JP3257839B2 - 織機における織布端巻付け装置 - Google Patents
織機における織布端巻付け装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は織機における織布端巻
付け装置に関するものであり、さらに詳しくは少なくと
も一方が駆動側である前後1対の回転ローラー上に空ロ
ールを載せて回転させることにより織布端の巻付けを行
なう接触巻取りシステムにおける改良に関するものであ
る。
付け装置に関するものであり、さらに詳しくは少なくと
も一方が駆動側である前後1対の回転ローラー上に空ロ
ールを載せて回転させることにより織布端の巻付けを行
なう接触巻取りシステムにおける改良に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような接触巻取りシステムを用い
た技術としては、特開平3−14656号に開示された
「織機における布巻ロール交換装置」が知られている。
この先願技術においては、1対の回転ローラー上に空ロ
ール(織布が巻き付けられてないクロスロール)を載せ
て接触巻取りを行ない、所定長の織布が巻き取られた後
満ロール(所定長の織布が巻き付けられたクロスロー
ル)を織機の前方に設けた置き台上に移動し、その後新
たな空ロールを回転ローラー上に載せて織布を巻取り側
回転ローラーと空ロールとの間で挟持し、カッターによ
り満ロールから切り離された織布をこの新たな空ロール
に誘導した後、織布の先端を空ロールと送出し側回転ロ
ーラーとの間に案内し、さらに空ロールと巻取り側回転
ローラーとの間に案内して織布先端の巻付けを行なって
いる。
た技術としては、特開平3−14656号に開示された
「織機における布巻ロール交換装置」が知られている。
この先願技術においては、1対の回転ローラー上に空ロ
ール(織布が巻き付けられてないクロスロール)を載せ
て接触巻取りを行ない、所定長の織布が巻き取られた後
満ロール(所定長の織布が巻き付けられたクロスロー
ル)を織機の前方に設けた置き台上に移動し、その後新
たな空ロールを回転ローラー上に載せて織布を巻取り側
回転ローラーと空ロールとの間で挟持し、カッターによ
り満ロールから切り離された織布をこの新たな空ロール
に誘導した後、織布の先端を空ロールと送出し側回転ロ
ーラーとの間に案内し、さらに空ロールと巻取り側回転
ローラーとの間に案内して織布先端の巻付けを行なって
いる。
【0003】ところでこのような織布の先端の新たな空
ロールへの巻付け技術としては、特開平3−69640
号に開示された「織機の布巻き付け装置」がある。この
先願技術にあっては、織布の巻付け量が所定長となった
ときに満ロールを置き台上に押し出し、空ロールを1対
の回転ローラー上に載せてから満ロールと空ロールとの
間で織布を織幅方向に切断してから、織布の切断先端を
空ロールの周面上に巻き付けている。この際の巻付けの
ための誘導を行なうべく、一方の回転ローラーの付近に
複数の空気噴射ノズルが並設されている。巻付けに際し
ては、これらの空気噴射ノズルからの空気ジェットによ
り、空ロールと一方の回転ローラーとの間から繰り出さ
れる織布の先端を空ロールの周面に向けて誘導してい
る。
ロールへの巻付け技術としては、特開平3−69640
号に開示された「織機の布巻き付け装置」がある。この
先願技術にあっては、織布の巻付け量が所定長となった
ときに満ロールを置き台上に押し出し、空ロールを1対
の回転ローラー上に載せてから満ロールと空ロールとの
間で織布を織幅方向に切断してから、織布の切断先端を
空ロールの周面上に巻き付けている。この際の巻付けの
ための誘導を行なうべく、一方の回転ローラーの付近に
複数の空気噴射ノズルが並設されている。巻付けに際し
ては、これらの空気噴射ノズルからの空気ジェットによ
り、空ロールと一方の回転ローラーとの間から繰り出さ
れる織布の先端を空ロールの周面に向けて誘導してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの先願技術
の場合には空気ジェットによって織布の端部を空ロール
の周面に向けて誘導しているが、このように単に織布の
先端を空ロールの周面に沿って誘導させても、織布の織
幅方向における緩み状態の違いによって、織布が織幅方
向について異なるタイミングで空ロールと他方の回転ロ
ーラーとの間に挟持されてしまう。すなわち織布が全織
幅方向に亙って一斉に均一なタイミングでは挟持されな
いのである。この故に織布が歪んだ状態、換言すれば織
幅方向について一部が緩み、シワが発生している状態で
巻き付けられることになる。また後に巻き付けられる織
布部分にもシワが生じることになる。この結果全体とし
て織布の品質が低下する。
の場合には空気ジェットによって織布の端部を空ロール
の周面に向けて誘導しているが、このように単に織布の
先端を空ロールの周面に沿って誘導させても、織布の織
幅方向における緩み状態の違いによって、織布が織幅方
向について異なるタイミングで空ロールと他方の回転ロ
ーラーとの間に挟持されてしまう。すなわち織布が全織
幅方向に亙って一斉に均一なタイミングでは挟持されな
いのである。この故に織布が歪んだ状態、換言すれば織
幅方向について一部が緩み、シワが発生している状態で
巻き付けられることになる。また後に巻き付けられる織
布部分にもシワが生じることになる。この結果全体とし
て織布の品質が低下する。
【0005】以上のような実情に鑑みこの発明の目的
は、織機での織布の接触巻取りシステムにおける織布先
端の空ロールへの巻付け不良に起因するシワ発生を防止
することにある。
は、織機での織布の接触巻取りシステムにおける織布先
端の空ロールへの巻付け不良に起因するシワ発生を防止
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このためこの発明におい
ては、 少なくとも一方が駆動側である前後1対の回転
ローラー上に空ロールを載置して回転駆動するととも
に、空ロールと第1の回転ローラーとの間から繰り出さ
れる織布端を空ロールの周面に沿って誘導して空ロール
と第2の回転ローラーとの間に挟持させることにより織
布端の巻付けを行なう接触巻取り型式の織布端巻付け装
置において、上記空ロールと第2の回転ローラーの少な
くとも一方を移動させる機能を有し、上記空ロールと第
2の回転ローラーとによる挟持後に、空ロールと回転ロ
ーラーとを相対離間させ、かつその後再び空ロールが第
2の回転ローラーに載置された状態にするように作動す
る離間駆動機構を具えたことを要旨とするものである。
ては、 少なくとも一方が駆動側である前後1対の回転
ローラー上に空ロールを載置して回転駆動するととも
に、空ロールと第1の回転ローラーとの間から繰り出さ
れる織布端を空ロールの周面に沿って誘導して空ロール
と第2の回転ローラーとの間に挟持させることにより織
布端の巻付けを行なう接触巻取り型式の織布端巻付け装
置において、上記空ロールと第2の回転ローラーの少な
くとも一方を移動させる機能を有し、上記空ロールと第
2の回転ローラーとによる挟持後に、空ロールと回転ロ
ーラーとを相対離間させ、かつその後再び空ロールが第
2の回転ローラーに載置された状態にするように作動す
る離間駆動機構を具えたことを要旨とするものである。
【0007】
【作用】空ロールと第2の回転ローラーとの間に織布が
挟持されて拘束された後にその拘束を一旦解除すること
によって、織布の歪みが、織布の有する復元力または織
布の自重で下方に伸びることにより、解消される。その
後再び織布を拘束すると、織布は緩みおよび歪みのない
状態で一様に巻き付けられる。
挟持されて拘束された後にその拘束を一旦解除すること
によって、織布の歪みが、織布の有する復元力または織
布の自重で下方に伸びることにより、解消される。その
後再び織布を拘束すると、織布は緩みおよび歪みのない
状態で一様に巻き付けられる。
【0008】
【実施例】図1に示すのはこの発明の装置の一例であ
る。この例では第1の回転ローラーが前側回転ローラー
また第2の回転ローラーが後側回転ローラーであって、
かつ後側回転ローラーが駆動側となっている。また離間
駆動は空ロールを第2の回転ローラーから持上げ離間さ
せる形式である。
る。この例では第1の回転ローラーが前側回転ローラー
また第2の回転ローラーが後側回転ローラーであって、
かつ後側回転ローラーが駆動側となっている。また離間
駆動は空ロールを第2の回転ローラーから持上げ離間さ
せる形式である。
【0009】図示の構成において、織機の前側には1対
のフレーム15が対向して設けられており、1対のフレ
ーム15には空ロールAを載置するための第1の回転ロ
ーラー2(図の例では前側の回転ローラー)と第2の回
転ローラー1(図の例では後側の回転ローラー)が略水
平に離間並設されている。第2の回転ローラー1は図示
しない駆動源(例えばトルクモーター)に連結されてい
る。第2の回転ローラー1の周面は例えばゴム層により
被覆されており、第1の回転ローラー2の周面はメッキ
処理されている。この例の場合送出し側である第2の回
転ローラー1の回転周速度は、張力を発生させながら織
布Cを巻き取るために、織布Cが巻き付け螺れていない
無負荷の時に織機の製織速度より充分大となるように設
定されている。一方巻取り側である第1の回転ローラー
2はクロスローラーを介して従動回転する。
のフレーム15が対向して設けられており、1対のフレ
ーム15には空ロールAを載置するための第1の回転ロ
ーラー2(図の例では前側の回転ローラー)と第2の回
転ローラー1(図の例では後側の回転ローラー)が略水
平に離間並設されている。第2の回転ローラー1は図示
しない駆動源(例えばトルクモーター)に連結されてい
る。第2の回転ローラー1の周面は例えばゴム層により
被覆されており、第1の回転ローラー2の周面はメッキ
処理されている。この例の場合送出し側である第2の回
転ローラー1の回転周速度は、張力を発生させながら織
布Cを巻き取るために、織布Cが巻き付け螺れていない
無負荷の時に織機の製織速度より充分大となるように設
定されている。一方巻取り側である第1の回転ローラー
2はクロスローラーを介して従動回転する。
【0010】さらに第1の回転ローラー2の前方には満
ロールBを載置するための置き台3が設けられている。
置き台3には織布Cを切断するためのカッター5が、織
幅方向に移動可能に設けられており、このカッター5と
第1の回転ローラー2との間には複数の空気噴射ノズル
4が織幅方向に並設されている。これらの空気噴射ノズ
ル4は噴射方向が空ロールAを指向するように設けられ
ている。また1対のフレーム15には、織布Cを導くガ
イドローラー6、7が回転不能に設けられている。この
内前方のガイドローラー7は空ロールAの下方に沿って
延在する案内板8を支持している。
ロールBを載置するための置き台3が設けられている。
置き台3には織布Cを切断するためのカッター5が、織
幅方向に移動可能に設けられており、このカッター5と
第1の回転ローラー2との間には複数の空気噴射ノズル
4が織幅方向に並設されている。これらの空気噴射ノズ
ル4は噴射方向が空ロールAを指向するように設けられ
ている。また1対のフレーム15には、織布Cを導くガ
イドローラー6、7が回転不能に設けられている。この
内前方のガイドローラー7は空ロールAの下方に沿って
延在する案内板8を支持している。
【0011】この発明の装置は両回転ローラー1、2の
下方に設けられた離間駆動機構10を要部とするもので
ある。この離間駆動装置10は、図3にも示すように、
1対の織機のフレーム15に固定されて織幅方向に延在
する支軸14と、フレーム15から突出する支軸14の
両端部に各々軸支された左右1対のZ形揺動レバー12
とを有しており、各揺動レバー12は一端において流体
圧シリンダー11に作動連結されるとともに、他端には
空ロールAの下側周面に対向する持上げローラー13を
支持している。この持上げローラー13は、Z形揺動レ
バー12の他端に固定された軸に回転可能に設けられて
おり、織布Cが巻き付けられない空ロールAの両端に対
応している。
下方に設けられた離間駆動機構10を要部とするもので
ある。この離間駆動装置10は、図3にも示すように、
1対の織機のフレーム15に固定されて織幅方向に延在
する支軸14と、フレーム15から突出する支軸14の
両端部に各々軸支された左右1対のZ形揺動レバー12
とを有しており、各揺動レバー12は一端において流体
圧シリンダー11に作動連結されるとともに、他端には
空ロールAの下側周面に対向する持上げローラー13を
支持している。この持上げローラー13は、Z形揺動レ
バー12の他端に固定された軸に回転可能に設けられて
おり、織布Cが巻き付けられない空ロールAの両端に対
応している。
【0012】流体圧シリンダー11のピストンが進出す
るとレバー12は図1において時計回り方向に揺動し、
ローラー13が空ロールAを第1の回転ローラー2と摺
動させながら持ち上げて、第2の回転ローラー1から離
間させる。逆にピストンが退入するとレバー12が反時
計回り方向に揺動して、ローラー13が降下し、空ロー
ルAは再び第2の回転ローラー1と接触状態となる。
るとレバー12は図1において時計回り方向に揺動し、
ローラー13が空ロールAを第1の回転ローラー2と摺
動させながら持ち上げて、第2の回転ローラー1から離
間させる。逆にピストンが退入するとレバー12が反時
計回り方向に揺動して、ローラー13が降下し、空ロー
ルAは再び第2の回転ローラー1と接触状態となる。
【0013】もっとも揺動レバー12は両方とも流体圧
シリンダー11に作動連結する必要はない。すなわち支
軸14を織機フレームに回転可能に架設し、両方のレバ
ー12を端部においてこの支軸14に固定架設し、いず
れか一方のレバー12のみを流体圧シリンダー11に作
動連結するようにしてもよい。
シリンダー11に作動連結する必要はない。すなわち支
軸14を織機フレームに回転可能に架設し、両方のレバ
ー12を端部においてこの支軸14に固定架設し、いず
れか一方のレバー12のみを流体圧シリンダー11に作
動連結するようにしてもよい。
【0014】また各持上げローラー13に適宜駆動モー
ターを付設し、持ち上げられた空ロールAを、巻付け方
向に製織速度より大なる周速度で回転させるべく持上げ
ローラーを回転駆動させるようにしてもよい。
ターを付設し、持ち上げられた空ロールAを、巻付け方
向に製織速度より大なる周速度で回転させるべく持上げ
ローラーを回転駆動させるようにしてもよい。
【0015】次に動作について説明する。空ロールAに
巻き付けられた織布の量が所定長に達すると、織機に設
けられた図示しない押出し機構の働きにより、織布が巻
き付けられた満ロールBが前方の置き台3上に押し出さ
れる。
巻き付けられた織布の量が所定長に達すると、織機に設
けられた図示しない押出し機構の働きにより、織布が巻
き付けられた満ロールBが前方の置き台3上に押し出さ
れる。
【0016】ついで図示しない空ロール供給機構の働き
により、空ロールAが新たに1対の回転ローラー1、2
上に供給される。このとき空ロールAと回転ローラー
1、2との関係は図2に示すようになっており(図中の
織布Cは別として)、空ロールAは両回転ローラー1、
2と周面を接触した状態にある。空ロールAの供給が完
了すると、カッターが織幅方向に移動して、空ロールA
と満ロールBとの間で織布Cを切断する。その後空気噴
射ノズル4からの空気ジェットが切断された織布Cの先
端を空ロールAの周面上に誘導する。
により、空ロールAが新たに1対の回転ローラー1、2
上に供給される。このとき空ロールAと回転ローラー
1、2との関係は図2に示すようになっており(図中の
織布Cは別として)、空ロールAは両回転ローラー1、
2と周面を接触した状態にある。空ロールAの供給が完
了すると、カッターが織幅方向に移動して、空ロールA
と満ロールBとの間で織布Cを切断する。その後空気噴
射ノズル4からの空気ジェットが切断された織布Cの先
端を空ロールAの周面上に誘導する。
【0017】このとき、織機上での製織は継続している
が、第2の回転ローラー1は織布の長さが所定値に達し
てから織布Cの切断が完了するまでは停止している。こ
れによって第1の回転ローラー2から満ロールBまでの
織布Cが張った状態におかれるので、織布Cが容易に切
断される。切断後第2の回転ローラー1が再び回転する
ので織布Cは空ロールAと第1の回転ローラー2との間
から順次繰り出される。誘導された織布Cは空ロールA
の回転につれてその先端が空ロールAと第2の回転ロー
ラー1との接点の方に向けて移動する。このとき第2の
回転ローラー1には全んど負荷が掛かっていないので、
第2の回転ローラー1は製織速度よりも充分に大なる速
度で回転している。また第2の回転ローラー1とともに
空ロールAも同様の速度で回転している。
が、第2の回転ローラー1は織布の長さが所定値に達し
てから織布Cの切断が完了するまでは停止している。こ
れによって第1の回転ローラー2から満ロールBまでの
織布Cが張った状態におかれるので、織布Cが容易に切
断される。切断後第2の回転ローラー1が再び回転する
ので織布Cは空ロールAと第1の回転ローラー2との間
から順次繰り出される。誘導された織布Cは空ロールA
の回転につれてその先端が空ロールAと第2の回転ロー
ラー1との接点の方に向けて移動する。このとき第2の
回転ローラー1には全んど負荷が掛かっていないので、
第2の回転ローラー1は製織速度よりも充分に大なる速
度で回転している。また第2の回転ローラー1とともに
空ロールAも同様の速度で回転している。
【0018】やがて織布Cは空ロールAと第2の回転ロ
ーラー1との間に挟持される。これが図2に示す状態で
ある。その後織布Cに張力が発生して第2の回転ローラ
ー1に負荷が掛かるようになると、第2の回転ローラー
1は製織速度に対応した回転周速度で回転することにな
る。
ーラー1との間に挟持される。これが図2に示す状態で
ある。その後織布Cに張力が発生して第2の回転ローラ
ー1に負荷が掛かるようになると、第2の回転ローラー
1は製織速度に対応した回転周速度で回転することにな
る。
【0019】しかし、空気噴射ノズル4によって空ロー
ルAに誘導された織布Cは弛んでおり、しかもその緩み
状態が織幅方向について異なっているので、空ロールA
と第2の回転ローラー1との間に挟持されるタイミング
が織幅方向についてばらつくことになる。したがって第
2の回転ローラー1が製織速度に対応した周速度で回転
したときには、織布Cに歪みが生じていることになる。
ルAに誘導された織布Cは弛んでおり、しかもその緩み
状態が織幅方向について異なっているので、空ロールA
と第2の回転ローラー1との間に挟持されるタイミング
が織幅方向についてばらつくことになる。したがって第
2の回転ローラー1が製織速度に対応した周速度で回転
したときには、織布Cに歪みが生じていることになる。
【0020】そこでこの発明にあっては、織布Cの先端
が空ロールAと第2の回転ローラー1との間に挟持され
た後であって望ましくは織布Cの先端が空ロールAと第
1の回転ローラー2との間に挟持される前に、離間機構
10の流体圧シリンダー11が起動され、そのピストン
が進出する。するとレバー12が時計回り方向に揺動
し、持上げローラー13が空ロールAの下側周面に当接
し、空ロールAをやや第1の回転ローラー2側に向けて
持ち上げる。すなわち図1に示す状態となる。
が空ロールAと第2の回転ローラー1との間に挟持され
た後であって望ましくは織布Cの先端が空ロールAと第
1の回転ローラー2との間に挟持される前に、離間機構
10の流体圧シリンダー11が起動され、そのピストン
が進出する。するとレバー12が時計回り方向に揺動
し、持上げローラー13が空ロールAの下側周面に当接
し、空ロールAをやや第1の回転ローラー2側に向けて
持ち上げる。すなわち図1に示す状態となる。
【0021】この結果空ロールAは第2の回転ローラー
1から離間する。このように持ち上げられた空ロールA
は、第1の回転ローラー2とは接触しているがこの第1
の回転ローラー2は回転駆動されていないので、静止状
態となる。一方第2の回転ローラー1は負荷が掛からな
くなったので、製織速度より大なる周速度で回転するよ
うになる。
1から離間する。このように持ち上げられた空ロールA
は、第1の回転ローラー2とは接触しているがこの第1
の回転ローラー2は回転駆動されていないので、静止状
態となる。一方第2の回転ローラー1は負荷が掛からな
くなったので、製織速度より大なる周速度で回転するよ
うになる。
【0022】空ロールAが持ち上げられ第2の回転ロー
ラー1との間に隙間が生じることにより、織布Cへの拘
束が解除される。この結果歪み状態で拘束されていた織
布Cは、自らの復元力および/または自重の作用により
下方へ伸びる。しかも第2の回転ローラー1の周面によ
って巻付け方向に積極的に誘導されることにより、より
有効に歪みが解消され、織幅方向全体に亙って一様に巻
き付けられる。
ラー1との間に隙間が生じることにより、織布Cへの拘
束が解除される。この結果歪み状態で拘束されていた織
布Cは、自らの復元力および/または自重の作用により
下方へ伸びる。しかも第2の回転ローラー1の周面によ
って巻付け方向に積極的に誘導されることにより、より
有効に歪みが解消され、織幅方向全体に亙って一様に巻
き付けられる。
【0023】その後流体圧シリンダー11のピストンを
退入させることにより、レバー12は反時計回り方向に
揺動して持上げローラー1が下降し、空ロールAが再び
第2の回転ローラー1と接触状態に戻る。したがって織
布Cは再び空ロールAと第2の回転ローラー1と間で挟
持拘束され、製織速度に対応した速度で送り出されるよ
うになる。この際織布Cの先端は案内板8により空ロー
ルAと第1の回転ローラー2との接点の方に向けて導か
れる。
退入させることにより、レバー12は反時計回り方向に
揺動して持上げローラー1が下降し、空ロールAが再び
第2の回転ローラー1と接触状態に戻る。したがって織
布Cは再び空ロールAと第2の回転ローラー1と間で挟
持拘束され、製織速度に対応した速度で送り出されるよ
うになる。この際織布Cの先端は案内板8により空ロー
ルAと第1の回転ローラー2との接点の方に向けて導か
れる。
【0024】なお以上の例においては、図4に示すよう
にガイドローラーからの織布Cがまず空ロールAと前側
回転ローラー2との間を通ってから空ロールAと後側回
転ローラーとの接点に向かっている。しかし図5に示す
ようにガイドローラーからの織布Cがまず空ロールAと
後側回転ローーラー1との間を通ってから空ロールAと
前側回転ローラー2との接点に向かうような場合にも、
この発明を応用することができる。この場合、第1の回
転ローラーは後側回転ローラー1であり、第2の回転ロ
ーラーは前側回転ローラー2である。
にガイドローラーからの織布Cがまず空ロールAと前側
回転ローラー2との間を通ってから空ロールAと後側回
転ローラーとの接点に向かっている。しかし図5に示す
ようにガイドローラーからの織布Cがまず空ロールAと
後側回転ローーラー1との間を通ってから空ロールAと
前側回転ローラー2との接点に向かうような場合にも、
この発明を応用することができる。この場合、第1の回
転ローラーは後側回転ローラー1であり、第2の回転ロ
ーラーは前側回転ローラー2である。
【0025】さらに以上の例では離間駆動機構により空
ロールAを移動させていたが、第2の回転ローラー1の
方を移動させるようにしてもよい。ただしこの場合に
は、空ロールAが第2の回転ローラー1とともに移動し
ないように、別の部材で空ロールAを支持してやる必要
がある。また持上げローラー13は空ロールAに巻かれ
た布面に当接させるようにしてもよい。
ロールAを移動させていたが、第2の回転ローラー1の
方を移動させるようにしてもよい。ただしこの場合に
は、空ロールAが第2の回転ローラー1とともに移動し
ないように、別の部材で空ロールAを支持してやる必要
がある。また持上げローラー13は空ロールAに巻かれ
た布面に当接させるようにしてもよい。
【0026】さらに空ロールAと第2の回転ローラー1
との間に隙間を生じさせたときに、拘束を解除された織
布Cを織幅全体に亙って巻付け方向に積極的に誘導する
案内部材を付設するようにしてもよい。すなわち、織幅
方向に亙って複数の空気噴射ノズルを並設し、これらを
第2の回転ローラー1の上方に向かって進出可能に、し
かも進出時に空気噴射軸線が上記の隙間の方を向くよう
に設定する。この構成により隙間が形成されたときにノ
ズルを進出させて、隙間に向けて空気ジェットを作用さ
せるのである。または織幅全体に亙って延在する板材を
進退可能に設けて、上記の隙間が形成されたタイミング
で隙間に板材の先端を挿入するようにしもよい。
との間に隙間を生じさせたときに、拘束を解除された織
布Cを織幅全体に亙って巻付け方向に積極的に誘導する
案内部材を付設するようにしてもよい。すなわち、織幅
方向に亙って複数の空気噴射ノズルを並設し、これらを
第2の回転ローラー1の上方に向かって進出可能に、し
かも進出時に空気噴射軸線が上記の隙間の方を向くよう
に設定する。この構成により隙間が形成されたときにノ
ズルを進出させて、隙間に向けて空気ジェットを作用さ
せるのである。または織幅全体に亙って延在する板材を
進退可能に設けて、上記の隙間が形成されたタイミング
で隙間に板材の先端を挿入するようにしもよい。
【0027】
【発明の効果】織布が緩みおよび歪みのない状態で一様
に巻き付けられるので、巻付けにおけるシワの発生がな
く、したがってその後に巻き取られた織布部分にもシワ
が発生せず、全体として織布の品質が向上する。
に巻き付けられるので、巻付けにおけるシワの発生がな
く、したがってその後に巻き取られた織布部分にもシワ
が発生せず、全体として織布の品質が向上する。
【図1】この発明の装置の一例を示す側面図である。
【図2】その動作を示す要部側面図である。
【図3】装置の要部を示す斜視図である。
【図4】接触巻取りシステムの一例を示す説明側面図で
ある。
ある。
【図5】接触巻取りシステムの他の例を示す説明側面図
である。
である。
1 第2の回転ローラー(後側回転ローラー) 2 第1の回転ローラー(前側回転ローラー) 3 置き台 5 織布カッター 6,7 ガイドローラー 10 離間駆動機構 11 流体圧シリンダー 12 レバー 13 持上げローラー 14 支軸 A 空ロール B 満ロール
Claims (3)
- 【請求項1】少なくとも一方が駆動側である前後1対の
回転ローラー上に空ロールを載置して回転駆動するとと
もに、空ロールと第1の回転ローラーとの間から繰り出
される織布端を空ロールの周面に沿って誘導して空ロー
ルと第2の回転ローラーとの間に挟持させることにより
織布端の巻付けを行なう接触巻取り型式であって、上記
空ロールと第2の回転ローラーの少なくとも一方を移動
させる機能を有し、上記空ロールと第2の回転ローラー
とによる挟持後に、空ロールと回転ローラーとを相対離
間させ、かつその後再び空ロールが第2の回転ローラー
に載置された状態にするように作動する離間駆動機構を
具えたことを特徴とする織機における織布端巻付け装
置。 - 【請求項2】離間駆動機構が空ロールを第2の回転ロー
ラーから離間させることを特徴とする請求項1記載の装
置。 - 【請求項3】第2の回転ローラーが駆動側の回転ローラ
ーであり、トルクモーターにより駆動されることを特徴
とする請求項1記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28681392A JP3257839B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 織機における織布端巻付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28681392A JP3257839B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 織機における織布端巻付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06116839A JPH06116839A (ja) | 1994-04-26 |
JP3257839B2 true JP3257839B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=17709380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28681392A Expired - Fee Related JP3257839B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 織機における織布端巻付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3257839B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP28681392A patent/JP3257839B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06116839A (ja) | 1994-04-26 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |