JPH10264360A - 巻紙式輪転印刷機のウエブ巻付防止装置 - Google Patents

巻紙式輪転印刷機のウエブ巻付防止装置

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JPH10264360A
JPH10264360A JP10020183A JP2018398A JPH10264360A JP H10264360 A JPH10264360 A JP H10264360A JP 10020183 A JP10020183 A JP 10020183A JP 2018398 A JP2018398 A JP 2018398A JP H10264360 A JPH10264360 A JP H10264360A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ユニットや印刷紙後加工装置の維持管理
に支障を起こさないウエブ巻付防止装置の提供。 【解決手段】 ウエブ3の巻付きを防止する機能部2と
この機能部2を支持する架台6からなっている。架台6
はウエブ乾燥機11側に伸びたレール12の上を移動自
在になっており、実線で示す印刷時の第1の位置に固定
され、また作業時には印刷ユニット10側またはウエブ
乾燥機11側の第2の位置に移動させる。印刷ユニット
との間に作業域を確保する場合にはウエブ乾燥機11に
近付けた、破線で示す第2の位置に移動させる。ウエブ
巻付防止装置1を第1の位置と第2の位置の間を移動さ
せる手段は手動操作によるものや駆動装置による自動操
作によるもので実施できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウエブの破断などによ
りウエブが印刷機の印刷胴、例えばブランケット胴、版
胴、圧胴などに巻付いて印刷ユニットを損傷するのを防
止する、巻紙式輪転印刷機のウエブ巻付防止装置に関
し、特に、最終印刷ユニットと印刷紙後加工装置の間、
あるいは印刷紙後加工装置の間に位置させ、それらの装
置間に作業域を確保するのに好適なウエブ巻付防止装置
に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】巻紙式輪転印刷機において
は、図9に示したように給紙機により給紙されたウエブ
は各印刷ユニットで印刷され、最終印刷ユニットから排
出されたウエブはウエブ乾燥機に送られて印刷されたイ
ンキが他に転移しないように加熱乾燥により固定され、
さらにクーリング・ユニットで冷却され、折り機へと送
られる。通常の巻紙式輪転印刷機において、ウエブの進
行速度は550〜625m/分と非常に高速なので上記
の一連の工程でウエブの破断が起こった際にはウエブが
各印刷ユニットの印刷胴に激しく巻付いてゴム製のブラ
ンケットやその他の印刷ユニットの部分を損傷する事故
等が生じてしまう。その対策としてウエブの破断を検知
するための赤外線式や光電式或いは接触式の検知器が装
備されている。ウエブの破断を検知した際にはノコギリ
状の歯を持つセバリング装置によりウエブを印刷機の各
所で切断し、印刷シリンダ等への巻付きを防止するよう
になっている。
【0003】例えば、特開平6ー278937号公報に
記載されているウエブ巻付防止装置は最終印刷ユニット
とウエブ乾燥機との間に位置されており、ウエブの上方
および下方に複数のリングが一定の間隔を置いて取り付
けられている巻付防止ローラを設け、ウエブの破断を検
知した際に、これらの巻付防止ローラがウエブに接触す
る位置まで移動してウエブを挟みながら回転して印刷ユ
ニット間のウエブにテンションを掛けながら引っ張り出
して印刷ユニットの印刷シリンダに巻付かないようにす
るものである。上記の装置を使用する場合に、各印刷ユ
ニット間で切断されたウエブが印刷シリンダに巻付かな
いようにする為に、各印刷ユニット間に設置したセバリ
ング装置によりウエブを切断する様にせざるを得ない
が、ウエブ乾燥機より下流の工程でウエブが切断した場
合は、各印刷ユニット部で紙通し作業やニップ圧の調整
作業等の手間の掛かる作業をすることなしに簡単に再ス
タートできることが望まれている。このように、ウエブ
乾燥機の下流でウエブ切断が発生したとき、各印刷ユニ
ット間ではセバリング装置を作動させてウエブを切断す
ることは行なわずに、印刷ユニットとウエブ乾燥機との
間に前記のウエブ巻付防止装置を設置する方式を採用す
ることが有利である。
【0004】従来のウエブ巻付防止装置にはウエブ乱れ
検出手段やその他の機器がウエブ巻付防止装置の本体か
ら出っ張って取付けられており、しかもこれらは高度な
精密機器なので高温のウエブ乾燥機に余り近づけること
ができない。すなわち、ウエブ巻付防止装置とウエブ乾
燥機とは或る程度の距離に離して設置しなければならな
い条件があった。又、ウエブ巻付防止装置が作動して巻
付防止ローラがウエブに接触すると、ウエブはギザギザ
な状態で高速でウエブ巻付防止装置から飛出してくる。
そのウエブがウエブ乾燥機の中に飛込まないように排出
する工夫がなされている。又、ウエブの破断を検知して
も印刷シリンダは直ぐには停止しないので(通常は完全
に停止するまで約8〜10秒間かかる)、ウエブ巻付防
止装置の巻付防止ローラもウエブのテンションが低下し
ないように印刷シリンダの回転速度よりやや早い速度で
回転しながら印刷シリンダの減速カーブと同カーブで減
速しながら大量(約30m)のウエブを排出する。これ
ら排出されたウエブがウエブ巻付防止装置とウエブ乾燥
機との間のスペースから余りはみ出さない様にする為か
らも、ウエブ巻付防止装置とウエブ乾燥機とは或る程度
の距離に離して設置しなければならない。
【0005】又、作業者が印刷ユニットのシリンダ洗浄
装置や印刷用版の維持管理等の為にウエブ巻付防止装置
と印刷ユニットとの間で作業するので、その作業域は作
業安全の観点からウエブ巻付防止装置と印刷ユニットと
も或る程度の距離に離して設置しなければならない条件
が有った。最終印刷ユニットとウエブ乾燥機との間、あ
るいはウエブ乾燥機を含む印刷紙後加工装置間のスペー
スを得る為に、ウエブ巻付防止装置をウエブの進行方向
と直角方向に移動させて印刷機の配置ラインから外す方
法も行われているが、この方法は印刷機の配置ラインの
隣接部にスペースが有る場合に限られ、ウエブ巻付防止
装置を移動させる際にはウエブが切断されて存在しない
状態でなければならず、ウエブが有る状態で印刷ユニッ
トのシリンダ洗浄装置や印刷用版の維持管理等をする必
要が生じた時はわざわざウエブを切らないとならないと
いった不合理な点があった。
【0006】ところで、ウエブの破断は主に印刷シリン
ダが高速で回転している状態で起き易く、印刷シリンダ
が低速で回転している状態では余りウエブの破断が起き
ない。低速回転状態でウエブの破断が起きたとしてもゴ
ム製のブランケットやその他の印刷ユニットの部分を損
傷する程度も小さいことを考慮し、又、ウエブ巻付防止
装置が作動しない間は、巻付防止ローラとウエブとが接
触せずに離れていることに着目した。すなわち、本発明
の目的はウエブ巻付防止装置を有する巻紙式輪転印刷機
であって、印刷機の配置ラインの隣接部にスペースが有
る必要は無く、巻紙式輪転印刷機の配置ラインの長さを
極力短く出来て、巻付防止機能を損なうことなくウエブ
が張られている状態でも印刷ユニットや印刷紙後加工装
置の維持管理に支障を起こさないウエブ巻付防止装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明に係るウエブ巻付防止装置は巻紙式
輪転印刷機の最終印刷ユニットと印刷紙後加工装置の間
に位置し前記印刷ユニットの印刷胴へのウエブ巻付きを
防止する機能部を有し、ウエブの巻付防止機能を果す為
の第1の位置と印刷準備を行う作業域を確保する為の第
2の位置への移動手段を備えた構成にある。また他の発
明は、請求項1の発明において、次の構成の単独または
組み合わせに特徴を有する。 (1)第1の位置と第2の位置の間にレールを敷設し、
該レール上を移動可能な構造とした構成にある。 (2)固定の架台を有し、該架台には前記ウエブ巻付防
止機能部を第1の位置と第2の位置の間を移動可能に支
持し、該ウエブ巻付防止機能部のみを上記各位置の間を
動かすようにした構成にある。 (3)ウエブ巻付防止装置の頭部または脚部のいずれか
一方を第1の位置に固定された他方の脚部側または頭部
側に回動自在に支持し、該回動可能な頭部または脚部を
傾けて、該脚部側または頭部側に作業域を確保するよう
にした構成にある。 (4)固定の架台を有し、該架台に前記ウエブ巻付防止
機能部を回動可能に支持し、該ウエブ巻付防止機能部の
みを傾けて作業域を確保するようにした構成にある。 (5)ウエブ巻付防止機能部を移動または回動させる手
段は駆動装置を備え、該駆動装置が印刷機の信号を受け
て動作するようにした構成にある。 (6)駆動装置を動作させる信号は印刷スピードに関係
する信号を用いた構成にある。
【0008】
【発明の作用・効果】ウエブ巻付防止機能部が作動しな
い間は、ウエブの上方および下方に配置された一対の巻
付防止ローラとウエブとが接触せずに離れているので、
ウエブが或る程度の速度で進行していてもウエブ巻付防
止装置全体、またはウエブ巻付防止装置の一部であるウ
エブ巻付防止機能部や架台(以下ウエブ巻付防止装置等
という)を変位させることが可能である。当然、ウエブ
が進行していない時にもウエブ巻付防止装置等を変位さ
せることも可能であるが、上記の如くウエブを各印刷ユ
ニット及びウエブ乾燥機、折り機等の中を通し、ウエブ
を低速で進行させてその進行状態を観察したり、各設備
の可動状況を確認した後に、引続きウエブが或る程度の
速度で進行している状態でウエブ巻付防止装置等を変位
させることも可能である利点が有る。また、ウエブが張
られている状態で、作業者が印刷ユニットを維持管理す
る場合はウエブ巻付防止装置等を第2の位置に位置させ
て作業域を確保する。維持管理の作業が終了して、ウエ
ブが進行し始め、予め決めておいた印刷スピード信号の
時にウエブ巻付防止装置等を第1の位置へと移動させ
る。第1の位置と第2の位置のウエブ巻付防止装置等と
の間隔は作業者が作業するに支障の無い間隔が必要であ
り、通常この間隔は60cm程度である。一般的に、ウ
エブは停止している時には少々弛んで居り、スタートし
た後ウエブに張力が増し、段々と張力が安定し、ウエブ
の振動は低速ではその振幅が約±10mmもあり高速で
は±3mm程度となる。このように高速の方がウエブの
振動が少ないので好ましいが、高速になるにつれてウエ
ブ巻付防止装置等を変位させる際に、万が一、巻付防止
ローラとウエブとが接触してウエブの破断が起きた場合
のゴム製のブランケットやその他の印刷ユニットの部分
の損傷の程度が大きくなる危険性が高くなるので、ウエ
ブの速度が約250m/分以下の速度でウエブ巻付防止
装置等を変位させるのが望ましい。前記のようにウエブ
が低速の場合は振動が大きく、特にウエブの速度が約1
50m/分以下の低速ではウエブの張力が安定せず振動
が大きいので、ウエブ巻付防止装置等を移動する時の一
対の巻付防止ローラ間の間隔は前記の振幅を考慮して決
めるのが望ましい。印刷スピード信号は、印刷機の管理
機能として印刷シリンダの回転数を測定表示する場合が
多いのでその信号をウエブ巻付防止装置の制御装置で受
けても良いし、別途ウエブの進行速度を測定して信号と
しても良い。またウエブ巻付防止装置を移動または回動
させるためのタイミング信号としては印刷機の電源を投
入した時やウエブが進行開始した時の信号を用いること
もできる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下の実施形態では、ウエブ巻付
防止装置を最終印刷ユニットとウエブ乾燥機の間に位置
させたもので説明するが、乾燥後のウエブを処理する印
刷紙後加工装置の間に位置させる場合も適用可能であ
る。本発明のウエブ巻付防止装置の”第1の位置”とは
ウエブの巻付き防止機能を果す為に固定される場所であ
り、また”第2の位置”とは印刷準備を行う作業域を確
保する為に移動させる場所である。ここではウエブ巻付
防止装置の第2の位置としてウエブ乾燥機側に設けたも
ので説明するが、最終印刷ユニット側に第2の位置を設
けることも可能であり、また第1の位置を挟んで最終印
刷ユニット側とウエブ乾燥機側の双方に第2の位置を設
け、何れの側にも移動可能にすることもできる。これら
の構成は以下に説明する全ての実施形態に適用でき、更
に、乾燥後のウエブを処理する印刷紙後加工装置の間に
位置させる場合でも同様に採用することができる。
【0010】図1に本発明に係るウエブ巻付防止装置の
第1の実施形態の構成を示す。ウエブ巻付防止装置1
は、図中実線で示す位置、即ちウエブの巻付き防止機能
を果す為の第1の位置と、破線で示す位置、即ち印刷準
備を行う作業域を確保する為の第2の位置に移動可能に
なっている。ウエブ巻付防止装置1はウエブ3の巻付き
を防止する機能部2とこの機能部2を支持する架台6か
らなっている。ウエブ巻付防止機能部2はウエブ3の上
方および下方に配置された巻付防止ローラ4及びこれら
の巻付防止ローラ4をベルトにて回転させるモータに直
結するプーリ5、巻付防止ローラ4をウエブ3方向に動
かし、ウエブ3を上下の巻付防止ローラ4で挟込む為の
ローラ作動用アクチュエータ7、例えばエアシリンダ等
により構成されている。また、ウエブ巻付防止装置1は
ウエブ3を印刷するブランケット胴8及び版胴9等から
成る印刷ユニット10と印刷されたインキが他に転移し
ないように固定する為のウエブ乾燥機11との間で、架
台6の上に載置された状態で設置されている。
【0011】ウエブ巻付防止機能部2を載置した架台6
には車輪が設けられており、ウエブ乾燥機11側に伸び
たレール12の上を移動自在になっている。ここで、架
台6の車輪、レール12はウエブ巻付防止装置を第1の
位置と第2の位置への移動手段を構成する。架台6は実
線で示す印刷時の第1の位置に固定され、また作業時に
は印刷ユニット10との間に作業域を確保するためウエ
ブ乾燥機に近付けた、破線で示す第2の位置に移動され
る。すなわち、印刷が終了しブランケット胴8のブラン
ケットの取替え作業や版胴9の版の取替え作業或いはこ
れらのシリンダを洗浄する為の装置の洗浄布の取替え作
業等の為に最終印刷ユニット10とウエブ巻付防止装置
1との間で作業者が作業し易くする為に第2の位置へと
移動される。
【0012】ウエブ巻付防止装置1を第1の位置と第2
の位置の間を移動させる手段は作業者の手動操作による
ものや駆動装置による自動操作によるもので実施でき
る。手動操作の場合は後述の図2に示すものが適用でき
る。自動操作の場合、架台6の駆動装置はウエブ巻付防
止装置1及び架台6とウエブ乾燥機11との間をパンタ
グラフ装置またはジャッキ装置で連結してこれらを伸縮
させて、或いはエアシリンダーにより構成され、印刷ス
ピード信号に応じて架台6を第1の位置と第2の位置の
間を移動させる。上記の作業が終了し、紙通し作業が印
刷機全体に行なわれた後にウエブが走行し、ウエブの走
行状態を確認した後にウエブ巻付防止装置1は第2の位
置から第1の位置へ手押しまたは駆動装置により移動す
る。図示していない紙切れセンサーによりウエブ巻付防
止装置1以後の印刷機ラインでウエブの切断等のトラブ
ルを検知した時にウエブ巻付防止機能を働かせる。
【0013】次に他の実施形態について説明する。図2
はウエブ巻付防止機能部のみを第1の位置と第2の位置
に動かす構造の模式図である。架台6は固定され、その
架台上にウエブ巻付防止機能部2がウエブの走行方向に
移動可能に設けられている。ウエブ巻付防止機能部2の
移動手段の一例を図2に示す。この移動手段は手動操作
によって位置変えを行う構造である。架台6上にはスラ
イドレール12を敷設し、ウエブ巻き付け防止機能部2
の車輪をスライドレール12上を走行させる。手動操作
による移動手段の一例を図3に示す。架台6にはウエブ
巻付防止機能部2を第1の位置に固定するためのクラン
クレバー13が設けられている。また架台6にはウエブ
巻付防止機能部2を移動させるための移動ハンドル14
が設けられており、この移動ハンドル14の回転操作力
を直線運動変換機構、例えばギャ機構、リンク機構等に
よりスライドレール12上を移動する直線運動に変換
し、第1の位置と第2の位置の間を移動させる。
【0014】動力を用いた一例を図4に示す。架台6に
は、例えば圧縮空気、油圧等によって作動する駆動用シ
リンダ15が配置され、この駆動用シリンダ15のシリ
ンダロッドにアーム16の一端が連結させている。アー
ム16は、架台6に回転自在に設けられた軸17の軸端
に固定されている。この軸17は、図5に示すようにウ
エブ巻付防止機構部2の幅方向に配置されている。軸1
7にはウエブ巻付防止機構部2を構成するウエブ巻付防
止ローラ4を軸支するサイド部20の内側に連係される
レバー18が固定されている。レバー18にはローラ1
9が取付けられおり、このローラ19はレバー18の動
きに追従してサイド部20のガイド部材21に案内され
ながら転動する。即ち、駆動用シリンダ15の動作によ
るレバーの上記作動によってウエブ巻付防止機構部2が
移動する。
【0015】次にウエブ巻付防止装置の頭部または脚部
のいずれか一方を第1の位置に固定された他方の脚部側
または頭部側に回動自在に支持し、頭部または脚部を回
動させて第2の位置に移動させ、脚部側または頭部側に
作業域を確保するようにした実施形態を説明する。図6
は脚部側に作業域を確保する構造の模式図である。ウエ
ブ巻付防止機能部2を第1の位置に回動可能に取付け、
架台6を構成する脚部を第2の位置方向に揺動(破線状
態)させて脚部側に作業域を確保する。図7は頭部側に
作業域を確保する構造の模式図である。架台6を構成す
る脚部を第1の位置に回動可能に取付け、ウエブ巻付防
止機能部2を第2の位置方向に傾倒(破線状態)させて
頭部側に作業域を確保する。上記の実施態様の変形例と
して、ウエブ巻付防止機能部2のみを回動させて作業域
を確保する場合は、図8に示すように第1の位置に固定
された架台6にウエブ巻付防止機能部2を回動可能に支
持し、このウエブ巻付防止機能部2を第2の位置に傾倒
させて作業域を確保する。
【0016】以上の実施形態のウエブ巻付防止装置は2
つのローラによりウエブを上下方向から挟込み、このロ
ーラ対を印刷スピードに応じて回転させて印刷ユニット
でウエブが巻付かないように作用するものであるが、ウ
エブ巻付防止装置はこれに限定されるものでなく、各種
の形式のものが適用可能である。例えば、ローラをウエ
ブの下方のみに配置し、その下流にウエブの上から下に
向けて高圧エアを噴き出す手段を配置し、この高圧エア
をウエブの破断検知により噴出させ、印刷ユニットから
排出されるウエブをローラの下流側でたたき落とす方
式、また1つのローラの中間にウエブを通すスリット状
の開口部分を設け、ウエブの破断検知によりローラを回
転させてそのローラにウエブを巻き付ける方式などがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るウエブ巻付防止装置の実施形態
の模式図である。
【図2】 ウエブ巻付防止機能部のみを第1の位置と第
2の位置に動かす構造の模式図である。
【図3】 手動操作による移動手段の一例を示す側面図
である。
【図4】 動力を用いた移動手段の一例を示す側面図で
ある。
【図5】 図4の正面図である。
【図6】 脚部側に作業域を確保する実施形態の模式図
である。
【図7】 頭部側に作業域を確保する実施形態の模式図
である。
【図8】 ウエブ巻付防止機能部のみを回動させて作業
域を確保する実施形態の模式図である。
【図9】 巻紙式輪転印刷機の一例を示すシステム構成
図である。
【符号の説明】
1…ウエブ巻付防止装置、2…ウエブ巻付防止機能部、
3…ウエブ、4…巻付防止ローラ、5…プーリ、6…架
台、7…巻付防止ローラ作動用アクチュエータ、8…ブ
ランケット胴、9…版胴、10…印刷ユニット、11…
ウエブ乾燥機、12…レール、13…クランクレバー、
14…ハンドル、15…駆動用シリンダ、16…アー
ム、17…軸、18…レバー、21…ガイド部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻紙式輪転印刷機の最終印刷ユニットと
    印刷紙後加工装置の間に位置し前記印刷ユニットの印刷
    胴へのウエブ巻付きを防止する機能部を有し、 前記ウエブの巻付き防止機能を果す為の第1の位置と印
    刷準備を行う作業域を確保する為の第2の位置への移動
    手段を備えたウエブ巻付防止装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の位置と第2の位置の間にレー
    ルを敷設し、該レール上を移動可能な構造としたことを
    特徴とする請求項1記載のウエブ巻付防止装置。
  3. 【請求項3】 固定の架台を有し、該架台には前記ウエ
    ブ巻付防止機能部を前記第1の位置と第2の位置の間を
    移動可能に支持し、該ウエブ巻付防止機能部のみを前記
    各位置の間を動かすことを特徴とする請求項1記載のウ
    エブ巻付防止装置。
  4. 【請求項4】 前記ウエブ巻付防止装置の頭部または脚
    部のいずれか一方を前記第1の位置に固定された他方の
    脚部側または頭部側に回動自在に支持し、該回動可能な
    頭部または脚部を傾けて、該脚部側または頭部側に作業
    域を確保するようにした請求項1記載のウエブ巻付防止
    装置。
  5. 【請求項5】 固定の架台を有し、該架台に前記ウエブ
    巻付防止機能部を回動可能に支持し、該ウエブ巻付防止
    機能部のみを傾けて作業域を確保することを特徴とする
    請求項1記載のウエブ巻付防止装置。
  6. 【請求項6】 前記ウエブ巻付防止機能部を移動または
    回動させる手段は駆動装置を備え、該駆動装置が印刷機
    の信号を受けて動作することを特徴とする請求項1,
    3,4,5のいずれかの項に記載されたウエブ巻付防止
    装置。
  7. 【請求項7】 前記信号は印刷スピードに関係する信号
    であることを特徴とする請求項6記載のウエブ巻付防止
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19980070311A (ko) * 1997-01-21 1998-10-26 아키라하라 웨브 인쇄기의 웨브 감김 방지 장치

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KR19980070311A (ko) * 1997-01-21 1998-10-26 아키라하라 웨브 인쇄기의 웨브 감김 방지 장치

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