JP3712658B2 - オフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法とその装置 - Google Patents

オフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法とその装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット輪転印刷機におけるウェブのプリテンション(印刷前に一定の張力をウェブに与える操作)方法に関し、特に、給紙部のブレーキとしてモータによる回生ブレーキを用いた輪転印刷機において、プリテンションを迅速に、均一に実施する方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
オフセット輪転印刷機においては、印刷開始時におけるウェブテンションの安定性を高めたり、刷り出し時におけるインキ膜厚を一定に保つための予備供給(QSI)に際して空転する印刷ユニットのブランケットにウェブが取られて断紙するのを防止するため、インフィード部、クーリング部の駆動を通常運転時の周速と異ならせて折機を駆動させる、あるいはインフィード、クーリング、ウェブパス、折機で順次紙押さえしてジョグ駆動することにより、給紙部から供給されて印刷機内で弛んだウェブをプリテンションすることが行われている。
【0003】
すなわち通常オフセット輪転印刷機は、図4に概略構成を示したように、ロール状巻取紙8が装着されるリールスタンド40を備え、印刷稼働の途上で新、旧巻取紙を互いに接続して連続的にウェブ7を給送するよう構成した給紙部1、印刷機全体を連動させる主駆動軸41と無段変速機42を介して連結され、主駆動軸41からの回転駆動力が伝達されて前記巻取紙8から連続的にウェブ7を引き出すインフィードローラ43と、バランスウェイトローラアーム44の支点軸45を中心に回動するバランスウェイトローラ46と、図示していないエアシリンダによって下流側のウェブテンション(ウェブ張力)を適宜にコントロールする機構等とを備えたインフィード部2、インキ色の異なる複数組の印刷装置がウェブ7の走行方向に沿って並設され、ウェブ7を各印刷装置へ順次通紙させることによって多色印刷を行う印刷部3、印刷を終えたウェブ7を図示していない乾燥部で加熱乾燥した後冷却するクーリング部5、ウェブパス部47、ウェブ7を三角板(フォーミング)21を経て縦に二つ折りし、リードインローラ22、23、第1ニッピングローラ24、25、及び第2ニッピングローラ26、27を順次経由して所定の位置で裁断すると共に、折り畳んで目的とする折帖に形成し、その後外部へ搬出する折機部6、ウェブパス部47に設けられてウェブ7のテンションを検出するテンション検出装置48などでなっている。
【0004】
そしてこのように構成されたオフセット輪転印刷機においては、現行オーダーの印刷が終了すると機械を停止して洗浄し、版胴に巻着した印刷版の交換や、その他の次オーダーに対する前準備(オーダーチェンジ)が行われ、この時、ブランケット胴や折機部6のニッピングローラ24、25、26、27等の係合(挟持)を解放するため、ウェブ7が走行するウェブパスラインがフリーになり、通紙したウェブ7に作用する張力がなくなってウェブ7の途中が弛緩した状態(図4中の49)となる。このような状態から印刷を再開させた場合には、印刷位置が天地方向においてずれたり、或いは折機部6におけるウェブ7の裁断や折り畳みに際して加工位置のずれが長期間続くといった不具合が発生する。
【0005】
そのためこういった従来の装置では、オーダーチェンジ等に伴う再印刷の開始に当たって、先ず折機部6の第1及び第2ニッピングローラ24、25、26、27のそれぞれを係合させてウェブ7を通常通り下流へ移送すると共に、インフィード部2の無段変速機42を低速に設定して給送量を減少させ、上記ウェブ7の下流側と上流側の走行速度差によってウェブ7の張力を徐々に増大させていき、規定張力になった段階で正規の印刷を行うようにしている。したがって、上記ウェブ張力が規定の張力となる迄に多くの時間が掛かり、また、その間に走行する(消費される)ウェブ7がすべて損紙となってしまう。このため、従来の装置では、生産性が低下するばかりでなく、資材(巻取紙)の損失が大きくなり、生産コスト高を招来するという問題があった。
【0006】
そのため特開2000−127352号公報には、印刷部3の入り口側にあるインフィード部2のインフィードローラ43を、正逆両方向に回転可能で回転速度を自由に設定できるモータで駆動すると共に、折機部6のプリテンションローラも回転速度を自由に設定できるモータで駆動し、インフィードローラ43を逆転させると共に折機部6のプリテンションローラを正方向に回転させ、印刷再開前のプリテンションを行うようにしたプリテンション方法が示されている。
【0007】
また特開平11−139641号公報には、電子印刷機等においては定着装置を通過したウェブは加熱されて紙の長さが変化するため、給紙ドラグローラと排紙ドラグローラ間に中間ドラグローラを設け、各ドラグローラの周速差でウェブの弛みを取るよう制御するにあたり、各ドラグローラの周速差が小さい場合は張力が安定するまで長時間を要して多くの損紙が生じるという欠点があるため、各ドラグローラをトルク制御できるようにし、トルク制御で迅速に各ドラグローラ間の弛みを除去すると共に張力センサによりウェブの状態を検出し、所定の張力に達したら速度制御に切り替えるようにした方法が示されている。
【0008】
こういった制御は従来のシャフトレスオフセット輪転印刷機においても同じであり、インフィード部、クーリング部の駆動を通常運転時の周速と異ならせて折機を駆動させる、あるいはインフィード、クーリング、ウェブパス、折機で順次紙押さえしてジョグ駆動し、給紙部から供給されて印刷機内で弛んだウェブをプリテンションすることが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの特開平11−139641号公報や特開2000−127352号公報に示されたプリテンション方法では、インフィードローラと折機部のプリテンションローラに新たにモータを設けねばならなかったり、各ドラグローラをトルク制御と速度制御の切り替えが可能なように構成する必要があり、複雑な制御回路が必要であって高価になる。また、特開2000−127352号公報に示されたプリテンション方法では、給紙部とインフィードローラ間の弛みを取ることができず、さらに特開平11−139641号公報に示されたプリテンション方法では、給紙ドラグローラと中間ドラグローラ間、中間ドラグローラと排紙ドラグローラ間という具合に順送りで弛みを除去するためプリテンションに時間がかかる。
【0010】
またシャフトレス機におけるプリテンションにおいても、給紙側でブレーキを掛けて折機側を駆動してウェブの弛みを取っていたため、給紙でウェブが弛んだ場合、その弛みが折機側に達して全パートでプリテンションするのに時間を要し、かつ、テンションをインフィード、及びクーリングとウェブパス間のテンション検出装置で検出しているため、全ての部位でテンションが一定にならない場合がある。すなわちオフセット輪転印刷機を停止した際、給紙部1におけるロール状巻取紙8の回転はブレーキによって停止されて送り出しを防止するようにしているが、このロール状巻取紙8の慣性が大きい場合は急停止することが難しく、給紙部1とインフィード部2間の弛みが大きくなってこの弛みを取るためには多大な時間を要することになる。
【0011】
そのため本発明においては、このプリテンションを短時間で、かつ、均等に行えるようにすることが課題である。
【0012】
【課題を解決するための手段】
そのため本発明においては、給紙部、インフィード部、印刷部、乾燥部、クーリング部、ウェブパス部、折機部を備え、前記給紙部のモータによるブレーキを用いたシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるウェブのプリテンション方法であって、
少なくとも前記インフィード部でウェブを紙押さえし、前記給紙部モータを逆転させると共に、前記折機部側でウェブを順方向送りしてウェブをプリテンションすることを特徴とし、好ましくは前記インフィード部とともに、クーリング部及びウェブパス部のいずれかでウェブを紙押さえすることを特徴とする。
そしてかかる発明を効果的に実施する装置として給紙部、インフィード部、印刷部、乾燥部、クーリング部、ウェブパス部、折機部、及び前記給紙部にブレーキ用のモータとを備えたシャフトレスオフセット輪転印刷機であって、
少なくとも前記インフィード部に設けられたウェブを押さえる紙押さえを備え、
前記紙押さえ後に給紙部の前記モータを逆転させると共に、前記折機部側で前記ウェブを順方向送りして該ウェブをプリテンションすることを特徴とするシャフトレスオフセット輪転印刷機を提案する。
【0013】
プリテンションをこのような方法で行うことにより、弛みが一番大きくなる可能性の高い給紙部とインフィード間の弛みを給紙部のモータで吸収でき、かつ、給紙部と折機部の両方で紙引きするから高速に、均一にプリテンションを実施することができる。
【0014】
そしてこのプリテンションにおける紙押さえは、前記インフィード部における紙押さえローラでウェブを紙押さえすることが好ましい。すなわち前記したように、給紙部におけるロール状巻取紙は通常慣性が大きいためブレーキを掛けても急停止することが難しく、給紙部とインフィード部間の弛みが大きくなってこの弛みを取るためには多大な時間を要するが、このようにインフィード部で紙押さえをした後給紙部におけるモータを逆回転させればこの弛みを迅速に取ることができ、従来に比べて大幅な時間短縮を図ることができる。
【0015】
さらにこのプリテンションに際しては前記プリテンションに際し、前記インフィード部の給紙部側、及び前記インフィード部から前記折機部の間に備えたテンション検出装置で、前記ウェブのテンションを検出しながら行うことで、正確なプリテンションを従来から備わっているテンション検出装置で実施することができる。
【0016】
また同様にプリテンションに際して前記プリテンションに際し、前記給紙部のモータ、または前記折機部側に設けられたウェブ送り用モータのトルク変動で前記ウェブのテンションを検出しながら行うことも有効な技術的手段である。この場合は特にテンション検出装置を用いることなく、モータが回らなくなった状態を検出することでテンションが所定値になったと判断でき、安価にテンション検出をおこなうことができる。
【0017】
そして紙押さえは、前記紙押さえを、ゴム板で前記ウェブの両側から挟んで該ウェブを押さえて行ったり、ウェブの送り用ローラの駆動用モータにおけるモータブレーキで行ったり、ウェブの送り用ローラに駆動力を伝達するクラッチを固定することで行うことも有効な技術的手段である。ゴム板を用いてウェブを押さえる方法は、特別にウェブ押さえ用の部品を設ける必要があるが確実に押さえを実施することができ、モータブレーキやクラッチで行う場合は特別な部品を用意することなく、それぞれの機械に用いられている構成要素で行うことができるため、安価に紙押さえを実施することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を例示的に詳しく説明する。但し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りはこの発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
【0019】
図1は本発明におけるプリテンション方法を実施するオフセット輪転印刷機の概略図、図2はオフセット輪転印刷機における本発明のプリテンション方法を実施する部位の概念図、図3は本発明になるオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法のフロー図である。
【0020】
図1、図2において1は給紙部、2はインフィード部、3は印刷部、4は乾燥部、5はクーリング部、6はウェブパス・折機部、7はウェブであり、このうち給紙部1のロール状巻き取り紙8には、回生ブレーキとプリテンション時におけるロール状巻き取り紙8を逆転させるためのモータ20が設けられている。そしてインフィード部2にはインフィード用のドラグローラ9、そのドラグローラ9に相対して設置して紙押さえを行う紙押さえローラ10、給紙部1とインフィード部2間のテンションを検出するテンション検出装置11が設けられ、クーリング部5にも同様に紙引き用のドラグローラ12、そのドラグローラ12に相対して設置して紙押さえを行う紙押さえローラ13、クーリング部5とウェブパス・折機部6間のテンションを検出するテンション検出装置14が設けられている。
【0021】
また図2において20は回生ブレーキとプリテンション時におけるロール状巻き取り紙8の逆転をおこなうためのモータ、21は三角板(フォーミング)、22、23はリードインローラ、24、25は第1ニッピングローラ、26、27は第2ニッピングローラで、ウェブ7は三角板(フォーミング)21を経てリードインローラ22、23、第1ニッピングローラ24、25、及び第2ニッピングローラ26、27で縦に二つ折りし、その後所定位置で裁断すると共に折り畳むことで目的とする折帖に形成し、その後外部へ搬出する。なおこの図2では、図1における印刷部3、乾燥部4、クーリング部5などの図示は省略してある。
【0022】
このように構成されるオフセット輪転印刷機において、本発明の方法でプリテンションを行う場合は、図3におけるステップS30で先ずインフィード部2におけるドラグローラ9の回転を停止すると共にこのドラグローラ9に相対して設置された紙押さえローラ10でウェブ7を押さえるか、またはクーリング部5におけるドラグローラ12の回転を停止すると共にこのドラグローラ12に相対して設置された紙押さえローラ13でウェブ7を押さえる。そしてステップS31でこの紙押さえが完了したかどうかを検出し、完了していない場合はステップS30に戻って紙押さえを実施すると共に完了した場合は処理をステップS32に進める。
【0023】
そしてステップS32で、給紙部の回生ブレーキ用モータ20を逆回転させると共に、ウェブパス・折機部6の図示していないモータを順方向に回転させてウェブ7を順方向送りさせるか、あるいはインフィード部2におけるドラグローラ9に相対して設置された紙押さえローラ10で紙押さえした場合はさらにインフィード部2、クーリング部5、ウェブパス・折機部6で順次紙押さえしてジョグ駆動することにより、ウェブ7を紙押さえした両側から互いに逆方向にウェブ7を紙引きをする。そしてステップS34でテンション検出装置11、及び14でウェブ7のテンションが所定値に達したかどうかを検出し、達していない場合はステップS32に戻ってプリテンションを続行すると共に、いずれか一方のテンションが所定値に達した場合はステップS35に進む。
【0024】
そしてこのステップS35で、給紙部1側、またはウェブパス・折機部6側のテンションが所定値に達した方のモータを停止し、プリテンションを完了させる。すなわち、給紙部1側のテンションが所定値に達した場合は、給紙部1の回生ブレーキ用モータ20の逆転を停止し、ウェブパス・折機部6側のテンションが所定値に達した場合は、ウェブパス・折機部6におけるウェブ7の順方向送りを停止する。そしてステップS36で両側のテンションが所定値に達したかどうかを確認し、現在は片方のテンションが所定値に達しただけなのでステップS32に戻り、ステップS36で両方のテンションが所定値に達したことを確認するまで以上の動作を繰り返す。
【0025】
こうして両側のテンションが所定値に達したらプリテンションを完了するわけであるが、こうして紙押さえした両側で互いに逆方向に紙引きしてプリテンションが行われるから迅速にプリテンションが実施できると共に、ウェブ7のテンションの状態を常時テンション検出装置11、及び14で検出しながらプリテンションを実施するため正確なプリテンションが可能となる。
【0026】
以上が本発明になるオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法であるが、以上の説明ではプリテンションの際の紙押さえをインフィード部2におけるドラグローラ9に相対して設置された紙押さえローラ10、またはクーリング部5におけるドラグローラ12に相対して設置された紙押さえローラ13のいずれかとしたが、前記したように給紙部1におけるロール状巻取紙8は通常慣性が大きいためブレーキを掛けても急停止することが難しく、給紙部1とインフィード部2間の弛みが大きくなってこの弛みを取るためには多大な時間を要する。そのため、インフィード部2で紙押さえをすると、より迅速にプリテンションを実施することができる。
【0027】
またプリテンションの際のテンション検出に、テンション検出装置11、及び14を用いると説明したが、シャフトレスのオフセット輪転印刷機においてはモータのトルク制御ができるので、トルクを下げて運転することにより、ウェブ7が張ってモータが回らなくなったとき、止まった状態を検出して所定のテンションが得られたとすることができる。このようにすると、特別なテンション検出装置を用いることなく、安価にプリテンションを実施する構成とすることができる。
【0028】
また紙押さえについても、インフィード部2におけるドラグローラ9に相対して設置された紙押さえローラ10、またはクーリング部5におけるドラグローラ12に相対して設置された紙押さえローラ13のいずれかとしたが、これについても種々の方法を取ることができる。例えばゴム板でウェブ7を両側から挟んで固定する装置を所定の位置に設ける方法、シャフトレス機ではウェブの送り用ローラの駆動用モータを停止し、このモータブレーキで行う方法、シャフト機ではウェブの送り用ローラに駆動力を伝達するクラッチとブレーキを利用してクラッチを固定することで行う方法などがある。
【0029】
ゴム板を用いてウェブ7を押さえる方法は、特別にウェブ押さえ用の部品を設ける必要があるが確実に押さえを実施することができ、モータブレーキやクラッチで行う場合は特別な部品を用意することなく、安価に紙押さえを実施することができる。
【0030】
【発明の効果】
以上記載の如く本発明によれば、弛みが一番大きくなる可能性の高い給紙部とインフィード間の弛みを給紙部のモータで吸収でき、かつ、給紙部と折機部の両方で紙引きするから高速に、均一にプリテンションを実施することができる。
【0031】
更に本発明によれば、給紙部におけるロール状巻取紙は通常慣性が大きいためブレーキを掛けても急停止することが難しく、給紙部とインフィード部間の弛みが大きくなってこの弛みを取るためには多大な時間を要するが、インフィード部で紙押さえをした後給紙部におけるモータを逆回転させればこの弛みを迅速に取ることができ、従来に比べて大幅な時間短縮を図ることができる。
【0032】
さらに本発明によれば、インフィード部の給紙部側、及びインフィード部から折機部の間に備えたテンション検出装置でウェブのテンションを検出しながらプリテンションを行うことで、正確なプリテンションを従来から備わっているテンション検出装置で実施することができる。
【0033】
た本発明によれば、特にテンション検出装置を用いることなく、モータが回らなくなった状態を検出することでテンションが一定値になったと判断でき、安価にテンション検出をおこなうことができる。
【0034】
そして本発明によれば、ゴム板を用いてウェブを押さえる方法は、特別にウェブ押さえ用の部品を設ける必要があるが確実に押さえを実施することができ、モータブレーキやクラッチで行う場合は特別な部品を用意することなく、安価に紙押さえを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明におけるオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法を実施するオフセット輪転印刷機の概略図である。
【図2】 本発明におけるオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法を説明するための概念図である。
【図3】 本発明になるオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法のフロー図である。
【図4】 従来のオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法を説明するための概念図である。
【符号の説明】
1 給紙部
2 インフィード部
3 印刷部
4 乾燥部
5 クーリング部
6 ウェブパス・折機部
7 ウェブ
8 ロール状巻き取り紙
9 ドラグローラ
10 紙押さえローラ
11 テンション検出装置
12 ドラグローラ
13 紙押さえローラ
14 テンション検出装置
21 三角板(フォーミング)
20 給紙部の回生ブレーキ用モータ
22、23 リードインローラ
24、25 第1ニッピングローラ
26、27 第2ニッピングローラ

Claims (9)

  1. 給紙部、インフィード部、印刷部、乾燥部、クーリング部、ウェブパス部、折機部を備え、前記給紙部のモータによるブレーキを用いたシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるウェブのプリテンション方法であって、
    少なくとも前記インフィード部でウェブを紙押さえし、前記給紙部モータを逆転させると共に、前記折機部側でウェブを順方向送りしてウェブをプリテンションすることを特徴とするシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  2. 前記インフィード部とともに、クーリング部及びウェブパス部のいずれかでウェブを紙押さえすることを特徴とする請求項1記載のシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  3. 前記インフィード部の紙押さえは、紙押さえローラで前記ウェブを紙押さえすることを特徴とする請求項1又は2に記載したシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  4. 前記紙押さえは、ゴム板で前記ウェブの両側から挟んで該ウェブを押さえて行うことを特徴とする請求項1若しくは2に記載したシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  5. 前記紙押さえ前記ウェブの送り用ローラの駆動用モータにおけるモータブレーキで行うことを特徴とする請求項1若しくは2に記載したシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  6. 前記紙押さえ前記ウェブの送り用ローラに駆動力を伝達するクラッチを固定することで行うことを特徴とする請求項1若しくは2に記載したシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  7. 前記プリテンションに際し、前記インフィード部の給紙部側、及び前記インフィード部から前記折機部の間に備えたテンション検出装置で、前記ウェブのテンションを検出しながら行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載したシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  8. 前記プリテンションに際し、前記給紙部のモータ、または前記折機部側に設けられたウェブ送り用モータのトルク変動で前記ウェブのテンションを検出しながら行うことを特徴とする請求項7に記載したシャフトレスオフセット輪転印刷機におけるプリテンション方法。
  9. 給紙部、インフィード部、印刷部、乾燥部、クーリング部、ウェブパス部、折機部、及び前記給紙部にブレーキ用のモータとを備えたシャフトレスオフセット輪転印刷機であって、
    少なくとも前記インフィード部に設けられたウェブを押さえる紙押さえを備え、
    前記紙押さえ後に前記給紙部のモータを逆転させると共に、前記折機部側で前記ウェブを順方向送りして該ウェブをプリテンションすることを特徴とするシャフトレスオフセット輪転印刷機。
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