JP2816820B2 - 熱転写捺染装置 - Google Patents

熱転写捺染装置

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JP2816820B2
JP2816820B2 JP7153760A JP15376095A JP2816820B2 JP 2816820 B2 JP2816820 B2 JP 2816820B2 JP 7153760 A JP7153760 A JP 7153760A JP 15376095 A JP15376095 A JP 15376095A JP 2816820 B2 JP2816820 B2 JP 2816820B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写捺染装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写捺染装置には、特公昭53
−18624号公報に記載のものがある。この熱転写捺
染装置1は、図5の側面図に示す如く、回転駆動する加
熱ロール2と、加熱ロール2の外周面に巻回したエンド
レスのフエルトブランケツト3とを備えている。熱転写
捺染装置1は、加熱ロール2の外周面に接するように供
給される転写紙4と、フエルトブランケツト3に接する
ように供給されるバツクペーパー6と、転写紙4とバツ
クペーパー6との間に挟むように供給される被転写物5
とを、回転する加熱ロール2とフエルトブランケツト3
とで挟んで搬送する間に、加熱ロール2で転写紙4を加
熱して被転写物5に転写捺染を行うものである。フエル
トブランケツト3は、進行方向に加えた張力により、加
熱ロール2の回転軸芯に向かう求心方向の押圧力を発生
し、被転写物5を転写紙4に密着させるように圧接して
確実に転写捺染が行われるようにする。なお、被転写物
5としては、整経上がりの経糸又は布帛が対象となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の熱転写
捺染装置1は、フエルトブランケツト3を用いるため次
の如き問題があつた。 (a)転写紙4の加熱により昇華した染料がフエルトブ
ランケツト3に付着するのを防止するために、更にフエ
ルトブランケツト3に付着した染料が被転写物5に再転
写するのを防止するために、バツクペーパー6は必須で
ある。また、フエルトブランケツト3は、加熱疲労等に
より、定期的に交換する必要がある。そのため、転写捺
染のコストは、バツクペーパー6及びフエルトブランケ
ツト3のコストが付加されることにより、高くなる。 (b)フエルトブランケツト3は、縮絨工程等を経て製
造されるため、長さ方向の寸法にばらつきがあり、加熱
ロール2に圧接するように巻回した状態でも微量ではあ
るが蛇行を生じることがある。このフエルトブランケツ
ト3の蛇行は、転写紙4と被転写物5との間でずれを生
じさせ、熱転写捺染の不良を招くことがある。 (c)フエルトブランケツト3で覆われているため、作
業者は、熱転写捺染中に被転写物5を観察することがで
きず、加熱ロール2から出たときに初めて観察すること
ができる。そのため、加熱ロール2の入口側で発生した
転写紙4の破れやフエルトブランケツト3の蛇行による
熱転写捺染不良を早期に発見することができず、転写紙
4や被転写物5等の供給状態の修正の遅れにより多量の
染色不良品をだすことがある。
【0004】本発明は、上記問題を解決するために、フ
エルトブランケツトを用いることなく熱転写捺染ができ
る熱転写捺染装置を提起するものである。
【0005】
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項記載の本発明の
要旨は、回転する加熱ロールを備えた熱転写捺染装置に
おいて、前記加熱ロールは外周面の外側に、外周面に当
接する転写紙用通路の途中を形成すると共に該転写紙用
通路に当接する被転写物用通路の途中を形成し、更に前
記加熱ロールの搬入側の外側に、被転写物用通路に接す
るように設けたフイードロールと、前記加熱ロールの搬
出側の外側に、被転写物用通路に接するように設けたキ
ヤリアロールと、フイードロールとキヤリアロールとの
周速度差を調節する速度調節具とを備えたことを特徴と
する熱転写捺染装置である。請求項記載の本発明の要
旨は、前記フイードロールを、前記加熱ロールの外周面
との間で、前記転写紙用通路及び被転写物用通路を挟圧
するように設けてある請求項記載の熱転写捺染装置で
ある。
【0007】請求項記載の本発明の要旨は、前記加熱
ロールの巻回領域の外側に、加熱ロールの外周面との間
で、前記転写紙用通路及び被転写物用通路を挟圧するよ
うに圧着ロールを設けてある請求項1又は2記載の熱転
写捺染装置である。請求項記載の本発明の要旨は、前
記加熱ロールの巻回領域の外側に、前記被転写物用通路
に向かって押圧用空気を噴出するノズル箱を設けてある
請求項1,2又は3記載の熱転写捺染装置である。
【0008】
【0009】
【作用】 請求項記載の本発明にあつては、転写紙用通
路に転写紙を通過させると共に被転写物用通路に被転写
物を通過させると、転写紙と被転写物とは、回転する加
熱ロールの外周面に重ね合わさつた状態で巻回しながら
搬送する。このとき、被転写物は、速度調節具の調節に
より搬送速度差のある調整フイードロールとキヤリアロ
ールとの間で、最適張力で引っ張られることになり、加
熱した転写紙に圧接して熱転写捺染が行われる。従つ
て、従来のフエルトブランケツトを用いることなく熱転
写捺染ができる。請求項記載の本発明にあつては、フ
イードロールの挟圧により、転写紙と被転写物とは、回
転する加熱ロールの外周面に重ね合わさつた状態で圧接
し、加熱ロールの回転で搬送される。
【0010】請求項記載の本発明にあつては、圧着ロ
ールで被転写物の外側面を押圧することにより、転写紙
に対する被転写物の密着を促進して熱転写捺染をより確
実なものとする。請求項記載の本発明にあつては、ノ
ズル箱から噴出する押圧用空気で被転写物の外側面を押
圧することにより、転写紙に対する被転写物の密着を促
進して熱転写捺染をより確実なものとする。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図4に示す実施例に
基づいて説明する。図1及び図2は本発明に係る熱転写
捺染装置の実施例を示す側面図であつて、図1は整経上
がりの経糸の熱転写捺染状態を示すものであり、図2は
布帛の熱転写捺染状態を示すものである。図3は圧着ロ
ールで被転写物の外側面を押圧している状態を示す拡大
図である。図4はノズル箱から噴出する押圧用空気で被
転写物の外側面を押圧している状態を示す拡大図であ
る。
【0012】本実施例の熱転写捺染装置11は、図1及
び図2に示す如く、転写紙用捲出機16から転写紙用捲
取機17までの間に転写紙用通路Aが形成されていると
共に、経糸用捲出機18(図1参照)から経糸用捲取機
19までの間及び布帛振上装置21(図2参照)から布
帛振落装置22までの間に被転写物用通路Bが夫々形成
されている。転写紙用通路A及び被転写物用通路Bの途
中には、強制駆動により回転する加熱ロール12が設け
られている。加熱ロール12は、その外周面12aの外
側に、外周面12aに当接する転写紙用通路A(図3参
照)の途中を形成すると共に、転写紙用通路Aの外側で
転写紙用通路Aに当接する被転写物用通路Bの途中を形
成してある。
【0013】熱転写捺染装置11は、加熱ロール12の
搬入側の外側にフイードロール13が設けられていると
共に、加熱ロール12の搬出側の外側にキヤリアロール
14,15が設けられ、フイードロール13及びキヤリ
アロール14,15の各外周面13a,14a,15a
が被転写物用通路Bに接するようにしてある。フイード
ロール13は、加熱ロール12の外周面12aに向かつ
て進退するように設けられ、加熱ロール12の外周面1
2aとの間で、転写紙用通路A及び被転写物用通路Bを
挟圧するようにしてある。転写紙用通路Aを通過する転
写紙P及び被転写物用通路Bを通過する被転写物Fは、
このフイードロール13の挟圧により、回転する加熱ロ
ール12の外周面12aに重ね合わさつた状態で圧接
し、加熱ロール12の回転で搬送される。
【0014】なお、フイードロール13は、加熱ロール
12の外周面12aとの間で転写紙用通路A及び被転写
物用通路Bを挟圧するように配置するものに限定される
ものではなく、図示は省略したが、別に加圧ロールを付
設して、この加圧ロールとの間で転写紙用通路A及び被
転写物用通路Bを挟圧するように構成してもよい。
【0015】前記キヤリアロール15は、加圧ロール2
4が付設され、外周面15aと加圧ロール24の外周面
との間で、被転写物用通路Bを挟圧するようにしてあ
る。キヤリアロール14と加熱ロール12との間には、
自由回転するガイドロール25の適宜本数を配置してあ
る。
【0016】前記加熱ロール12とフイードロール13
とキヤリアロール14,15とを駆動する駆動装置は、
加熱ロール12及びフイードロール13の周速度が同一
となるようにすると共に、フイードロール13とキヤリ
アロール15との周速度差を調節できるように速度調節
具(図示省略)を備えている。駆動装置は、主モータ
(図示は省略)に可変速式が用いられ、加熱ロール12
の周速度をゼロから徐々に加速できるようにしてある。
【0017】前記加熱ロール12の巻回領域の外側に
は、自由回転する圧着ロール26の適宜本数を適宜周ピ
ツチで配置してある。各圧着ロール26は、図3に示す
如く、加熱ロール12の外周面12aに向かつて進退で
きるように設けられ、加熱ロール12の外周面12aと
の間で、転写紙用通路A及び被転写物用通路Bを挟圧す
るようにしてある。圧着ロール26は、その外周面26
aと加熱ロール12の外周面12aとの間隙Gを調節で
きるようになつており、転写紙用通路Aを通過する転写
紙Pに対する被転写物用通路Bを通過する被転写物Fの
接圧力を調節できるようになつている。
【0018】前記圧着ロール26を図4に示すノズル箱
27に置換することも、更に隣接する圧着ロール26,
26の間にノズル箱27を配置することも可能である。
ノズル箱27は、被転写物用通路Bと対面して被転写物
用通路Bの横断方向へ伸びた空気案内板28と、空気案
内板28の長手両側縁に開口したスリツト29,29と
を備え、スリツト29,29から噴出した空気を空気案
内板28と被転写物用通路Bとの間の空間Sに導いて空
気圧を発生させるものである。発生した空気圧は、被転
写物用通路Bを通過する被転写物Fを押圧する。ノズル
箱27は、被転写物Fを冷却しないように、適宜温度に
加熱した空気を用いることもある。ノズル箱27は、被
転写物Fの外側面Faに至る昇華染料を、噴出した空気
で吹き飛ばし、被転写物Fの外側面Faが染色されるの
を防止するように用いることも可能である。
【0019】図1に示すように、前記転写紙用捲出機1
6からフイードロール13までの間には、転写紙通路A
を形成するガイドロール31の適宜本数を配置してあ
る。経糸用捲出機18からフイードロール13までの間
には、被転写物通路Bを形成するガイドロール32の適
宜本数を配置してある。前記加熱ロール12の搬出側に
最も接近するガイドロール25から転写紙用捲取機17
までの間には、転写紙通路Aを形成する自由回転するガ
イドロール33の適宜本数を配置してある。キヤリアロ
ール15から経糸用捲取機19までの間には、被転写物
用通路Bを形成するガイドロール34の適宜本数と、引
出ロール35とを配置してある。引出ロール35は、加
圧ロール36が付設され、外周面35aと加圧ロール3
6の外周面との間で、被転写物用通路Bを挟圧するよう
にしてある。引出ロール35は、強制駆動され、キヤリ
アロール15との周速度差を調節できるようになつてい
る。
【0020】図2に示すように、布帛振上装置21から
フイードロール13までの間には、被転写物通路Bを形
成するガイドロール32の適宜本数と、前方フイードロ
ール38を配置してある。前方フイードロール38は、
加圧ロール39が付設され、外周面38aと加圧ロール
39の外周面との間で、被転写物用通路Bを挟圧するよ
うにしてある。前方フイードロール38は、強制駆動さ
れ、フイードロール13との周速度差を調節できるよう
になつている。キヤリアロール15から布帛振落装置2
2までの間には、被転写物用通路Bを形成するガイドロ
ール34の適宜本数と、強制駆動する振落ロール41と
を配置してある。
【0021】次に、前記熱転写捺染装置11を用いた熱
転写捺染方法の実施例を説明する。図1に示すように被
捺染物Fが経糸の場合には、先ず、フイードロール13
及び総ての圧着ロール26を加熱ロール12から後退さ
せると共に、加圧ロール24,36を後退させた状態
で、転写紙用捲出機16から捲出た転写紙Pを転写紙用
通路Aに導いて、加熱ロール12の外周面12aに巻回
させ後に転写紙用捲取機17に巻き取らせて、紙通しを
行う。次に、経糸用捲出機18から捲出た経糸Fを被転
写物用通路Bに導いて、加熱ロール12の外周面12a
に転写紙Pを介して巻回させた後に経糸用捲取機19に
巻き取らせて、糸通しを行う。
【0022】紙通し及び糸通しが完了したならば、加熱
ロール12を低速度で回転させながら、フイードロール
13を加熱ロール12に接近させて加熱ロール12とフ
イードロール13との間に転写紙P及び経糸Fを挟圧さ
せると共に、加圧ロール24,36を前進させて加圧ロ
ール24とキヤリアロール15との間及び加圧ロール3
6と引出ロール35との間に夫々経糸Fを挟圧させる。
続けて、加熱ロール12及びフイードロール13に対す
る、キヤリアロール15及び引出ロール35の周速度差
を速度調節具(図示省略)で調節して、経糸Fの張力を
熱転写捺染に最適な値にする。
【0023】経糸Fの張力が熱転写捺染に最適な値にな
つたことを、張力検出器43で検知したならば、圧着ロ
ール26を加熱ロール12に接近させることにより、図
3に示すように経糸Fを転写紙Pに密着させると共に、
加熱ロール12を所定の転写速度まで加速して、熱転写
捺染を行う。経糸Fは、最適な張力が接線方向T,Tに
作用しているため、求心方向Nに向かつて転写紙Pを押
圧して、転写紙Pとスリツプのない状態で熱転写捺染が
行われる。なお、転写紙Pは、図1に示すフイードロー
ル13の押圧により加熱ロール12に圧接しているた
め、加熱ロール12との間でスリツプを生じることはな
い。
【0024】熱転写捺染装置11は、従来のフエルトブ
ランケツトを用いることなく熱転写捺染ができるため、
加熱ロール12に巻回されている経糸Fの外側から観察
して熱転写捺染状態を予測できるため、観察結果に基づ
いて経糸Fの張力調節及び加熱ロール12の速度調整等
を逐次行うことができ、常に最適な熱転写捺染を維持さ
せることができる。熱転写捺染装置11は、従来のフエ
ルトブランケツトを用いないため、フエルトブランケツ
トを昇温せるための時間を省くことができ、装置稼働効
率の向上を図ることができる。
【0025】図2に示すように被捺染物Fが布帛の場合
には、先ず、前記同様に、フイードロール13及び総て
の圧着ロール26を加熱ロール12から後退させると共
に、加圧ロール24,39を後退させた状態で、転写紙
用捲出機16から捲出た転写紙Pを転写紙用通路Aに導
いて、加熱ロール12の外周面12aに巻回させた後に
転写紙用捲取機17に巻き取らせて、紙通しを行う。次
に、布帛振上装置21で振り上げた布帛Fを被転写物用
通路Bに導いて、加熱ロール12の外周面12aに転写
紙Pを介して巻回させた後に布帛振落装置22へ導き、
布通しを行う。
【0026】紙通し及び布通しが完了したならば、前記
同様に、加熱ロール12を低速度で回転させながら、フ
イードロール13を加熱ロール12に接近させて加熱ロ
ール12とフイードロール13との間に転写紙P及び布
帛Fを挟圧させるのと共に、加圧ロール39,24を前
進させて、加圧ロール39と前方フイードロール38と
の間及び加圧ロール24とキヤリアロール15との間に
夫々布帛Fを挟圧させる。続けて、加熱ロール12及び
フイードロール13に対する、キヤリアロール15及び
前方フイードロール38の周速度差を速度調節具(図示
省略)で調節して、布帛Fの張力を熱転写捺染に最適な
値にする。
【0027】布帛Fの張力が熱転写捺染に最適な値にな
つたことを、張力検出器43で検知したならば、圧着ロ
ール26を加熱ロール12に接近させることにより、図
3に示すように布帛Fを転写紙Pに密着させると共に、
加熱ロール12を所定の転写速度まで加速して、熱転写
捺染を行う。布帛Fは、最適な張力が接線方向T,Tに
作用しているため、求心方向Nに向かつて転写紙Pを押
圧して、転写紙Pとスリツプのない状態で熱転写捺染が
行われる。
【0028】
【発明の効果】以上詳述の如く、本発明は、次の如き優
れた効果を有する。請求項1記載の本発明は、従来のフ
エルトブランケツトを用いることなく熱転写捺染ができ
るため、フエルトブランケツトを用いることにより生じ
ていた問題を一挙に解決することができる。即ち、本発
明は、バツクペーパー及びフエルトブランケツトが不要
となるため、熱転写捺染のコストを飛躍的に低減できる
と共に、転写紙と被転写物との間でずれを生じさせる原
因となるフエルトブランケツトを排除できるため、熱転
写捺染の不良を招くことがなくなり歩留りを飛躍的に向
上できる。更に、本発明は、熱転写捺染中の状態を観察
するのに障害となるフエルトブランケツトを排除できる
ため、観察結果に基づいて常に最適な熱転写捺染を維持
させるように被転写物の張力等を調整することにより歩
留りを飛躍的に向上できる。
【0029】請求項3及び4記載の本発明にあつては、
熱転写捺染中の被転写物の張力調整を阻害しない状態で
被転写物の外側面を押圧することにより、より確実な熱
転写捺染ができる。
【0030】請求項記載の本発明にあつては、加熱ロ
ールの外周面と転写紙と被転写物との間でスリツプを生
じさせることがなく、より確実な熱転写捺染ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写捺染装置の実施例を示す側
面図であつて、整経上がりの経糸の熱転写捺染状態を示
すもである。
【図2】同実施例における布帛の熱転写捺染状態を示す
ものである。
【図3】同実施例において、圧着ロールで被転写物の外
側面を押圧している状態を示す拡大図である。
【図4】同実施例において、ノズル箱から噴出する押圧
用空気で被転写物の外側面を押圧している状態を示す拡
大図である。
【図5】従来の熱転写捺染装置を示す側面図である。
【符号の説明】
12…加熱ロール 13…フイードロール 15…キヤリアロール 26…圧着ロール 27…ノズル箱 A…転写紙用通路 B…被転写物用通路 F…被転写物 P…転写紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−29586(JP,A) 特公 昭53−18624(JP,B2) 実公 平4−30050(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 16/00 - 16/02 B44C 1/16 - 1/17

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する加熱ロールを備えた熱転写捺染
    装置において、前記加熱ロールは外周面の外側に、外周
    面に当接する転写紙用通路の途中を形成すると共に該転
    写紙用通路に当接する被転写物用通路の途中を形成し、
    更に前記加熱ロールの搬入側の外側に、被転写物用通路
    に接するように設けたフイードロールと、前記加熱ロー
    ルの搬出側の外側に、被転写物用通路に接するように設
    けたキヤリアロールと、フイードロールとキヤリアロー
    ルとの周速度差を調節する速度調節具とを備えたことを
    特徴とする熱転写捺染装置。
  2. 【請求項2】 前記フイードロールを、前記加熱ロール
    の外周面との間で、前記転写紙用通路及び被転写物用通
    路を挟圧するように設けてある請求項記載の熱転写捺
    染装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱ロールの巻回領域の外側に、加
    熱ロールの外周面との間で、前記転写紙用通路及び被転
    写物用通路を挟圧するように圧着ロールを設けてある請
    求項1又は2記載の熱転写捺染装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱ロールの巻回領域の外側に、前
    記被転写物用通路に向かって押圧用空気を噴出するノズ
    ル箱を設けてある請求項1,2又は3記載の熱転写捺染
    装置。
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