じて姿勢制御手段の姿勢制御
    を抑制するように構成されていることを特徴とする車両
    の姿勢制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の車両の姿勢制御装置におい
    て、 操作状態検出手段は、乗員による車両の制動操作が行わ
    れていることを検出するものであり、 制御抑制手段は、上記操作状態検出手段により車両の制
    動操作が行われていると検出されたときに姿勢制御手段
    の姿勢制御を抑制するように構成されていることを特徴
    とする車両の姿勢制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの車両の姿勢制
    御装置において、 制御抑制手段は、姿勢制御手段の制御を中止するように
    構成されていることを特徴とする車両の姿勢制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかの車両の姿勢制
    御装置において、 制御抑制手段は、車両横滑り角が目標横滑り角に収束す
    るように車両の旋回姿勢を修正する横滑り角制御に代え
    て、検出ヨーレイトが目標ヨーレイトに収束するように
    車両姿勢を変更させるヨーレイト制御を行うように構成
    されていることを特徴とする車両の姿勢制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの車両の姿勢制
    御装置において、 車両の舵角が変化したことを検出する舵角変化検出手段
    を設け、 制御抑制手段は、上記舵角変化検出手段により舵角の変
    化がないと検出されたときに、姿勢制御手段の制御の抑
    制を停止するように構成されていることを特徴とする車
    両の姿勢制御装置。
JP6950097A 1997-03-24 1997-03-24 車両の姿勢制御装置 Withdrawn JPH10264795A (ja)

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